
物価高騰に対する消費者の不満の高まりは、自由民主党が過半数を割り込んだ24年10月の衆議院選挙にも影響を及ぼした可能性がある。政府は今年2月、コメ価格の安定に向け備蓄米の放出を決定した。
しかし、消費者の不満は収まらない。東京都内のあるスーパーでは、コメの棚は依然として半分も埋まっておらず、「1家族1袋まで」と書かれたはり紙が貼り付けられていた。
「最近コメは買っていない、高過ぎる」。買い物に訪れた尾関豊さんは、食パンをエコバッグに詰めながら「高騰は政権のせいだ」と話した。コメが店頭に並んだら購入を検討するという。
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2025-03-11/SSKZYBT1UM0W00