警部補、証拠品の大麻盗んだ疑い 福岡県警が再逮捕へ
勤務する警察署に保管されていた証拠品の大麻を盗んだとして、福岡県警は25日、南署の警部補、佐藤昭義容疑者(42)=大麻取締法違反(所持)罪で起訴=を窃盗の疑いで再逮捕する。
捜査関係者への取材でわかった。自分で使うために盗んだ、と県警はみている。
捜査関係者によると、佐藤容疑者は南署総務課で証拠品管理に携わっていたが、証拠品として押収されていた大麻を無断で署から複数回にわたり持ち出し、盗んだ疑いがある。
佐藤容疑者は7月29日、JR鹿児島線の電車内に置き忘れたセカンドバッグの中に、ポリ袋入りの乾燥大麻約4・4グラム(末端価格2万6千円相当)を持っていたとして、大麻取締法違反容疑で翌30日に逮捕された。
当初は容疑を一部否認したが、その後「南署にあった証拠品の大麻を盗んだ」と認め、県警が調べていた。
福岡県警では不祥事が相次ぎ、懲戒処分を受けた職員は今年に入って18人に上る。
24日にも、捜査対象の女性宅を訪ねて体を触ったなどとして、中央署の男性巡査部長(35)を減給処分にし、公務員職権乱用容疑で書類送検した。
朝日新聞DIGITAL 2017年8月25日13時45分
http://www.asahi.com/articles/ASK8T3621K8TTIPE009.html