【AFP=時事】中国が新型コロナウイルスによる死者数を上方修正したことを受けて、世界保健機関(WHO)は17日、多くの国が、感染拡大が制御可能な状況になり始めると同様の修正を行う可能性があるとの見方を示した。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の発生地とされる中国・武漢(Wuhan)市当局は先日、死者数の集計に誤りがあったことを認め、突如死者数を5割増に修正した。中国の感染状況に関する情報の透明性をめぐっては、以前から国際社会で疑念が高まっていた。
WHOによると、武漢は新型コロナウイルスの大打撃を受け、市当局は対応に追われていたため、すべての死者と感染者を正確に記録できなかったという。
武漢市当局は当初、オンライン上で警鐘を鳴らした医師らを処罰するなど、ウイルス流行の隠蔽(いんぺい)を図った。また、中国政府は感染拡大がピークに達した際に集計基準を繰り返し変更したことから、政府が記録した感染者数について疑問の声が上がっていた。
WHOの感染症対策部門でテクニカルチームを率いるマリア・ファン・ケルクホーフェ(Maria Van Kerkhove)氏は、スイス・ジュネーブでインターネットを通じて記者会見し、「すべての感染者数と死者数を特定することは、現在進行中の感染拡大における課題だ」とコメント。「多くの国が(中国と)同じような状況になると、私は予想している。こうした国々は、記録をさかのぼって見直し、漏れなく記録したか確認する必要があるだろう」と述べた。
WHOで緊急事態対応を統括するマイケル・ライアン(Michael Ryan)氏も、「すべての国が直面することになるだろう」と指摘し、「影響を把握し続け、よりずっと正確な方法で今後を予想することが可能となるため」、できるだけ早期に正確なデータを作成するよう各国に呼び掛けた。【翻訳編集】 AFPBB News
4/19(日) 14:47配信
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200419-00000013-jij_afp-int
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の発生地とされる中国・武漢(Wuhan)市当局は先日、死者数の集計に誤りがあったことを認め、突如死者数を5割増に修正した。中国の感染状況に関する情報の透明性をめぐっては、以前から国際社会で疑念が高まっていた。
WHOによると、武漢は新型コロナウイルスの大打撃を受け、市当局は対応に追われていたため、すべての死者と感染者を正確に記録できなかったという。
武漢市当局は当初、オンライン上で警鐘を鳴らした医師らを処罰するなど、ウイルス流行の隠蔽(いんぺい)を図った。また、中国政府は感染拡大がピークに達した際に集計基準を繰り返し変更したことから、政府が記録した感染者数について疑問の声が上がっていた。
WHOの感染症対策部門でテクニカルチームを率いるマリア・ファン・ケルクホーフェ(Maria Van Kerkhove)氏は、スイス・ジュネーブでインターネットを通じて記者会見し、「すべての感染者数と死者数を特定することは、現在進行中の感染拡大における課題だ」とコメント。「多くの国が(中国と)同じような状況になると、私は予想している。こうした国々は、記録をさかのぼって見直し、漏れなく記録したか確認する必要があるだろう」と述べた。
WHOで緊急事態対応を統括するマイケル・ライアン(Michael Ryan)氏も、「すべての国が直面することになるだろう」と指摘し、「影響を把握し続け、よりずっと正確な方法で今後を予想することが可能となるため」、できるだけ早期に正確なデータを作成するよう各国に呼び掛けた。【翻訳編集】 AFPBB News
4/19(日) 14:47配信
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200419-00000013-jij_afp-int