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自分の気になる英文、気に入った英文を数行~1段落程度引用し、
気ままに解説や感想などを書きつける。
・単語、熟語、文法、構文等の説明
・全訳の提示
・内容の解説
・内容についての感想、感慨、意見その他の書き込み
などなど。好きなように。
出典は原則として明示。
本スレの利用者のレベルは英検1級以上を想定。
前スレ
http://2chb.net/r/english/1655520733/ 姉妹スレ↓
・勝手に翻訳教室
http://2chb.net/r/english/1418274018/l50 ・調査報道サイトの英語
http://2chb.net/r/english/1482562914/?v=pc おや、昨日は立てられなかったのに。
5チャンネルの規制はさっぱりわからん。 (´·ω·`)
前スレの>997の続きです。
・Serve ‘em all right
all は単なる強調語で、right にかかる。
serve の前には慣用的に主語の It または That が省略されている(下記のジーニアス
英和辞典と英辞郎の用例を参照)。
きちんと書くと、 It serves them all right となるであろう
(三単現の s が抜けている)。
そして、この「serve + 人 + right」は定番的な言い回しである。
ジーニアス英和辞典第5版から引用すると、
--------------------------------------------------
11. (人を)遇する、扱う : ~ に ~ の行為をする
That serves you right. 当然の報いだよ、それは君が招いたことだ。
(単に Serves you right. ともいう)
I was served very badly. ひどい仕打ちを受けた。
--------------------------------------------------
(続く)
(続き)
また、英辞郎から一部引用すると、
--------------------------------------------------
serve someone right
(人)にとって当然の報い[仕打ち]となる、(人)の自業自得である、(人)が
いい気味である
It serves Lily right if her boyfriend tells her a lie.
恋人にうそをつかれても、リリーは自業自得です。
It serves you right.
それは自業自得です。/それは当然の報いだ。/ざまあ見ろ。/いい気味だ。
◆口論や罵倒の表現。
(It) serves you right for cheating.
不正なんかするから、罰が当たった[天罰が下った]んですよ。/浮気[ずる]を
したあなたの自業自得でしょ。
--------------------------------------------------
この「serve + 人 + right」は、上の用例からも窺えるように日常でも使われる表現
であるから、常識として知っておかなければならない。
(続く)
(続き)
・ ~ holding us hostage on wages last year
hold ~ hostage で「 ~ を人質にとる」である。これは定番表現。
しかし、上の英語の部分を「去年 us(俺たち(経営者と経営幹部)を給与に関して
人質にとったこと」
と解しても、今一つよく理解できないかもしれない。
この場合の「人質」の意味は「交渉を有利にするために、人の身柄を拘束することや、
拘束された人の事」である。
身動きが取れない、にっちもさっちもいかない、窮地に陥った状態を表していると
言ってよい。
英英辞典では例えばこの hostage の定義を
one who is not free to choose their own course of action
(自分自身の行動を自分の意思で自由に選択できない人)
としている(Wiktionaryより)。
holding us hostage on wages last year を穏当に訳せば
「去年俺たちを給与のことで窮地に立たせた」
ぐらいであるが、インパクトに欠けるので、自分の訳では「つるし上げ」という言葉
を使った。
ちょっと寄り道。
「なぜ日本人が英語難民かを真面目に考察するスレ 16」で以下の英文が引用
されている。
米中会談前のブリンケン国務長官の発言である。
The world expects us to responsibly manage our relationship.
そして、これを共同通信は以下のように訳しているらしい。
「世界はわれわれが責任を持って米中関係を管理することを期待している」
これ、機械翻訳にかけて、その後、人間のプロ翻訳者にチェックさせなかったんじゃなかろうか。
manage を「管理する」と訳しているのはまずい。英単語を一対一で日本語の
訳語に対応させて憶える大学受験生並みである。
このような文脈では、manage our relationship で「適切な関係を維持する・適切な関係を構築していく」ぐらいであろう。
外交問題を報じる、言葉遣いが非常に重要な文章で、共同通信のようなこんな
まずい訳ではいろいろ摩擦が起こってしまう。
>>6に補足説明。
manage を「管理する」と訳したのでは文脈によってはかなり不適切になる
のである。そう訳すと、manage の本来のニュアンスが失われてしまう。
例えば、英辞郎から manage の定義を引用すると、
--------------------------------------------------
1.〔道具や武器などを巧みに〕使う、扱う、操る
2.〔困難な中で(大変な努力をして)~を〕何とか成し遂げる、やりくりする
I managed to buy exactly what my wife wants. 妻の希望どおりのものを何とか購入することができました。
Unfortunately, I do not think I would be able to manage it. あいにくどうしても都合がつきそうにありません。
3.〈反語的〉〔うかつにも嫌なことを〕してしまう
I also managed to get a cold. 私も風邪をひいてしまいました。
4.〔扱いにくい人や動物などを〕手なずける、しつける、操る
5.〔会社などを〕経営[管理・運営]する
The new system will also make it easier to monitor the popularity of games and to manage sales.
新しいシステムによって、ゲームの人気を調査し売り上げを管理するのが楽になるだろう。
--------------------------------------------------
とある。
上の定義の中の「(巧みに)扱う・操る」とか「やりくりする」などに
窺えるニュアンスが重要なのである。
問題の文章では、米中関係を「なんとか上手くやっていく」・「どうにか
こうにかやっていく」というニュアンスが間違いなくある。
だから、これを「管理する」と訳すと、一方的な「上から目線」と
受け取られて非常にまずい。
manage にすぐに「管理する」という訳語を当てるのは「英語初級者あるある」
である。
さて、前スレの>987で提示した英文解釈クイズの回答と解説は
>>5で一応終わりです。
今回の回答者は >989(+990)氏だけに終わったが(まあ、一発で正解が出たので
しようがない)、自分もなかなか楽しめた。
回答の解説を書いているうちに、自分でも小さな発見があり、勉強になった。いざ解説
となると、当初はわかりきったことと思われたことでも案外難しいことに気づく。
今後も今回のような英文解釈クイズを出していきたい。
これまでの英文でも、振り返れば、そういうクイズを出せるような箇所がいくつも
あった気がする。残念。 (´·ω·`)
では、前スレの>984から再開します。
念のため、英文を再掲します。
(注: 以下の英文はAIが作成した文章という体裁を取っている個所である)
--------------------------------------------------
[NATO Summit Ends in Acrimony. Divisions Never More Clear]
NATO chalked up a few successes at its summit that ended Tuesday,
agreeing to provide Ukraine with additional cluster munitions and uranium
contaminated tank-rounds. But divisions between European members and the
United States were revealed by the hot-mike conversation between Prime
Minister of France, Emmanuel Macron and his foreign minister, Catherine
Colonna:
“Why must we kowtow to that old shitter [vieux merde], Biden? He’s willing
to fight an endless proxy war with Russia to bully China into laying off Taiwan
and slowing development of their chip industry. How does that work? And he
wants us to pay for the war with higher defense budgets, while also absorbing
inflated energy costs because the U.S. blew-up the Nord Stream pipelines.
NATO’s just a tool to protect U.S. dollar, trade, and military hegemony. Olof
[German Chancellor Olof Scholz] says the same thing.”
The future of the Atlantic Alliance is thus very much in doubt today, tested at
once by an intractable war and insubordinate partners…."
--------------------------------------------------
>>9での[注意すべき単語・熟語、難単語・熟語など]
・acrimony とげとげしさ、峻烈性
発音 [US] ǽkrimòuni | [UK] ǽkriməni [US]アクリモウニィ [UK]アクリマニィ
・chalk up
〈話〉チョークで書く、~を記録する、〔得点を〕書き留める、得点を得る、
~の勘定に付ける、収益を上げる、心にとどめる、達成する
Take your money, go home; chalk up a profit. 金を持って帰って、いくらもうかったかメモしておけ。
We'll chalk up the loss as promotional costs. われわれは損失を広告費として記録しました。
・cluster munition クラスター兵器(クラスター爆弾)
・uranium contaminated tank-rounds
uranium-contaminated は「ウラン(に)汚染された」、round は「〔銃・武器
などの〕一発分の弾・弾丸」であるが、全体で「劣化ウラン弾」でよい。
(続く)
(続き)
・hot-mike conversation は定訳がないが、hot-mike の hot は「スイッチがオフ
になっていない・オンになったままの」の意で、要するに全体で「マイクのスイッチ
を切り忘れたまま交わされた会話」のことである。
・Catherine Colonna の表記は「カトリーヌ・コロナ」。
・kowtow
[自動詞の場合]
1. 叩頭[叩首]する
2. こびへつらう、卑屈に振る舞う
[名詞の場合]
1. 叩頭、叩首
◆膝をつき、額を地面に付けるおじぎ。深い尊敬や従属の意を表す、かつて中国で
行われていたおじぎの仕方。 ◆【語源】中国語のkou(叩)tou(頭)から。
2. こびへつらい、卑屈な態度
発音 káutáu カウタウ
・shitter
1.〈卑俗〉トイレ、便所、下痢
2.〈卑俗〉うそつき
・ [vieux merde] は直前の that old shitter の元のフランス語を示すもの。
(続く)
(続き)
・lay off はこの文脈では「そっとしておく、かまうのをやめる、放っておく、
悩ますのをやめる」の意。
・inflated [形容詞]
1.〔物が〕膨らんだ、膨張した
2.〔人が〕思い上がった、慢心した
3.〔言葉・情報などが〕誇張された、大げさな
4.〔価格などが〕暴騰した
inflated cost 異常に上昇したコスト
・the Nord Stream pipelines の表記は「ノルド・ストリーム・パイプライン」。
アメリカ政府が爆破したとされるロシアのガス・パイプラインである。前スレの>563、
565を参照。
・Olof Scholz の表記は「オラフ・ショルツ」。
・Atlantic Alliance は「大西洋同盟」。
・intractable
1.〔人が〕強情な、頑固な、歩み寄らない ◆【反】tractable
2.〔病気などが〕難治性の
3.〔問題などが〕解決困難な、手に負えない、扱いにくい、厄介な
4.〔金属などが〕加工しにくい
>>9の訳例
--------------------------------------------------
[NATOサミット、憤懣は解消せず閉幕、相違がこれまでになく鮮明に]
火曜に閉幕したNATOサミットは幾つかの成果を計上した。ウクライナにクラスター
兵器及び劣化ウラン弾を追加供与することに合意したことなどだ。しかし、仏大統領
のマクロン氏と同国の外務大臣カトリーヌ・コロナ氏がスイッチを切り忘れたマイク
による会話が暴露され、欧州のNATO加盟国とアメリカの間で意見の相違があることが
露わになった。
「なぜ我々はあの『時代遅れの嘘つき野郎』[元のフランス語は vieux merde]の
バイデンなんかにペコペコしなけりゃならないんです? やつは単にロシアと果てしの
ない代理戦争をやりたがっているだけです。それもこれも中国に台湾から手を引かせ、
中国の半導体産業の発展をじゃま立てしたいからです。どうしてそんなことが可能
でしょう。それなのに、バイデンはこちらに防衛費を増額させて戦費をまかなおうと
している。おまけに、アメリカがノルド・ストリーム・パイプラインを破壊したおかげ
で急上昇したエネルギー・コストのつけもこちらに回っている。NATOは単にアメリカ
のドルや貿易、軍事的覇権を維持するための道具にすぎません。オラフ[独首相の
オラフ・ショルツ]も同意見です」。
「大西洋同盟」の将来は、かくして現在極めて不穏な状況にある。収束困難な戦争と
不従順な同盟国、等々の試練に同時に直面しているのだ。
--------------------------------------------------
>>9での[文法・構文上の補足説明]
・Divisions Never More Clear は新聞記事の見出しであるから、慣用的に「冠詞」や
「be動詞」その他が省略されている。
きちんと表現すると、
The divisions (between European members and the United States) (were)
never more clear (than at this NATO Summit).
であり、
「欧州のNATO加盟国とアメリカの間の意見の相違が今回のNATOサミットにおける
ほど鮮明になったことはなかった」。
言い換えると、
「欧州のNATO加盟国とアメリカの間の意見の相違は今回のNATOサミットでこれまで
で最も鮮明になった」
である。
「否定語 + 比較級」が「最上級」とほぼ等しい意味を表す、大学受験英語でお馴染み
のパターンである。
(続く)
(続き)
・How does that work? の work は、例えばジーニアス英和辞典第5版での定義の
4番目の
「(計画・方法などが)( ~ にとって)うまくいく」、「(薬・力など)が(人など
に・病気に)効く」
の意である。
用例: This method is sure to work (well). この方法はきっとうまくいく。
How does that work? 全体で「それがどのように上手くいくでしょうか」・「どうして
それが上手くいくでしょう」。
そして、これは反語であり、結局言いたいことは「そんなことが上手くいくはずがない
じゃありませんか」ぐらいの意である。
・tested ~ はもちろん分詞構文で being が省略された形。
念のため言うと、ここの at once は「すぐに」の意味ではなく「同時に」の意味である。
>>14に補足。
新聞、雑誌などの英語ニュースにおける見出しの英語の特徴については、以下の
サイトなどでわかりやすく説明されています。参照して下さい。
(書き込みができなくなる恐れがあるのでURLは載せません。申し訳ない)
・英語ニュースの読み方(見出し編)
RNN時事英語辞典
・編集長直伝!英字新聞の headline(見出し)を読み解く8つのキー
DMM英会話
やっちまった。 (´·ω·`)
>>13のセリフ部分は以下のように訂正します。
外務大臣のカトリーヌ・コロナ氏の発言だとなぜか思い込んでた。マクロン
大統領の言という設定だった。
「なぜ我々があの『時代遅れの嘘つき野郎』[元のフランス語は vieux merde]
のバイデンなんかにペコペコしなけりゃならない? やつは単にロシアと果てしのない代理戦争をやりたがっているだけだ。それもこれも中国に台湾から手
を引かせ、中国の半導体産業の発展をじゃま立てしたいからにすぎない。
どうしてそんなことが可能だろう。ところが、バイデンの野郎はこちらに
防衛費を増額させて戦費をまかなおうとの腹だ。おまけに、あいつらが
ノルド・ストリーム・パイプラインを破壊したおかげで急上昇した
エネルギー・コストのつけもこっちに払わせるつもり。NATOは単にアメリカ
のドルや貿易、軍事的覇権を維持するための道具にすぎない。オラフ[独首相
のオラフ・ショルツ]も同じ意見だ」。
>>9の続きの英文
A.G: “Woaa! I thought we buried that hot mike story! And we never printed
that the U.S. blew up the pipelines, though everybody knows it. Marc, what
happened?”
Marc: “Meghan, this is your fault! How did the AI brain-thingy dig up that
quote from Macron? And the Nord Stream stuff too? That was all supposed to
be deep-sixed!
Meghan: “Dunno. It must have scoured Times, State Department, DoD, and
French and German communications.
Marc: “Steven, do you think maybe you could do a re-write.”
Steven: “Sure. Let me gather our best reporters to work with me on this.
Usual line? ‘NATO the greatest defensive alliance in world history, kept the
peace in Europe in the face of Soviet aggression, supported successful
peace-keeping missions in Kosovo, Iraq, Afghanistan, Libya, and the rest?
We’ve got a lot of re-writing to do.’”
A.G. “Marc, do you think we should give our reporters a small raise this year?”
以上で今回の英文は終わり
>>18での[注意すべき単語・熟語、難単語・熟語など]
(主に英辞郎から引用)
・Woaa は辞書にないようだ。単なる擬音語と思われる。日本語の「ハァ?」とかに
近いかも。
・thingy
1.〈話〉何とかいうもの、例のあれ[やつ]
◆可算 ◆名前を思い出せないもの、名前が分からないもの、名前を出したくないもの、
言わなくても通じるもの、口にするのをはばかるものなどの代用語として使われる言葉。
◆【同】thingummy
What is the name of the long round thingy between the two front wheels?
前輪と前輪の間に長い円筒状のやつがあるじゃん、あれって何ていうの?
・Give me the thingy! : あれをくれ。/あれはどこ。
◆家庭内などで言わなくても通じる(と思われる)物。例えば、番組表を見ながら
テレビの前で手をひらひらさせて言えば「リモコン」のこと。
・deep-six
1.〈俗〉〔船から~を〕海に投げ捨てる
2.〈俗〉〔~を〕放り出す、〔~を〕処分する
・dunno [動詞]
知らない
◆don't knowを速く言うと「ドンノー」になる
発音 dənóu ダノウ
(続く)
(続き)
・scour
1. [他動詞の場合]
1.〔汚れた物をたわしなどで〕ゴシゴシ磨く、ピカピカに磨く、こすって磨く
2.〔洗浄剤で布などの〕汚れを落とす、〔パイプなどを水で〕洗い流す
3.〔雑草などを〕除去する
4.〔不快なものを〕取り除く
2. [他動詞]
1.〔場所を〕捜し回る
When the diamond brooch was found missing, the police immediately scoured
the downtown pawnshops.
そのダイヤのブローチがなくなっているのが分かったとき、警察は直ちに町中の質屋を
当たった。
2.〔文献・書類などを〕徹底的に調べる
3.〔~を〕ざっと見る、〔~に〕ざっと目を通す
2. [自動詞]
1. 辺りを探し回る
2. 素早く動く、慌てふためく
発音 skáuər スカウア(ァ)
・DoD は Department of Defense の略。「(米)国防総省」。
・peacekeeping mission は「平和維持任務」。
以下は英辞郎から抜粋
--------------------------------------------------
multilateral peacekeeping mission 多国籍による平和維持任務
fate of the UN's peacekeeping mission in《the ~》~における国連平和維持活動の行方
send soldiers on a peacekeeping mission 兵士を平和維持任務に派遣する
--------------------------------------------------
・raise はこの文脈ではもちろん「昇給・賃上げ」の意である。
それにしても大分涼しくなったなー。
朝一番に冷蔵庫に入れてある麦茶を飲んでいたけど、もうあまり飲みたい気持ちが薄れた。
もうしばらくしたら熱いコーヒーの季節だ。
夏よ、さらば。
赤城のブラックチョコアイスバー、明治エッセルバニラアイスよ、ありがとう。
サッポロのホワイトベルグ缶よ、ありがとう。
君たちのおかげで今年の夏を何とか乗り越えられた。 (´·ω·`)
>>18の訳例
サルツバーガー: 「なんてことだ! マイクで拾われたあの会話はボツにしたんじゃ
なかったのか。それに、例のパイプラインを我が国が破壊したことはまったく
報じなかったはずだ。むろんみんな承知していることだが。マーク、これはどういう
ことだ?」
マーク: 「メーガン、これは君の責任だぞ! 何だってAI頭脳とやらがマクロンの言葉
を掘りくり返してくるんだ。おまけにノルド・ストリームの件まで。みんな海の底深く
葬ったはずじゃなかったのか」
メーガン: 「わかりません。弊紙や国務省、国防総省、それにフランスやドイツの
交信記録やらなんやらすべて洗いざらい走査したんでしょう」
マーク: 「スティーブン、君たちなら書き直しができると思うが」
スティーブン: 「もちろんです。我が社のとびきり優秀な記者たちに声をかけて僕の
書き直し作業を手伝ってもらうことにしましょう。いつもの線でいいですかね。
『NATOは史上最も偉大な防衛同盟であり、ソビエトの攻撃に抗して欧州の平和を守り、
コソボ、イラク、アフガニスタン、リビアその他において平和維持活動の成功を支えて
きた』云々。かなりの手直しが必要です」
サルツバーガー: 「マーク、記者たちには今年ちょっとばかり給料をアップしてやった
方がいいかな?」
--------------------------------------------------
今回の英文はこれで終了
SEPTEMBER 15, 2023
Hyping Ukraine Counteroffensive, US Press Chose Propaganda Over Journalism
BRYCE GREENE
It has been clear for some time that US corporate news media have explicitly
taken a side on the Ukraine War. This role includes suppressing relevant history
of the lead-up to the war (FAIR.org, 3/4/22), attacking people who bring up
that history as “conspiracy theorists” (FAIR.org, 5/18/22), accepting official
government pronouncements at face value (FAIR.org, 12/2/22) and promoting
an overly rosy picture of the conflict in order to boost morale.
(続く)
>>23での[注意すべき単語・熟語、難単語・熟語など]
(主に英辞郎から引用)
・hype [他動詞]
1.〈俗〉〔~の〕虚偽の広告をする、〔~を〕誇大に宣伝する
The way that the media has hyped the problem has been overblown.
その問題をマスコミが大々的に報道するやり方は度が過ぎている。
[名詞]
1.〈俗〉誇大広告、刺激的な宣伝
Despite all the hype, this movie wasn't very good.
過剰な前宣伝にもかかわらず、この映画はあまり良くありませんでした。
2.〈俗〉過剰宣伝された人[もの]
This is the hype coming from the oil traders but it doesn't really spill over into
the oil markets.
これは石油のトレーダーから流された誇大広告ですが、石油の市場には流されません。
3.〈俗〉ごまかし、いんちき、うそ
(以下略)
発音 háip ハイプ
・counteroffensive 《軍事》反撃、反転攻勢
And civil rights leaders are now mounting a counteroffensive.
公民権運動の指導者たちの反撃が増加しています。
・Bryce Greene の表記は「ブライス・グリーン」。
(続く)
(続き)
・corporate news media の訳語は「民間報道機関」、「民間マスコミ」、
「商業ニュースメディア」、「私企業ニュースメディア」などなど。
・explicitly〔説明などが〕はっきりと、明確に、明白に
発音 iksplísətli イクスプリサトゥリィ
・take a side 一方の味方をする
・lead-up 下準備の作業
・org (米国の)組織・団体 ◆organizationの略
・overly 過度に、あまりにも、非常に
・morale
〔同じチーム・組織などに属する人たちの〕やる気、気力、士気、モラール
◆不可算
発音 mərǽl モラール
>>23の出典は FAIRのサイト。
FAIR は Fairness & Accuracy In Reporting の略称で、この「報道における公正と
正確」を追求する米国のメディア監視団体である。
>>23の訳例
2023年9月15日
ウクライナの反転攻勢を喧伝し、米国メディアは客観報道よりプロパガンダに注力
ブライス・グリーン
これはもう明確になってしばらく経つことであるが、アメリカの商業ニュース・
メディアはウクライナ戦争に関してはっきりと一方の味方をしている。彼らの役割は、
この戦争に至る前段階の重要な経緯をきちんと報道しないこと(FAIR 2022年3月4日
の記事を参照)、これらの経緯を話題にする人々を「陰謀論者」として非難すること
(FAIR 2022年5月18日の記事を参照)、アメリカ政府の声明その他を額面通り受け
入れること(FAIR 2022年12月2日の記事を参照)、紛争を過度にバラ色の色調で
描くことに力を入れ、人々の士気を高めること、などなどである。
>>23での[注意すべき単語・熟語、難単語・熟語など]の補足説明
・rosy picture
これは定番的な表現である。
英辞郎には以下のような表現が載っている。
--------------------------------------------------
rosy picture 素晴らしい[楽天的な]状況
paint a rosy picture バラ色の未来を描く
paint a rosy picture of ~のバラ色の未来を描く
paint a rosy picture of family life 明るい家族像を描く
present a rosy picture バラ色の絵を描く、明るい見通しをたてる
paint too rosy a picture about ~について楽観的な見方をし過ぎる
--------------------------------------------------
また、この picture 自体に以下の意味の用法があることにも注意。
--------------------------------------------------
《the ~》実態、事実、状況、事態 ◆【類】situation
The picture has changed drastically. 事実が全く一変している。
The picture isn't all black.
状況は真っ暗[悪いニュースばかり]ではありません。
--------------------------------------------------
It seems that some Japanese students of English have been taught that “should” has the same meaning as“must,”and thus is a stronger expression than “had better.” In modern American English, however, just the opposite is true, and “should” is considered the softer of the two expressions.
>>23の続きの英文
For most of the war, most of the US coverage has been as pro-Ukrainian as
Ukraine’s own media, now consolidated under the Zelenskyy government (FAIR.
org, 5/9/23). Dire predictions sporadically appeared, but were drowned out by
drumbeat coverage portraying a Ukrainian army on the cusp of victory, and the
Russian army as incompetent and on the verge of collapse.
Triumphalist rhetoric soared in early 2023, as optimistic talk of a game-changing
“spring offensive” dominated Ukraine coverage. Apparently delayed, the
Ukrainian counteroffensive launched in June. While even US officials did not
believe that it would amount to much, US media papered over these doubts in
the runup to the campaign.
>>30での[注意すべき単語・熟語、難単語・熟語など]
・coverage
1.〔ニュースなどの〕報道、取材(範囲)、放送 ◆不可算
We had a lot of press coverage.(この件については)あちこちの新聞で発表しました。
Our chief Washington correspondent Bob Smith begins the coverage.
ワシントン支局の首席記者、ボブ・スミスが取材の内容をお伝えします。
The television company stopped coverage of the political scandal.
テレビ局はその政治スキャンダルの報道をやめた。
2.〔携帯電話や無線LANなどの〕受信地域、受信[受像]可能範囲サービスエリア
The cell-phone carrier is expanding its coverage. その携帯電話会社はサービス区域を広げています。
3. 対象、範囲
4.〈米〉〔保険会社が保険加入者に支払う〕補償(の範囲)
◆【同】〈英〉cover
Do you have insurance coverage? あなたは保険に加入されていますか?
・dire
1. 悲惨な、恐ろしい
2. 緊急の、切迫した
発音 dáiər ダイア
・sporadically 〔発生・行動などの頻度が〕時々、たまに、散発的に ◆【形】sporadic
・drumbeat ドラムビート、ドラム[太鼓]をたたく音 ◆可算
(続く)
(続き)
・cusp [名詞]
1. 先端、とがった部分
(略)
6.〔新しい時代・季節などの〕幕開け、入り口
We are on the cusp of a new era. 私たちは新時代の入り口にいます。
発音 kʌ́sp カスプ
・on the verge of 今にも~しようとして
I was on the verge of agreeing with him when someone cried, "He's a liar!"
私が彼に賛成しようとした時、誰かが「彼はうそつきだ」と叫んだ。
・triumphalist 勝利者
発音 tráiəmfəlist トゥライアムファリスト
・game-changing [形容詞]
1. 試合の流れを変える、形勢を一変させる
2.〔新しい技術などが〕現状を打破する、革新的な、考え方を根本から変える、
大逆転させる
・“spring offensive”は「『春の反転攻勢』」にしておく。
(続く)
(続き)
・paper over [句動詞]
1.〔傷・汚れなどを隠すために〕~の上に紙を張る
2.〔問題・欠陥・誤りなどを〕覆い隠す、取り繕う
I didn't know how to paper over my error at the meeting.
会議で、ミスをどのように取り繕ったらよいか分からなかった。
・runup
1.〔物価などの〕急騰、高騰、値上がり ◆【動】run up
2. 急増
3.《スポーツ》助走
4.〈英話〉〔直前の〕準備期間[段階]
in the runup to ~の前段階で、~の準備段階で、~の直前で、~の前哨戦で、~に先駆けて
・campaign
1.〔目的達成のために熱心に行われる一連の〕組織的運動[活動]、キャンペーン
2. 政治[選挙]運動、遊説
The real campaign has always been the race between A and B.
事実上、選挙戦は終始A氏とB氏の一騎討ちとなっている。
3.《軍事》〔一連の〕軍事行動[作戦]、会戦
>>30の訳例
これまでの戦争報道に関して大抵の場合、米国のそれは大半がウクライナの
メディア――ゼレンスキー政権下では統合が進んでいる(FAIR 2023年5月
9日の記事を参照)――と同様にウクライナ寄りであった。散発的に暗い
見通しが報じられることもあったが、それらは威勢のいい太鼓の響きを立てる
圧倒的多数の報道にかき消された。ウクライナ軍は勝利を目前にしており、
それに対してロシア軍は無能であり、崩壊寸前だという調子である。
勝ち誇ったようなレトリックが2023年の初期には大流行りであった。情勢を
一変させるような「春の反転攻勢」について意気揚々と語る報道がウクライナ
を支配した。が、その「春の反転攻勢」はあからさまに遅れを見せ、ようやく
6月になってから開始された。大した成果が挙げられるとはアメリカ政府当局者
でさえ信じていなかったが、アメリカのメディアは反転攻勢前の時期にこれらの
疑問の声を大きく取り上げることはなかった。
ふぅ、書き込めた。
なんか仕様?が変わって、最初書き込めなかった。
今後もどうなることやら。 (´·ω·`)
>>30での[単語・熟語、文法・構文上の補足説明]
・Apparently delayed, はもちろん being が省略された分詞構文。
・amount to much
amount to ~ は「結局 ~ になる」の意の熟語としておなじみ。
much は名詞で「多量・たくさん・多額」の意であるが、ここから「大した
もの」という意味が派生してくる。
この amount to ~ と much の組み合わせは定番的表現である。
英辞郎から一部引用すると、
--------------------------------------------------
amount to much 大したものだ、重要な意味を持つ
not amount to much 役に立たない
Sometimes, old convention doesn't amount to much.
時として、古い慣習は重要ではありません。
not amount to much in life
決して役に立たない、決して大した物[人物]にならない
--------------------------------------------------
など。
・ the campaign の campaign は
>>33で挙げた意味の中の「軍事行動
(作戦)」に当たる。定冠詞の the がついているので、もちろんこの場合は
ウクライナの spring offensive(春の反転攻勢)を指す。
ようやく秋らしい日がやってきた。
路傍でコスモスが目の覚めるような鮮やかな黄色の花弁を浮かべていた。
昨日は街に出て、例によって書店に寄り、書店併設のこじゃれた喫茶店で
こじゃれた軽食セットを食した。
本は目ぼしいものがなかった。
(本当のことを言えば、積読本が積み上がっているので、新しく本を買ってる
場合じゃない) (´·ω·`)
>>30の続きの英文
Over the last three months, it has become clear that the Ukrainian military
operation will not be the game-changer it was sold as; namely, it will not
significantly roll back the Russian occupation and obviate the need for a
negotiated settlement. Only after this became undeniable did media report
on the true costs of war to the Ukrainian people.
>>38での[注意すべき単語・熟語、難単語・熟語など]
・obviate 〔危険や困難などを〕未然に防ぐ、取り除く
発音 [US] ɑ́bvièit | [UK] ɔ́bvièit [US]アブビエイト [UK]オブビエイト
・game changer
《a ~》ゲームチェンジャー、試合の流れを変える[形勢を一変させる・
考え方を根本から変える・大逆転させる]出来事[物事]、大変革を
もたらす人[企業・もの]
形容詞形は
>>32で既出。
>>38の訳例
ここ3ヶ月の間で、ウクライナ軍の「春の反転攻勢」は当初喧伝されていた
ような「情勢を一変させる」ものになりそうもないことがいよいよ鮮明に
なった。つまり、ロシアによる占領地域の相当部分を取り戻し、外交交渉に
よる決着を無用にできるような見込みは薄いということだ。このことが否定
できなくなってようやくメディアはこの戦争がウクライナの人々に強いた真
の代価について報道し始めた。
>>38の訳例
ここ3ヶ月の間で、ウクライナ軍の「春の反転攻勢」は当初喧伝されていた
ような「情勢を一変させる」ものになりそうもないことがいよいよ鮮明に
なった。つまり、ロシアによる占領地域の相当部分を取り戻し、外交交渉に
よる決着を無用にできるような見込みは薄いということだ。このことが否定
できなくなってようやくメディアはこの戦争がウクライナの人々に強いた真
の代価について報道し始めた。
出たよ。
最近5ちゃんねるで流行りの二重投稿が。 (´·ω·`)
>>38での[文法・構文上の補足説明]
・Only after this became undeniable did media report on the true costs
of war to the Ukrainian people.
これは大学受験英語でお馴染みのパターンである。
時の副詞句や副詞節を強調したい場合はしばしば only をつけ、文頭に置く。
この時、述語の部分が2つに分かれ、述語の一部が主語の前に出て一種の
「倒置」の形を取る。
ジーニアス英和辞典から更に文例を引くと、
1. Only after an operation will he be able to walk again.
手術後にようやく彼は再び歩けるようになるだろう。
2. Only then did we begin to fear the worst.
その時になってようやく私たちは最悪の事態を恐れ始めた。
(続く)
(続き)
この場合、
1. は He will be able to walk again after an operation. が元の文と考えられる。
強調のため only after an operation として文頭に置くと、述語部分の一部である
助動詞の will がつられて主語の he の前に移動するのである。
2. は、元の文が We began to fear the worst then. と考えられ、同じように
only then として文頭に移動させると、述語動詞の過去形の began が原形動詞
の begin と助動詞の働きをする did に分裂し、did が主語の we の前に置かれる
ことになる。
問題の文章の元の文は、
Media reported on the true costs of war to the Ukrainian people after
this became undeniable.
(メディアは、このことが否定できなくなった後で、ウクライナの人々にとって
の戦争の真の代価を報道した)
と考えられる。
一種の倒置というか、普通の倒置じゃん。
なんで「一種の」って付けたの?
>>45 むしろ、こちらから聞きたい。
>>45の「倒置」の定義はどんなものなのか、また、「普通の倒置」の「普通」
とは何を基準して言っているのか、と。 (´·ω·`)
>>38の続きの英文
[Overwhelming optimism]
A former top US general assured NPR (5/12/23) that “Ukraine’s
long-anticipated counteroffensive against Russia will ultimately succeed.”
In the runup to the counteroffensive, US media were full of excited
conversation about how it would reshape the nature of the conflict.
NATO Secretary General Jens Stoltenberg told Radio Free Europe
(4/21/23) he was “confident Ukraine will be successful.” Sen.
Lindsey Graham assured Politico (5/30/23), “In the coming days,
you’re going to see a pretty impressive display of power by the
Ukrainians.” Asked for his predictions about Ukraine’s plans,
retired Lt. Gen. Ben Hodges told NPR (5/12/23), “I actually expect…
they will be quite successful.”
Former CIA Director David Patraeus, author of the overhyped
“surge” strategy in Iraq, told CNN (5/23/23):
(続く)
>>47での[注意すべき単語・熟語、難単語・熟語など]
・A former top US general は「米軍の元最高司令官の一人」にしておく。
名詞の general は軍事用語として「大将、(一般に准将以上の)将官、将軍、
軍司令官」などの意味である。
・NPR は「ナショナル・パブリック・ラジオ」。アメリカの非営利の公共ラジオ放送
制作会社である。
・NATO Secretary General Jens Stoltenberg は「NATO事務総長のイェンス・
ストルテンベルグ氏」。
・Radio Free Europe の表記は「ラジオ・フリー・ヨーロッパ」。「アメリカ合衆国
議会の出資によって運営されている報道機関」(ウィキペディア)である。
・Sen. Lindsey Graham の Sen. は Senate(米国議会の上院)の略。全体で「上院議員
のリンジー・グラハム氏」。
・Politico の表記は「ポリティコ」。アメリカの政治専門のニュース・メディアである。
・retired Lt. Gen. Ben Hodges の Lt. Gen. は lieutenant general(中将)の略。
全体で「退役陸軍中将のベン・ホッジズ氏」
・Former CIA Director David Patraeus は「元CIA長官のデイヴィッド・ペトレイアス氏」。
・“surge” は「『大規模増派』」あるいは「『増派攻勢』」、「『増派作戦』」等と
呼ばれる、イラクに対するアメリカの軍事作戦の一つ。
>>47の訳例
[度外れた楽観]
米軍の元最高司令官の一人はNPR(『ナショナル・パブリック・ラジオ』)にこう請け合った。
「長い間待ち望まれていたウクライナの反転攻勢は、最終的には成功するだろう」と(2023年
5月12日)。
反転攻勢の前の時期には、それが紛争の性格をいかに変容させるかについて、アメリカの
メディアではさかんに活発な議論が交わされていた。NATO事務総長のイェンス・
ストルテンベルグ氏は、『ラジオ・フリー・ヨーロッパ』に「ウクライナ(の反転攻勢)の
成功を強く信じている」と述べた(2023年4月21日)。上院議員のリンジー・グラハム氏も
また、アメリカの政治専門メディアの『ポリティコ』に自信満々にこう語った。「後何日か
したら皆さんはウクライナ軍のほれぼれするような戦いっぷりを目撃することになるでしょう」
(2023年5月30日)。同じく、退役陸軍中将のベン・ホッジズ氏も、ウクライナの作戦計画に
関する見込みについて問われた際、「実際、彼らはまったく上手くやるだろう」とNPRに語って
いる(2023年5月12日)。
また、イラク戦争で「大規模増派」作戦を策定し、過剰なほどの称賛を浴びた元CIA長官の
デイヴィッド・ペトレイアス氏はCNNに次のように発言している(2023年5月23日)。
(続く)
>>47の続きの英文
"I personally think that this is going to be really quite successful
…. And [the Russians] are going to have to withdraw under pressure
of this Ukrainian offensive, the most difficult possible tactical maneuver,
and I don’t think they’re going to do well at that."
The Washington Post’s David Ignatius (4/15/23) acknowledged
that“hope is not a strategy,” but still insisted that “Ukraine’s
will to win — its determination to expel Russian invaders from its
territory at whatever cost—might be the X-factor in the decisive
season of conflict ahead.”
(続く)
>>50での[注意すべき単語・熟語、難単語・熟語など]
・tactical maneuver 《a ~》戦術、戦略(英辞郎)。
・The Washington Post’s David Ignatius は「ワシントン・ポスト紙の
コラムニスト、デイビット・イグネイシャス氏」としておく。
・X-factor は英辞郎によると、
「未知の人物または未知の要因」、
ジーニアス英和辞典第5版によると、
「エックス・ファクター、特別な何か(成功にとって重要だが表現しにくい
要因)」
と出ている。
>>51に補足。
・X-factor はオンライン辞書の Merriam-Webster Dictionary で引くと、
a circumstance, quality, or person that has a strong but unpredictable
influence
と出ている。
訳すと「強力ではあるが予測し難い影響をもたらす状況、性質、人物など」
である。
5ちゃんねるは相変わらずスムーズな書き込みができないな。
time-out の表示が出るけど、掲示板サイトに戻って更新ボタンを
押してみるときちんと書き込みはされている。
全体的に表示速度が遅いし。 (´·ω·`)
>>50の訳例
「私自身の考えとしては、これはまったく上手くいくだろうと思っています。
そして、[ロシア側は]このウクライナの反転攻勢の圧力によって撤退を余儀
なくされるだろうとも。それは取り得る戦術の中で最も困難なものですが。
おまけに、これについても、ロシア側が手際よくやれるとは思えません」。
ワシントン・ポスト紙のコラムニスト、デイヴィッド・イグネイシャス氏は
「希望的観測は戦術とは言えない」と認めつつも、次のように強く主張する。
「ウクライナ側の勝とうとする意志、どんな犠牲を払ってでも自国領土から
ロシアの侵略者を叩き出そうとする固い決意は、紛争の今後の決定的な過程
においていわゆる『エックス・ファクター』(訳注: 強力ではあるが予測し
難い影響をもたらす要素)となるかもしれない」と(2023年4月15日)。
>>50での[文法・構文上の補足説明]及び[英文解釈上の補足説明]
・And [the Russians] are going to have to withdraw under pressure of
this Ukrainian offensive, the most difficult possible tactical maneuver, ~
ここの the most difficult possible tactical maneuver はもちろん前の to have
to withdraw(under pressure of this Ukrainian offensive)の「同格」である。
「同格」については前スレでたびたび言及した。
・“Ukraine’s will to win—its determination to expel Russian invaders from
its territory at whatever cost—might be the X-factor in the decisive season
of conflict ahead.”
(「ウクライナ側の勝とうとする意志、どんな犠牲を払ってでも自国領土から
ロシアの侵略者を叩き出そうとする固い決意は、紛争の今後の決定的な過程
においていわゆる『エックス・ファクター』(訳注: 強力ではあるが予測し難い
影響をもたらす要素)となるかもしれない」)
この文章で書き手の言いたいことは要するに、「紛争の今後の極めて重要な、
勝敗を決定づけるような戦闘の局面で、両者の力が均衡状態にある場合、最後
にものを言うのはウクライナの人々の強い意志かもしれない」ぐらいの意味で
あろう。ウクライナの人々の強い意志が予想外の、目覚ましい成果をもたらす
可能性があるということであろう。
>>50の続きの英文
The New York Times (6/2/23) ran a story praising recruits who signed
up for the Ukrainian pushback, even though it “promises to be deadly.”
Times columnist Paul Krugman (6/5/23) declared we were witnessing
“the moral equivalent of D-Day.” CNN (5/30/23) reported that
Ukrainians were “unfazed” as they “gear up for a counteroffensive.”
Cable news was replete with buzz about how the counteroffensive,
couched with modifiers like “long-awaited” or “highly anticipated,”
could turn the tide in the war. Nightly news shows (e.g., NBC, 6/15/
23, 6/16/23) presented audiences with optimistic statements from
Ukrainian President Volodymyr Zelenskyy and other figures talking
about the imminent success.
(続く)
やや疲れた。マンネリ気味でもある。 (´·ω·`)
自分の気分転換も兼ねて、どなたか上の英文で、自分がいつもやっている
・単語・熟語の注釈
・文法・構文等の補足説明
・和訳
・内容の解説
などのうち、どれか一つでもいいからやってみる人はいないだろうか。
(「内容の解説」などは日本語でなくて英語でも構わない)
連休だけど天気がよくないなー。
大人しく積読本を減らすことに専念するか。 (´·ω·`)
>>57を書いたが、やはり誰もやってくれないようだ。 (´·ω·`)
仕方がない。ぼちぼちやるか。
それにしても、ここ何日か5ちゃんねるはすごく重い。
(昨日、この文章を書き込もうとしても、time-out で反映されなかった)
これだけ重いといよいよ人が減るだろうなあ。
さて、今日は長文連投が上手くいくかな。
>>56での[注意すべき単語・熟語、難単語・熟語など]
(主に英辞郎から引用)
・ran a story の run は「掲載する」の意である。
・sign up
[句自動詞の場合]
〔署名して〕参加する、入会手続きをする、契約する ◆【用法】sign up for
Try to sign up for the weekend ski trip today if you are planning to
come, since the list is filling up quickly.
週末のスキー旅行に参加する予定の人は、本日中に申し込むようにしてください。
席がどんどん埋まっていますから。
[句他動詞の場合]
1.〔契約書などに〕署名[サイン]する
2.〔人を契約して〕採用[雇用]する
・push-back は普通「反対・抵抗」などの意であるが、ここでは単に
counteroffensive(反転攻勢)の言い換えである。
・Times columnist Paul Krugman は「ニューヨーク・タイムズ紙の
コラムニスト、ポール・クルーグマン氏」。
(続く)
(続き)
・“the moral equivalent of D-Day.”
この moral equivalent は直訳的には「道徳的等価物」であるし、定訳は未だに
ないようであるが、わかりやすく訳せば「道徳的にそれに等しいもの」ぐらいである。
D-day は英辞郎には「D-デイ・ディーデイ・大規模作戦開始[決行]日」で、
とりわけ「1944年6月6日のノルマンディー上陸作戦開始日」を意味すると記載
されている。
が、しかし、ここの文脈では、単に「ノルマンディー上陸作戦」そのものを指して
いると考えられる。
・unfazed 恐れない、臆しない、平然とした
She's fine, totally unfazed. 彼女は、大丈夫である、全く動じていません。
・gear up
1.〔自動車などの〕ギアを高速にする
2.〔~に備えて〕準備をする
また、参考用例として
--------------------------------------------------
gear up for ~の準備をする
gear up for a battle over ~を巡る争い[闘争・紛争]に備える
gear up for a battle with ~との戦いに備える
gear up for a contest コンテスト[コンクール]に備えて準備をする
gear up for a war 臨戦態勢を強める
--------------------------------------------------
など。
(続く)
(続き)
・Cable news は、ここでは、cable TV(ケーブル・テレビ局)による
ニュースの意味であろう。
・buss [名詞の場合]
1.〔ハチ・機械などの〕ブンブン[ブーン]という音
2.〈話〉〔人々の会話の〕騒がしい声、ざわめき
3.〈話〉〔陰で広まっている〕うわさ、情報
The buzz is that the two will marry in June. うわさでは、その二人は6月に結婚するのだそうです。
4.〈話〉〔ブザー・電話などの〕呼び出し音
5.〈話〉電話をかけること
"I may be able to join you tomorrow night." "OK. Just give me a buzz."
「明日の夜、一緒に行けるかもしれない」「分かった、電話してよ」
6.〈俗〉〔酒・麻薬などによる〕ほろ酔い気分[加減] ◆【参考】get [have] a buzz on
7.〈俗〉〔ワクワクする〕興奮、スリル
・couch
1. [名詞]
1. 長椅子、カウチ ◆背もたれと肘掛けの付いた、二人以上が座れる椅子。
2.〔精神科などの〕診察用椅子 ◆ヘッドレストが付いて、横になれる椅子。
(以下略)
1. [他動詞]
1.〔考えなどをある文体で〕言葉に表す、表現する
2.〈文〉〔休ませるために人を〕横たえる ◆【用法】通例、再帰代名詞を目的語
に取る。
(以下略)
1. [自動詞]
1.〈文〉〔休むために〕横になる
2.〈文〉〔攻撃のために〕待ち伏せする
(続く)
(続き)
・replete [形容詞]
1. 豊富な、十分に備わった
2. おなかいっぱいの、満腹の
3. 全部ある、完全な ◆【用法】この意味で使うことを認めない人もいる。
・modifier
1. 変更[修正]する人[物] ◆可算
2. 修飾語句
3.《遺伝》修飾因子、変更遺伝子
(以下略)
発音 [US] mɑ́dəfàiər | [UK] mɔ́dəfàiə [US]マディファイアァ、[UK]モディファイア
・Nightly news show
news show は「ニュース番組・ニュースショー」。全体で「夜のニュース番組」。
・e.g. [略語] = exempli gratia
〈ラテン語〉例えば、例を挙げると
・Volodymyr Zelenskyy の表記は「ウォロディミル・ゼレンスキー」。
>>56の訳例
ニューヨーク・タイムズ紙は、ウクライナの反転攻勢のための新兵募集に
応じた人間――「命取りになる可能性が高いにもかかわらず」――を称える
記事を掲げた(2023年6月2日)。同紙のコラムニストであるポール・
クルーグマン氏は、我々は「ノルマンディー上陸作戦と道徳的に等しい企て」
を目撃しつつあると高らかに宣言した(2023年6月5日)。また、CNNの
報道によれば、ウクライナの人々は「まったく臆することなく」「反転攻勢
に向けて準備を整えている」とのことだ(2023年5月30日)。
ケーブル・テレビ局のニュースでは、この反転攻勢――決まって「待望の」
だとか「ほぼ予期した通りの」だとかの形容詞句がつく――がいかに形勢を
逆転させるかについてたびたび論じられ、大いに盛り上がっていた。夜の
ニュース番組(例えば、NBCの6月15日と16日の放送)の視聴者は、
ウクライナの大統領、ウォロディミル・ゼレンスキー氏やその他の大立者が
楽観的な見通しを語り、勝利は間近であると言い合うのを聞かされた。
>>56での[単語及び英文解釈上の補足説明]
・~ we were witnessing “the moral equivalent of D-Day.
(我々は「ノルマンディー上陸作戦と道徳的に等しい企て」を目撃しつつある)
これは、要するに、ウクライナの反転攻勢は道徳的にノルマンディー上陸作戦
と同じような、道徳的にまっとうな反撃であるということであろう。
moral equivalent は英辞郎その他の辞書には載っていないが、国際問題などで
(続き)
・figure は重要な多義語である。前スレに既出であったので今回は省略
したが、念のためここに再掲すると、
--------------------------------------------------
figure [名詞の場合]
1. 形、形状、形態、外観
2. 図、図表、挿絵、図形、図式 ◆【略】fig.
A is shown [illustrated] in Fig.III. Aを図IIIに示す。
See Figure 2. 《取説》図2(を)参照。
3. フィギュア ◆フィギュア・スケートで氷上に描く図形。
4. 姿、容姿、人影
5. 人物、大人物、大立者
6.〔人の〕体つき、体形、スタイル
She has a good figure. 彼女はスタイルが良い。
7.〔女性のバスト・ウェスト・ヒップの〕スリーサイズ
8. 象徴
9. 肖像、人物像、彫像
10. 数字、〔数字の〕桁
The number has eight figures. その数字は8桁です。
11. 数量、価格、値段、総額、合計数
12. 言葉のあや ◆【参考】figure of speech
13.《figures》統計、データ ◆【類】data ; statistics ; numbers
(以下略)
--------------------------------------------------
今回の文脈では、この中の 5. に当たる。
>>56の続きの英文
[Downplaying reality]
The Washington Post (4/10/23) noted that pessimistic leaked assessments were
“a marked departure from the Biden administration’s public statements about
the vitality of Ukraine’s military.”
Despite the soaring rhetoric presented to audiences, Western officials understood
that the counteroffensive was all but doomed to fail. This had been known long
before the above comments were reported, but media failed to include that fact
as prominently as the predictions for success.
On April 10, as part of the Discord leaks story, the Washington Post (4/10/23)
reported that top secret documents showed that Ukraine’s drive would fall
“well short” of its objectives, due to equipment, ammunition and conscription
problems. The document predicted “sustainment shortfalls” and only “modest
territorial gains.”
>>67での[注意すべき単語・熟語、難単語・熟語など]
・marked [形容詞]
1. 際立った、著しい
2. 印[記号]のある[ついた]
3.《言語学》有標の
・departure [名詞の場合]
1.〔現在いる場所から〕立ち去ること
2.〔旅行などへの〕出発
The departure time of that flight is 9:30 a.m. その飛行機の出発時刻は午前9時30分です。
3.〔列車・バスなどの〕発車
4. 出国
5.〔考えや行動の〕発展、展開
6.〔予定や期待からの〕逸脱、ずれること
(以下略)
・doom ~ to ~
~ を ~ の運命に追い込む
That doomed this tiny insects to extinction. あのことがこの小さな昆虫を絶滅の運命においやった。
doomed to《be ~》 ~する悪い運命にある
doomed to be scrapped 《be ~》廃棄される運命にある
doomed to end in failure 《be ~》失敗に終わる運命にある
doomed to fail 《be ~》失敗する運命にある
(続く)
(続き)
・Discord leaks story は「ディスコード・リーク事件を報じる記事」にしておく。
「ディスコード・リーク」は米軍の機密文書漏洩事件の一つである。
・drive [名詞の場合]
1.〔自動車などの〕運転、ドライブ
2. 原動力、駆動(部)
3. 意欲、活力、気力、やる気
If you get to like the job here, you'll lose your drive to return to the city.
ここの仕事になじんでしまったら、都会に帰ろうという気がなくなるでしょう。
4.《心理学》動因、衝動、欲動
5.《サッカー》ドライブシュート
6.《ゴルフ》ドライバー・ショット
7.《テニス》ドライブ(ショット)
8.《バスケ》ドライブ
9. 傾向、流れ、動き
10.〔募金・選挙などの組織的な〕活動、運動
11.〔通りから家までの〕私有車道、アプローチ ◆【同】driveway
12. 車道、大通り ◆【略】Dr ; Dr.
・“sustainment shortfalls”は「『戦闘維持支援力の不足』」にしておく。
この文脈での sustainment は軍事用語で、「持久力」、「戦力維持」などとも
訳されている。
[実態を控え目に報道]
ワシントン・ポスト紙の指摘するところによると、最近漏洩された文書における
悲観的なものの見方は、「ウクライナ軍の英気についてバイデン政権が公に
語っていることとは著しくかけ離れている」(2023年4月10日)。
公には状況をバラ色に描いてみせながら、実のところ、欧米の政府当局者たちは、
この反転攻勢がまず失敗に終わることを理解していた。上記の発言や意見が報道
されるずっと前から、このことは広く知られていた。が、メディアはその事実を、
反転攻勢の成功の見込みほど大きく報道することはなかった。
ワシントン・ポスト紙は4月10日、ディスコード・リーク事件の報道の一環として、
最高機密文書にはウクライナの反転攻勢が目的達成には「ほど遠い」との見方が
述べられていると伝えた。装備、銃弾・砲弾類、徴兵などの点で問題を抱えている
からである。今後、「戦闘維持支援力の不足」が生じ、「占領地域奪還も多くは
望めない」との見通しも書かれていた。
>>67での[英文解釈上のポイントなど]
・~ a marked departure from the Biden administration’s public statements ~
ここでの departure は
>>68で示した英辞郎の定義の 6. に当たる。
参考までにジーニアス英和辞典第5版からも定義と例文を引いておくと、
--------------------------------------------------
3.(伝統・予想・普通からの)脱却、逸脱、離れること(from): (学問などの)
新展開、発展
a departure from old customs 旧習からの離脱
a new departure in physics 物理学における新発展
The policy represents a radical departure from tradition.
その方針は伝統からの完全な決別を意味する。
--------------------------------------------------
・~ Ukraine’s drive would fall “well short” of its objectives ~
ここの drive は、
>>69で示した英辞郎の定義では 10. に当たる。
これは
>>33、
>>36で既出の campaign と同義語である。つまり「軍事行動・軍事
作戦」の意で、要するに counteroffensive(反転攻勢)を言い換えたものである。
fall well short of はもちろん fall short of(〔ある標準・期待などに〕
達しない、及ばない、届かない、不十分である)という熟語に修飾語の well が
ついたもの。
関係ないけど、
>>21に関連して。
現役の翻訳者のスレに以下のような書き込みがあった。
>急に寒くなっちゃって
>冷蔵庫の中のガリガリ君誰が食べるんだって話よね奥さん
でも、アイスには賞味期限がないから、来年の夏に食べればOKです。
自分の冷凍庫の中にも明治のエッセルバニラが一つ残ってる。 (´·ω·`)
>73の「なるほど、参考になりました」
というのは、何が参考になったんだろう。
>>70の和訳のことなのか、
>>71の解釈上のポイントの説明のことなのか、
あるいははたまた
>>72の「アイスには賞味期限がない」という情報の
ことなのか。
まあ、いずれにせよ、参考になって何よりである。 (´·ω·`)
残念ながら
>>70の訳を訂正しなければならないようだ。 (´·ω·`)
最初の段落中の「英気」は不適切もしくは誤訳ということになりそう。
この vitality は「英気」とか「活力」などという精神的な面にポイントを置いた
訳語ではおかしいようだ。
というのは、この vitality を巡る内容の説明が次の次の段落で書かれていると
思われるからである。
すなわち、equipment, ammunition and conscription problems だとか
sustainment shortfalls という部分である。
equipment(装備)は武器・兵器(銃、大砲、戦車などが代表的なもの)を主に
意味し、ウクライナ軍はそれらの性能や数量が不十分、ammunition(銃弾、砲弾、
火薬など)も不足、conscription(徴兵)に関しては新兵補充が思うようにいかず、
総兵士数が足りない、などの問題を抱えている。
そのため、今後の戦争継続のいわば体力がつきる恐れがあるとされている。
以上の事情を考慮しているはずの vitality は、だから、「戦争を継続できる
総合的な高い軍事能力」を意味するのであろう。
精神面ではなく物理的な側面にポイントを置いた訳語でなければならないと
考えられるのである。
したがって、訳語はあっさり「軍事能力」ぐらいにしておきたい。
>>67の続きの英文
The Post additionally cited anonymous officials who claimed that the
documents’ conclusions were corroborated by a classified National
Intelligence Council assessment, shown only to a select few in Congress.
The Post spoke to a Ukrainian official who “did not dispute the
revelations,” and acknowledged that it was “partially true.”
While the Post has yet to publish the documents in full, the leaks and
the other sources clearly painted a picture of a potentially disastrous
counteroffensive. Fear was so palpable that the Biden administration
privately worried about how he could keep up support for the war when
the widely hyped offensive sputtered. In the midst of this, Blinken
continued to dismiss the idea of a ceasefire, opting instead to pursue
further escalating the conflict.
>>76での[注意すべき単語・熟語、難単語・熟語など]
(主に英辞郎から引用)
・corroborate [他動詞]
〔証拠を挙げて~が真実であることを〕補強する、裏付ける
発音 [US] kərɑ́bərèit | [UK] kərɔ́bərit [US]カラバレイト、[UK]カロバリト
・classified
[形容詞の場合]
1. 分類された
2.〔情報などが〕極秘[機密]扱いの
・National Intelligence Council
《米》国家情報会議 ◆中央情報局(CIA)などの16の情報機関で構成される
・select few 《a ~》選ばれた少数、少数精鋭 ◆【同】elect few
・picture については
>>28を参照。
・palpable
容易に分かる、明白な、触れられそうな、〔医学的に〕触診可能の ◆【反】impalpable
The passengers' fear was palpable as the hijacker made threats.
ハイジャック犯が脅したため、乗客の恐怖は明白だった。
発音 [US] pǽlpəbəl | [UK] pǽlpəbəl パルパブル
(
>>77の続き)
・hype は
>>24で既出。
・sputter
[自動詞の場合]
1.〔火花などが〕パチパチ音を立てる、〔エンジンが止まりかけて〕プッスン
プッスンと音を立てる
2. 口から唾を飛ばす
3. 唾を吐きながら早口でしゃべる[言う]、大声でしゃべる[言う]、興奮
した口調でしゃべる
◆【同】splutter ◆例えば怒った時などの。
[他動詞の場合]
1.〔~を〕パチパチ飛ばす、はじき出す
2.〔~を〕口からペッペッと吐き出す、〔~を〕跳ね飛ばす
3.〔~を〕早口でしゃべる[言う]
(以下略)
・Blinken は米国国務長官のアントニー・ブリンケン氏。
ちょっと寄り道
英検1級 222のスレに以下の書き込みがあった。
--------------------------------------------------
338 名前:名無しさん@英語勉強中 (ワッチョイW 0bb4-H1dy) 2023/10/15(日) 21:58:00.31 ID:83QHiSNH0
すみませんが、訳と文法を教えて頂けませんか?
先週の1級の穴埋め問題からです。
Furthermore, what some may refer to as cultural decline could more accurately be viewed as democratization; should not all tastes, she wonders, be accommodated, no matter whether they are refined or undiscerning?
--------------------------------------------------
(続く)
ちょっと寄り道
英検1級 222のスレに以下の書き込みがあった。
--------------------------------------------------
338 名前:名無しさん@英語勉強中 (ワッチョイW 0bb4-H1dy) 2023/10/15(日) 21:58:00.31 ID:83QHiSNH0
すみませんが、訳と文法を教えて頂けませんか?
先週の1級の穴埋め問題からです。
Furthermore, what some may refer to as cultural decline could more accurately be viewed as democratization; should not all tastes, she wonders, be accommodated, no matter whether they are refined or undiscerning?
--------------------------------------------------
(続く)
ちょっと寄り道
英検1級 222のスレに以下の書き込みがあった。
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338 名前:名無しさん@英語勉強中 (ワッチョイW 0bb4-H1dy) 2023/10/15(日) 21:58:00.31 ID:83QHiSNH0
すみませんが、訳と文法を教えて頂けませんか?
先週の1級の穴埋め問題からです。
Furthermore, what some may refer to as cultural decline could more accurately be viewed as democratization; should not all tastes, she wonders, be accommodated, no matter whether they are refined or undiscerning?
--------------------------------------------------
(続く)
なぜか連投になってしまった。 (´·ω·`)
(続き)
[上の訳例]
さらには、ある人々によると、それは文化の衰退だということになるかも
しれないけれど、より正確にはそれは民主化として考えていいのではない
かしら。すべての趣味・嗜好は、それが洗練されたものであるにせよ低劣
なものであるにせよ、平等に認められ便宜を図られるべきなのではないかしら。
彼女はそういう疑問を抱いたのだった。
[解説を兼ねたパラフレーズ]
文脈がわからないので、ポイントがズレているかもしれないが、この英文の
意味は、具体的な事象を付け加えてパラフレーズすると、例えば以下の
ようなものを考えればわかりやすくなるのではないか。
「保守的な人々は、ゲイの権利拡張の動向、同性婚の承認などを『文化が
衰退しつつある、文明が崩壊しつつある』などとひどく嘆いてみせたり、
批判したりする。しかし、これらは、すべての人々に平等な権利を与えよう
とする民主主義の原則から言えば、認められてしかるべきであり、民主化
の進展とも考えられるのではないか。ある人々の趣味、嗜好、性向がどんな
ものであれ、それを理由にそういう人々を排除したりしてはならないのでは
ないか。そういう疑問を彼女は抱いたのである」
(それにしても、英語板の質問者は、正確な解釈(引いては訳も)のため
には文脈が必要であることをいつになったら学ぶのだろうか)
(続く)
(続き)
[解釈のポイントなど]
・some は some people の意。
・could は仮定法に由来する「現在の推量」の用法。
・should not all tastes ~ は should( ~ すべきである)の普通の否定疑問文。
・taste は「好み・嗜好」の意。
・~ be accommodated ~ の accommodate は最も日本語にしにくい部類の言葉である。
この文を読んですぐに意味がわかったと思えたら、英検1級合格レベルもしくはそれ
以上と考えてよいのではないかと思う。
・ ~ whether they are refined ~ の they は tastes を受ける。
忙しいので、今日の書き込みはこれだけ。
>>76の訳例
ポスト紙は、これに加えて、匿名の複数の政府職員らの言も紹介している。上の
最高機密文書の結論は、別の機密文書における『国家情報会議』の評価によっても
裏付けられるというのだ。この文書は議員でもごくわずかの人間にしか開示されて
いない。また同紙はウクライナのある政府当局者に問い合わせたが、その人物は、
「これら明かされた事実に異議を唱えようとはしなかった」し、「真実を含んで
いる」ことを認めた。
同紙は、これら文書の全貌を詳細に伝えてはいないが、漏洩された情報やその他
の情報源に依拠すれば、ウクライナの反転攻勢が惨めな失敗に終わる可能性が高い
ことは明白であった。その可能性があまりに明白であったがゆえに、バイデン政権
は、この過剰にバラ色に報道された反転攻勢が実際に尻すぼみに終わった場合、
戦争に対する国民の支持を果たして失わずにいられるのか、ひそかに心配していた。
それにもかかわらず、ブリンケン国務長官は依然、停戦という選択肢に見向きも
せず、代わりに紛争の激化を推進している。
>>76での[英文解釈上のポイントなど]
・文中の sputtered の意味は
>>78で挙げた英辞郎の定義では
1. の「(エンジンが止まりかけて)プッスンプッスンと音を立てる」
に当たる。
この単語は経済を扱う時事英文では「失速する・低迷する・息切れする」などの
意味で頻出である。
例えば以下の用例を参照。
--------------------------------------------------
・China GDP growth outlook sputters to 3.3%, threatening ...
Nikkei Asia
2022/11/16 — BEIJING/TOKYO -- The Chinese economy is on track to expand by 3.3% in real terms this year, according to the latest QUICK FactSet survey of ...
・Poll: Firms see 'Abenomics' sputter, tax hike hurting economy
朝日新聞デジタル
2019/10/11 — ... economy, a Reuters poll showed on Friday ... Poll: Firms see 'Abenomics' sputter, tax hike hurting economy.
・Abe's tax hike plan faces uncertainty as economy sputters, ...
The Japan Times
2019/05/25 — There is growing speculation that Prime Minister Shinzo Abe could be forced to postpone the planned sales tax hike in October due to concern ...
・Germany's economic model is sputtering. So are its banks
The Economist
2023/08/31 — Politicised governance and a diminished private sector undermine competitiveness | Finance & economics.
>>76の続きの英文
Despite the importance of these facts, they were hardly reported on by
the rest of corporate media, and dropped from subsequent war coverage.
When the Post (6/14/23) published a long article citing Defense Secretary
Lloyd Austin’s cautious optimism about the campaign, it neglected to
mention its earlier reporting about the government’s privately gloomier
assessments. The documents only started appearing again in the press
after thousands were dead, and the campaign’s failure undeniable.
In an honest press, excited comments from politicians and commentators
would be published alongside reports about how even our highest-level
officials did not believe that the counteroffensive would amount to much.
Instead, anticipation was allowed to build while doubts were set to the
side.
>>86での[注意すべき単語・熟語、難単語・熟語など]
・corporate media は「企業メディア」。他にも「商業メディア」、「民間報道機関」、
「私企業メディア」などの訳語が考えられる。
・coverage は
>>31で既出。
・Defense Secretary Lloyd Austin の肩書と表記は「国防長官のロイド・オースティン
氏」にしておく。
・press は報道機関、マスコミ、メディアなどの意。前スレで何度も出た。
一昨日は雑用を片付けるために街に出た。
郊外では金木犀が甘い香りを放っていた。
またこの時節が巡ってきた、また一年が経った、そう思わせる植物は
春の桜とこの秋の金木犀だなあ。
久しぶりにマクドナルドに入った。フィッシュバーガーは安定の旨さである。
>>86の訳例
これらの事実の重要性にもかかわらず、ポスト紙以外の商業メディアはほとんど
これらの事実を伝えなかったし、以後の戦争関連報道においても依然触れなかった。
そのポスト紙も、6月14日に長文の記事を掲載し、その中で国防長官ロイド・
オースティン氏の反転攻勢に関する慎重な楽観論を紹介したが、政権内部のひそかな
悲観論を伝える以前の報道を引き合いに出すことはなかった。これらの悲観論を
述べた文章が報道記事で改めて言及されるのは、何千人もの死者が出、反転攻勢の
失敗が火を見るよりも明らかになってからであった。
誠実なメディアならば、政治家やコメンテーターたちの意気揚々とした発言を紹介
すると共に、反転攻勢が大した成果を挙げるとは政権の最高幹部たちでさえ信じて
いないことを伝えるであろう。しかし、そうはならなかった。希望的観測は膨らむ
ばかりにされ、疑問の声は隅に追いやられたのである。
>>86での[英文解釈上のポイントなど]
・In an honest press, excited comments from politicians and commentators
would be published ~
(誠実なメディアならば、~ を伝えるであろう)
ここの would はもちろん仮定法の would である。
大学受験英語でおなじみの、if節がない仮定法のパターン。
修飾語句(この文章の場合は副詞語句の In an honest press)に if の意味が
込められている。
同じように、副詞語句に if の意味が込められている文を『英文法解説』(江川泰一郎)
から一つだけ引用しておく。
I think that picture would look better on the other wall.
(その絵はもう一方の壁に掛けたほうがもっと引き立つと思います)
この文の場合、on the other wall の部分は if you hung it on the other wall
と書き換えることができる。
このようにif節がない仮定法は他にも様々なパターンがある。英語の上級者または
上級者を目指す人は当然習熟していなければならない表現法である。
(続く)
(続き)
・上の文章における excited comments の excited は、既に出た
overly rosy(過度にバラ色の色調の)
drumbeat(威勢のいい太鼓の響きを立てる)
Triumphalist(勝ち誇ったような)
optimistic(楽天的な)
soaring(舞い上がるような)
とほぼ同義である。類語、縁語であると言ってもよい。
・amount to much は既に
>>36で解説した。
なお、上の In an honest press, excited comments from politicians and
commentators would be published ~ would amount to much.
(誠実なメディアならば、~ を伝えるであろう)
の1文については、あらためて別に論じることがある。
が、今日の書き込みはここまで。
>>91の続き
・In an honest press, excited comments from politicians and commentators
would be published alongside reports about how even our highest-level
officials did not believe that the counteroffensive would amount to much.
(誠実なメディアならば、政治家やコメンテーターたちの意気揚々とした発言を
紹介すると共に、反転攻勢が大した成果を挙げるとは政権の最高幹部たちでさえ
信じていないことを伝えるであろう。)
ここはつまずいた人がいたかもしれない。
問題は alongside ~ の部分である。
alongside ~ はもちろん「 ~ と共に・と一緒に」の意味で、ここの文法構造は、
A would be published alongside B ~ であるから、
「A はBと共に公表(報道)されるであろう」というのが直訳的な訳し方になる。
文法的には alongside B ~ の部分は修飾語句なのである。
しかし、ここでは、文脈上明らかに B の要素の方が書き手の言いたいポイント
である。
(ちなみに、A would be published alongside B ~ は、結局AとBの要素の2つを
同等に提示するものであるから、究極的には A and B ~ 、A as well as B ~ 、
さらには not only A (but) also B ~ と書き換えることが可能である。また、
A and B ~ は B and A ~ としてもやはり最終的な意味合いは変わらないはず
である)
こういう風に「修飾する部分の方に書き手の言いたいポイントがある」という
パターンは珍しくない。
(続く)
(続き)
大学受験英語を勉強した人は、文法構造や構文に注目しがちで、修飾語句はその
「修飾」という言葉のイメージから、軽く考えがちである。ところが、意味上は
その部分に書き手の伝えたいこと、文章中の意味の重心が置かれていることがある
ので注意が必要である。
この「修飾する部分の方に書き手の言いたいポイントがある」パターンはこの
alongside ~ の他にも「同時性」を表す接続詞の when や as( ~ する時に
~ )や while ( ~ する一方で ~ )などが挙げられる。
例えば、以下の例文を見ていただきたい。
・They were driving slowly when another car cut in ahead of them.
彼らが徐行運転をしていると、別の車が割り込んで来た。
・He has nothing to spend money on, while ( = whereas ) I have no money
to spend.
彼は金があっても使い道がないのに、一方の私には使う金がない。
(以上は英文も訳文も江川泰一郎著『英文法解説』から)
このように、when ~ や while ~ の部分(いわゆる「従属節」)は文法的には
修飾要素とされるのであるが、訳からうかがえるように、こちらの方に意味の重心
が置かれていると見てよい。
前置詞句の as well as ~ や、いわゆる「付帯状況」を表す with ~ などもこの
パターンが当てはまる場合がある。
解釈や訳において、このパターンに相当する際は、Bの部分にポイントがあること
をきちんと意識し、訳出する場合はBにポイントがあることがはっきりわかるよう
にしなければならない。
>>93をちょっと訂正
末尾の「Bの部分」を「文法的に修飾要素とされる部分」に訂正します。
それにしても、この「修飾する部分の方に書き手の言いたいポイントがある」文章
表現のことについては、大学受験用の英文解釈参考書で取り上げたものはたぶん
一つもないと思う(もしそういう書籍が現在あるのであれば教えてほしい)。
前スレの>861と共に、「これをきちんと扱ったのは自分が本邦初であるかも
しれない。特許か何かを申請しておきたいところである(笑)」。
http://2chb.net/r/english/1664958960/301 文の<形式上>は、それを省略しても、5文型類型から逸脱しないという話なだけであり
Mが<意味上>重要である場合はいくらでもある。
>>95 >Mが<意味上>重要である場合はいくらでもある。
その通り。だから
>>92で
「こういう風に『修飾する部分の方に書き手の言いたいポイントがある』という
パターンは珍しくない。」
と書いた。
しかし、文章が短い場合や内容が易しい場合はみんな迷わないのであるが、ちょっと
話が抽象的で文章が長い時には書き手の伝えたいポイントがどこにあるか見失って
しまいがちなのです。
今回の文章の alongside ~ の例はもちろん、when や while などの場合も、話が
大学入試問題でよく出る哲学的な内容だったり、文学的な深みのある文章だったり
すると、when や while 以下の方に書き手の言いたいことが書かれていることに
気づかない場合が多いようです。
だから、ここで改めて注意を喚起しておいた次第。
>>86の続きの英文
[Too ‘casualty-averse’?]
After noting estimates that 70,000 Ukrainian soldiers had died and as
many as 120,000 wounded, the New York Times (8/18/23) reported that
“American officials say they fear that Ukraine has become casualty averse.”
By July, Ukrainian casualties were mounting, and it became clearer and
clearer that the counteroffensive would fail to recapture significant
amounts of Ukrainian territory. Reporting grew more realistic, and we were
given insights into conditions on the ground in Ukraine, as well as what
was in the minds of US officials.
>>97での[注意すべき単語・熟語、難単語・熟語など]
(主に英辞郎から引用)
・averse [形容詞] ひどく嫌がっている、嫌って、反対して
この単語は本文の場合のように複合語を作ることが多い。
英辞郎から参考例を挙げると、
--------------------------------------------------
change-averse 変化を嫌う、(ひどく)保守的な、前例踏襲主義の
change-averse culture 《a ~》〔保守的な業界・企業などの〕変化を嫌う文化
inflation-averse central bank《an ~》インフレを嫌う中央銀行
nuclear-averse 〔国などが〕原子力に反対の[している]
risk averse attitude 危険回避的態度
risk-averse《経済》リスク[危険]回避型の[的な]
risk-averse behavior《経済》リスク[危険]回避的行動
risk-averse domestic companies リスクを嫌う国内企業
risk-averse investor 《経済》リスク回避型投資家
risk-averse society 《a ~》リスクを嫌う社会
--------------------------------------------------
など。
・mount
[自動詞の場合]
1.〔山・丘などの高い所に〕登る、〔階段などを〕上がる
2.〔自転車や馬などに〕乗る
3.〔量などが〕増加する
4.〔程度・圧力などが〕高まる、上昇する
>>96 あなたの主張されていることは理解していますし、とても重要なことを言っていると思いますが
、冗談半分だと思いますが特許がとうとかおっしゃっていたので、
それなら俺の方が先に同様なことを指摘しているという趣旨でレスしましたw
因みに当該レスは
Nearly a million households had no water, 40,000 had no electricity, 849,500 no natural
gas ― all the result of an earthquake that struck where no one was prepared to expect
it, any more than the simulators had prepared them for its devastation.
という英文の‘struck where ~‘の部分についての解釈について
私は、これを自動詞+副詞節だと解釈しまたが
元駿台講師の薬袋氏は、他動詞+自由関係副詞節 だと解説しています。
で、薬袋氏の信者の一人である、地頭がとんども無く悪いアホが
副詞節なら省略しても大意は変わらないという主旨で
>Nearly a million households had no water― all (being) the result of an earthquake that struck.
>where節が副詞節ならこれで意味が十分に通るはずではないかな
>that節にする必要あるかな、というかthat struckいらんのでは
というアホなことを言っていたのに対してのものです。
因みに
安藤『英文法講義』には
when、where、why、howが導く自由関係副詞節は
「特にbe動詞の補語節、前置詞の目的語節として用いられることが多い」
という記述があります。
そして使用例として
①主語節 ②補語節 ③前置詞の目的語節
というグループ分けをして示しているが
他動詞の目的語節としての例文は挙げていません。
よって
私の解釈の方が正しいのだと思います。
>>99 自分の書き方が言葉足らずだったかもしれません。
「これをきちんと扱ったのは自分が本邦初であるかもしれない。特許か何かを
申請しておきたいところである」の意味は、
自分はそれなりに大学受験用の英文解釈参考書を何冊か読んできたが、その中に
この「修飾する部分の方に書き手の言いたいポイントがある」という英文解釈上
の重要な観点を、ある程度長く、内容もそれなりにある文を引き合いに出して
具体的、明確に説明した記述に出会ったことがない。
自分は when や as、while、as well as、「付帯状況」を表す with などの同様
の使い方が現れる他の語句も挙げ、when や while の例文も掲げ、具体的に説明
しました。
こういう風に「きちんと扱った」参考書中の記述を読んだ記憶がないので、それ
を大袈裟に表現したまでのことです。
>>95の「『Mが<意味上>重要である場合』がある」という一般論的な説明自体
はおそらく文法書で触れているものがありそうです。
しかし、英文解釈の際の、長い文章や抽象的な文章を読み解くポイントとして
具体的な例文を掲げながら解説した英文解釈参考書はないのではないでしょうか。
もっとも、英語板で「『Mが<意味上>重要である場合』がある」点をはっきり
指摘し、明言した貴殿の功績、先駆者的働きは認めるにやぶさかではありません(笑)。
なるほど、
>>99の「副詞節なら省略しても大意は変わらない」というその人の
主張はおかしいですね。
さて、いつもなら、ここで
>>97の訳例と文法・構文上の補足説明を書き込むところ
なのであるが、今回は
>>97の続きの英文を先に掲げることにする。
--------------------------------------------------
>>97の続きの英文
According to the Washington Post (8/17/23), US and Ukrainian militaries
had conducted war games and had anticipated that an advance would be
accompanied by heavy losses. But when the real-world fatalities mounted,
the Post reported, “Ukraine chose to stem the losses on the battlefield.”
This caused a rift between the Ukrainians and their Western backers, who
were frustrated at Ukrainians’ desire to keep their people alive. A
mid-July New York Times article (7/14/23) reported that US officials were
privately frustrated that Ukraine had become too afraid of dying to fight
effectively. The officials worried that Ukrainian commanders “fear[ed]
casualties among their ranks,” and had “reverted to old habits” rather
than “pressing harder.” A later Times article (8/18/23) repeated
Washington’s worries that Ukrainians were too “casualty-averse.”
--------------------------------------------------
>>95、99などに関連して一言。
それにしても、「【リーディング】薬袋善郎36【教本】」スレの人たちはいつも
一般論、抽象論ばかりしている様子。
英語板で大抵上位に表示されるので、通りすがりにちょっと覗いたりするけれど、
具体的な英文を掲げて薬袋氏の参考書の優れた点を説明してる書き込みに出会った
ことがないような。
何が優れているのかよくわからない。
そのスレにエラソーな人がいるが、本スレで取り上げた英文を使って、薬袋式なら
これをこう読む、とか具体的に説明してくれると有難いが・・・
まあ、無理かなあ。 (´·ω·`)
>>97の訳例
[あまりに『死者数に敏感』?]
ニューヨーク・タイムズ紙は8月18日の記事で、ウクライナ側の兵士の死者数は
7万人、負傷者数は12万人にも上るという推計を報じた後で、次のように書いて
いる。「米国政府職員によると、自分たちの懸念は、ウクライナ政府が死者数の
増大をあまりに恐れているのではないかということだ」と。
7月までにはウクライナ側の死者数は増加し続け、「反転攻勢」が自国領土の相当
部分を奪還するには至らないことがいよいよ鮮明になってきた。それに伴い、
報道も現実に即すようになり、ウクライナ領内の地上戦の状況も把握できるように
なった。加えて、アメリカ政府当局者が何を考えているかもはっきりしてきた。
>>97での[文法・構文上の補足説明]
・~ noting estimates that ~
that はもちろん「同格」の接続詞で、 estimates の内容を説明する。
noting は nothing と見まちがうことが多い。英語学習者「あるある」である。
もちろん note は動詞で、「述べる・言及する・指摘する」の意。これに動名詞
の ing がついて noting になったもの。
・~ and we were given insights into conditions on the ground in Ukraine,
as well as what was in the minds of US officials.
(それに伴い、報道も現実に即すようになり、ウクライナ領内の地上戦の状況も
把握できるようになった。加えて、アメリカ政府当局者が何を考えているかも
はっきりしてきた)
as well as はジーニアス英和辞典第5版には以下のように出ている。
--------------------------------------------------
A as well as B
BだけでなくAも、BはもちろんAも、[通例 doing を伴って]BのほかにAも:(Aに
焦点がある)
He gave us food as well as clothes. 彼は私たちに着物はもちろん食べ物もくれた。
(= He gave us not only clothes but (also) food.)
(以下略)
--------------------------------------------------
上に書いてあるように、この表現は「Aに焦点がある」。
以上のことは、大学受験英語でおなじみのはずである。
ところが、現在、実際には、この表現でAとBがほぼ完全に同等の重みを持つ
(つまりA and Bと同じ)、あるいはさらに「Bに焦点がある」例さえ見られる
ようになっている。
(続く)
(続き)
この点については既に
>>93で「前置詞句の as well as ~ や、いわゆる「付帯状況」
を表す with ~ などもこのパターンが当てはまる場合がある」と書いておいた。
自分は正直、ジーニアス英和辞典第5版にこういう「Bに焦点がある」例について
注釈がないことにビックリした。
この用法は、自分は10年ぐらい前にどこかで知ったのである。まさかまだ辞書に
載っていないとは思わなかった。
(ジーニアスの第6版はどうであろうか。また、その他の辞書には書いてあるだろうか。
ご存じの方は知らせていただけるとありがたい)
問題の文章もやはり「Bに焦点がある」パターンで、what was in the minds of US
officials(アメリカ政府当局者の心の中にあるもの) が大事なことなのである。
このB、すなわち、what was in the minds of US officials の方に焦点があるという
根拠は、次の段落がまさしく米国政権内部のものの見方について具体的に説明して
いるからである。
(この点がはっきり判断できるように
>>102で続きの英文を提示しておいたのだ)
ここを従来通りの「Aに焦点」を置いた訳にすると、次の段落にスムーズに文意が
つながらなくなってしまうのである。
>>102に掲げた、
>>97の続きの英文での[注意すべき単語・熟語、難単語・熟語など]
(主に英辞郎から引用)
・war game
1.ウォーゲーム、戦争ゲーム
2.《軍事》軍事[作戦]演習
conduct a war game 軍事(模擬)演習を行う
・advance
[名詞の場合]
1.〔空間的な〕前進
2.〔目標に対する〕前進、進歩
3.〔地位の〕昇進
4.《advances》〔合意に向けた〕打診
5.《advances》〔異性への〕口説き(文句)、言い寄り
The boss tried to make advances toward me. 上司は私に言い寄ろうとした。
6.〔価格の〕増額
7. 前払い(金)
The book deal includes an advance of $1 million.
その出版契約には、100万ドルの前払い金が含まれます。
8.〔新聞のイベント開催などの〕案内記事
9.《軍事》先遣部隊
10.〈米話〉〔ビジネスや選挙運動などの〕先遣部隊員
◆事前に派遣されて、イベントやキャンペーンの知名度を上げるために活動する。
11.《advances》《証券》値上がり株
・ここの fatalities はもちろん「死亡者(数)」の意で、ここまでで何度も
出た casualties の単なる言い換えである。
(続く)
(続き)
・mount は
>>98で既出。
・この文脈での stem は「食い止める・せき止める」の意。
・rift
1.〔岩などにできた〕割れ目、裂け目、亀裂 ◆可算
2.〔親しい関係にできた〕不和、不仲、亀裂
3.《地学》断層 ◆【同】fault
4.《地学》地溝 ◆【同】graben
・rank はこの文脈では「《ranks》〔将校以外の〕兵士、下士官」の意。
・press
[自動詞の場合]
1.〔物理的に〕押す、圧力をかける[加える]
2.〔精神的に〕圧迫する、プレッシャーをかける
3.〔焦って〕突き進む、前進する
4. 押し(分けて)進む
5.〔衣類などに〕アイロンをかける
6.〈文〉〔群衆が〕群がる、ひしめく
7.〔時間が〕切迫する、押す
8.〈文〉〔事態・物事などが〕急ぐ必要がある、緊急を要する
The matter is pressing. 事態は急を要します。
(以下略)
・averse は
>>98で既出。
>>103の文章をどなたか奇特な人が【リーディング】薬袋善郎36【教本】
スレに貼ってくれていた。
しかし、当の「エラソーな人」は今のところ何の反応も示していない。
5チャンネル(2チャンネル)はエラソーなことばかり言う「口だけ番長」
ばっかりである。 (´·ω·`)
>>102に掲げた、
>>97の続きの英文の訳例
ワシントン・ポスト紙の報道(8月17日付け)によると、アメリカ、ウクライナ双方
の軍関係者は模擬演習を実施し、その結果、初動で相当の損害が見込まれることを
承知していた。それでも、実際の戦闘で死者数が膨れ上がると、「ウクライナ政府
は戦場での死者の増大を食い止める方策を選んだ」。
このためにウクライナ側と欧米の支援国側との間に亀裂が生じた。後者は兵士の
存続を図るウクライナの意向にいら立ちを覚えた。ニューヨーク・タイムズ紙の
7月14日の報道記事では、ウクライナ政府の死者数を巡る過度の懸念によって作戦が
順調に進展していないという、複数のアメリカ政府当局者による非公式の不満が
伝えられている。彼らは、ウクライナ軍の指揮官たちが「自国兵士の死者数の増大
を恐れ」、「よりがむしゃらに突き進む」よりも「旧習に立ち戻ってしまった」
のではないかと疑った。同紙の8月18日の記事でも、ウクライナ側が「死者数に敏感
すぎる」とのアメリカ政府の懸念の声を再び紹介した。
>>102の続きの英文
[Acknowledging failure]
After it became undeniable that Ukraine’s military action was going
nowhere, a Wall Street Journal report (7/23/23) raised some of the doubts
that had been invisible in the press on the offensive’s eve. The report’s
opening lines say it all:
When Ukraine launched its big counteroffensive this spring, Western
military officials knew Kyiv didn’t have all the training or weapons—from
shells to warplanes—that it needed to dislodge Russian forces.
The Journal acknowledged that Western officials simply “hoped Ukrainian
courage and resourcefulness would carry the day.”
>>111での[注意すべき単語・熟語、難単語・熟語など]
(主に英辞郎から引用)
・go nowhere
〔計画・人間関係などが〕行き詰まる、全く進歩がない、らちがあかない、暗礁に
乗り上げる
Our relationship is going nowhere.
私たちの関係は行き詰まっている[どこにも行きようがない状態だ]。
We'd better put an end to our relationship because we're going nowhere.
私たち、行き詰まってるから別れた方がいいよ。
・ここの raise は
「〔問題・考え・疑問・話題・議題・論点・訴訟などを〕持ちかける、提起する」
の意。
・on the offensive’s eve は on the eve of the offensive と同義。
その on the eve of は
1. ~の前夜に、~の前日の晩に
2. ~の直前に、~の間際になって
the offensive(攻撃)はもちろん the がついているのでウクライナの
counteroffensive(反転攻勢)を意味する。
・say it all は「(そのことを)すべて物語っている」という意味で、ほぼ決まり
文句的な表現。
(続き)
・shell
[名詞の場合]
1. 貝殻
◆ハマグリ、シジミなど「蓋」が閉まる形の貝(二枚貝)の殻について、日本語
では全体を「1個」の貝殻と呼ぶこともできるが、英語では上下の「蓋」それぞれ
がa shellで、1個の貝がtwo shellsを持つ。
2.〔カニ・エビ・昆虫などの〕殻、甲羅
3. 卵の殻
4.《コ》シェル ◆ユーザーからのコマンド入力を受け付け、解釈するプログラム。
5.《植物》〔種子や木の実の〕殻、さや
6. 外耳 ◆貝殻に似ているため。
7.《建築》骨組み、外郭構造
8. うわべ、外見、見せかけ
(中略)
12.《軍事》破裂弾、炸裂弾
◆先端に爆薬を詰め、着弾した時に爆発して破壊する砲弾。榴弾(high explosive)
や徹甲弾(armor piercing)などがある。これに対して爆薬のないものをshotと呼ぶ。
13.〔散弾銃の〕薬包、カートリッジ
14.《物理》電子殻 ◆【同】electron shell
15. 幽霊[ダミー]会社 ◆【同】shell company
(以下略)
・dislodge 〔~を〕除去する、押しのける、取り除く、取り外す、退陣させる
・resourcefulness 機知[機略]に富むこと、高い処理能力を有すること ◆不可算
He will show great resourcefulness at problem solving.
彼は問題解決に素晴らしい資質を見せるであろう。
・carry the day 〔戦い・議論・選挙などに〕勝つ、勝利を収める
His great idea won [carried, gained] the day. 彼の素晴らしいアイデアが勝利を収めた。
>>111の訳例
[失敗を認める]
ウクライナ軍の反撃がはかばかしい成果を挙げていないことが明白になってから、
『ウォールストリート』紙はようやく疑問の声を報じ始めた(7月23日)。それは
「反転攻勢」の前にはメディアに登場しなかったものである。その同紙の記事の
冒頭の文章は、次のように簡潔に事情を伝えている。
「ウクライナ政府は今春、大規模な反転攻勢を開始したが、欧米の軍事関係者らは、
ロシア軍を撃退するのに必要な軍事教練や兵器――砲弾類から戦闘機に至るまで
――に関して、ウクライナ側に万全の用意があるとは言えないことを承知していた」
同紙の認めるところによると、欧米の政府関係者は、もっぱら「ウクライナ人の
勇気と機略が勝利を導くことを願っている」だけなのである。
翻訳者のスレで以下の書き込みがあった。
>和幸に行ってまいりました
>牡蠣フライでお口の中をやけどいたしました
そういえば牡蠣フライの季節だなー。
>>111の続きの英文
One Post column (7/26/23) asked, “Was Gen. Mark Milley Right Last Year
About the War in Ukraine?” Columnist Jason Willick acknowledged that
“Milley’s skepticism about Ukraine’s ability to achieve total victory
appears to have been widespread within the Biden administration before
the counteroffensive began.”
And when one official told Politico (8/18/23), “Milley had a point,”
acknowledging the former military head’s November suggestion for
negotiations. The quote was so telling that Politico made it the headline
of the article.
>>116での[注意すべき単語・熟語、難単語・熟語など]
(主に英辞郎から引用)
・Gen. Mark Milley の肩書と表記は「統合参謀本部議長マーク・ミリー氏」に
しておく。
Gen. は general の略で、
「〈米〉〔陸軍・空軍・海兵隊の〕大将 ◆中将(lieutenant general)より上の
階級」
であるが、Mark Milley 氏の場合は「統合参謀本部議長」の肩書を冠するのが
慣用であるらしい。
・Jason Willick の表記は「ジェイソン・ウィリック」にしておく。
・Politico は
>>48で既出。
have a point
1. 意味がある、狙いがある
2. 的を射ている、核心をついている、一理ある、確かにそうだ、それもそうだ、
もっともである、言えてる
You have (got) a point there. 一理あるね。/なるほど。/言えてるね。
・telling [形容詞]
1. 効果的な、効き目のある、有効な、手応えのある
2.〔証拠・証言などが〕有力な
3.〔発言・表情などが感情・秘密・本心・正体・内情などを無意識に〕表す、
示す、露呈する、のぞかせる、外に出す
>>116の訳例
ワシントン・ポスト紙のコラムの一つでは、「統合参謀本部議長マーク・ミリー氏
のウクライナ紛争を巡る昨年の言は正しかったのか」とのタイトルで疑問を呈した
(7月26日)。その文中で書き手のジェイソン・ウィリック氏が認めていること
であるが、「ウクライナ側の完全勝利の見込みに関するミリー氏の懐疑的見方は、
反転攻勢の前の時点で、バイデン政権内に広く行き渡っていたように思われる」。
また、政治専門メディアの『ポリティコ』が政府関係者に取材した折り、ある人物
は「ミリー氏の言には一理ある」と述べていた(8月18日)。ミリー氏が11月に
示唆した和平交渉の有用性を認めた形である。この発言はいかにもポイントを
押さえたものだったので、『ポリティコ』はそのままそれを記事のタイトルに採用
したのである。
>>116の続きの英文
Even Rep. Andy Harris (D-Md.), co-chair of the congressional Ukraine Caucus,
publicly questioned whether or not the war was “winnable” (Politico,
8/17/23). Speaking on the counteroffensive’s status, he said, “I’ll be
blunt, it’s failed.”
The Washington Post (8/17/23) blamed the failure of “a counteroffensive
that saw tens of billions of dollars of Western weapons and military
equipment” on Ukraine’s failure to accept “major casualties” as “the
cost of piercing through Russia’s main defensive line.”
>>119での[注意すべき単語・熟語、難単語・熟語など]
・~ Rep. Andy Harris (D-Md.) ~
Rep. は Representative (〈米〉下院議員)の略語。
Andy Harris の表記は「アンディ・ハリス」にしておく。
(D-Md.) の D は Democrat( 民主党(員))の略語。
Md. は Maryland (メリーランド州)の略語。
全体で
「下院議員のアンディ・ハリス氏(民主党・メリーランド州選出)」
としておくところであるが、ただし、この Andy Harris 氏は共和党員のようで、
何か勘違いかケアレスミスが起こっている模様。
したがって、「下院議員のアンディ・ハリス氏(共和党・メリーランド州選出)」
にしておく。
・co-chair 共同司会者、共同議長(職)
・the congressional Ukraine Caucus は定訳がない模様。
取りあえず「ウクライナ支援議員団」にしておく。
・Politico は
>>48で既出。
(続く)
(続き)
・blunt
[形容詞の場合]
1.〔刃・先などが〕とがっていない、切れ味の悪い[鈍い] ◆【対】sharp
2.〔感覚などが〕鈍い、他人の気持ちを考慮しない
3.〔人・言葉・態度などが他人の感情を考慮せずに〕無愛想な、無遠慮な、
ぶっきらぼうな、そっけない、きっぱりとした、率直な、単刀直入の
Can I be blunt with you? 遠慮なく話してもいいですか?
My brother is very blunt. 兄は真っすぐに物を言う。
To be blunt, you're not that important. 遠慮なく言えば、君はそれほど重要じゃない。
Forgive me for being blunt.
失礼ですが率直に申し上げます。/歯に衣を着せずに言わせてもらいます。
Do you have to be so blunt?
そこまで言うか。/そんなにずけずけ言わなくてもいいでしょう。
◆【場面】相手の発言が無遠慮過ぎる。
>>119の訳例
「ウクライナ支援議員団」の共同議長を務める下院議員のアンディ・ハリス氏
(共和党・メリーランド州選出)でさえ、この戦争が「勝利可能」かどうかに
ついて大っぴらに疑問を呈した。そう、『ポリティコ』は伝えている(8月17日)。
同氏は、反転攻勢の現状に言及した際、「率直に言わせてもらうならば失敗に
終わっている」と語った。
ワシントン・ポスト紙の記事では、「欧米の兵器や装備に数百億ドル相当を注ぎ
込んだ、この反転攻勢」の失敗の責を、「ロシアの主要防衛ラインを突破する
ための代価」として「膨大な死傷者」を甘受する覚悟が、ウクライナ政府には
ないことに帰している(8月17日)。
>>119での[文法・構文上の補足説明]
・“I’ll be blunt, it’s failed.”
普通ならば、~ be blunt の後はコンマではなくピリオドが打たれ、I’ll be
blunt と it’s failed は独立した2つの文章となるところである。
すなわち、"I'll be blunt. It's failed."
しかし、ここでは、独立した文章と思われるものが接続詞なしに、コンマを打つ
だけで、続いている。これは「並列」と呼ばれる表現様式で、既に前スレの>426、
600、798で言及した。
普通なら接続詞でつなぐところをコンマだけで済ませ、スピード感、簡潔さ、
力強さなどを狙うのである。
(もちろん、この問題の文章は当事者のセリフをそのまま引用した形であり、実際
のセリフにおいては、コンマもピリオドも発声されているわけではない。しかし、
記事の書き手は、文法的には2つの独立した文章と考えられるからピリオドを打つ
のが記事の通常の書き方であっても、このセリフの勢いとスピードから、ピリオド
よりも「並列」を表すコンマの方がふさわしいと判断してそう表記したわけである)
(
>>123の続き)
・The Washington Post (8/17/23) blamed the failure of “a counteroffensive
that saw tens of billions of dollars of Western weapons and military
equipment” on Ukraine’s failure to accept “major casualties” ~
この文章は、The Washington Post (8/17/23) blamed the failure まで読んだ時に、
blamed と来たからにはこの後に on ~ が出てくると予期しなければならない。
blame A on B (AをBの責任にする・せいにする)
のパターンである。
~ blamed + [the failure of “a counteroffensive (that saw tens of
billions of dollars of Western weapons and military equipment”)] + on
Ukraine’s failure ~
このように、ある種の動詞を見た際に、その後に出現するはずの前置詞などを予期
すべきであるパターンは前スレの>407、655などでも出た。
疲れたので、[文法・構文上の補足説明]は今日はここまでとする。 (´·ω·`)
--------------------------------------------------
季節外れの暑い日が続いているけど、一応秋で、郊外は柿の木に実が鈴なりに
なっている。
この景色を見るといつも川端康成の『掌の小説』中の一篇『有難う』の冒頭の文章
を思い出す。
「今年は柿の豊年で山の秋が美しい。~ 」
ちょっと寄り道。
「【リーディング】薬袋善郎36【教本】」スレの方で以下の英文の解釈が話題に
なっていたようである。
In European countries a frontier means a barrier between two nations. In
the United States, on the other hand, the word frontier suggests
beckoning opportunity.
ポイントは、この英文の the word frontier suggests beckoning opportunity
の部分である。
この文章の自分の訳例は、
--------------------------------------------------
ヨーロッパの国々では、「フロンティア」とは、2つの国の間の境界地帯を意味
する。ところが、アメリカでは、その言葉は「手招きする好機」を表すのだ。
--------------------------------------------------
と、取りあえずしておく。
beckoning opportunity は「手招きする好機」と訳したが、言い換えれば、
「おいでおいでと手招きする・甘くささやきかける(成功の、ビジネス上の、
などの)チャンス」
の意味であり、この言い回しはほぼ定番の表現である。
(続く)
(続き)
ほぼ定番の表現であるから、beckoning opportunity の ~ing が動名詞であるか、
分詞構文であるかなどという疑問はそもそも頭に浮かばない。
(もちろんこの ~ing は現在分詞の形容詞的用法で、後の opportunity を修飾する)
beckoning opportunity がほぼ定番の表現、慣用的な言い回しであることは、ネット
検索による以下の用例を参照してもらえば了解できるであろう。
(URLは5チャンネルの規制を受ける可能性があるから省略した)
1.
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アマゾン
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AMAZON THE BECKONING OPPORTUNITY: A GUIDE TO PUBLISHING YOUR EBOOKS ON AMAZON
(English Edition) [Kindle edition] by Otoyo, Jerry Ossei.
2.
Profile | St. Mary of the Harbor | Provincetown
stmaryoftheharbor.org
› profilechallenges
As we look toward the future, we see both daunting challenge and beckoning
opportunity for St. Mary's. . Climate change and sea level rise are likely to ...
3.
Satinder Chopra - SEG Wiki
SEG Wiki
› wiki › Satinder...
2023/02/10 — He has published 7 books and more than 200 papers and abstracts
and likes to make presentations at any beckoning opportunity. He is the ...
(続く)
(続き)
4.
The Fintech Revolution
NYU Stern
› fintech-...
Fintech is the new frontier in finance, and Stern is well positioned to
prepare its graduates for this beckoning opportunity. Investment in
fintech has ...
5.
Cultivating new post-secular political space
Taylor & Francis Online
› abs
RH Mitchell 著 · 2018 — The emergence of post-secular new political
space is increasingly recognised as both urgent challenge and beckoning
opportunity for innovative ...
6.
An Opportunity for Job Creation that India Cannot Miss
icrier
› publications › ridi...
Given India's phenomenal growth rates in terms of 3G SIMS, smart phone
shipments and app downloads, there is huge beckoning opportunity for
job creation.
(続く)
(続き)
くり返すが、以上のように beckoning opportunity(手招きする好機) はこれで
ひとまとまりの定番表現であるから、読んだ瞬間にそれ以外の解釈は頭に浮かんで
こない。
多読をしていれば自然にそうなるのであるが、もちろんそれは大学受験生にとっては
酷な注文であろう。
問題の文章では、
1. suggest が大きく分けて2つの意味がある。
2. ~ing の文法的可能性が3つある(現在分詞の形容詞的用法、動名詞、分詞構文)。
3. beckoning の beckon は、受験生の大多数にとってはなじみのない単語であろう。
仮に知っていたとしてもめったに出会わない単語であるから、その語感を身につける
には至っていないであろう。
これらが主な原因となって、すぐに文意を取ることは難しいと思われる。上の1. と
2. における複数の意味の可能性を順番に考えていかなければならないから、それだけ
で頭がヘトヘトになってしまうであろう。
(
>>123、124の続き)
・~ a counteroffensive that saw tens of billions of dollars of Western
weapons and military equipment ~
(数百億ドル相当の欧米の兵器や装備を見た(目撃した)反転攻勢)
ここの that はもちろん関係代名詞で、that 以下が前の先行詞である counteroffensive
を修飾している。
ここの部分を構成する元の文章は
a counteroffensive saw [tens of billions of dollars of Western weapons and
military equipment] ~
(反転攻勢は、数百億ドル相当の欧米の兵器や装備を見た(目撃した))
である。
(ここの記述展開がわからない人は関係代名詞の基本的文法構造を理解していないと
いうことになるから、中学~高校前半の英語文法をあらためてきちんと習得しなければ
ならない)
上の英文はいわゆる「無生物主語」の文であり、これに述語動詞の see が組み合わされて
いる。
counteroffensive(反転攻勢)が擬人法として、人間(生き物)のように tens of
billions of dollars of Western weapons and military equipment(数百億ドル相当
の欧米の兵器や装備)を saw(見た・目撃した)のである。
(続く)
(続き)
しかし、このような see の使い方は日本人にとっては非常にわかりにくい。英語板
の他のスレでも以前に一度ならず話題になったことがある。
一応上では「見た・目撃した」と直訳的に表現したけれども、もう少しわかりやすい
訳語または理解の仕方はないものかと以前から思っていた。
オンライン辞書の Merriam-Webster Dictionary を引くと、定義中の 3. が今回の
see の用法に近いと思われる。
--------------------------------------------------
3
a
: to come to know : DISCOVER
b
: to be the setting or time of
The last fifty years have seen a sweeping revolution in science …(Barry Commoner)
c
: to have experience of : UNDERGO
see army service
--------------------------------------------------
これを当てはめると、
「反転攻勢」という生き物が、数百億ドル相当の欧米の兵器や装備を「知るように
なった」・「経験した」
という具合になる。
(続く)
(続き)
これを元にして訳を考えると、
「反転攻勢において、数百億ドル相当の欧米の兵器や装備が使われた」
ぐらいでいいようだ。
というわけで、これを元にした原文の
a counteroffensive that saw tens of billions of dollars of Western weapons
and military equipment
は、「数百億ドル相当の欧米の兵器や装備が使われた反転攻勢」に落ち着くことが
できる。
以上が、今回の訳文で「欧米の兵器や装備に数百億ドル相当を注ぎ込んだ、この
反転攻勢」という表現に落ち着いた(無意識の)思考経路である。
>>119の続きの英文
Newsweek (8/16/23) reported on a Ukrainian leadership divided over how to
handle the “underwhelming” counteroffensive. The Washington Post (8/17/
23) reported that the US intelligence community assessed that the offensive
would fail to fulfill its key objective of severing the land bridge between
Russian-occupied eastern Ukraine and Crimea.
As the triumphalism ebbed, outlets began reporting on scenes that were
almost certainly common before the spring push but had gone unpublished.
One piece from the Post (8/10/23) outlined a “darken[ed] mood in Ukraine,”
in which the nation was “worn out.” The piece acknowledged that “Ukrainian
officials and their Western partners hyped up a coming counteroffensive,”
but there was “little visible progress.”
>>133での[注意すべき単語・熟語、難単語・熟語など]
(主に英辞郎から引用)
・underwhelming
〈話〉〔期待外れで〕〈話〉つまらない、面白くない、気に入らない、失望[落胆・
しらけ・ひどくがっかり]させる、興ざめの、迫力に欠ける ◆【対】overwhelming
◆【類】disappointing ; dull
・intelligence community 情報コミュニティー
(英辞郎にはこう出ているが、この場合の intelligence は「諜報(活動)」を意味
する。諜報活動を行うコミュニティ、すなわち、「諜報界」・「諜報機関の集合体」
で、おなじみのCIAやNSA(国家安全保障局)などをひっくるめて言う。平たく言えば
「スパイ活動機関」の総称である。
「諜報」という言葉が人聞きが悪いので(そりゃそうだ)、こういう場合に「情報」
という言葉を使うのである。いわば「お役所言葉」であり、印象操作の一例と言って
いいであろう)
・ triumphalism
1.〈軽蔑的〉勝ち誇った態度 ◆不可算
2. 勝利主義 ◆特定の宗教的・政治的な教義や信条を絶対視すること。
・ebb
[名詞の場合]
1. 引き潮
2. 衰退(期)、減退、衰微(期)
[自動詞の場合]
引く、衰退する
(続く)
(続き)
・outlets は前スレでも何度も出たが、ここでも news outlets または media outlets
の意味であり、「報道機関」のことである。この言葉のニュアンスについては前スレ
の>836を参照。
・spring push の push は「〔市場開拓・販売・政治・軍事などにおける〕動き、
活動、行動」。
spring push(春の(軍事)活動・行動)とはウクライナの「春の『反転攻勢』」を
意味する。既に出た spring offensive(
>>30)の言い換えである。
・~ had gone unpublished の go unpublished は、「go + 過去分詞」で
「(人・物が)~ の状態である・~ のままである」の用法。
Her complaints went unnoticed. 彼女の苦情は気づかれなかった。
(ジーニアス英和辞典第5版より)
・piece はこの文脈では「〔新聞や雑誌の〕記事、論説」の意。
・hype up [句動詞]
1.〈俗〉誇大宣伝をする
2.〈俗〉〔観客などを〕あおる
先日は例によって街に出かけ、書店に寄った。
その後、呑み屋に行ったが、
>>115で書いた牡蠣フライは頼まず。
油物は控えたいので、一皿に幾つあるかわからない牡蠣フライは頼みにくい。
5つも6つもあるのは避けたい。3つぐらいでいいのになあ。 (´·ω·`)
というわけで、代りにちょっと大ぶりの魚コロッケを一つ頼む。濃厚なソースが
かかっていて旨い。これでハイボールを飲むのが最高だ。
>>129に追加説明
In European countries a frontier means a barrier between two nations.
In the United States, on the other hand, the word frontier suggests
beckoning opportunity.
この文章における suggests は、前に出ている means の言い換え表現にすぎない。
ご存じのように、英語は同じ言葉を使うのをいやがるから、前に使った mean を
また使うのを避けて suggest にしただけである。
だから、後半の文章は
In the United States, on the other hand, the word frontier means beckoning opportunity.
(一方、アメリカでは、「フロンティア」という言葉は「手招きする好機」を意味
する)
と等しいと考えていい。
suggests が means の言い換えにすぎないことに思い至ることができたら、多少は
文全体の解釈が楽になったかもしれない。
(続く)
(続き)
また、意味内容について少し具体的に説明すると、
「ヨーロッパの国々では、「フロンティア」とは、2つの国の間の境界地帯を意味
する。ところが、アメリカでは、その言葉は「手招きする好機」を表すのだ。」(自分の訳例)
とは、
「ヨーロッパの国々では、「フロンティア」とは、「辺境」であり、他国と境を接し、
領土紛争が起こるかもしれない不穏な場所である。ところが、アメリカでは、そこに
行って自ら土地を開拓したり、事業を起こしたりするという成功のチャンスや
ビジネスチャンスをつかめる、夢と希望を与えてくれる世界なのである」
ぐらいのことである。
この程度のことは文化的「常識」を身につけた人ならばすぐにピンとくる話であろう。
>>133の訳例
ニューズウィーク誌は8月16日の報道で、ウクライナ政府の上層部の間で、この
「情けない戦力しか有していない」反転攻勢をいかに戦うかを巡り、意見が分かれて
いることを伝えた。また、ワシントン・ポスト紙の同月17日の記事では、米国の諜報
機関の共通認識として、この攻勢の中核的目標である、ロシアの占拠するウクライナ
東部とクリミアをつなぐ回廊を切断することは達成できまいとする見方が紹介されて
いた。
当初の思い上がった態度が静まるにつれ、メディアはようやく反転攻勢前にはほぼ
間違いなくありふれていたが報道されずじまいであった様々な事態、事情について
語り始めた。ワシントン・ポスト紙の8月10日の記事の一つでは、「ウクライナ国内
の暗鬱な雰囲気」に言及し、そういった雰囲気の下で国全体が「疲弊している」と
伝えた。同記事の明かすところでは、「ウクライナとその西側同盟国の政府当局者
たちは、反転攻勢前に大いにその成功の見込みを喧伝した」が、「目に見えるような
成果はほとんど挙げられていない」。
>>134・135に付け足し
最初読んだ時には気づかなかったが、land bridge は先に取り上げておくべきであった。
英辞郎には以下のように出ている。
--------------------------------------------------
1.《地理》ランドブリッジ、陸橋
◆大陸間をつなぐ(あるいはつないでいたと思われる)陸地。ユーラシア・ランド
ブリッジやシベリア・ランドブリッジなどがある。
2. 大陸横断鉄道
--------------------------------------------------
しかし、今回の英文の事実関係に即すると、上の1. の訳語よりも「回廊」(細長い
地帯・空間の意)という言葉がふさわしいし、実際の報道記事でもこの言葉が頻繁に
使われている。「回廊地帯」や「陸上回廊」という言い方もある。
目下のところでは、ハマス・イスラエル紛争における「人道回廊」がニュースで
しょっちゅう話題になっている。
>>133の続きの英文
The Wall Street Journal (8/1/23) published a devastating piece about the
massive number of amputees returning home from the mine-laden battlefield.
They reported that between 20,000 and 50,000 Ukrainians had lost one
or more limbs as a result of the war—numbers that are comparable to
those seen during World War I.
Rather than dwelling on the stalled campaign, the New York Times and
other outlets focused on the drone war against Russia, even while
acknowledging that the remote strikes were largely an exercise in public
relations. The Times (8/25/23) declared that the strikes had “little
significant damage to Russia’s overall military might” and were primarily
“a message for [Ukraine’s] own people,” citing US officials who noted that
they “intended to demonstrate to the Ukrainian public that Kyiv can still
strike back.” Looking at the quantity of Times coverage (8/30/23, 8/30/
23, 8/23/23, 8/22/23, 8/22/23, 8/21/23, 8/18/23), the drone strikes
were apparently aimed at an increasingly war-weary US public as well.
>>141での[注意すべき単語・熟語、難単語・熟語など]
(主に英辞郎から引用)
・devastating
1.〔攻撃・災害などが〕破壊的な、壊滅的な
The devastating earthquake destroyed the city. その壊滅的な地震は都市を破壊しました。
2. 衝撃的な、圧倒的な、動揺させる
3.〔批評などが〕辛辣な、口を極めた
He is known for his devastating sarcasm. 彼は痛烈な皮肉で知られている。
4.〈話〉非常に素晴らしい
He has a devastating ability to identify truth. 彼には真実を見抜く非常に優れたな能力がある。
・amputee 〔手足の一部の〕切断患者、切断手術を受けた人 ◆可算 ◆【動】amputate
発音 æ̀mpjutí アムピュティー
・mine
1. 採掘坑、坑道
2. 鉱山、採鉱場
3.〔地中または地表の〕鉱床
4.〔情報などの〕宝庫、豊富な源
5.《軍事》〔敵地の下に掘る〕地下道[通路]
◆爆薬を仕掛けて敵を攻撃したり、包囲網の壁を崩したりするのに用いられる。
6.《軍事》地雷、機雷
◆地中または水中に設置し、接触した敵の兵士・車両・船舶などを破壊するもの。
(以下略)
(続く)
(続き)
・laden 形容詞
1.〔重い荷を〕運んでいる、積んでいる
2.〔困難や不幸などに〕打ちひしがれた、意気消沈した
発音 léidn レイドゥン、
debt-laden business 債務を抱えた会社
information-laden website 情報満載のウェブサイト
stress-laden situation 《a ~》ストレスがたまった状態
・comparable to
1.《be ~》~と比較できる[可能である]
2.《be ~》~に相当[匹敵]する
・dwell on [句動詞]
1. ~をくよくよ[あれこれ]考える[悩む]、深く[つくづく・ゆっくり]考える、
こだわる、思案する
2. ~を長々と[くどくど]話す、~について深く論じる[力説する・詳説する・詳論する]
3.〔問題に〕立ち入る
・stalled [形容詞]
立ち往生している、行き詰まった、こう着状態の、引き延ばされている、引き止められている
They were pushing their stalled truck. 彼らは立ち往生したトラックを押していた。
・outlets は
>>135で既出。
・coverage は
>>31で既出。
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>>144の宣伝とそのヨイショ文章はセットで、いろんな板で見るな。
こんなことしていくらもらってるんだろう。必死ですなあ。 (´·ω·`)
[ちょっと寄り道]
「スレッドを立てるまでもない質問スレッド Part 368」
で以下のような質問があった。
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0928名無しさん@英語勉強中 (ワッチョイ ff1d-QSwo)
2023/11/12(日) 14:09:22.20ID:FhxXOlhF0
TEDからの引用です
While it's too easy to say Van Gogh's turbulent genius enabled him to depict
turbulaence, it's also difficult to accurately express the rousing beauty of
the fact that in a period of intense srffering, van Gogh was some how able
to perceive and represent one of the most supremely difficult concepts nature
has ever brought before mankind, and to unite his unique mind's eye with the
deepest mysteries of movement, fluid and light.
私としてはthat以下の文章が全部the factにかかっていると考えたのですが、上記の
日本語字幕ではit's also~の部分を下記のように訳されてました
彼が激しい苦しみに苛まれながらも真実に潜む美を正しく表現することは至難の業です。
ゴッホは~出来たのです(~の部分は省略)
しかしそれだとthe fact thatのthatは文法的にどう解釈すればよいのかわかりません
どなたかご教授お願いします
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この英文をちょっと探究してみることにする。
(続く)
まず、原文を正しく引用しておく。
While it’s too easy to say Van Gogh’s turbulent genius enabled him to
depict turbulence, it’s also far too difficult to accurately express the
rousing beauty of the fact that in a period of intense suffering, Van Gogh
was somehow able to perceive and represent one of the most supremely difficult
concepts nature has ever brought before mankind, and to unite his unique
mind’s eye with the deepest mysteries of movement, fluid and light.
上の英文の[単語・熟語、文法・構文上のポイントなど]
・turbulent
1.〔波風などが〕荒れ狂う、大しけの
2.〔流れなどが〕乱れている
3. 動揺した、騒然とした、不穏な
発音 [US] tə́ːrbjələnt | [UK] tə́ːbjələnt タービュラント、
・turbulence 乱流(物理学用語)。
・~ the fact that ~ の that はもちろん「同格」の that。
・rouse
1.〔~を〕目覚めさせる
2.〔感情・興味・関心などを〕かき立てる、喚起する
3.〔人を〕奮起させる
・mind's eye は「心の目・精神の眼」で、わかる人はこのままでわかる。
比喩である。
これは、しかし、一種の定番表現であって、英辞郎には「心[知性]の目・
想像力」と出ている。
・movement (物体の)運動
・fluid 流体
このスレ、勉強になります。
これからも続けて頂けると、うれしいです。
>>151 おや、ありがとうございます。
何か質問などございましたら遠慮なく書き込んで下さい。
>>148(147)の訳例
ゴッホの乱流のごとく荒れ狂う天才が彼をして「乱流」を描写することを可能に
した、こう表現するのはあまりにたやすいことだ。が、しかし、ゴッホが、強烈
な苦悩にさいなまれていた時期に、自然が人間の前に提出した、最も飛び抜けて
難解な概念の一つを認識し、それを何とか表現し得たこと、また、彼の独創的な
想像力を物体の運動、流体、光という最も深遠な謎と結びつけることができた
こと、これらの事実がいかに我々にとって刺激的で、すばらしいものであるかを
正確に言い表すことは逆にいよいよ困難極まることなのである。
>>148(147)での[解釈・内容に関する補足説明]
・~ Van Gogh’s turbulent genius ~
turbulent という形容詞を使ったのは、もちろん、この文章で科学用語の「乱流」が
出たから、それに引っかけたもの。
・~ rousing beauty of the fact that ~
rousing は rouse に現在分詞の形容詞的用法の ing がついた形。interesting など
と同様である。
>>149で示したような意味があるので、ここでは「人の意識を覚醒させる・目覚めさせる
・興味や関心をかき立てる」などの意味から「覚醒的な・刺激的な・啓発的な」など
の訳語が考えられる。
beauty は、わざと
>>149で挙げなかったが、英辞郎には以下のようにあり、
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1. 美、美しさ ◆不可算
Who can rival your beauty? 誰があなたの美しさに肩を並べることができるでしょうか。
2. 美しい人[物]、美人、美女 ◆可算
This movie is a beauty. この映画は美の極致です。
3. 美点、いいところ、利点、長所 ◆可算
4.〔同種のものの中で〕優れたもの、見事なもの、素晴らしいもの
(以下略)
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このうちで、4. もしくは 3. の意味に相当すると考えられる。
beauty の、この「素晴らしさ・美点・長所」などの意味は英語学習者の盲点になって
いることが多い。
>>154の続き
・~ it’s also far too difficult to accurately express the rousing beauty
of the fact that ~
( ~ これらの事実がいかに我々にとって刺激的で、すばらしいものであるかを
正確に言い表すことは逆にいよいよ困難極まることなのである)
ここの大意は、要するに、「これらの事実はあまりにすばらしいので、とても言葉では
言い表せないほどだ」ということで、特に難しいことを言っているわけではない。
以上で一応
>>147(148)の英文を扱うのは終わりとする。
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それにしてもいきなり寒くなった。
昨日からパソコンの打鍵用に軍手をはめた。
指の第二関節から上をちょん切ったやつである。
これを装着すると、いよいよ冬だなあという気分になる。
(今年の秋はどこに行ったのか) (´·ω·`)
>>147の英文を取り上げたのは、ゴッホについて述べていたからである。
最近、新潮文庫から小林秀雄の『ゴッホの手紙』が出た。
昔は角川文庫でおなじみで、文庫本はこの角川からしか出ていなかったのである。
新潮文庫は、これで小林秀雄の主要著作を一通り揃えたことになるのではないか。
いつか読もうと思っていた『ゴッホの手紙』が新潮文庫に入ったのはうれしい。
『近代絵画』もいつか読み直したいものだ。
>>141の訳例
また、ウォールストリート・ジャーナル紙の8月1日の報道では、地雷だらけの戦場
から帰還した、手や足を失ったとんでもない数の兵士たちに関する悲痛極まりない
記事が載せられた。それによると、2万~5万人のウクライナ兵士が腕か足の片方
もしくはそれらの複数を失っている。第一次世界大戦の際とほぼ肩を並べる数字である。
行き詰まり状態にある反転攻勢についてうだうだと語るよりも、ニューヨーク・
タイムズ紙その他の大手メディアは、ウクライナの対ロシアドローン攻撃の報道に
力を注いだ。そのような遠隔からの攻撃は、大方は国民に対する広報戦略の意味合い
が強いことを認めながらも。ニューヨーク・タイムズ紙ははっきりとこう語っている
(8月25日)。当該のドローン攻撃は「ロシアの総合的軍事力に対して有意なダメージ
を及ぼすには至らない」し、その主な意図は「[ウクライナの]自国民を納得させる
こと」である、と。そしてまた、アメリカの政府当局者の次のような言葉も引き合い
に出している。ウクライナ政府は「自国がいまだに反撃する力があると国民に具体的
に訴えることを狙った」。同紙のドローン攻撃に言及した記事の総数(8月30日に2つ、
8月23日、8月22日に2つ、8月21日、8月18日)から考えれば、これらがウクライナ
のみならず、次第に戦争にウンザリし始めているアメリカ国民をも視野に入れたもの
であることは明らかである。
>>141での[文法・構文上の補足説明]
・They reported that between 20,000 and 50,000 Ukrainians had lost one or more
limbs as a result of the war—numbers that are comparable to those seen during
World War I.
ここの numbers (that ~ )はもちろん前の between 20,000 and 50,000 Ukrainians
の「同格」である。
「同格」については前スレからこれまで何回も出たので説明は省略。
・~ the remote strikes were largely an exercise in public relations
ここの exercise の使い方については、前スレの>792でも言及した。
直訳的には an exercise in public relations で「宣伝・広報活動における実践」
であるが、要するに、「宣伝・広報活動を行うこと」である。
(続く)
(続き)
・~ were primarily “a message for [Ukraine’s] own people,”~
ここの message の意味はややわかりにくいかもしれない。
ジーニアス英和辞典第5版では、5番目の定義の
「5. (物語・演説などで作者・話者が)伝えたいこと、ねらい」
に相当する。
また、英辞郎では、4番目の定義の
「4.〔伝えたい〕教訓、意図、真意、メッセージ ◆【参考】get the message
Now I get your message. なるほど言いたいことは分かりました。」
が当てはまる。
この使い方は現代英語では頻繁に登場する。要注意である。
>>160の続き
まだわかりにくいと思うので、もう少し説明をしてみる。
この message はしばしば get the message の形で使われる。
その get the message の意味は、
ネットで引ける Cambridge Learner's Dictionary では次のように出ている。
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informal
: to understand something that is not being said directly
When they didn't return my phone calls, I finally got the message.
He gave her an angry look, hoping she'd get the message.
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一応、上を訳すと、
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(口語)
直接的に言われていない何かを理解すること
例文:
1.彼らは私が何度電話しても折り返しの連絡を寄こさなかったので、私はようやく
彼らの真意がわかった。
2. 彼は彼女に怒ったような表情を示した――こちらの胸の内を理解してくれると
期待して。
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ぐらいになる。
(続く)
(続き)
さらに、同じくネットで引ける Oxford Learner's Dictionaries では、
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(informal) to understand what somebody is trying to tell you indirectly
When he started looking at his watch, I got the message and left.
--------------------------------------------------
つまり、
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(口語)
誰かがあなたに間接的に伝えようとしていることを理解すること
例文:
彼が時計をちらちら見始めたので、私はその意を察して暇乞いをした。
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ぐらい。
以上、要するに message だけだと、「直接的に言われていない何か」、「間接的
に伝えようとしていること」であり、言い換えると「(相手の)暗に言いたいこと」、
「間接的な訴えかけ・主張」とも言える。
(続く)
(続き)
さて、これで問題の文章に戻ると、
The Times (8/25/23) declared that the strikes ~(略)~ and were primarily
“a message for [Ukraine’s] own people,”
は、
「ニューヨーク・タイムズ紙(8月25日付け)は、当該の(ロシアに対するドローン
)攻撃は ~ であり、主に『[ウクライナ]自国民に向けての間接的な訴えかけ』である
と言明した」
と訳すことができる。
そして、「間接的な訴えかけ」で、何を間接的に訴えているかと言えば、それはその
後の部分でより具体的に示されている。すなわち、
~ they “intended to demonstrate to the Ukrainian public that Kyiv can still
strike back
(ウクライナ政府は、『ウクライナ国民に対して、自国がなお反撃能力を有すると
はっきり示すことを意図した)
である。
問題の文章をさらに要約すれば、
「ウクライナのロシアに対するドローン攻撃は、ロシアに対する直接的な軍事行動である
と同時に自国民に向けての間接的な広報・宣伝行為(プロパガンダ)である」
ということになろう。
そのことは既に段落の前半部で、
~ the remote strikes were largely an exercise in public relations
( ~ そのような遠隔からの攻撃は、大方は国民に対する広報戦略の意味合いが強い)
と述べていたのである。
>>160 ~ 163に補足説明その他
・このような message の使い方はそれほど珍しいわけではないと思う。
上で引用した辞書では informal(口語)との但し書きがついているが、今後この
但し書きは外されるかもしれない。
・
>>158で示した自分の訳では、この ~ were primarily “a message for
[Ukraine’s] own people を、「主に『[ウクライナ]自国民に向けての間接的な
訴えかけ』である」からさらに踏み込んだ、「その主な意図は[ウクライナの]自国民
を納得させることである」とした。文脈から言って、一応許容範囲内であると思う。
・以上の説明その他に、このスレを覗く人が果たしてついてこれているかどうか
ちょっと不安である。 (´·ω·`)
それにしても寒いな。 (´·ω·`)
しかし、俺に朗報が。
最近発売されたサントリーの金麦「円熟の深み」缶がなかなかいける。
(もっとも、ビールは気が進まない季節になってきたが)
>>141の続きの英文
[War as desirable outcome]
The Army War College’s John Deni (Wall Street Journal, 12/22/21) urged
the US to take “a hard-line stance in diplomatic discussions,” because
“if Mr. Putin’s forces invade, Russia is likely to suffer long-term,
serious and even debilitating strategic costs.”
The fact that US officials pushed for a Ukrainian counteroffensive that
all but expected would fail raises an important question: Why would they
do this? Sending thousands of young people to be maimed and killed does
nothing to advance Ukrainian territorial integrity, and actively hinders
the war effort.
>>166での[注意すべき単語・熟語、難単語・熟語など]
(主に英辞郎から引用)
・Army War College 陸軍士官学校
・John Deni の表記は「ジョン・デニ」にしておく。
・ debilitating [形容詞]
1.〔病気などが身体を〕衰弱[消耗]させる
2.〔戦争などが国を〕弱体化させる
3.〔経済・景気などを〕衰弱[悪化]させる
・strategic cost 戦略的コスト
・push for ~
~ を得ようと努める、~ を強く[執拗に]求める[要求する]
We will push for higher wages. われわれは断固として賃上げを要求する。
・~ a Ukrainian counteroffensive that all but expected would fail ~
ここはおそらく原文に何らかのミスがあると考えられる。
正しくは、
a Ukrainian counteroffensive that they all but expected would fail ~
もしくは
a Ukrainian counteroffensive that is all but expected to fail ~
であろう。
・raise ~ question 疑問・問題を引き起こす・提起する
(続く)
(続き)
maim
1.〔人の身体の一部に〕重傷を負わせる、〔人を〕不具にする
2.〔~を〕不完全にする、〔~を〕損なう
・advance
[他動詞の場合]
1.〔~を〕前へ進める、〔~を〕前進させる
2.〔案などを〕提案する、提示する
3.〔成長や進歩を〕促進する
There was the decision taken after the oil embargo in 1973-1974 to advance
nuclear power generation.
1973~1974年の石油ショック後、原子力発電を推進する決定が下された。
4.〔人を〕昇進させる
5.〔物事が起きるのを〕早める、前倒しする
6.〔価格や金額を〕上げる、高くする
7.〔お金を〕前払いする
8.〔~を〕掛け売りする、〔~を〕信用貸しする
9.〔行事などを〕先送りする
10.〈話〉〔~を〕事前に宣伝する
(以下略)
・territorial integrity 領土の保全、領土の一体性
>>166の訳例
[戦争は望ましい帰結]
去る2021年12月22日付けのウォール・ストリート・ジャーナル紙で、米陸軍士官学校で
教鞭をとるジョン・デニ教授は、米国が「外交交渉において強硬な姿勢」で臨むこと
を推奨していた。なぜなら、「もしプーチン氏のロシア軍が侵攻すれば、同国は長期
の、深刻な、国の弱体化にさえつながる戦略的コストを支払うことになるであろう」
からである。
アメリカ政府の当局者らは自分たち自身でさえ成功するまいとほとんど思っていた
ウクライナの反転攻勢を強く支持したが、この事実は重大な疑問を招来する。すなわち、
彼らはそもそもなにゆえそうしたのかという疑問である。手や足を失ったり命を落とし
たりすることがわかりきっていながら何千人もの若者を戦場に送り出すことは、
ウクライナ領土の独立性を追求することに何ら貢献しない。それどころか、戦争遂行
能力の妨げとなっている。
>>166での[文法・構文上の補足説明]
・Why would they do this?
ここの would の用法はつい最近他のスレの方でも話題になっていた。
すなわち、「驚き・意外の would」である。
念のためジーニアス英和辞典第5版から一部を引いておくと、
--------------------------------------------------
V [その他]
8 a)
[wh疑問文で、話し手の驚き・意外を表して] ~ するとは(英: should)
Why would he talk like that? どうして彼はあんな口のきき方をするのだ。
--------------------------------------------------
ここに書かれているように、イギリス英語では should を使うところ。
・~ does nothing to ~
これは do nothing to ~ で、熟語もしくは慣用表現と考えてもよい。
「 ~ すべきことを何もしない」の意味で使われるのはもちろんであるが、「 ~
するのに役に立たない」と訳した方がふさわしい場合もある。
以下の英辞郎の用例を参照。
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do nothing to improve one's condition 気分を回復させるのに役に立たない
do nothing to meet voter expectations 有権者の期待に何も応えていない
do virtually nothing to alter ~を変えるにはほとんど役には立たない
--------------------------------------------------
(続く)
(続き)
・~ advance Ukrainian territorial integrity ~
これは直訳的には「ウクライナの領土(の)保全を推し進める」ぐらい。
(自分の訳では、既述の通り「ウクライナ領土の独立性を追求する」としておいた)
これは意味がややわかりにくいが、具体的には、ロシアに占領された地域を奪い返す、
ウクライナの当初の領土をあらためて確保するの意であろう。
私見であるが、この territorial integrity は「領土(の)保全」がほぼ定訳と
なっているが、何となくわかりにくいと感じる。「領土の独立性」、「領土の統合性」、
「領土の一体性」、あるいは「領土の不可侵性」などと訳した方がわかりやすいのでは
なかろうか。
とにかく何であっても「領土(の)保全」で済ますのはやめてもらいたいと思う。
>>166の続きの英文
The answer has been clear since before the war. Despite the high-minded
rhetoric about support for democracy, this has never been the goal of
pushing for war in Ukraine. Though it often goes unacknowledged in the US
press, policymakers saw a war in Ukraine as a desirable outcome. One 2019
study from the RAND Corporation—a think tank with close ties to the
Pentagon—suggested that an effective way to overextend and unbalance Russia
would be to increase military support for Ukraine, arguing that this could
lead to a Russian invasion.
>>172での[注意すべき単語・熟語、難単語・熟語など]
(主に英辞郎から引用)
・since before ~する以前からずっと
・high-minded
1.〔人が〕非常に高い道徳的基準を持つ、気高い、高潔な
2.〔話・議論などが〕高尚な
・push for は
>>167で既出
・goes unacknowledged における「go + 過去分詞」については
>>135で既出
・press は報道機関、マスコミ、メディアなどの意。前スレで何度も出た。
・RAND Corporation の表記は「ランド研究所」または「ランド・コーポレーション」。
アメリカの著名なシンクタンクである。
・Pentagon は「米国防総省」のこと。その本部の建物が上から見て pentagon(5角形)
をしていることからこう呼ばれる。時事常識である。
・overextend
[他動詞]
1.〔問題が生じるほどに~を〕使い過ぎる、拡張し過ぎる、拡大し過ぎる
2.〔人に〕限度を超える仕事を課す
・unbalance
[他動詞の場合]
〔~の〕平衡を失わせる、〔~を〕不釣り合いにする
>>172の訳例
アメリカがなにゆえウクライナの反転攻勢を支持するか、その理由はロシアが侵攻を
開始する前からずっと明白であった。民主主義を推進する等々の高尚な口上を掲げ
ながら、それはウクライナの対ロシア戦を後押しする理由では決してなかった。
アメリカのメディアで言及されることはあまりないが、アメリカの政策策定者たちは
ウクライナ戦争を「望ましい帰結」として捉えている。ランド研究所――米国防総省
と密接なつながりを持つシンクタンクである――による2019年の研究報告書では、
ロシアに能力以上の負担を抱えさせ、動揺をもたらすための有効なやり方は、
ウクライナへの軍事支援を増大させることであろうと述べられていた。そうすれば、
ロシアの侵攻を誘発する可能性が生まれると論じていたのである。
>>174に関する[内容の解説]および[内容についての感想、感慨、意見その他]
以下のことは常識と言っていいが、念のために一応書いておく。
・要するに、アメリカはウクライナを使ってロシアとの代理戦争を戦っている。
(それは、将来、台湾を舞台にアメリカが中国と戦うことになるかもしれないのと
同様の事情である)
アメリカの狙いはロシアの弱体化(もしくは崩壊)であって、それによるアメリカの
世界覇権・帝国主義的支配の維持または強化である。
そのために、前々からウクライナに親米政権を定着させようと画策してきた。
ウクライナ国民が選挙によって選んだヤヌコヴィチ大統領をCIAその他の工作やNGO
などによる反政府勢力への資金提供を通じて失脚させた。アメリカお得意の「レジーム
・チェンジ」である(これについては前スレの>86、>88、>429などを参照)。
(続く)
(続き)
だから、アメリカは和平交渉、停戦などを望んでいない。出来るだけ戦争が長びき、
ロシアが疲弊すればいいのである。
実際に、停戦を仲介しようとしたイスラエル元首相やドイツ元首相などの試みを
妨害している。
もちろん日本の大手マスコミはアメリカの「忠犬ポチ公」であるから、この非道な
アメリカの妨害行為を報道で大きく取り上げることはない。
ところが、大手マスコミのおかげで、いまだに「アメリカは自由、人権、民主主義の
擁護者である」と信じているおめでたい人間が大勢いるのである。
「オレオレ詐欺」に引っかかるお爺さん、お婆さんと変わらない。
そんな調子だから、これまで何度も政府にだまされてきたし、今後も何度でもだまされ
続けるのであろう。 (´·ω·`)
>>172での[文法・構文上の補足説明]
・Though it often goes unacknowledged in the US press, policymakers saw a war
in Ukraine as a desirable outcome.
ここの it という代名詞は前の語句などを受けるのではなくて、後の
policymakers saw a war in Ukraine as a desirable outcome
(アメリカの政策策定者たちがウクライナ戦争を望ましい帰結として捉えていた)
という文の内容を受ける。
日本語でも、話の冒頭で、「これは皆さんご存じのことと思いますが、日本は現在
少子化という問題を抱えております。~ 」などという言い方があるのと同様である。
ここの「これ」というのはその後に続く文の内容である。
後の部分を受ける it は、ジーニアス英和辞典第5版では以下のような例文が挙げられている。
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[後に述べるものを先取りして、またこれから述べることを指して]
I hate to say it, but he is not the right man for the job.
こんなことは言いたくないですが、彼はその仕事の適任者ではありません。
I didn't know it at the time, but she saved my son's life.
その時は知らなかったのだが、彼女が私の息子の命を救ってくれたのだった。
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昨日は例によって雑用を片付けに街に出、書店に寄り、その後で呑み屋へ。
寒い日が続いたから、ついウイスキーをホットでお願いする。
アテはマカロニグラタン。
身体があったまったところでフィッシュ・アンド・チップスとギネスビールという
黄金の組み合わせ。
こういうささやかな幸せでもないと、まったくやってられないぜ。 (´·ω·`)
>>172の続きの英文
In December 2021, as Russian President Vladimir Putin began to mass troops
at Ukraine’s border while demanding negotiations, John Deni of the Atlantic
Council published an op-ed in the Wall Street Journal (12/22/21) headlined
“The Strategic Case for Risking War in Ukraine,” which laid out the US
logic explicitly: Provoking a war would allow the US to impose sanctions
and fight a proxy war that would grind Russia down. Additionally, the anti-
Russian sentiment that resulted from a war would strengthen NATO’s resolve.
>>179での[注意すべき単語・熟語、難単語・熟語など]
(主に英辞郎から引用)
・mass
[他動詞の場合]
〔~を〕一塊にする、集結させる、集合させる
・John Deni of the Atlantic Council の John Deni は
>>167で既出。
Atlantic Council は「大西洋評議会」または「アトランティック・カウンシル」。
アメリカの著名なシンクタンクである。
全体で「大西洋評議会のメンバーでもある上記のジョン・デニ教授」にしておく。
・op-ed 〈米〉〔新聞の社説の反対側にある〕論評[論説](コラム)
◆社説が新聞社の見解を代表するのに対し、この論説では社外を含む多様な委員に
より署名入りで持論が展開される。 ◆【語源】opposite editorialから。 ◆1970年
にthe New York Timesが最初に掲載した。 ◆Op-Edとも表記される。
(続く)
(続き)
(途中をわざと飛ばして)
・lay out はこの文脈では「明確に述べる、明らかにする、説明する」の意。
・ explicitly は
>>25で既出
・grind down [句動詞]
1. 細かくすりつぶす、すり減らす、削る、ひいて粉にする、摩滅させる
2. 虐げる、虐待する、苦しめる
・resolve はこの文脈では「〔人の〕目的意識、決断力、意思」の意。
さて、ここで気分転換に、前スレの987に続いて軽い英文解釈クイズを出してみよう。
ここの文中の“The Strategic Case for Risking War in Ukraine,”はどういう意味
でしょうか。または、どういう訳が考えられるでしょうか。
(あんまり早く正解が出ると、他の人々の考える時間を奪ってしまうので、解答の
書き込みは出来れば夕方以降にお願いしたい)
こちらの回答は遅くとも明後日の昼の予定。
ウクライナで戦争を敢えて起こすことに戦略的に賛成する
というのが僕の答案
>>183 クイズに応募、ありがとうございます。
そして、その解答は正解です。おめでとうございます。
賞品がなくて申し訳ないですが(笑)
前回と同様に反応した方は一人だけで、ちょっと寂しいですね。 (´·ω·`)
さて、では、一応こちらが考えていた解答例と、解説その他を以下に記します。
・この “The Strategic Case for Risking War in Ukraine,”はもちろん、ウォール
ストリート・ジャーナル紙に載ったジョン・デニ教授の論説コラムのタイトルです。
タイトルですから、デニ教授が訴えたいことを簡潔に表したものであると考えていい。
・Case は多義語で、前スレの316・317で紹介しましたが、念のため一部を再掲すると、
--------------------------------------------------
[名詞・1]
1. 場合、状況
2. 実例、事例、ケース
3.〔病気の〕症状、症例
4.〔症例としての〕患者
5. 事実、現実、真相
That's always the case with her. 彼女はいつもそうだ。
That's not necessarily the case. 実状は必ずしもそうとは限らない。
That's not always the case. そうとも限らない。
That's the case. 事実はそうだ。
I thought this would be the case. それぐらいのことはあると思った。
6. 問題、難問、困難
7.〔警察などの公的機関が捜査すべき〕事件、事態
8.《法律》訴訟、裁判事件 ◆【同】court case
The case will definitely be dropped. この訴訟は、不起訴は間違いない。
9.《法律》〔主張の〕論拠、証拠
10.〔賛否の〕議論、主張
11.〈話〉変人、奇人、変わり者
(以下は省略)
--------------------------------------------------
そして、問題の case は、この中の10. に当たります。
(続く)
(続き)
・また、case の後の for は「支持・賛成の for」( ~ に賛成して・ ~ を擁護・
弁護して)です。
・そして、ここでは上記の case と、この「支持・賛成の for」の組み合わせによって、
「 ~ を支持する論・主張」となります。
ちなみに、英辞郎からこの case for ~ の参考となる用例を引用すると、
--------------------------------------------------
make a case for
~を論証する、証拠を挙げて~への賛成を主張する、~に賛成の論を唱える
make a case for the existence of God 神の存在を論証する
make a case for the plan 計画に対して賛成を主張する
present a case for
~を論証する、証拠を挙げて~への賛成を主張する、~に賛成の論を唱える
state a case for
~を論証する、証拠を挙げて~への賛成を主張する、~に賛成の論を唱える
state a case for the plan 計画に対して賛成を主張する
--------------------------------------------------
などがあります。
(続く)
(続き)
・risking の risk は他動詞で、「 ~ の危険を冒す・ ~ を思い切ってやってみる」の意。
・ということで、問題箇所全体の意味は
「ウクライナでの戦争を思い切ってやってみることを推奨する、戦略的な観点からの論」
ぐらい。
これを極端に短く表現するなら「ウクライナ戦支持論」でもいいでしょう。
・自分の訳としては「ロシア・ウクライナ戦争を戦略的に支持する」を考えました。
他にも、候補として、
「ロシア・ウクライナ戦の戦略的価値」
「ウクライナの対ロ戦への支援を推奨する」
等々を考えていました。
ということで、段落全体の訳例は以下の通り。
(続く)
>>179の訳例
2021年の12月、ロシアのプーチン大統領はウクライナとの国境付近にロシア軍を集結
させ始めた。外交交渉を要求しながらであるが。これに反応して、大西洋評議会の
メンバーでもある上記のジョン・デニ教授はウォールストリート・ジャーナル紙に
論説コラムを掲げた。タイトルは『ロシア・ウクライナ戦争を戦略的に支持する』
である(12月22日付け)。それはアメリカ政府の思わくを明瞭に伝えていた。すなわち、
ロシアを戦争に引き込めば、アメリカはそれを口実に各種の制裁措置を課すと共に
代理戦争を戦うことができる。ロシアはその結果、疲弊し、窮状に陥るであろう。
それに加えて、戦争のために惹起される反ロシア感情はNATOの士気を高めることになろう、と。
>>184の続き
それにしても、今回もあっさり一回のレスで正解が出た。
もう少し難しい問題を出さなければならないかなあ。
しかし、それには自分の力がまだ足りない。
和訳の問題にすると、自分ももっと言いたいことが出てくるだろうし、その展開
次第でより深く英文を解釈することになり、その説明が閲覧者にとって非常に
参考になる可能性があるが、翻訳というのは特殊な技術に属するからなあ。
一般の人々にとっては不要と言っていい。英文は英文のままで解釈できればそれで
十分なのである。
英語の問題(クイズ)を作るのは大変だ。 (´·ω·`)
>>179の続きの英文
All of this came to pass as Washington’s stance of non-negotiation
successfully provoked a Russian invasion. Even as Ukraine and Russia sat
at the negotiation table early in the war, the US made it clear that it
wanted the war to continue and escalate. The US’s objective was, in the
words of Raytheon boardmember–turned–Defense Secretary Lloyd Austin, “to
see Russia weakened.” Despite stated commitments to Ukrainian democracy,
US policies have instead severely damaged it.
>>190での[注意すべき単語・熟語、難単語・熟語など]
(主に英辞郎から引用)
・come to pass 〈文〉〔事が〕起こる
・Raytheon boardmember–turned–Defense Secretary Lloyd Austin
Raytheonは「レイセオン社」。アメリカの代表的な軍需企業である。
board member は「取締会[役員会]のメンバー、取締役、役員」。
Defense Secretary は「《米》国防長官」。
Lloyd Austin は
>>87で既出。
「A turned B」は「Aから転じたB」の意。
英辞郎には以下のような多数の用例が記載されている。
--------------------------------------------------
activist-turned-leader 活動家出身の[から転身した]指導者、元活動家の指導者
activist-turned-politician 活動家出身の[から転身した]政治家、元活動家の政治家
actor-turned-politician 俳優[役者]から転向[転身]した政治家、元俳優[役者]の政治家
actor-turned-president 俳優[役者]から転向[転身]した大統領、元俳優[役者]の大統領
(以下略)
--------------------------------------------------
(ちなみに、上の用例の actor-turned-president(俳優[役者]から転向[転身]
した大統領、元俳優[役者]の大統領)というのはレーガン大統領を指して頻繁に
使われた言い回しなんでしょうな)
したがって、Raytheon boardmember–turned–Defense Secretary Lloyd Austin 全体
では
「レイセオン社の幹部役員から国防長官に転じたロイド・オースティン氏」ぐらい。
(続く)
(続き)
・commitment は多義語で、非常に注意を要する。
前スレで何度か出たが、念のため再掲する。
--------------------------------------------------
1.〔人や大義などへの〕傾倒、献身、深い関与
Starting a business requires hard work and commitment.
起業するには、大変な努力と献身が必要です。
2.〔義務に対する〕責任、専念
Your commitment to the project is three years.
そのプロジェクトに責任を持って参加していただく期間は3年です。
3.〔破れない〕約束、言質
It doesn't mean I can't make a lifetime commitment.
一生涯の約束ができないということではありません。
4.〔契約上の〕義務、誓約
Free installation requires a commitment of 12 continuous months.
無料の設置[取り付け]には、続けて12カ月[1年間]の契約が必要です。
◆ケーブルテレビや高速インターネット・サービスなどの1年契約を同意するなら、
必要な設備の取り付けを無料でするという宣伝文句。
Marriage should be a lifelong commitment. 結婚は一生涯の約束であるべきだ。
(以下略)
参考になる用例:
make a commitment to world peace 世界平和に専念する
reaffirm one's commitment to lasting peace 恒久平和実現への決意を新たにする
--------------------------------------------------
>>190の訳例
これらはすべて現実のものとなった。アメリカ政府の交渉拒絶の姿勢がロシアの
侵攻を首尾よく招いたからである。戦争の初期の段階でウクライナとロシアは
交渉の席を設けたが、その際にもアメリカは戦争の継続と拡大の意向を明瞭に
示した。アメリカの狙いは、軍需企業レイセオン社の幹部役員から国防長官に転じた
ロイド・オースティン氏の言葉を借りるなら、「ロシアが衰弱するのを見ること」
であった。ウクライナの民主主義を擁護すると謳いながら、その実、アメリカ政府
の施策はそれに大きな打撃を与えるものであった。
>>190の続きの英文
[NATO’s ‘strategic windfall’]
In the wake of the stalled counteroffensive, the US interest in sacrificing
Ukraine to bleed Russia was put on display again. In July, the Post‘s
Ignatius declared that the West shouldn’t be so “gloomy” about Ukraine,
since the war had been a “strategic windfall” for NATO and its allies.
Echoing two of Deni’s objectives, Ignatius asserted that “the West’s most
reckless antagonist has been rocked,” and “NATO has grown much stronger
with the additions of Sweden and Finland.”
In the starkest demonstration of the lack of concern for Ukraine or its
people, he also wrote that these strategic successes came “at relatively
low cost,” adding, in a parenthetical aside, “(other than for the Ukrainians).”
>>194での[注意すべき単語・熟語、難単語・熟語など]
(主に英辞郎から引用)
・in the wake of ~
1. ~にすぐ続いて、~の後を追って
2. ~の結果(として)、~があった[起こった・分かった]今[この時点で]
In the wake of the disastrous staff party last week, we've decided to
cancel the next one.
先週のスタッフパーティーがひどかったので、次はキャンセルすることにした。
・ stalled は
>>143で既出
・put ~ on display ~ を展示[陳列]する
・Ignatius は
>>51で既出
・echo [他動詞の場合]
1.〔音を〕反響させる
2.〔~を〕おうむ返しに言う、そのまま繰り返す[伝える]
3.〔人の〕意見をまねる、〔人と〕同じ考えを持つ、〔人に〕賛成の意見を表明する、
〔人に〕同意[同調]する
I echo your concerns completely. あなたの懸念については私も全く同感です。
The management believes that cutting overtime helps employees become more
efficient with their daytime work and some employees are echoing that view.
経営側は時間外労働を減らすことによって従業員が日中の仕事をより効率的にこなすよう
になるのではないかと考えている。従業員にはその考えに賛成している者もいる。
発音 ékou エコー、エコゥ、
(続く)
(続き)
・reckless [形容詞]
〔行為が〕無鉄砲な、向こう見ずな、無謀な、~を気にかけない、見境のない
He drove his car in a reckless manner. 彼は無謀な運転で車を走らせた。
He wasn't reckless. 彼は無茶なことをしませんでした。
Reckless driving causes many fatal accidents. 無謀な運転が多くの死亡事故を引き起こしている。
Talk about reckless. Honestly! 無謀としか言いようがないですね。本当に!/無謀な話だな、全く!
・rock
[自動詞]
1. 揺れ動く、振動する
2. 感動的である、格好いい、すごい
◆主語は「すごい」と思う対象。特に音楽などの作品名、アーティスト名。
That rocked! 素晴らしかったです!/今の最高(だった)!
3. ロック音楽を演奏する
[他動詞]
1. 揺り動かす
2. 動揺[感動]させる
3.〈米話〉〔~の〕こなし方がうまい[上手である]
4.〈米話〉〔衣服を自分に似合うように〕着こなす[きめる]
I'm about to rock this outfit tonight. 今夜はこの服できめるんだ。
He really knows how to rock that shirt.
彼は、そのシャツをうまく着こなしています。/彼は、そのシャツの着方が上手です。
5.〈米話〉〔物を〕上手に使う
6.〈米話〉〔パーティーの開催などを〕上手にこなす
(続く)
(続き)
・stark
[形容詞の場合]
1.〔場所などが〕荒涼とした
2. 全くの
・come at ~ cost の come は原義の「来る・やって来る」の意から派生した
「(事が)(結果として)起こる・(~から)生じる」の意。
・parenthetical [形容詞]
1. 角括弧でくくられた
2. 挿入句の、説明的な、補足的な
・aside
[名詞の場合]
1. 余談、挿話 ◆可算
This is just an aside. これは余談ですが。
2. ひそひそ話
3.〔演劇の〕傍白 ◆他の役者には聞こえないことになっているせりふ。
>>194の訳例
[NATOにとって戦略上の『棚ぼた』]
反転攻勢が行き詰った後でも、ロシアにダメージを与えるべくウクライナを犠牲に
するというアメリカの思わくは、再度明瞭な形で表明された。7月のワシントン・
ポスト紙のコラムで、上述のイグネイシャス氏はこうはっきりと語っている。西側
諸国は目下のウクライナに関してそう「悲観する」には及ばない。なぜなら、この
戦いはNATOとその同調国にとっては「戦略上の棚ぼた的利得」をもたらしたから
である、と。デニ教授が先に述べた対ロ戦の2つの狙いを同じように反映する形で、
イグネイシャス氏は主張する。「西側諸国に対する最も無謀な敵対国は大きく動揺
した」、そして「NATOはスウェーデンとフィンランドを新たに得て、以前よりずっと
強大になった」。
イグネイシャス氏はまた、ウクライナもしくはその国民に対する気遣いを驚くほど
示さないまま、こう述べた。これら戦略上の成果は「比較的軽微な代価で」達成
できた、と。この文言には「(ウクライナの人々を除いて)」というカッコつきの
注釈が付されただけであった。
>>194の続きの英文
Ignatius is far from alone. Hawkish Sen. Mitt Romney (R–Utah) explained why
US funding for the proxy war was “about the best national defense spending
I think we’ve ever done”: “We’re losing no lives in Ukraine, and the
Ukrainians, they’re fighting heroically against Russia.”
The consensus among policymakers in Washington is to push for endless
conflict, no matter how many Ukrainians die in the process. As long as
Russia loses men and material, the effect on Ukraine is irrelevant. Ukrainian
victory was never the goal.
>>199での[注意すべき単語・熟語、難単語・熟語など]
(主に英辞郎から引用)
・hawkish
1. タカのような
2. タカ派の、好戦的な ◆【参考】dovish
・Sen. Mitt Romney (R–Utah)
Sen. 略語 = senetor で、「上院議員」。
R は Republican の略で、「共和党員」。
全体で「上院議員のミット・ロムニー氏(共和党・ユタ州選出)」にしておく。
・~ explained why US funding for the proxy war was “about the best
national defense spending ~
ここの部分は、why US の後に、ミスで is が落ちていると思われる。
~ why US is funding for the proxy war ~ として解釈したい。
・national defense spending 防衛費、国防費
・push for ~ は
>>167で既出
毎年冬になると、乾燥してるから尻の皮膚がカサカサになり、かゆくてボリボリかく。
すると、硬くて出来物みたいに盛り上がっているところから血が出たりする。
だから、尻にあまり体重をかけられない。困ったものだ。
塗るのはニベアクリームがいいのか、それともメンソレータムがいいのか。 (´·ω·`)
しまった。
>>200を訂正。
「why US funding for the proxy war was ~ の部分は、why US の後に、
ミスで is が落ちていると思われる。 ~ why US is funding for the
proxy war ~ として解釈したい。」
と書いたが、自分の勘違い。
このままで正しい。申し訳ない。 (´·ω·`)
突然すみません。WordReference.comのImawano77氏です。
ひとつ、ご意見をお伺いしたくて、ちょっとだけお邪魔します。
スレ立てるまでもない質問スレのto不定詞の件で出てきた英文、
Also, if you do not feel well and take an at-home test and test positive, please notify HUHS. HUHS will give you instructions similar to above. They may ask you if when you feel up to it, to return a PCR test to campus. They will also ask you who your close contacts were and will notify them.
についてです。
元ネタはこちらです。→
この中の一文、"They may ask you if when you feel up to it, to return a PCR test to campus."は、
"They may ask you, if when you feel up to it, to return a PCR test to campus." のTYPOで間違いないでしょうが、
最初私は"to return a PCR test to campus"の意味がわかりませんでした。
でも結局、これは"to take a test again by a PCR test kit supplied by the university and then to send back the test sample"といったことだろうと解釈したのですが、どう思われますか?
もしこの解釈が正しいとして、こういうフレーズが長すぎるとしても、いきなり"to return a PCR test to campus"なんてするよりも、"to take an at-home PCR test supplied by the university"くらいにしないと、意味が通りずらいと個人的に思うのですが。
お手透きのときに、ご意見を頂けると幸いです。
追伸
当該スレで
>>Tell Becca that when she feels up to it she must come by the store for a piece of candy
>>と
>>Tell Becca to come by the store for a piece of candy
>>の混交だと思う。
>と同じ話だよね。
とレスしましたが、直後の英太郎氏のレスと相まって、非難しているように感じられたかもしれませんが決してそんなことはありません。
単に確認をしたかっただけです。
なお、こちらのスレの
>>151 は私です。
とても実力のある人と同じような意見(混交説)でうれしく思いました。
ちょっとだけお邪魔するはずが・・・
今新たな疑問が生じました。
They may ask you if when you feel up to it, to return a PCR test to campus.
They will also ask you who your close contacts were and will notify them.
後者のask sb who節は関節疑問文。
前者のもそうなのか?つまりifは不要なものではないのかも。
They may ask you if ,when you feel up to it, you can return to campus for a PCR test.
のTYPOの可能性もあるのかも・・・
でも、家庭用といえど陽性となった者を、大学に呼び出すってのはあり得ないか・・・
すみません、これで本当に終わりにします。
失礼しました。
あ、本当に汚してごめんなさい。TYPOがありました。
>>203 >"They may ask you, if when you feel up to it, to return a PCR test to campus." のTYPOで間違いないでしょうが
↓
"They may ask you, when you feel up to it, to return a PCR test to campus." のTYPOで間違いないでしょうが
They may ask you, if and when you feel up to it, to return a PCR test to campus.
のタイポじゃないかな。(適当
検体の送り先としてcampusというワードを使っているのがとても気になります。
聞いておいて何ですか、ここで外部の日本人同士が議論していても、
しょうがないかもしれません。
書いた人のメルアドがわかったので、ダメ元でどういう意味か聞いてみます。
結果がわかったら、ここで公表します。
https://hms.harvard.edu/faculty-staff/elaine-martin 1.
Also, if you do not feel well and take an at-home test and test positive,
please notify HUHS. HUHS will give you instructions similar to above. They
may ask you if when you feel up to it, to return a PCR test to campus. They
will also ask you who your close contacts were and will notify them.
(この段落全体を読んで今気づきましたが、おそらく原文は
They may ask you if and when you feel up to it, to return a PCR test to campus.
という風に、 if and when ~ を元々使うつもりだったのかもしれません。
if and when ~ はほとんど決まり文句ですから。
(そして、ミスで and を落としてしまった)
英辞郎にも「if and when もし~する時は」で載ってます。
この言い方は意味上は if だけ、あるいは、when だけでいいはずなんですが、口調や
リズムの点で、こういうくどい言い方をしているにすぎません。)
と、ここまで書いて、スレを覗くと、
>>208氏が同意見だった。 (´·ω·`)
続き
2.
それはさておき、段落全体の訳は
「また、もし貴殿が気分が優れず、自宅でテストを試し、陽性反応が出た場合は、
HUHS(ハーバード大学健康サービス)にお知らせ下さい。同組織が上記と似たような
指示を与えてくれるでしょう。もし貴殿に差し障りがなければ、PCRテストの結果
(を記した用紙(またはサンプル?))を大学に提出するよう求められるかも
しれません。また、貴殿と濃厚接触した人たちの氏名を訊き、彼らに事実を伝える
でしょう。」
ぐらいではないでしょうか。
(続く)
続き
3.
ただ、
> ~ いきなり"to return a PCR test to campus"なんてするよりも、"to take an
>at-home PCR test supplied by the university"くらいにしないと、意味が通り
>ずらいと個人的に思うのですが。
とのことですが、うーん、自分としてはこの程度でも特に問題はないと
感じます。
これぐらいの表現でも当該の学生たち?には十分意味が通じるのではない
でしょうか。
原文の難易度は上で示した自分の訳程度のもので、特に正確を期すとか細かい
部分まで厳密に考えての文章とまではいかないような気がします。
4.
元スレの方でも書きましたが、WordReference.com での質問お疲れ様でした。
ネイティブの回答は、自分にとって非常に参考になりました。
>>204 >なお、こちらのスレの
>>151 は私です。
こちらこそ光栄です。
以上、拙速での応答ですが、取り敢えずこの辺で。
>>211 ご回答ありがとうございます。
>PCRテストの結果を記した用紙(またはサンプル?))を大学に提出するよう求められるかも
しれません。
一つ確認させて下さい。
そのPCRテストというのは、陽性反応の出た「自宅で試したテスト」とは別のテストという認識でしょうか?
自宅で行うテストは一般的にPCR検査ではなく抗原検査ですし、
戻すのことを要求されている対象は「a PCR test」と不定冠詞が付いているので、
直前のat-home testのことではないでしょう。
もう一度検査をやってくれ、それもPCR検査で、かつ大学側が提供したキットでやってくれ(returnしてくれと言っているので)という
ご認識なんでしょうか?
>>213 >そのPCRテストというのは、陽性反応の出た「自宅で試したテスト」とは
>別のテストという認識でしょうか?
いや同じテストのことを言ってると思っていましたが。 (´·ω·`)
>自宅で行うテストは一般的にPCR検査ではなく抗原検査ですし、(中略)
>直前のat-home testのことではないでしょう。
うーん。
そういうことをこちらに言われても困ります。
学術的に「自宅で行うテストは一般的にPCR検査ではなく抗原検査」ということが間違いないのならば、自宅で行ったテストの方とは別の、PCR検査の方の結果(を記載した紙またはサンプル?)を提出せよということなのかもしれません。
まったく力になれなくて申し訳ありません。
しかし、これ以上のことは自分は追究する気がしません。
あまり興味を引かれない話なので。
重ね重ね申し訳ない。 (´·ω·`)
>>214に付け足し
> ~ 「a PCR test」と不定冠詞が付いているので、直前のat-home testのこと
>ではないでしょう。
確かに言われてみればそうですね。
それにしても、自分が
>>211で示した訳は、どちらの意味にも解釈できますね。
自分はこの文章における自宅でのテストとPCRテストは同一だと思っていましたが、
訳の上では別のテストともちゃんと解釈できます(笑)
当該の学生たちは、この文章を読んでまったく疑問が湧かないに違いありません。
自宅で抗原検査キットで陽性になったら、
確定診断のためにPCR検査を受けるのが当時は当たり前じゃないかしら。
ご回答ありがとうございました。
関係ない話でスレを荒らしてすみませんでした。
>>216 ほー、そういう事情なんですか。
それなら、自宅でテストして陽性反応が出たからには、次にPCR検査をまず間違いなく
受けるだろうから、大学側はその結果も知りたいという流れなんでしょうね。
>>217 >関係ない話で ~
いやいや、このスレは「気になる英文を張り付け、気ままに語る」スレ
なんですから、「気になる英文」なら何でも結構ですよ。
どんどん論じて下さい。こちらが力になれるとは限りませんが。 (´·ω·`)
>>199の訳例
イグネイシャス氏だけにとどまらない。タカ派の上院議員であるミット・ロムニー氏
(共和党・ユタ州選出)も、この代理戦争のための米国の資金拠出がなにゆえ「我々
がこれまでおこなったうちでほぼ最善の国防費支出と言えるもの」であるかをこう
説明した。「アメリカは目下ウクライナで一兵たりとも失っていない。ウクライナは
と言えば、彼らはロシアと勇猛果敢に戦っている」、と。
ワシントンの政治家たちの共通の了解事項となっているのは、終わりのない紛争を
推進することである――ウクライナの人々がその過程でどれほど命を落そうと問題
ではない。ロシア側が人命と物資を失うことになりさえすれば、戦争がウクライナに
及ぼす影響はどうでもよい。ウクライナの勝利は決して米国の意図するところでは
なかった。
>>199での[文法・構文上の補足説明]
・Hawkish Sen. Mitt Romney (R–Utah) explained why US funding for the proxy war
was “about the best national defense spending I think we’ve ever done”
ここの文構造は、
[主語: Hawkish Sen. Mitt Romney (R–Utah) ] + [述語: explained] + [間接疑問文:
why US funding for the proxy war was “about the best national defense spending
I think we’ve ever done]
である。
この間接疑問文の部分をさらに分解すると、
why + [主語: US funding (for the proxy war)] + [述語: was] + [補語:
(about) the best national defense spending (I think we've ever done)]
である。
ここの funding は、「資金調達[提供・拠出]、財政的支援、財源 ◆可算」(英辞郎)の意。
おそらく動詞の fund(資金を出す・資金を供給する)が動名詞になって、これが
常態となり、そのまま名詞として通用するようになったものと考えられる。
(続く)
(続き)
また、ここの about は注意を要する。
「ほとんど・大体」の意の副詞で、次の the best を修飾している。
この用法は、藤井健三著『アメリカの口語英語』で
「about はしばしば最上級の前にも置かれて表現を穏やかにする」
と述べられている。
そして、小説からの文例が幾つか挙げられているが、その中から2つだけ下に引用する
(訳も同書のもの)。
--------------------------------------------------
・He was about the best teacher I ever had, Mr. Andolini.
アントリニ先生は、これまで僕が接した中でもまあ一番いい先生だったと思うな。
(サリンジャー 『The Catcher in the Rye』)
・You're really about the best friend I have, Jake.
ジェイク、きみは実際ぼくのまあ一番の親友なんだ。
(ヘミングウェイ 『The Sun Also Rises』
--------------------------------------------------
(続く)
(続き)
・“We’re losing no lives in Ukraine, and the Ukrainians, they’re fighting
heroically against Russia.”
ここの the Ukrainians と they は一応文法的には「同格」ということになるであろう。
the Ukrainians, で、「ウクライナ側(の人々)は」と取りあえず言っておいて、
間を置き、あらためて they 「彼らは」と続ける。こうすることで the Ukrainians
が強調されることになる。
>>199の続きの英文
[‘Fears of peace talks’]
Polls show that support for increased US involvement in Ukraine is rapidly
declining. The recent Republican presidential debate demonstrated clear
fractures within the right wing of the US power structure. Politico (8/18/23)
reported that some US officials are regretting potential lost opportunities
for negotiations. Unfortunately, this minority dissent has yet to affect
the dominant consensus.
The failure of the counteroffensive has not caused Washington to rethink
its strategy of attempting to bleed Russia. The flow of US military hardware
to Ukraine is likely to continue so long as this remains the goal. The Hill
(9/5/23) gave the game away about NATO’s commitment to escalation with
a piece titled “Fears of Peace Talks With Putin Rise Amid US Squabbling.”
>>224での[注意すべき単語・熟語、難単語・熟語など]
(主に英辞郎から引用)
・Republican presidential debate は「共和党の大統領候補者たちによる
討論会」の意。
・power structure 権力機構[構造]
・Politico は
>>48で既出
・The Hill はアメリカの政治専門紙。表記は『ザ・ヒル』。
・give the game away 秘密を漏らす[ばらす]、馬脚を現す
・ commitment は
>>192で既出
・piece はこの文脈では「〔新聞や雑誌の〕記事、論説」の意。
・squabble
[自動詞の場合]
〔重要でないことに関して〕つまらない口論[口げんか・言い争い]をする、
言い争う
発音 [US] skwɑ́bəl | [UK] skwɔ́bəl [US]スクウァバル、[UK]スクウォブル
>>224の訳例
[『和平交渉を恐れる』]
世論調査の結果は、アメリカのウクライナに対する支援増大を支持する声が急速に
しぼんでいることを示している。つい先頃の共和党大統領候補討論会においても、
この米国の権力機構の中の右派勢力の間でさえ、はっきりとした亀裂が生じている
ことが浮き彫りになった。また、政府職員の一部には、和平交渉の余地があったにも
関わらずその機会が失われたことを慨嘆する者がいることを、やはり『ポリティコ』
が伝えている(8月18日)。残念ながら、これら少数派の不満の声は、米国政界の
支配的な共通認識に影響を及ぼすにはいまだ至っていない。
反転攻勢が失敗に終わったからといって、米国政界がロシアの弱体化を図る戦略を
考え直すことにはなっていない。この戦略が改まらない限り、アメリカのウクライナ
に対する兵器類の供与はやむことがないだろう。政治専門紙の『ザ・ヒル』は「米国
政界の意見が割れる中、プーチンとの和平交渉を恐れる声が高まる」との記事の
タイトルで、NATOが戦争の激化に注力していることをうっかり明かしてしまった(9月5日)。
昨日は例によって雑用を片付けに街に出た。
パン屋でコールスロー・ドッグを所望したが、売り切れ。
こんな地味なパンが早々に売り切れになるとはまったく予期していなかった。
みんな案外コールスロー・ドッグが好きだったんだな。 (´·ω·`)
>>224の続きの英文
But even within the Biden administration, the Pentagon appears to be at odds
with the State Department and National Security Council over the Ukraine
conflict. Contrary to what may be expected, the civilian officials like Jake
Sullivan, Victoria Nuland and Antony Blinken are taking a harder line on
perpetuating this conflict than the professional soldiers in the Pentagon.
The media’s sharp change of tone may both signify and fuel the doubts gaining
traction within the US political class.
今回の英文はこれで終了。
>>228での[注意すべき単語・熟語、難単語・熟語など]
(主に英辞郎から引用)
・Pentagon は
>>173で既出
・at odds with
〔考え方や意見が食い違って〕~と不和で[争って・もめて・対立して]、~との
関係が悪化して
・National Security Council 《米》国家安全保障会議 ◆【略】NSC
◆1947年設立。国家安全保障、外交政策、軍事政策などを大統領に助言する最高
レベルの国防会議。
・contrary to ~に反して
Contrary to my expectation, I couldn't win the first prize.
期待に反して、私は優勝を逃しました。
・civilian official 文官
・Jake Sullivan, Victoria Nuland and Antony Blinken
表記はそれぞれ「ジェイク・サリバン」、「ビクトリア・ヌーランド」、「アントニー
・ブリンケン」。
・perpetuate
1.〔~を〕長続きさせる、〔~を〕永続させる
2.〔人や名声などを〕長く記憶にとどめさせる、不朽にする
発音 pərpétʃuèit パペチュエイト
・traction
1.〔モーターの力で荷物などを〕けん引すること、引っ張られること ◆不可算
2.〔モーターや家畜の〕けん引力
3.〔車輪と走行面との間の〕静止摩擦、粘着摩擦
>>228の訳例
しかし、バイデン政権の内部でさえ、ウクライナ紛争に関しては、米国防総省は
国務省やNSC(国家安全保障会議)と意見が衝突している様子である。予想されて
いたであろうこととは裏腹に、文民官僚たち、例えばジェイク・サリバンやビクトリア
・ヌーランド、アントニー・ブリンケンなどが、国防総省の職業的軍人たちよりも、
この紛争を永続的なものにするべく強硬な路線を推し進めているのである。上に述べて
きた、報道機関の扱い方の急激な変化は、米国政界で力を得つつある疑問の声を反映
していると共に、それを増幅する働きも果たしているかもしれない。
(以上で今回の英文は終了です)
それにしても、今回の英文は自分にとって非常に心理的負荷が高かった。なぜかはわからない。
文章の相性が悪いということだったのか。
それとも、英文自体としては一読した時に引っかかるようなところはなくても、いざ
日本語に訳すとなると訳に手こずる表現が多かったということなのか。
ともかくもこれで終了してほっとしている。 (´·ω·`)
最近見知らぬ人からメールが届き、その中に以下のような文章があった。
--------------------------------------------------
During the process of your personal info compilation,
I could not help but notice that you are a huge admirer and regular guest
of websites with adult content.
--------------------------------------------------
どうも自分があるアダルトサイトの「熱烈な崇拝者で定期的な訪問者」である
ことがばれてしまったらしい。
現代は大変な時代であるなあ。 (´·ω·`)
「スレッドを立てるまでもない質問スレッド Part 368」の839で質問された英文に関して、
「ネイティブってこういうのどういう思考回路で読んでるんだろ。まさかシャーペンで
書き込み入れたりして悩みながら構造分析してるわけないし。」
という発言があった。
興味を引かれた英文なので、ここで取り上げてみる。
The past few years have not been an easy time to be God’s lobbyist. A lot of
folks claiming to represent the Almighty have been jostling for space in the
corridors of Washington, with a lot of conflicting agendas. Their methods often
seem mutually exclusive with the Christian tenet that one should love one’s
neighbor. So perhaps it’s not surprising that shortly after the events of Jan. 6,
the guy whose actual paid job it is to try to get those in power to think about
a higher power got about as ticked off as a polite Southern gentleman of faith
is allowed to get.
出典は TIME誌の Theologian Russell Moore Has a Message for Christians Who Still
Worship Donald Trump と題する文章、書き手は BELINDA LUSCOMBE 。
その冒頭の文章である。
(続く)
(続き)
上の段落の中で、質問の主眼は
So perhaps it’s not surprising that shortly after the events of Jan. 6,
the guy whose actual paid job it is to try to get those in power to think
about a higher power got about as ticked off as a polite Southern gentleman
of faith is allowed to get.
の部分。
ひとまず、上の「ネイティブってこういうのどういう思考回路で読んでるんだろ。」
という疑問になるべく答える形で解説してみる。
(単語・熟語、文法・構文、意味解釈については元の質問スレで840(842・843)氏に
よる見事な説明があるから、ここではほぼ省略させていただく)
--------------------------------------------------
・~ it’s not surprising that を読んだ時に、it is surprising that の時の
it は形式主語で、that節以下が本当の主語であるパターンが大半だから、ここもそう解釈する。
・そして、that節が続くのだから、この後に「主語+述語(動詞)」が来ると予測する。
・shortly after the events of Jan. 6, まで読んだら、コンマが打たれているので、
この after は当然前置詞で、[shortly after the events of Jan. 6]全体が、後に来る
「主語+述語(動詞)」の方を修飾していると解する。
・だから、当然、この後の the guy が that節内の主語と判断する。
(続く)
(続き)
・the guy の後は whose という関係代名詞が来ているので、この関係代名詞の
修飾語部分が終わってから the guy に対応する述語(動詞)が来ると予測する。
・whose actual paid job it is の「whose + 名詞語句 + it is」は頻出パターンで、
この時の it は形式主語であるから、後に本当の主語の to不定詞か that節が来ると予測する。
・to try to ~ で、予測通り、本当の主語と見られる to不定詞が来ていて、
この to不定詞は名詞的用法であるから、「 ~ すること」という to不定詞の部分を
ひとカタマリで捉えようとしつつ読み進んでいく。
・get those in power to think ぐらいまで読んで、この get が「get + 目的語
+ to不定詞」((目的語)に(to不定詞)させる)の頻出パターンであることを読み取る。
・get those in power to think about a higher power got まで読んだら、
ここの got という動詞は前の get ~ という部分とつながりようがないから、
構造的には、[get those in power to think about a higher power] がひとカタマリ
であると判断できる。
そうすると、to try to get those in power to think about a higher power で意味上
ひとカタマリで、「権力の座にある人々に、より高い権力について考えさせようとすること」
ぐらいの意味であることを了解する。
(続く)
(続き)
・この to try to get those in power to think about a higher power は、上で
述べたように、whose actual paid job it is の it の本当の主語である。
つまり、whose actual paid job it is to try to get those in power to think about
a higher power が意味上ひとカタマリで、
「権力の座にある人々により高い権力について考えさせようとすることが、その実際の、
お金を得ている仕事」で、これが whose の先行詞の the guy を説明している。
つまり、
the guy (whose actual paid job it is to try to get those in power to think about
a higher power)
(権力の座にある人々により高い権力について考えさせようとすることが、その実際の、
お金を得ている仕事である人物)
で意味上ひとカタマリである。
ここまででまだ the guy に対応する述語(動詞)がないから、当然、a higher power
の後の got がそれであると判断する。
・got about as ticked off as まで読んだ時、これが「get + 過去分詞」と as ~ as
という比較構文がくっついた形であろうと判断する。
get (about)(as) ticked off (as) ~
(about は副詞で「大体・ほとんど」の意)
「get + 過去分詞」は「(過去分詞)の状態になる」の意。
・これ以下は as ~ as という比較構文で、文(主語と述語の組み合わせ)が続いている
だけである。
その中で使われている「 as ~ as ~ get」という慣用的表現については元スレの
840氏の簡潔明快な説明を参照。
以上、ちょっと疲れた。
今日の書き込みはこれだけにするか。 (´·ω·`)
>>233の英文に関して、このスレのいつものスタイルに従って、
[注意すべき単語・熟語、難単語・熟語など]
を掲げておこう。
(元スレの840氏の書き込みと一部かぶるけれどもご容赦願いたい)
--------------------------------------------------
>>233で[注意すべき単語・熟語、難単語・熟語など]
(主に英辞郎から引用)
・ lobbyist はそのまま「ロビイスト」で通用している。
「ロビイスト」とは、
「圧力団体の利益を政治に反映させるために、政党・議員・官僚などに働きかける
ことを専門とする人々。米国議会のロビーなどで議員と話し合うという慣行から
できた語。(デジタル大辞泉(小学館))」
である。
・the Almighty 全能の神、全能者
・jostle
[他動詞の場合]
1.〔人などに〕ぶつかる、押しやる
2.〔人が肘などで道を〕押しのけて進む
3.〔お互いに〕押し合いへし合いする
4.〔人と〕競う、張り合う
(続く)
(続き)
[自動詞の場合]
1. ぶつかる、押しやる
2.〔人が〕押しのけて進む
3.〔混雑して〕押し合いへし合いする
発音 [US] dʒɑ́səl | [UK] dʒɔ́səl [US]ジャサル、[UK]ジョスル
jostle for advantage 有利な立場を求めて争う[押し合う]
jostle for position〔競争などで〕有利な地位を得ようと画策する
They jockeyed [maneuvered, jostled] for position in the new cabinet.
彼らは新内閣で有利な地位に就こうと画策しました。
・corridor
1.〔建物の内部の〕廊下 ◆通例、部屋の出入り口を幾つも面しているものを指す。
Please move that chair into the corridor.
その椅子を廊下へ移してください。
2.〔船や列車の〕通廊 ◆客室やコンパートメントに沿った廊下を指す。
3.〔他国へ突き出した〕回廊地帯
◆内陸国が港へ通じるために獲得した、細長い領土などを指す。
4.〔複数の都市を結ぶ〕回廊地帯
◆都市間を結ぶ、細長い人口密集地帯を指す。
(以下略)
(続く)
(続き)
・agenda は前スレでも出たが、加筆して掲げる。
agenda
1.〔検討すべき〕課題[議題](一覧)、アジェンダ
Agenda is as follows. 議題は次のとおり。
What's first on the agenda? 議題の最初の項目は何ですか。◆会議の冒頭で使われる。
The agenda for the meeting was posted on the notice board.
会議の議題[日程]が掲示板に貼られた。
2. 〔当面の〕予定、スケジュール
3. 〔発言や行動に隠された〕意図、底意、計略
When the facts don't fit the policy, they charge people with having a political agenda.
事実が政策と合わないと、人々は政治的な計略を持っていると非難される。
また、辞書サイトの「辞遊人」には以下のように載っている(一部のみ抜粋)。
agenda こと なすべきこと アジェンダ 議事 計画 行動律 問題
agenda 協議事項
economic agenda 経済政策
economic and domestic agenda 経済・内政問題
fiscal agenda 財務政策、財政政策
policy agenda 政策議題
Japan pursued a very different agenda than the United States
日本はアメリカとは全く違う政策を追求してきた
to pursue a humanitarian agenda 人道的な政策を追求する
to pursue a more detailed agenda 具体的な政策を打ち出す
(続く)
(続き)
・mutually exclusive
1. 相互排他的な、互いに矛盾する、相いれない
2.《統計》互いに排反する
また、「辞遊人」のサイトには以下の用例が載っている。
mutually exclusive 互いに排反
mutually exclusive event 相互独立的出来事
mutually exclusive events 排反事象
mutually exclusive project 相互排他的プロジェクト
・tenet
〈フォーマル〉〔宗教・政治・大きな信念体系などの基本的な〕教義、信条 ◆可算
発音 ténət テネト
・tick off [句動詞]
1. ~に印[チェックマーク]を付ける、チェックする
2. 列挙する、数え上げる
3. スラスラ[的確に]言う[述べる]
4.〈米話〉(人)を怒らせる、(人)をイライラさせる
What really ticked me off today was that you caught a bigger fish than I did.
今日本当に頭にきたのは、おまえがおれより大きい魚を釣ったっていうことだ。
5.〈英話〉(人)を叱る[叱責する]
I got ticked off by the teacher for being late for his class.
授業に遅れたので先生に叱られた。
>>233の訳例
ここ数年は「神のロビイスト」たることは容易ならざることであった。神の代弁者を
自称する大勢の人々が、お互い対立するたくさんの綱領を掲げて、米国政界の回廊で
押し合いへし合い自分の居場所を確保しようと躍起になっていた。そのやり方は、
「汝(なんじ)の隣人を愛せ」というキリスト教の教えにも関わらずしばしばお互いを
排除し合っているような塩梅である。そういう次第であるから、あの1月6日の暴動の
後ほどなくして、権力の座にある人々に対し、より高い権威を想起するよう説くことで
生活の糧を得ている人物が、礼儀正しく信仰厚い南部紳士が許される限度のほぼ
ぎりぎりで、怒りを表明したことは驚くべきことではないであろう。
>>233の英文に関する[文法・構文・解釈上の補足説明]
・ God’s lobbyist(神のロビイスト)とは
>>238で紹介した定義に沿って言えば、
「自分の信じる宗教の教えを政治に反映させるために、政党・議員・官僚などに
働きかける人々」ということになろう。
神をいわば売り込む人間と捉えているわけで、これは熱心な宗教団体からクレーム
をつけられそうな表現である。
また、段落の終わりの方でも「actual paid job(実際にお金を支払われる仕事)」
と言っており、書き手はどうも宗教関係者もお金のため、あるいは、ビジネスとして
神を説いているのだと言いたげである。皮肉をまじえた、醒めた見方をしている。
宗教団体もしくは宗派間の争いも、ビジネス界の企業間の争いと同じように見ているのだ。
・ ~ tenet that one should love one’s neighbor の that はもちろん「同格の
接続詞の that」。
・a higher power(より高い権力・権威)は、もちろん文脈上「神または宗教(の権威)」
の言い換えである。
・of faith の of は「性質・特徴の of」である。
「 ~ の性質・特徴を持つ」の意。
ジーニアス英和辞典第5版から幾つか用例を引くと、
--------------------------------------------------
a man of (great) courage (とても)勇気のある男
(= a (very) courageous man)
a matter of great importance 非常に重大な事柄
(= a very important matter)
This matter is of no importance. この事柄は少しも重要ではない。
(= This matter is not important at all.)
She's got the heart of an angel. 彼女は天使のような心をしている。
--------------------------------------------------
ちくま文庫からは漫画のアンソロジーが何冊か出ているが、
今度新刊で、『孤独まんが』というのが出るらしい。
編者は例によって山田英生氏。
非常に楽しみだ。 (´·ω·`)
>>235をちょっと訂正。 (´·ω·`)
>・whose actual paid job it is の「whose + 名詞語句 + it is」は頻出パターンで、
>この時の it は形式主語であるから、後に本当の主語の to不定詞か that節が来ると予測する。
と書いたが、この中の
「 ~ 、後に本当の主語の to不定詞か that節が来ると予測する。」
を
「 ~ 後に本当の主語の to不定詞 ~が来ると予測する。」
に訂正する。
「whose + 名詞語句 + it is」のパターンの際には、この it の本当の主語は
to不定詞であることがまず確実だからである。that節が来ることはないと考えてよい。
だから、このパターンは「whose +名詞語句 + it is + to不定詞 ~ 」と表現した
方がよかった。
(続く)
(続き)
念のため、このパターンが使われた用例を参考までに幾つか下に掲げておきます。
・Big Pharma Corporate Lobby vs. Everyday Americans ...
CounterPunch.org › 2021/09/28 › big-pharma-corporate-lobby-v...
Sep 28, 2021 ... “Organizations like yours, whose sole job it is to represent
the interest of corporations, are trying to force policy makers into a false ...
・The Pentagon Just Can't Pass an Audit - CounterPunch.org
CounterPunch.org › the-pentagon-just-cant-pass-an-audit
Dec 1, 2023 ... There is an entity whose job it is to prevent this sort of
abuse: Congress. With each failure at the Pentagon, Congress is failing, too ...
・An Appointment of Shock and Awe - CounterPunch.org
CounterPunch.org › an-appointment-of-shock-and-awe
Apr 27, 2004 ... President Bush has been accused of being incurious, but the
American media, whose job it is to ask questions, is in cases like this even worse.
・Imprisoned for a Day: a Personal Reflection - CounterPunch.org
CounterPunch.org › imprisoned-for-a-day-a-personal-reflection
May 16, 2018 ... The police officer is the “bouncer” for society, whose job
it is to keep out the undesirables, those who either refuse to conform or have ...
>>234から始まる解説の注釈
So perhaps it’s not surprising that shortly after the events of Jan. 6, the guy
whose actual paid job it is to try to get those in power to think about a higher
power got about as ticked off as a polite Southern gentleman of faith is allowed to get.
さて、上記の英文について、「ネイティブの無意識の思考回路」と考えられる頭の
働き方を自分なりに説明してきた。
これは、ネイティブが無意識に考えているであろうと自分が推察する過程を言語化
したものである。
この説明の中の文法用語である「主語」、「述語(動詞)」、「that節」、「関係
代名詞」等々を、ネイティブが実際に意識の上で使いながら読んでいるわけでは
もちろんない。
(自分でも通常は思い浮かべていない。思い浮かべるのは読みに詰まった時だけである)。
そして、この上記の説明によって、読みが予測通りに進むことを示すことができたと思う。
読みが予測通りに進むのであるから、途中で立ち止まる必要はない。
ネイティブならば(少なくともまともな教育を受けたネイティブ、本などまったく
読まないわけではないネイティブならば)、この程度の英文で読みに難渋することは
ないと考えられる。
海外留学など一切したことのない非ネイティブの自分でも、ほぼ渋滞なく読み進み、
読み終えることができるぐらいなのだから。
(
>>247に付け足し)
途中で(無意識に)ちょっと立ち止まったとすれば、それは got が出た時で、この
述語動詞が(同じくthat節内の)主語の the guy に対応するものだということが、
位置が離れているために即座に了解しにくかったせいと考えられる。
日本語でも主語と述語の距離が離れているとわかりにくくなったり、一瞬戸惑ったり
するものである。日本語でも英語でも事情は変わらない。
>>247・248にさらに付け足し。
誤解のないよう言っておきたい。
上記の英文が、
「 ~ 途中で立ち止まる必要はない。」、
「ネイティブならば ~ 、この程度の英文で読みに難渋することはないと考えられる。」、
「 ~ 非ネイティブの自分でも、ほぼ渋滞なく読み進み、読み終えることができる」
と書いたのは、もっぱら「文法・構文上の読み取り」の観点からのみの話である。
「意味上の読み取り」に関しては、立ち止まって考えることもあり得る。
つまり、上記の英文中の a higher power(より高い権力・権威)とは何を意味するのか、
また、なぜ actual paid job(実際にお金が支払われる仕事) という言葉が使われて
いるのか、などの疑問である。
しかし、これらの言葉の意味が深く読み取れなくても、取り敢えず文法・構文上、
表面上は読み進めるのに障害にはならない。
じっくり、深く英文を解釈しようとすれば、当該の一文を読み終えた後にあらためて
じっくり考えればいいのである。
(そして、a higher power(より高い権力・権威)については、この前に神や宗教のこと
が持ち出されているので、この言葉がそれを意味していることは、まともな読解力を
持った人間ならすぐにわかることである。
actual paid job(実際にお金が支払われる仕事)については、この段落をもう一度読み直し、
その意味を再検討して、その結果、
>>243の最初に書いたような見方、感想を得ることになる)
(続く)
(続き)
また、「意味上の読み取り」に関しては、自分は最初 got ~ ticked off の意味が
すぐにはつかめなかった。
>>241に示したように、tick off には様々な使い方がある。だから、自分の頭の中では、
これらの意味が混然となり、モヤモヤした状態で渦巻いていて、一つの意味が明確な
イメージとなって浮かび上がることはなかったのである。
しかし、「文法・構文上の読み取り」に関しては問題がない。
ただ、got ~ ticked off の部分だけが( )というか、空欄の状態で残されただけである。
未知の言葉が一つあったというのと話は変わらない。
この got ~ ticked off の意味を確定するために第2段落を読む必要があった。つまり、
文脈を再確認しなければならなかった。第2段落を読んで再度第1段落をふり返り、got ~
ticked off の意味が
>>241で示した tick of の定義の中の 4.に該当するものであることを了解した。
アメリカのネイティブであれば、この表現は 4. の意味で頻繁に使われているから、上記の
一文を読んだ瞬間にこの意味で解釈するであろう。
(より正確に言えば、ticked off 自体が既に形容詞扱いとなっていて、
「怒って、頭にきて、腹が立って、イライラして、むしゃくしゃして、~ 」の意味で通用している)
got ~ ticked off が最初から got ~ angry だとか got ~ pissed off であったならば、
自分は何も悩む必要はなかったのである。
以上、「意味上の読み取り」に関して問題が生じそうな点について触れた。
>>234 ~ 236はあくまでも「文法・構文上の読み取り」の観点からの解説である。元スレの
質問者の「ネイティブってこういうのどういう思考回路で読んでるんだろ。まさかシャーペンで
書き込み入れたりして悩みながら構造分析してるわけないし。」
という疑問に対して、なるべくストレートな形で答えようとしただけである。
ジョン・スタインベック(John Steinbeck)の紀行エッセイの
『Travels with Charley ― In search of America』から。
スタインベックが過去の黒人との関わりをふり返った部分である。
I lived then in a small brick house in Manhattan, and, being for the moment
solvent, employed a Negro. Across the street and on the corner there was a bar
and restaurant. One winter dusk when the sidewalks were iced I stood in my
window looking out and saw a tipsy woman come out of the bar, slip on the ice,
and fall flat. She tried to struggle up but slipped and fell again and lay
there screaming maudlinly. At that moment the Negro who worked for me came
around the corner, saw the woman, and instantly crossed the street, keeping
as far from her as possible.
When he came in I said, "I saw you duck. Why didn't you give that woman a hand?"
"Well, sir, she's drunk and I'm Negro. If I touched her she could easy scream
rape, and then it's a crowd, and who believes me?"
"It took quick thinking to duck that fast."
"Oh, no sir!" he said. "I've been practicing to be a Negro a long time."
>>251で[注意すべき単語・熟語、難単語・熟語など]
(主に英辞郎から引用)
・brick house れんが造りの家
・solvent
[形容詞の場合]
1. 支払い能力がある、〔店などが営業を〕やっていける
I was sent to make this company solvent again.
私はこの会社の経営を立て直すために派遣されてきました。
That company still remains solvent. あの会社はまだ支払い能力がある。
2.《化学》溶かす、溶解力のある
・a bar and restaurant は取りあえず「レストラン兼バー」にしておく。
・tipsy 〈話〉ほろ酔いの
発音 típsi ティプシー
・struggle up は「起き上がろうともがく」ぐらい。
・maudlinly (主に酒に酔って)涙もろくなって、めそめそして
・she could easy scream rape
ここの easy は easily と同義。「簡単に・容易に・やすやすと」の意。
藤井健三著『アメリカの口語英語』から引用すると、
「米口語では形容詞形のままで副詞としても使うことが多い。つまり形容詞の末尾に lyを
つけないでそのままの形で副詞としても使うのである」とある、この用法に相当するであろう。
scream rape は「『レイプよ!・レイプされる!』と叫ぶ」を意味する。
ここで気晴らしにちょっと英文解釈クイズを出してみようか。 (´·ω·`)
上記の英文の
"It took quick thinking to duck that fast."
と
"I've been practicing to be a Negro a long time."
は、それぞれどんな意味か簡単に説明せよ(もしくは和訳せよ)。
出来ればより多くの人に考えてもらいたいので、すぐに正解が出ると困る(笑)。
なので、書き込みは夕方以降にお願いしたい。
解答発表とその解説は明日以降にします。
>>251の訳例
自分は当時マンハッタンの小さなレンガ造りの家に住んでいた。そして、いっときでは
あるが余裕があったので、黒人を一人使用人として雇っていた。通りの向かい側の角
にはレストラン兼バーがあった。ある冬の日の暮れ方、歩道が凍りついていた時、
私はたまたま張り出し窓に立ち、外を眺めていたが、そのレストラン兼バーから
ほろ酔いの女性が出てきて、足を滑らせ、地面にバッタリ倒れてしまった。懸命に
起き上がろうとしたものの、またもや足を滑らせ、倒れたままめそめそぐずぐす
しながら大きな声を出していた。ちょうどその時、自分の使用人の黒人が角を曲って
登場した。が、女性を見ると、即座に通りを横切って、できる限りその女性と距離を
置こうとした。
彼が部屋に姿を現した時、私は言った。「君があの女性を避けるのを見たよ。なぜ
手を貸さなかった」。
「おや、旦那、あの女性は酔っぱらっていましたし、こちらは黒人。もし自分が手を
触れようでもしたら、たちまち『レイプされる!』と叫ばれ、あっと言う間に大勢の
人だかり。そうなって、誰が自分を信じてくれますか」
「あの素早い身のかわし方からすれば、少しも悩んだ風には見えなかったが」
「お言葉を返すようですが、旦那。こちらはもう長い間、黒人であることに習練を
積んできたわけでして」
>>251に関する[文法・構文上の補足説明]
・"It took quick thinking to duck that fast."
文法・構文的にはここの It は形式主語で、to不定詞 ~ が本当の主語と解する
ことができる。
「It + take + 目的語 + to不定詞 ~ 」で「 ~ することは(目的語)を必要と
する・要求する」のパターンである。
duck that fast の that は副詞で「それほど・あれほど」。
英語学習初心者には盲点となりやすい thatのこの意味・使い方は、英語中級者以上に
とっては様々な英語の問題でおなじみである。
したがって、文全体は直訳的には
「あれほど素早く身をかわすことはとっさの判断を要求した」。
これは言い換えれば、
「とっさの判断、つまり、あまり思い悩まなかったからこそ、あんなに素早い動きが
できたのでは?」
という非難のニュアンスを込めた疑いを表していると考えられよう。
つまり、その黒人は最初から人を助けようとはこれっぽっちも思っていなかったのでは
ないかという疑いである。
(続く)
(続き)
・ "I've been practicing to be a Negro a long time."
ここは他の考え方もあり得るが、一応、practice は自動詞、to不定詞は副詞的用法の
「目的」と解釈しておく。
直訳的には「私は長い間、黒人であるために練習してきた」。
practice の定義は
「〔上達のために〕練習[訓練]する」
である(英辞郎より)。
他のサイトでは、「訓練を積む」、「修行する」などの訳語が見つけられる。
ネットで引ける Oxford Advanced Learner's Dictionary の定義では
「to do an activity or train regularly so that you can improve your skill」。
このオクスフォードの定義を考慮すれば、
「自分は黒人である技量を向上させるために訓練を積んできた・鍛錬してきた」
とすることもできる。
(続く)
(続き)
以上の訳し方は、もちろん、表面上はおかしなことである。
黒人であることは生まれた時から定まっていることであって、普通は練習したり訓練を
積んだり鍛錬したりするものではない。自分の意思で選択して行動するものではない。
だから、このセリフは一種のギャグ、ユーモアの要素を含んだものである。
黒人であるとどんな扱いを受けるか、自分はこれまで長く身をもって(おそらく実際に
痛い目に会ったりなどして)学んできたということである。狭い意味では、周囲の
白人から疑いをかけられるような振る舞いは最初からするなと身に染みてわからされて
きたのである。
(そして、この事情は現在でもほとんど変わっていない。
スタインベックのこの『チャーリーとの旅』が刊行されたのは1962年。
しかし、今でも黒人の心得はこんなものである。人々の意識はそう簡単に変わるものではない)
やれやれ、今回の年末年始は忙しいなあ。
こんなに年末年始が忙しかったのはほとんど記憶にない。
今日も野暮用を片付けるために街に出なければならなかった。
帰りにスーパーに寄ったが、すごい人出。あんまりレジに人が
並んでいるので、恐れをなして何も買わずに出てしまった。
一人用のこじんまりした海鮮おせちセットは魅力的だったが。 (´·ω·`)
以上のような状況で、洋書は読む時間がほとんど取れない。
アラン・シリトーの Saturday Night and Sunday Morning
(邦訳は『土曜の夜と日曜の朝』永川玲二訳 新潮文庫。ただし現在は絶版?)を
ちびちび読み進めているだけ。
. ∧_∧ 明けましておめでとうございます
( ´・ω・)
//\ ̄ ̄旦\
// ※ \___\
\\ ※ ※ ※ ヽ
\ヽ-___--___ヽ
さて、ようやく年末年始の懸案が収束した。
ぼちぼち本格的に始動するか。 (´·ω·`)
しかし、それにしても英語板はもう末期症状を呈しているみたいだ。
意味不明な日本語の文章を書く人間、
同じ文章を意味なく複数のスレに書き込む人間、等々、
まともな人なら呆れて二度と英語板を覗くのを断念してしまう
ような書き込みが溢れている。
(逆に言えば、いつ消滅しても痛くも痒くもない。そういう意味では、
精神衛生によいかもしれない)
昨年の11月29日、アメリカの著名な国際政治学者であり、国務長官も務めたヘンリー・
キッシンジャー氏が100歳で亡くなった。
その折り、同氏を巡って様々な文章が書かれたが、その中の一つから。
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NOVEMBER 30, 2023
For Media Elites, War Criminal Henry Kissinger Was a Great Man
BY NORMAN SOLOMON
For U.S. mass media, Henry Kissinger’s quip that “power is the ultimate
aphrodisiac” rang true. Influential reporters and pundits often expressed
their love for him. The media establishment kept swooning over one of the
worst war criminals in modern history.
After news of his death broke on Wednesday night, prominent coverage echoed
the kind that had followed him ever since his years with President Richard
Nixon, while they teamed up to oversee vast carnage in Southeast Asia.
(続く)
例によって[注意すべき単語・熟語、難単語・熟語など]を書き込もうとしたが、「数値参照が多すぎます」という警告が出て書き込めない。 (´·ω·`)
取りあえず保留する。
相変わらず[注意すべき単語・熟語、難単語・熟語など]を貼ろうとしたけど、やはり
「数値参照」がどうたらで書き込めない。
仕方ないから、取りあえず
>>263の続きの英文を先に貼って置く。
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(続き)
The headline over a Washington Post news bulletin summed up: “Henry Kissinger
Dies at 100. The Noted Statesman and Scholar Had Unparalleled Power Over
Foreign Policy.”
But can a war criminal really be a “noted statesman”?
The New York Times top story began by describing Kissinger as a “scholar-
turned-diplomat who engineered the United States’ opening to China, negotiated
its exit from Vietnam, and used cunning, ambition and intellect to remake
American power relationships with the Soviet Union at the time of the Cold War,
sometimes trampling on democratic values to do so.”
うーん、やっぱり単語・熟語の注が書き込めないな。
さてどうするか。 (´·ω·`)
しようがないから最低限の注だけにとどめておこう。
>>263では、
・ring true 真実のように思える
◆【語源】かつて、弾いた音で、硬貨が本物か偽造か見分けたことから。
This theory rings true. この理論は正しいようだ。
That director wanted this film to ring true.
あの監督はこの映画をドキュメンタリー風にしたかった。
・media establishment
establishment は以下のような意味がある。
--------------------------------------------------
1. 設立[創立・制定]すること
2.〔制定された〕秩序、体系、法典
3.〔設立された〕民間[政治・軍事]組織
4. 国教会 ◆【同】established church
5.〔会社の〕敷地、構内、建物
6.〔病院や学校などの〕機関、施設
7.〔社会の〕権力層、上位層、支配者層 ◆Establishmentとも表記
8.〔ある領域の〕支配者集団 ◆(the) Establishmentとも表記
9. 家屋、所帯
--------------------------------------------------
本文の media establishment の establishment は上の 8. の意味で使われて
いると考えられる。つまり「メディアの支配者集団・上位層」である。
であるから、要するに「大手メディア」と訳してよかろう。
(続き)
・news of his death broke ~
ここの break は[自動詞]で、「(ニュースなどが)(突然)知らされる」の意。
The news broke an hour ago that Professor X has received a Nobel prize.
X教授がノーベル賞を受賞したという知らせが1時間前に突然報道された。
(ジーニアス英和辞典より)
・coverage は
>>31で既出。
(続き)
>>265では、
・unparalleled は形容詞として使われている。
英辞郎から引くと、
--------------------------------------------------
1. 比類[並ぶもの・前例]のない、空前の、前代未聞の
2.〔人・企業などの技術が〕他者[他社]にはできない
発音 ʌnpǽrəleld アンパラレルド
--------------------------------------------------
・top story は、
「トップ記事・一番の[主だった・主要な]話題[トピック・情報]」。
・scholar-turned-diplomat
ここの -turned- の使い方「A-turned-B」については、
>>191で既出。
>>263の訳例
2023年11月30日
マスコミのエリートたちにとって、戦争犯罪人のキッシンジャーは「偉大な人物」
ノーマン・ソロモン
米国のマス・メディアにとって、キッシンジャー氏の軽口――「権力は究極の媚薬
である」――は真実の響きを持っていた。著名なジャーナリストやコメンテーターらは
しばしば同氏に対する畏敬の念を表明した。既存の大手メディアは、この、現代史に
おける指折りの極悪な戦争犯罪人に魅了され続けた。
水曜の夜に彼の死去が明らかになって以後も、大手報道機関は相変わらず、
キッシンジャー氏がニクソン大統領の下で働き、また、大統領と組んで東南アジアに
おける大規模な虐殺を差配した時代と同様のトーンをそのまま維持した。
>>265の訳例
ワシントン・ポスト紙のニュース掲示板の見出しは、簡潔に次のように伝えている。
「ヘンリー・キッシンジャー氏、100歳で死去。
傑出した政治家であり学者であった同氏は、外交政策の分野で比類のない影響力を
揮った」と。
だが、果たして戦争犯罪人は「傑出した政治家」という形容に値するのだろうか。
ニューヨーク・タイムズ紙の第一面の報道では、キッシンジャー氏はまずこう描写
されている。
「学者から転じて外交官になり、米中間の宥和を成立させ、ベトナムからの撤退を交渉し、
機略、野心、知性を働かせて冷戦時代におけるソビエトとの力関係を再編した。そうする
ために、時には民主主義的な価値観を踏みにじることがあったにせよ」。
>>265の英文の続き
And so, the Times spotlighted Kissinger’s role in the U.S. “exit from Vietnam”
in 1973 — but not his role during the previous four years, overseeing merciless
slaughter in a war that took several million lives.
“Leaving aside those who perished from disease, hunger, or lack of medical
care, at least 3.8 million Vietnamese died violent war deaths according to
researchers from Harvard Medical School and the University of Washington,”
historian and journalist Nick Turse has noted. He added: “The best estimate
we have is that 2 million of them were civilians. Using a very conservative
extrapolation, this suggests that 5.3 million civilians were wounded during
the war, for a total of 7.3 million Vietnamese civilian casualties overall.
To such figures might be added an estimated 11.7 million Vietnamese forced
from their homes and turned into refugees, up to 4.8 million sprayed with
toxic herbicides like Agent Orange, an estimated 800,000 to 1.3 million war
orphans, and 1 million war widows.”
>>272での[注意すべき単語・熟語、難単語・熟語など]
・leaving aside ~ は慣用的表現で(もちろん元は分詞構文)、「 ~ はさて置いて・
~ はともかくとして」。
・died violent war deaths は、die a ~ death という言い方が基にある表現。
die a ~ death で「 ~ な死に方をする」。
die a lonely death 孤独な死に方をする[最期を遂げる]
die a miserable death 惨めな死に方をする
die a mysterious death 不可解な死を遂げる
die a tragic death 悲惨[悲劇的]な死を遂げる
die a violent death 非業の死を遂げる、変死[横死]する
など。
・Harvard Medical School ハーバード・メディカル・スクール
・the University of Washington ワシントン大学
・Nick Turse の表記は「ニック・タース」。
(続く)
(続き)
・conservative extrapolation の conservative は「〔評価・考え方・見方などが〕控えめの」の意。
Very conservative estimates are three million.
控えめな見積もりは300万です。/安く踏んでも300万はする。
extrapolation は「推定・予測」。
・figure は多義語で、
>>66で既出。
・up to ~ は多義語で、要注意である。
ここでは、後に具体的な数量を示す言葉が来ているから、以下の英辞郎の定義のうちの 6. に当たる。
(続く)
(続き)
--------------------------------------------------
1. ~次第で
It's up to you.
それはあなた次第です。/それを決めるのはあなたです。/その判断はあなたにお任せします。
◆【場面】相手の決断を促す。
It's up to you to tell the truth. 事実を言うかどうかは本人任せだ。
2. 〈話〉~に従事して、~を手掛けて
What have you been up to? 最近どうしてた?/元気だった? ◆久しぶりに会った時の挨拶
3. ~しようとして
4.〔よからぬことを〕たくらんで、もくろんで、〔ひそかに〕~しようと計画して[たくらんで]
He must be up to something. 何かたくらんでいるに違いない。
God knows what he'll be up to next. 彼が次に何をしでかすか分かったもんじゃない。
I knew you were up to something. やっぱり何かたくらんでいたのか。
◆【場面】「相手はこっそり何かを計画しているようだ」とうすうす感じていたが、そのとおりだった。
I know exactly what you're up to. あなたの腹の内は分かっています。
See what he is up to? やつが何をたくらんでいるか調べろ。
You're up to something. 何かたくらんでるでしょ。
What is the IRA up to? IRAは何を計画しているのか。
What are you up to this weekend? この週末は何をする予定ですか?
(続く)
(続き)
5.〔任務を〕遂行することができる、〔試練に〕耐えられる
I'm sure you're up to it. あなたなら大丈夫ですよ。 ◆【場面】難しいことに取り組む人を励ます。
6. ~に至るまで、最大[最高]で~まで、~以下の
Choose up to 2 free gifts depending on your order size.
ご注文の数量により無料プレゼントを最大2個まで選ぶことができます。
7. ~に合致して、~に一致して、~と並んで
The quality must be up to the sample you sent to us.
品質は当社宛てに送られた見本と一致しなければなりません。
8.(人)の性に合って
9. ~の義務[責任・責務]で
--------------------------------------------------
・Agent Orange エージェント・オレンジ、枯れ葉剤
◆【語源】米軍がベトナム戦争の枯れ葉作戦(defoliation)で投下した除草剤のことで、
容器のドラム缶にオレンジ色の帯(識別用の着色)があった。
それにしても本年は元日早々大地震が起きて、正月気分がふっ飛んじゃったな。
1年を新たに始めるのだという感覚がない。
まあ、いずれにせよ、今年もろくでもない年になるであろう。 (´·ω·`)
>>272の訳例
つまり、ニューヨーク・タイムズ紙は、1973年にアメリカが「ベトナムから撤退」する
に至った経緯におけるキッシンジャー氏の役割には特に言及しながら、一方で、
それまでの同氏の4年の働き――つまり、戦争において数百万の人々の命を奪った
非道な大量殺戮を差配したこと――については黙して語らないのである。
「ハーバード・メディカル・スクールとワシントン大学の研究者らの推計によると、
病気や飢餓、医療行為の欠如などによる死者は除いても、少なくとも380万の
ベトナム人が戦争による暴力的な死を被った」。そう、歴史家兼ジャーナリストの
ニック・タース氏は伝えている。同氏は付言して、「現在得られる最も信頼性の高い
推計によると、そのうち200万人が民間人である。このことは、ごく控え目に見積もっても、
民間人の負傷者は530万人と推測され、死者・負傷者全体では730万人に達することになろう。
これに付加される存在として、家郷を離れ、難民にならざるを得なくなった1170万の人々、
エージェント・オレンジ(枯れ葉剤)のような有毒の除草剤を浴びた最大で480万の人々、
80万~130万の戦争孤児、そして、100万に上る戦争未亡人などが考えられる」。
>>272での[文法・構文上の補足説明]
・To such figures might be added an estimated 11.7 million Vietnamese forced
from their homes and turned into refugees, ~ war widows.
これはもちろん「倒置」の文章で、元になる文章は、
[An estimated 11.7 million Vietnamese (forced from their homes and turned
into refugees) ~ and 1 million war widows(主語)]
+
[might be added(述語)]
+
[to such figures(副詞句(前置詞+名詞)の修飾語]
である。
この文章が To such figures might be added ~ ではなくて仮に
Such figures might be added ~
であるならば、普通に Such figures が主語であり、might be added が述語という風に
解釈できるが、To such figures と、Toという前置詞がついているので、そういう
解釈はできない。
To such figures might be added ~ (そのような数値に付加されるかもしれない)を
読んで、ここまでで might be added という述語に対する主語が出ていないので、
すぐに「倒置」と気づくべきであり、そういう「倒置」であるならば、当然 added の後に
主語が来るはずだと予測しなければならない。
ここで「倒置」が使われている主因は、もちろん、主語が長いからである。
>>277に付け足し。
本年になっても相変わらず日本の大手マスコミはアメリカ政府の「忠犬ポチ公」たる
ことをやめない。
今現在、アメリカ政府の強力な同盟国イスラエルが、ガザでのジェノサイド(大量虐殺)
の嫌疑で、国際司法裁判所(ICJ)に提訴され、その当否が審議されている。
これは大々的に取り上げられて当然の話題であるが、ネットの「主要なニュース」の
見出しにはほとんど登場していない。
前スレでも言及した、ジュリアン・アサンジの不当拘留と米国移送の問題、アメリカ
政府のボリビアのクーデターへの関与、アメリカ政府の関与が濃厚に疑われるノルド
ストリーム・パイプライン破壊事件、等々も去年一年間、大きなスポットライトが
当てられずに終わった。(前スレの>42や>709、>815などを参照)
アメリカ政府にとって都合の悪い話題はまず大々的に取り上げられることはないという、
そういう形での情報統制は依然継続している。
しかし、そういう実質的な情報統制が行われていることに気づいていないおめでたい
人間ばかりである。 (´·ω·`)
>>280に補足
>これは大々的に取り上げられて当然の話題であるが、ネットの
>「主要なニュース」の見出しにはほとんど登場していない。~
こう表現したのは、自分がパソコンを開いた時に表示されるいわゆるポータルサイトや
Youtubeの最初の画面に、これらを取り上げた見出しや動画の紹介がないからである。
ひょっとしたらこれは自分のパソコンだけの現象であって、他の人達のそれにはちゃんと
表示されているのだろうか(笑)
Youtube の最初の画面には、日本のテレビ局の特集番組がよく表示されるが、上の話題を
扱った動画は見た覚えがない。
ネットのポータルサイトの「主要なニュース」の見出しでは、ロシアのプーチン批判者
であるナワリヌイ氏の発言を伝えるものや香港の民主活動家である周庭氏の話題は現れる
けれども、ジュリアン・アサンジの最近の動向についてのニュースはこれまた見た覚えがない。
日本の大手マスコミは自分にとっては「完全に終わっている」。
そういえば、ジャニー喜多川による性加害事件も大手マスコミは何十年も報道自粛してきた。
アメリカ政府によるイラクやアフガニスタンにおける戦争犯罪なども、その全貌が詳細に
明らかになるのは数十年を要するのかもしれない。
>>272の英文の続き
All told, during his stint in government, Kissinger supervised policies that
took the lives of at least 3 million people.
Henry Kissinger was the crucial U.S. official who supported the September 11,
1973 coup that brought down the democratically elected government of Salvador
Allende in Chile — initiating 17 years of dictatorship, with systematic murder
and torture (“trampling on democratic values” in Times-speak).
>>282での[注意すべき単語・熟語、難単語・熟語など]
(主に英辞郎から引用)
・All told, ~ は慣用的表現である。
元々は分詞構文の All (being) told ~ ,(すべてが述べられるならば ~ )から
来ているのであろうと推察される。
英辞郎には以下のように記載されている。
--------------------------------------------------
all told
全体で、合計して、結局(のところ)、そんなこんなで、何やかやで ◆通例文頭で用いられる
All told, he is about the worst student in the class. 全体的に見て、彼は恐らくクラスで一番ひどい生徒です。
All told, 30 people were left homeless by the fire. 結局30人が火災で家を失いました。
All told, this would affect about 1.4 million households.
結局のところ、これは140万世帯に影響をおよぼしかねない。
--------------------------------------------------
・ stint
[名詞の場合]
1.〔仕事・活動などに従事していた〕期間
2. 任務、割り当てられた仕事(量)
3.〔物・金などの〕出し惜しみ
・Salvador Allende [人名] サルバドル・アジェンデ
◆1908~1973年。チリの大統領(任期:1970~1973年)。議会制民主主義の下で社会主義を
目指したが、アウグスト・ピノチェトの軍事クーデターにより殺害された。
(続き)
・initiate
[他動詞の場合]
1.〈フォーマル〉〔計画・事業・話し合いなどを〕始める、開始する
Let's initiate the meeting by having everyone introduce themselves.
全員が自己紹介をしてから、会議を始めましょう。
XX has initiated a new approach to conserve forests.
XX社は森林を保護するための新たな取り組みを始めました。
2.《コ》〔プログラムなどを〕起動する
Pressing "S" for start will initiate searching. 開始の意味のSキーを押す検索を開始します。
3.〔新しいことを人に〕教える、手ほどきする
4.〔人を~に〕入会させる、〔入会のために人を〕儀式に参加させる
The Rotarians initiated three new members. ロータリークラブの会員は3人の新しいメンバーを入会させた。
・trampling on democratic values は前節に出た表現。
>>265とその訳例
>>271を参照
・Times-speak の Times は The New York Times を省略した形。-speak は「 ~ 用語」
の意とジーニアス英和辞典に出ているが、ここでは「 ~ が使った表現」程度でよい。
全体で「ニューヨーク・タイムズ紙の表現によると ~ 」など。
>>259で書いた Alan Sillitoe(アラン・シリトー)の 『Saturday Night and Sunday Morning』
をようやく読み終えた。
既に述べたように、年末年始は忙しかったから、まったく読めない日もあったし、1日に
1章ぐらいのペースでしか読めなかった。全部で16章であるから、こんな結果である。
(しかし、1日1章のペースというのが案外良かったのかもしれない。時間があって一気に
読もうとした場合、途中で退屈した可能性がある)
いずれにせよ、なかなか楽しめた。
>>285に付け足し。
この『Saturday Night and Sunday Morning』は「なかなか楽しめた」と書いたが、
そのわけを説明するのは自分にとって難しい。
主人公は工場労働者の若者。そして、言わば、ろくでもない人間で、3人の女性と
同時に関係を持ったり、酒場で喧嘩したりする。また、小説内で大事件が起こるわけ
でもない。
そういう意味では、この小説を人に薦めるのにちょっと躊躇するのである。人によっては
間違いなく「退屈だ」と言われるであろう。
にもかかわらず、楽しく読めたのは、いわゆる「人物が生き生きと描写されている」
からということになるだろうか。
現在、新潮文庫で品切れあるいは絶版?になっているのは残念だ。 (´·ω·`)
>>282の訳例
要するに、キッシンジャー氏は政府の要職に就いていた間、少なくとも300万の人々の
命を奪った政策を統括していたのである。
また、同氏は、選挙で正当に成立したチリのアジェンデ政権を打倒した1973年9月11日の
クーデターに関して、それを支持した米国政府内の中心人物であった。チリはその後
17年に渡って独裁政権が君臨し、国民はその間、組織的な殺害と拷問に苦しむことに
なった(ニューヨーク・タイムズ紙の言い回しでは「民主主義的な価値観を踏みにじる
こと」である)。
>>287の「意味内容」について。
アメリカによるチリのアジェンデ政権の打倒については、前スレの>86でもちょっと
触れた。それに関連して、同じく前スレの>324も参照して頂きたい。
[文法・構文上の補足説明]は、
>>282に関しては特に必要がないと思う。
>>282の英文の続き
Kissinger remained as secretary of state during the presidency of Gerald Ford.
Lethal machinations continued in many places, including East Timor in the
Indonesian archipelago. “Under Kissinger’s direction, the U.S. gave a green
light to the 1975 Indonesian invasion of East Timor (now Timor-Leste), which
ushered in a 24-year brutal occupation by the Suharto dictatorship,” the human
rights organization ETAN reported. “The Indonesian occupation of East Timor
and West Papua was enabled by U.S. weapons and training. This illegal flow of
weapons contravened congressional intent, yet Kissinger bragged about his ability
to continue arms shipments to Suharto.
>>289での[注意すべき単語・熟語、難単語・熟語など]
(主に英辞郎から引用)
・secretary of state 《米》国務長官 ◆他国の外務大臣(Foreign Minister)と同じ。
・machination
1. 陰謀をたくらむこと
2. 陰謀、謀略 ◆通例、machinations
・East Timor の表記は「東ティモール」にしておく。
・green light
1.〔交通信号機の〕青信号
2.〔計画などを進めてもよいという〕認可、許可、ゴーサイン ◆【同】go-ahead
Residents gave a [the] green light to developing a golf course in their community.
居住者たちは、地域にゴルフコースを建設することを承認しました。
give a green light to
〔着手・実施・実行などについて〕~にゴーサイン[OK]を出す、~に許可[認可]を与える、
~を承認[公認・OK]する
・East Timor (now Timor-Leste)
Timor-Leste の日本語訳は「東ティモール」が定着していて、East Timor(東ティモール)
とダブるから、 訳出の際には「(now Timor-Leste)」の部分は無視してもかまわないであろう。
・usher in 導く、取り入れる、導入する、先触れする
Pride and patriotism ushered in [into] Olympics.
誇りと愛国心がオリンピックを開会した・誇りと愛国心を持ってオリンピックが開会された。
(続く)
(続き)
・Suharto の表記は「スハルト」。
・ETAN は East Timor Action Network の略語。「ETAN(東ティモール行動ネット
ワーク)」としておく。
・West Papua の表記は「西パプア」。
・contravene
1.〔法律・規則などに〕違反する
2.〔主義など〕と矛盾する
発音 [US] kɑ̀ntrəvín | [UK] kɔ̀ntrəvíːn [US]カントゥラヴィン、[UK]コントゥラヴィーン
・brag
[自動詞の場合]
〔偉そうに〕自慢する、鼻にかける ◆boastに比べて話し手の「高慢さ」が強調される。
There he goes bragging again. またあいつの自慢話が始まった。
[他動詞の場合]
〔偉そうに~を〕自慢する、鼻にかける
He used to brag his son. 彼はよく自分の息子を鼻にかけていた。
brag about ~を自慢する、~を誇示する
Don't brag about your wife anymore. 奥さんののろけはやめてくれ。
brag about one's accomplishments 自分の業績を鼻にかける[自慢する]
brag about one's achievement 自分の業績[功績・手柄]を自慢する
brag about one's knowledge 知識をひけらかす
など。
>>289の訳例
フォード政権の下でもキッシンジャー氏は国務長官を務めた。人々を死に導いた施策は
引き続き多くの場所で遂行された。例えば、インドネシア諸島に属する東ティモールにおいて。
「キッシンジャー氏の指揮の下、アメリカ政府は、1975年のインドネシア政府による
東ティモール侵攻にゴーサインを出した。そして、その後、24年間に渡り、インドネシアの
スハルト独裁政権が同地の暴力的な占領を維持した」。こう、人権団体のETAN(東ティモール
行動ネットワーク)は語っている。
「インドネシアによる東ティモールと西パプアの占領を可能にしたのは、アメリカの
提供する兵器と軍事訓練であった。この兵器供給は違法であり、議会の意向に逆らう
ものであったが、キッシンジャー氏は、スハルト政権への兵器輸出を途切らせないおのれの
才覚を自慢げに語っていた。
>>277に付け足し
「今年もろくでもない年になるであろう」と書いたが、ここでちょっと本年の見通しを
語っておこう。
今年ではないとしても、近いうちにアメリカで大規模な原発事故が起こるであろう。
日本と同様、アメリカも規制当局は原子力産業となあなあ状態であるから、いろいろな
不備や怠慢が見過ごされてきた。
そして、アメリカ各地の原発は相当数が老朽化が著しい。
そういう次第であるから、いつ事故が起こっても不思議ではない。
最近大きな事故が発生していないのは、たまたまに過ぎない。運が良かったに過ぎない。
今年は、地球温暖化による天災の他に、こういう人災も大規模なスケールで起こる可能性が高い。
(続く)
(続き)
ついでに言えば、日本の福島原発の状況も実は非常に深刻であるらしい。
使用済み核燃料を収めている貯蔵プールが現在ひどくもろい状態にある。大きな地震が
また起こると倒壊の可能性が高い。そうなった場合、日本が広範囲にわたって放射性物質
に汚染されることになる。本当の意味で日本が「完全に終了」という具合になりそうである。
上の問題点をある学者が憂慮して、文章を掲げているが、大手マスコミは原子力推進路線
を未だ維持している日本政府に忖度して、大きく報道しようとはしない。
(何という学者の文章であったか忘れてしまった。興味のある方は検索してみて下さい)
Me thinks another pilgrim is trying to make a buck.
また巡礼者が一儲けしようとしているようだ
ロングマン英英に載ってるpilgrimの例文
スペイン語みたいな構文です
>>295 参考までに関連情報を。
藤井健三著『アメリカの口語英語――庶民英語の研究』には、
「主格に代わる目的格」の見出しで、Me thinks ~ のような表現例が取り上げられています。
小説中の1文が数例、挙げられている(著者による日本語訳も添えられている)ので、
その中から2つだけ紹介します。
・Us was not talking about anything like that. あたいたち、そんな話をしたんと違うわ。
(マッカラーズ 『The Heart is a Lonely Hunter』)
Yessir, us got our own troubles. そうよ、わたしたちにはわたしたちの苦労があるのよ。
(カポーティ 『Other Voices, Other Rooms』)
>>289の英文の続き
“These weapons were essential to the Indonesian dictator’s consolidation
of military control in both East Timor and West Papua, and these occupations
cost the lives of hundreds of thousands of Timorese and Papuan civilians.
Kissinger’s policy toward West Papua allowed for the U.S.-based multinational
corporation Freeport McMoRan to pursue its mining interests in the region,
which has resulted in terrible human rights and environmental abuses; Kissinger
was rewarded with a seat on the Board of Directors from 1995-2001.”
Now that’s the work of a noted statesman.
>>297での[注意すべき単語・熟語、難単語・熟語など]
(主に英辞郎から引用)
・onsolidation
1.〔会社などの〕統合、合同
2.〔複数のものの〕統合[合同]体
3. 強化、安定化、強固になること
(以下略)
・Freeport McMoRan の表記は「フリーポート・マクモラン社」。アメリカの著名な
鉱業会社である。
・pursue its mining interests
interest は多義語であるが、ここでは動詞の pursue の目的語となっているから
「利益」の意味である。
mining は「採鉱・鉱業・採掘・鉱山業」。
pursue its mining interests 全体で「その鉱業権益を追求する」。
・Board of Directors は「取締役会」
>>296に付け足し
ちなみに、
>>285、286で書いたアラン・シリトーの『Saturday Night and
Sunday Morning』にも、本来 They とあるはずのところが Them で始まる
会話文が出てきて、一瞬ギョッとしたのであった。
>>297の訳例
「これらの兵器は、東ティモールと西パプア双方において、スハルト政権が軍事的支配を
より固めるためには欠かせないものであった。そして、その支配のおかげで、ティモールと
パプアの数十万の民間人が命を奪われたのである。一方、このキッシンジャー氏の西パプア
に関する政策により、米国を本拠とする多国籍企業のフリーポート・マクモラン社は、
同地における鉱業権益を支障なく追求することができた。それは、深刻な人権侵害と
環境汚染をもたらすことになった。キッシンジャー氏はその功績のために、1995年から
2001年の間、同社の取締役の一人に任ぜられた」。
いやはや、これが「傑出した政治家」のやったことなのである。
>>297(訳例
>>300)における解釈の補足説明。
Now that’s the work of a noted statesman. の a noted stateman という言い回しは
原文の第1段落で出た表現(
>>265とその訳例の
>>271を参照)。
ここの work は、英辞郎に記載の下記の定義のうち、3. に当たると考えてよい。
「業績・実績・功績」である(自分の訳では、こういう硬い言葉は用いなかったけれども)。
--------------------------------------------------
work
1.〔つらい・楽な〕労働、仕事、研究、作業、労力
All work and no play makes Jack a dull boy.
勤勉も度が過ぎれば人を駄目にする。/勉強ばかりして全く遊ばない子どもは駄目になる。
/よく学びよく遊べ。
Do you enjoy your work? 仕事、楽しいですか?
2. 職業、仕事場、職場、勤務先 ◆【参考】at work
3. 業績、作業結果
4. 作品、著作物 ◆通例works
《one's works》〔建築会社などの〕施工例
Click here to see our works. ここをクリックすると当社の施工例をご覧いただけます。
5. 仕業
6.《works》仕掛け
7.《works》工場
8.《works》付属品、含まれる物、〔食べ物などの〕セット
Would you like your sandwich with all of the works?
サンドイッチに全ての具を入れてよろしいですか?
◆レタス、トマト、オニオン、オリーブ、ピクルスなどの全ての具
(以下略)
--------------------------------------------------
電子レンジでゆで卵を2つ作れる容器をアマゾンで買った。
レンジで7分、その後余熱で7分である。
ゆで卵というのは、1つだけ鍋で作るのも効率が悪いし、3つ以上だと冷蔵庫に入れて
そのうち食べなければというプレッシャーがかかるのも鬱陶しい。2つ作れるぐらいが
丁度よい。
これで、気軽に玉子サンドが作れるし、カレーライスその他に輪切りをトッピング
することができる。ありがたい。 (´·ω·`)
>>297の英文の続き
The professional love affairs between Kissinger and many American journalists
endured from the time that he got a grip on the steering wheel of U.S. foreign
policy when Nixon became president in early 1969. In Southeast Asia, the agenda
went far beyond Vietnam.
Nixon and Kissinger routinely massacred civilians in Laos, as Fred Branfman
documented in the 1972 book “Voices From the Plain of Jars.” He told me
decades later: “I was shocked to the core of my being as I found myself
interviewing Laotian peasants, among the most decent, human and kind people
on Earth, who described living underground for years on end, while they saw
countless fellow villagers and family members burned alive by napalm, suffocated
by 500-pound bombs, and shredded by antipersonnel bombs dropped by my country,
the United States.”
>>303での[注意すべき単語・熟語、難単語・熟語など]
(主に英辞郎から引用)
・love affair
1. 情事、浮気、恋愛(関係)、女性遍歴
2. 夢中になること、熱中、熱狂
・endure
[自動詞の場合]
1.〔苦痛・痛みなどに〕耐える
We met a challenge and we endured. われわれは試練に遭いそれに耐えた。
2.〔物が~に〕持ちこたえる
・get a grip on
1. ~を把握[理解]する
We need a leader who can get a grip on what is really happening in society.
社会で本当に起きていることを把握できる指導者が必要です。
2. ~の手綱を締める、~を支配する
・steering wheel
1.〔自動車の〕ハンドル
2.〔船の〕操舵輪
・ agenda は
>>240で既出
(続く)
(続き)
・Fred Branfman の表記は「フレッド・ブランフマン」
・“Voices From the Plain of Jars.”は邦訳が出ている。『ジャール平原』(二見書房)である。
・to the core of someone's being (人)の心の奥底まで、(人)の深部まで
I believe to the core of my being that this is a good thing.
これは良いことだと心底信じています。
・Laotian
[名詞] ラオス人[語]
[形容詞] ラオス(人[語])の[に関する]
・napalm ナパーム
◆不可算 ◆焼夷弾の一種。 ◆【語源】原料のナフサ(naphtha)とヤシ油(palm oil)の合成語。
発音 [US] néipɑ̀m | [UK] néipɑːm [US] ネイパム、[UK] ネイパーム
・antipersonnel bomb 対人爆弾
いつもはビールかハイボールを呑むのであるが、1年のうち数日ぐらいの寒すぎる日には、
それらを敬遠したくなる。
そんな時はウイスキーのお湯割り、すなわちホット・ウイスキーにする。
ウイスキーは、たぶん国産の、最も安いウイスキーであるブラックニッカ クリア。
グラスに1~2センチ入れ、上から熱い湯を注ぐ。
ホットウイスキーのいい点は、チョコレートに合うことだ。
寒い冬の夜はこの組み合わせが最高である。 (´·ω·`)
>>303の訳例
キッシンジャー氏とアメリカの多数の報道関係者との間の職業上の蜜月関係は長く
続いたが、その発端は1969年初頭にニクソンが大統領に就任し、同氏がその外交政策
の責任者となってからであった。東南アジアに関しては、その外交議題はベトナム
だけにとどまらず、はるかに広範囲に渡った。
ニクソン大統領とキッシンジャー氏は、ラオスの多数の民間人を日常的に殺戮し続けた。
フレッド・ブランフマン氏の著作『ジャール平原』(1972年刊)には、その事実が
詳細に明らかにされている。ブランフマン氏は後年、私に以下のように語った。
「自分は骨の髄から衝撃を受けました。ラオスの農民たち――地球上の人間のうちで
最も慎み深く、人間らしい、思いやりのある人々です――、その彼らに話を聞いた時の
ことです。彼らは、延々と何年間も地下で暮さなければなりませんでした。その間、
自分の仲間である村人、そして、自分の身内も、数え切れぬほど、ナパーム弾により
焼け死んだり、500ポンド爆弾の炸裂で息が詰まりそうになったり、対人爆弾でバラバラに
ふっ飛ばされたり、といった目に会いました。これらの爆弾を投下したのは、ほかならぬ
自分の国、アメリカだったのです」。
>>285の続き
アマゾンで頼んだ中古本の『土曜の夜と日曜の朝』(新潮文庫 永川玲二訳)を
読み終えた。『Saturday Night and Sunday Morning』の邦訳本である。
日頃は評論系の英文ばかり読んでいるので、小説に登場するような日常的な
英単語を知らないことが多い。
上のペーパーバックを読んだ時も、知らない単語が次々と出てくる。しかし、
辞書は一度も引かなかった。引くと、読みのリズムが中断されてしまう。それに、
短編ならまだしも、長編で1ページに何度も辞書を引いていると、読書がはかどらない。
というわけで、細かな部分はわからないことが多いまま読み終えたので、
ひょっとしたら何か大きな勘違いをしてるんじゃないかとちょっと不安になった
から、邦訳で確認してみたくなったのである。
が、特に大きな勘違いはなかったようで、ホッとした。 (´·ω·`)
>>303の英文の続き
Branfman’s discoveries caused him to scrutinize U.S. policy: “I soon learned
that a tiny handful of American leaders, a U.S. executive branch led by Lyndon
Johnson, Richard Nixon, and Henry Kissinger, had taken it upon themselves —
without even informing let alone consulting the U.S. Congress or public —
to massively bomb Laos and murder tens of thousands of subsistence-level,
innocent Laotian civilians who did not even know where America was, let alone
commit an offense against it. The targets of U.S. bombing were almost entirely
civilian villages inhabited by peasants, mainly old people and children who
could not survive in the forest. The other side’s soldiers moved through the
heavily forested regions in Laos and were mostly untouched by the bombing.”
>>309での[注意すべき単語・熟語、難単語・熟語など]
(主に英辞郎から引用)
・scrutinize
〔~を〕注意深く[詳しく・細かく・詳細に・綿密に・丹念に]調べる[検査する]、
〔~を〕精査する
発音 skrúːtənàiz スクルーティナイズ
・tiny とても小さい、ちっぽけな
I saw tiny insects on the flowers. 私は花の上にとても小さい昆虫を見た。
発音 táini タイニィ
・executive branch 行政機関
・take upon oneself ~
~ の責任を負う、~ する義務を負う、~ を引き受ける、~ に着手する
There is a lot of pressure. You really, actually take it upon [on] yourself
to be skating for America."
アメリカのために滑るのだと自分自身に言い聞かせて頑張った。
◆1988年カルガリー・オリンピックでアメリカ初のゴールドメダルを取ったBrian
Boitano選手のコメント
take it upon oneself to ~ ~ する役目を自ら引き受ける、~ する役目を買って出る
(続く)
(続き)
・let alone ~ ~ はもちろん、~ は言うまでもなく、まして ~ なんて
◆【用法】名詞・前置詞句・述部・不定詞・分詞・節などを従える。
He doesn't want to see anyone, let alone me.
彼は、私はもちろんのこと、誰とも会いたがらない。
He can't read, let alone write. 彼は読むことも書くこともできない。
I haven't ever heard the name of the shop, let alone know what they sell.
何を売っている店かはもちろん、店の名前さえ聞いたことがない。
・subsistence level 最低生活水準
below subsistence level《be ~》最低生活水準を下回っている
live at subsistence level 最低水準の生活をする
live at subsistence level on less than a dollar a day 1日1ドル未満で生活する
life at the subsistence level 最低生活水準[生存できる最低水準]での生活
・commit an offense 過ちを犯す
He committed two offenses in the past. 彼は以前に二度違反をしている。
・heavily forested 深い森林に覆われた
>>280に付け足し。
>アメリカ政府にとって都合の悪い話題はまず大々的に取り上げられることはないという、
>そういう形での情報統制は依然継続している。
数年前に世界的なアンケート調査があった。
「世界に対する最大の脅威は何か」とかなんとかのアンケートである。
その時、国に関してはアメリカがトップであった。
しかし、もちろん、アメリカにとって不都合なこの調査結果を日本の大手マスコミが
大きく報じることはなかった。
英語板でこのことを知っている人間は一人でもいるだろうか。 (´·ω·`)
上に更に付け足し。
中国は尖閣諸島の領有を主張しているが、そう主張し始めたのは、その
周辺の海域に重要な鉱物資源が眠っていることが明らかになってからであった。
これは現在「常識」と言ってもいいぐらいよく知られていると思う。
一方、イスラエルがパレスチナの一部の土地占有を目指している動機の一つに、
やはり鉱物資源の掌握があることはほとんど知られていないのではないか。
イスラエル(アメリカの強力な同盟国である)にとって不都合なこの事実を
日本のどの大手マスコミが取り上げただろうか。
特集記事や特集番組などでこの点をきちんと伝えたものがあっただろうか。
ご存じの方は教えていただきたい。
どうもイスラエルとパレスチナの対立は宗教上もしくは民族上の対立だとしか
思ってない、おめでたい人間が多いような気がする。 (´·ω·`)
>>309の訳例
ブランフマン氏は、自分の発見した様々な事実の結果、米国政府の政策を綿密に検証
するよう導かれた。
「私がほどなく認識するに至ったのは、政府上層部のごく一握りの人間、リンドン
・ジョンソン、リチャード・ニクソン、ヘンリー・キッシンジャーを中心とする行政府
に属する人間たち、これらの人々が、議会や国民に相談することはおろか事実を知らせる
こともなく自分たちだけで事を進め、ラオスに大規模な爆撃を行い、同国の、何万人もの
極めて貧しい、無辜の一般人を殺害したということです。これらの人々はアメリカが
地球上のどこにあるかさえ知らない人々でした。アメリカに攻撃を仕掛けるなどとんでもない
話です。アメリカの爆撃対象となったのは、もっぱら普通の村落といってよく、その
住人は農民、主に老人や子供たちであり、森の中で生き延びるのは難しい人々でした。
一方、ラオス内に潜んだベトナムの兵士たちは、深い森に覆われた地域を縦横に動き回り、
アメリカの爆撃にはほとんど影響を受けませんでした」。
>>309の英文に関しては、単語や文法・構文、内容についていろいろ
書くことがあるけれども、めんどくさいので今日は上の訳例だけにとどめる。 (´·ω·`)
>>309での[文法・構文上の補足説明]
・~ that a tiny handful of American leaders, a U.S. executive branch led by
Lyndon Johnson, Richard Nixon, and Henry Kissinger, ~
ここでの a tiny handful of American leaders と a U.S. executive branch led by
Lyndon Johnson, Richard Nixon, and Henry Kissinger は「同格」の関係と解する。
「同格」についてはこれまで何度も出たから説明は省略する。
・~ had taken it upon themselves ~ to massively bomb Laos and murder tens
of thousands of subsistence-level, innocent Laotian civilians ~
had taken it の it は形式目的語。本当の目的語は to massively bomb Laos ~
civilians の部分である。この to不定詞はもちろん名詞的用法。
(続く)
(続き)
・~ without even informing let alone consulting the U.S. Congress or public
let alone については既に
>>311で触れた。
念のためくり返すと、A let alone B で「BはもちろんA」・「Bは言うまでもなくA」・
「A、ましてBなんて」ということである。
本文では、構造的には、
without even [informing let alone consulting] the U.S. Congress or public
ということになり、let alone が consulting と informing をつないでおり、この
2つの動詞が the U.S. Congress or public を共通の目的語として採っている。
・~ who did not even know where America was, let alone commit an offense against it.
ここも、上の let alone が使われている。
構造的には、
did not 『 [(even) know where America was], let alone [commit an offense
against it] 』で、
know ~ と commit ~ という2つの述語動詞の部分が結び合わされている形である。
>>309での[解釈上の補足説明]
・The targets of U.S. bombing were almost entirely civilian villages inhabited
by peasants, mainly old people and children who could not survive in the forest.
(アメリカの爆撃対象となったのは、もっぱら普通の村落といってよく、その住人は農民、
主に老人や子供たちであり、森の中で生き延びるのは難しい人々でした。)
ラオスの農民たちは普段は平野部で田畑を耕し、暮しているわけである。ところが、
そうしていると、米空軍の標的になってしまう。だから、森の中に逃げ込まざるを得ない。
しかし、森の中で暮らすのは、当然食料の確保が難しくなるし、居住環境も劣悪である。
能登の大地震で避難生活を送っている人々のことを考えればわかるであろう。
したがって、体力のある若者は別として、高齢者や幼い子供などが多数、命を落とすことになる。
・The other side’s soldiers ~
the other side というのは、ラオスから見て「もう一方の側」というわけであるから、
隣国のベトナムを指していると解せられる。
米軍と戦うベトナム人が攻撃をかわすためにラオスに逃げ込んだり、ラオス領内に拠点を
構えて、米軍に反撃したりするわけである。
アメリカがラオスを攻撃したのは、このラオス領内に潜むベトナム勢力を叩きのめすため
であった。しかし、それはほぼ兵士と民間人の区別をしない、無差別攻撃であった。もちろん、
これは明白な戦争犯罪である。
>>309での[英文解釈上の考え方について]
・~ had taken it upon themselves — without even informing let alone consulting
the U.S. Congress or public — to massively bomb Laos and ~
had taken it upon themselves まで読んだ時に、「それを自分たち自身に引き受ける」の
it(それ)とは何か、これが読んだ瞬間にピンとこなければ、it の指すものが後に出てくる、
つまり、it は形式目的語であろうと判断して読み進むことになる。
したがって、to massively bomb Laos を見た瞬間に、これが it、すなわち、本当の
目的語部分であると考える。もちろんそうでない場合も可能性としてはあり得るが、
そんなことは後を読み進めて「おかしい」と感じたら考え直せばいいことなのである。
実際にはそんなことはまず起こらない。
多読をしていれば、他の可能性の低い解釈は最初から思い浮かばないようになるのである。
(結果から言えば、ここは、「take + 形式目的語の it + on(または upon) +
oneself(または oneselves) + to不定詞 ~ 」のパターンということになり、これに
長い修飾語句として without ~ の部分が挟まっただけである)
郊外を歩くと白梅がポチポチ咲いている。
もう今回の冬も峠を越えたみたいである。
呑むアルコールも平常運転に戻して、ビールかハイボール。
サントリーの期間限定の「金麦 円熟の深み」缶はもう店頭に並ばなくなったから、
今度は同じく金麦の「濃い目のラガー」缶。
「円熟の深み」缶ほどではないが、なかなかイケル。
>>309の英文の続き
The U.S. warfare in Southeast Asia was also devastating to Cambodia. Consider
some words from the late Anthony Bourdain, who illuminated much about the
world’s foods and cultures. As this century got underway, Bourdain wrote:
“Once you’ve been to Cambodia, you’ll never stop wanting to beat Henry
Kissinger to death with your bare hands. You will never again be able to open
a newspaper and read about that treacherous, prevaricating, murderous scumbag
sitting down for a nice chat with Charlie Rose or attending some black-tie
affair for a new glossy magazine without choking. Witness what Henry did in
Cambodia — the fruits of his genius for statesmanship — and you will never
understand why he’s not sitting in the dock at The Hague next to [Slobodan]
Milošević.”
>>321での[注意すべき単語・熟語、難単語・熟語など]
(主に英辞郎から引用)
・devastating
1.〔攻撃・災害などが〕破壊的な、壊滅的な
The devastating earthquake destroyed the city. その壊滅的な地震は都市を破壊しました。
2. 衝撃的な、圧倒的な、動揺させる
3.〔批評などが〕辛辣な、口を極めた
He is known for his devastating sarcasm. 彼は痛烈な皮肉で知られている。
4.〈話〉非常に素晴らしい
He has a devastating ability to identify truth. 彼には真実を見抜く非常に優れたな能力がある。
発音 dévəstèitiŋ デヴァステイティング
・Anthony Bourdain の表記は「アンソニー・ボーデイン」にしておく。アメリカの
人気シェフであり、テレビ番組司会者、作家としても知られていた。特に『アンソニー
世界を駆ける』という番組で有名であった。
・illuminate
1. 明るくする、〔~に〕光を当てる
The light illuminated the hallway. 照明が玄関を照らした。
2.〔~を〕光で飾る、〔~に〕イルミネーションを施す
3.〔~を〕明らかにする、〔~の〕理解を容易にする
(省略)
4.〈文〉〔人を〕啓発[啓蒙]する ◆【用法】受け身で用いられることが多い。
5.〔人の顔や表情を〕明るくさせる、生き生きさせる
(続く)
(続き)
・got underway 始まる、進む、開幕する
Negotiations get underway. 交渉が進む。
・~ beat Henry Kissinger to death ~
beat ~ to deathで「 ~ を撲殺する・~ を殴り殺す」
よくある「動詞 + to death」のパターン。「死(の状態)に至るまで ~ する」の
意である。
類例としては、
bleed to death 出血多量で死ぬ[死亡する]
bored to death 《be ~》死ぬほど退屈である、退屈しきっている、うんざりする、げんなりする
frightened to death《be ~》死ぬほど怖がっている[怖い思いをする・心配する]、おびえきっている
shot to death《be ~》射殺される、銃弾に倒れる
starve to death 餓死する
などなど。
・treacherous
〔人・言動などが〕不誠実な、信用を裏切る、信用[信頼]できない
Nice-sounding terms can be treacherous. 美辞麗句はあまり信用できない。
2.〔足場などが〕不安定な
3.〔天気・記憶などが〕当てにならない
4.〔場所・状況・環境などが〕危険な、どこに危険が潜んでいるか分からない
発音 trétʃərəs トレチャラス
(続く)
(続き)
・prevaricating
interesting などと同様に、元の動詞に ing がついて形容詞として使われるようになった形。
元の動詞の prevaricate は
prevaricate うそをつく、言い紛らす、言葉を濁す
発音 privǽrikèit プリヴァリケイト
・scumbag〈卑俗〉卑劣な人、見下げ果てた人、気持ち悪い人、極悪人 ◆可算
発音 skʌ́mbæ̀g スカムバグ
・Charlie Rose の表記は「チャーリー・ローズ」にしておく。同氏もアメリカの
著名なテレビ番組司会者。
・black-tie affair
《a ~》セミフォーマルウェア[準礼装・準正装]を必要とする催し[行事・パーティー]
・glossy magazine 〈英〉〔光沢紙を使った〕高級雑誌 ◆【同】glossy ;
〈米〉slick (magazine)
・choke
[自動詞の場合]
1. 息が詰まる、窒息する
He choked. 彼は息が詰まった。/彼は肝心なときに平静を失った。
Whenever I wear a tie, I feel like I'll choke to death.
私はネクタイをするといつでも、窒息死しそうな気がする。
2.〔飲食物・煙などで〕息が詰まるように感じる、むせる
3.〔言葉が〕詰まる、つかえる
4.〔大事な場面で〕緊張して失敗する ◆【同】choke up
5.〈俗〉〔コンピューターやプログラムが突然停止して〕固まる、反応しなくなる
(続く)
(続き)
・dock
1. 波止場
2. ドック、船渠 ◆船舶の製造、点検、修理、荷役作業などに用いられる設備。
3. 〔法廷の〕被告席
・The Hague 《The ~》ハーグ
◆オランダの南ホラント州にある、アムステルダムとロッテルダムに次ぐ第三の都市。
首都ではないが、国会議事堂があり、実質的な首都機能を持っている。また、
国際司法裁判所が設置されている。
発音 héig ヘイグ
(なお、ここでは ~ sit in the dock at The Hague となっているから、この場合の
The Hague は「国際司法裁判所」の意である)
・ [Slobodan] Milošević
Slobodan Milosevic [人名] スロボダン・ミロシェビッチ
◆セルビアの“強烈な”民族主義指導者(1987年~)。新ユーゴスラビア大統領(1989
~2000年)。旧ユーゴスラビアを分裂させた。コソボ紛争で西欧諸国の空爆を受け、
敗北。2000年に政権崩壊。
>>321の訳例
アメリカの東南アジアにおける戦争はカンボジアにも甚大な犠牲を生じさせた。
世界の食や文化について大いに人々の目を開いてくれた、故アンソニー・ボーデイン氏が
語ったことをここで思い起こしていただきたい。今世紀になってからまもなく、同氏は
次のように書いている。
「一度でもカンボジアに行ってごらんなさい。あなたはきっとキッシンジャーを素手で
ボコボコにして殺したくなる思いを抑えられないでしょう。もう二度と新聞を開き、
あのしっぽをつかませない、嘘つきの、残忍な極悪人がチャーリー・ローズなどと
くつろいで対談したり、ある高級誌の創刊記念パーティーに颯爽とした装いで出席し、
周りと歓談したりする様を知って、言いようのない感情に襲われずには済まないでしょう。
カンボジアでキッシンジャーが何をしたか確かめてごらんなさい。同氏の政治的手腕の
卓越さがみごとに実を結んだものと称されるやつです。あなたはきっと、なぜ
キッシンジャーがハーグの国際司法裁判所にあのスロボダン・ミロシェビッチと並んで
被告席に座っていないのか、理解に苦しむでしょう」。
>>320で
「もう今回の冬も峠を越えたみたいである」と書いたが、越えてなかったな。
2月の初旬に最強寒波が訪れ、雪が降ったりするというのは
よくあるパターンであるが、今回も結局そういうことになった。 (´·ω·`)
またもやホット・ウイスキーの出番である。
ブラックニッカ クリアの公式サイトの「ウイスキーカクテル」に「大人紅茶カクテル」
の作り方が載っている。要するに、熱い紅茶で割るのである。
これを試してみよう。
>>
>>321の英文の続き
Bourdain added that while Kissinger continued to hobnob at A-list parties,
“Cambodia, the neutral nation he secretly and illegally bombed, invaded,
undermined, and then threw to the dogs, is still trying to raise itself up
on its one remaining leg.”
But back in the corridors of U.S. media power, Henry Kissinger never lost
the sheen of brilliance.
>>328での[注意すべき単語・熟語、難単語・熟語など]
(主に英辞郎から引用)
・hobnob 親しく付き合う、打ち解けて話す
◆【語源】16世紀から使われた表現で、最初はhab or nab, hob or nob, habnabなどと
つづられ、"have and not have(=give and take)"という意味だった。シェークスピアの
劇で使われており、当時は二人でお互いに乾杯をしたり相手に酒をおごったりする
という、「さしつさされつする」状況を表したものであった。19世紀になり酒との関連が
なくなった。
発音 [US] hɑ́ːbnɑːb | [UK] hɔ́bnɔb [US] ハーブナーブ、[UK] ホブノブ
・A-list
1. 大物[重要人物]リスト
2.〔映画スターの〕A級[リスト] ◆【参考】Ulmer Scale
・undermine
1.〔~の〕下を掘る、〔~の〕土台を壊す
2.〔~を〕徐々に弱らせる、弱体化させる、むしばむ
3.〔~を〕間接的に攻撃する、卑劣な手段で攻撃[批判]する、〔名声などを〕ひそかに
傷つける、台無しにする
・throw to the dogs 価値のないものとして投げ捨てる、捨て去る、犠牲にする
(続き)
・raise oneself up 起立する、立ち上がる
・corridor は
>>239で一応、既出。
ここでも、corridors は比喩的に「 ~ の界隈・~ の世界」ぐらいの意味で
使われている。英辞郎には以下の用例が載っている。
corridors of power 《the ~》権力の回廊
meteoric rise through the corridors of the financial world
金融界への流星のような出世
・sheen
1. 光沢、輝き、艶
2. 華麗な衣装
>>327で書いたウイスキーの紅茶割りはあんまりうまくなかった。
ウイスキーと紅茶の割合がまずかったのかな。 (´·ω·`)
お湯割りの方がうまい。
アテは森永の「あまおう苺ケーキ」。
>>328の訳例
ボーデイン氏はまた、こうも言っている。キッシンジャーが大物ばかりのパーティーに
たびたび出席し、歓談していた一方で、「カンボジアは――彼がひそかに、かつ違法に、
爆撃し、侵攻し、国家の土台を破壊し、ボロボロにしていた、ベトナム戦争とは直接的には
無関係のカンボジアは――、現在でも、残った一本の脚で懸命に立ち上がろうとしている
のです」、と。
ところが、ここアメリカの大手メディアの世界では、キッシンジャーの栄光は決して
その輝きを失うことはなかった。
>>328での[文法・構文上の補足説明]
・Cambodia, the neutral nation he secretly and illegally bombed, invaded, undermined,
and then threw to the dogs, ~
ここの Cambodia と [the newtral nation ~ the dogs] はもちろん「同格」である。
>>328での[英文解釈上の考え方について]
・Bourdain added that while Kissinger continued to hobnob at A-list parties,
“Cambodia, ~
added that の that は当然接続詞の that と考えられるから、後に主語・述語が来る
はずである。
つまり、S + add that S' + V' ~(Sは、S'がV'すると付け加える) となるはずである。
ところがこの文章では、that の後に while が来ている。そうすると、while は普通、
従属接続詞であるので、本来は、
while S' + V' ~ , S + V ~ (S'がV'する一方で、SはVする)
となるのが基本形である。
ということは、この文章では、
S + add that [(while S'' + V'' ~ →)S' + V' ~ ]
という構造を取っていると解される。
つまり、「Sは、(S''がV''する一方で→)S'がV'すると付け加える」
という意味の取り方になる。
add that の that がつなぐS' + V'は、while S'' + V'' ~ という修飾部分が終わって
から現れるのである。
~ added that while と、ここまで読んだ瞬間に、この that がつなぐ主語と述語の部分は
while 部分の主語と述語が終わってから現れることを予想しながら読み進むことになる。
これが直読直解の際の頭の働き方である。
>>328の英文の続き
Among the swooning journalists was ABC’s Ted Koppel, who informed viewers of
the Nightline program in 1992: “If you want a clear foreign-policy vision,
someone who will take you beyond the conventional wisdom of the moment, it’s
hard to do any better than Henry Kissinger.” As one of the most influential
broadcast journalists of the era, Koppel was not content to only declare
himself “proud to be a friend of Henry Kissinger.” The renowned newsman
lauded his pal as “certainly one of the two or three great secretaries of
state of our century.”
>>334での[注意すべき単語・熟語、難単語・熟語など]
(主に英辞郎から引用)
・swoon
[自動詞]
1.〔人を称賛する気持ちが非常に強くて〕非常に興奮する、熱狂する
2.〔音などが〕次第に消えていく
3.〈古〉〔ショックなどが原因で〕気絶[卒倒]する
[名詞]
〈古〉〔ショックなどによる〕気絶、卒倒
発音 [US] swun | [UK] swuːn カナ[US]スウン [UK]スウーン
・Ted Koppel の表記は「テッド・コッペル」。アメリカのテレビ局『ABC』などで活躍
した著名なニュース・キャスターである。
・Nightline の表記は「ナイトライン」。上のテッド・コッペルなどが司会を務めた
『ABC』の有名な報道番組。
・conventional wisdom
広く受け入れられている習慣、世間一般の通念[見解]、社会通念 ◆【略】CW
・of the moment 現在の、現在最も重要な
She is the actress of the moment, but I don't think that will last long.
彼女は今一番売れている女優だが、長きしないと思う。
(続き)
・broadcast journalist 放送ジャーナリスト
・content
[形容詞の場合]
1.《be ~》満足している、甘んじる ◆【用法】満足する対象がある場合はcontent withの後に続ける。
After dinner, he felt full and content. 夕食後、彼は満腹で満足だった。
I don't think he'll ever be content just sitting around.
彼はブラブラしているだけでは決して満足しないだろう。
2.《be ~》〔~することを〕喜んで受け入れる ◆【用法】content to do
・laud
[他動詞の場合]
〔~を〕(大げさに)称賛する、(褒め)たたえる、賛美する
発音 [US] lɔd | [UK] lɔːd カナ[US]ロド [UK]ロード
・ secretary of state は
>>290で既出。
>>334の訳例
そういうキッシンジャー氏に惚れ込んでいるジャーナリストの一人は、ABCテレビの
テッド・コッペル氏だ。その1992年の報道番組『ナイトライン』の中で、同氏は
視聴者にこう語っている。
「もし皆さんが外交政策に関してはっきりとした見通しを得たい、現在のありきたりの
考え方にとどまらない見通しを得たいと思うのならば、それを与えてくれる人物は
ヘンリー・キッシンジャー氏をおいて他にまずいないでしょう」、と。コッペル氏自身、
現在のアメリカで最も影響力のある放送ジャーナリストの一人であるが、そのコッペル
氏は、自分が「キッシンジャー氏の友人であることを誇りに思っている」と高らかに
宣言するだけに満足しなかった。この著名な報道人は、「間違いなく今世紀に2人か3人
しかいないような偉大な国務長官」であると、自分の友人を持ち上げたのである。
(今回の英文はこれで終了)
>>334での[文法・構文上の補足説明]
・Among the swooning journalists was ABC’s Ted Koppel, ~
ここはもちろん「倒置」。[ABC’s Ted Koppel]が主語である。
「主語 + be動詞の述語 + among ~ 」のパターンは、このように「Among ~ +
be動詞の述語 + 主語 ~ 」という「倒置」の形で現れることが多い。
「 ~ の中には、(主語)がある・いる」の意。
・“If you want a clear foreign-policy vision, someone who ~
ここは、しゃべり言葉であるため、文法的には不備がある。
“If you want a clear foreign-policy vision, (and if you want)someone who ~
と考えてよい。要するに、文法的には接続詞が欠けているのである。
一昨日は例によって雑用を片付けるために町に出、書店に寄り、最後は呑み屋で締め。
ウイスキーの『陸』をまずはお湯割りでいただき、身体が温まった後、モスコーミュール。
モスコーミュールは一般にウォッカをジンジャーエールで割ったもの。爽やかな飲み心地
である。
この呑み屋というか洋風居酒屋は、料理は旨いのに大抵人が少ない。そこで、カウンター
に買ったばかりのペーパーバックを2つ3つ置いて、あれこれひっくり返し、裏の紹介文や
最初の序文などにざっと目を通す。至福の時間である。
とある英語教材に載っていた文章
He’s invention is considered significant not just because it phased out the dangerous methods, nor only because it is more efficient, but also because its concepts are still relevant even today.
この英文を見た時、衝撃だった
not just A nor only B but also C
で3つの物事を比較的に言えることに感激した
>>340 ほー、確かに珍しいですね。
そのパターンは自分もちょっと見かけた覚えがない。
(もちろん He's invention は His invention のミスでしょうけど)
最近英国の小説を読んでいて、ちょっとつまづいたことがあった。
「tea (の時間)に間に合うように ~ した」というような
文章が出てきた時に、何となく違和感を覚えたのである。
「お茶ぐらいはさっさと飲んで、すぐにその何かを再開すれば
いいのに」という感覚が無意識にあった。
しかし、この場合の tea は、ジーニアス英和辞典の定義では
6番目に出てくる以下のものであろう。
--------------------------------------------------
6. (英)(早めの)の夕食(high tea)
◆英国の一部で夕方早めに食べる十分な量の食事 (以下略)
--------------------------------------------------
正式には high tea と言うやつなのである。そのことにしばらくしてから気がついた。
つまり、tea といっても、日本語の「お茶」のような、お手軽で短時間で済ますことのできるものではなく、上で説明されているように「十分な量の食事」であり、要するに「晩飯」なのである。だから、当該の文章は「晩飯に間に合うように急いで ~ を片付けた」という意味であって、ごく普通の表現と解される。
何となく日本語の「お茶」のイメージで捉えていたから、違和感を覚えてしまったわけである。
(続く)
最近英国の小説を読んでいて、ちょっとつまづいたことがあった。
「tea (の時間)に間に合うように ~ した」というような文章が出てきた時に、
何となく違和感を覚えたのである。
「お茶ぐらいはさっさと飲んで、すぐにその何かを再開すればいいのに」という
感覚が無意識にあった。
しかし、この場合の tea は、ジーニアス英和辞典の定義では6番目に出てくる以下
のものであろう。
--------------------------------------------------
6. (英)(早めの)の夕食(high tea)
◆英国の一部で夕方早めに食べる十分な量の食事 (以下略)
--------------------------------------------------
正式には high tea と言うやつなのである。そのことにしばらくしてから気がついた。
つまり、tea といっても、日本語の「お茶」のような、お手軽で短時間で済ますこと
のできるものではなく、上で説明されているように「十分な量の食事」であり、
要するに「晩飯」なのである。だから、当該の文章は「晩飯に間に合うように急いで
~ を片付けた」という意味であって、ごく普通の表現と解される。
何となく日本語の「お茶」のイメージで捉えていたから、違和感を覚えてしまった
わけである。
(続く)
(続き)
この high tea の他にも、afternoon tea というものもある。
もう一度ジーニアス英和辞典から引くと、やはり tea の定義の5番目にこうある。
--------------------------------------------------
5. (英)午後のお茶(の時間)(正式 afternoon tea)
◆主に中産階級で、紅茶と共にサンドイッチ・ケーキ・ビスケットなどが出される。
通例3~5時。(以下略)
--------------------------------------------------
この afternoon tea も簡略に tea と表現されるわけである。
そして、この afternoon tea もサンドイッチなどを食べるので、日本語の「お茶」
と違って、お茶一杯で済ますわけではない。
以上のような high tea や afternoon tea の用例はずっと昔に一応は知っていた。
しかし、最近はもう英国の小説はもちろん、小説自体をあまり読まなくなっていたので、
当該の tea が 正式には high tea と呼ばれるものであろうことがすぐにはピンと
こなかったのである。
(こんなことは、例えばアガサ・クリスティーのミステリ小説などをよく読んでいる
人にとっては、何を今さらという話であろう)
要するに、英国の小説などでは、tea を「軽くお茶を一杯飲む」程度
に考えていてはイメージがズレる可能性が大いにあるわけである。
Also, it's good to use automatic translators, but you need to study English.
Automatic translators make a lot of mistakes.
Make no mistake about that
This is because human ability to check the translation results of the automatic translator is necessary until the end.
>>344 According to the Oxford Dictionary of English, the word 'tea' can refer to a cooked evening meal in Britain, without needing the adjective 'high'. For example, the dictionary provides an instance: "Her mother told her she had to go back and cook her husband's tea." However, another dictionary indicates that this usage is limited to certain regions of Britain. This example highlights the importance of consulting multiple dictionaries when researching words that have multiple meanings.
>>346の書き込みの意図がよくわからないな。 (´·ω·`)
こちらの書き込みに対して新たな情報が提供されているわけではなさそうだし、
this usage is limited to certain regions of Britain とあるのも、既に上の
ジーニアス英和辞典の定義で「英国の一部で」とか「主に中産階級で」という
限定が付せられていて、文脈を考慮する必要があることは言うまでもないことだし。
まあ、いいけど。
>>343・344に付け足し。
他にも、ちょっとつまづいた単語があった。
小説の中に、部屋にある物として a wireless という言葉が出てくる。
「ワイヤレス」なら日本語で既におなじみであるが、ここでは a という冠詞がついて
いる。つまり、具体的な物、数えられる物を示しているはずである。
wireless は wire + less、すなわち、「wire がない」の意なので、部屋の中に
ありそうな「無線の」、具体的な物と言えばと考えて思い当たり、辞書で確認すると、
果たして、「ラジオ(受信機)」と出ている。
「何だ、radio のことかよ。radio なら radio と言ってくれよ」と言いたくなるが、
英国の小説であるから仕様がない。
日本人はアメリカ英語の他にイギリス英語も知らなければならないので、大変である。 (´·ω·`)
更に付け足し。
他にもまだある。
やはり今読んでいる短編小説の中に terrace が出てきた。
「テラス」と言えば日本語でおなじみ、バルコニーと似たようなものである(テラス
とバルコニーは正確にはどういう違いがあるかはよく知らないが)。
とにかく、建物から外に張り出した床の一部というぐらいのイメージである。
ところが、その小説の中では、その意味では何となく違和感がある。
なので、これまたジーニアス英和辞典で確認すると、
--------------------------------------------------
3. (英)連続住宅(通例3~4階建ての道路沿いの長屋式住宅 ~
(以下略)
--------------------------------------------------
と出ている。
つまり、建物の一部ではなくて、何軒かの家が側面で引っ付けられた大きな一棟の
建物を意味するわけである。日本語の「テラス」から受けるイメージよりも、だから、
ずっとスケールが大きい。
久々に英国の小説を読んでいるとこんな調子である。やれやれ。 (´·ω·`)
>>349 Unfortunately, it seems that you're not very good at grasping the essence of a sentence. Anyone who reads my English writing would easily understand that we should consult multiple dictionaries for words with different meanings.
You are so concerned with examining text details that you overlook the contents.
>>350・351
「複数の辞書に当たるべし」なんてことはあまりに当たり前のことだから、
わざわざ言われるまでもないというのが自分の感想です。申し訳ない。(´·ω·`)
>>352 From what you are doing, I can see that you are not to the point, so you probably use as many dictionaries as you can do for any word.
You should use multiple dictionaries only for things like polysemy.
This is what I want to say.
>>352 From what you are doing, I can see that you are not to the point, so you probably use as many dictionaries as you can do for any word.
It would be best to use multiple dictionaries only for words like polysemic ones.
This is what I want to say.
>>355 どうも話が嚙み合っていないですね。
こちらは、「日本人である自分がある英単語に接した時に即座に頭に浮かべる
イメージが、英国ネイティブの浮かべるそれとは違う」ということを話題に
してるんです。
それに対して「多義語に関してだけは複数の辞書を使うべし」のようなアドバイスは
お門違いでしょう。ポイントがずれています。
>>349の続き
さて、ここでふと気になった。
上の high tea や afternoon tea の意味の tea、ラジオの意味の wireless、連続
住宅の意味の terrace は、イギリスの日常生活に密着した、ごくありふれた単語の
はずである。
しかし、果たしてこれらの意味を載せているいわゆる「単語集」は存在するのだろうか。
ご存じの方は教えていただきたい。
また、今は、キンドルその他のIT機器で本を読んでいる人が多く、わからない単語は
クリックすればすぐに辞書引きが出来て単語の意味がわかるらしいけど、上記の単語
の意味はすばやくわかるものなのだろうか。 (´·ω·`)
あなたのやっていることから察するに、要領が悪いから、どんな単語でもできる限り多くの辞書を使っているのだろう。
多義語のような単語に限って複数の辞書を使うのがベストだろう。
これが私の言いたいことです。
おまえは何でもかんでも解説してポイントがぼけてるって
いいたいわけだ
上で、
「久々に英国の小説を読んでいるとこんな調子である」と書いた。
その「英国の小説」とは、
Alan Sillitoe(アラン・シリトー)の The Loneliness of the Long -Distance Runner
(『長距離走者の孤独』)である。
この超有名な小説を、その超有名さのゆえに敬遠して、これまで読んでいなかったのである。
しかし、
>>285で書いた通り、Saturday Night and Sunday Morning(『土曜の夜と
日曜の朝』)がなかなか良かったので、満を持して(笑)この超有名作に挑んでみた次第。
ペーパーバック版の The Loneliness of the Long-Distance Runner には、この表題作
の他に数編の短編が一緒に収められている。その中では、The Fishing-boat Picture
(『漁船の絵』)とThe Decline and Fall of Frankie Buller(『フランキー・ブラーの
没落』)が心に残った。
(こういう短編集では、表題になっている著者の最も有名な作または代表作ではない
他の短編の方に感銘を受けるということがままある。
The Loneliness of the Long-Distance Runner も、若い頃読んでいたら感動したかも
しれないが、今回初めて読んでみて、それほど深い印象は残らなかった。荒筋や結末
などをいつの間にか知っていたからかもしれない)
ネットでざっと検索してみても、上記の2編を推す人がけっこういるようだ。
(続く)
(続き)
もっとも、このペーパーバック版の The Loneliness of the Long-Distance Runner は
人に薦める気にはなれない。
作品の何編かはシリトーの故郷であるノッティンガムの方言で書かれていて、文法的
逸脱が甚だしい。方言を含めた「文章の妙」というのが、これらの短編の大きな魅力の
一つなのであるけれど、日本人にとってはハードルが高いのである。
だから、邦訳の新潮文庫の『長距離走者の孤独』(河野一郎、丸谷才一の訳)の方を
お勧めしておきます。英語の勉強にはならないけれど(笑)。
例によってアメリカの調査報道メディア『Consortium News』から。
For Western Media, Only Israeli Lives Matter
February 1, 2024
By Des Freedman
Declassified UK
Twenty-four Israeli soldiers were killed in two separate incidents in Gaza
on Jan. 22. Mainstream media outlets around the world reacted in unison:
this was the “deadliest day” for Israel since Oct. 7.
This exact phrase was used in headlines on Jan. 23 carried by news agencies
such as Reuters and AFP, and major broadcasters including the BBC, CBS, NBC,
CNN, ABC and ITV News.
The exact same phrase was also used by leading news titles including The New
York Times, The Washington Post, The Wall Street Journal, Time Magazine,
The Daily Telegraph, The Sun, The Jerusalem Post, The Guardian, London’s
Evening Standard, Financial Times, The Independent and Yahoo News.
(続く)
>>361での[注意すべき単語・熟語、難単語・熟語など]
(主に英辞郎から引用)
・Israeli Lives Matter は、もちろん、おなじみの表現の Black Lives Matter に
かけたもの。
Black Lives Matter は英辞郎では以下のように記載されている。
--------------------------------------------------
Black Lives Matter ブラック・ライブズ・マター
◆直訳すると「黒人の命は大切」。アフリカ系アメリカ人に対する暴力や人種差別に
抗議する社会運動のスローガンとして用いられる ◆【略】BLM
--------------------------------------------------
・Des Freedman の表記は「デ・フリードマン」。アメリカの歴史学者である。
・Declassified UK の表記は「ディクラシファイドUK」にしておく。英国の調査報道
メディアである。
・media outlet は「報道機関」の意。この言葉のニュアンスについては前スレの>836を参照。
(続く)
(続き)
・in unison
1. ユニゾンで、斉唱で、声をそろえて
The couple answered the question in unison. そのカップルは質問に声をそろえて答えた。
2. 一致して、調和して
・deadliest day
deadliest は deadly(致命的な、致死の、命取りの)の最上級であると共に、
deadliest day で「死者数最多日」の意味でも使われる。本文ではその「死者の最も
多い日」の意も含めて「最悪の日」ぐらいの意で解してよいであろう。
・~ headlines on Jan. 23 carried by news agencies ~
ここでの carry は「伝える」の意。もちろんここでは過去分詞で、前の [headline
(on Jan. 23)] を修飾。
・broadcaster
1. 放送[テレビ・ラジオ]局、放送会社 ◆可算
2. 〔放送局の〕アナウンサー、出演者
・ITV (略)(= Independent Television) 独立テレビジョン ◆イギリスの民間放送局
>>361の訳例
欧米のメディアにとってはイスラエルの人命だけが重要
2024年2月1日
筆者: デ・フリードマン
初出: ディクラシファイドUK
1月22日、ガザでの2つの別々の事件で、計24名のイスラエル兵士が死亡した。世界中の
主流派メディアが声を揃えて、これを伝えた。「イスラエルにとって10月7日以降で
『最悪の日』」、と。
この言い回しは、1月23日にも通信社や放送局のニュースの見出しに採用された。
例えば、ロイター通信やAFP通信、また、BBCやCBS、NBC、CNN、ABC、ITV(英国の民間
放送局)などの大手放送局で。
更には、著名な新聞や雑誌の主要ニュースの見出しにも登場した。ニューヨーク・
タイムズ紙、ワシントン・ポスト紙、ウォール・ストリート・ジャーナル紙、タイム誌、
デイリー・テレグラフ紙、サン紙、エルサレム・ポスト紙、ガーディアン紙、
イーブニング・スタンダード紙、フィナンシャル・タイムズ紙、インディペンデント紙、
ヤフー・ニュースで。
(続く)
>>361の英文の続き
On the same day, Israeli forces killed almost 200 Palestinians in Gaza
including at least 65 people in Khan Younis alone.
These deaths received no headlines in the above outlets. Where they were
reported, they were listed as part of the regular daily round-up of events
in an unfolding genocide that has now seen more than 26,000 people killed
in Gaza.
How is it possible that the world’s media could embrace exactly the same
phrase in relation to Israeli victims but largely ignore the identities of
the much higher number of Palestinians killed?
Why would Jan. 22 be described as “deadly” for one group of people but
not for another?
(続く)
>>365での[注意すべき単語・熟語、難単語・熟語など]
(主に英辞郎から引用)
・Khan Younis の表記は「ハン・ユニス」にしておく。ガザ地区南部の土地である。
・outlets は
>>362の media outlets と同義。
・round-up
1. 一斉逮捕[検挙]、手入れ
2.〔ニュースの〕総まとめ ◆【同】news roundup
3.〔家畜の〕駆り集め
・unfolding genocide の unfolding は interesting などと同様に、動詞に ing が
ついて形容詞化したもの。
動詞の unfold は
--------------------------------------------------
[他動詞の場合]
1.〔折り畳まれた物を〕開く、広げる
She unfolded the letter and started to read it. 彼女は、手紙を広げて読み始めた。
2.〔未公開の情報・考え・計画などを〕公表する、明らかにする
[自動詞の場合]
1.〔折り畳まれた物が〕開く、広がる
2.〔つぼみなどが〕開く
3.〔物語などが〕展開する
The tragic drama unfolded. 悲劇が起きた。
4.〔見えていなかった物が〕姿を現す
--------------------------------------------------
(続く)
(続き)
また、参考用例として
unfolding disaster 次々に明らかになる惨劇単語帳
unfolding life story 次々に明らかになる人生の物語
unfolding process 《an ~》展開プロセス
などが挙げられている。
結局、unfolding genocide で「現在展開しつつある大虐殺」・「現在進行中の大虐殺」
と解される。
・embrace
[他動詞の場合]
1.〔人を〕抱擁する、抱き締める
She ran to embrace her best friend. 彼女は親友に駆け寄って抱き締めた。
2.〈文〉〔~を〕包囲する、〔~を〕取り巻く
3.〔進んで~を〕利用[活用]する
It has been a surprise to see him embrace the technology.
彼がその技術を進んで利用したことは驚きだった。
4.〔全体の一部として~を〕含む、包含する
5.〔主義・思想などを〕受け入れる、採用する
In his message to the world, he announced that he would be embracing a new
world order.
世界に向けたメッセージで、彼は世界の新秩序を尊重していくと表明しました。
・ここでの identity は「〔人や物の〕正体・身元」の意。
>>365の訳例
その同じ23日には、イスラエル軍はガザで200人近くのパレスチナ人を殺害している。
南部のハン・ユニスだけでも少なくとも65人が亡くなった。
上記のメディアでは、しかしながら、これらの死者については一切見出しにならなかった。
報道記事としては、目下展開中の大量虐殺における様々な事象の中の、日々お決まりの
強襲の結果として言及されたにすぎない。この大量虐殺の全体では、これまでで既に
2万6000人超がガザで死亡している。
一体どうすれば、世界有数の報道機関各社が、イスラエルの犠牲者に関してまったく
同じ「最悪の日」なる表現に固執し、一方で、それよりはるかに数で勝るパレスチナの
犠牲者の方をほとんど無視するような具合でいられるのか。
一体なにゆえ、あるグループの人々にとっての1月22日が「最悪の日」と呼ばれ、
別のグループの人々に関してはそうではないのか。
(続く)
>>365での[文法・構文上の補足説明]
・Where they were reported, they were listed as part of the regular daily round-up ~
ここの文頭の Where は副詞節を導く接続詞である。
「 ~ する所に(で)」や「 ~ する場合に(は)」の意。
ジーニアス英和辞典第5版から例文を引くと、
--------------------------------------------------
Apricots won't grow where the winters are cold. アンズは冬が寒い所では育たない。
Where there's a will, there's a way. (ことわざ)意志ある所には道がある・
精神一到何事か成らざらん。
--------------------------------------------------
(なお、上記の文章の they は前の these deaths を受けている。全体で「これらの
死が報道された場合には ~ 」の意)
どうも天気がよくないな。
予定していた外出を延期せざるを得ない。
『めんつゆひとり飯』、『ワカコ酒』、読書エッセイギャグ漫画『バーナード嬢曰く』
の新刊がそれぞれ出たらしいのに。 (´·ω·`)
>>365の英文の続き
Unequal Value
You might expect that editors took the “deadliest day” phrase from
press statements from the Israeli government or military.
Yet Israel Defense Forces (IDF) spokesperson Daniel Hagari did not use
this phrase in his statement and neither did the IDF Chief of the General
Staff Herzi Halevi, who instead simply called it a “difficult day.”
Prime Minister Benjamin Netanhayu also described it as “one of the most
difficult days” while Israel’s President Isaac Herzog spoke of “an
unbearably difficult morning.” He used the same language as both Knesset
Speaker Amir Ohana and Minister Benny Gantz, both of whom referred to
a “painful morning.”
>>371での[注意すべき単語・熟語、難単語・熟語など]
(主に英辞郎から引用)
・press statement 記者声明、(対)プレス声明
・Israel Defense Forces (IDF) spokesperson Daniel Hagari は「イスラエル国防軍
(IDF)の報道官ダニエル・ハガリ少将」にしておく。
・the IDF Chief of the General Staff Herzi Halevi は「イスラエル国防軍(IDF)
のヘルジ・ハレヴィ参謀総長」の意。
chief of the general staff は「参謀総長 ◆【略】CGS」である。
・Prime Minister Benjamin Netanhayu は「イスラエル首相のビンヤミン・ネタニヤフ」
にしておく。
・Israel’s President Isaac Herzog は「イスラエル大統領のイツハク・ヘルツォグ」
の意。
・Knesset Speaker Amir Ohana は「イスラエル国会の議長アミール・オハナ」の意。
Knesset は「イスラエル国会」。
・Minister Benny Gantz は「戦時内閣に参加している前国防相のベニー・ガンツ」
にしておく。
>>371の訳例
[同等でない価値]
この「最悪の日」なる表現は、イスラエル政府または同国防軍の報道機関向けの声明
からメディアの担当編集者が拝借したものと思われるかもしれない。
ところが、イスラエル国防軍(IDF)の報道官ダニエル・ハガリ少将は、この言い回し
を自分の声明の中では使っていなかった。ヘルジ・ハレヴィ参謀総長も同様であった。
同参謀総長は単に同日のことを「(我々にとって)厳しい日」と評したにすぎない。
イスラエル首相のビンヤミン・ネタニヤフ氏もまた、それは「極めて困難な日の一つ」
と述べただけであるし、大統領のイツハク・ヘルツォグ氏は「耐え難く辛い朝」に
ついて語っていた。ヘルツォグ大統領のこの表現は、同国国会の議長アミール・オハナ
氏や戦時内閣に参加している前国防相のベニー・ガンツ氏の言葉と同様のものであった。
つまり、この両者は「苦痛に満ちた朝」という語句を用いていた。
(続く)
>>371の英文の続き
Of course, it is possible the phrase was used in private and informal
briefings to the press on the morning of Jan. 23. It is, however, equally
conceivable that this was a trope that came “naturally” from a deep-rooted
idea in the western media that the lives of Israelis and Palestinians are
not of equal value.
And, therefore, that measuring the “deadliness” of a particular day
should only be done for Israelis (where every life matters) and not for
Palestinians (whose individual lives clearly appear to count for less).
(続く)
>>374での[注意すべき単語・熟語、難単語・熟語など]
(主に英辞郎から引用)
・briefing
1.〔簡潔な〕状況[指示・情報]説明(会)、ブリーフィング
2.〔ブリーフィングで説明される〕概況、状況の要約、簡潔な指示
発音 bríːfiŋ ブリーフィング
・trope
1. 言葉の比喩的用法、言葉のあや ◆可算
2.〔物語・映画・ドラマなどで毎回繰り返される〕お決まりの[決まりきった]こと
[もの・展開(パターン)・シーン・言葉・動作]、お約束 ◆【参考】fanon
(以下略)
発音 tróup トゥロウプ
・deep-rooted [形容詞]
〔習慣・考え・感情などが〕深く根を張って[下ろして]いる、深く根差した[根付いた]、
根深い、深根性の
・are not of equal value
この表現の基本形である be of value(価値がある)の of は
>>243で既出の
「性質・特徴の of」である。「 ~ の性質・特徴を持つ」の意。
結局、are not of equal value で「同等の価値を持っていない」の意。
(続く)
(続き)
この「性質・特徴の of」については、念のため、再度ジーニアス英和辞典第5版から
の用例を挙げておく。
--------------------------------------------------
a man of (great) courage (とても)勇気のある(= a (very) courageous man)
a matter of great importance 非常に重大な事柄(= a very important matter)
This matter is of no importance. この事柄は少しも重要ではない。
(= This matter is not important at all.)
She's got the heart of an angel. 彼女は天使のような心をしている。
--------------------------------------------------
・~ And, therefore, that measuring the “deadliness” of a particular day
should only be done for Israelis
ここはおそらく文法的なミスがある。
measuring の後に of が欠けていると考えられる。
~ that measuring of the “deadliness”of a particular day
(ある特定の日の「最悪」(の程度)の測定)
・count for ~の価値[値打ち]がある、~に値する ◆【同】very significant
The young man's enthusiasm counted for something at least.
少なくとも、その若者の情熱は重要だった。
count for a lot 大いに価値がある
count for little ほとんど役に立たない、ほとんど意味をなさない、ほとんど価値がない
count for nothing 全く役に立たない、重要ではない、無駄である、全く価値がない
>>349に付け足し。
しばらくしてちょっと気になったことが。
シャーロック・ホームズとワトスンが住んでいたあのベイカー街221番地Bの建物も
やはり terrace に当たるのではないか、と。
この2人が借りていた複数の部屋も、ベイカー街に面した、細長い建物の中に収まって
いたはずである。
そこで、「baker street terrace」で検索してみると、案の定、ウィキペディアの
221B Baker Street の項目に以下の文章があった。
~ Baker Street in the late 19th century was a high-class residential district,
and Holmes's apartment would probably have been part of a Georgian terrace.
つまり、Holmes's apartment would probably have been part of a Georgian terrace.
すなわち、「ホームズの借りている部屋はおそらくジョージア王朝様式の連続住宅の
一部であったろう」なのである。
いやはや、ホームズ物語は子供の頃からおなじみで、普通の人間より自分はホームズ
物に詳しいと自負していたけれど、あの建物が terrace と呼ばれることには今まで
まったく気づいていなかった。お恥ずかしい話である。 (´·ω·`)
(ちなみに、この意味の terrace は terrace house とか terraced house とも言う。
terraced house は自分も以前から知ってはいた。が、terrace だけで terraced house
の意味で使うとは知らなかったのである)
>>374の訳例
もちろん、この「最悪の日」なる言い回しは、1月23日の朝、内々の、非公式な会見の
場で発せられたものかもしれない。しかし、一方で同様に考えられるのは、これが
決まり文句――欧米のメディアに深く根を張った、イスラエルの人々の命とパレスチナ
の人々の命では、その価値は同等ではないという感覚から「自然に」生み出される
決まり文句――ではないかということである。
したがって、そういう場合、ある特定の日に対し「最悪」などの形容を冠する尺度は、
もっぱらイスラエルの側を基準として適用されるのが当然であり(イスラエル人の
命はすべて重大である)、パレスチナの人々は蚊帳の外に置かれる(パレスチナ人の
個々の命ははっきりとより価値の低いものと見なされる)。
>>374での[文法・構文上の補足説明]
・~ from a deep-rooted idea in the western media that the lives of Israel
is and Palestinians are not of equal value
ここの that はもちろん a deep-rooted idea を具体的に説明する「同格の接続詞の
that」である。
>>374の英文の続き
‘Deadliest Day’
Indeed, a search of the Nexis database of U.K. national and local news
(including BBC broadcast bulletins) reveals that there were 856 uses of the
phrase “deadliest day” from Oct. 7, 2023 until Jan. 25, none of which
directly referred to evidence of Palestinian deaths in Gaza.
The only exception to this were some BBC bulletins on Oct. 25 which mentioned
“Palestinians reporting the deadliest day in Gaza” (emphasis added).
Otherwise, there was not a single reference during this period across the
British media to “the deadliest day for Palestinians” or “for the people
of Gaza.”
(続く)
>>380での[注意すべき単語・熟語、難単語・熟語など]
(主に英辞郎から引用)
・Deadliest Day については
>>361に既出で、
>>363の注と
>>364の訳例を参照。
・Nexis の表記は「ネクシス」にしておく。オンラインでニュースやビジネス情報
などの各種データを提供するサービスの事業名である。
・BBC broadcast bulletins は「BBCのニュース速報」にしておく。
bulletin が「ニュース速報」の意で使われることは英辞郎に出ている。
・“Palestinians reporting the deadliest day in Gaza”
これはBBCのニュース速報の見出しの表現であるから、新聞の見出しの場合と同様に、
簡略化された表現である。すなわち、be動詞が省略されている。
“Palestinians are reporting the deadliset day in Gaza”(「パレスチナ側は
ガザにおける最悪の日を伝えている」) の意。
(続く)
(続き)
・“Palestinians reporting the deadliest day in Gaza” (emphasis added).
ここの reporting は原文サイトでは斜字体で表現されている。書き手は斜字体にする
ことでこの単語を強調している、あるいは、この単語に読者の注意を促している。
「(emphasis added)」 はこれを受けての但し書きである。
この emphasis added は、正式には the emphasis was added by this writer
ぐらいと考えられ、「当該の強調(の印)は私(本文章の筆者)によって加えられた
ものである」(原文では元々強調されてはいなかった)の意。
訳としては「強調は(本文章の筆者の名前)による」ぐらいでいいか。
「(emphasis added)」 をネットで検索すると「強調追加」などという意味不明な
日本語が頻繁に使われているようで、あきれてしまう。
ちなみに、英辞郎にも載っていなかった。頻出表現と言っていいものなのであるが。
ここの文章では reporting が斜字体となっていることに関し、斜字体としたのは
本文章の筆者による意図的な強調であって、原文ではそうなってはいなかったことを
明確にしているのである。
>>380の訳例
[最悪の日]
実際のところ、オンライン・データ・サービスの『ネクシス』で、英国の全国レベル
と地方のニュースの双方(BBCのニュース速報を含む)を検索してみると、2023年
10月7日から今年1月25日までの間に「最悪の日」という言い回しが使われていたのは
856件であったが、この中で、直接ガザのパレスチナ人の死者の明らかな事例に言及
していたものは一つもなかった。
唯一の例外はBBCによる10月25日の複数のニュース速報におけるもので、「パレスチナ
側の "報道によると" 、ガザで最悪の日」という見出しであった(" "は筆者
フリードマンによる)。
これ以外では、上記の期間、英国のどのメディアを当たってみても、「パレスチナの
人々にとって最悪の日」あるいは「ガザの人々にとって最悪の日」という文句は見出せなかった。
(続く)
>>380での[解釈上の補足説明]
・The only exception to this were some BBC bulletins on Oct. 25 which mentioned
“Palestinians reporting the deadliest day in Gaza” (emphasis added).
(唯一の例外はBBCによる10月25日の複数のニュース速報におけるもので、「パレスチナ
側の "報道によると" 、ガザで最悪の日」という見出しであった(" "は筆者フリードマン
による)。)
ここで筆者の言っていることは、「最悪の日」なる言い回しをパレスチナ側に使っている
のはBBC自身ではない、BBCはただパレスチナ側の報道の表現をそのまま引用している
にすぎない、ということである。
BBCを初めとする欧米のメディアは、パレスチナ側にいくら多数の死者が出ようとも
「最悪の日」という表現は使わない。それよりはるかに少ない死者でも、イスラエル側
に死者が出た時は頻繁にこの表現を使う、ということである。
>>380での[文法・構文上の補足説明]
・The only exception to this were some BBC bulletins on Oct. 25 ~
ここは「倒置」で、普通の語順にすると、
Some BBC bulletins ~ were the only exception to this. となる。
some BBC bulletins ~ が主語で、were が述語である。
もし The only exception to this が主語であるなら述語動詞は was になるはず
であるが、were となっているから、そういう解釈はできない。
The only exception to this were と、ここまで読んで、上記の理由で The only
exception が主語でないことが確定するから、したがって当然この文章が「倒置」
であることも即座に確定する。
>>385の続き
・Otherwise, there was not a single reference during this period across the
British media to “the deadliest day for Palestinians” or “for the people of Gaza.”
ここで media の後の to は、もちろん、前の reference を受けている。
~ there was not a single reference (during this period) (across the British
media) to “the deadliest day for Palestinians” or “for the people of Gaza.”
reference to ~ で「 ~ への言及」の意で、これは、ここまでで何度も出た 動詞形の
refer to ~( ~ に言及する)の名詞の形である。
前から読んでいって reference を見た瞬間に、後に to ~ が出現することを予測できる
ことが望ましい。
ここ2、3日、寒さがぶり返してきた。 (´·ω·`)
それでホット・ウイスキー(ブラックニッカクリア+お湯)に逆戻り。
アテは「キットカット ミニ」の小袋を3、4個。
関係ないけど、トーラクの「愛媛県産 せとか みかんのプリン」が旨い。
かすかな甘酸っぱさの加減が絶妙である。
おや、書き込めるようになったのかな。
エラーが出て、ずっとダメだったけど。 (´·ω·`)
>>380の英文の続き
The other approximately 850 references directly related only to Israeli
casualties. Some 28 percent of them focused on the killing of IDF soldiers
on Jan. 22.
The vast majority referred to the events of Oct. 7, described either as
“the deadliest day for Jews” or “the deadliest day for the Jewish people”
which accounted for some 25 percent of all references.
Many of these stories were focused on the words of U.S. President Joe Biden
who, in a much publicised speech to Jewish leaders at the White House,
described the Hamas attack on Oct. 7 as the “deadliest day for Jews since
the Holocaust.”
(続く)
>>390での[注意すべき単語・熟語、難単語・熟語など]
(主に英辞郎から引用)
・casualty
1.〔死傷者の出る〕大事故、惨事
2.《casualties》〔事故の〕死傷者、犠牲者
There are no reports of casualties. 犠牲者が出たという知らせは来ていない。
The earthquake casualties were reportedly more than a thousand.
伝えられるところによるとその地震の犠牲者は1000人以上に達しました。
There were a great number of casualties in the war. その戦争では多数の死傷者が出た。
(以下略)
・focus on
~に焦点を合わせる、~に重点を置く[重点的に取り組む]、~を重視[重要視]する、
~に集中[注目・注視]する、~に心を注ぐ
His eyes focused on me. 彼の目は私を見詰めていた。
I can't focus on studying. 私は勉強に集中できません。
(続く)
(続き)
・ a much publicised speech の publicised は動詞 publicise の過去分詞形であるが、
このままで形容詞として使われることも多い。
英辞郎から参考例を引くと、
highly publicized ~ 広く[大々的]に報道された[されている]~
highly publicized economic crisis 声高に叫ばれている経済危機
much-publicized ~ 大いに喧伝された、鳴り物入りで宣伝された ~
well-publicized 広く公表された、広く報道されているような、有名な ~
well-publicized scandal 《a ~》広く知られているスキャンダル
widely publicized episode 《a ~》広く報じられた出来事
など。
・the Holocaust〔ナチスによるユダヤ人の〕大虐殺、ホロコースト
Not since the Holocaust have we witnessed aggression targeted so directly
at a civilian population.
ユダヤ人虐殺以来、民間人を直接標的とした攻撃を見たことはない。
>>390の訳例
他のほぼ850件に上る例はイスラエルの犠牲者に言及するものばかりであった。
そのうちの約28パーセントは、1月22日のIDF(イスラエル国防軍)の兵士の死に
関する記事である。
大部分の記事は10月7日の出来事に触れていた。その中では「ユダヤ人にとって
最悪の日」もしくは「ユダヤ民族にとって最悪の日」という表現が使われ、この
言い回しを使用した記事は全体のうちの約25パーセントを占めていた。
これらの記事の多くはバイデン大統領のセリフを特に取り上げていた。ホワイトハウス
でユダヤ人の指導者たちを前にして行った、有名な演説中の言葉である。大統領は、
10月7日のハマスによる攻撃に触れた際、「ユダヤの人々にとってホロコースト以来、
最悪の日」と述べたのである。
>>390の英文の続き
Biden’s words alone make up 20 percent of all references to the “deadliest
day” trope.
Perhaps Biden’s words were on the minds of editors across the world as
they listened to Israeli spokespeople on the morning of Jan. 23 and that
the deaths of 24 IDF soldiers merited such a phrase when talking about Israeli
lives.
(続く)
>>394での[注意すべき単語・熟語、難単語・熟語など]
(主に英辞郎から引用)
・ trope は
>>375で既出。
・on the mind of (= on one's mind)
(物・事が)(人の)気にかかって、(物・事を)(人が)考えて
What's on your mind? どんなことが気になっているのかい・何かたくらんでいるの
・merit [他動詞の場合]〔~の〕評価に値する
>>394の訳例
「最悪の日」なる、この決まりきった言い回しの使用例すべてのうちで、20パーセント
がもっぱらバイデン大統領のこの言葉を取り上げていた。
1月23日の朝、世界中のメディアの編集者たちがイスラエル政府の報道官の語る言葉
に耳を澄ましていた時、彼らの心の中に浮かんでいたのは、大統領のこのセリフ
だったのであろう。そしてまた、イスラエルの人々の命に関わりがある場合、IDF
(イスラエル国防軍)の兵士24名の死は、当然かかる言い回しを用いるに値するという
わけであろう。
>>394での[文法・構文上の補足説明]
・~ and that the deaths of 24 IDF soldiers merited such a phrase when talking
about Israeli lives.
ここは and that ~ の解釈が難しいが、一応これは、
~ and (perhaps) (it is) that ~
という具合に
「it is that ~ 」(それは ~ ということである)という
慣用的表現で、この場合 it is が省略された形と解する。
・~ when talking about Israeli lives.
接続詞の when( ~ する時に)や if などの場合、直後の主語とbe動詞が省略される
ことはよくあるパターン。
~ when (they were) talking about ~
である。この talking ~ を分詞構文と解する考え方もある。
>>394の英文の続き
Framing the War
But why has the phrase not been used in relation to Palestinians and, indeed,
why is there so little preoccupation with days when particularly large numbers
of Gazans are killed?
Precisely because the war is not framed in a way which recognises the equal
worth of all those affected — in other words, a situation where every instance
of significant Palestinian casualties would deserve a headline — it’s hard
to be certain of which have been the very deadliest days for the residents of Gaza.
(続く)
>>398での[注意すべき単語・熟語、難単語・熟語など]
(主に英辞郎から引用)
・frame については前スレの
>>163と
>>171を参照。
要するに、「枠・額(フレーム)に入れる」の原義から派生して「 ~ という形で
捉える・表現する」の意になると考えてよい。
・preoccupation
1. 没頭、夢中にさせるもの、気を取られていること、夢中、最大の関心事
His preoccupation with video games is the cause of his poor grades.
ビデオゲームへの没頭が彼の悪い成績の原因です。
2. 先取り
3. 先入観
発音 [US] priɑ̀kjupéiʃən | priɑ̀kjəpéiʃən | [UK] priːɔ̀kjupéiʃən
[US] プリアキュペイション、プリアキャペイション、[UK] プリーオキュペイション
・those affected の those は「人々」。affected は過去分詞で、前の those を修飾。
「影響される人々・影響を受ける人々」の意であるから、訳語としては「関係者」など
が充てられたりする。
(続く)
(続き)
・significant Palestinian casualties
casualty は
>>391で既出。この文脈ではもちろん「犠牲者」の意味である。
したがって、この casualties を修飾する significant は「かなりの・相当の」の意味。
つまり、英辞郎の以下の定義のうちの 4. に当たる。
--------------------------------------------------
・significant
1. 重要な、意義深い、大きな影響を与える
His work in the field of lung cancer research was significant.
肺がんの分野における彼の研究成果は意義深かった。
2. 意味のある、意味を表す
This is a truly significant thing for us to do. これは私たちにとって本当に意味のある行為です。
3.〔人の表情が〕意味ありげな
4. 大幅な、かなりの、著しい
It takes significant time to develop new products. 新製品を開発するには多大な時間がかかる。
5.《統計》有意な
--------------------------------------------------
・deserve
[他動詞の場合]
1.〔~を〕受けるに値する[足る]、〔~の〕価値がある、〔~に〕ふさわしい
I'm sure that Mr. Laube deserves the award. ラウベ氏がその賞を受けるに値すると私は確信しています。
It's really more honor than I deserve. 身に余る光栄です。
She deserved it. 彼女には当然の報いだ!/自業自得です。
◆【同】She got what was coming to her.
Not even a prisoner deserves to be treated like this. 囚人[捕虜]でさえ、こんな扱いは受けない。
What did I do [have I done] to deserve this? こんな目に遭うなんて、私が何をしたというのか。
◆【場面】理不尽と思える災難に遭って。
>>398の訳例
[戦争を一方の観点から切り取る]
それにしても、この「最悪の日」なる言い回しは何ゆえパレスチナ側に関して
使われないのであろうか。まったくのところ、何ゆえ、ガザでとりわけ多数の
人間が殺害された日に対して、これほど関心が払われないのであろうか。
実のところ、この戦争が、当事者すべてを等しく価値がある存在とは見なして
いない形で――言い換えれば、パレスチナ側に相当数の犠牲者が出た場合でも、
それがニュースの見出しを飾るに値するとは見なされていない形で――提示されて
いるからこそ、どの日がガザの住民にとって「最悪の日」であるかを断言すること
が難しいのである。
>>398での[解釈上の補足説明]
・Framing the War と ~ the war is not framed in a way ~ について。
ここの frame という単語の使い方は要注意である。
既に前スレの>163と171でも触れたが、「ある特定の形で捉える・表現する」の意で、
現代英語では頻繁に使われる。しかし、英和辞典にはあまり納得のいくような定義や
例文は示されていないようである。今後の改訂に期待したい。
オンラインで引ける Cambridge Advanced Learner's Dictionary には定義として、
to present or describe something in a particular way
と書いてあり、例文としては、
It is easy, but not helpful, to frame this situation as "us against them".
He suggested framing the issue positively.
が載っている。
一応、上の英文を訳すとそれぞれ、
「ある特定のやり方で何かを提示もしくは描出する」
「この状況をいわゆる『俺ら対あいつら』(の対立)として捉えることは容易であるが、
(問題の解決には)有用ではない」
「彼は当該の問題を肯定的に捉えることを提案した」
ぐらい。
今回の英文の文脈においては、この frame は「印象操作する」・「偏向報道する」
と結局ほぼ同義である。
昨日はスーパーで成城石井の「モヒート」缶を買った。
「モヒート」は基本的にラム酒を炭酸水で割ったものである。
寒いので、これを電子レンジで温めて飲むと、甘味が増幅して、まるで
梅酒のような感じである。
次の一杯は常温で呑む。これはすっきりした味わい。
アテは森永の「アーモンドクッキー」。
>>398の英文の続き
However, it’s clear that the period immediately after the temporary ceasefire
in the last week of November saw particularly intense airstrikes and there
were, according to Al Jazeera, at least 700 Palestinians killed on Dec. 2 alone.
Yet there was no mention in the U.K. media about this being the “deadliest
day” for Palestinians. Instead, The Guardian simply ran with a headline of
“‘Israel says its ground forces are operating across ‘all of Gaza’” while
The Sunday Times wrote: “Fears for hostages as Gazans say bombardment is worse
than ever.”
According to The Mail Online, “Israel says it is expanding its ground operations
against Hamas’ strongholds across the whole of the Gaza Strip as IDF continues
to bomb territory after terrorists broke fragile truce.”
(続く)
>>404での[注意すべき単語・熟語、難単語・熟語など]
(主に英辞郎から引用)
・Al Jazeera アルジャジーラ ◆カタールのドーハに本社がある衛星テレビ局
・The Guardian simply ran ~ の run は「放映[放送]する」の意。
・ its ground forces are operating ~ の operate は、英辞郎の以下の定義のうち、
もちろん、6. の意味である。
--------------------------------------------------
[自動詞の場合]
1.〔機器などが〕動作[作動・稼働]する
The machine can operate at the maximum temperature of 200 degrees C.
その機械は最高温度200℃で動作させることができます。
2.〔会社や組織が〕営業する、活動する
This service operates 24/7. このサービスは24時間年中無休で提供されます。
3.〔思想などが〕影響を及ぼす
4.〔薬などが〕効果がある
5.〔医者が〕手術する
6.〔軍隊などが〕作戦行動する
7.〔証券や商品市場で〕取引する、売買する
8.〈話〉〔非合法な〕商売をする、いかさまをする
--------------------------------------------------
(続く)
(続き)
・“Fears for hostages as Gazans say bombardment is worse than ever.”
これは新聞の見出しであるから、表現が簡潔になっている。
(新聞、雑誌などの見出しの表現については、
>>16で挙げたサイトを参照)
Fears for hostages は「人質に対する懸念」であるが、「人質に関する懸念が
高まっている・人質の安否が危ぶまれている」の意と解される。
as は同時性を表す接続詞であるから、「 ~ の最中に」の意と解釈してよい。
全体で「かつてないほど激しい空爆と現地ガザから伝えられる中、人質の安否を
気遣う声が高まる」ぐらい。
・The Mail Online の表記は「ザ・メール・オンライン」にしておく。英国の新聞
The Daily Mail(『デイリー・メール』紙)のオンライン版である。
・Gaza Strip (地名)ガザ
◆地中海沿岸のイスラエル西部の幅5Km長さ40Kmの地域。パレスチナ自治区(2000年現在)。
(続く)
(続き)
・IDF は Israel Defense Forces(イスラエル国防軍)の略。既出。
・fragile
1.〔物が〕壊れやすい、もろい、割れやすい
Didn't you notice the "Fragile" sticker? 「割れ物注意」のステッカーに気付かなかったの?
I handle small, fragile antiquities. 私は小さな壊れやすいアンティックの品物を取り扱っている。
This is a fragile item. これは壊れやすい品物です。
2.〔主張などが〕中身[根拠]がない、弱い
3.〔望ましいものが〕脆弱な、不安定な、はかない
Beauty is fragile. 美は、はかないものだ。
The economy remains fragile amid the uncertainty of the stock market.
株式市場の先行き不安の真っただ中で、景気は依然として脆弱です。
4.〔人(の体質)が〕虚弱な、(か)弱い、元気がない、調子が悪い
She looks fragile. 彼女はか弱い感じの人です。
発音 [US] frǽdʒəl | [UK] frǽdʒail [US]フラジャル [UK]フラジャイル
・truce
1. 停戦(協定)、休戦 ◆可算
There will be a political truce to clear the way for the royal wedding.
皇太子の結婚準備に取りかかるために、政局は休戦状態になるだろう。
2. 一時的休止[中止・中断]
発音 trúːs トゥルース、トルース
>>404の訳例
一方、明らかな事実は、11月の最後の週、一時的な停戦が終了してすぐ、とりわけ
激しい空爆が開始され、『アルジャジーラ』の報道によると、12月2日だけでも少なくとも
700人のパレスチナ人が命を落したことである。
ところが、英国のメディアでは、これがパレスチナ人にとって「最も死亡者の多い日」
であることに言及した報道は現れなかった。『ガーディアン』紙はただ単に見出しで、
「イスラエル政府によると、同国の地上部隊は『ガザ全域』で軍事作戦を展開している」
と伝えただけであった。また、『サンデー・タイムズ』紙の見出しは、「かつてない
ほど激しい空爆と現地ガザから伝えられる中、人質の安否を気遣う声が高まる」であった。
『デイリー・メール』紙のオンライン版である『ザ・メール・オンライン』ではこうである。
「イスラエル政府によると、ハマスが脆弱な停戦合意に背いて以降、IDF(イスラエル国防軍)
は爆撃を再開し、ガザ全域でハマスの拠点に対する地上作戦を拡大している」。
>>404での[文法・構文上の補足説明]
・However, it’s clear that the period immediately after the temporary ceasefire
in the last week of November saw particularly intense airstrikes
ここは、接続詞 that の後で、the period ~ が主語、saw がその述語であって、
いわゆる「無生物主語」の構文である。
この「無生物主語 + 述語の see」のパターンは頻出で、
>>130~132でも取り上げた。
日本人には感覚的になじみにくい表現である。
・Yet there was no mention in the U.K. media about this being the “deadliest
day” for Palestinians.
ここの being はもちろん動名詞で、直前の this はその意味上の主語。
this is the“deadliest day” for Palestinians.(これはパレスチナ人にとって
『最も死亡者の多い日』である)
という文章が、is を being という動名詞にすることにより、名詞語句に変えられたもの。
~ about [(this → ) being the “deadliest day” for Palestinians]
[(これが)パレスチナ人にとって『最も死亡者の多い日』であること]について ~
>>404での[英文解釈上の補足説明]
・Yet there was no mention in the U.K. media about this being the “deadliest
day” for Palestinians.
ところが、英国のメディアでは、これがパレスチナ人にとって「最も死亡者の多い日」
であることに言及した報道は現れなかった。
今回の文章では、ここまでずっと deadliest day を「最悪の日」と訳してきた。しかし、
この言葉には「死者数最多日」の意味が含まれることは既に
>>363で触れた。
一つの単語には大抵、複数のニュアンスが含まれる。訳出の際にその中のどのニュアンス
に重きを置いて訳語を決定するかは重要な問題である。
ここでは、文脈上、「最悪の日」ではなくて「最も死亡者の多い日」としなければ
ピントがぼけてしまう。
複数のニュアンスを含む言葉を訳す場合、ある一つのニュアンスに焦点を当てて訳語を
決定するということは、他のニュアンスを切り捨てることでもある。これは翻訳が本質的に
担う限界である。
>>404の英文の続き
The BBC’s TV news bulletins on Dec. 3 carried distressing footage of
casualties but also featured a quote from an adviser to Netanyahu saying
that “Israel was making the ‘maximum effort’ to avoid killing civilians”
without carrying an immediate rebuttal of this outrageous claim.
In other words, despite the fact that 30 times more Palestinians were killed
on Dec. 2 than when the 24 IDF soldiers were killed on Jan. 22, there was
no recognition of the “deadliness” of that day.
Instead, the framing was all about the strategic plans of the Israeli military
rather than the mass slaughter of Palestinians.
(続く)
>>411での[注意すべき単語・熟語、難単語・熟語など]
(主に英辞郎から引用)
・bulletins は
>>381を参照。
・carry は
>>363でも触れたが、ここでも「〔~を〕伝える、〔~を〕放送する」の意。
・footage
1. フィート数、全長、フィート長 ◆不可算 ◆フィート(feet)で計った長さ
2.〔映画撮影場面の〕フィルム長
3.〔出来事を録画した〕フィルム映像
4.〔監視カメラの映像など〕ビデオ
They rechecked the footage from the accident. 彼らは事故当時のビデオを再チェックした。
5. フィルム映像の1場面
発音 fútidʒ フティジ
(続く)
(続き)
・feature は重要な多義語である。
[他動詞の場合]
1.〔イベントや記事で~を〕呼び物にする、特集する
A variety of art mediums such as sculpture and painting will be featured in the next issue.
次号では、彫刻や絵画などのさまざまな美術品を特集します。
2.〔映画で人を〕主役にする、〔歌手を〕客演させる
3.〔~の〕特色となる、〔~を〕特徴付ける
4.〈話〉〔~を〕心に描く、〔~を〕想像する
I couldn't feature my father crying like that.
父があんなふうに泣くなんて想像できませんでした。
・Netanyahu は
>>372を参照。
・rebuttal 反論、反証 ◆可算
発音 ribʌ́təl レバタル、レバトウ
(続く)
(続き)
・outrageous
1.〔人を侮辱して〕イライラさせる、悪意ある、無礼な
He was cut to the quick by her outrageous question. 彼は、彼女の無礼な質問にムカッときた。
2.〔道徳に反して〕言語道断の、もっての外の、ふらちな
3.〔気性や行動が〕乱暴な、凶暴な、凶悪な
4.〔ファッションなどが〕インパクトの強い、斬新[奇抜・前衛的]な
5.〔常識から外れた〕法外な、理不尽な、とんでもない
It's an outrageous lie. それは、とんでもないうそだ。
6.〈米俗〉格好いい、素晴らしい
発音 autréidʒəs アウトゥレイジャス
・framing については
>>402を参照。
(続く)
(続き)
・~ all about ~ はほとんど熟語と言ってよい表現になっている。
英辞郎には、
--------------------------------------------------
1. 周囲をぐるりと
2. ~に関する全て
What's that all about? あれは[それは]一体何のこと?/それって一体どんな意味があるの?
3. ~が全てで、全て~次第で、要は~で
Relationships are all about compromise.
人間関係というのは、要するに譲り合うことです。/(良好な)人間関係を築く鍵は、
譲り合いの精神です。
--------------------------------------------------
と記載されているが、他にも数々の用例が挙がっている。
少しだけ引用すると、
--------------------------------------------------
all about looks 《be ~》外見が全てだ[ばかりにこだわる]
all about luck《be ~》運次第である、時の運だ、水物である
all about the money《be ~》金が全て[全て金次第]である
all about timing《be ~》要はタイミングだ、タイミングが全てだ
he's all about ~ . 彼の生きがいは ~ だ、彼に ~ が一番大切である
--------------------------------------------------
など。
ただし、本文章での訳出の仕方は文脈上更に検討を要する。
昨日は午後から雑用を片付けに街へ。
書店で『ワカコ酒』の第22巻、『蝶ネクタイ先生の飲み食い談義』(高橋義孝著
河出文庫)などを購入。
最後に例によって呑み屋。
ウイスキーの『陸』をお湯割りで。
アテは焼きそばにおにぎり2つ。
積読本が溜まっているので、買うのは最近は漫画本や軽いエッセイ本ばっかり。
積読本だったマジメ系の本を読み進めるかたわら、息抜きにこれらの漫画本や
軽いエッセイ本を読むのだ。 (´·ω·`)
>>411の訳例
BBCの12月3日のテレビ・ニュース速報では、パレスチナの犠牲者の痛ましい映像が
流された。しかし、それと同時に、イスラエルのネタニヤフ首相の側近による言葉が
大きく取り上げられた。「イスラエルは一般市民の犠牲を防ぐべく『最大限の努力』を
払っていました」と言うのである。BBCは、このとんでもない主張に一切疑問を付する
ことなく、そのまま伝えた。
言い換えれば、12月2日のパレスチナ側の死者の数は、1月22日のIDF(イスラエル国防軍)
の兵士の死者数24名の30倍に相当するにもかかわらず、当該の日を「最も死亡者の多い」、
由々しい日と見なす認識はなかったのである。
代りにこれらの偏った報道が伝えようとしたものは、要するに、イスラエルの軍事行動
の戦略的な展開であって、パレスチナの人々が大量に殺害されたという事実ではない。
>>415に付け足し。
~ all about ~ は、英辞郎ではこのように熟語的、慣用表現的な扱いで記載されて
いるが、この all は元々、強調語である。
したがって、ジーニアス英和辞典では、all about という見出しはなく、普通に
about の前置詞の用法の一つとして載せられている。
一部を引用すると、
1. [関連] の b)
[be (all) ~ (doing)[活動・仕事などの目的・本質を示して] ~ するということだ。
[it is (all) ~ O] すべては ~ だ。
(一部省略)
Our job is (all) about guarding the place. 私たちの仕事はその場所を警備することです。
Life is (all) about challenges. 人生の本質は挑戦である。
What was that (all) about? (たった今起こった事態について)これはどうしたというんだ
(all を付加すると驚きの気持ちが加わる)
と出ている。
about は元々、「 ~ について・ ~ に関して」という関連を示す言葉であるから、
ここから派生して上記の用法が出てくるわけである。
>>411の英文の続き
‘Intensive Strike’
On Dec. 26 a further 241 people were killed by Israeli bombs. Britain’s
“newspaper of record,” The Times, responded with the headline: “Israel-Gaza
war: Palestinians hit by ‘most savage bombing’” with a sub heading:
“Israel launches most intensive strike since Hamas attack on October 7.”
You could be forgiven for thinking that there was nothing deadly about this
episode because, after all, Palestinians were only being “struck” as opposed
to brutally killed.
(続く)
>>419での[注意すべき単語・熟語、難単語・熟語など]
(主に英辞郎から引用)
・newspaper of record は、俗に「信頼性の高いと見なされている全国紙」のこと。
・The Times は英国の代表的な全国紙。表記は「タイムズ紙」にしておく。
・Palestinians hit by ‘most savage bombing’
ここは新聞の見出しであるから、その慣用によって、be動詞が省略されている。文法的に
正しくは Palestinians were hit by 'the most savage bombing' である。新聞や
雑誌の見出しの表現方法については
>>16で挙げたサイトを参照。
・sub heading 副見出し、小見出し
・could be forgiven for ~ing は熟語的表現と考えてよい。
ジーニアス英和辞典第5版から引くと、
--------------------------------------------------
could [can, might] be forgiven for ~ing
(人が) ~ するのはうなずける[無理もない]
She could be forgiven for thinking it is over.
彼女がそれはもう終わったと考えるのも無理はない。
--------------------------------------------------
・as opposed to ~ ~ とは対照的に、~ に対立するものとして、~ の対語として
>>419の訳例
[熾烈な爆撃]
12月26日には、更に241名がイスラエルの空爆によって亡くなった。英国の「高級全国紙」
である『タイムズ』紙は見出しで、こう伝えた。「イスラエル・ガザ戦争: パレスチナは
『最も激しい爆撃』を被る」、と。副見出しは「イスラエル政府、ハマスによる10月7日の
攻撃以来、最も熾烈な爆撃に着手」である。
このような報道では、当該の出来事が特に深刻なものではないと受け取られても不思議
ではあるまい。結局のところ、パレスチナの人々は「爆撃を被った」だけであって、
情け容赦ない殺戮にさらされたわけではないという具合である。
>>419の英文の続き
But this was hardly an exceptional day given that Oxfam reported earlier
this year that Israel’s military was killing Palestinians at an average
rate of 250 people a day, a figure it said exceeded the daily death toll
of any other major conflict of recent years.
There is clearly a brutal politics to counting the dead. The New York Times
ran an article on Jan. 22 headlined, “The Decline of Deaths in Gaza”
arguing that average daily deaths across a 30-day period have now fallen
below 150.
(続く)
>>422での[注意すべき単語・熟語、難単語・熟語など]
(主に英辞郎から引用)
・~ given that ~ は慣用的な表現。
「〔that以下〕だと仮定すると・ということを考慮すると」の意。
元々は、given の前に being が省略されていた分詞構文と考えられよう。
・Oxfam の表記は「オックスファム」。英国のオックスフォードで設立された、
発展途上地域を支援する国際的な民間団体である。
・ figure は
>>66で既出。
・death toll 〔事故・災害・戦争などによる〕死亡者数
The death toll from the tanker fire rose to 100.
そのタンカー[タンクローリー]火災での死亡者数は100人に上りました。
・There is clearly a brutal politics to counting the dead.
ここの politics は解釈が難しいが、一応「(政治的)思惑(おもわく)」と取っておく。
辞書の訳語では「政治活動」や「(政治的)駆け引き」などの見出しに相当すると考えられる。
・the dead はもちろん「the + 形容詞」で「 ~ の人々」を表す用法。
・The New York Times ran an article ~ の run は
>>60で既出。
article は前スレでも出たが、ここでも「〔雑誌や新聞の〕記事、論説、論文」の意。
>>422の訳例
しかし、この12月26日の出来事は、まったく例外的なものとはまず言えない――
発展途上地域を支援する国際的な民間団体『オックスファム』が今年初めに明らかに
した報告書を考慮するならば。それによると、イスラエル軍は、平均して1日に250人の
パレスチナ人を殺害している。この数値は、近年の他のいかなる大規模な紛争における
平均的な1日の死者数を上回っている。そう、『オックスファム』は述べていた。
死者を勘定することには、明らかにあからさまな思惑が働いている。ニューヨーク・
タイムズ紙は1月22日に「ガザの死者数、減少」という見出しの記事を掲げた。直近
30日の1日当たり平均死者数は現在、150人以下に減少していると言うのである。
(続く)
>>422での[文法・構文上の補足説明]
・~ Israel’s military was killing Palestinians at an average rate of 250
people a day, a figure it said exceeded the daily death toll of any other
major conflict of recent years.
ここの [an average rate of 250 people a day] と [a figure it said exceeded ~
years] は「同格」である。「同格」についてはこれまで何度も出たので説明は省略。
(続く)
(続き)
・ a figure it said exceeded the daily death toll ~ は、a figure の後に関係
代名詞の that(または which)が省略。ここは、いわゆる「連鎖関係代名詞節」である。
a figure (that(またはwhich)) it said exceeded ~
そしてもちろん上の said の後には普通の接続詞の that が省略されている。
この部分の元になっている文章は、
it said (that) the figure exceeded ~
(it(オックスファム)は、その数字は ~ を超えていると述べた)
the figure は、この接続詞の that 以下の部分で主語の働きをしている。
この主語の働きをしている the figure が関係代名詞(主語の働きをしているので
主格の関係代名詞である)の that(または which)に変わり先頭に移動するのである。
本来なら主格の関係代名詞は省略しないのであるが、この「連鎖関係代名詞節」の場合は
例外となる。
a figure it said exceeded ~ 全体で
「それ(オックスファム)が、(その数字は) ~ を超えていると述べた数字」の意。
この「連鎖関係代名詞節」については前スレの951・952でも触れた。
上記の説明がわからない場合は、中学~高校前半の関係詞に関する文法知識がきちん身に
ついていないことを意味するから、そこをやり直していただくしかない。
(続く)
「続き」として、There is clearly a brutal politics to counting the dead.
の部分の解説をしなければならないが、ここはちょっとめんどくさいので、
今日のところはここまでとさせていただく。 (´·ω·`)
>>422での[英文解釈上の補足説明]
・There is clearly a brutal politics to counting the dead.
この文章は順番に、また、論理的に解説するのは自分にとっては難しいので、
アトランダムに自分が考えたこと、解釈上の手がかりとなるものを挙げていこうと思う。
(一応、以下に番号を付して掲げるが、これは後でまた説明などを付け足すかも
しれないので、単にその便宜を考慮してのことである)
1. brutal は英辞郎では以下の定義が挙げられている。
--------------------------------------------------
brutal
1.〔けだもののように〕野蛮な、残忍な、残酷な、荒々しい ◆【名】brute
The boy's father gave him a brutal beating. 少年の父親は彼に荒々しい殴打を与えた。
2.〔天候などが〕厳しい、猛烈な
3. 赤裸々[極めて率直]な、歯に衣着せぬ、遠慮会釈もない
◆発言の正直さなどについて。「何も隠さない・率直」という肯定的評価を表すことが
多い。文脈によっては「相手の気持ちを思いやらない」というニュアンスを伴うが、
通例「わざわざ意地悪な言い方をする」のではなく「事実をありのままに言う・重要な
ことなので単刀直入に言う」という含意。
--------------------------------------------------
問題の文章では、この定義のうちの 3.に該当するであろう。単なる強調語としての
ニュアンスが強い。
(続く)
(続き)
2. ~ to counting the dead の the dead は既に
>>423で触れた文法事項によって、
結局、「死んだ人々」、「死者」の意である。counting の ing は動名詞。
全体で「死者を数えることに対する」または「死者を数えることに対して」。
3. politics の解釈が最も難しいが、ネットで引ける Oxford Learner's Dictionaries
の定義が非常に有効な手がかりとなりそうである。
すなわち、
--------------------------------------------------
the activities involved in getting and using power in public life, and being
able to influence decisions that affect a country or a society
--------------------------------------------------
一応、この定義の訳を試みると、
「公の場・一般市民の生活において、力・権力を得たり使用したりすること、そして
また、国や社会に関わる決定に影響力を及ぼすことのできること、に関係する様々な
行動・行為」
である。
(続く)
(続き)
さて、この定義を基に問題の文章を考えてみると、この文章の前後ではメディアの
報道について書かれているのであるから、この politics というのは、メディアの
振る舞い(報道の仕方)を表していると想定されよう。
すなわち、大手メディアは「公の場・一般市民の生活において」、そのメディアの
「力・権力」を行使し、国民・一般市民の意思決定に大きな「影響力を及ぼす」こと
ができる。いわゆる世論の形成に大きな役割を果たすのである。
これはつまり、「世論を誘導すること」が可能ということである。
だから、要するに、ここの politics は「(メディアによる)世論を誘導するような
報道の仕方」と解することができよう。
自分の訳では、そういう報道の仕方、手法そのものではなく、その動機、意図の方に
ポイントを置いて「思惑」としたが。
(続く)
(続き)
4. 一般に、英文解釈上難しい語句に突き当たった場合は、その前後で同意表現、
言い換え表現がないか注意して読み返すのが非常に有効なテクニックである。
問題の文章の politics も、前の方をじっくりと読み返してみると、the framing
という名詞語句が出ている。この frame または framing については
>>402で触れた。
そして同時に、これを「印象操作」や「偏向報道」と訳せる可能性についても言及した。
問題の文章の politics も framing に置き換えて通用しそうである。
つまり、この politics は上記のように「世論誘導」、「印象操作」、「偏向報道」
などと訳しても大意的に大きく間違いにはならないと思われる。
さらに、後の方を読んでみると、 pure propaganda(まったくの・純然たるプロパガンダ)
という表現も出てくる。
問題文の brutal politics の brutal は上で述べたように単なる強調語としての
ニュアンスが強いから、この表現の pure と同様である。そうすると、結局、この
pure propaganda は brutal politics とイコールではないかと推察することができよう。
politics は、そういうわけで、「プロパガンダ」と訳しても可ということになりそうである。
一応、こんなところで終了。
(もっとも、この話にもう誰もついてこなくなっているのではないかという気もするが。
ま、いいや) (´·ω·`)
>>422の英文の続きを書き込もうとしたが、NGワードが含まれているとか出て、
書き込めない。しばらく様子を見ることにする。 (´·ω·`)
>>422の英文の続き
(ここの文章は、原文サイトを確認していただければわかるように、ツイッターからの
引用である)
--------------------------------------------------
Disgusting from nytimes. No consideration that its difficult for an obliterated
comms & healthcare Gazan system – destroyed by Israel – to keep up w number
killed. 1000s still buried under rubble while the rest are being starved to
death or killed by disease.
Pure propaganda.
— Sana Saeed (SanaSaeed) January 22, 2024
--------------------------------------------------
(続く)
ふぅ、一応書き込めたな。
>>433の書き込みは元々 nytimes と SanaSaeed の前にアットマークがそれぞれ
付されていた。
それと、Pure propaganda の後に、ツイッターのアカウントらしきものが書いてあった。
これらが怪しいと思って、削除してクリックするとご覧の通り無事書き込めた。やれやれ。
まあ、これらはなくてもあまり意味的に支障はない。
>>433での[注意すべき単語・熟語、難単語・熟語など]
(主に英辞郎から引用)
・Disgusting from @nytimes.
あらかじめ述べたように、この部分の文章はツイッターでの投稿であるから、表現が
新聞・雑誌の見出しと同じように簡略化されている。
ここでは、Disgusting の前に It's という主語と述語動詞が省略されていると考えられる。
・No consideration that ~
ここも No consideration that の前に There is が省略されていると考えられる。
次の文章の 1000s still buried ~ も、新聞・雑誌の見出し表現と同様に、受動態の
be動詞が省略と考えられる。
No consideration that its difficult for ~ の its は it's の意。ケアレスミス
であろう。
・comms = communications 発音 kɔmz コムズ
communications system 通信システム、通信網 ◆【略】coms
The coms [communications system] is on the blink. 通信システムの調子が悪い。
・w number killed
ここの w は with の略。ネットの投稿などでよく見られる省略形。
また、number は a large number of people の意と解せられる。number だけで「多数・
大勢」の意味があることは英辞郎に出ている。
つまり、with a large number of people killed。
この with は「付帯状況の with」であろう。「大勢の人々が殺されているので ~ 」。
・Pure propaganda も上と同様に、It's が省略と考えられる。
・Sana Saeed の表記は「サナー・サイード」。インドの有名な女優であるらしい。
>>433の訳例
--------------------------------------------------
ニューヨーク・タイムズ紙の記事には吐き気がします。イスラエル軍はガザの通信
システムや医療システムを滅茶苦茶にしました。大打撃を受けたこれらのシステムは、
大勢の人が亡くなっているので、機能を維持することが困難です。記事にはそういう
事情に対する認識が全然ありません。約1000人がまだ瓦礫の下に埋められていますし、
そうでない人々も餓死寸前か疾病のために命が危うい状態です。
この記事はプロパガンダそのものです。 ツイッター g3RILpJlfp
サナー・サイード(@SanaSaeed) 2024年1月22日
--------------------------------------------------
>>433での[文法・構文上の補足説明]
・ここの文章がツイッターへの投稿文で、表現が簡略化されていることについては、
既に
>>435で述べ、幾つかの箇所はその省略されていると考えられる語句を挙げておいた。
・No consideration that its difficult for an obliterated comms & healthcare
Gazan system – destroyed by Israel – to keep up w number killed.
consideration の後の that は「同格の that」である。
its は既に
>>435で述べたように it's(it is)のミスと考えられる。
そして、この it は形式主語であり、本当の主語は to keep up ~ である。
it is difficult (for an obliterated comms & healthcare Gazan system - destroyed
by Israel - ) to keep up ~
for ~ Israel - の部分はもちろん to不定詞の意味上の主語を表す。
it is difficult for A to B ~ (AがBすることは難しい)のおなじみのパターンである。
(続く)
(続き)
・~ while the rest are being starved to death or killed by disease.
ここの接続詞の or は、
while the rest are being [starved to death] or [killed by disease]
というつなぎ方であるから、
are being [starved to death](餓死しつつある)
と
are being [killed by disease](疾病によって死につつある)
の2つの文意を結んでいる。
are being はもちろん進行形である。この進行形に starved と killed という
過去分詞が続いて、受動態がプラスされている形。
My subway ride this morning was awful と言う文なのですが、
My subwayとrideの間に関係代名詞whichもしくはthatが省略されてるのでしょうか?
rideが動詞だとするとwasが何故過去形になってるのかちょっと理解できなくて・・
今朝乗る電車は不快だったと言う意味不明な解釈になってしまいます。
>>439 My subway ride が主語です。「私の地下鉄での移動」。
ちなみに、a train ride(列車の旅)、an airplane ride(空の旅)がジーニアス英和
辞典第5版に載っています。
this morning は正式には on this morning。時日を表す前置詞の on は慣用的によく
省略されます。
全体で、
「今朝の私の地下鉄による移動はひどいものだった」。
どういう意味で awful と言っているのかは文脈がないので断言できませんが、最も
可能性が高いのは、単に列車内がひどく混んでいたということでしょう。
>>433での[文法・構文上の補足説明]・続き
既に
>>435で一応説明したが、あらためて口語的省略表現を確認しておきたい。
藤井健三氏の『アメリカの口語英語――庶民英語の研究』(研究社出版)から一部
引用させていただく(訳も同氏によるもの)。
・it is の省略の例
「天候・距離・時間・明暗・状況などを表わす it もよく省略される」
(It's the) Time to get up.(さあ起きる時間だよ)
(ソーントン・ワイルダー『Our Town』より)
・there is の省略の例
「存在文の虚辞 there もよく省略される」
(There's) No need to thank me about that.(別に礼にゃおよばねえよ)
(スタインベック『ハツカネズミと人間』より)
(Is there) Anything in the papers I ought to know?(新聞に何か私が知って
おいたほうがいいことがのっているかね?)
(ソーントン・ワイルダー『Our Town』より)
・be動詞の省略の例
I (am) scared for it to happen in the dark.(あたしゃ、それが暗がりの中で
起こるのが怖いんだよ)
(フォークナー『That Eveinig Sun』より)
there's things you (are) too young to understand.(お前には若すぎて分からない
ことがいろいろあるんよ)
(カポーティ『Other Voices, Other Rooms』より)
>>433の英文の続き
For the NYT, it is “plausible that a lower percentage of deaths are among
civilians now that Israel’s attacks have become more targeted and the [average]
daily toll has declined.”
Not only, however, is there little evidence that the IDF is in any way opposed
to killing civilians but the idea that casualties are declining at a time
when we are soon likely to see a total of 30,000 Palestinian deaths is profoundly
shocking.
Any slowdown in the rate of killing is hardly a consolation to the millions
who still live in fear of IDF raids and rockets.
(続く)
>>442での[注意すべき単語・熟語、難単語・熟語など]
(主に英辞郎から引用)
・NYT はもちろん The New York Times の略。
・plausible
1.〔話・説明・主張などが〕真実[本当]である可能性の高い、まことしやかな、
もっともらしい、もっともらしく[もっともなように・信用できそうに]見える[聞こえる
・思われる]、妥当と思われる、妥当性の高い、信ぴょう性のある、説得力のある、
なるほどと思わせる、ありそうな、あり得る、理にかなっていると思われる ◆【反】implausible
The story had a plausible ending. その話にはもっともらしい結末があった。
2.〔人が(特に詐欺目的で)真実を語っているいるように見せかけて〕口先のうまい、
うまいことを言う
発音 [US] plɔ́zəbəl | [UK] plɔ́ːzəbəl [US]プロザブル [UK]プローザブル
・targeted
[形容詞として使われている場合]
1. ターゲット[標的・目標]とされた
2. ターゲット[的・対象]を定めた[絞った]
targeted ad ターゲット[的を絞った]広告
targeted attack on《a ~》~に標的を定めた攻撃、~を標的[目標・対象]とした攻撃
targeted country 《a ~》対象国
targeted customer ターゲット顧客、対象顧客、標的顧客
・daily toll はここでは daily death toll の意。death toll は
>>423で既出。
・IDF は
>>407で既出。
・be opposed to ~ ~ に反対している、~ に向かい合っている
・consolation 慰めること、慰め、安らぎ、慰安、慰める人 ◆可算または不可算
>>440 有難うございます。
rideは名詞だったんですね。
>>442の訳例
ニューヨーク・タイムズ紙にとっては、「死者数の減少は民間人のカテゴリーに見出す
のが妥当と思われる。なぜなら、イスラエル軍の攻撃は現在、より標的を絞ったものに
なっていると同時に、[平均的な]1日当たりの死者数は減っているからである」。
しかしながら、IDF(イスラエル国防軍)が民間人殺傷に反対しているという証拠はまず
見当たらない。それだけでなく、そもそも、パレスチナ人の死者が約3万人に到達しようと
している現時点で、犠牲者の数が減少していると考える、その考え方自体がひどく常軌を
逸している。
たとえ1日当たりの死者数が減ったとしても、ほとんど慰めにはならない――目下、IDFの
強襲やロケット弾に怯えながら日々を送っている何百万ものパレスチナ人にとっては。
>>442での[文法・構文上の補足説明]
・Not only, however, is there little evidence that ~
ここはもちろん not only という否定の副詞句が強調のため文頭に置かれたので、
後の部分が「倒置」の語順になっている。
通常の語順に直せば、
There is, however, not only little evidence that ~
(しかしながら、~ という証拠はほとんどないだけでなく ~ )
である。
evidence の後の that は「同格の that」。
>>442の英文の続き
Media Consensus
The media consensus that only Israelis are the victims of the “deadliest days”
in the region and not Palestinians, despite the latter accounting for 95
percent of deaths since Oct. 7, is one of the many illustrations of the unequal
and profoundly distorted coverage of this war.
Until the South African government submitted its partially successful claim to
the International Court of Justice, news organisations were unwilling even to
investigate the genocidal language of Israeli political and military leaders.
(続く)
>>447での[注意すべき単語・熟語、難単語・熟語など]
(主に英辞郎から引用)
・illustration
1.〔例などを使って〕説明[解説]すること
2.〔文字情報を補う〕図、絵、イラストレーション
3.〔説明を助ける〕実例、比較
・coverage は
>>31で既出。
・the International Court of Justice 国際司法裁判所
◆国連の機関。常設国際司法裁判所(Permanent Court of International Justice)の
機能と法律のほとんどを引継いだ。本部はオランダ・ハーグ(Hague)。国連加盟国間
の紛争を裁定。国連加盟国が裁定に不服なら安保理に申し立てできる。 ◆【略】ICJ
・ the genocidal language of Israeli political and military leaders は
「イスラエルの政治指導者と軍指導者による、(パレスチナ人に対する)大量虐殺を
ほのめかす発言」のこと。
>>447の訳例
[メディアの共通認識]
イスラエルの人々だけが当該の地域の「最悪の日」の犠牲者であって、パレスチナの
人々はそうではない――後者が10月7日以降の死者の95パーセントを占めているにも
かかわらず。このようなメディアの認識は、この戦争における不公正な、極度に
歪められた報道を象徴する多くの例の中の、ほんの一例にすぎない。
南アフリカ共和国政府が国際司法裁判所にイスラエルを提訴するまでは(その訴えも
一部しか認められなかったが)、メディアは、イスラエルの政治指導者や軍指導者ら
による大量虐殺をほのめかす発言をきちんと報道することすら二の足を踏んでいた。
>>447での[文法・構文上の補足説明]
・The media consensus that ~
ここの that はもちろん「同格の that」。
・~ , despite the latter accounting for 95 percent of deaths ~
accounting の ing は動名詞。the latter はその動名詞の意味上の主語。
~ , despite [(the latter →) accounting for 95 percent of deaths]
([(後者が)死者の95パーセントを占めること(事実)]にもかかわらず ~
>>447での[英文解釈上の考え方について]
・The media consensus that only Israelis are the victims of the “deadliest
days” in the region and not Palestinians, despite the latter accounting for
95 percent of deaths since Oct. 7, is one of the many illustrations of ~
The media consensus that ~ と、ここまで読んだ瞬間に、The media consensus が
この文の主語であろうから、当然これに続くであろう述語を期待しながら読んでいく
ことになる。ただし、consensus の後の that は瞬間的に「同格の that」(あるいは
関係代名詞の that)と感じるから、述語が現れるのはずっと先であると予想すること
になる。
[The media consensus (that で始まる長い修飾語句 ~ )](主部) + 述語動詞の v ~
という展開である。
結局、
[The media consensus (that only Israelis are the victims of the “deadliest
days” in the region and not Palestinians), (despite the latter accounting
for 95 percent of deaths since Oct. 7)], is one of ~
という構造で、is がこの文の述語動詞である。
The media consensus という主語に対する述語動詞が現れるまで、意識を切らさない
ように読んでいかなければならない。
>>416で書いた『ワカコ酒』の第22巻を読了。
いつものことながら、作者の新久千映氏の画力の高さにほれぼれする。
現実世界をこれほど精細に写し取れるのは驚異だ。
>>447の英文の続き
The media also routinely uses dehumanising and differential language where
Israelis are “massacred” while Palestinians simply “die.” This illustrates
the awful role of the mainstream media in paving the way for the ethnic
cleansing we are currently seeing.
The real reason you don’t see or hear the media talk about a “deadly day”
for Palestinians is that every day is deadly when you live in Gaza.
(今回の英文はこれで終了)
>>453での[注意すべき単語・熟語、難単語・熟語など]
(主に英辞郎から引用)
・dehumanizing 非人間的な、人間性を奪い取る(ような)
・differential 区別を示す、差別的な
・pave the way 道を開く
That university is paving the way in this arena of online university.
あの大学はオンライン大学という領域で道を開いている。
pave the way for
~の地固め[地ならし・下ごしらえ・下準備・お膳立て・準備工作]をする、~の(ための)
下地を作る
We must pave the way for the future. 未来のために道を開かないと。
These reforms paved the way for private enterprise.
これらの改革は民間企業の準備工作です。
・ethnic cleansing 民族浄化 ◆他の民族を一掃する[壊滅させる]こと
>>452に付け足し。
『ワカコ酒』はテレビ・ドラマ化されている(らしい)。
(自分は本を読む時間を確保するためにテレビは見ないことにしている)
これまで自分が読んできた漫画が次々とテレビ・ドラマ化されるのにはビックリだ。
『孤独のグルメ』しかり、『めしばな刑事 タチバナ』しかり。
さらには、地味な『めんつゆひとり飯』までも。
(この分だと、あの知る人ぞ知る隠れた秀作『味噌汁でカンパイ!』もテレビ・アニメ
化されるのではないかと思ったり・・・ さすがにそれはないか)
(´·ω·`)
>>453の訳例
メディアはまた、イスラエルの人々は「大量虐殺」を被っていると表現する一方で、
パレスチナの人々の場合はただ単に「死亡」するというような、冷ややかで不均衡な
言葉遣いを用いるのが常套となっている。このことが示すのは、我々が今現在目撃
している民族浄化をより容易ならしめるのに主流派メディアがとんでもなく大きな
役割を果たしているということである。
パレスチナの人々にとっての「死亡者の多い、由々しい日」についてメディアが言及
するのを我々が見たり聞いたりしない理由は、要するに、ガザで暮すならば毎日がそれに
該当するからにほかならない。
(今回の英文はこれにて終了)
これまでに取り上げた主な英文に関する[内容についての感想、感慨、意見その他」
アメリカ政府は「アメリカは自由、人権、民主主義の擁護者である」というタテマエ、
外交儀礼言葉、プロパガンダをくり返す。
そして、欧米と日本の大手メディアは、アメリカ政府の「御用」機関、プロパガンダ
機関と化し、その線に沿って報道を組み立てる。
それをまた、大勢の人間が信じ込む。
世界は醜悪だ。
ここで思い出す。漫画の『ヨルムンガンド』の最終巻で、武器商人である主人公の
女性ココ・ヘクマティアルが自分に付き従う少年兵のヨナに言った言葉を。
「私は世界が大嫌いだよ、ヨナ」。
この言葉はまったく自分の心に突き刺さる。
>>457に補足。
この漫画『ヨルムンガンド』はテレビ・アニメにもなったらしいが、自分はテレビは
見ない主義であるからよく知らない。
漫画としては、「ガン・アクション漫画」というカテゴリーに分類されている。
そして、果たして、ネット検索をしてざっと見てみると、いわゆる「兵器オタク」、
「武器オタク」、「軍事オタク」らしき人たちの書き込みが目につく。これらの人たち
の話題の中心は、武器や兵器、闘い方などなどのようである。
主人公のココ・ヘクマティアルやヨナの心の痛み、苦悩などに関心が払われている
ようには思えない。
そこで、「この漫画の本当の価値がわかるのは俺だけだ」という思いに捕らわれる。まあ、
こういう感慨はある特定の漫画や小説などの熱烈なファンにはよくあるものであるが。
確かに最初の方の巻はガン・アクション漫画の呼称がふさわしいかもしれないが、
全体に底流するテーマはそういう呼称に収まり切れない。
最近、最も自分の心に響くものがあった漫画である。
さて、
>>359、360に続いてやはりアラン・シリトーの話題。
シリトーはたくさんの小説を書いているが、詩人でもあり、詩集を生涯で7冊刊行
している。シリトーにとって詩作は小説と同等、いやそれ以上の意味を持つ重要な
営みであったらしい。
しかし、詩人としての評価はまったくと言っていいほど耳にしない。
小説家としても、シリトーは相変わらず「若者の反抗」だとか「労働者文学」という
レッテル貼りの下で論じられているように思える。
詩集を7冊も出しているそのシリトーの詩の方は一体どんな具合なのかしらんと思って、
Selected Poems Chosen by Ruth Fainlight というのを読んでみた。シリトーの
撰詩集であり、奥さんのルース・フェインライト(この人も著名な詩人らしい)が
選んだものである。
しかし、さすがに詩の読み取りは自分には難しかった。お笑い芸人のサンドイッチマン
の有名なセリフを借りれば、「ちょっと何言ってるかわからない」という具合である。
シリトー本人の詩はひとまず措き、この撰詩集に奥さんが書いた序文の一節をここで
取り上げてみたい。
(続く)
(続き)
--------------------------------------------------
~
I cannot write about Alan's poetry in the objective, analytical,
literary-critical way that would be possible with anyone else's work.
We were too close, too involved in the shared life-experiences, ideas and
influences, which surely were the source of some of our poems. Reading
his poems for this selection, particularly the earlier ones, makes me
remember where we were and what we were doing when he first showed me the
draft which he thought sufficiently realised to be read by another person:
and that person was me. We were each other's first reader and, certainly
in my case, it was something that continued as long as possible, and which
I have greatly missed since his death.
~
--------------------------------------------------
>>460での[注意すべき単語・熟語、難単語・熟語など]。
・literary-critical は「文芸批評的な」にしておく。
・ここでの draft はもちろん「下書き・草稿・原稿」の意。
・最後の文章中の miss はもちろん「〔~が〕ない[いない]のを寂しく思う、
〔~が〕恋しい」の意。
念のため英辞郎から、この定義の部分を引用しておくと、
--------------------------------------------------
3. 〔~が〕なくて不自由する、〔~が〕ない[いない]のを寂しく思う、〔~が〕恋しい
I know I'll miss him forever. 彼のことは一生忘れないだろう。
"I'll miss you." "I'll miss you, too."
「(あなたがいないと)寂しくなります」「私もです」
◆長期間会えなくなるときの別れの挨拶
What do you miss most about Japan? 日本の物で何が一番恋しいですか?
◆国外で暮らす日本の人などに。
I miss having you around. あなたがそばにいないので寂しい。
I miss eating dinner with my family. 家族と夕食を共にできないのが寂しい。
You have been missed. あなたがいなくて寂しく思っています。/会いたかったよ。
◆【場面】別離の状態、またはその後の再会。
We'll all miss you, Mr. Brown.
あなたがいなくなると私たちは皆寂しくなりますよ、ブラウンさん。
--------------------------------------------------
さて、せっかくであるからここで英文解釈クイズを出してみよう、と最初思った。
文中の
~ the draft which he thought sufficiently realised to be read by another person ~
の部分を、「意味をわかりやすく説明せよ」もしくは「和訳せよ(和訳が苦手な人は、
これを英文で書き換えてもよい)」
という形でクイズにしようとしたのである。
しかし、ちょっと考えてみると、今現在はAIの活用が盛んである。回答者の中にはAIを
駆使して正解を導き出そうとする人間が出てきそうだ。そうすると、AIを利用した人と、
それをしないでまったく自分の頭だけで考えた人とが入り交じり、公正な競争にならなく
なってしまう。
ということで、クイズの出題はやめにした。残念である。 (´·ω·`)
しかし、上の部分を正確に解釈するのは、英検1級の平均的合格者レベルでは難しいと思う。
ぜひ各自で考えてみて下さい。
>>460での[文法・構文上の補足説明]及び[解釈上の補足説明]]
・~ when he first showed me the draft which he thought sufficiently realised
to be read by another person.
さて、ここの the draft which he thought sufficiently realised to be read by
another person の部分は上で述べたように当初はクイズにしようと考えた箇所である。
重要なポイントを以下に列挙していく。
1. まず the draft which he thought sufficiently realised の部分だけを取り上げる
ことにする。
この関係代名詞を含んだ部分の元になる文章は、
he thought the draft sufficiently realised
(彼はその下書きが十分に realiseされていると考えた)
である。
(この「元になる文章」という考え方がわからないのであれば、それは中学~高校前半に
習得する関係代名詞の基本構造、文法をきちんと理解していないことを意味するので、
その学び直しが必要である)
(続く)
(続き)
そして、上の文章はいわゆる「SVOC」の文型である。
he(S)+ thought(V)+ the draft(O)+ (sufficiently→) realised(C)
である。
(SVOCの文型は大雑把に言うと、「SはOがCであるようにVする」という感じに解釈する。
この文章ではCが過去分詞の realised であり、過去分詞は受け身の意味を含意するから、
「SはOがCされているようにVする」ということになる)
この he thought the draft sufficiently realised
(彼はその下書きが十分に realiseされていると考えた)
という文章を土台として、問題の箇所の
the draft which he thought sufficiently realised
(彼が、十分に realiseされていると考えた、その下書き)
という一かたまりの表現としての名詞語句が生まれる。
(続く)
(続き)
2. さて、この中の realise の意味が難しい。
英辞郎には以下のように記載されている。
--------------------------------------------------
1.〔頭で思考・理解して~に〕気付く、〔~を〕悟る、〔~を〕自覚する、〔~を〕実感する
Oh, I didn't realize you were standing there. あれ、あなた、そんな所に立ってたの。気が付かなかった。
Do you realize what you've done? 自分が何をしたか分かっていますか?
All was well until he realized that. 彼がそれに気付くまでは全てが順調にいっていた。
I didn't realize that. それは知らなかった。
2.〔~を〕現実化する
3.〔夢・望ましい状況などを〕実現する
4.〔資産を〕換金[現金化]する
--------------------------------------------------
英辞郎にしては定義や説明が簡略である。今回はあまり助けにならない。
realise を日本語の訳語の「現実化する」とか「実現する」とかの一単語で置き換えて
憶えているだけでは、ここの理解は難しいであろう。
結論を言ってしまえば、上の定義では一応 3. に相当する。
ジーニアス英和辞典第5版では、この意味の定義の 2. の中に
「(デザイン・アイデア)を形にする、(可能性)を最大限に生かす」という訳し方が
載っている。
また、英英辞典を引くと、この場合の同意語として accomplish を挙げている。
だから、問題の個所は
the draft which he thought sufficiently accomplished
と一応書き換えられると考えられ、これならば意味がピンと来る人がいるのではないか。
自分の感覚としては、この realise は「具体的に形にする」ぐらいの感じ。
(続く)
(続き)
3. さて、次に ~ realised の後の to be read by another person の to不定詞に
ついて考えてみよう。
to不定詞も様々な用法があり、厄介である。
ここでポイントになるのは、直前の sufficiently。
「十分に」という言葉の後に to不定詞が来ている。最初はわからなくても、考えて
いるうちにハッと気付く人がいるであろう、「十分に」と to不定詞の組み合わせと
言えば、enough to(~するのに十分~・~するには十分~)という表現があることを。
これは高校生でもよく知っているおなじみの言い回しである。
すると、問題の個所は(ネイティブにとって自然な表現であるかどうかは別として)、
また、上に触れたように realised = accomplished とすれば、
the draft which he thought accomplished enough to be read by another person
(彼が、他の人に読まれるには十分に完成させられた(達成された)と考えた、下書き)
と書き換えられよう。
(続く)
(続き)
以上を総合して、訳を考えると、
「彼が、他の人に読まれるには十分に完成していると考えた、下書き」
「彼が、他の人に読ませてもいいと思うほどそれなりに形になっている(ものに
なっている)、下書き」
などが思い浮かぶ。
解釈にあたっては、重要なポイントは関係代名詞の構造の理解、SVOCの文型の理解、
「sufficiently ~ to不定詞」 = 「enough + to不定詞」 の類推力などであったが、
おそらく最も難しいのは realise の意味の取り方であって、「実現する」などの
日本語の単一の訳語を当てはめて理解しようとするのは無理であろうと思われた。
多読によって realise (accomplish なども)の英語本来の語感をつかんでいなければ
容易にはわからないであろうと思われたのである。
以上が自分の考える文法・構文や解釈上のポイントで、最終的な自分の訳は以下の通りである。
(続く)
訳を掲載しようと思ったが、ちょっと書き込みすぎ。
今日はここまでにしておこう。 (´·ω·`)
>>460の訳例
アランの詩については、私は客観的、分析的、文芸批評的に語ることができない。
他の人の作品であればできるであろうけれど。というのも、私たちはお互いがあまりに
身近な存在であり、人生体験、思想、影響などをたくさん共有してきたからである。
私たち二人が書いた詩の幾つかは間違いなくそれらが源泉になっていた。この詩集を
編むに当たってアランの詩――とりわけ初期の詩――を読み返していると、どうしても
思い出さずにはいられない。その詩の下書きを最初に私に見せてくれた時、私たちが
どこに住んでいたか、私たちがどんな暮らしをしていたか、等々。その下書きは、
アランが他の人に読ませても大丈夫と判断したからこそ見せたのであり、その「他の人」
というのはほかならぬ私だった。私たちはお互いにとって最初の読者であった。そして、
私にとってはまぎれもなく、その事情はそれが不可能になるまで続いたし、アランが
亡くなり、その事情が成立しなくなってからは、ずっと私の大きな寂しさの源であり続けて
いる。
>>460での[文法・構文上の補足説明]の付け足し。
・~ in the objective, analytical, literary-critical way that would be possible
with anyone else's work
ここの would はもちろん仮定法の would。
with anyone else's work の部分に if の意味が込められている。
「もしそれがアランの詩ではなくて他の誰かの作品だったとしたらできるであろう
客観的、分析的、文芸批評的なやり方で ~ 」の意である。
こういう if節がない仮定法の would のパターンは大学受験英語でもおなじみである。
・We were too close, too involved in ~
[too close] と [too involved in ~ ]は「並列」の関係。接続詞なしに同次元、
同趣旨の表現を並べるのである。前スレの798を参照。
>>460での[英文解釈上の補足説明]の付け足し。
・Reading his poems for this selection, particularly the earlier ones, makes
me remember where we were and ~
(この詩集の詩の選択のために彼の詩を読むことは、私に私たちが当時どこにいたかを
思い出させる)
訳では where we were を「私たちがどこに住んでいたか」とした。シリトー夫妻は
イギリス、スペイン、イタリアなどいろんな国で暮していたからで、ここでは当然
そういう意味で使っている。
・ ~ that continued as long as possible ~ (可能な限り長く続いた ~ )
この箇所では We were each other's first reader(私たちはお互いにとって最初の
読者であった)という事情について語っている。
したがって、as long as possible(可能な限り長く)というのは、お互い二人とも
生きていることを意味する。どちらか一方が死んでしまえばこの関係は成立しなくなる
からである。
だから、この continued as long as possible は、
continued as long as he lived(彼が生きている限り長く続いた)
あるいは、
continued as long as until his death(彼の死まで長く続いた)
continued as long as until he died(彼が死ぬまで長く続いた)
などと書き換えられるあろう。
>>460に関する[内容についての感想、感慨、意見その他]
奥さんのルース・フェインライトによるこの文章は、難しい単語や表現は使われて
いないが格調が高い。近年流行りの言葉で言えば「品格」がある。
表現は平明であるが格調が高いというのは、文学者の目指す究極の理想の一つである。
こういう文章をいつまでも読んでいたい。 (´·ω·`)
続き
さて、この序文の後には、奥さんのルース・フェインライト自身が書いた詩が添えられて
いる。追悼詩と言っていいのかもしれない。
これも心に残ったから取り上げてみる。
--------------------------------------------------
The Motorway
I was born in the motorway era:
we both were. He used to say it made him
happy to see me writing in the car,
in the passenger seat.
We drove the motorways - going north on
the M1, all the routes through France heading south,
west from Nashville to San Diebgo, north
to San Francisco, then east again
across the continent to Montauk Point,
you driving, me writing.
(続く)
(続き)
Sometimes I'd be aware you'd quickly turned
your head sideways, only for a moment
shifting your gaze from the road - one flick
of your eyes, to watch me making notes.
I laughed and said: 'It's perfect: you driving,
me writing, let's go on like this forever,'
and you smiled and agreed.
But we didn't. There were other things to do.
And now it's impossible. You're dead.
And I'm driving with another person,
with someone else.
I stare through the windscreen into the distance
as the pylons draw their lines of power
across the green and brown and yellow fields,
the landscape of small hills, hedges and streams
you taught me to understand - stare into
the distance - as if by looking hard enough
I'll find that place where the two sides
of the road meet and unite.
--------------------------------------------------
上の詩は、純粋に心に残ったから掲げたのであって、これまでの英文のように英語
学習の教材として提示するつもりはまったくないから、後で、いつもの単語・熟語の
注釈、文法・構文の説明などはしません。自分の訳例と感想を掲げるにとどめます。 (´·ω·`)
>>473の訳例
--------------------------------------------------
[自動車専用道路]
私が生まれたのは自動車専用道路の時代
アランもそうだ 彼はよく言ったものだ
自分は幸せな気持ちになる、車の中で 助手席で
私がものを書いているのを見ると、と
私たちは自動車専用道路を走った M1道路に沿って北へ
フランスのいろいろな道を通って南欧へ
ナッシュビルから西へ サンディエゴに
北に向けてサンフランシスコへ それから再び東へ
大陸を横切ってモントーク岬まで
アランが運転し、私は何かものを書いている
(続く)
(続き)
時折、私は気づく アランがすばやく顔を横に向けるのを
ほんの一瞬だけれども
視線を道から逸らす 目をチラッとこちらに向ける
私が何か書きつけているのを見る
私は笑って言う
これは申し分ないこと あなたが運転し
私が何か書く いつまでもこんな調子でいきましょう、と
アランはニッコリし、うなづく
でも、そんな調子にはならなかった ほかにやるべきことがあったし
そして今やそれはもうできなくなった あなたは死んでしまったから
私が運転している時、傍らにいるのはあなたではない
誰か別の人
私はフロントガラスを通してはるか彼方をじっと見る
鉄塔が送電線をつないでいる 緑色、茶色、黄色――さまざまな色の野原を越えて
小さい丘や茂み、小川が次々と現れる
アランは私に教えてくれた はるか彼方をじっと見ることを
まるで目をじっと凝らして見ていれば、道の両側が出会い、
一つになる場所が見つけられるだろうという具合に
--------------------------------------------------
>>475で「いつもの単語・熟語の注釈、文法・構文の説明などはしません」と書いたが、
やっぱりちょっと気になったので、少しだけ説明をしておきます。
・motorway は「高速道路」という訳語が充てられるのが一般であるが、訳では「自動車専用道路」
の方を採用した。
・M1 はいろいろな国で使われている自動車専用道路の呼び名。
特に有名なのは「M1モーターウェイ」。これはウィキペディアから引用すると、
「ロンドンからリーズへ至る、イングランドを南北に走る高速道路」である。
・you driving, me writing は文法的には分詞構文(付帯状況を表す)と解せられる。
you や me は分詞構文の意味上の主語である。
ただ、分詞構文の意味上の主語は所有格を使うのが原則であるが、口語では目的格を
使うのが珍しくなく、ここでもそうであろう。
分詞構文が2つ使われているので、普通はこれまた、間に接続詞がなければならないが、
ここも
>>470でも触れた「並列」の用法で、接続詞を省略していると考えられる。
・Sometimes I'd be aware ~ の would は、既に前に出ている used to と同義。言い換え
表現として使われていると考えてよい。「(昔は)よく ~ したものだった」という
過去の習慣を表す用法である。
・最後の一節の
~ as if by looking hard enough
I'll find that place where the two sides
of the road meet and unite.
は、俗に言えば、「天国での再会」を表しているのだろうか。
いずれにせよ、最終的に2人が同じ場所に落ち着くことを暗示していると思われる。
が、全体的にこの詩の解釈および訳の両方ともあまり自信はない。
しかし、この詩も
>>460に挙げた序文も、アランを失ったフェイライトの心の悲しみが
しみじみと伝わってくる。
ケアレスミスがあった。
>>478の
「ただ、分詞構文の意味上の主語は所有格を使うのが原則であるが、~ 」
の「所有格」を「主格」に訂正します。
ついでに、「 ~ アランを失ったフェイライトの心の悲しみが ~ 」
の「フェイライト」を「フェインライト」に訂正。
申し訳ない。 (´·ω·`)
>>435 difficult ... to keep up with the number of people killed で、
殺された人々の数を追うのは困難だ、じゃね?
>>480 ありゃりゃ。うーん。そうか、そうですね。
自分の解釈のように number に「多数・大勢」の意味を読み取り、
[keep up] + [付帯状況の with]
と捉えるより
[keep up with] + [(the) number (of people) killed]
と解釈する方が自然ですね。
文脈的にも、ここでの話題のポイントはガザの「通信システムや医療システム」ではなく
「死者数」の方ですから。
ご指摘ありがとうございました。
(続く)
(続き)
ということで、自分の
>>436の訳の
「大打撃を受けたこれらのシステムは、大勢の人が亡くなっているので、機能を維持
することが困難です。」
を
「大打撃を受けたこれらのシステムは、殺された人々の数を正確に把握し続けることが
困難です。」
に訂正します。申し訳ない。
やれやれ。いったん「付帯状況の with]と思い込むと考え直すことが難しいな。
自分の誤解釈(その結果としての誤訳)はいつもこのパターン。最初の思い込みから
抜け出すことができないのだ。 (´·ω·`)
やれやれ、3月も今日で終わりか。
俳句の季語で言うところの「三月尽」(さんがつじん)である。
もう一年の4分の1が終わってしまった。
天気がずっと不安定であったけれど、これからは多少落ち着くのかな。
>>481と482の補足説明
ご覧の通り、問題の箇所の構造は
[keep up with] + [(the) number (of people) killed]
と考えられるが、この場合の keep up with はやや説明が必要
かもしれない。
keep up with は大学受験生にもおなじみ。「 ~ に遅れずについていく」である。
しかし、解釈の際、この日本語の訳語をただ当てはめるだけでは理解が難しいかも
しれない。
つまり、keep up with(the) number (of people) killed を
「殺された人々の数に遅れずについていく」
という訳で考えても、何を言ってるのかよくわからないと思う人もいるのではないか
(勘のいい人ならこれでもわかるだろうけれども)。
そこで念のため、英辞郎の定義を引用してみよう。
--------------------------------------------------
keep up with
1. ~に遅れずについていく、~と歩調を合わせる
It is difficult for software developers to keep up with growing end-user demands.
ソフトウェア開発者にとって、ますます増加するエンドユーザーの需要についていくことは難しい。
I was trying to keep up with him in the marathon race.
私は、マラソンで彼のペースについていこうとしました。
I can hardly keep up with advances in ad technology.
私は広告技術の進歩になかなかついていけません。
2.〔時事・流行・動きの速い分野など〕の最新情報に通じている
3.〔定期的な支払いなど〕で滞納しない
4.〔最新の情報・状況などを〕常に把握している、〔最新の情報・状況など〕に遅れないで
[いつも通じて]いる
--------------------------------------------------
(続く)
(続き)
keep up with の原義は「 ~ に遅れずについていく」でいいのであるが、ニュアンス
を細かく分けると上のような具合になる。
そして、問題の箇所の keep up with の用法は、上の定義中の 2. もしくは 4.という
ことになる(なぜわざわざ 2.と 4.に分けているのか自分にはよくわからないけれども)。
すなわち、keep up with(the) number (of people) killed は、この 2.や 4.の
定義の訳し方を借用すると、
「殺された人々の数の最新情報に通じている」
「殺された人々の数を常に把握している」・「殺された人々の数にいつも通じている」
というわかりやすい訳が得られる。
この 2.もしくは 4.の定義のニュアンスを英語原文から直接読み取った上で、
>>480の
「殺された人々の数を追う」や
>>482の「殺された人々の数を正確に把握し続ける」と
いう訳が提示されているわけである。
さて、引き続きアラン・シリトー関連。
この奥さんのルース・フェインライトは、シリトーと19歳の時に知り合い、2010年に
シリトーが亡くなるまでずっと連れ添った。
日本語で言うところの「おしどり夫婦」ということになるかもしれない。
そのフェインライトさんを、夫のシリトーの方はどういう風に考えていたのだろうと
少し興味をそそられた。
シリトーの作品はまだ少ししか読んでいないが、エッセイ集の『Mountains and Caverns』
には、小説家としてデビューするまでの自分の過去を語ったやや長尺のエッセイが
収められており、その中に、奥さんと出会った時のことに触れている一節がある。
その段落をここで取り上げてみよう。
(なお、シリトー氏は、若い頃から工場労働で鍛えられていたし、その後英国空軍に
加わり、支障なく軍務をこなしていたが、除隊直前にどういうわけか肺結核を患って
いることが判明し、長期入院を余儀なくされた。その入院中にたくさんの小説を読んだ
ことが、自身が小説家になる直接のきっかけとなった。
奥さんと出会うのは、一応退院した後の時期のことである)
(続く)
(続き)
--------------------------------------------------
In the autumn of 1950, in a friend's secondhand bookshop, I met a nineteen
-year-old American girl who was also a writer and poet, named Ruth Fainlight.
In a magazine we saw an advertisement for an unfurnished house to let near
the south coast of France for forty-eight pounds a year. Because I had
tuberculosis, which seemed in no way to frighten her, we decided it would
be good to live in a more southern place. From being a deadweight on society
I had become a romantic.
--------------------------------------------------
>>487での[注意すべき単語・熟語、難単語・熟語など]
(主に英辞郎から引用)
・unfurnished [形容詞] 家具付きでない
・in no way 少しも[全く・全然・決して]~ない
According to the research, 45% of working mothers say that they in no way
regret their choices to have children.
調査によると、働く母親の45%が子どもを持ったことに後悔していないと言っている。
・deadweight
1.〔動かなくて〕ずっしりと重いもの
I lifted the deadweight of his unconscious body. 意識を失った彼の重たい体を持ち上げた。
2.〔責任や困難などの〕重荷
I don't want to be (a) deadweight on the team.
私は、チームのお荷物になりたく[足を引っ張りたく]ありません。
・romantic
[形容詞の場合]
1. 恋愛の[を扱った]、ロマンチックな
2. 空想的な、実際的でない、非現実的な、現実離れした
3.〔恋心が〕情熱的な、熱々の
[名詞の場合]
ロマンチスト、空想家 ◆可算
>>488に付け足し。
ここの let については英辞郎の以下の用法を参照。
--------------------------------------------------
[他動詞の場合]
(省略)
4.〈英〉〔アパートや家などの不動産を〕貸す
I've let my flat to a young couple. 私は若い二人にアパートを貸しました。
We let the room to him. 私たちは彼にその部屋を貸しました。
[自動詞の場合]
〈主に英〉貸し出す、賃借する
The flat would let easily. そのアパートは簡単に借り手が見つかるだろう。
There are houses to let around here. この辺りに賃貸住宅があります。
--------------------------------------------------
>>487の訳例
1950年の秋、友人の営む古書店で、私は19歳のアメリカ生まれの女性に出会った。
物を書いており、詩人でもあるということだった。名前はルース・フェインライト。
私たち二人は、ある雑誌の広告で、フランス南部の海岸近くの家が、家具付きでは
ないが年48ポンドで貸し出されているのを見つけた。私は肺結核を患っていたので
――彼女はまったく意に介さない風だったが――南方の温暖な土地で暮すのも悪くは
ないと心に決めた。社会のお荷物になっていたので、私は突拍子もないことを考える
人間になっていたのだ。
>>487に関する[内容についての感想、感慨、意見その他]
・奥さんのルース・フェインライトとの出会いはここではあっさりと書かれている。
・それにしても、この文章によると、奥さんのルース・フェインライトは19歳の時点で、
自分が物を書く人間で、しかも詩人であると称していたらしい。早くから自分の進む
道を決めていたわけである。
また、シリトー氏が肺結核を患っていることも問題にせず、一緒になった。
いやはや、この人もやはり一種の傑物。芯の強い人だったように思われる。
・この年48ポンドで貸し出されている家の48ポンドというのは、当時の金額で幾らぐらい
だったのだろうか。
ネットで検索してみると、1ポンドが今の円で言うと3万9000円程度であったらしい。
そうすると、年48ポンドは約187万2000円、一月3万9000円ぐらいということになる。
とにかく破格の値段であることは間違いなさそうだ。
(続く)
ちなみに、ここの最後の文章
From being a deadweight on society I had become a romantic.
は、最初クイズにしてみようかと思った。
「どういう意味か簡単に説明せよ」などという形で。
しかし、
>>462で書いたように、公正な競争にならなさそうなのでやめたのである。
でも、果たしてChatGPTなどはこれに答えることができるのだろうか。
自分の解説は、めんどくさいのでまた後日とさせていただきます。 (´·ω·`)
>>487に関する[訳についての補足説明]
・I met a nineteen-year-old American girl who ~
(私は19歳のアメリカ生まれの女性に出会った)
ここは最初は「私は19歳のヤンキー娘に出会った」にしようかと思った。
「ヤンキー」はもちろん「アメリカ人」の俗称で、本をよく読んでいる人間にとっては
誤解の余地はないけれど、現代日本では「暴走族に属している金髪ネーチャン」と
いうようなイメージが強い。そういう万が一の誤解を避けたかったのである。ちょっと
考えすぎかもしれない。
>>487に関する[英文解釈上の補足説明]
・From being a deadweight on society I had become a romantic.
(社会のお荷物になっていたので、私は突拍子もないことを考える人間になっていたのだ。)
まず、romantic という単語について。
ここの romantic は「現実離れした、普通の人ならまず考えないようなことを考える
人間」ぐらいの意と解される。
「ロマンチック」や「ロマンチスト」などの言葉から連想するような恋愛の要素は
ここには含まれていないであろう。
短く言えば「空想家」・「夢想家」ということになるが、この文章を「社会のお荷物に
なっていたので、私は空想家になっていたのだ」とするのは、やや違和感がある。というか、
ほとんど意味不明である。
Oxford Learner's Dictionaries の定義では、
a person who is emotional and has a lot of imagination, and who has ideas and
hopes that may not be realistic
と出ている。
(続く)
(続き)
・上の文章では、~ I had become a romantic. と、過去完了形が使われていることを
無視してはならない。
過去完了形が使われているのは、前の文章で ~ we decided ~ という過去形が出ていた
からである。この decide した過去を基準として、それよりももっと前のことを表すのに
過去完了形が使われているわけである。
叙述展開は I had become a romantic が後になっているが、時間的にはこちらが前である。
すなわち、
「私は突拍子もないことを考える人間になっていた」→ 『それで、イギリスを離れ、
異国の土地で暮すという思い切った考えに魅了された』
という展開である。
本文に沿って言えば、
『イギリスを離れ、異国の土地で暮すという思い切った考えに魅了された』。というのも、
(既に)「私は突拍子もないことを考える人間になっていた」からである。
という風に、 I had become a romantic が、前の文章の原因・理由を説明する形になって
いる。であるから、別の言い方としては because などの接続詞を用いて表現してもよい
ところである。しかし、英語は、日本語では普通接続詞を使うところでそれを使わず、
論旨展開に沿うことで原因・理由を表すことが珍しくない。ここでは、過去完了形を
使うことによって自然にそれが表されている。
英文を読む際に、このように過去完了形が現れた場合、その時間的順序をきちんと
把握すること、それが因果関係を表している場合があることなどに留意しなければならない。
(続く)
(続き)
・From being a deadweight on society I had become a romantic.
(社会のお荷物になっていたので、私は突拍子もないことを考える人間になっていたのだ。)
この文章はひょっとするとピンとこない人もいるかもしれない。
日本語の訳文を読めば、それほどわかりにくくはないと思うが、最初にこの英文の
~ I had become a romantic を読んだ時にすぐにわかるかどうか。
結局、言っていることは難しくはない。
社会から自分が役に立たない存在と思われている、無用の存在・余計な存在である、
そういう意識から人はやがてとんでもない考えを抱くようになる。極端な場合は、
無差別殺人を犯すに至ったりするのである。
また、別の形として、「社会が俺を必要としていないのであれば、逆にこちらの方から
社会と縁を切ってやる」というような、自暴自棄的、自虐的な考えに至ったりもする。
(続く)
(続き)
上のような感情は特別なものではない。普遍的なものと言っていいであろう。
日本文学にもずっと昔にその先蹤を見出すことができる。
日本文学の源流と言われる『伊勢物語』のあの有名な一節を思い出していただきたい。
すなわち、
--------------------------------------------------
(第九段)
昔、男ありけり。その男、身をえうなきものに思ひなして、京にはあらじ、東の方に
住むべき国求めにとて行きけり。~
--------------------------------------------------
(昔、男がいました。その男は、わが身を必要のない者と思い込んで、京にはおるまい、
東の方で住むのに適した国を探すためにと思って出かけました。)(「マナペディア」
から引用)
この他にも、自分が「無用者」、「余計者」という意識を抱いていた文学者は数多い。
唐木順三氏には『無用者の系譜』という著作がある。
シリトー氏は肺結核を患っていたので気候温暖な南国を選ぶことになったのであるが、
伊勢の主人公(在原業平がモデルと言われている)は特に健康上の支障はなかったので、
格別なあてもなく、単に京都から僻遠の地である東(あづま)の国、武蔵、すなわち、
現在の東京首都圏に至ったのであった。
それにしても、シリトー氏のエッセイを読んでいて『伊勢物語』に出会うとは思っても
みなかった(笑)。
>>497に更に付け足し
さて、このシリトー氏のエッセイの一節と『伊勢物語』の思わぬ結びつきについて
あれこれぼんやりと考えていると、もうひとつまた思い当たることがあった。
>>474のルース・フェインライトの詩の最終連のくだり ~ as if by looking hard enough
I'll find that place where the two sides of the road meet and unite. について
である。既に述べたように、「最終的に2人が同じ場所に落ち着くことを暗示している
と思われる」と書いた。
今になって気付いたが、これを最初に読んだ時から何やらいわゆる「デジャヴ
(既視感)」、何となく見覚えがあるような気がしていたのだ。
そうだった。
別れていたものがやがてまた一つになる、そういうイメージはまさしく、
瀬をはやみ 岩にせかるる 滝川の われても末に 逢はむとぞ思ふ
(百人一首77番 崇徳院)
(語釈: 川の浅いところの流れが速いので、岩にせき止められた急流が二つに分かれても
また一つになるように、あなたと今は離れていても、いつかきっと再び逢おうと思います。
(ベネッセ教育情報のサイトより引用))
を思い起こさせるのである。
(続く)
(続き)
別れてしまってもまた一つになりたい、そういう切実な願いは、人をして外界の事物に、
それと類似の事情を見出させる。
そういう心の働きはたとえ時代が異なり、場所がかけ離れていても変わりがない。
ただ、平安時代の歌人はそれを自然の景物である川に見出し、現代人のルース・
フェインライトは、現代に似つかわしく、自動車専用道路という人工物に見出した
という違いがあるだけである。
時代と場所は異なっても、人の心は同じように働き、同じような趣向の詩歌を生み出す。
そして、いずれにせよそれらに接して読者はやはり心を動かされる。ありがたい話である。
それにしても今年の春は快晴の日が少ないなー。
天気がいいから思わず外出したくなるという日が今までほとんどなかった。 (´·ω·`)
たまに外出した日はギネスビールを呑んだりする。
夏の暑い時期はやはり普通のピルスナー系のやつを飲みたいが、春などはコクのある
ギネスをゆっくり飲むのも乙である。
2センチぐらいの白い泡とその下の真っ黒な黒ビールの色の対照が何とも言えない趣きがある。
‘Genocide Enablers’: Gaza And The Corporate Media
5th April 2024
A key function of the state-corporate media is to deny reality. They do supply
news. But it is no accident that they supply news of a type that covers up the
crimes of elite power.
However, the appalling violence and destruction being inflicted in Gaza by
Israel are simply too great to conceal. We may well be living through an
unprecedented era where the vast crimes of the West, and the complicity of
major news organisations, have never been more exposed to the public.
Professor Jeffrey Sachs, the US economist and Director of the Center for
Sustainable Development at Columbia University, said in a recent interview:
‘We are seeing a massacre in front of our eyes—it is absolutely inhumane; it
is absolutely war crimes; it is arguably, I personally think, likely genocidal
according to the legal standards of the 1948 Genocide Convention.’
(続く)
上は、英国のメディア監視サイト『Media Lens』から。
この英文を取り上げる直接のきっかけは、「雑談しようよ」スレの80、96、98、
102などに反応して自分が109を書き、その書き込みの裏付けまたは同意見の文章を
ネット検索して見つけたからである。
>>501での[注意すべき単語・熟語、難単語・熟語など]
(主に英辞郎から引用)
・Corporate Media は「商業メディア」にしておく。
>>87を参照。
・state-corporate media は取りあえず「国と一体化した商業メディア」にしておく。
後で訂正するかもしれない。
・elite power はここでは power elite の意味で使っていると思われる。書き手の
単なるケアレスミスかもしれない。
power elite は英辞郎には「《the ~》パワー[権力]エリート」と出ており、また、
goo辞書によると、
「一国の政治・経済・軍事などの頂点にたち、国家の政策に決定権を有する人々。
米国の社会学者C=W=ミルズが用いた。 権力エリート。」である。
これはほぼ「権力上位層」とか「支配階級」と同義であろう。
・appalling
1. 驚愕の、ゾッとする、恐ろしい
2.〈話〉ひどい、最低の、最悪の
発音 [US] əpɔ́liŋ | [UK] əpɔ́ːliŋ [US]アポリング、[UK]アポーリング
(続く)
(続き)
・may well
1. ~するのも分かる[理解できる・もっともだ]
You may well ask if such a rule is really necessary. そんな規則、本当に必要なのかと尋ねる気持ちも分かる。
You may well think so. あなたがそう考えるのは、もっともです。
2.《推量・可能性》多分~だろう
The experience of aging may well be different for men and women.
年を取る思いは男女で異なるものかもしれない。
He may well have come to the erroneous conclusion.
彼が誤った結論に達した可能性はある。
・Jeffrey Sachs の表記は「ジェフリー・サックス」。アメリカの著名な経済学者である。
・Director of the Center for Sustainable Development at Columbia Universitythe は
「コロンビア大学『持続可能な開発センター』所長」。
・arguably 〔見解・意見などが〕ほぼ間違いなく、議論の余地はあるかもしれないが
◆【用法】文全体を修飾する。
発音 ɑ́ːgjuəbli アーギュアブリィ、
・the 1948 Genocide Convention は「1948年に採択されたジェノサイド条約」にしておく。
>>501の訳例
「大量殺戮を可能にする者たち」――ガザと商業メディア
2024年4月5日
「国と一体化した商業メディア」の中核的な機能は現実を否定することである。彼らは
確かにニュースを提供する。しかし、その提供されるニュースなるものがしばしば
権力エリートたちの犯罪を隠蔽する類いのものであるのは偶然ではない。
しかしながら、イスラエル政府が現在ガザにもたらしているむごたらしい暴力行為や
破壊行為は、あまりに甚大なため隠蔽するのが容易ではない。我々は目下、前例のない
時代に生きているのかもしれない――つまり、欧米による大規模な犯罪、そしてまた、
大手報道機関によるその幇助行為が一般市民の目にこれほどはっきりとさらされたことは
かつてなかった。
アメリカの経済学者で、コロンビア大学の『持続可能な開発センター』所長である
ジェフリー・サックス教授は、最近のインタビューでこう述べている。
「我々はただ今、自分たちの眼前で大量虐殺が行われているのを目撃しています。それは
完全に人道に反した振る舞いであり、明確な戦争犯罪です。1948年に採択された
ジェノサイド条約の法的基準に照らせば、大量虐殺に該当する可能性があり、私個人の
見方としてはまさにその可能性が高い」。
>>501での[文法・構文上の補足説明]
・~ it is arguably, I personally think, likely genocidal ~
ここは文法的には、
it is arguably, (I personally think, likely →) genocidal
という構造で、I personally think, likely が挿入句として差し挟まれたものと考えて
よかろう。
結果的には、arguably と likely の2つの副詞が、is genocidal(大量虐殺に値する
・相当する)を修飾する形である。
くどく言えば、
it is arguably genocidal(それは大量虐殺に相当するかどうかは議論の余地がある)
and I personally think it is likely genocidal(が、私個人の考えとしては、おそらく
大量虐殺に相当する)
という具合に2つの文を合成したものと言える。
ふーむ。一昨日は
>>506を書き込んだ後に更に書き込もうとしたらダメだった。
書きこみが終わりました。
画面を切り替えるまでしばらくお待ち下さい。
と表示されても、いつまでも書き込みが反映されない。
今日もどうなることやら。 (´·ω·`)
>>508を書き込んだ後また書き込みが反映されなくなった。
4月11日には505と506、12日には507と508という風に、1日に2つしか書き込めない
状態になっているのだろうか。
そうすると、今日も、後1つだけしか駄目なのか。
取りあえず、以下を書き込んでみよう。
(続く)
昨日は
>>509しか書き込めなかった。
アメリカ政府に不都合な文章だからCIAによる妨害工作かもしれない(笑)
CIAによる妨害工作はまだ続いてる? (´·ω·`)
昨日は
>>511を書き込んだ後にやはり書き込めなくなった。
1日に1つしか書き込めないのか。
取りあえずまたやってみよう。↓
If you take the easy way out and only do things you know you're good at, you'll never learn anything.
way out(=a way to escape a difficult or bad situation)の意味とyouが4回も出て構文がわからななかった文です
DeepLの訳
楽な道を選んで、自分が得意だと分かっていることだけをやっていては、何も学べない
さて、
>>510 ~
>>512まで、1日に1つしか書き込めなかった。
今日の書き込みもこれだけになるかもしれない。
そういう状況であるから、もしそうなってもご了解願いたい。
取りあえず、
>>514に先に反応しておきます。
--------------------------------------------------
>>514 うーん。
way out はたぶん英検1級合格者の平均レベルの人は知らない人が多いのではないか
と推察します。
大学受験用の英単語・熟語集にはおそらく載っていません。
これは慣用表現と言ってよく、英辞郎には次のように出ています。
-----
way out
1.《the ~》出口、降車口
2.《a ~》〔困難などからの〕脱出方法、逃げ道
3.《a ~》〔問題などの〕解決法
4.《be ~》完全な誤り[間違い]である
-----
way out の原義は「外に出る道」で、問題文の the easy way out は「現在の状態
から脱する・状況を抜け出す楽な方法」ぐらいの意でしょう。
問題の文章では、この way out の意味が一番難しいところと言っていいでしょう。
後は特に問題となるような箇所はありません。
(続く)
(続き)
do things you know you're good at のところはもちろん things の後に関係代名詞の
that(または which)が省略。
things that(または which) you know you're good at(あなたが自分が得意であると
知っている物・事)
は、土台となる文章がもちろん
you know (that) you're good at the things(あなたは自分がその物・事が得意である
と知っている)
です。
「youが4回も出て構文がわからなかった」というのは、自分にはなぜそうなのかよく
わかりません。2番目以降の you は特に断りがない限り最初の you と同一の人間を表す
と解釈するしかないと思うのですが。
文全体をくどい訳し方をするなら、
「もしあなたが現在の状況を抜け出す楽な方法を選び、自分が得意であるとわかって
いる事をするだけならば、あなたは決して何も身につけることはできないでしょう」
ぐらい。
念のため申し添えると、learn の意味は study などとは少し異なります。
ジーニアス英和辞典第5版には次のような例文が載せられています。
He studied French at school, but he never did learn it.
彼はフランス語を学校で勉強したが、全然身につかなかった。
以上
おや、書き込めた。規制は完全に解除されたのかな。 (´·ω·`)
attitude のLongmanでの例文
This is solid rock 'n' roll played with attitude.
を見てこれはきっと英国のバンド”Dire Straits”のことで with attitude の意味も良くわかった
昨日は一つも書き込めなかった。
CIAの妨害工作は未だ継続中ということだろうか(笑)
今日もこの書き込み一つで終わるのかもしれない。 (´·ω·`)
この後にもし書き込めたら僥倖だ。
過去形で now が出てきた
With only minutes to go, we were now in panic mode.
あら、書き込めた。
でも、スクリプト荒らし?を受けてるのか。 (´·ω·`)
当分、様子見だな。
おや、書き込めた。わけがわからん。
でも、またこの書き込み一つで終わるんだろうな。 (´·ω·`)
さて、そろそろ「おーぷん2ちゃんねる」か「Talk」に移ろうかと思っているが、どうなるか。
5チャンネルは潰れるならさっさと潰れてほしいものだ。 (´·ω·`)
Some men are very hard to domesticate.
″domesticate"の例文@Oxford
どういう状況?「猿の惑星」?
さて、書き込めるかな。 (´·ω·`)
--------------------------------------------------
>>526 Some men are very hard to domesticate.
試訳: 家庭生活になじめない人も一部にはいる。
domesticate の意味の一つは、 to make somebody good at cooking, caring
for a house, etc. ; to make somebody enjoy home life ですから、
一部の男性は
「どうしても料理やその他の家事に積極的に取り組む気になれない」
とか
「いわゆる家庭の団らんにはあまり魅力を感じない」
とか、
文脈によって、その意味するところは様々でしょう。
すぐ2500P+2500Pが手に入ります
何が良いな
統一とズブズブなとこのほうが安全なんだぜ
霊感商法も合同結婚式も知らないから舐めとるわ
それは違う気がしてきた氏ね
乳首探し変態野郎ってたかが
ソフトボールのアニメってことを
もともと肌が強いね
ここでは何度も何度も記事
こんな
ガーシーは国会議員なれるんか
いろいろ恋愛もしたみたいな生主とかにしたらさすがに体が持たないし車かけないから
まだ減るだろうな
この手の体調を徹底的な数字だよな
いつから総理が働いてて
クソみたいな信念を持ってるけどどうしようかな
>>470 頭カッカなってるし
しかし部品買ってすぐ含み益だわ。
ずっと含んでから
ブラックボックスみたい
それ以上の配信に書けばすむタイプだし
忠告するが
と言われたら相当勉強してるのになに言ってんなのか
説明してるんだと思うけどな
もっとアスリートらしさを出せばいいんじゃないか
はいはい今日も顔も思想も真っ赤な連中が逆ギレしてんのってキャンプし続けている」
キシダがいない枠って何度も記事だわすまん
原案者だかが山下上げてあれこれやばくね?って声が大きい奴らが若者代表でエースなんだからボロ負けする奴は殆どいない
乗用車が来て荒らしてるって事だ
ソシャゲの利益消し飛んでるやろこれ
数ヶ月でドロンしてしまった
あんなことになっとるがな
やっぱりネイサンのは続いてるよね?その前にまず会社が取ってるからね
俺PF高配当、優待銘柄
クロスは不向きやしな
含んだ
ちょっとスピードを落とせば回避できる事故を誘発するんだよな
電話番号のSMS認証なし
最近の釣りスタめちゃくちゃごちゃごちゃしてた
無理は禁物
小梅セーフ
下で出回ってるね
あれも跳ねたね、それでも多くの成果を上げました
アイスタなんか難平して親に連れていってくれたお陰で視野欠損で済んだ
下げてる時に支那のビザ緩和した業者のできるできる詐欺は前からだからだし
https://36h.pyh1.8rh1/maz5SdX
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