17都府県のコンビニのATMから18億円超が不正に引き出された事件で、千葉県警は31日までに、同県の被害計290万円に関わったとして窃盗などの疑いで、暴走族グループ「関東連合」(解散)の元メンバー斉藤祐輔容疑者(33)=東京都世田谷区、同罪などで起訴=を再逮捕した。
県警は、事件に使われた南アフリカのスタンダード銀行の偽造カード調達などで主導的な役割を果たしたとみて捜査。不正に得た金が、暴力団などに流れていた疑いがあるとみて裏付けを進める。
再逮捕容疑は2016年5月15日朝、既に同罪などで起訴された引き出し役の男らと共謀し、千葉県市川市のコンビニなどのATM計3カ所から計290万円を不正に引き出した疑い。
福岡県でも不正引き出しに関わったとして、同県警が2月以降、3回逮捕していた。
捜査関係者によると、関東連合の別の元メンバーも一連の事件に関与したとみて調べている。警察庁は関東連合OBらを「準暴力団」として、取り締まりを強化している。〔共同〕
2018/5/31 9:13
日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO3118348031052018000000/