滋賀県彦根市は16日、個人や業者への9億円を超える口座振り込み事務の遅れがあったと発表した。
同市出納室によると、同日午前9時半ごろ、市内の宗教法人から「文化財保存関連の補助金が振り込まれていない」と問い合わせがあった。調べたところ10日に指定金融機関に送信し、16日に振り込むはずだった計2248件9億2771万円分のデータが、未送信だったことが分かった。新年度から担当になった職員が送信事務を忘れたのが原因で、複数人の作業で再発を防ぐという。17日には全ての口座に振り込まれる予定。
1件当たりの最大額は建設会社に対する工事・除雪代金8645万円。同社を含め大口の振込先二百数十件には遅延について連絡を進めている。【伊藤信司】
毎日新聞 2025/4/16 21:07(最終更新 4/16 21:07)
https://mainichi.jp/articles/20250416/k00/00m/040/307000c