
新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、法務省は各地の刑務所で医療用ガウンを生産することを決めた。
感染者と接する医療従事者の防護具不足を補うことが目的。
5月中旬から10月末にかけて120万着を目標に生産し、要請元の厚生労働省を通じて医療機関に提供する。
法務省によると、生産するのは飛沫(ひまつ)などが衣服に付着するのを防ぐ不織布製の「アイソレーションガウン」。
刑務作業の一環として受刑者が裁断と縫製作業を担う。
府中刑務所(東京都府中市)や大阪刑務所(堺市)など、施設内に縫製工場のある41刑務所が生産拠点となる。
全国の刑務所では現在、民間からの発注に基づき、マスクを月に計6万6000枚、防護服を月に計4900着生産する
態勢を整えている。山口県美祢(みね)市にある官民共同運営の刑務所「美祢社会復帰促進センター」は4月、
市の依頼を受けて受刑者が製作した布マスク約1800枚を地元の児童らに配布した。
https://mainichi.jp/articles/20200427/k00/00m/040/048000c