
ミヤマオウムに確率を理解する能力、統計データで意思決定 研究
https://www.afpbb.com/articles/-/3271488
![オウム、確率を理解し統計に基づいた意思決定を行っていた。これ半分俺より頭いいだろ…… [928194223]->画像>1枚](https://www.afpbb.com/mwimgs/7/5/-/img_75634c5699b904e60ec0245c764c28bd126731.jpg)
オウム目の一種でニュージーランド固有種の大型の鳥「ミヤマオウム(ケアオウム)」には、確率に基づいて選択することを学習する能力があるとの研究結果が3日、発表された。意思決定の過程で統計モデリングを利用する動物は、大型類人猿以外では初めてだという。
略
6羽には、「黒色のトークン(代用硬貨)で餌のご褒美」「オレンジ色のトークンで餌なし」ということをそれぞれ関連付ける訓練を施した。
初期のテストでは、ミヤマオウムがくちばしで黒色のトークンをくわえると、実験担当者が餌を与えた。
次のテストでは、黒とオレンジのトークンを一杯に詰めた2つの透明な瓶をミヤマオウムに見せた。一方の瓶は黒のトークンが多く入っており、もう一方にはオレンジが多く入っていた。
実験担当者はそれぞれの瓶からトークンを1個取り出してそれぞれの手に隠し持ち、ミヤマオウムにどちらかを選ばせてから餌を与えるようにした。
すると、ミヤマオウムはオレンジより黒の割合が比較的高い瓶から取り出されたトークンを持つ手の方を優先的に選んだ。これは、ミヤマオウムが確率を重視していることを示している。
さらにミヤマオウムは、オレンジより黒のトークンの方を多く取り出すという「偏り」を事前に明示した実験担当者を好む傾向も示していた。
略
バストス氏は、AFPの取材に「最も驚きだったのは、ミヤマオウムが社会的情報や物理的情報を自身の確率的判断に組み入れることができる点だ」と語った。