
トヨタ、顧客メアド29万件漏洩の可能性 委託先のミスで
トヨタ自動車は7日、コネクテッドサービス「T―コネクト」の顧客のメールアドレスが漏洩している可能性があると発表した。29万6019件がインターネット上で閲覧できる状態にあった。非公開にした上で、漏洩の懸念がある顧客には個別に連絡する。現時点で顧客情報に対して第三者からの不正なアクセスなどは確認できていないが「完全には否定できない」という。
漏洩の可能性があるのはメールアドレスと顧客を管理するための番号。ソフトウエア開発プラットフォームの「GitHub(ギットハブ)」で関連するプログラムが誰でも閲覧できる状態にあった。データサーバーの情報を閲覧するための「アクセスキー」も含まれていた。
ウェブサイトの開発委託先企業が2017年12月からプログラムを誤って公開設定にしていたことが原因だった。トヨタは9月15日に情報を非公開とし、データサーバーへのアクセスキーも変更した。
トヨタによると、まだ漏洩被害や個人情報の不正利用は確認されていない。ただ、流出したメールアドレスを悪用した「なりすまし」といった迷惑メールなどの被害が考えられるという。トヨタは自身の個人情報が漏洩の可能性があるかどうかを調べられるように専用サイトを自社ホームページに用意した。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOFD075OG0X01C22A0000000/