
https://news.yahoo.co.jp/articles/0f760f975d482f740bbf33c5d8a82789912014ee?source=sns&dv=sp&mid=other&date=20250419&ctg=loc&bt=tw_up
能登半島地震で被災した子どもたちを大阪・関西万博に招待するプロジェクトは、輪島から届いた一通の「礼状」がきっかけだった。送り主は輪島市二俣町の松原勇さん(63)。昨年2月、支援に入った大阪府職員への感謝をしたためた手紙に、児童を招いてほしいと提案を加えていた。それが形になり「びっくり」と驚く松原さんを18日、能登に入った吉村洋文知事が直接訪問。吉村知事は被災地と万博の縁をつないでくれたことへの謝意と復興を願う思いを伝えた。
松原さんは、輪島市教育委員会の特別支援教育支援員で、昨年1月の能登半島地震後、輪島中の避難所スタッフとして物資の仕分けなどに取り組んでいた。そこに派遣されてきていたのが大阪府職員だった。
被災者のケアに懸命に取り組む府職員の姿を目にした松原さんは、同2月に吉村知事に手紙を送った。
1970(昭和45)年の大阪万博は行きたいと思ったが、かなわなかったという松原さん。地震、豪雨の被災地では、自宅や仕事を失い、子どもを大阪まで連れて行く余裕がない世帯は少なくない。「お金を気にせず、万博を楽しんでほしいと思ったんや」と、児童を招待してもらえないかとメッセージを付け加えた。