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キン肉マンⅡ世 連載中 第3ラウンド ->画像>13枚
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週刊プレイボーイ1997年34・35合併号より、「キン肉マンⅡ世」が掲載されました
この漫画について思う存分語って下さい。
尚、この漫画は火事場のクソ力によって1日1話ずつ、連載されるようだ。
時々、粗筋書きが甘やかされて育ったせいで、変な時期に合併号になることもあるが気にしないでくださいね。
※注意※
連載中スレとは連載終了した漫画作品を第1話~最終話まで順々に、
『現在連載されているもの』つまり現在進行形で語り合うスレです。
●ただし、あらすじは単行本基準で進行していきますが、
●まれにページが多く、やむを得ず同シナリオでも複数に分ける場合があります。
●(「第1話・A」とか「第2話・前」等)
●スレ住人から教えられた場合は別ですが、この場合、
●区切りのいい所や一定のページで一旦切り上げる場合があります。ご了承下さい。
ネタバレ発言はご法度。現在明かされてる情報のみで語り合いましょう。
連載中スレにそぐわない話は楽屋裏スレで行いましょう。
次スレが立ったら or 連載終了して合図があったら楽屋裏! 現代に戻って好き放題に語り合え!
関連スレ等
連載中スレの楽屋裏 第35幕
http://2chb.net/r/csaloon/1531910380/
*前スレ
キン肉マンⅡ世 連載中
http://2chb.net/r/csaloon/1621333138/
キン肉マンⅡ世 連載中 第2ラウンド
http://2chb.net/r/csaloon/1629628516/ *最初に連載中スレのルール、テンプレ
【連載中スレに参加したい人へ】
・連載中スレとは?
すでに連載終了した漫画を第1話~最終話まで順々に『連載されている当時に戻って』語り合うスレです。
過去の作品を現在進行形で楽しめ、1話ずつ掘り下げてじっくり語り合えるので、
今までと違った面白さが見つかるかもしれません。
基本的に1日1話、定時に更新します。月刊漫画などページの多い漫画は2日に1話といった場合もあります。
時折何らかの都合で更新出来ない日や、時間が早まったり遅れたりする事もあります。
・連載中スレに参加する上での注意。
漫画が連載されているものとして語り合うのですから、当然先の展開など知りません。
「主人公の過去にはこんな秘密が!」「このキャラの正体は○○だ!」「こいつ後で裏切る」
などといったネタバレ発言はご法度。
まあ現在連載されているまでの情報で予想・推測可能な場合は、それを明記して書き込むといいかと。
連載当時に先の展開を読めた人もいるんだしね。
でも容易に先が読める時はともかく、安易なネタバレは空気を壊すだけ。
「俺の勘だけど孫○空とピッ○ロって宇宙人じゃね!?」とか客観的に見てどう思う?
それとメル欄会話も出来るだけ避けましょう。
・連載中スレの時空間。
連載中スレは基本的に『連載当時に戻って』語り合います。『現実時間』でやる形式もあるけど基本は『連載当時』ね。
よって、現実で起きた出来事、発売されたゲーム、話題等も当時に戻って語り合いましょう。
故に時事ネタは注意しましょう。
『時事ネタは極力控える』『未来の固有名詞、AAは出さない』『時事ネタを振る時は結果を覚悟してから!』
なんか怪しいなと思ったら楽屋裏にどうぞ。
ちなみにリアルタイムで1日経っても、スレの中で週刊漫画なら1週間、月刊漫画なら1ヶ月経ってます。
・次スレが立ったら。
次スレが立ち、誘導するためのリンクが貼られたら、そのスレの残りは楽屋裏となります。
連載中スレに関する感想、話題など、好きな事を語り合いましょう。
次スレが立つのはたいてい950前後ですので、あまり多くを語り合う事は出来ません。
だからこそ濃縮した話を出来るのです。これも連載中スレの華。
第189回 スカイキューブに魔が潜む!!
突如ケビンとイリュ―の立つリングが宙へとせりあがる
気づけば宙へ浮かんでいくリングの側面にもリングロープが張っているのに万太郎も気づく
これこそイリューヒンVSケビンマスクの決戦場、スカイキューブ・リングだと高らかに声を上げるジャクリーン
この闘いのルールはごく簡単なもの、スカイキューブ・リングは見ての通り通常のリングのほかに側面にもリングがあり
上面と側面合わせて全5面のリングで形成されている このリングの5面すべてを自由に使っていいとの事
また決着方法もリングの外に相手を放り出し、落としたほうが勝ちとなるルールも追加されるとの事 ちなみに高さはゆうに30mはある
・・・なんだがこの無茶苦茶な試合方法に抗議の声を上げるのは横山やすs、じゃなくて万太郎です
先ほどのパニッシュメントXやら今回のスカイキューブ・リングやら超人を潰さんとする無茶な試合方法ばかりのジャクリーンには横山万太郎もお怒り
こんな命がけのデスマッチばかりやらされてほんとに死んだらあとに残された妻凛子ちゃんと5人の子供たちはどうなると泣き落しにかかるが
なんだけどしれっと凛子ちゃんが奥さん扱いされ、お怒りのローリングソバットからのデスバレー・ボムぶち込まれました
それは置いといて…万太郎の抗議の声に対し、ジャクリーンは何処か妖艶な雰囲気を纏わせながら万太郎の顎に一本指を添えて告げる…
「何を弱い人間のような口を…あなた方は人類を悪の魔の手から救うため
神より比類なき肉体とパワーを授かった超人なのですよ」
万太郎もそんなジャクリーンに魅了されたかのように何も言えなくなってしまう
それに万太郎が何を言おうとも、当の戦う二人はやる気満々とリング上で激しく睨み合う
万太郎もあきれた声が出てしまうが、と思えばなんか急に笑い出す
どうやら二人が大けがして決勝に出れなくなったら自分が自動的に優勝になる、なんてつごーの好いこと思ってたようです ミート君達もずっこけ
「正義超人たる者 いかなる最悪苛烈な状況においても勝利できなければ意味はない!」
「同感だぜ!」
両雄も一歩間違えれば死に直結する、このデスマッチルールを了承したようで、一度自軍コーナーに下がる二人
ケビンはクロエに鎧を着せるよう頼むが …その指示をクロエは聞こえていないのか、どこか上の空な様子が浮かぶ…?
「クロエ どうしたヨロイだ!」「ア・・・アア そうだった…」
改めて、ケビンに鎧を装着させるクロエ
…その最中、ケビンはイリューヒンと闘うことに複雑な思いがあるのではないか、と問いかけるが
クロエはその表情を鋭くさせながら、相手が誰でもケビンの勝利のために最善のナビゲートをするだけと返す
こうしてついにAブロック準決勝が幕を開けようとするのだった (ちなみにクロエは一旦梯子でリング下まで降り)
≪ただ今より~~~ 超人オリンピック・ザ・レザレクショングランドファイナル
Aブロック準決勝を行いたいと思いまぁ~す!
青コーナー 227cm 176kg~~ 超人強度120万パワー
ロシア代表… "赤き死の飛行機"<ママリオート> イリューヒーン~~~ッ!
赤コーナー 218cm 155kg~~ 超人強度117万パワー
イギリス代表 "難攻不落の鉄騎兵" ケビン~~~マスク~~~ッ!≫
ジャクリーンのリングコールと共に今、5面体<スカイキューブ>リングに戦いのゴングが高らかに鳴り響き
試合開始早々、ケビンマスクが速攻を仕掛け一気にダッシュ!! 至近距離からの掌底ラッシュを浴びせる!!
その猛攻には万太郎も声を上げる 下手をすればイリューヒンの反撃を食らうほどのゼロ距離でも臆することなく猛攻撃
だがいつもは冷静な試合運びのケビンが、今回の荒々しいファイトを見せる様子に
ミート君は一回戦、二回戦と同様に今回もイリューヒンとの闘いにおいて何かを試そうとしているのではないかと見る
だが今回の相手は強豪イリューヒン、彼を相手に今回も実験ファイトが続けられるとは思えないが…
キッドの懸念を示す通り、イリューヒンも反撃開始 まっすぐの掌底をいなして逆さ回し蹴りで返す!
そのカウンターにケビンもグラつくが、イリューヒンもラッシュが効いたか片膝をつきそれ以上攻めきれない
実力者ケビン、一瞬の隙を逃さずイリューヒンの顔面にシャイニング・ウィザードを炸裂させる!!
さらに投げっぱなしのかんぬきスープレックスでイリューヒンを投げ飛ばし、リングへと頭から真っ逆さまに落下する
まさかのケビンマスク秒殺勝利か…と思われたが、脳天が激突寸前、イリューヒンの体が空中で静止
そのまま何事もなかったかのように、逆さ状態のイリューヒンはその身を反転させてリングに着地する
しかしケビンも雄たけびを上げながら、今度はサイドスープレックスに捕らえ
宙高く飛び上がり今度は直にリングへと叩きつけようとするが…ケビンにその身を押さえられたまま、またもイリューヒンは空中で静止!?
次の瞬間、両者の体勢が入れ替わり逆にケビンが脳天を叩きつけられてしまう…!!
「クハハハ…無駄だよケビンマスク オレの脳天は絶対にキャンバスに串刺しにはならない」
イリューヒンの挑発に、ケビンもこれならどうだと浴びせ蹴りをイリューヒンの顔面にぶち込み
思い切り蹴り飛ばされた勢いでイリューヒンがスカイキューブ・リングから落下していこうとしてしまう!
が・・・リング外へと蹴り飛ばされ落ちていこうとするイリューヒンは、やはり空中で突如その落下がストップする…!
<続く>
何このリング
どう見てもイリューヒンの負けじゃないか
新スレおつ
なんだかここにきてクロエの掘り下げが始まりそうだな
高高度のリング、ロビンの息子、飛行機…
グランドキャニオンリングに飛行機が突っ込んだシーンを
オーバーラップさせるような演出がありそう
そんでもって解説者が当時の試合の状況を
過去の有名事件として大急ぎで語りつつ実況しそう
第190回 二転三転、電光石火の主導権争い!!
ケビンの浴びせ蹴りを食らい、スカイキューブ・リングから飛び出しリング外へと落ちようとするイリューヒン
だが30m下の地面には転落せず、突如空中…リング側面でその落下が停止する
すると逆さ状態で浮いていたイリューヒンは、側面のリングにそのまま着地するように足をつける…!
先ほどの攻防でも見せた、万有引力を完全に無視したイリューヒンの特性
スカイキューブ・リングは4次元殺法を得意とするイリューヒン有利の決戦場とキッドも見ていた
…その姿にケビンのセコンド、クロエも動揺が浮かぶように彼の顔面にいやな汗が滲む様子にミート君も気が付く
それだけこのイリューヒンという相手が難敵ということか…
「はねっかえりのお嬢さんよ…こんな手の込んだリングを用意したにもかかわらず
ご要望の血なまぐさいファイトにならなくてガッカリだろう」
するとイリューヒンは、どこか苛立ち気味に爪を噛むジャクリーンを更に煽るようにそう告げる
「クハハハ…その顔その顔 オレはあんたがそうたって悔しがっている顔を見るのが大好きだぜ」
そこからイリューヒンは側面リングからまっすぐにリング上部のケビンへと向かい
繰り出す攻撃全てを阻止され茫然となりながら側面を覗き込んでいたケビンに、奇襲のアックス・ボンバーをぶち込む!!
真下からのアックスボンバーという予想外の攻撃に戸惑うケビンにさらにイリューヒンの追撃が仕掛けられる
衝撃でその身が半回転したケビンを後ろからスリーパーホールドを極めるが
そこからさらにイリューヒンはケビンの体を持ち上げながらリング側面へと飛び出しスープレックスを叩きつける!!
だがその無謀なイリューヒンの攻撃には観客たちも困惑の声が出る
場外転落は敗北のルールでは、イリューヒンも道連れになってしまうと思われたが
「自殺行為に見えるだろうが側面直立能力があるこのオレにはこいつもちゃんとした技だ―――っ!」
イリューヒンはリング側面に難なく着地するが、投げ捨てられたケビンマスクはそのまま転がり落ちていこうとする…!
このままではケビンは敗北どころか落下死してしまう だがケビンも寸前で側面リングのロープを掴み転落を防ぐことに成功!
「側面直立の能力はないが オレにはそれを補って余りある野生のカンってやつがある―――っ!」
そのままケビンを下したと確信していたか、背を向けて油断しているイリューヒンめがけ
ロープの反動で勢いよく放たれた超人ロケットがその背を突きあげながら、両者メインリングへと戻る
背後からの直撃を受けキャンバスに倒れるイリューヒンだが、苦悶の声を上げながらも素早く立ち上がろうとするも
体勢を立て直される前に、ケビンがタックルを仕掛けるもイリューヒンもそれに合わせてギロチンチョークで返す!
首を締め上げられ、ケビンも表情が歪みながらも強引にイリューヒンを抱き上げ背中からリングに叩きつける!!
ギロチンチョークが外れ、マウントを狙うケビンだがすかさずガードポジションで凌がんとするイリューヒン
だがガードポジションが絶対安全のセオリーを崩すかの様に、眼光を輝かせるケビンのラッシュパンチがイリューヒンの顔面を滅多打ちにする!!
・・・すると観客席のように何やら雨のようなものが降り始める…?だが今の試合会場は屋内だが…
顔にかかったその水を万太郎が拭うと、それが血であることに気づく!降っているのはイリューヒンの血の雨だ!!
まさに悪行人時代を彷彿とさせる、鬼人のファイトにジャクリーンもその目を輝かせる中
イリューヒンもその猛攻を凌ぐためうつぶせのカメ状態になるが
「バカめ 超人レスラーにとって背中を見せる亀状態は…最もなっちゃいけない体勢だぜ―――っ!」
背中を向けたイリューヒンに向け、ケビンはS・T・Fを仕掛けるが
そこへさらにフルネルソンを加えた新型のS・T・Fでイリューヒンの全身を締め上げる!!
先ほどは側面リングをフル活用したかく乱の4次元殺法で優位に立っていたイリューヒンだったが
メインリングの正当な戦いではケビンの方が一枚も二枚も上手
さながら今のイリューヒンを陸に上がったカッパ状態とセイウチンも評するが…
「ク…クハハハハ くらいついたな オレのま…巻いた餌に… エアクラフトジェネティック!」
そこへイリューヒン、両腕を飛行機翼に変形させ鋭い翼でケビンの両腕を斬り割く!!
その反撃にケビンも両腕を流血したまらず技を解いてしまう
…一転してピンチに陥るケビンだが、その姿を見ながらクロエは動こうとしない・・・?
やはり今回も何かを試しているのだろうか…クロエの姿にミート君もそんな疑念が浮かぶ
「血なまぐさい展開にだけはしたくなかったが おまえの実力がわかった以上そうも言ってられないようだ
スピットファイアージェネティック―――ッ!」
コーナーポストに駆け上がりながら飛び上がり、戦闘機へと変形するイリューヒン
そのまま前方プロペラを回転させながらケビンめがけて急降下を仕掛けるが
急降下が突き刺さる前にケビンも大ジャンプで空中のスピットファイアーイリューヒンを捕まえ
繰り出した技はケビンマスクの必殺技、ビッグベン・エッジ!? 早くも繰り出した大技でこの闘いに決着がつくのか!?
<続く>
>「クハハハ…その顔その顔 オレはあんたがそうたって悔しがっている顔を見るのが大好きだぜ」
ここでイリューヒンちょっと好きになったかもw
この見事な煽りっぷりはちょっと見習いたいw
第191回 影なるクロエ、影の沈黙…!?
イリューヒンの攻撃に対し、逆に必殺のビッグベン・エッジに切り返すケビン
落下の凄まじい衝撃に耐えられず、イリューヒンのスピットファイアーボディの変形が解除され元の姿へと戻っていき
このまま超人オリンピック史上、7分という最短タイムで試合は決してしまうのか…!?
「イギリスサポーターたち あいにくだがビッグベンの鐘の音は響かないぜ―――っ!」
だがイリューヒンもただでは終わらず、そう声を上げると突然技のかけ手が逆転!?
逆にイリューヒンがケビンに掟破りのビッグベン・エッジを叩きつける!!
自らの必殺技を叩きつけられ、屈辱のダウンを喫するケビン その光景にクロエの表情にいやな汗が混じる…
「おそらくイリューヒンはケビンの技に頭部をリングへ叩きつける技が多いことに気づき
徹底的にその技を攻略する方法を研究し続けていたんだろう…」
イリューヒンの活躍で、俄然活気づくロシアサポーターの大歓声の中
立ち上がろうとするケビンに向け、イリューヒンは容赦なく顔面を蹴り上げる!!
さらにバックサイドにポジションを取り、脇腹に膝蹴りの乱打を浴びせるイリューヒン
その凄まじいイリューヒンの攻めに会場には血の雨が降り注ぎ、その姿にジャクリーンも爛々と目を輝かせるが
一方、ケビンのセコンドであるクロエはそれでも動こうとせず…そこでミート君は、クロエの苦悶の形相で試合から目を背ける様子に気づく
その姿に今のケビンの窮地が戦略の一環ではなく、あきらかに何か理由があってケビンにアドバイスを送れないのだと見る
なのだがイギリスサポーターら、フーリガンたちはそんなミート君に因縁をつけ、観客席で小競り合いが起きてしまうが…
「イギリスのフーリガンども オレは他国のセコンドから教えを乞うほど困っちゃいないぜ…
超人オリンピック優勝超人の子息だの…ロビン家王朝<ダイナスティ>の後継者だのと
やたら崇め奉ってやがるが…今までがラッキーだっただけで世界にステージに立てばこんなもんよ―――っ!
これが世界の最高峰レベルだ―――っ!」
高らかに声を上げた観客たちへのアピールと共に、さらなる追撃を仕掛けるイリューヒン
「ヴォルタリオート ジェネティック―――ッ!」
コーナーポストから飛び上がり、逆さ状態でケビンへと落下しながら、新たにヘリコプターへと変形
そのままヘリコプターボディのプロペラを大回転させて、ケビンの背中を抉る地獄絵図が目の前に広がる…!
あまりの惨状にイギリスサポーターの紳士淑女たちも卒倒してしまう中
ボロボロのケビンマスクは、気丈にもリング下のクロエに親指を立ててアピールして見せる
その姿にクロエは自分のイリューヒンに対するわだかまりを見抜き、わざとピンチに陥っているのではないか、との考えも浮かぶが…
もはやグロッキー状態のケビンにトドメを刺すべき、ヘリコプターボディにケビンを引っかけ急上昇するイリューヒン
メインリングを飛び出し、側面リングめがけて急降下しながら元のボディに戻り、強烈なオースイ・スープレックスを叩きつける!
そのまま続けて隣の側面リングを次々と渡るように、オースイ・スープレックスを連続で叩きつけていく地獄の世界一周をケビンにぶち込む…!!
地獄の世界一周に苦しめられながら、その最中ケビンはイリューヒンから聞こえてくる僅かな異音に気づくが…
もはや体力の限界か、足首を側面リングのキャンバスに引っ掛けながらゆっくりと落ちていく
その寸前、間一髪で引っ掛かった片足により落下が収まるが、余裕の歩みでイリューヒンにたたき落されようとするケビン…
―――その姿にクロエは声を上げ、ケビンに激励の声を送る!!
「ケビン何をしている ここで負けたらオレたちが目指す"栄光への道"<ロードツーグローリー>が絶たれてしまうんだぞ!」
「ク…クロエ お…おまえ…オレがイリューヒンを倒す事への…
わ…わだかまりはなくなったんだな?」
「あるものか オレは正真正銘イギリス超人 ケビンマスクセコンド クロエだ!」
「そ…その言葉 聞けただけでも…痛い目に…遭い続けた甲斐があったと…いうものだ」
ケビンをたたき落さんとするイリューヒンめがけ、クロエのタクティクスNo9の指示を受け
ボロボロだったはずのケビンが構え直しながら、襲い掛かるイリューヒンめがけかかと落としのカウンターをぶち込む!!
<続く>
わだかまりってなんのことだろ
もともとイリューヒンとは知り合いだったのか?クロエ
つえーな遺留品、ギミックは豊富だし正統派のレスリングもできる
ケビンが相手じゃなければオリンピック編ラスボスでもおかしくなかったかもしれん
>>16 ロシア代表超人を倒す事へのわだかまり
わざわざ「イギリス超人」って主張する
な~んか妙な予想が出てくるんだが・・・
クロエの正体はほぼ決まりだな
ほとんど出てないのに人気3位とかなってたからどっかで出そうと思って師匠の息子のサポートって形で出すことにしたんだろう
この血の雨合戦が許されてヒカルドが許されないのはホント不公平だと思う
第192回 白日に晒されしイリューヒン!!
イリューヒンの猛攻を受け、もはや戦う気力は風前の灯火と思われていたケビン
だがクロエの指示を受け突然の大復活、イリューヒンの後頭部に踵落としを叩きこむ!
クロエのアドバイスにケビンの動きが見違える様子に、ミート君もさすがとするが
先ほどの二人の交わされた会話が、どこか引っかかるミート君
やはりクロエという超人には何か秘密があるのではないかと見るが…
踵落としを受けグラつくイリューヒンに、さらにサマーソルトキックで追い打ち
それと共に飛び上がりメインリングのロープを掴むことで転落を逃れるケビン
だがケビンの攻撃を受けたイリューヒン、さしもの側転直立能力を持つ彼も転がり落ちてしまうが…
…なんとイリューヒン、転がり落ちたはずのスカイキューブ・リングから転落していない!裏面状態に逆さになって立っていたのだ!!
まだまだ試合は続行となり、ジャクリーンもまだまだ血の匂いを嗅ぎ続けられると笑みが浮かぶ
「クハハハハ ケビンマスクよ おまえには悪いがオレの目線はすでに決勝でのキン肉万太郎戦に向いている
おまえとの闘いで 足踏みしている暇はないんだ―――っ!」
リング裏側から側面へとトンボを切りながら、ロープにぶら下がるケビンを捕らえ
そのまま勢いよくケビンの体をメインリングへと叩きつけようとするが
クロエの指示でヘッドシザースに切り返すと、豪快な投げっぱなしダブルアーム・スープレックスを放つも
やはりその落下の勢いは、リングに叩きつけられる寸前で止まり、何事もなかったかのようにその身を反転させリングに着地する…!
その一瞬、またイリューヒンから異音のようなものが聞こえてくるのにケビンも気づくが
そこへ即座にイリューヒンの新たな変形、ロシアの代表的戦闘機、ミグ31の先端が
まだ空中にとどまっていたケビンの背中を強烈に突き上げる!!
まだまだ余力を残すかのような、あまりのイリューヒンの強さに、万太郎達も唖然とした声が出てしまうが…
そんなかつてない強敵に苦戦するケビンに、クロエはこう言葉を告げる
「ケビンよ 神は苦しみ痛みに耐えられる強い超人にしか 試練は与えない!」
クロエの言葉を受け…微かな笑みを浮かべるケビン
数々の試練に耐えたことでついにイリューヒンの四次元殺法の正体を見切ったというが
それを大量出血の妄想だとあざ笑いながら、トドメに真正面からミグボディの先端で貫かんとする…!
(あのヴゥーンとかいう音の出所…) ケビンの左胸が貫かれる寸前、ケビンが身をひるがえしてそれを避けると
「…ここだ―――っ!」 同時にミグボディのどてっぱらに大穴を開ける、強烈な蹴りのカウンターで返す!!
ケビンの反撃を受けたイリューヒン、失速しながら変形を解除しリングへと落下
その一撃を受け、胴体に大穴が空いたイリューヒン、その内部には回転する機会のようなものが収められていた
それを見たケビンは、やはり"ジャイロ・コンパス"が内蔵してあったか、と声を上げる ジャイロコンパスに関してはキッドが解説
「ジャイロ・コンパスとは航空機や船舶を操縦するときに欠くことのできない装置で…
飛行機や船舶が誤った方向に進んだとしてもジャイロ・コンパス内の回転盤が回転運動の感性で
方向を変えようとして抵抗する… だから飛行機や船舶は常に正しい咆哮を進む事ができる」
「そうかわかりましたよ イリューヒンのボディ内に搭載されているジャイロ・コンパスはより強力なもので
イリューヒンがいかなる体勢になろうとも常に両足からリングに着地できるように調整されている
だからケビンマスクの得意な脳天キャンバス激突技に対しても すべて両脚着地で対抗する事ができたし
リング外に放り出されても床に転落することなく スカイキューブ・リングの側面や裏側に着地することが可能だったわけだ…」
イリューヒンの四次元殺法のからくりを見事見破ったケビン
そしてその体が新たな力を放つように光り輝く…!!
「攻めろ―――っ ケビン 天使のように繊細に 悪魔のように大胆にだ―――っ!」
そのままケビンは微かに怯むイリューヒンの脚を取り、ジャイアントスイングでぶん回す
だがその途中で技を解くと今度は寝技に持ち込みローリングクレイドルでリング上を転がりまわる
回転技ばかり仕掛けるケビンの姿に万太郎も困惑の声が出るが、そこでセイウチンがケビンの狙いに気づく
「わかっただ イリューヒンのボディ内のジャイロ・コンパスは右回転だから
わざとそれとは逆の左回転の技をケビンはかけているんだ―――っ!」
「エエッ?だからそれがどうしたっていうの」「もう~~~っ みてればわかるだよ」
ローリングクレイドルを止めると、度重なる左回転の技を受けイリューヒン内部のジャイロコンパスは完全に停止しており…
ふらつきながらも立ち上がろうとするイリューヒンの背後を取り、ケビンは投げっぱなしジャーマンでその体をほうり投げる!!
<続く>
なんか火事場のクソ力的なものが発動したが
火事場のクソ力ってキン肉族の専売特許みたいに言われてなかったっけか・・・
流石にあれがクロエとの絆で授かった友情パワーってことはないだろうし
イリューヒンも頑張ったがあと2,3週の命かな
何だかんだでオリンピックは個性派揃いが多くて面白い試合が多かったし、決勝の王道マッチはどう料理するか今から期待
うわなにこのスレ
久しぶりに背筋がリアルでゾクってなった
まさかキン肉マンでここまで気持ち悪いスレができるとは
>>27 うわなにこのキチガイ
久しぶりに背筋がリアルでゾクってなった
まさか5chでここまで気持ち悪いレスができるとは
第193回 禁断の音を告げし、ケビンの鐘!!
投げっぱなしジャーマンで放り投げられるイリューヒン
姿勢制御のジャイロコンパスを狂わされた影響で、体勢を立て直せず
この試合初めて、頭から真っ逆さまにリングへと叩きつけられてしまう!
やはりイリューヒンにとってジャイロコンパスの不調は自らの命を奪われるのと同じくらいの重大な事態
ミート君もイリューヒンのピンチを前にその表情が強張るが、そこにその試合を見守っていたロシア高官が彼の醜態に声を荒げる
この闘いは1億5000万のロシア国民の威信をかけた戦い、ギブアップは許さないとしながらロシアサポーターたちも高らかにイリュ―コールを叫ぶ
だがそれはいくらなんでもイリューヒンにプレッシャーをかけすぎではないか…ミート君もそんな苦言が出てしまうが
その声援に応えるべく、イリューヒンはふらつきながらも立ち上がり、剥き出しのジャイロコンパスを自らの腕で回転を加え再起動させる!
「オ…オレは い…1億5000万国民のために闘って…い…る…」
「国の威信だと1億5000万国民のためだのおめーも大変だな!」
ケビンの放つフライングクロスチョップを、リバースフルネルソンに捕らえて回避するイリューヒン
そのままダブルアームで後方に勢いをつけ、前面に戻して激しく叩きつける大技、ペディグリーをぶち込む!
見事なイリューヒンの反撃に沸き立つロシアサポーター、だがクロエは冷静に静かにその戦いを見まもる
「あせるなケビン 相手の技を受ければ受けるほど… ボディ内で怒りが増幅され例のパワーが強大になる」
「例のパワー…そういえばさっきも」
クロエの言葉にミート君は、ケビンが幾度も見せた光り輝く体での大逆転パワーが浮かび上がる
するとリング上ではイリューヒン、ダブルアームの体勢でケビンを捕らえたままリング外に飛び出すと
そのままヘリコプターボディに変形し、側面リングへと勢いよくケビンの体を叩きつけんとする算段だが
だがその途中で再起動させたはずのジャイロコンパスの動きがまたも鈍くなり、きりもみ飛行で失速してしまう…!
「ハハハハ やはり一度狂ってしまった精密機械ジャイロ・コンパスは…
にわかに回そうとしても完全修復に至らなかったようだなーっ!」
失速するイリューヒンから抜け出すとともに隣の側面リングへと飛び移るケビン
側面リングに蹴りを放つと、そのまま横一直線に裂け目を入れ、先ほど引っかけて縦に広がった裂けめと繋がる
これにより側面リング、裂けめ部分の角がめくり上がりさらにドロップキックでキャンバスを強引に引っぺがす!
そして失速しリングへと墜落しようとするイリューヒンに、めくれ上がったキャンバスを押し花の如く押し付ける!!
その凄まじいスケールの残虐技に会場も唖然 押し付けられたマットが開かれると、イリューヒンは無残な姿で側面リングに食い込んでいた…!
「そうら―――っ 今までオレの体内で溜まりに溜まったパワーを噴出させてもらうぜ―――っ!」
そしてケビンは、あの謎のパワーを解放させながらイリューヒンを抱え上げ、上空高く舞い上がり
先ほどは外されたビッグベン・エッジが、今度こそ壮大な鐘の音を響かせるがごとくイリューヒンに叩きつけられる…!!
もはやその姿にロシアサポーターもイリューヒンの敗北を確信してしまい、失意の声が出てしまう・・・が
「何を安堵しているかケビンマスク イリューヒンはまだ完全失神していない トドメを刺せ―――っ!
手を緩めれば敗北につながる ためらう心があれば敗北につながる…
相手に二度とお前と闘うことがイヤだと思わせるよう 死地に追い詰めるのだ
ケビンよ タクティクスNo.THE ENDだ!」
鋭く冷たい眼差しを浮かべ、親指で首を掻っ切る動作と共にそう命ずるクロエ
ケビンもその指示に、あの禁断の技を出してもいいのかと問い、クロエもをそれに頷くと
ビッグベン・エッジから解放しイリューヒンを立たせると
背中合わせの体勢となりながらイリューヒンのヒザ裏に立ち両腕を固める複雑な固め技を決める!!
オラップ
「OLAP!!」
<続く>
ギミック特化の悲しさか、やっぱ一度崩れるともろいなあ
実はこっちが本来の形なんだよね、OLAP
その辺詳しく言っちゃうとクロエの正体言ってるも同然なんで控えるけど
こっちの形の方が本来、リアルでのレスラーも使ってた実在の技なのよな
第194回 凄惨な結末、大いなる代償!!
クロエの指示でイリューヒンにトドメを刺すべく、"ORAP"なる複雑な関節技を決めるケビン
その複雑難解な関節技を目の当たりにした会場もどよめきの声が上がる ロシア高官も逃げるよう叫ぶが…
だがこの技は逃げようとすればするほど、より深く技が食い込むアリ地獄技
さらにイリューヒンのヒザ裏を支えにその体を仰け反らせ、イリュ―の全身を強烈に締め上げる…!
「ヒャアア~~~ッ あの体勢じゃイリューヒンの腰骨と大腿骨が折れちゃうよ~~~っ」
「い…いや それ以上にあのケビンに完全に極められた上腕三頭筋の橈骨 および鎖骨関節の方が危機的状況だぞ!」
「五体の全てをくまなく極めきっている まさに絶対脱出不可能な至高の関節技<エクストリーム・サブミッション>!!」
強豪ぞろいの闘いの中で、これほどの技を温存していたケビンにはイケメンらも驚きの声が出る
そしてケビンがその目を見開き…さらなる力を解放!より強烈にイリューヒンの両腕を絞り上げる!!
「メイルストローム パワ―――ッ」
ORAPの締め上げはついに、イリューヒンの両腕を根元からもぎ取る!!
会場内を染め上げるイリューヒンの血しぶきが上がる凄惨な光景に、ミート君も叫び声を上げる
両腕を失ってもなお、ロシアの威信のために闘おうとするが、力尽き倒れるイリューヒン
ここにケビンの勝利を告げるゴングが高らかに響き渡る…!
〇ケビンマスク VS イリューヒン●
(17分32秒 ORAP)
試合前は難敵イリューヒンに優位なスカイキューブ・リングが舞台とあってケビンの不利が予想されたが
d・M・p時代を彷彿とさせるメイルストロームパワーを駆使し、イリューヒンの四次元殺法を完全に封じ込め
最後には新必殺技まで披露しての完全勝利 はたしてこの"難攻不落の鉄騎兵"を万太郎はどう攻略するのか・・・
……イリューヒンの変わり果てた姿に、第三予選で共に戦ったミート君も、涙と共に嘆き声を上げる
そしてミート君の怒りは、ビッグベン・エッジで決着がついたにもかかわらずさらにイリューヒンをいたぶる指示を出したクロエに向けられる
胸倉を掴み上げ殴りかかろうとするミート君だが、それをクロエは容易く払いのけ
鋭い眼差しでクロエは、戦いに過剰なものはなく相手を二度と自分と闘いたくないと思うほどの死地に追い詰めるのが必定と返す
試合が終わったことで救護班が重症のイリュ―を助けに向かうべくリングに梯子を掛けようとするが
その必要はないと声を上げながら、ロープ最上段にはボロボロのイリューヒンを担ぎ上げるケビンマスクの姿・・・まさか…!
「これで完全にイリューヒンは二度とオレと闘いたくないと思うだろうぜ―――っ!」
「よしケビンマスク それはイリューヒンの心を折るだけでなく 決勝で闘う万太郎への牽制にもなる!」
そしてケビンは、完全に失神したイリューヒンの体を、なおもワンハンドスラムで30m下の奈落の底へとたたき落す!
その体がロシアサポーターの眼下に落下する、その寸前!ミート君が割って入りイリューヒンを間一髪で救出する…!!
…だがやはりミート君の小さな体ではあまりにも負担が大きく、両足のアキレス腱が千切れてしまう
万太郎も倒れるミート君に慌てて駆けつけるが…微かな笑みを返すとともに、抱きかかえる万太郎の腕の中で力尽きるミート君…
「ま…まさか他国の選手のセコンドが 敵の超人の救出に入るとはな」
「敵ながらミートというセコンドは世界一の知能を持つ名伯楽だと思っていたが… …ただの愚か者じゃねえか…」
ミート君の行為をそう吐き捨てるケビン …その言葉に、万太郎は激昂の形相で振り返る…!
ケビンの方に足を向ける万太郎だが、そこにジャクリーンが笑顔で割って入ると
決勝戦進出者同士、試合前の握手をするように願いながらジャクリーンが強引に万太郎の腕をケビンに差し出し
ケビンもそれに応えるようにその手を差し出すが…
―――開かれた万太郎の手が握りしめられ、ケビンマスクの顔面に怒りの鉄拳をぶち込む!!
<続く>
ミートがケビン&クロエのせいで重症負ってるのを目の前で見てるのに
このすさまじいまでの空気のよめなさ、ジャクちゃんはある意味大物になるわw
ヒカルドがタオル投げられたジェイドを攻撃したのは非難されて、試合終わった相手を叩き落とすケビンが非難されないのはなんで?
>>39 言い方悪いがケビンは試合の勝者としての権利
ヒカルドは第三者からの「試合を止めてください」って「お願い」を無視したから
地味にこれヤバくない?ミートがこれで離脱しちゃうのは確定的に明らかだし
ボーン戦では何だかんだでミートも復帰できたけど流石に今回は無理だろう
ケビンクロエ組にまだ未熟な中学生、万太郎が一人で挑むというのはあまりに勝ち筋が厳しく思う
まあたぶんAHO組が団結して万太郎のセコンドについてくれるとは思うが
スグルには真弓がついてたけど
万太郎にスグルがつくのはちょっといやらしいな
親友ロビンの息子が相手ってのもあるし
前作主人公だとちょっと重い
第195回 世紀の決戦に万太郎、失踪…!?
万太郎の鉄拳が、ケビンの顔面を殴り飛ばし
ミート君をバカにされた怒りに声を荒げて、その怒りをケビンにぶつける
確かにミート君はイリューヒンと共に第三予選を闘い、その繋がりで情もあったろう
だがミート君はいつも国を超え、正義超人全体を見据えている
たとえケビンが同じようにスカイキューブ・リングから落下させられたとしても、同じように助けたはずだとする万太郎
「ミートは愚か者なんかじゃない… 世界一…いや 宇宙一の名セコンドだ!!」
そしてイリューヒンを助けたミート君に、ロシアサポーター達も感謝の言葉を送り
それと共に盛大なミートコールが、タンカに運ばれるミート君に送られるのだった
…ミート君が病院に搬送される前に、万太郎に魂のランタンを渡す
それを受け取ると魂のランタンは、万太郎の熱くたぎる闘志を示すかの如く強烈な炎を放つ!!
「…その燃えたぎる正義心と激情があれば必ず… 決勝のリングでもよい闘いができる…でしょう…」
その言葉を最後に力尽きるミート君、そのままミート君はタンカで会場の外へと運ばれるのだった
……その光景にケビンは、きれいごとはもう結構と嘲笑いながら立ち上がり、現実に目を向けたらどうかと万太郎へ告げる
ミート君の様子では、左右のアキレス腱断裂、および全身打撲は確実 1か月は病院から出れないだろう
つまり3日後に控えられた超人オリンピック決勝戦は、万太郎のセコンドにはつけない、万太郎は一人でケビン&クロエと闘わねばならないのだ…!
その現実を突きつけられた万太郎、途端にその闘志が掻き消えるように魂のランタンの炎が弱まっていく…
だがミート君がいなくてもセコンドの代わりはいくらでも…キッド、セイウチンに目を向けようとするが
それを超人オリンピックのルールが阻む 超人オリンピックに参加する選手のセコンドは原則一人、参加超人と同じ国籍を持つ者に限られている
つまり日本代表の万太郎は、他国のキッド、セイウチンをセコンドに付けることはできないのだ…!!
さらにボロボロのイリューヒンがタンカに運ばれる凄惨な姿に、魂のランタンの炎が完全に消えてしまう
その姿に凛子ちゃんは、恐怖が万太郎から激情を奪いKKDを消失させてしまったのだと見る
するとケビンがそんな万太郎から魂のランタンを取ると…魂のランタンに炎が吹き上がる!?
魂のランタンの炎はキン肉族以外持ち合わせていないパワーだったはずが…その光景に万太郎も驚愕
「おまえから受けたアッパーの痛み…3日後の国立で必ず返させてもらうぜ」
「クク…ケビンマスクの大渦<メイルストローム>パワーの炎にますます油を注いでしまったようだ オレは知らんぞ~っ」
35年前の第20回超人オリンピックにて、初代キン肉マンVSロビンマスクの決勝戦が行われたが
その時と同様、国立競技場のリングを舞台に二人の息子の因縁の対決が行われることとなる
…だが万太郎が今まで闘いぬいてこられたのは、いつもそばに宇宙一の知恵袋、ミート君がいてくれたからこそ
自分ひとりではあの"難攻不落の鉄騎兵"を攻略することなど…もはや完全に闘志が掻き消えた万太郎はその場を逃げ出してしまうのだった
それから翌日、国立競技場周辺では一大イベントを盛り上げるべく様々なアトラクションが催されており
成田空港では超人オリンピックの立会人として、数多くの伝説超人<レジェンド>達も到着
生きる伝説を一目見ようと空港前は人だかりでごった返し、その中にはキン肉マンの姿もあり
自分たちの人気も捨てたものではない、と笑顔で両手を上げてその歓声にこたえるのであった
と、人ごみの中にマリさんの姿を見つけるキン肉マン 久しぶりの再開に二人は笑顔で握手を交わす
のだがその横で凛子ちゃんも再開を懐かしがってる場合ではないと苦言を呈し
万太郎の父、キン肉マンに向け凛子ちゃんは万太郎が決勝戦を放り出して逃げ出してしまったのだという
その言葉に集まったレジェンドたちも驚きの声を上げるのだった
…それから夜になり、田園調布の住之江幼稚園にて かつての日々を懐かしむキン肉マン
青春の日々を思い返しながら、思わず涙が滲むキン肉マン とそこにお腹が鳴っちゃう
キン肉星から地球までのフライト間、何も食べてなかったそうで そんなこともあろうかとマリさんは牛丼を用意してました
「わぁーっ わたしの大好物の牛丼!それも特盛ツユギリ!
砂金はツユダクとかぬかす汁の多めの軟弱なのを食うやつが増えておるが
男は汁少なめのツユギリよのう!」
喜びの声を上げながら牛丼かっ込むキン肉マン、勢いつけすぎてのど詰まらせてたけど
……そんな二人の団欒の中、幼稚園の外では無念の涙が滲む万太郎の姿があった
「ゴ…ゴメンよ~~っ父上… せっかくキン肉星からはるばる応援に来てくれたのに
ボクはやっぱり父上のように超人オリンピックV2なんて偉大なことはできそうもないよ…」
一瞬、キン肉マンは窓の外に目を向けながら…美味しい牛丼に舌鼓
ただ妻のビビンバはジャンクフードと中々許してくれないそうだが
…その言葉に、どこか不愉快そうに目を伏せるマリさんに気づきキン肉マンも慌てて詫びる
そんなキン肉マンに思わず吹き出しちゃうマリさん、そんなことは少しも気にしてないと許してくれました
「しかし万太郎の奴にも困ったもんじゃのう こんな大一番を前にして逃げ出すとは…」
「やっぱり親子ね!キン肉マンさんも大事な一戦になると決まって逃げ出したものよ」
「フフフ…わたしも負けず劣らずのビビリでヘタレの超人だった…」
そんな自分の若い頃を懐かしむキン肉マン、その話を外で聞いていた万太郎も目を丸くしてしまうのだった
<続く>
ここでダメ超人だったころのキン肉マンを知るのはなかなか上手いかも
思えばマリさんもキン肉マンがダメ超人だったころからの付き合いなんだよなあとちょっとしみじみ
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/comic/5124/1213249930/940- なんだか規制(よそでやってください)で書き込めなくなってしまいました
優しい名無しの方がいらっしゃればこちらからコピペしていただけるとありがたいです、申し訳ない
第196回 鍵を握るはパートナー…!!
地球に来てから、みんなからはいやというほど聞かされた初代キン肉マンの偉大なる多くの業績
キン肉星にいた頃はただのヨボヨボじじいとバカにしていた万太郎だが
その数々の逸話を聞いてからは父が特別な存在と畏敬の念を払うようになった
だがそんな完全無欠と思われていた父、キン肉マンも自分と同じような逃げ癖があったのだと知り、目を丸くする万太郎
マリさんもかつてダメ超人と言われていたキン肉マンの、その時の事を笑顔で思い返す
「本当にキン肉マンさんたら 大事な試合であればあるほど直前に逃げ出してしまうんですもの
みんなして総出でリングに戻すのはいつも一苦労」
「…どういうわけだか何度闘いを経験しても 新たな敵を前にすると恐怖で足元がすくみ体中の震えが止まらなくなるものだった
…そんな臆病者のわたしを最終的に逃げずに 恐怖のリング歩ませた原動力はなんだったか…
…それは周りの多くの仲間の傷つきながら戦う姿… 仲間の私への熱い期待とまなざし…
仲間たちのわたしへの叱咤激励! わたしは仲間たちのその友情パワーに後押しされて 気持ちを高めリングへ上がってきたんじゃ―――っ!」
仲間たちの友情を思い返しながら、その目に涙を浮かべるキン肉マンとマリさん
・・・そしてその話に万太郎もまた、大粒の涙が溢れ出ていた…
そして涙を決意に変えて、その闘志を取り戻す万太郎
「ボ・・・僕はバカだった~~~っ また も もう少しで忘れるところだった
ジ…ジェイドとミートの闘いのメッセージ! ボクへの熱い期待と ま…まなざしを~~~っ!
ボ…ボクはどんなに恐ろしい敵が待っていようとも 彼らの友情パワーに報いるためリングに上がる!
いざ特訓だぁ~~~っ!」
…幼稚園の外から聞こえてくる物音にマリさんが何かと窓を覗き込もうとするが
「フフッ…心配しなさんな 万太郎ですよ」
それを微笑を浮かべそう語るキン肉マン、父は初めから万太郎の存在に気づいていたのだ
と、そこに凛子ちゃんが慌てて二人の前に姿を見せると、幼稚園の裏に万太郎の私物にあったとする
その報告にキン肉マンが幼稚園の窓を開けると、走り去る万太郎の姿が確認できた
だが万太郎は逃げたわけではない 逃げる気ならここに立ち寄ったりはしないであろう、とするキン肉マン
明後日に控えた超人オリンピック決勝のリングには、きっと立派に立ってくれることであろう…
息子を信じるその想いとともに、キン肉マンは目じりに涙が浮かぶのだった…
「ミートよ ワシだけでなく息子 万太郎のために痛い目に遭わせてもうてすまんのう…」
(しかしミートよ もう安心じゃ 万太郎はまた一歩正義超人として成長するはず!
頑張れよ わが子 キン肉マン二世よ!)
場面代わり、同じく決勝を控え最後の調整としてマッスル・ミレニアム打開策を模索するケビン陣営
だがその内容は重機に繋がれた鉄球を仮想ミレニアムとした、あまりに苛烈で激しいものとなっている
建設中のビルから飛び降りると、仮想ミレニアムの鉄球が背中に突き刺さる…!!
倒れるケビンの姿にクロエは取材陣を押しのけ、慌てて駆け寄りケビンの治療に入る
…そんなクロエの姿に、ケビンの脳裏にはある出来事…クロエとの出会いが浮かび上がる・・・
―――――(3ヵ月前 ロンドン)―――――
その時ケビンは、きたる超人オリンピックに向けて、自らのジムにて数多くの超人を下し続ける
もっとどんどん来いと声を上げるケビンだが、もはや全員ボロボロの状態でとてもこれ以上は…
「そんなヘタレどもと何人やったって強くはならないぞ
…オレをコーチに依頼しな そんなやつら100人…いや 1000人分の働きはするぜ…」
そんなケビンの前にクロエが現れ、開口一番そう持ち掛ける
だがケビンは生来の一匹狼、誰かに教えを乞うなどまっぴらと一度はその誘いを突っぱねるが
オレに習えば今よりさらに強くなる… その言葉と共に真っすぐな眼差しを向けるクロエに、ケビンもどこか苦悶の声が出る……
―――――(回想終わり)―――――
だがなぜ、クロエはそうまでして自分に付き従うのか…ケビンもそんな疑問の声が出ようとするが
クロエに特訓の続きを持ち掛けられ、今はそちらに集中することにするのだった
一方の万太郎は、今も病院にいるミート君を想いながら、たった一人で特訓に汗を流すが
そんな万太郎の前に、何者かが姿を現し特訓中の万太郎に挑発の言葉を投げかける
「お~お~ 超人オリンピックファイナリストがたった一人で練習ダスか?」
「しょうがないだろ セコンドのミートが大怪我したんだから
ファンの人なら帰ってよ 今は手が離せないんだから」
「お~お~ そんな腰の入ってないタックルじゃケビンマスクはおろか米俵ひとつ動かせないだギャ」
何者かの挑発に万太郎も怒りのタックルをぶち込むが、その人物は万太郎のタックルを堪えてみせる…!!
そこで万太郎も気づく、謎の人物の正体は万太郎と日本代表を賭けて戦った、ザ☆農村マンだったのだ!
「困るねェ~っ あんたと同じ日本の超人がいることを忘れてもらっちゃ~~っ
水くさいでねェの―――っ」
タックルを仕掛けた万太郎を投げ返し、寝技に捕えながらも気さくな笑顔でそう語る農村マン
思わぬ援軍に万太郎も目を丸くしながらも、どこか喜びの笑顔が浮かぶのであった
<続く>
農村マンかよ
すっかりEZOマンしかいないと思ってた
何だかんだでキン肉マンは今でもスーパーヒーローなんやな…(ほろり
農村マンって・・・まさか再登場するとは思わなかったけど役に立つのか?
ロビンがバラクーダとなって国籍違うのにウォーズマンのセコンドしてたんだから、キッドやセイウチンもオーバーボディしてセコンドすればいいだけと思う
クロエも国籍多分違うだろーしな・・・多分オーバーボディだろうしな・・・
ニンジャのおっさんが生きていれば、ネームバリューも信頼度も申し分ないとは思ったがなー。農村マンの再登場はサプライズ感あるけどどうしてもぽっと出感が否めない気がする。
つくづく三戦三敗三死亡の大記録が悔やまれる。
第197回 現在・過去… 因縁の舞台裏!!
たった一人で強敵、ケビンマスクに挑むはずだったキン肉マン
だがそこに同じ日本の超人、農村マンが彼のパートナーを名乗り出る
農村マン、万太郎を寝技に捕えながら、自分と闘った時より少し弱くなったのではないか、との声が出る
これには万太郎も怒りを露にしながら、そのクラッチを切り返し農村マンの背後を取る!
そこからチョークスリーパーを仕掛ける万太郎だが農村マンもそれを容易く外す、が
そのスリーパーは撒き餌!農村マンの股から片足を差し込み体勢を崩すと腕ひしぎに捕らえる!!
万太郎の腕ひしぎが見事、農村マンからギブアップを奪い、二人のぶつかり合いが終わったところで…
「農村マン… あ… …ありがとう」
自分は決して、一人ではなかった…涙と共に農村マンの手を握る万太郎であった・・・
[超人オリンピック ザ・レザレクション 運命の決勝まで残すは2日
ケビンマスクと万太郎の二人はその2日間を最終調整のためだけに費やした―――
…そしてあっというまに日は過ぎ… 決戦当日となった―――]
20xx年10月23日 東京国立競技場―――
数々の名勝負を繰り広げた東京オリンピックの聖地にて21世紀最初の若き超人達の大河ドラマが終幕を迎えようとしていた
この世紀の一戦に際し、前売りチケット12万枚は発売5分で完売、当日券を求め3日前から徹夜組が出るという大フィーバー
入りも入った12万4000人、超満員の国立競技場にて超人オリンピック新しい歴史のドアが開かれようとしていた…!
決勝戦を控え、スペシャルエキシビジョンとして懐かしのレジェンドの顔ぶれ紹介と共に
リング上ではザ・マシンガンズVS2000万パワーズのドリームマッチが行われていた所
現在はテリーマンとバッファローマンがリング上で激しい一進一退の攻防を繰り広げており
バッファローマンがテリーをツームストンドライバーで叩きつけようとするも、テリーもとっさに左足を捕らえダウンを奪うと
倒れるバッファローマンに対し、テリーマンは伝家の宝刀、スピニング・トゥ・ホールドを仕掛ける!
だがバッファローマンも辛うじてパートナーのラーメンマンにタッチ交代
それに合わせてテリーも初代キン肉マンにタッチ 奇しくも第20回超人オリンピック、準決勝の因縁の対決の再現となる
リング上での再開に、キン肉マンも笑顔で握手を求めるがラーメンマンは蹴りで返す!!
「わたしは手抜きの闘いができなくてな!」
「おまえがその気ならこっちだって―――っ へ…へ…屁が出る5秒前!」
ガチンコ勝負のラーメンマンに対し、キン肉マンはおなら攻撃で対抗
怯んだところでその顔面をパンツに突っ込む、パンツドライバーをぶち込む!!
これにはラーメンマンもお怒りで、気づけば二人の戦いは大人げないどつきあいになっちゃうのでした
委員長も呆れた顔でゴングを鳴らし無理やり試合終了 夢のアトラクションはとんだ大アクシデントになるのでした
エキシビションマッチが終わり、控室ではケビンが最後のアップを行っていた所
クロエもそれを見守るが、ふとストップウォッチを忘れたそうで一度部屋を後にする
部屋を出たところで、試合を終えた2000万パワーズとすれ違うが……
―――クロエがラーメンマンの横を素通りした直後、ラーメンマンは突如頭を押さえて苦しみだしてしまう…!?
<続く>
これでクロエの正体が「あの超人」じゃなかったらゆでを尊敬する
いろいろ予想を覆されてきたが
さすがにクロエの正体は外してないと思う
>へ…へ…屁が出る5秒前!
クロエのもうバレバレになった正体もだが、こっちはこのアニメネタで笑ってしまったわ、懐かしいw
ってかタッグ編で金網から助けてあげて、王位編でも同じキン肉マンチームだったのに、今更すれ違っただけで苦しみだすって・・・
第198回 名誉と宿命を背負いし、決戦!!
クロエがラーメンマンの横を通り過ぎた瞬間、突如激しい頭痛に襲われるラーメンマン
その様子に困惑するバッファローマン、気づけばラーメンマンのこめかみには、かつての古傷が浮かび上がる…!?
一方マシンガンズの方は、万太郎の控室を横切っていたところ
テリーはキン肉マンに対し、自分たちはあくまで立会人の立場、息子であっても私情は禁物とする
キン肉マンもそれに従うそぶりを見せてがいたが…
「あっあんなところに叶姉妹!」「なに 恭子の方か!?美香か!?」
テリーがキン肉マンから目を離したすきに、万太郎の控室に隠していた風呂敷をこっそり置いておく
で、こっそり用事も済ませて万太郎の控室を後にする二人であった ちなみにテリーは美香派
万太郎も控室前に置いたKINマークの風呂敷に気づき、さては父上の差し入れかと風呂敷を開けると
そこにあったのは、かつて超人オリンピックで若かりしキン肉マンの着ていたのと同じ、キン肉族の戦闘衣装であった!
…場面はケビン側の控室に移り
「…ダディ…」小包の中を開きながらそうつぶやくケビン その脳裏にはクロエとのあるエピソードが浮かび上がる…
―――――(回想)―――――
スパーリング相手のボディプレスを真正面から受け止めることに成功するケビン
そこでクロエは反撃にタワーブリッジを支持、ケビンもそれに従い相手を持ち上げ…そこでケビンの動きが止まる…
父への反発心からか、父の必殺技だけは使いたくないとそれを拒絶するがその隙を突かれ相手の反撃を許してしまう
クロエもみすみす相手の反撃を許したケビンの醜態に厳しい言葉をぶつける
今の相手に対する最善の方法はタワーブリッジただ一つだとするが、それでもケビンの胸中には父の技を使うことに抵抗があり…
「そんなに憎く反発心を持つ 親父のマスクをなぜ!?」
その言葉の通り、クロエが指し示す陳列棚にはひさしの部分が傷ついた、父ロビンの仮面が飾られていた
ケビン曰くその仮面は第20回超人オリンピックにて、決勝戦、キン肉マンとの戦いで被っていたものだという
「いつも気高くイギリス国民の誇りとして 全く非の打ち所のないダディだが…
…この初代キン肉マン戦では ロビンマスクのトレードマークともいえる マスクを傷つけられ
試合にも負けるという最大の屈辱を味わ
リング上ではジャクリーンのアナウンスで両選手の入場コール まずは青コーナー、万太郎の入場から
まずは日本国旗の入場、次にセコンドの登場だが…ほくそえむハラボテとイケメンの二人の表情が、次の瞬間驚愕へと変わる
花道から姿を現したのは、万太郎と同じ日本超人、ザ☆農村マン!!
思わぬ人物の登場となるが、セイウチンは農村マンなら万太郎のセコンドに適任だと声を上げる
そして農村マンの背後から、今回の主役の一人 キン肉万太郎の入場となる
だがその姿はいつものリング衣装ではなく、アメフトの防具のようなものを身に着け、真っ赤なマントをたなびかせる
その表情を鋭く引き締める万太郎、顔面を覆うフェイスマスクを身に着ける勇ましい姿に、凛子ちゃんも思わず目を奪われる…
万太郎の身に着けたその衣装は、キン肉族の戦闘スタイル
王族がここ一番の大勝負に挑むときのみ、その着用を許されるコスチュームである
堂々と入場する万太郎の姿に、父キン肉マンも満面の笑顔が浮かぶのだった
「よう似合っとるぞ万太郎… ワシの若い時そっくり いやそれ以上の勇姿じゃ~~~っ」
<続く>
そろそろマジでハラボテ&イケメンは痛い目見てほしい
OLAPがどういう技なのか
ラーメンマンのくだりでようやくわかったよ
クロエが準決勝で動揺してたのもそういうことなんだな
かつてロビンが負けたあと、バラクーダに扮してリベンジに挑んでたことから考えれば、確かにクロエの正体は一つしか考えられんのよな。
あまりに綺麗な伏線回収過ぎてゆで先生の漫画とは思えんw
タワーブリッジ使いたくないって・・・普通にスカーにタワーブリッジ使ってたよな・・・
第199回 全超人の夢舞台に立つ!!
万雷のマンターロコールが響く中、堂々と花道を歩く万太郎
その姿には凛子ちゃんの友人たちも目を丸くしてしまう
いつもならふざけた入場ばかりなのだが、今日の万太郎はまるで雰囲気が違う
雄々しく、堂々として、それでいて少しでも触れれば火傷しそうな緊張感もみなぎるその姿…
万太郎の姿にキッドは、超人オリンピックの魔力がそうさせるのだと語る
ロゴが染め抜かれたリングエプロン、リングを包む無数のスポットライト
12万人の津波のような歓声、それらすべては世界200カ国、520人の中を勝ち抜いた二人だけが体験できる夢舞台
超人オリンピックが醸し出すそれら独自の雰囲気と、その舞台をファイナリストとして勝ち残れた恍惚が
万太郎に自信と責任感を植え付けたのだとキッドは見ており
…自分もあの栄光の花道を歩いてみたかった…無念の声を漏らすキッドに、セイウチンがその肩に手を添える
「がんばろ…次のオリンピックまでにウーンと力を蓄えてきっとあの夢舞台に立つだ」
「あ…ああ!」
セコンドの農村マンがリングロープを開き万太郎の通る道を作るが
万太郎はそれをくぐることなく、トップロープを掴みジャンプしての華麗なるリングイン!
続けて赤コーナーより、ケビンマスクの入場 『威風堂々』の荘厳な調べに乗ってイギリス国旗とクロエが入場
そこから少し遅れて、ケビンマスクが花道に姿を現すが…その姿にイギリスサポーターは驚きの声が出る
ケビンの鉄仮面、その額の部分には斜めに切り裂かれた傷の跡があった…!
だがなぜあんな傷物のマスクをこんな大舞台で…困惑の声が出るイギリス国民たち
噂ではケビンは決勝に向けてすさまじい特訓を積んできたとのことだが、その特訓の際についた傷だろうか…だがキッドの見解は違う
キッドの見立てでは特訓についた傷にしては古すぎるもの、おそらくははるか昔についた傷であろう
それに鉄仮面自体もケビンマスク仕様ではあるが、物自体はかなり年季が入っておりおそらくは古いマスクを改造したものだとみるが…
そしてその傷ついたケビンの仮面に、入院中のミート君が驚愕の声を上げる
あの傷跡は間違いなく、38年前キン肉マンとの戦いでついたロビンマスクのもの
…だがケビンは父ロビンの英才教育に反発していたはず 父親憎しのケビンがなぜこの大舞台で父の仮面を…?
「そ…それが それがわからないからなお不気味なんじゃないですか―――っ!
あ~~~あ この体さえ自由がきけば 今すぐ二世のセコンドにつきたい~~~っ!」
青ざめた表情で頭を抱えながら、嘆きの声を上げるミート君…
危険な香りを漂わせるケビンマスク、額の傷跡がそれをより際立たせるかのように禍々しいオーラが滲む
だがそのケビンの姿を前にしても、物怖じせずどっしりと構える万太郎、農村マンも頼もしさを感じる
と思ってたらやっぱりおっかなくておしっこちびってました これには農村マンもずっこけ
…しかしトップロープを掴み、鉄棒回転でのド派手なリングインの際、ケビンは足元がよろめき片膝をついてしまう!?
そのよろけ方は明らかにオーバーワークの疲労蓄積によるもの、万太郎もその姿に思わず余裕の笑みがこぼれちゃう
「ククク…こいつはビビリ損だった ケビンの奴試合できる状態じゃないじゃんよ~~~っ
これはボクがゴングが鳴ってバアア―――っとラッシュをかけたら超人オリンピック史上最短勝利を収められるかも」
赤コーナー側ではクロエがケビンの鎧を装備させながら、ふと彼もケビンの身に着けた仮面に関して声をかける
「…よくロビンマスクとのわだかまりを超えてマスクをつける気に…」 どこか優し気なまなざしでしみじみとそうつぶやくクロエ
だが、なぜクロエはそこまで父親のことを…ケビンの言葉に、クロエは何も答えようはしなかった……
イケメンとハラボテも、調整ミスを示すかのようなケビンの様子には不安な声が出るが
一方で万太郎セコンド、農村マンの考えは彼らとは全く逆のもの
「確かにケビンは憔悴しきっているようだがそれは一回戦のチヂミマン戦の時もそうだった…
…そんでも最後はケビンマスクが僅か7分でチヂミマンをマットに沈めた…
それからもうひとつ… これまではどこか他人行儀だったケビンマスクとクロエのコンビがここにきて以心伝心…
息がピッタリ合ってきただギャ これはワスらは大変なスーパーデュオに戦いを挑むことになるかもしれぬだギャ」
満身創痍なはずのケビンを警戒する農村マン、その言葉に万太郎も表情をこわばらせる…
試合前にまずは両選手、国歌斉唱
思えば今から38年前も、同じようにイギリス国歌と日本国歌の旋律が国立競技場に奏でられていた
それから時を経て、その時の超人二人の息子が全く同じシチュエーションで決勝を戦うこととなる
その運命の悪戯と、神々の粋な引き合わせと実況もそんな感嘆の声を漏らす
あとついでに言えば、万太郎の音痴ぶりも父親譲りの酷いものでした
気を取り直して、ジャクリーンは決勝戦を見届ける3人の立会人を紹介
その言葉と共にリングサイドにはバッファローマン、ペンタゴン、ラーメンマンが姿を現す
すべての準備が整い対峙する二人のファイナリスト、あとはゴングを待つのみ…!!
<続く>
ラーメン、バッファローマンはわかるけどなんでペンタゴン?と思ったが
よく考えたらこの三人、みんなあいつと何かしら因縁がある形か
第200回 名参謀ミートなき迷い!!
*扉絵は投稿超人たちの大発表会
全世界の強豪の中から、決勝のリングに上がることを神に見いだされた二人の"超"超人
だが栄光のチャンピオンベルトを負けるのはただ一人…ゴングを待つ両雄の中
ラーメンマンはケビンのセコンド、クロエを厳しい表情で見つめていた
試合開始の前、クロエはケビンへと激励のアドバイスを送るがその中でついロシア語が出てしまい、慌てて言い直す
ケビンも彼がロシア超人だというのは二人の間では周知の事実と返しつつも、一つの疑問をクロエに投げかける
「…しかし合点がいかないのはその帰化した理由が俺をコーチするためだということ…
なぜだ!?なぜ大切な故郷を捨ててまでオレをコーチする必要が!?」
…だが、ケビンの疑問に対しクロエは答えず口を紡ぐ
と、そこにジャクリーンのリングコールが始まりまずは青コーナー、万太郎がコールされる
≪青コーナ――― 176cm 83kg 超人強度93万パワー
"最強の遺伝子を継ぐ者" キン肉万太郎 日本~~~っ!≫
ジャクリーンのリングコールに、両腕を上げて猛々しく答える万太郎 続けてケビンのコール
≪218cm 155kg 超人強度117万パワー
"難攻不落の鉄騎兵" ケビンマスク イギリス~~~≫
そのコールに応えるように決めポーズ、だがやはり疲労が激しいのか決めポーズを保ってられないほどによろめいてしまう
肩で息を切らせるケビンの姿に万太郎もにやりと笑みを浮かべつつ、まずは両選手、お互いの健闘を誓いあう握手から…
だがケビンはその握手を拒絶、万太郎の手を振り払う!!
「これから死のやり取りをしようって者同士 健闘を誓い合ってどうしろってんだ!」
そう声を荒げコーナーへと戻るケビン、万太郎もケビンの態度に憤慨しつつ自コーナーへ戻り
やはり今のケビンの様子から試合開始と同時に猛ラッシュを仕掛ける作戦を提案するが
農村マンは逆にケビンからは逃げて逃げて逃げまくるよう指示
だが相手は立っているのがやっとの半病人、その作戦には万太郎も困惑の声が出るが…
「さっきも言ったがワスはあのケビンマスクの疲弊しきった姿に 逆に脅威を感じるだギャ
…だから万太郎は絶対に自分から仕掛けるでニャーだ ヤツが出てきたら逃げまくる
そうしてケビンが本当に何の技も出せなくなるまで 余力をすべて奪ったのちに…初めて攻勢をかける!」
「エエ―――ッきっとミートなら『一気呵成に攻めろ』って言うよ―――っ!」
「今のセコンドはミートじゃねえ ワシズラ!」
厳しく言い放つ農村マンに、万太郎も何も言い返せなくなってしまうのだった
一方ケビンマスク側は、再度先ほどの疑問の答えをクロエに求める
この闘いで重傷を…いや、死んでしまうかもしれない だから最後にその答えを求めるケビン…
その様子にクロエは…初めてその真意を明かす
「前にも言ったがオレは昔 あんたの親父ロビンマスクからふたつの大切な物を預かった…
…ひとつはオレがもらい受けたんだが… もう一つは息子であるあんたに返しに来た!」
「! ・・・わかった ザンキュー これで心置きなくファイトができる」
クロエの答えにケビンも満足した様子で、二人の会話を終えたところでセコンドアウト、ついにゴングの時間となる
決勝のゴングをイケメンが高らかに響かせようとするが、そこにジャクリーンがアクロバティックにリングサイドに戻り
ゴングの鐘をジャクリーンが高らかに響かせ、今、決勝戦が幕を開ける!!
超人オリンピック・ザ・レザレクション グランドファイナルトーナメント決勝
ケビンマスク(イギリス) VS キン肉万太郎(日本)
ゴングが鳴ると同時に両者がリング中央へ飛び出すが そこで両者警戒するように足を止め出方をうかがう
ユラーとした動きで万太郎の側面に回り込もうとするケビン、そこから距離を取り逃げ回る万太郎
リングサイドを見るとのんきにおにぎり食ってる農村マンの姿に万太郎も不満の声が出ちゃう
普段はガミガミうるさかったが、いなくなって初めてミート君のありがたみを思い知らされる万太郎
だが逃げてばかりの万太郎の姿に、イギリスサポーターのみならず日本サポーターからも激しいブーイングが飛び出す
会場の観客全員から罵声を浴びせられ、さすがの万太郎も腹立たしく思い、農村マンの指示を破り攻撃を仕掛ける万太郎
ローキックからのミドルキック、と見せかけてガードが崩れたところに顔面へのハイキックを浴びせる!
「見たか―――っ 最初からラッシュをかけさえすればこんなもんよーっ」
「何やっとるか 止まりゃーせんか万太郎―――っ!」
倒れるケビンにすかさず追撃を仕掛けようとする万太郎だが、農村マンの指示も一足遅く
ケビンは片手をつきダウンを免れるとともにそこからブレイクダンスの如き強烈な回転の旋回蹴りを返す!
ケビンのカウンター、ケビントルネードが万太郎の頬を鋭く切り裂き、そこからさらにオーバーヘッドキックを万太郎の頭にぶち込む!!
<続く>
農村マンを有能に見せるために万太郎をバカにした感じ
まあ試合前の態度からして万太郎が痛い目見るのはわかりきってたしな
まあプロレス的には万太郎の対応の方が正しい
客を沸かせられない戦いなんて見せるわけにはいかんし
クロエとケビンとのやりとりを見てるとなんだかケビン側が主役に見えてくる不具合
疲労したケビンの姿に油断する万太郎の三下ムーブも相まって余計に
試合やるごとにクソ力のような力を手に入れてパワーアップしていってるからな>ケビン
確かに主役っぽい展開
勝つには農村マンの策がベストなんだろうけど
超人オリンピックでやっちゃダメだろ
第201回 機先を制するは地獄!?
満身創痍だったはずのケビンの反撃が万太郎へ正確に突き刺さる
その姿にはセコンド農村マンもあきれた声が出る中、万太郎はそのままダウンを喫してしまう
見事膠着状態を崩し一撃を入れたケビンの活躍に歓声が沸き上がる中、その姿に凛子ちゃんは目を丸くしてしまう
「なぜ…なぜあんなにも疲労困ぱいし足元もおぼつかないケビンマスクに万太郎はダウンを奪われるの―――?」
「確かにケビンマスクのあのフォームを見ていると弱弱しく映り 万太郎の方に勢いがあるように見えるかもしれない…
しかし超人レスラーにとってパワーが溢れすぎてもファイトの時に決起が盛んになり仇となる場合がある
…今のケビンのフォームは試合前に連日にわたるハードな練習のために 逆に全身から余分な力が抜け…
気負いもなく静かで澄んだ水のように全く隙のない 実にいいフォームだ…」
キッド曰く、超人格闘技の世界では先制攻撃を仕掛けた側が有利という考えもあるが、必ずしもそうとも言い切れない部分もある
その一例が今のケビン 彼の今のノーブルフォームなら相手に先手を取られても、その相手より早く動ける…
キッドの言葉に凛子ちゃん一行も首をかしげてしまう、果たしてどういうことなのか…
ダウンから復帰しながら、ブチギレ形相で再びケビンへと向かっていく万太郎
農村マンが止めるのも聞かず、先手の掌底を仕掛けるが…逆に出遅れたケビンの掌底が素早く万太郎の顔面を打つ!?
顔面から血を吹きグラつきながらも、踏みとどまりこらえる万太郎 まぐれ当たりとケビンの反撃を認めず再度仕掛けるが
やはり今度もケビンが鮮やかに浴びせ蹴りで返し、ついには万太郎もロープダウンを喫してしまう…!
「これはまぐれ当たりではない "人に遅れて発し 人に先んじて拳す"ケビン戦略だ!」
「あ…相手より遅れて攻撃動作を開始しても 攻撃動作の完成は相手よりも早いってこのことだったのね キッド」
同じく決勝まで勝ち上がってきた万太郎に対し、圧倒的な強さを見せつけるケビン
だが万太郎のピンチを前にしながらセコンドの農村マンはそっぽを向きせんべいパリパリ
これには凛子ちゃんも声を荒げるが、万太郎はもう何を言っても聞きはしないとまるで取り合わない
…万太郎の脳裏には、農村マンがセコンドを志願した時の事、その後の彼との談笑を思い返すが
それを振り払うかのように首を振り、再びケビンにタックルを仕掛けるが
だがこの攻撃はケビンに見透かされた、たやすくタックルを切られるとブレーンバスターに返すが
そのタックルは万太郎の撒き餌、ブレーンバスターから抜け出すとともに、一本背負いで返す!!
見事ケビンをダウンさせることに成功させる万太郎、この機を逃さず一気に攻め込まんとするが
だがここまでの全てが逆にケビンの仕掛けた罠、素早く体制を反転させ両足で万太郎の両ひざを蹴りつける!
「万太郎 おまえはオレさまのどうしようもねえ底なしの地獄にはまっちまったんだよ!」
両ひざの皿を蹴られ、前のめりに倒れこむ万太郎をケビンは自らの両ひざでキャッチし万太郎の体を引き込むと
そこからボトムポジションで万太郎の顔面にパンチのラッシュを浴びせる!!
激しいケビンのラッシュを浴び、万太郎の血しぶきが三人の立会人にも降りかかる中、ケビンの地獄はさらに激しさを増す
素早く万太郎の左腕を取ると、腕ひしぎのアームバーにガッチリ固めるケビン
いいようにケビンにやられるばかりの万太郎の姿に、凛子ちゃんも表情が強張る一方
セイウチンはどこか、道場師範のケビン先生に、万太郎が弟子として稽古をつけてもらっているようにも見えるとの感想が出てしまう
そしてさらに、ロメロスペシャルに固めたままで、万太郎の頭を脳天からリングに叩きつけるロメロ・スープレックスを浴びせる!
ケビンの凄まじい猛攻を受け、完全に白目をむき倒れてしまう万太郎…
その様子を見た農村マンも、あれだけやられればいうことを聞くだろうとようやく動きを見せようとする中
その一方でジャクリーンはケビンに一方的にやられてばかりの万太郎の醜態に失望の声を上げるが…
「お姉ちゃん 日本超人をナメてもらっちゃ困るズラ…
試合はまだ始まったばかり 万太郎のエンジンがかかってくるのはこれからだテ!」
<続く>
正直万太郎は痛い目見ないとわからんタイプだろーからなあ
農村マンの一連の動きも分からんでもないが、やっぱり付き合いの短さから来る軽薄さもどうしても感じちゃう所だな
俺は農村マンの空気読めない作戦に失望してた口だが
まだ引き出しあるようでちょっとワクワク
第202回 万太郎には"赤ちゃんプレイ"!?
ケビンの猛攻にダウンする万太郎に向け、そろそろ起きようかと声をかける農村マン
セコンドの声は"瀕死の湧き水"とも呼ばれているが、瀕死の万太郎は立ち上がることができるか…?
だが立ち上がろうとする万太郎にむけ、ケビンはすかさず追撃を仕掛けんとする!
だがそれを前にクロエはリング脇を駆け出し、ケビンに深追いは禁物と声を上げる
その最中、立会人のラーメンマンはこちらに向かってくるクロエに表情をこわばらせ、制止させるように立ち上がり片手を上げるが…
「ウ…ウィットネス(立会人)として忠告する セコンドといえどこれ以上前に出るな!」
「何もせん するはずがないだろう」
ラーメンマンの言葉にそれだけ返し自コーナーへ戻るクロエ、その姿にラーメンマンはどこかいやな汗が浮かぶ…
一方で農村マンも、ケビンが冷静さをなくしてくれればチャンスもあったのだが
ケビンをクールダウンさせるクロエのやり手ぶりには農村マンも平静をよそいながらどこまでもやりおると胸の中でぼやく
どうにかテンカウント前に立ち上がった万太郎だが、眼前のケビンの姿に慌てふためきながら自コーナーまで退避
ひとまず農村マンのアドバイスで、深呼吸で一息つきつつ…不本意ながら農村マンのアドバイスを受け入れる気になった様子
「天才ケビンマスクのDNAを受け継ぐケビンマスクだ…崩せる策などない!
…しかしやってみる価値のある策はねえこともねえけんども… 名付けて"赤ちゃんチューチュー作戦"!」
なんだが農村マンの酷い作戦名には万太郎も思いっきりずっこけ
だがどんな非常時にもふざけた遊びをパワーに変換するのがキン肉王家の闘い方だったはずとする農村マン
…ケビン陣営も黙って万太郎を休ませるつもりはなく、ノーブルフォームを解除し攻めに転ずる
農村マンの言葉に振り返った瞬間、万太郎の顔面にケビンが放つパンチが突き刺さる!!
一気呵成に攻め立てるケビンの猛攻にダウンもできず棒立ちでされるがままの万太郎
グラつき倒れようとする万太郎にフィニッシュブローを仕掛けるケビンだが
「今だ 左手で"赤ちゃんチューチュー"!」
そこに農村マンの指示が飛び、もうろうとする意識の中で万太郎はその指示に従い、左手の親指をしゃぶると
ちょうどその姿勢が左腕でケビンのパンチをカットする体制となりその攻撃を防ぐ
続けて放つハイキックも、右腕の赤ちゃんチューチューでのガードでカットすることに成功する
左右がだめなら真正面から飛び膝蹴りを仕掛けるケビンだが、両肘の防御がその一撃をも跳ね返す!!
「赤ちゃんチューチュー クククク」
その光景に農村マンもかすかにほくそ笑む中、ケビンのラッシュパンチをもものともしない赤ちゃんチューチュー作戦
そしてその姿に反応を示すミート君、あの体勢は筋肉族に代々伝わる防御姿勢"肉のカーテン"であると気づく!
皆も知るようにキン肉王族は代々鋼のような筋肉質のボディをもち、その筋肉のお陰で攻撃面でパワーあふれる破壊力抜群の技を多く開発してきた
そして防御面でも画期的な技を生み出しており、それこそが万太郎が今使っている"肉のカーテン"である
その防御面の凄まじさはキン肉族の始祖、キン肉タツノリが100人の悪行超人からのリンチを受けた際も
三日三晩肉のカーテンでそのリンチを耐え抜いたという逸話があり
キン肉スグルももまた、ウォーズマンとの戦いを肉のカーテンで凌ぐことに成功しているなどその防御面は特筆すべきものがあるが
肉のカーテンは少しの誤差も許されない正確なフォームを必要とし、教わる側も根気がいるものである
万太郎も攻撃面での派手な技の練習は気分よくこなすが、地味で忍耐のいる肉のカーテンの稽古だとどうにも飽きてしまい、完全な習得には至らなかったという
「ボクがあれほど躍起になっても二世にマスターさせられなかった"肉のカーテン"をいとも簡単に!
…この農村マンという超人 実は隠れた名伯楽かも…」
ケビンもラッシュを浴びせるが赤ちゃんチューチュー改め肉のカーテンの防御にまるで手ごたえがなく
苛立ちの声が出てしまうケビン、そこに農村マンの指示を受け、万太郎反撃開始!
肘関節を極めケビンの体を抑えるとともに、顔面に強烈な膝蹴りをぶち込む!!
よろけるケビンに向け、万太郎はさらにアクロバティックな側転からの蹴り、マンタローエアーを浴びせる!!
マンタローエアーに弾き飛ばされ、場外へと転落するケビン
先ほどの劣勢が嘘のような万太郎の大攻勢に歓声を上げる凛子ちゃんたち
余裕の笑みを浮かべながら、場外に落ちたケビンを待ち構える万太郎だが…次の瞬間その表情が驚愕に代わる
「ま…万太郎… てめえ…や…やってはならねえことを …し…してしまったようだ…」
ロープを掴み起き上がろうとするケビン、その額の傷跡には、今の万太郎の蹴りで新しい傷が刻まれていた…!!
<続く>
セコンドの活躍というのは見てて新鮮だな
今までだとミート君はグラウンドの逃げ方、対処法くらいしか貢献してない気がする
それ以外だと口うるさいか心配してるかってイメージしかないわ
>「赤ちゃんチューチュー クククク」
ここの農村マンいい顔してるわーw
ラーメン完全にトラウマになってんな
今回で古傷が呼び起されたことも関係してそうだけど
第203回 息をもつかせぬ攻守戦!!
万太郎の蹴りを受け場外に叩き落されたケビン
その仮面のひさしには新たな裂け傷が刻まれその眼光が激昂に歪み
その様子に会場の観客からもどよめきの声が上がる…
「あ…あのマスクはロビンマスクが38年前に初代キン肉マン戦に着けていたものを
息子であるケビンが改造して被っているわけで…」
「…奇しくもロビン家は親子二代にわたってキン肉マン一家に
由緒あるマスクの同じ個所に傷をつけられたことになるのね」
「ロビン家にとっては最大の忌まわしい過去を万太郎によって再現され
ケビンマスクの心の中はすさまじい憎悪の炎で燃え上がっているはず…
何か予感がするわ この真っ白なリングが真っ赤なバラ色に染まる予感が!」
ただならぬ様子のケビンには思わずひるんでしまう万太郎 農村マンも今のうちに謝っておいた方がいいとしつつ
怒りのオーラを纏うケビン、今ゆっくりとリングイン …だがやはりダメージは大きいかよろめくケビンマスク
その姿にニヤリと笑みを見せながら、なんだかんだロビン家を大切に思うかのようなケビンに挑発の言葉を投げつけながら
さらなる屈辱を与えんと、額の傷跡めがけ猛烈なパンチのラッシュを浴びせる!
万太郎のラッシュを受け、ロビン家の至高のマスクがケビンの血でシンクに染まっていく…!
・・・だがそのラッシュを受ける姿を見せつけられながらも、動じず動こうとしないクロエ
その理由はケビンの目にあると見抜くキッド 万太郎に殴られ続けているのにケビンの目は全く死んでいない
むしろ万太郎のパンチに対し、逆転に機会を狙いながら楽しんで浴びているかのようにも見えるが…
…そしてラッシュのさなか、ケビンは一瞬のスキを突きマスク頂点の突起物を万太郎のこぶしに突き刺す!!
怯んだ隙にドロップキックを浴びせんとするケビンだが、とっさに肉のカーテンのガードでそれをはじくと共に
ケビンの両足を掴み、リバース・ジャイアントスイングでぶん回しケビンをコーナー鉄柱へとぶつけんとする!
しかしケビンはぎりぎりで体を逸らすことで衝突を回避、今度はケビンが万太郎の股に潜り込み
片足を取るとアンクルホールドで万太郎の足を締め上げるも、農村マンのアドバイスによりアンクルホールドを外すことに成功
体勢を立て直し、両者リング中央で身構える…まさに38年前を彷彿とさせる一進一退の攻防に観客たちも大歓声が上がる
…が、キッドは万太郎がケビンの底知れぬ強さへの脅威に、疲労が出始めているとみる
それを示すように息を切らせながら、自分のKKD殺法をものともしないケビンの強さに動揺が浮かぶ万太郎…
「な…なんなんだ…ボクのK・K・D殺法を食らった超人は試合のどこかで必ずつまずく瞬間…
動きにほころびが生じる瞬間があるのに…」
(こ…こいつは…全くスキや攻撃の綻びを見せないどころか
は…肌の艶色もよくなりどんどん調子をあげてきて 逆に強さが盤石になりつつある…)
・・・そして万太郎は、ケビンの背後に偉大なる超人ロビンマスクの影を見る…!
クロエも今のケビンの構えに、父ロビンを彷彿とさせる…いや、それ以上のものと声を上げる
クロエの言葉にケビンもまた、クロエの背後に父ロビンの影が浮かび上がる・・・・・・
それと共にケビンの脳裏には決勝前に一冊の本、[ロビン・ザフェイバリットコンプリート]に目を通した時のことを思い返す
厳重にカギがかけられたその本を開き、震える手でそれを開くとそこには父の栄光の姿と共に
一つの技、[OLAP]なる技を極めるロビンの写真に、ケビンは思わず驚愕の声が溢れ出てしまっていた
……万太郎とケビンの闘いに視点を戻し、農村マンは実体のない影におびえず目の前のケビンに集中すればいいとアドバイスを送る
「自信を持ちんしゃい あんたはロビンマスク以上の実績 超人オリンピックV2チャンプ キン肉スグルの息子だよ!
今この会場のどこかであんたの活躍を見てるかもしれない父 キン肉スグルが そんな息子がビビる姿を見たらなんと思うかーっ!」
農村マンの言葉に万太郎も闘志を取り戻し、再度ケビンに向けて殴り掛かる
だがケビンもそれを捕まえリストロックに切り返そうとするも、万太郎は強引にロープへと昇りながら
ロープのリバウンドを利用し、勢いをつけてケビンの体を投げるアクロバティックな反撃を返す!!
素早く立ち上がるケビンが胴タックルを狙うが、万太郎もさらなる低空のサブマリンタックルで対抗し
両者のタックル対決、勝ったのは万太郎のタックル!そこからケビンの体を肩車に持ち上げると上空へと飛び上がり!
「くらえ―――っ 48の殺人技のひとつ・・・」
そこから繰り出したのは、キン肉マンの必殺技がひとつ、キン肉ドライバー!!
<続く>
グレて家出してDMPに入ったくせに、もうそんなにロビン家大好きになっちまうのかよ
ドライバーの頼りなさは何なんだろうな
一応バスターより格上のはずなんだが
キン肉ドライバーってカメハメ直伝の48の殺人技じゃなくてキン肉マンオリジナルの技だったと思うんですが
第204回 秘伝の至宝、応酬合戦!!
「"敵の両足首をわが手で捕らえ 敵の両腕を我が足で制すれば
迷うことなく動くこと 浪の如く站つこと柱の如く―――っ!
落ちることカササギの如く 疾風迅雷落とし"
正式名 48の殺人技のひとつ キン肉ドライバ―――っ!」
ここまで両者とも自分の必殺技は温存していたが、ここにきて万太郎がついに必殺技のひとつ、キン肉ドライバーを仕掛ける
セイウチンらも角度、タイミングとも申し分なく、ここ一番の破壊力を持つ万太郎のパワーならば…とも思われたが
ケビンはキン肉ドライバーに捉えられながら、ロビン家にも似た言い回しがあると返しつつ
「"快きこと瀑布の様に"」 するとケビン、キンニクドライバーで抑えられた両腕を外し、逆に万太郎の両足を抱え込む!
だがそれはケビンの撒き餌だと声を上げる農村マンだが、万太郎も動揺したか両足のキャッチが甘くなり
「"転ずることツバメの様に"」 その隙を逃さず素早く両足も抜き、キン肉ドライバーから完全に脱出してしまうと
そのまま両足を万太郎の首に巻き付けながら体制を反転させ
「"重きこと 錨の様に"」首四の字を決めたまま、逆さ状態でリングへと落下していき…!
ケビンが反撃に繰り出したのは、父ロビンの超大技、ロビンスペシャル!!
ロビンスペシャルのカウンターを受け、血反吐を吐きながらダウンを喫する万太郎
…だがケビンにはどこか、自らの内からあふれ出るパワーに困惑が浮かぶ
そこに万太郎もどうにか立ち上がり、勇猛果敢にローリングソバットを仕掛ける
だがケビンはそれをかわそうと身をかがめさせるが、そこを逃さず万太郎が上から覆いかぶさり胴体を背中から羽交い絞めにする!
「"両腕の絡みを強固にして 大地の巨木を引き抜く心構えで 敵の体を高くさし上げる
高く鷹の如くに舞い上がる 宙で敵を独楽の如くに回転させ 両大腿を押さえ体の自由を封じる"
このまま勢いよく敵をマットに叩きつければ 首・背骨・腰骨・左右の大腿部の五か所が粉砕される…
48の殺人技のひとつ ターンオーバー・キン肉バスターの完成だぁ―――っ」
第204回 秘伝の至宝、応酬合戦!!
「"敵の両足首をわが手で捕らえ 敵の両腕を我が足で制すれば
迷うことなく動くこと 浪の如く站つこと柱の如く―――っ!
落ちることカササギの如く 疾風迅雷落とし"
正式名 48の殺人技のひとつ キン肉ドライバ―――っ!」
ここまで両者とも自分の必殺技は温存していたが、ここにきて万太郎がついに必殺技のひとつ、キン肉ドライバーを仕掛ける
セイウチンらも角度、タイミングとも申し分なく、ここ一番の破壊力を持つ万太郎のパワーならば…とも思われたが
ケビンはキン肉ドライバーに捉えられながら、ロビン家にも似た言い回しがあると返しつつ
「"快きこと瀑布の様に"」 するとケビン、キンニクドライバーで抑えられた両腕を外し、逆に万太郎の両足を抱え込む!
だがそれはケビンの撒き餌だと声を上げる農村マンだが、万太郎も動揺したか両足のキャッチが甘くなり
「"転ずることツバメの様に"」 その隙を逃さず素早く両足も抜き、キン肉ドライバーから完全に脱出してしまうと
そのまま両足を万太郎の首に巻き付けながら体制を反転させ
「"重きこと 錨の様に"」首四の字を決めたまま、逆さ状態でリングへと落下していき…!
ケビンが反撃に繰り出したのは、父ロビンの超大技、ロビンスペシャル!!
ロビンスペシャルのカウンターを受け、血反吐を吐きながらダウンを喫する万太郎
…だがケビンにはどこか、自らの内からあふれ出るパワーに困惑が浮かぶ
そこに万太郎もどうにか立ち上がり、勇猛果敢にローリングソバットを仕掛ける
だがケビンはそれをかわそうと身をかがめさせるが、そこを逃さず万太郎が上から覆いかぶさり胴体を背中から羽交い絞めにする!
「"両腕の絡みを強固にして 大地の巨木を引き抜く心構えで 敵の体を高くさし上げる
高く鷹の如くに舞い上がる 宙で敵を独楽の如くに回転させ 両大腿を押さえ体の自由を封じる"
このまま勢いよく敵をマットに叩きつければ 首・背骨・腰骨・左右の大腿部の五か所が粉砕される…
48の殺人技のひとつ ターンオーバー・キン肉バスターの完成だぁ―――っ」
キン肉ドライバーに続き、さらにキン肉バスターで勝負をかける万太郎
だがやはりケビンは、これも返させてもらうと宣言し…!
「"柔らかきこと 猿の様に"」 キン肉バスターに抱えられた体制のまま、自身の体をより深くくの字に曲げ
そこから隙間を作ると勢いよく飛び出し背後へと逃れることに成功!万太郎の背後を取りジャーマンスープレックスで返す!
「"軽やしきこと葉の様に"」 ダウンした万太郎をすかさず追撃すべく、側転しながら倒れる万太郎の背に逆立ち状態で乗っかると
そこから起き上がるとともに、続けて万太郎の体をロビン家至高のタワーブリッジを極める!!
父から受け継いだキン肉バスター、キン肉ドライバーを打ち破られた万太郎
肉体のダメージよりもその精神的なショックは大きく…
そして父を嫌っていたケビンがロビンの技を躊躇なく使うその姿に、キッドらも目を丸くしてしまう
これも全てはケビンを支える名伯楽、クロエの指導の賜物…
(す…凄い…オ…オレはこんなにも強かったのか…)
だが一同の中でケビンの強さに誰よりも驚きが浮かぶのは、ほかならぬケビン自身
万太郎をタワーブリッジに捉えながら、ケビンの脳裏にはクロエの言葉が浮かぶ…
―父親とのわだかまりは捨てろ そうすればお前はもっと強くなる―
それと共にケビンはクロエとの特訓、OLAPを使いこなすためのスパーリングの時を思い返す
だがOLAPの習得は難航しており、スパーリングパートナーには容易く抜けられてしまう
ケビンの醜態にはクロエも声を荒げながらリングに上がるが、ケビンはOLAPのあまりに高難度な技に弱気な声が出てしまう
そんな彼にクロエが突き付けたのは、父ロビンがOLAPを極めていた写真 だがこの写真も不完全な代物
ケビンが父親声をする道はただ一つ、究極の技OLAPをマスターし
そしてロビンのなしえなかったキン肉王家を打倒し超人オリンピックで優勝すること…!!
「オレは必ずOLAPを完成させ 超人オリンピックを制覇する―――っ!」
二人の闘いに視点を戻し、ケビンは渾身の力を込めたタワーブリッジで万太郎を締め上げる
その締め上げで背骨が軋む音に、ジャクリーンも一度は聞いてみたかったがこんなに不快な音なのかとその表情が歪む
そこに農村マンが二大技を破られたショックに呆然とするばかりの万太郎に、まだ負けたわけじゃないと声を上げる
その言葉に万太郎も意識を取り戻し、トドメの締め上げに入る寸前、そこから滑るように抜け出しケビンの腕をアームバーに捉える!
どうにか体勢を立て直した万太郎、ダウンから復帰するとともに肉のカーテンの鉄壁防御でケビンを待ち構える!
だがそこにクロエが肉のカーテンに攻めあぐねるケビンにアドバイスを送る
「敵の外見に惑わされるなケビン 万能の防御法など絶対にない!
"敵を測るは目ではない 心に在り"だ―――っ」
「…心に在り… 見えたっ 肉のカーテンの弱点!」
その目を見開き、ケビンはロープの反動を利用しながらその身を矢の如く直立させ万太郎へと突撃!
加速と強烈な回転を加えた両腕の突き刺し、マッハ・パルバライザーが万太郎の肉のカーテンをこじ開けんとする…!
そして勝ったのはケビンの攻撃!万太郎の肉のカーテンの防御を吹き飛ばす!!
だが万太郎のガードを吹き飛ばしたものの、勢いのつきすぎたケビンの突撃はそのまま場外へと吹っ飛んでしまう
さらにその先には立会人のラーメンマンの姿があり、このままではケビンの攻撃に巻き込まれてしまうが
そこへ間一髪、ラーメンマンの前にかけだしたのはケビンのセコンドクロエ!
二人の間に割って入ったクロエのこめかみを、マッハパルバライザーの両腕が抉り取る…!!
<続く>
両者のプロレス格言が一話で何度も出されるのは流石にくどい件
仕方ないとはいえロビンスペシャルとタワーブリッジが繋ぎ技ってのがなぁ・・・
ケビン側は戦いの最中のドラマが濃厚だな、その一連のやり取りがカッコいいのも憎い
第205回 マスクに秘められし因縁!!
ケビンの放つマッハ・パルバライザーが万太郎の肉のカーテンを弾き飛ばすことに成功するが
勢い余って場外に飛び出し、ラーメンマンをかばう形になった自軍のセコンド、クロエに誤爆してしまう…!
目の前でこめかみを抉られるクロエの姿に、ラーメンマンは自らの古傷と忌まわしい記憶がよみがえるかの如く悲鳴が溢れ出てしまう
だがどうにか我に返り、ケビンの体を片腕ではじき返すことで事なきを得る
「ク…クロエ おまえ割って入ったのは も…もしや私を救うために…!?」
「オ…オレとしたことがなんてことを!」
そこでラーメンマン、ケビンの二人は一瞬、クロエのこめかみの裂け目から覗く素顔に気づく…!
だがそれ以上の詮索は無用と、クロエ自ら二人の疑念を制しつつ
ケビンの繰り出した技をほぼ自分の教えたとおりの見事なものとクロエは声を上げる
二人の特訓、クロエがマッハ・パルバライザーを教えるクロエの場面へと視点を移し…
ケビンジムにて見事な回転攻撃を繰り出すクロエの姿に驚きの声を上げるケビン
その技はコーナー鉄柱をもまるで陶器を砕くように粉々に変えてしまっていた
自分より体の大きいケビンにはより破壊力のある技とするため、指導を始めるが
はじめのうちはコーナーポストは貫くものの、鉄柱を砕くまでは至らず自分の両指を痛めてしまう
「…おまえにはまだ鉄柱に向かっていくときに畏怖があり思い切りも足りない…
それでは実戦において敵のボディを穿つことはできない…
忘れるな! 敵を倒すに一番大切な心構えは "天使のように繊細に 悪魔の様に大胆に"だ!」
…決勝戦に視点を戻しつつ、先ほどのクロエの行動に関してジャクリーンがその真意を追求する
クロエの行動がラーメンマンを救うためではないのなら、ケビンマスクを守るために飛び込んだのかとクロエに問う
もしそうであるなら、超人オリンピックの定められた違反"セコンドによる選手幇助"が適応されケビンに反則負けが言い渡されることとなる…!
だがジャクリーンの追及を、イケメンとハラボテの二人がどうにか止めようと説得を試みる
ケビンマスクの存在は超人オリンピック委員会の財源を支えるために必要不可欠
ここでトップスターのケビンを反則負けにしては今後の収入に悪影響が出てしまうが
そんなお金に執着するばかりの二人をジャクリーンが𠮟りつけながら、改めてクロエに真意を問う
その言葉にクロエは微笑を浮かべ… 足元に落ちていたタオルに手を伸ばす
クロエがかけだしたのは風で飛ばされたタオルを回収するため、として試合を再開させるべくケビンをリングへと戻す
その様子にイケメンも彼の言う通り何事もなかったのだと、ジャクリーンを連れて席に戻るのであった
しかしそのクロエの行為にもう一人声を上げる人物がいた、病院にてテレビ観戦をしているミート君である
ミート君は立会人のラーメンマンを救うために、自分からケビンの技を受けたのだと確信している様子だが
だがミート君に付き添っていたガゼルマンが、それに疑問を唱える
クロエはケビンのセコンド、立会人のラーメンマンを救う理由はないはずだとするが…
「はっきりしたことはいえないけど クロエの正体はある超人に違いない
そうだとしたらラーメンマンさんを救う必然性があるんだ…
そして も…もしも本当にクロエの正体があの超人だとすると…
ケ…ケビンマスクはとんでもない化け物となっている可能性がある」
心臓が焦燥で激しく脈打ち、ミート君は絶対安静の身でありながら二世のもとにかけつけんとするが
やはり今のミート君では動くこともままならず、無念の声を上げながらベッドから転がり落ちてしまう…
トラブルにより中断されていた試合も再開されるが
キン肉ドライバー、キン肉バスターのみならず、ケビンの攻撃で肉のカーテンをも打開され、もはや呆然自失状態の万太郎
だが弱気の声が漏れる万太郎に向け、農村マンがリングを叩きながら声を上げる
自分の力を信じるとの言葉に、万太郎もまだ自分には自分自身で作り上げたマッスル・ミレニアムがあったと、萎えかけた闘志が復活するが
その考えを農村マンが待ったをかける、ケビン箱の決勝戦に向け、まさに"マッスル・ミレニアム打倒"にのみ照準を絞った特訓を行っていた
ここまでの試合で見せたケビンの用意周到さを見るに、うかつにミレニアムを仕掛けるのは危険と見る農村マン
「万太郎 あんたのマッスル・ミレニアムは最後の手段だ―――っ それを使う時はワスが合図を送るズラ! "万年豊作"と!」
「そ…それじゃあそれまでどうすれば…」
だが万太郎陣営の混乱をケビン側も黙って見逃しはせず、再びマッハ・パルバライザーでの突撃を仕掛け
とっさの防御を容易くはじき、その一撃が破れたマスクの頬部分をさらに深く抉り取る!
ケビンの攻撃にマリさんは、彼が万太郎のマスクを狙っているのだと万太郎に声を上げる
キン肉王族の超人は生まれてから死ぬまでマスクを付け、その素顔を隠して生きるのが掟
たとえ息子、妻の前でもその掟は絶対 だが戦いにおいてその素顔を晒してしまったが最後・・・
・・・それ以上はマリさんも口にはしなかったが、その言葉に万太郎は初めてマスクを付けられた赤子の時の事を思い返す…
―万太郎よ…キン肉マン二世よ おまえはこれより死ぬまでこのマスクと共に生きていくのが掟だ…
戦いにおいてもし敵にマスクを剥がされその素顔を衆目に晒した時…
その時は自ら死なねばならんのじゃぞ…―
―ジブンデシヌ・・・―
「ジブンデ・・・シヌ・・・」
赤ん坊の時に聞いた、父の言葉を反芻しながら…そこに三度、ケビンの突撃が万太郎のマスクを狙うが
我に返った万太郎はケビンの突撃に対し、高く飛び上がることでその攻撃を回避することに成功!
「キン肉王族の歴史 名誉を守るためにも
汚らわしい手によってこの誇り高きマスクを剥がされることだけは避けなきゃならない―――っ!」
そのまま万太郎はケビンの背後を取りながらその腕を取り、ケビン自身の腕でその首を締め上げさせるとともに
マッハ・パルバライザーの勢いを利用し、ケビンの脳天をコーナー鉄柱へと叩きつける!!
<続く>
クロエ指でスクリュードライバーもどきが使えるなら二度と反則っぽい爪を使うなよ
しかしこの技は普通突き指すると思う
まあこれ自体は空手の抜き手みたいなもんだと思えばそんな違和感はないはず(マッハパルバライザー
しかしようやく万太郎も反撃の糸口がつかめてきた感じだが、なんだか農村マンとのすれ違いが不安なんだよな
番外編 第三回キャラクター人気投票
ハラボテ星、宇宙超人委員会大会議場にて、今回は連載200回突破を記念して第三回人気投票の大発表会
今からおよそ2000年前、昔の正義超人界では年に一度優秀と認められた若き超人たちが
グレーテスト・10・ステップと呼ばれる巨大な石階段でその功績をたたえたといわれている
今回はそれにあやかって、当時の習わしを再現しながらの発表 実況は凛子ちゃんとジャクリーンちゃんでお届けします
・第十位 255ポイント ガゼルマン
アニメ効果か判官びいきか、過去二回の人気投票では下位に甘んじていた
影薄超人とも揶揄されてたガゼルマンがまさかのトップテン入り 壇上のガゼルマンも感涙
・第九位 306ポイント ウォーズマン
キン肉マン二世においてはいまだその出番はないにも関わらず、根強い人気を誇るウォーズマン
ただ今回は、ある事情でこれなくなったそうで壇上にはベアークローだけのご出演となりました
・第八位 318ポイント ジェイド
・第七位 327ポイント チェック・メイト
・第六位 333ポイント スカーフェイス
イケメン三人組は一斉に発表 口にバラを加えてさわやかな笑顔を見せつける三人
男くさく血しぶきの多い作中にあたり、彼らイケメン三人組は一種の清涼剤ともいえるであろう
・第五位 342ポイント バッファローマン
・第四位 456ポイント テリー・ザ・キッド
続けて現れたのは新旧正義超人を代表するラフファイター同士、お互い肩を並べ合う
実際のリング上でも彼らのタッグチームはぜひとも見たいところである
さてついにベスト3の発表!
第三位は887ポイント "超人ヒットマン" ボーンコールド
前回はランク外のボーンが一気にベスト3という快挙を成し遂げる
その投票には圧倒的な女性票を会得して、見事なランクインである
第二位 1196ポイント "漆黒の脳細胞" クロエ
同じくまさかの人物、超人レスラーではないセコンド超人がベストスリーに選ばれるというのは史上初の快挙
この人気急上昇は、今話題となっている彼の正体暴きのためという側面もあるだろうか
そして第三回超人人気投票の栄えある第一位に選ばれたのは…!
第一位 1225ポイント "難攻不落の鉄騎兵" ケビンマスク!
そのカッコよさはもとより、技、立ち振る舞いすべての面での超人の完成型とまで称賛され
圧倒的な支持を得て堂々のV3達成!おめでとうケビンマスク!
ちなみに11位から20位の順位は以下の通りとなっております
・第11位 イリューヒン 232票
・第12位 ブロッケンJr 169票
・第13位 キン肉万太郎 147票
・第14位 ヒカルド 126票
・第15位 キン肉スグル 114票
・第16位 レックス・キング 101票
・第17位 セイウチン 93票
・第18位 ザ☆農村マン 76票
・第19位 クリオネマン 57票
・第20位 デッド・シグナル 51票
というわけで本日の人気投票はこれにてお開き
ジャクリーンが用務員のおじさんにくまなく掃除するよう厳しく言いつける のだが
「グスン…誰がこの漫画の主人公なんだ?」
そのおじさん、実はトップテンからも落ちてた主人公の万太郎でした
これには万太郎も涙目でそう嘆いちゃうのでありましたとさ
万太郎は1回目、2回目でトップ5までは来てたから
「意外とみんな入れるからオレは入れなくていいか」みたいな感じになったんじゃなかろうか
で、そのせいで今回のトップテンからも外されてって具合に
ウォーズマンなんで姿出さないねん、ファンが怒るぞー(棒読み)
ガゼル10位良かったなー
アニメが本当に良かったしな
原作でもガゼルをもっと出してほしい
キッドずいぶん伸ばしたな
Vジャンプ版だと割と活躍してるらしいからその辺もあったり?(V版二世未読勢
第206回 血が凍り肉竦む男の戦い!!
ケビンマスク、渾身のマッハ・パルバライザーをそれ以上の力で崩すことに成功
そのまま逆転の"肉絞め落とし"に見事つなげる万太郎 その大逆襲に日本サポーターも気勢を上げマンターロコールを響かせる
…そんな中、ミート君が入院していた病院にて何やら異変が起こる
なんと絶対安静のはずのミート君の姿がどこにもない!?
さらには付き添いのガゼルマン、チェック・メイトの姿もなく院長先生は慌てて行方を捜すよう声を上げるが
ミート君の姿はすでに札幌を離れ、チェック・メイトにおぶられて津軽海峡を泳いでいた
目指す先はもちろん、万太郎の戦っている国立競技場―――
試合会場では万太郎の強烈な反撃を受けたケビンが、額のX傷跡から大量に血を流しキャンバスに倒れる
その光景に思わず目を背けるジャクリーン、そんな彼女の姿にクロエも皮肉交じりに声をかける
「…血で血を洗う戦い…血沸き肉躍る戦い… こういう戦いがお望みじゃなかったのかい?
ジャクリーン あんたがあれだけ望んでいた通りの試合展開じゃないか」
「フ…フン そうですとも これこそ私の望んでいた試合展開ですわ!」
クロエの皮肉に気丈に返すジャクリーンだが、今のケビンの姿にはとてもそんな感慨は浮かばず…
そんな彼女の姿に、クロエは憤怒の形相を向けながら厳しい言葉を浴びせる
「前・超人オリンピック委員長ハラボテ・マッスル氏の令嬢ということでオレたちも口をつつしんできたが…
女だてらに男の真剣勝負の場にしゃしゃり出てくるもんじゃないぜ!
これでわかったろ 血が凍り肉が竦む闘いはあれど 血沸き肉躍る闘いなどないことが~~~っ!」
倒れていたケビンはカウントセブンでどうにかロープにもたれながら立ち上がると
自らの額から流れ出る血を両手で溜め込み…ジャクリーンに向けその血だまりを投げつける!
しかしそこに万太郎が突如場外へ向け飛び上がり、自らの体でジャクリーンに撒かれた血を遮る!
だが勢いよく場外へと飛び上がったことでマスクの傷がさらに広がっていき…さらにケビンの追撃が万太郎を捕らえる!!
場外へと落下する万太郎の頭をケビンは両足で挟み込み、続けて両腕で足首を掴むと
そのままロープを隔てて体勢を反転!万太郎を得意のロイヤル・ストレッチに固める!!
ケビンの体から湧き上がるメイルストロームパワーが、万太郎の体を強烈に締め上げるが、万太郎も負けてはいない!
自らの全身に力を振り絞り、その筋肉が強烈に盛り上がっていくと 万太郎は自らの背筋でロープを切断!!
ロープの支えを失い場外へと落ちるケビン、そこへ万太郎がケビンの両足を掴み強烈に場外へと叩きつける!!
ロイヤルストレッチを見事破った万太郎、だがケビンもすかさず飛び上がりリングへと戻る
両者一歩も譲らぬ、まさに一進一退の攻防に会場のボルテージも最高潮
……そこにイケメンは、ここまでの経過時間を確認 現在試合開始から32分を過ぎたところで
38年前のキン肉マンVSロビンマスクの戦いでは、試合時間44分44秒が記録されており
ハラボテはいよいよ試合が大詰めへと動くことを予感していた
両者の肉体からはそれぞれすさまじいばかりのパワーの炎が立ち上がるのが見て取れるが
この闘いが決まるとすれば、それぞれが持つ"奇跡の逆転パワー"が強い方であろう
果たしてこの闘いを制するのは万太郎の火事場のクソ力か、あるいはケビンのメイルストロームパワーか…!?
ここまでの戦いで、ケビンのスタミナは限界にきていると見た万太郎だが
肝心の農村マンからの、マッスルミレニアム解禁の合図はまだ出されず…万太郎も忘れてるんじゃないかと不安げになってしまう
と、そこにケビンのメイルストロームパワーが先に尽きたか片膝をついてしまう そんなケビンの姿にクロエの激が飛ぶ
「忘れるな―――っ 長年超人界で栄耀栄華を誇り 君臨し続けてきたロビン王朝<ダイナスティ>が
第20回超人オリンピックにおいて お前の父ロビンマスクがキン肉スグルに敗北したことによって
たった一夜で超人界での影響力もキン肉王族にとって代わられ 没落したことを―――っ!
ケビンよ お前の力でロビンダイナスティを復権させるのだ―――っ!」
片膝をつくケビンに、万太郎が雄たけびを上げながら鋭いタックルを仕掛けんとするが
そのタックルを万太郎の首を掴む、フロントネックロックで凌ぐとともに
そのまま高く飛び上がり、回転の捻りを加えたトルネード・フィッシャーマンズスープレックスで返す!
だが万太郎もその一撃をものともせず、すかさず立ち上がろうとするが…
「万太郎よ~~~っ これでおまえはおしまいだ~~~っ」
立ち上がった万太郎に対し、ケビンは肩車のような体制で万太郎の肩へと乗る、その態勢は…!!
<続く>
ヒカルド戦の方がパニッシュメントXのせいでよっぽど血なまぐさい戦いだったのに、そっち喜んでなんでこれで目をそむけることになるのか
これはエルボー乱打が来るな
キン肉マンはラーメンマンの支えで切り抜けることができたが、逆に言えばあれがないとほぼ終わってたくらいには脱出不能だよな
万太郎は農村との不協和音も出てきてるしどう乗り切るか
第207回 衝撃! クロエ、窮余の告白!!
肩車の体勢で万太郎の上に乗っかるケビンマスク
それを見たクロエはすかさず暴風雨<ストーム>エルボーを指示
それを受けたケビンは、万太郎の脳天に一転集中でエルボーパットを打ち続ける!
この技はかつて第21回超人オリンピックで、キン肉マンをKO寸前まで追い込んだものと同じ殺法
その光景をノーパソの映像で見ていたミート君も、自信を背負うガゼルマンに一刻も早く万太郎のもとに急ぐよう声を上げる
ケビンの放つストームエルボーのラッシュに、防御もできずされるがままの万太郎
農村マンの方に目を向けるが、一向にミレニアム解禁の合図は出ず、万太郎のピンチにただ見ているだけで
こうなったら力づくで脱出戦と、ケビンの下からパンチでの反撃で抵抗を試みるが
「いか―――ん 万太郎それ以上腕を出しては―――っ!」
農村マンの叫びも一手遅く、万太郎のパンチをケビンがつかむとそのままスタンディングの三角締めを極める!
そして三角締めのままストームエルボーを再開、まさに地獄の責め苦を与え続け
ついにケビンの猛攻に耐えられず、万太郎が力なく両ひざをついてしまう…!
「お―――っと まだおまえに参ったされるのは困るんだ
今こそ晴らさせてもらうぜ おまえの親父キン肉スグルに没落させられたわが名家ロビン王朝の積年の恨みを~~~っ!」
それでも尚、ケビンは攻撃の手を緩めない! その攻撃に万太郎の火事場のクソ力も鎮火寸前…!
もはや動かなくなってくる万太郎の姿に、凛子ちゃんたちも顔面蒼白となってしまうが、そこにマリさんが声を上げる
ケビンがロビン王朝なら、万太郎もキン肉王族を背負って戦っている
父キン肉マンも、万太郎の勝利を信じてこの会場のどこかで万太郎の戦いを見ているとするが
……だが、その檄を受けてももはや力が入らない万太郎、がくりと意識を失ったように首が落ちてしまう
その光景にジャクリーンもすっかり意気消沈、怯えるように力なく震えて闘いから目をそらしてしまうが…
「ジャクリーンよ おまえもこれからイケメンと共に宇宙超人委員会を支えていきたいならリングを見るんです
ワシらはこの闘いの首謀者じゃ…従って戦いがどんなに凄惨な展開になろうとも最後まで見届ける義務がある!」
ハラボテの言葉に、ジャクリーンは今まで超人オリンピックを盛り上げてきた自身のふるまいを思い返し…
二人の戦いを、最後まで見届けるべくうつむいていた顔を上げるのだった
そしてケビンの攻めもいよいよ仕上げに入る
超人レスリング界の歴史で誰もなしえなかった、キン肉王族のマスクを剥がすという行為
ケビンは自分こそがその最初で最後の成功者になるべく、顎から万太郎のマスクを掴み上げ
「…万太郎が満天下にその素顔を晒せば掟によって自害せねばならず これでキン肉王族のお家は断絶!
ロビン王朝が再興しキン肉族にとって代わり 正義超人界のメインステージに躍り出られる! いくぜ万太郎!」
ゆっくりと、万民に見せつけるように万太郎のマスクを引きはがしていくケビン
もはやその敗北を待つばかりの万太郎だが・・・不意に、その脳裏に何者かの声が聞こえてくる
【万太郎!】【万太郎よ】
その声を万太郎の意識…彼の魂が聞き取り…
そこで万太郎は目の前に、ノーリスペクトの三人の姿があることに気づく…!!
【な…なんでェそのざまは オレたちを倒して手に入れたおまえのK・K・Dはそんなもんだったのか!?】
【フッ…こいつのヘタレは直っちゃいないのさ…いわばオレたちの流した血や汗は無駄だったというわけよ】
やられるばかりの万太郎の姿に、厳しい言葉と共に睨みつけるハンゾウ ボーンもそう吐き捨てるが
【い…いや オレは信じてる 万太郎がK・K・Dでこれから逆襲することを―――っ】
【オ…オレもおまえを信じるぜ 万太郎】
だがフォークは、そしてハンゾウは万太郎の勝利を信じる声を送る そんな二人にボーンもあきれた声が出ながらも…
【フッ…バカなやつらだぜ… わすれるな万太郎 ここにおまえのわけのわからねえパワーを信じているバカが2人…
いや 3人いることを!】
ボーンもまた、万太郎を激励し…そこでノーリスペクトの三人の姿が掻き消える…
そしてケビンは一気に万太郎のマスクを剥がしにかかり、その素顔の口が露出してしまうが
その寸前!万太郎は露になった自らの口で、剥がされるマスクのはじを咬み素顔の暴露を寸前で防ぐ!
それと共に燃え上がる万太郎の火事場のクソ力!!三角締めに固められながら強引に立ち上がる!!
だがケビンも強引にマスクをひっぺがさんと、力任せに万太郎のマスクを破ろうとするが
そこで万太郎が放った右足の蹴りがケビンのマスクの傷を貫き、その額に突き刺さる!!
万太郎の反撃にケビンもたまらずよろけ、ストームエルボーの肩車体勢からずり落ちてしまう
好機と見た農村マンの指示をうけ、ダウンしたケビンに向けて万太郎が繰り出したのは農村マンの必殺技、脱穀スープレックス!!
ケビン陣営も農村マンの技が来るとは予想していなかったか、見事クリーンヒット
農村マンも練習させておいてよかったと安どのため息を漏らしつつ
だがケビンもダメージを負いながら万太郎のバックに回り込み、ジャーマンスープレックスを放つが
万太郎はジャーマンの両腕フックを切り、そこから後方回転で万太郎は逆にケビンに切り返しジャーマンの反撃をぶち込む!!
K・K・D全開の大噴出で一気に波に乗る万太郎、窮地に陥るケビンに向けクロエが声を上げながら、二冊の本をケビンに見せつけるように開く
クロエが以前語ったように、彼は以前ケビンの父であるロビンに二つの技を伝授されたが
残念ながら一つは自分にマスターできず、息子である彼に返す それがケビンに授けた[ORAP]であるが
「そしてオレが34年前 ロビンマスク先生より譲り受けた技こそ このもう一冊の本に認められている…」
そう言ってクロエが開いた本のページにあったのは、[PALO-SPECIAL]と呼ばれた一つの技…!!
<続く>
ああ、なるほど…こうして見比べるとオラップがパロスペシャルの裏返しだって完全に一目瞭然だな
なのにこうして直接出されるまで全然気づかんかったわ…
まさかノーリスペクト全員再登場とは
フォーク辺りは正直忘れられてると思ってました、ゴメンよ
悪魔でもマスクには手を掛けないとアシュラが言ってたのに正義超人が・・・
ってかクロエ、お前親友の息子殺すつもりか
第208回 背負いし因果の力比べ!!
クロエの見せる、OLAPと対をなすかのようなパロスペシャルの記載された本のページに、ケビンも驚愕の声を上げる
ロビン家以外の者には一切、自分の技を伝授しない父が、一度だけ一族以外の超人に技を伝授したことがあることはケビンも聞き及んでおり
そしてケビンの知る限り、父ロビンから直々に教えられたその存在はたった一人…
「も…もしもあんたがあの超人だとすると… この…ダディのもうひとつの秘伝…
OLAP…をオレに つ…伝えるためだけに… …た…大切な祖国を捨ててまでイギリスに~~~っ」
「オレはあんたの父 ロビンマスクに授けられたこの秘伝で強くなり 一流超人の仲間入りができた…
高等技すぎてオレがマスターできなかった秘伝… それをお世話になった子息に受け継がせ 完成させてもらうのは当然の仕事…
そのために祖国を捨てることなぞなんでもないこと…」
…二人の会話には凛子ちゃんらもその意味するところが理解できず、困惑が浮かびながらも
2人が話し込んでいるうちに、ケビンの抜き身で荒々しい顔つきがどこか穏やかになっている様子に凛子ちゃんが気付く…
・・・そしてそれを示すように、ケビンの瞳からは大粒の涙が溢れ出てマスクを伝う
…一瞬マスクの外にまで流れ出た涙をぬぐうケビン そしてクロエのこれ以上ない激励を受け、ケビンが立ち上がる…!
2人のやり取りでどこか雰囲気の変わったケビン…より完全なる超人レスラーに近づきつつあるオーラを纏う姿に農村マンも気づく
だが万太郎は先ほどのケビンの涙が弱気なものだとみており、ケビン陣営とは対照的にそのやり取りがかみ合わぬ万太郎陣営
戸惑う万太郎のスキを突きケビンが先手をうつ、負けじと万太郎も反撃を返し
一進一退の攻防の末、万太郎の下段蹴りがケビンの足を払いダウンを取ると、一気に倒れたケビンに向けて蹴りを浴びせる!!
「そら―――っそら―――っ そんな情けない姿でとんだ"難攻不落の鉄騎兵"だな
"こけおどしの鉄騎兵"と異名を変えたらどうだい?
ロビン王朝復活なんてうたかたの夢だ!その親父のものを改造したマスクと共に消えてなくなれ―――っ!」
万太郎の放つトーキックがケビンのX字傷に突き刺さるが、次の瞬間その傷が生きているかのように絞まり、つま先部分を捕らえてしまう!
「うたかたの夢だと~~~っ オレは万太郎 おまえに買ってその昔 超人界に名家として鳴り響いた…
ロビン王朝の栄華を復活させて見せる!」
ケビンの叫びと共に、捕らえたつま先を支点に万太郎の体ごと振り回すように大きく持ち上げ、勢いよくパワーボム気味に叩きつける!!
あおむけに倒れた万太郎めがけ飛び掛かるケビン、農村マンもガードポジションで凌ぐよう指示を出すが
ケビンは即座に反応し、横に回り込むサイドポジションをとると一瞬で万太郎を肩固めに捉える!
だがケビンの仕掛けた肩固めは、ただの肩固めではないと宣告しながら、その態勢のまま起き上がり
そのままスープレックスで脳天を叩きつける超荒業、ビッグ・プロブレム・スープレックスを放つ!!
「頸動脈絞めと脳天落としの殺人二重奏なんて こんな芸当ができるのは世界広しといえどケビンマスクだけだ」
「ダメだ 万太郎のアニキ起きてこれっこない…」
「万太郎いよいよダメなのかな~~~っ?」
もはや起き上がれない万太郎の姿に、キッドらも弱気な声が漏れ出てしまうが
そこへ真っ先に凛子ちゃんが、倒れた万太郎へマンターロコールを送り
それに呼応するように、日本人サポーター達から大マンタローコールが巻き起こると
その声に応えるように、万太郎の額に肉マークが浮かび、火事場のクソ力を目覚めさせる…!!
だがケビンも、万太郎の燃え上がるKKDの猛攻を前にしても一歩も引かず
メイルストロームパワーをたぎらせ反撃を返す 二つの超パワーのぶつかり合いが、すさまじい乱打戦を展開させる!
男の意地のぶつかり合い、魂の激突、果たして勝つのは万太郎の火事場のクソ力か、ケビンのメイルストロームパワーか…!?
万太郎の2連ハイキックでよろめくケビン、ここが勝機だとみる万太郎だが
肝心の農村マンからのマッスルミレニアムのGOサインはかかっておらず…
(そうだ…農村マンはきっと石橋を叩いても渡らないほど慎重な性格なんだ!
いけるさ… ボクはマッスル・ミレニアムを失敗したことがない…
これまでミレニアムを出した時 100%対戦相手はマットに沈んできた…
完全無欠のフェイバリットなんだ これからだってきっとうまくいく!)
勝負への焦りか、若さからの慢心か…万太郎は農村マンのGOサインを待たず、ケビンにマッスルミレニアムを仕掛けんとする…!!
<続く>
これはミレニアム破られるわ
ってかケビン側の方が主役っぽくて万太郎負けそうな気がしてきた
万太郎が負けるタイミングとしては確かに今がベストなのかもしれん
ミート君がいない、ロビン親子二代の因縁、農村とのすれ違いと色々合わさって
なおかつノーリスペクト戦とか見たいに、負けても命とられる戦いじゃないし、ここを逃すともう負ける機会ないかもとは思えるが
なんだけど相手がケビンだから人気ある方勝たせるみたいなのもある気がして、なんか複雑な感じ
元々はウォーズマンが使ってたのを見たロビンがスカウトの決め手にした技のはずなんだが >パロスペシャル
スグルの負けを無かったことにしてるキン肉王家と同じでロビン王朝も都合のいい歴史作り出してないだろうか
第209回 マッスル・ミレニアム、堕つ!!
万太郎とケビンの戦いは、いよいよ大詰めへと近づこうとしている中、ミート君らも競技場へと急ぐ
その途中、試合を中継していたパソコンを落としてしまうが、今は二世の元へ急ぐ方が先決
「二世の奇跡の逆転パワー 火事場のクソ力は"寛容" "無我" "友情"の3つがそろってこそ初めて完全となるパワーで…
…その中のひとつが欠けても十分なパワーを噴出させることができない!
二世―――っ セコンドの農村マンをボクだと思って 信じてアドバイスをよく聞いてください―――っ!」
国立競技場へと急ぎながら、ミート君は祈る気持ちでそう声を上げるが
すでに万太郎は農村マンの指示を待たずに、マッスル・ミレニアムに仕掛けに入っている段階
ついに繰り出されたマッスル・ミレニアムに沸き立つ凛子ちゃんら日本サポーター
奇しくも試合時間も、38年前キン肉マンがロビンマスクを破った44分44秒の一分前、皆もこの闘いの決着を予感させるが…
そんな中険しい表情を浮かべるキッド、そして自らの指示を待たずミレニアムを仕掛ける万太郎に、農村マンも声を荒げてしまう
「なぜだぎゃ万太郎!?なぜ"万年豊作"の合図が待てんかった―――っ!」
「大丈夫だよ…なんたってキン肉王族の"火事場のクソ力"は父上キン肉スグルの出場した第20回 第21回超人オリンピックから
僕が出場している今回の超人オリンピック・ザ・レザレクションまで各国代表との対戦では無傷の10連勝を続けているんだよ
これはもうツキなんかじゃない キン肉王族に伝わる"火事場のクソ力"はあらゆる正義超人のパワーの中で群を抜いて…
絶対的なパワーの暴君であるということさ!」
そして万太郎は、渾身の力でロープへと飛びすさまじい勢いでロープをしならせ
雄たけびと共にケビンに向けて、万太郎が一本の矢となって放たれる!
その光景にクロエはリングを叩きながら、こめかみの傷跡から無数のヒビが広がっていく
クロエの姿にセイウチンも苦楽を共にした同志が倒れる無念を思うが…
「来たぞ―――っ 試合開始から44分44秒待ち続けてきたが…今この闘いの中で最高最大の 絶対の好機がぁ―――っ!」
ケビンに向け高らかに叫び、それに応えるようにケビンもメイルストロームパワーを解放!
超人オリンピック三連覇という前人未到の夢を乗せ放たれたマッスル・ミレニアムに真っ向から立ち向かう…!!
「火事場のクソ力が完全無欠のパワーだと―――っ それは貧相な頭脳の者が最も陥りやすい愚行だ
自惚れるな万太郎 この世に常勝のパワーなどありえない―――っ!」
万太郎に向けそう返すとともに、その身を思い切りのけぞらせるケビン
そこでマッスル・ミレニアムがケビンの両腕を掴もうとするが、ケビンの両腕がどこにもない…!
万太郎の一瞬の困惑、そして次の瞬間にはその顔面が両手足で抑えられる!?
なんとケビンは、ミレニアムが背中に突き刺さる寸前、自らのボディを極限まで逸らすことで万太郎の頭を掴み上げたのだ!!
これこそケビンの特訓の成果、マッスルミレニアム破り その光景に凛子ちゃん、ジャクリーンも唖然
そして自らのフェイバリットを破られた万太郎は、もはや次にどう動けばいいのか何も考えられず完全に狼狽
万太郎の姿を勝機と見たクロエは、ケビンにタクティクスNo.THE ENDを命ずるとともに
首を掻っ切る動作で、ある超人を思わせる、口角を釣り上げた笑みを見せつける…!!
クロエの指示を受け、ケビンは万太郎の頭に蹴りを入れて強引に立たせると
すかさず背中から万太郎の全身を固め、ロビン王朝の秘儀OLAPを極める!!
大攻勢から一転窮地に陥る万太郎、ここまで無敗の快進撃を誇ってきたが果たしてその運命は…
するとリング脇に座る立会人であるラーメンマン、ペンタゴン、バッファローマンの三人は
そろって人差し指で突き刺すような仕草をリングに向ける、困惑する凛子ちゃんたちにキッドがその意図を解説
3人が見せたのはシュートサインと呼ばれる、技のかかり具合をわかりやすく観客に示すもの
そして3人のサインは、技が脱出不可能なほどパーフェクトに決まっていることを示すものである…!
…ケビンのOLAPは何処にそんな力が残っていたのかというほどの渾身のパワーで万太郎を締めあげる
その光景に、クロエの瞳からはなぜかとめどなく涙があふれ、彼の脳裏にはロビンとの出会い、指導、キン肉マンとの勝負が浮かぶ…
強烈に締め上げられる万太郎の姿に、イリューヒンの様に両腕をもがれてしまうのでは…そんな不安な声も漏れる
農村マンはイリューヒンの腕と違い、万太郎の腕は強靭な筋肉の塊 絶対は捥がれたりはしないとするもその表情は険しく…
いつの間にか雨が降りしきるリングに…凛子ちゃん達、キッドやセイウチン、日本サポーターら全員がマンタローコールを送り
皆の声援と、キン肉族の栄光の歴史を背に受けて万太郎に力を与える…だが・・・!
「さぞかしオレに勝利したいんだろうな万太郎…
しかしオレはおまえ以上に勝利が欲しい! 戦いでは勝ちたいと思う歴史が…より強き者が覇を手にすることができる―――っ!」
ケビンの叫びと共に、メイルストロームパワーを万太郎の火事場のクソ力以上に熱くたぎらせ
そして、万太郎の両腕がへし折れる鈍い音が響き渡り、それと共にキン肉族の栄光も崩れ落ちる…!!
<続く>
空中キャッチでミレニアム破りって無理あるわー
勢いよく飛んできた万太郎をキャッチしたとしても何の支えもない空中だぞ
惰性でそのままロープへ飛んでいくはずだろう
流石にここまでやられたらもうダメだろうな、万太郎…
火事場のクソ力を完全にねじ伏せられたことは今までなかったし
せめて人気トップテンから落ちなければもっと違った結果になったのかなー
立会人の存在ほとんど忘れてたわ、ラーメン以外ぜんぜん目立たなくてちょっともったいない
特にバッファローマンとはクロエとのやり取りでどんな反応するか見てみたかった所
>>141 ローリングクレイドルで空に上がっていったり
重い物の方が速く落ちる漫画に今更何言ってんの・・・
第210回 超人史に刻まれし敗北!!
ケビンのOLAPが万太郎の両腕を捩じ上げ、リング上に鈍いイヤな音が響く
その音に凛子ちゃんらも思わず耳を塞いでしまう
「な…なんなの~~っ この乾いた木が裂けたようなボキーッっていうイヤな音は~~~っ」
「へし折れた音だよ…万太郎の腕が…」
・・・一瞬の静寂ののち、万太郎の断末魔の叫びが、競技場の外までも響き渡り
その叫びは競技場前までたどり着いたミート君らの耳にも届けられ、会場内に入ったミート君たちが目にした光景は
ケビンのOLAPに組み伏せられた万太郎の姿であった・・・
OLAPが解かれ、リングに崩れ落ちる万太郎 だがその額の肉マークはまだ輝いていることにクロエが気付く
かつてロビンマスクは初代キン肉マンの"火事場のクソ力"を完全粉砕しなかったために大逆転を許し
そしてそれが原因で長年にわたりロビン王朝は苦渋の歴史を歩むこととなった …だがその苦渋の日々は今日限り…!
倒れて失神状態の万太郎のトサカ、キン肉カッターを掴み無理やり起こすと・・・
「"天使のように繊細に!"」 そのまま万太郎のへし折れた両足を交差させ捻じ曲げていく…!
それはケビンマスクもう一つのフェイバリット、ビッグベン・エッジに入る体勢…!!
「"悪魔のように大胆に"だ―――っ!」
両腕を離し、勢いよく空中へと舞い上がる万太郎 ケビンもそのあとを追い
「やめて―――っ 二世が壊れちゃう―――っ!」
ミート君の涙の懇願もケビンには届くことなく、メイルストロームパワーを全開にさせ空中の万太郎を捕らえ
ビッグベンの勝利の鐘が、高らかに響き渡る…!
「38年間にわたるキン肉王族の超人界での繁栄もこの一撃で終結だァ~~~っ!
ビッグベン・エッジ―――ッ!
…今まで100度以上ビッグベンを放ってきたが… その中で一番手ごたえのあったビッグベンだ!」
その確かな手ごたえに、この闘いに終止符が打たれたことを確信するケビン
倒れた万太郎の姿に、ダウンカウントが読み上げられるが… 次の瞬間、目の前の光景に皆がその目を見開く
なんと万太郎はケビンの必殺技の集中砲火を受けたにもかかわらず、立ち上がってこようとする…!!
「あ…あれも"火事場のクソ力"なんですか…?」
「……違います あれは二世の超人レスラーとしての本能が立たせようとしているんです
で…でもおそらく体がついていかないでしょうが…」
・・・ミート君の言葉を示すように、立ち上がろうとする万太郎はヨロヨロとよろめき
何度もロープにはじかれ、ついにロープに力なくもたれかかってしまう…
「ね・・・ねえ農村マン おかしいよ・・・ボクの両脚・・・
立とうとしてるのに言うこときいてくれないんだよ・・・
ね・・・ねえ これって・・・ ボクが負けるって・・・ ・・・いうこと・・・」
万太郎のその姿にミート君だけでなく、農村マン、凛子ちゃん達、ケビンとセイウチン、ジャクリーンの目にも涙が溢れ出る…
そしてダウンカウントがテンを宣告すると同時に、白目をむき力なくくずおれる万太郎であった…
立会人三人の試合ストップの合図と同時に、イケメンも試合終了を告げるゴングを響かせる
ここにケビンの優勝が決まり、優勝ベルトの行方は38年ぶりにロビン王朝の手に戻ることとなる
〇ケビンマスク VS キン肉万太郎●
(53分28秒 OLAP→ビッグベン・エッジ)
栄光の勝利を手にしたケビンに沸き立つイギリスサポーター達
無念の敗北に落ちた万太郎に涙が止まらない日本サポーター達
勝利の笑顔、敗北の涙、はっきりと明暗分かれる両者の姿…
万太郎の敗北によりデビュー以来続いていた連勝記録は14でストップ
同時に超人オリンピック三連覇の夢も絶たれてしまう
リング上に降りしきる雨はロビンの優勝を祝う雨か、はたまた万太郎の敗北を悲しむ涙雨か…
そこで万太郎が意識を取り戻し、自身の敗北を認めない万太郎がなおも立ち上がろうとするが
それを止めるように真っ先に万太郎のもとに駆けつけ、その頭を抱き寄せるジャクリーン
ジャクリーンの涙の叫びに…万太郎も自らの敗北を認めるしかなく
農村マンには彼の指示を聞けなかったことを詫びる万太郎… 倒れる万太郎の姿に、ケビンの胸中にはどこか複雑そうな思いが浮かぶ
(わ…わがロビン王朝の長年の宿敵であるキン肉王族の世継ぎを倒し 超人オリンピックを制した暁には
そのチャンピオンベルトでキン肉星の世継ぎの頬のひとつも張ってやろうと思っていたのに…
げ…現実に超人オリンピックを制したというのにそんな憎しみの気持ちは湧いてこない…)
リング上にて、優勝者のケビンにチャンピオンベルトが贈呈されるが
ベルトに伸ばそうとしたケビンの手は、そのベルトの横を素通りし…
「オレはこの闘いで自分の能力以上のパワーを出し勝つことができた
それはおまえに絶対負けたくないという意地のパワーだ
そんなパワーを出すことができたのも 万太郎 おまえという素晴らしい敵がいたからこそだ
サンキューベリーマッチ」
万太郎への感謝の気持ちを伝えるとともに、握手を交わすように万太郎の手を握りしめるのであった・・・
<続く>
まさか万太郎が負けるとは思わなかった
さすがに少しショックだわ
流石にマンタの肩の骨は音が鳴りやすかったので折ったと思って油断した・・・
なんてことにはならなかったか
トドメのビッグベンエッジを食らってもなお、立てないのに立とうとする万ちゃんの姿は
ある意味今までの試合で出てきたどんなグロシーンよりもキツイものがあるな・・・
気づけば14連勝もしてたんだなー万太郎
しかし初めての敗北がこの大一番だから結構尾を引きそうなのも怖いところ
まあ万太郎だし案外翌日にはケロっとAHOやってる、といいなあ
ケビンが人気1位だからか万太郎が人気無いからか、王道を歩んできたこのマンガでまさか主役を負けさすとは・・・
スグルもカメハメとかミキサーとかに負けたことあるけど、大事なところではちゃんと勝ってたのに
えらい冒険したなゆでたまご
米夫はん「なんだか思わせぶりな前フリ仕込んでたワテのことがいつの間にか忘れられてるんやけど」
第211回 新世紀オリンピック、大団円
決勝の激戦を終え、イギリスサポーター達が日本超人マンタローコールを高らかに叫び
同じく日本サポーター達がイギリス超人ケビンコールを大連呼する光景が広がる国立競技場
53分の死闘に両国サポーター達が心を揺さぶられ、国を超越した熱きコールを響かせていた
倒れた万太郎と握手を交わしながら、腕の怪我を心配する声を上げるケビン
万太郎も泣く子も黙る鉄面の鬼公子が心配なんてらしくないと返しながらも
やはりその腕の傷は深刻、腕の痛みに万太郎の言葉が途切れてしまうが
ジャクリーンもそんな二人に心配しないでと声をかけ、万太郎の傷は最高権威のドクターに診せると約束
そして死闘を終えた両選手が熱い友情を交わすその姿に、イケメンも思わず号泣
…すると不意に、ケビンの額についたX字傷が、見る見るうちに消えていく様子に凛子ちゃん達が気付く
「ケビンが今着けている仮面は父ロビンマスクから受け継いだもので…
額の傷はロビンマスクが初代キン肉マンに ケビンマスクがキン肉万太郎にそれぞれつけられたもの…
いわばあの仮面の傷はロビン王朝が超人界で権威失墜した証とも言え ロビン家の人々が忘れようにも忘れられない忌まわしきシンボル…
…しかしロビン王朝没落の原因を作ったキン肉王家の世継ぎ 万太郎を破ったことによって
38年間の堪えがたき忌まわしいその過去のシンボルが消え去ろうとしている…」
そしてケビンの忌まわしい過去の象徴が、跡形もなく消え去るとともに
クロエは超人オリンピック覇者として、チャンピオンベルトを巻いた勇姿を全宇宙に披露するようケビンに言う
…だが万太郎の事を思えばそんな姿を見せつけるのは…ケビンもためらいが浮かぶが…
「ボ…ボクに遠慮することはないよ…
あ…あんたはチャンピオンなんだ ど…堂々とベルトを腰に巻いて誇れば…い…いい…」
万太郎の言葉に、ケビンもそのベルトを身に着けることを決めるが
その光景を万太郎もどこか複雑そうな思いが浮かぶ表情で見つめていた…
そんな万太郎にジャクリーンは 「万太郎 あなたはできた超人です」 と笑顔で声をかけるが
「ボ…ボクはできた超人なんかじゃないやい…」 その光景を見つめながら、万太郎はそれだけ返すしかできず…
チャンピオンベルトを巻かれたケビンが観客たちにその姿を示すようにコーナーを軽快に上がり
「ナンバーワ―――ン!」一本指を立てて高らかに叫ぶケビン、38年ぶりに取り戻した栄光に観客たちも大喝采
その姿をクロエも最後にいいものを見せてもらった、との思いを胸の内に浮かべながら
自分の役目はこれで終わったと、OLAPを記した本をケビンの手元に返すようにそっとリングに置く
もう一冊、パロ・スペシャルを記した方は自らがもらい受けるとともに、クロエは大喝采の中静かにその場を立ち去ろうとする…
そして勝者への喝采の横で、一歩届かなかった悔しさを胸に抱きながらそのベルトを羨望の眼差しで見つめる敗者、万太郎
大怪我の中駆けつけたミート君に気づき、農村マンも自分の能力が及ばないばかりに…とミート君に詫びるが
ミート君は立派に自分の代わりを務めてくれたと笑顔で礼を返す
そして万太郎もミート君の姿に、ついに悔しさの涙が決壊 大声を上げてミート君に抱き着き泣き叫ぶのであった…
…その光景にジャクリーンらも感動の涙が溢れ出ていた
「わたしは超人オリンピックの醍醐味は血で血を洗う闘いが全てだと思っていた…
でも…この決勝の戦いを見て考えが変わった…スリリングな技の攻防…
歓喜の涙…悔し涙…芽生えた友情… …それらは血みどろの戦い以上の興奮をこの私に与えてくれたわ」
この闘いを経て一つの成長を遂げたジャクリーンにハラボテも満面の笑顔
流石正統の跡取り、とかイケメンの立場が台無しになるようなことも言ってたけど
・・・だが、やはりケビンも激戦での消耗は凄まじかったか
突如その身が力尽き、コーナー最上段から場外へと崩れ落ちようとする…!
そこへ真っ先に駆け付けたのは会場を立ち去ろうとしたクロエ!Uターンし一気にケビンの元へと向かい
ケビンの体をスライディングの滑り込みキャッチに成功するクロエ
だがその衝撃でクロエのマスクだけでなく全身にも亀裂が入り―――
そのオーバーボディが完全に破れ、中から現れたのは…ファイティングコンピューター・ウォーズマン!!
かつてウォーズマンはケビンの父ロビンマスクがバラクーダに扮装し、彼の指導を受けていたが
時を超えてウォーズマンが、ロビンの子息、ケビンのコーチとして現れるとは…
クロエの正体に衝撃を受ける会場内、だがケビンは彼の正体に察しがついていた様子
「や…やはりあんただったかウォーズマン…
〔人間からも超人からものけ者だったロボ超人のこのオレを見出してくれ
鍛え 一流超人の仲間入りをさせてくれたのはおまえの父ロビンマスクだ… その恩を返すのは当然のこと
よく似合うぜ チャンピオンベルト おまえの父の造った"OLAP"大事にしろよ〕
ケビンにOLAPの書をひざ元に置くと、クロエ…ウォーズマンは改めてその場を立ち去らんとする
「ク…クロエ いやウォーズマン どこにいくんだ!?」
〔さあな オレはおまえらの親父たちの様に惑星の大王になったり超人学校の校長なんて柄でもないし…
だが幸いオレはロボ超人で年齢はとらない… 案外おまえたちの敵としていつか青コーナーに立ってるかもな!〕
ケビンの言葉にそう返しながら、彼の元を走り去るウォーズマン
…そしてそんな二人のやり取りを、ケビンの父にしてウォーズマンの師匠、ロビンマスクも見ており
「フッ・・・あいつ 粋な真似をしおる…」
そんな彼らの姿に涙ぐむロビンの横で、キン肉マンも笑顔で何も言わず、彼の肩に手を添えるのであった
<続く>
ロビン、ウォーズ、ケビンの絆が織り成す美しい繋がりが示されててええなあ、尊い
ロボ超人って年とらないのか
人気が出たから戦わせようと思っての設定か
未来にロボット刑事になってるぐらいには歳をとらないのだ
これでオリンピックも終わりか。
何だかんだで長かったなー、予選のころはどうなるかと思ったけど何だかんだでいい勝負も多かったと思うわ。
いい話で終わったけど悪代官イケメン&ハラボテへのお仕置きはなんもなしかいこんちくしょう
第212回 炎は尽きず、いまだ燃ゆる!!
1か月にわたり熱戦が繰り広げられた、超人オリンピックメイン会場の国立競技場
だがその戦いも終わり、激戦の熱も冷め元の静寂へと戻ろうとしていた
次にオリンピックの聖火が見るのは歓喜のスープレックスか、精緻のサブミッションか、怒涛の打撃か…
聖歌の下でタンカに運ばれる万太郎、ケビンの両名を見据えるキン肉マン
内心すぐにでも駆けつけて慰めの言葉もかけてやりたいが、それでは息子のためにならないとこらえる父スグル
これは万太郎に与えられた試練、万太郎自身の力で乗り越えなくてはならないのだ…
そして超人オリンピックが終わり、三週間が過ぎた頃―――
万太郎はたどたどしい手つきながら、どうにか箸が使える程度まで回復したようでミート君も笑顔が浮かぶが
だが万太郎、大好物のカルビ丼を前にしてもどこか上の空で、豪快にかっこみながらも出てくるのはため息ばかり…
と、そこにAHO四人組…改め、キッド、ガゼルマン、セイウチン、チェックの4人がキン肉ハウスを訪れる
腕の完治も近いと聞き、久々に万太郎を遊びに誘おうと思ったそうで
オリンピックの連戦疲れとけがの治療で長らく外にも出てない万太郎、家にこもりきりなのも体に毒と
ミート君もたまには羽目を外すのもいいと、いつもと全然言ってる事違うミート君には万太郎も抗議の声上げながら一向に無理やり引っ張られていきました
「図々しくて物に動じない人かと思っていたけど…
ケビンマスク戦での負けが相当ショックだったようだな…」
町へ繰り出す一行を見送りつつ、どこかいつもと違う万太郎の雰囲気に、ミート君もそうつぶやくのであった
それから一行はカラオケを楽しんでいたが、万太郎は相変わらず俯いてばかりで何の反応も示さない
これには付き合ってあげてる女の子も不満気な声が出ちゃうが、それはさておきチェックに次歌うから入力してと頼む女の子
なんだけどこういうことには不慣れなチェック、いろいろ操作を間違えて普通のテレビ回線を入れてしまう
…しかもそのテレビニュースに映るのは、よりによってケビンマスクの優勝凱旋パレード…!
キッドもさすがにテレビを切ろうとするが、万太郎自身がその中継を見せてほしいと願う
ケビンのほうも万太郎と同じく三週間の回復待ちになりながら、無事パレードは開催され
38年ぶりのベルト奪還にロンドン市民たちも狂喜乱舞の大騒ぎ
これから首相への優勝報告、女王陛下への拝謁、宮殿での祝賀パーティとここしばらくは休まる暇がなさそうであった
チャンピオンベルトと優勝トロフィーを両肩に添えながら、キッドは傍らに置かれたクロエの仮面を見やる…
そんな栄光を映し出すニュースに女の子たちもあの日本代表のぶたにくまんじろうだかが頑張ってれば、なんて不満の声がでてしまい
さらに気づけばいつの間にか万太郎の姿がない!?もう一人の女の子はトイレに行ったと聞いてキッドも一安心しかけるが
トイレに出たのは嘘だと気づき、キッド一行は慌てて万太郎の行方を捜さんとするのであった…
それから万太郎は一人、夜の公園であの決勝戦、あの敗北を思い返し…
「あ…あの時…ボクがマッスル・ミレニアムを慌てず…もう一発…
この蹴りを出していれば―――っ!」
公園の木に浮かぶケビンの幻影に、渾身の蹴りをぶち込む!
「い…いや… このパンチを出していれば―――っ! このパンチを出していれば―――っ!
…このパンチを出していれば―――っ! ウオアア―――ッ」
さらに何度も何度もケビンの幻影に向かってパンチの乱打を浴びせるが、逆に自分の腕を痛めてしまう…
「か…火事場のクソ力を出して発動させるのに 大事な要素は"寛容" "無我" "友情"の3つ…
こ…今回の試合では自分の慢心のため その3つの要素がどれも半端になってしまった…
で…でも その中でも一番欠けてしまったのが"友情"の要素! あ…あの時農村マンの言うこと…ボクがしっかり聞いていれば…
の…農村マンの友情を…う…受け入れられなかった だからボクはバチが当たって負けたんら~~~
もうボクはダメだ キン肉星の王子としても 日本駐屯正義超人としても~~~っ」
敗北のショック、それ以上に友情を自らないがしろにしてしまったことが、万太郎に失意の涙をあふれださせる…
…ふと、手荷物の中にあった魂のランタンに気づき、手にしてみるが ランタンは何の反応も示すことはなかった
魂のランタンからも見捨てられ…泣き叫びながら、行く当てもなくどこかへと走り去ってしまう万太郎
ちょうどその場面をマリちゃんと凛子ちゃんが出くわすが、万太郎のその様子に声をかけることができず…
と、そこにマリさんが気付く 万太郎が手放した魂のランタンに、気づけば炎が宿っていたのだ
魂のランタンは、万太郎を見捨ててはいない…! 果たして万太郎はこの試練を乗り越えられるのか・・・
<続く>
そこまでショックうけんてもいいのにな
優勝以外の誰でも通る道だし
こんな大舞台で負ける前に挫折を味わっておくべきだったかもしれんな
普通のオリンピックでは銀でも銅でも褒め称えられてチヤホヤされるもんなのに、なんでこの世界は金以外は冷たいんだろうな
前作のロビンも銀なのに物投げられてたし
スグルも立派に父親してるなあ、最初の頃の親バカがウソのようだ。
それだけ万太郎も戦士として成長したということだろうか。
問題は誰が万太郎を立ち直らせるかだが
ここまで出番ないレジェンドとして、ロビンのライバルでもあったネプチューンマン辺りにそろそろ出てきてほしいな
第213回 海底より蘇るは太古の邪神!?
雨の降る東京の駅前にて、うつろな瞳であてもなくどこかへとさまよう万太郎の姿があった
通行人たちも万太郎の姿に気づくが、負けておきながらどこかへ旅行かと陰口が飛び交う
そんなだからケビンにも負けるんだとの言葉にも、万太郎は何の反応も示さず…
東京で万太郎の姿が目撃されたのは、その日が最後となり、万太郎はいずこかへと姿を消してしまう
それから3か月がたったある日のこと…ミート君はキン肉ハウスで一人、うなされており…
―――(悪夢)―――
ミ ~ ト ~ ミ ~ ト ~
謎の空間で何処からか聞こえてくるおどろおどろしい声でミート君を呼ぶ謎の存在
それと共にミート君の前に現れたのは・・・悪魔将軍!?
悪魔将軍の影が逃げるミート君に無数の腕を伸ばし、ミート君を捕まえると
その体を七つに引き裂いてしまう―――!!
―――(悪夢)―――
「ウワアア~~~~ッ!」 そこでミート君が悪夢から飛び起きるように目を覚ます
息を切らせながら横に目をやると、のんきに寝息を立てる二世の姿が・・・今は何処にもなかった…
オリンピックが終わってから4か月、魂のランタンだけを残しどこかへ消えた二世を心配するミート君だが
今は自分が見ている悪夢も気がかり だが夢で済んでくれるうちは…そう言いかけるミート君に突然痛みが走る
気づけば四肢のあちこちに鋭い傷跡があり、そこから血が溢れ出てしまっていた…!!
ただならぬ自身の異変に、今まで出会ったことのない巨大な魔の手が忍び寄る予感を感じるのだった・・・
場面代わり、沖縄は与那国島―――
この島の海底には、6千~1万年前とされる遺跡のようなものが発見されており
ダイバーたちもその遺跡の凄まじさに声を上げていた だが1万年前と言えばまだ縄文時代
そんな時代の人間にこれだけのものを作る文明があったのか…ダイバーの一人もそんな疑問が出る
ならだれが作ったかと言えば…宇宙人?はたまた超人の仕業だったり…そんな笑い話をしていると
突然地震が起きたかのように海底の遺跡ポイントが揺れ始める 慌ててダイバーたちも逃げだしつつ
それから日も落ち・・・遺跡の中からはなにか、宝石のようなものが6つ現れ、海底からどこかへと飛んで行ってしまう
また場面は変わり外国のどこかの町では、人間たちに迫害される一人の超人の姿があった
人間たちの攻めに、ただ黙って耐えるばかりの一人の超人…そこに先ほどの宝石が、突如彼の目の前に輝く…!
【聞け~~~っ この地球上に超人は数多いれど キン肉万太郎やテリー・ザ・キッド セイウチン…
ケビンマスクたちのように人間たちから親しまれ 敬わまれている者ばかりじゃない…
中には素晴らしい力と能力を持ちながら なぜだか人間たちと共存できない超人たちがいる…
そんな不幸な超人たちよ 今救済の手を差し伸べてやる さあ これを手にしろ
そうすればお前はこのダイヤの光り輝ける!】
目の前の宝石から聞こえてくるその言葉に…超人は迷わずダイヤを掴み自らの体内へと埋め込むと
見る見るうちにその超人の筋肉がモリモリと盛り上がり、真っ黒に斑点と線を繋いだ奇怪な姿へと変貌!
そしてその超人は、一瞬で迫害していた人間たちを惨殺してしまう…!!
その後も世界各国で人間たちに迫害された超人たちに、ダイヤは力を与え邪悪なる心を解放させていく・・・
【実力がありながら現状に満足していない超人どもよ
おまえたち 各自の心の奥底に眠る邪悪な心を解放させるのだ~~~っ!
迷うことはない 頭上にキラめくダイヤの原石を掴むだけでおまえの人生は一変する―――っ!】
<続く>
オリンピックの後は悪魔編?
前作なぞってるのか?
またミートがバラバラにされるのか?
悪魔の出番という事は旧悪魔にしてニンジャと同様正義に転向したアシュラマンにも出番ありそう
で、アシュラマンに出番が来るという事は当然サンシャインにも声がかかるか
7人の悪魔超人をなぞるなら扉絵のメンツが参戦メンバーだと思われるが
今回を見るに悪魔のほう多分6人だよな、そうなると一人余るがどうなるやら
スニゲーターの子孫は出てるけど他の悪魔超人って2世いるのかな
いまいちどうやって子作りするのかわからん奴らだらけだが
第214回 ミートの前に現れし幻影…!?
【世界各国に散らばる才豊かな超人たちよ よくぞ蟲悪のダイヤ"ジェネラルストーン"を手にした!
…今その蟲悪のダイヤがおまえたちの心の奥底で眠っていた醜悪の心を解き放してやった
おまえたちの力は人間界では活かしきれない 秩序に背き 人倫に反する邪悪の世界でこそ活きるというものーっ!
目にものみせてやれ―――っ 万太郎やキッドたちばかりを敬い…
おまえたちに一瞥もこれなかったアホな人間どもに本物の超人パワーってやつを―――っ!】
邪悪のダイヤ"ジェネラルストーン"を手に邪悪の心を解放させた六人の超人に、そう命ずる悪魔将軍の影
すると六人は宇宙空間で一か所に集結し、合体してルービックキューブ状になると
6人の合体キューブは、沖縄の海底遺跡へと落ちると…遺跡から階段のようなものが海面へと延びていく…?
今日もミート君が謎の悪夢にうなされ、飛び起きた頃…いつの間にか家の中に何者かがいる!?
ミート君も即座にバットを構えるが、そこで突然の侵入者の正体がレジェンドの一人、バッファローマンであることに気が付く
バッファローマン曰く、万太郎が行方不明になっているとの報はヘラクレス・ファクトリーにも届いており
ファクトリーの教官として、生徒の安否を気遣うのは当然の義務だがそれ以上にミートの事も気がかりだったとのことで
ちょうどテレビで報じられている、沖縄の海底遺跡から延びる階段に、バッファローマンは何かイヤな予感を感じ取っていた…
「あの階段は地獄への入り口に続いているように見えるぜ…」
海底から延びる階段そばの海岸では、地元の人々は祟りだ、古代人の怒りだと怯えた声が出ており
警官たちと学者たちは調査のため謎の階段へと近づこうとするが…
そこに階段が突如揺れ、一部が割れるとその破片が近づこうとするボートの人たちへと降り注ぐ…!!
その光景をテレビで見ていたミート君らだけでなく、世界各国の超人たちにも衝撃が走る
やはり悪い予感が当たったと、バッファローマンも漏らすが・・・ミート君はどこか白目をむいたような姿で返答がなく…
バッファローマンの平手打ちに我に返ると、ミート君もこうしてはいられないと現地へと向かわんとする
それにバッファローマンもついていこうとし、年老いても衰えない筋骨隆々の逞しい肉体を露にする!
「年は取っても昔取ったきねづか 健脚ぶりは衰えちゃいないぜ―――っ!」
こうしてバッファローマンはミート君を首の後ろに抱え、沖縄へと駆け出すのだった
どうにか息を切らせながら、現地までたどり着くバッファローマンとミート君
すると突如ミート君がまたも白目をむくかのように硬直してしまい…ミート君は遺跡階段の頂点部に万太郎の姿を見る…!?
「二世―――っ 3か月間も音信不通で心配してたらこんなところにいらしたんですね―――っ
で…でも二世…なんでこの遺跡階段に!?」
【おお…ミート… 何言ってる…この遺跡ポイントにはとんでもない悪者が潜んでいて
ボクはそいつらをやっつけるためにここに来ているんだよ
さあミート やつらを一網打尽にするためにはおまえのアドバイスが必要だ 力を貸しておくれ!】
遺跡階段の現地には、すでに駆けつけたキッド達の姿もあるが一同には階段上の万太郎の姿に気づいていないのか何の反応も示すことなく
そこで自分たちの後ろで、疲労困ぱいで倒れるバッファローマンの姿に気づき慌てて駆け寄る
バッファローマンのまだ助けられるほど耄碌していないとその助けを拒否しつつ、気づけば傍にミート君の姿がなく
…いつの間にかミート君は、たった一人でボートに乗って遺跡階段へと向かおうとしていた…!
「待っててくださいよ二世―――っ ボクは超人オリンピック決勝では
怪我のためあなたのそばにいてあげられなかった!
二世…あの時は迷惑かけてごめんなさい… もうミートめは二世のそばを離れません… …ずっと一緒です…」
その姿に気づいたキッド達が戻ってくるよう叫ぶが、ミート君の耳に届くことなく
遺跡階段の頂上までたどり着くが、二世の姿は何処にもなく…そこに不気味な笑い声が響く…!?
【飛んで火にいる夏の虫とはおまえのことだミート~~~ッ】 ギュアギュアギュア キャフキャフキャフ
【なんせオレたちはおまえをここにおびき寄せるために 万太郎の幻影を見せていたんだからな―――っ】 シェシェシェ ゲアゲアゲア
【万太郎に負い目のあるおまえはこれに必ずかかると思っていたぜ―――っ】 ギュアギュアギュア
すると遺跡階段から突如、無数の手が湧き出、あの悪夢の如くミート君の四肢を掴み上げる…!
<続く>
残酷な幻影を見せるな
さすが悪魔
こんなん飛びつかんわけにはいかん
超人を虐待するクソな人間たちを見た後では何をしても悪魔超人がそんなに悪には見えなくなりそう
とりあえずまたミートがバラバラにされて、バッファローマンがかませにされそうだけど
今回を見るに七人の悪魔超人リーダーだったバッファローマンは悪魔の誘惑にかかることはなさそうか
或いはうらぶれた万太郎が悪魔の輝きに魅せられて…というのもあり得そうなのが怖いな
そいやキン肉族って正義に属する超人ばかりなのかね。
歴史から抹消された、悪魔に属するキン肉族とか出てきても面白そうかも。
とはいえ今回だと新人悪魔ばかりだからそういうのは出なさそうだが。
5王子がある意味悪のキン肉マンだったが
あれはそそのかされただけだしな
いや、今回のもそそのかされてるだけか
第215回 悪しき野望の種、まかれん!!
突如遺跡階段のいたるところから、6本の腕が伸びミート君の体を捕まえてしまう
その姿を見たキッド達はすぐにミート君の元へ駆けつけようとするが
海水が水のシールドを作り出すように噴出し、彼らの進行を弾き飛ばしてしまう…!
ミート君のピンチを前に何もできず苦悶の声を漏らすキッドらとバッファローマン
そこへ遺跡階段の表面に顔のようなものが浮かび上がり、一向へ語り掛ける
正義超人ごときのパワーで突破するのは不可能と嘲笑う顔に、彼らの正体が悪行超人であると気づく
そしてその顔たちは、自分たちの目的が万太郎のお目付け役、ミートの捕獲にこそあると語る
「や…やめろ―――っ ボクが28年間超人保存装置で肉体を冷凍保存させていたのは
キン肉マン二世 万太郎さまの手助けをするためだ!」
【おまえはそう思っているかもしれんが 我らが信じるもうひとつの事実はこうさ…
『凍てつく箱より 身の丈低し叡知の子目覚めし時 その日より666日後にその知 奪取しに地獄より"恐怖の将"蘇る』とある!
ミートよ~~~っおまえは散々うなされたはずだぜ~~~っ "恐怖の将"の夢に~~~っ】
その顔の言葉に、ミート君の脳裏には連日見ていたあの悪夢を思い返すと共に
彼らのやり口にバッファローマンも苦悶の声を漏らし膝を折ると、彼らの正体が悪魔超人であると確信し
…そしてミート君を捕まえる6本の腕に力がこもり…ミート君の体をバラバラに引き裂いてしまう…!!
それと共に階段からはミート君のパーツを掴む6人がその姿を現し、高らかに名乗りを上げる!
「そうよ バッファローマンのご明察通り オレたちは悪行超人の中でも特に優秀な種族… 悪魔超人~~~っ!!
そしてオレたちは悪魔超人の中でも得意に選ばれし者たち デーモンシード(悪魔の種子)だ―――っ!
"恐怖の将"復活のためミートのボディはもらいうけたぜ―――っ しかしタダでとは言わねえ…
オレたちも超人レスラー おまえたち正義超人の格闘技での挑戦は受けてやる」
するとミート君の頭を持つ一人が手元のスイッチを操作すると、階段だけでなく遺跡本体の部分も浮き上がってくる
彼らデーモンシード曰く、この海底遺跡は悪魔の先人たちがその強さと威光を示すため造られた大型闘技場、ジェネラル・パラストと呼ばれたもの
太古の昔より悪魔の先人たちが正義超人たちと多くのバトルを繰り広げ、正義超人たちを血祭りにあげてきたという
そして1万年の時を経て、この伝統あるジェネラル・パラストで悪魔と正義の遺恨の対決が再燃されることとなるのだ…!
「さあミートの六つ裂きボディを返してほしければこのジェネラル・パラストの中へ入ってこい!
オレはちはパラスト内の6つの部屋でおまえたち正義超人が来るのを待っているぜ―――っ!」
「悠長なことはやってられないぜ ミートのボディが"恐怖の将"への貢物として消滅するまであと16日しかねえんだ」
「しかしこのジェネラル・パラスト内へ入場できるのは」「ある条件を満たした者だけだがな…」
そう語りながら6人は遺跡内部へとつながる階段を降りると、正義超人らを遮っていた大海シールドも引いていき
即座にキッドらも遺跡に駆け付け、開いた遺跡内部への入口へと突入しようとするが
だがその入り口はまるで透明なバリアが張られているかのようにキッド達の侵入を阻む
その鉄壁の防御はガゼル、セイウチンのダブルエルボー、さらにはジェイドのベル赤、チェックの馬式誉れ落としをもってしても破ることができない…!!
入場すらできない一行にむけ、内部から悪魔のせせら笑う声が響く どうしたものかと一行もうなり声が出てしまう中
バッファローマンは一人、自身のかつての行いがフラッシュバックするとともに涙が溢れ出てしまう…
「36年前に悪魔超人によってミートがバラバラにされた時は…オレはまさに悪魔超人そのもので…
当然邪神に満ちていてなんの感傷もなくやってのけたが… し…しかし今はわかるぜ…
あ…あの時のキン肉マン一世をはじめとする 正義超人たちの嘆き 悲しみが~~~っ!」
ミートの窮地から場面を移し・・・とある雪山にて一人の超人の姿があり…
激しい特訓を繰り広げるその人物の正体は、今まで行方をくらましていた万太郎であった!
<続く>
ミートを悪魔将軍の中身にしようってのか?
ゴールドマンならともかく中身ミートじゃ弱そうなんだが・・・
人数的に今遺跡にいる奴らがそのまま戦うのかな
ガゼルとセイウチが勝てる気しないので万太郎が2戦以上はするだろうけど
人気超人のケビンは間違いなくどっかで出番が来ると思われる
あとミートの危機ということで、イリューヒンも声がかかりそうではあるか
他に誰か追加で来るかはまだわからんがこの二人の出番はかたいと思うわ
万太郎意外と早い再登場だった
今回は後回しかと思ったが早めに試合するかな
悪が来たならオリンピック上位者が来いや
ジェイド以外予選落ちの奴らじゃん
ケビン、イリューヒン、デストラクション、レゴックス、バリアフリー来いや
金や名声のためにオリンピックに出ても正義のために悪とは戦わんのかい!
とこの世界にいたならネットで叩くメンツだな
16日は意外に余裕あるな
そう言えば七人の悪魔超人がミート君をバラバラにしたときもだいたい二週間くらいだった記憶があるから、たぶんそういう悪魔霊術なんだろう
>>186 なあに、6騎士ボディを操る頭脳さえあればいいんだし
ミキサーの攻撃を巧みにかわす程度にはすごいんだぜ
案外金マスク自体たいして強くなかったかもしれんしな
第216回 悪しき門<ジェネラル・パラスト>は悪心のみ開かん!?
雪山にて、激しい特訓に汗を流す万太郎
人間サイズの雪像をスープレックスで大木に叩きこみ、へし折れる大木の幹を蹴りの一撃で真っ二つにしてみせる
そんな万太郎の特訓に拍手を送るのは、少年超人クァンとその母親であった
ちょうどお昼にカルビ丼を持ってきてくれたようで、万太郎とクァン親子はお昼ご飯タイムにしつつ
クァンは万太郎と初めて出会った時の事を思い返す、三か月前、万太郎は雪山に倒れていた所をクァンが助けたそうで
日本超人生まれのクァンは同郷の万太郎の大ファン、彼の試合は欠かさず見てきたそうで
…それだけに決勝戦でケビンマスクに負けたのはショックだった、と残念な声が出てしまうが
だがそれ以上に悔しい思いしている万太郎の事を思えば…息子の言葉にクァンの母親も諫める
「い…いやでもあの時とは違って万太郎さんは3か月にわたる雪山特訓によってすっかり生まれ変わったんだもんね
今の万太郎さんならきっとケビンマスクに勝てるよ!」
クァンの言葉に万太郎も笑顔を取り戻しながらカルビ丼掻っ込むが、そこで何かに気づいた万太郎が驚愕の叫び声をあげる
それは昨日の新聞に報じられた、ミート君が悪魔超人の手に落ちたという一面記事であった!
ミート君のピンチに万太郎もすぐにでも駆けつけようとするが、その脳裏にケビン戦の敗北がフラッシュバックされる…!
・・・自分が行ったところでどうにかなるはずもない、キッドやジェイドでもどうにもならなかったのに…
そう、自分に言い聞かせながら万太郎の瞳には涙が浮かぶが、そんな万太郎にクァンが行かなきゃだめだと声を上げる
「どこかで泣く人 困苦する人がいれば必ず駆け付け助ける…
それが類稀なるパワーを神から与えられたボクたち超人の使命だろ!
ボクは聞いたことがある 敵が強大であればあるほどメラメラ燃え上がるのがキン肉族の"火事場のクソ力"だって!」
…場面は沖縄の与那国島に浮かんだ悪魔の遺跡へと移るが
あれから1日が立ちながら、いまだキッドら正義超人たちはその入り口すら開くことができずにいた
元は悪魔超人のチェックに何か入る方法を知らないか聞いてみるジェイドだが
もともとチェックはあくまでサンシャイン師匠個人に仕えていただけにすぎず、彼が知るのはサンシャインから教わった狭い範囲のみ
その奥の枢軸、奥深い伏魔殿の全容までは聞かされてはいないのだ…
キッドも苦悶の表情を浮かべながら、パンチの乱打を浴びせるがやはりびくともせず…それをバッファローマンが止める
ふと、ジェイドは目の前のバッファローマンが元は悪魔超人として所属していた過去を思い出し
バッファローマンに縋るようにこのバリアーの突破の仕方が判るはずだと声を上げるが…バッファローマンはその言葉に顔を背けるのみで…
だがジェイドの、まさかまだ悪魔超人軍に籍を置いているのでは、との追及にバッファローマンはその目を見開きジェイドの顔面に怒りの平手打ちを浴びぜる!
「ぬかせ―――っこのハナたれ小僧が―――っ!
そうよ おまえの言うように…オレは元は残虐で無頼な悪魔超人だった~~~っ!
36年前最初にミートをバラバラにしたのもこのオレよ―――っ!
あの超人の歴史上に残る酷いオレの所業がなければ この惨劇は繰り返されなかったかもしれねえーっ!
だから正義超人になった今このオレはあの時の首謀者として ミートに対し公開と責任の重さを感じてるんじゃねぇか―――っ
そんなオレの心の奥底を おめえのような小便くせえガキにわかられてたまるかーっ」
バッファローマンの涙と怒りがジェイドを張り倒し、さすがにチェックも割って入る中
ふとセイウチンは、こちらに向かってくる一台のボートに気づき…その人影に反応するように、魂のランタンが発火!
そう、彼らの前に現れたのは帰ってきた万太郎であった!!
「ボクが来たからにはデーモンシードなんてコッパミジンのミジンコちゃんよ―――っ!
どいてよーっ!今キン肉万太郎ちゃんが…そのゲートバリアーをぶち破ってやるから―――っ!」
勢いよく飛び上がり、階段入り口にボディプレスを仕掛ける万太郎
だが、万太郎の一撃をもってしてもそのバリアーを破ることはかなわず、はじき返されてしまう…!
そんな彼らの前に、遺跡の表面から悪魔の顔が現れ正義超人一同をあざ笑う
…ふとバッファローマンは、悪魔の顔と共に大魔王サタンの影を感じ取り…
「この場所は悪魔超人が作り上げた闘技場<パラスト>… いわばオレたちにとっちゃアウェー
心が清らかで私欲のない正義超人の道理が通じる場所じゃねえ…
ク…クハハハ 郷に入れば郷に従え ここはひとつ冷酷非道で無慈悲な悪魔の心となって考えてみることだ―――っ!」
そう叫ぶバッファローマンは、突如乱心!?遺跡の一部をたたき割りその破片で自らの胸を切り裂いていく…!?
<続く>
クァンてマッスルリターンズの時と同一人物なら若すぎる気するが
あの時の設定はなくなってるのかな
正義超人の挑戦を受けるといっておきながら受付で弾くのはひどいんじゃないですかね
まさかクァンが出てくるとは思わなんだ
ある意味ファンサービス的な出演なんかな?
第217回 悪心に克ち、いざ悪の城<ジェネラル・パラスト>へ入らん!!
突如、高笑いを上げながら遺跡の関辺を自らの胸に突き刺すバッファローマン
いったいどうしてしまったのか、豹変したバッファローマンを心配するキッド達だが
2人を殴り飛ばしながら、バッファローマンはサタンへと呼びかける…!
「怒り 恨み 憎しみ 妬みなどあらゆる悪心をパワーとする大魔王サタンよ~~~っ
覚えているか その昔あんたに魂を売り悪魔超人となったバッファローマンだ~~~っ
しばらく正義超人界にいましたが 心清らかで私欲の持てない世界はオレには少々窮屈です
こ…このバッファローめは も…もう一度あなたのおそばに行きたい~~~っ」
現れたサタンの影に、バッファローマンは自ら切り裂いた胸の傷跡を開く…!
その姿を前にサタンの影は、バッファローマンにダイヤのような光り輝く宝石、ジェネラルストーンを差し出し
その石がバッファローマンの胸の傷にはまり込むと…ひときわ高い叫び声を上げながら、ジェイドとチェックの二人を殴り飛ばす!!
突如豹変したバッファローマン、その姿にキッドは以前、父から見せられた写真で見覚えがあった
そう、今のバッファローマンの姿は、その昔ミート君をバラバラにした首謀者、七人の悪魔超人時代のもの…!!
その姿に万太郎も、バッファローマンは最初から悪魔として手引きしたとの考えも出てしまう
そして悪魔が自分たちに血も凍る形相で振り返り、ここは一時退散に出ようとする万太郎だが、それをジェイドが止める
・・・バッファローマンは万太郎らに襲い掛かることなく、遺跡の入口へと手を伸ばし…その両手が吸い込まれるように中へ入っていく!?
正義超人たちがどれだけの力を駆使してもその侵入を阻んできたゲートバリアーだというのに…
その光景に困惑の声が出ながら、ふとジェイドはデーモンシードの一人が言った言葉を思い出す
―このジェネラル・パラスト内へ入城できるのは ある条件を満たした者だけだがな……―
「そうか―――っ バッファローマンはその条件を満たしてゲートバリアーを破ることができたんだ―――っ」
「デーモンシードたちが言うパラスト入場者の条件とは無秩序 無軌道 無慈悲のねじ曲がった心を持つ者…
つまりは修羅の魂を持つ者しかこのゲートバリアーを通過できんということ~~~っ」
そう、バッファローマンが悪魔の心を願ったのは、万太郎らを入場させんとする自らの命を懸けた正義への献身…!
その正義超人魂を見せつける姿に、万太郎ら正義超人たちも感動の涙が溢れ出る・・・
だがバッファローマンが悪魔の力を借りてもそのバリアーは強固なもの、一人分の入場スペースしか確保できず
誰が入城するか…バッファローマンの言葉に真っ先に名乗りを上げるのは無論、かけがえのない友を悪魔に奪われた万太郎
そして万太郎が入城を果たしたところで、バッファローマンも限界 バリアーから手を離すと見る見るうちに閉じられていき
透明なバリアーは倒れこもうとするバッファローマンのロングホーンを切り裂いてしまうのだった
階段を転げ落ちながら、どうにか内部への潜入に成功する万太郎
倒れたバッファローマンを心配し駆け寄ろうとするが、そこで悪魔の顔を思い出し思わず物陰に隠れちゃう
しかしバッファローマンも、悪魔が完全に自身を支配する前に自らの体からダイヤを抜き取ることに成功しており
気づけば髪型も悪魔状態のパンチパーマからサラサラストレートヘアーに戻ってました
「何 パンチ?パンチってなんだ?」
「イヤイヤイヤイヤ バッファローマン先生の若い時のパンチ力は凄かったんだろうな…って」(;
とはいえバッファローマンの傷は深く、万太郎がその体をおぶりながら奥へと進むと
そこで万太郎を待っていたのは、六つに分かれた洞窟と悪魔たちのせせら笑う声…!
悪魔たちの恐ろしい言葉の大連鎖に万太郎も血の気が引いてしまうが…その中の一人は別の切り口で万太郎を誘いかける
【カラカラカラ おいおいみんなそんなに万太郎を脅かしちゃ可哀想だろう
万太郎よ 私を選びな そうすればおまえを至福の絶頂で楽にあの世に送ってやる】
「エエ~~~ッ至福~~~っ」
【そうだ・・・至福だ!】
すると洞窟入り口の悪魔の顔がみるみる形を変え…出来上がったのはセクシーギャルのぷりぷりのヒップ
万太郎もそれに完全に釣られちゃって、うきうきルンルンで悪魔の入口へと入り込んじゃうのでした
(こやつのアホを治すには本当に一度悪魔超人に殺された方がいいかも…)
そんな万太郎のアホにバッファローマンも内心そう思ってたけど
そして入ってきた万太郎を待ち受けていたのは、お尻のセクシーなかわいこちゃん…ではなく
天井に逆さに張り付きながら、顔面の斑点を怪しく輝かせ高笑いを響かせる悪魔の姿であった…!!
<続く>
こういったら失礼だが悪魔バージョンバッファローマンの大暴れはちょっと見てみたかったw
なんだ、ケツで誘惑しておきながらあのケツ超人じゃなかったのか
正直ストレートのバッファローマン先生は割と違和感あるのよな
失礼ながらひげ面と相まってプーに見えちゃう
第218回 魅惑の星空は蟲悪の修羅場と化さん!!
与那国島の浮上した海底遺跡の異変に取材のヘリも空からその様子を中継しながら
その遺跡が悪魔超人由来のものと、ジェネラル・パラストであるとの新事実と
新世代の悪魔超人、デーモンシードがニュージェネレーションへと戦いを挑む今までの顛末を報道
そのころ遺跡表面部では、キッドたちが入口のバリアーを叩きながら必死に万太郎へと呼びかける
だがすでに万太郎が内部に入ってから1時間は経つが何の応答もなく…
まさか悪魔に戻ったバッファローマンが、デーモンシードたちと一緒に万太郎を痛めつけているのでは…!?
だがそんなガゼルマンの懸念にジェイドは、バッファローマンが残したロングホーンを手にしながら異を唱える
「バッファローマン先生は"修羅の魂"を持つ者にしか開けられないこのゲートバリアー内に万太郎を入れるため あえて悪魔超人となったんだ!
オレはこの頬をバッファローマン先生に殴られてわかった…
あの人はオレたち以上に燃える正義超人魂の持ち主だということが
こ…こんな…温もりを持っている人がサタンに魂を奪われてたまるか…」
ジェイドの言葉を示すように、彼の手にしたロングホーンは優しい輝きを放つのだった…
そのころ内部では、万太郎はデーモンシードの一番手と対峙しており、一番手が堂々と名乗りを上げる
「万太郎よ~~~っ オレを一番に選んでいただき光栄至極だぜ~~~っ
自己紹介しよう 我こそは…6人のデーモンシードのひとり… ザ・コンステレーション!」
コンステレーションとは星座を意味する言葉、それを示すように彼の体には星座のような点とそれを繋ぐ線が刻まれており
その体が光るとともに、洞窟内には美しい満天の星空が広がり万太郎も歓声を上げる
なんだかやけに星座に詳しい万太郎 なんでもキン肉星にいた頃から星を見るのが好きだったそうで
星座観察の趣味にさらに熱が入ったのは地球にやってきてからの事 見知らぬ土地で唯一万太郎を慰めてくれたのは、夜空に輝く星空だったと思わず涙ぐんじゃう
美しい星空に囲まれ、まさに至福のひととき・・・そこで万太郎、コンステレーションのいう至福がTバックギャルのお尻じゃないことに気づきました
まあどっちも好きだからいいけど…そしてこの至福の中で、万太郎をあの世に送らんとするコンステレーション
すると顔面の星座が北斗七星の並びから、いて座の並びへと変わり、星空にも輝くいて座を作り出すと
星空に浮かぶいて座から、本物の矢が飛びだし万太郎へと放たれる!?
だが万太郎へと襲い掛かるその矢を、バッファローマンが身を挺してかばいその体に突き刺さる…!!
「ま…まだ試合は開始していないのに仕掛けるのはルール違反だぜ…コンステレーション
しかもここは場外じゃ…ねえか!」
「ルール? 無秩序 無軌道 無慈悲の権化であるオレたち悪魔超人に道を説くっていうのがナンセンスだぜ―――っ!」
バッファローマンの声にコンステレーションもそう返しながら、追撃のオーバーヘッドキックで突き刺さった矢をさらに深く食い込ませる!
そしてバッファローマンが悪魔のダイヤ、ジェネラルストーンを捨てたことによる罰を与えんと、場外での二人の闘いが始まる
自らを蹴りこむコンステレーションを弾き飛ばしながら、巨体を生かしたダブルハンマーを仕掛けるが
それに対しコンステレーションは、顔面をふたご座へと変化させるとその体が双子の如く二つに分かれ
縦真っ二つに別れた体でダブルハンマーを回避しながら、その両腕を双子コンステレーションがへし折る!!
だが両腕を破壊されながらも、バッファローマンの闘志はまだ衰えない
片足で地面をかく特徴的なモーションと共に放たれたのは、バッファローマンのフェイバリット、ハリケーン・ミキサー!
その一撃がコンステレーションを思い切り吹き飛ばすが、コンステレーションはまるで効いていない様子で平然と天井の星座に張り付くと
今度は顔面の星座がおうし座へと変化し、頭部から牛を思わせる角が伸びるとバッファローマンの脳天を突き刺しえぐる!!
さらなる追撃にへび座に代わり、へびの動きで鞭のようにバッファローマンを空中へと弾き飛ばし
牛の喉元を絡めとる蛇の如き一撃、ヌボア・スープレックスを叩きつける…!!
その攻撃を受け、完全にダウンしてしまうバッファローマン その姿をコンステレーションもあざ笑うのだった
「カラカラカラ よくわかったろ老いぼれ
おまえの知らない間に悪魔超人はここまで進化したのだ―――っ!」
<続く>
こいつプラネットマンの子供……?
それともブラックホールのだろうか?
すでにロートルとはいえ、悪魔の一番手(たぶん最弱)にかませにされておわるバッファローマンの姿はちょっと悲しい
第219回 悪の罠に誘われし時、魂の炎は消えん!?
かつて地球全土を恐怖のどん底におとした7人の悪魔超人が首領、バッファローマン
その実力がどんなものかと見定めてみたが、噂ほどでもなかったと倒れる姿をあざ笑うコンステレーション
…入口から聞こえてくる万太郎の、倒れるバッファローマンの名を叫びつつける声に外のキッドらも気づくが
だがここからでは何もできず…自身の無力さに嘆きの声が出てしまう一同
だがそこに、こんな面白い見世物を独り占めするつもりはないと悪魔の笑い声が響き渡ると
遺跡の一部から、突如巨大ビジョンがせり上がりコンステレーションがキッドらと集まった人間たちにその姿を見せる
それと共に自分たち悪魔超人が、人間達にどれだけ偉大かを示すべく用意したのが、6つのデスマッチ
それぞれ6人のデーモンシードが趣向を凝らしたデスマッチで正義超人らを待ち構える
まず一番手、コンステレーションが用意したのが満点の星空が涙のようにきらめく美しい、"悪魔の涙"<ジェネラル・ラクリマ>!
その美しい光景には人間たちも歓声を上げる中、コンステレーションはその美しい星空の下で倒れるバッファローマンをあざ笑う…
自分はまだ本気ではないのにこのザマと失望の声が出るとともに、バッファローマンが高度な悪魔超人界ではやっていけないから
楽な正義超人界に宗旨替えしたのだろうが…これでは彼に教えを受けたキン肉マン二世の実力もたかが知れている…
コンステレーションの挑発に…万太郎がゆっくりと立ち上がり
その脳裏にバッファローマンとの厳しい特訓を浮かべながら、激昂の形相をコンステレーションに向ける…!
「たかが知れているだとぉ~~~っ
バッファローマン先生に習ったテクニックが…本当に通用しないかどうか…
実際にリング上で一戦交えて確かめてもらおうか~~~っ」
闘志を燃やす万太郎の姿に、コンステレーションもそうこなくっちゃと口元を歪ませた笑みを浮かべ
自分の趣味は相手を怒らせながら、手も足も出ないほどに痛めつけ、恐怖のどん底に叩き落して自分に許しを請わせること
故に万太郎の怒りを更に燃やすべく、コンステレーションは宝石箱に収められたミートの胴体を見せつける…!
そしてその胴体を指でつつくと、それに反応するようにミートの胴体が動きを見せていた
その光景に万太郎の怒りももはや頂点に達し、バッファローマンの止める声も聞かずリングへと上がる
ここに正義超人と悪魔超人、因縁の対決の新たな歴史が始まろうとしていた…!
満天に光る星空の下で始まろうとする正義と悪魔の闘い
いつの間にか海岸線では実況席と観客席が設けられ、人間たちもその戦いを見守る
そして試合開始のゴングが鳴ると、万太郎は自ら果敢に攻め込み
リング中央でコンステレーションと手四つの体勢で真っ向から組み合う!
体格ではコンステレーションが上回るが、今日の万太郎はいつになく強気に押し返して見せる…!
「あ…悪魔相手に…クリーンなファイトじゃ…勝てないからね―――っ!」
そう叫ぶと同時に悪魔のお株を奪う、顔面ヘッドバッドのラフ殺法を仕掛け
よろめいた所にすかさず胸板へのドロップキックで吹き飛ばし
間髪入れず後頭部にフライング延髄ニールキック!!
序盤は劣勢に取られがちな万太郎の予想外の大攻勢にキッド達も与那国の大観衆も活気づくが
そんな中、倒れたバッファローマンは魂のランタンの炎が弱まっていることに気づき…
万太郎が一気に勝負を決めんと、脳天へのかかと落としを放たんとするが
コンステレーションは自身の星座をふたご座に変化させ、縦真っ二つに分離する形でかかとおとしを回避!
すかさず二人のコンステレーションがローリングエルボーで反撃すると、今度はさそり座へと変化し
夜空にさそり座が光り輝くとともに、倒れた万太郎をサソリ固めに捕えると
「カラカラ これはただのサソリ固めじゃないぜ~~~っ」
コンステレーションの言葉と共に、コンステレーションの腰部分からサソリを思わせる不気味な尾が伸びていく…!
<続く>
第212回 炎は尽きず、いまだ燃ゆる!!
第213回 海底より蘇るは太古の邪神!?
第214回 ミートの前に現れし幻影…!?
第215回 悪しき野望の種、まかれん!!
第216回 悪しき門<ジェネラル・パラスト>は悪心のみ開かん!?
第217回 悪心に克ち、いざ悪の城<ジェネラル・パラスト>へ入らん!!
第218回 魅惑の星空は蟲悪の修羅場と化さん!!
第219回 悪の罠に誘われし時、魂の炎は消えん!?
なんか215話から文末が「ん」ばっかりだな
ゆでの中でマイブームなのか
現代語としては不自然なのが多いが
覚えたてで使ってみたいのかな
しかしキッドたちはこのまま観戦客で終わるんかな
入場条件がどうにか対処できんとマジで出番なく終わりそう
その場合は取りあえずキッドたちに変わり、参戦メンバーとしてはノーリスペクトとヒカルドが来そうだな、悪魔の言う条件にも問題なく当てはまりそうだし
>>211 サブタイって担当が決めてんじゃないのか?
新年あけましておめでとうございます(ぺこり
お正月は帰省のためしばらくお休みさせていただきます、申し訳ない
再開は週明け、3日ごろを予定しております
皆さま、今年もキン肉マン2世連載中スレをよろしくお願いしますねー
第220回 "超人パワー"絶対値の壁!!
万太郎の両足をサソリ固めに締め上げながら、腰から不気味なしっぽが伸びるコンステレーション
その光景にセイウチンが逃げるよう叫ぶが、映像越しでは万太郎には届かず…
万太郎もサソリ固めの激痛で顔面まで伸びてくるサソリの尾に気づくことなく
その頬にサソリの棘<スコーピオン・ブリック>が突き刺さる!
そのまま尾を引き寄せ、サソリ固めと同時に万太郎の首も責め立ててくる…!
「どだい無理なのよ―――っ」「ケビンマスクに負けてしまう超人に悪魔超人打倒はーっ」
「…ったく何が"最強の遺伝子を継ぐ者"だよ…親父のアホなとこしか継いでないじゃん!」
一方的にコンステレーションの攻めに苦しめられる万太郎の姿に、観客たちからもそんな失望の声が出てしまうが
そんな観客たちの態度に声を荒げるのは、万太郎の応援に駆け付けたクァンであった
クァンは万太郎に向けて、観客のみんなに強いニューキン肉マン二世を見せてやってと叫び声をあげる
だが先ほどのセイウチン同様、ここからでは万太郎に声が届くはずはなく、そんなクァンを小ばかにする観客たちだが…
リング上の万太郎に、クァンの叫びが届けられる…!
その声に万太郎は闘志を燃やし、サソリ固めに苦しめられながらもその尾を力づくで引き抜く!!
それと共に腕立て伏せに体勢でその身を宙に浮かせ、空いた股の隙間から滑り込みコンステレーションの背後を取ると
両脚でコンステレーションの胴を羽交い絞めにし、背後からパンチの乱打を浴びせる!!
これにはたまらず体を丸めた亀状態で凌ごうとするが、万太郎もその隙を逃さずガラ空きになった首をチョークスリーパーに固める!!
悪魔超人の彼がギブアップを口にしないことは万太郎も承知、だからこそのスリーパーホールド
首を締め上げられることで、脳に流れる血液を止め、呼吸困難となりやがては失神する
ギブアップが取れなくとも失神はタップアウト負けと同じこと、このまま勝ち星を奪わんとする万太郎だが
だがそんな万太郎の締め上げをあざ笑うコンステレーション、自分の超人パワーは万太郎の93万を大きく上回る700万パワーであると言い放つ
「何言ってんだ 700万パワーなら9と7でボクの93の方が上じゃない・・・
い…いや 700万パワーはボクの約8倍のパワー!
…んなバカな ならなんで8倍以上もパワーの差がある超人のチョークスリーパーで落とされようとしているのさっ!」
「…だったら見せてやるぜ おまえとオレのどうしようもないパワーと能力の差ってやつを…」
するとコンステの顔面がわし座へと変化し、背中から翼が生えると容易くその態勢から空中へと逃れ
続けて大熊座へと変化し、今度はコンステの全身がクマの如き毛皮に覆われ巨大化
そのまま宙から大熊の巨体で降りかかる、ビッグベア・セントーンが万太郎を強烈に押しつぶす!!
さらにもう一撃、ビッグベア・セントーンを放つがこれは間一髪、回避することに成功する万太郎
そこから大熊コンステの顔面に渾身のハイキックを放つが、まるで効いている様子がない…
続けてバックスピンキックを狙う万太郎だが、その背中を大熊の爪が切り裂く!!
そこからさらに万太郎の背中をサバ折に固める、まさに文字通りのベアーハッグを極めると
そのまま万太郎の体を持ち上げ、フロントスープレックスでリングに叩きつける!!
両者の超人パワーの差、その優位が歴然と試合に現れ始める
だがバッファローマンも、その差を補って余りある火事場のクソ力がある、とするが
その点に関してもコンステはすでに打開策を研究済み、としながら万太郎を宙空の星空めがけ蹴り上げると
コンステはけんびきょう座を展開、その体が顕微鏡へと変化し自らの台座に万太郎を乗せる…!?
<続く>
悪魔の超人強度は初代同様、正義超人より上なんだな
つっても正直なところ超人強度が正義超人との決定的な差になってたのはバッファローマンくらいしか浮かばんが
いい意味でゆでイズムだなコンステの変身
オリンピックだと100万前後であまりインフレさせない方針だったっぽいが
そろそろインフレ路線に舵を切ったか
>>215 あらすじいつも乙です
今年もよろしくおねがいします
ホント肉世界…というか二世のパンピーは態度悪いなあ
クアンがいいこだからよけいに酷さが目立つ
そもそも今回の悪魔は人間に虐待されてたわけだからな
一番の悪はこの世界の人間
第221回 万太郎、リングの星屑と消えん!?
自らの体を巨大な顕微鏡へと変化させるコンステレーション
けんびきょう座は日本ではなじみの薄い南天の星座、しかしその意図が読めず困惑する正義超人一同
だが何か恐ろしいことが起こる予感がする…一同は得体のしれない恐怖にその身を震わせていた
するとコンステは自らを変化させた顕微鏡ボディで万太郎の体の観察を始める
自らのレンズを通して見てみると、肉眼では見えない無数の傷跡が存在しており
その傷跡を軽くつつくと、万太郎は拷問を受けたかのような断末魔の悲鳴を上げる…!!
数々の戦いでつけられた傷跡を責め立てるコンステは、さらにケビンのOLAPでつけられた両腕の傷に目をつけ
何度も何度もその傷跡を抉るように、執拗に抜き手を浴びせ続ける…!
(…万太郎 ワシにはわかるぞ おまえが今どんな死の淵で苦しんでおるのかが
し…しかしコンステレーションに対する体たらくを見てわかる通り 老いたワシには何もしてやることはできん…」
目の前で苦しむ万太郎の姿に、バッファローマンは無念の声を漏らす…
だがこの古傷への攻めがコンステの目的ではない、本当の狙いは万太郎のパワーの出所を探ることにある
どんな超人でも肉体のどこかに超人パワーを導き溜めて、それを噴出させる出入り口があるとのことで
そのパワーの出所を見切ると、続けてみずがめ座へと変化し右腕を巨大な注射器に変えると
パワーの出所に向けてその注射器を突き刺し、万太郎のパワーを吸い上げていく…!!
見る見るうちに干からびていく万太郎、すると天井に浮かぶみずがめ座の像に大量の水が流れ込んでいく様子にバッファローマンも気づき
その光景が万太郎のパワーを吸い取っているのだと見抜くが、それに気づくのが少し遅かった
すでに万太郎はすべての超人パワーを吸い上げられ、完全に精魂尽き果てたミイラと化していた・・・
「カラカラカラ 終わったな…万太郎の超人パワーを枯らしてしまうことは当然"火事場のクソ力"を封じてしまったも同じこと…
他の五人のデーモンシードたちよ~っ 悪いが万太郎の首を刈る栄誉はこのオレが貰い受けた―――っ!」
キン肉王族の世継ぎを倒したとなれば自分の名前は永遠に語り継がれることだろう
そして万太郎にとどめを刺さんとするコンステが干からびた万太郎を蹴り上げると
そこからフルネルソンに捕えドラゴンスープレックス気味に投げ飛ばしながら
そのまま空中で体勢を反転、逆さに落下する万太郎の両脇を踏みつける形でリングへと叩きつける!!
「スターリーナイト・シューター!」
コンステレーションの大技を食らい、完全に白目をむき倒れる万太郎
それと共にバッファローマンの傍らにあった魂のランタンの炎も消えてしまう
もはや万太郎の命運は尽きたか…バッファローマンも無念の声が出るが、そこで何かの輝きに気づき顔を上げると
万太郎のボディスーツの太もも部分に、自身が投げたはずのジェネラル・ストーンが引っかかっていた…!!
(も…もしや ワシはさっき完全に投げ捨てたと思っていたが…)
「さ…さすがは親子代々"奇跡の逆転ファイター"の異名をとるだけのことは…
ま…まだ運は万太郎を見放しちゃいない…」
その光景に微かな笑みが浮かぶバッファローマン
果たして悪魔のダイヤの輝きは万太郎の勝利への花道を輝かせるものとなりうるか…!?
<続く>
悪魔のダイヤが打開策とか、万太郎悪堕ち待ったなしとしか思えんがどうすんだろう
第222回 敵の勝機に逆襲の転機あり!?
コンステレーションの必殺技を受け、倒れようとする万太郎
だがその光景を前にしながら、バッファローマンは逆転のチャンスはあると確信し
万太郎も自身の尻あたりにヒビの入ったジェネラルストーンが引っかかっているのに気づくと
バッファローマンはそのチャンスをものにするためのアドバイス、"相手の弱点"の講義を思い出すよう叫ぶ
―よいか―――っ 相手の弱点は得てして美点に結びついていることが多い!
つまり弱点を目立たなくするために美点として際立たせている!―
その言葉を脳裏に浮かべながら反芻する万太郎
一方コンステは倒れたまま動かない万太郎にトドメを刺すべく、ビッグベア・セントーンを仕掛ける
それを前に観念したかのように動きを見せない万太郎・・・と思われたが
完全にパワーを失ったはずの万太郎が、気力で両ひざを立てることでそのセントーンを防ぐ!
それと共にコンステの顎と両足を押さえ、ボー・アンド・アローに締め上げる!!
「さ…さっきのパワーバキュームで完全にやつのパワーを奪ったはずなのに… まさかこれがやつの例の…
な…ならばいま一度~~~っ!」
力づくでボー・アンド・アローから逃れると再び巨大顕微鏡に変身、もう一度完全に万太郎のパワーを吸い出さんとする
その光景にクァン母も心配な声が出るが、クァンは万太郎を信じるよう声を上げる
…すると万太郎は、顕微鏡状態で距離を詰めるコンステに対し、隠し持っていたジェネラルストーンを投げつけると
投げ飛ばしてジェネラルストーンに蹴りを入れ粉々に砕く!
これによりダイヤの破片がコンステの顔面にめり込み、強制的に顔面の星座の配置を変化させ新たな姿へと変形を始める…!
「み…みたか…そいつは…けんびきょう座と同じく
に…日本からは見えにくい南半球の空に輝く星座… ぼうえんきょう座だぁ―――っ!」
…しかしそんな万太郎の秘策をあざ笑うコンステレーション
自分を望遠鏡に変えたからどうだというのかと返しながら、そのまま自らの望遠鏡ボディで万太郎を貫かんとするが
それに対し万太郎は襲い来る望遠鏡コンステに浴びせ蹴りを放ち、接眼レンズが丁度万太郎のほうに向けられる
「教えてやるよ おまえを望遠鏡に変えた意味を―――っ!
望遠鏡っていうのは対物レンズ 接眼レンズの組み合わせによって遠方の物体を拡大して観察する装置だ!
これを利用して返してもらうぜ ボクのパワーを―――っ!」
万太郎の叫びと共に望遠鏡ボディを水がめ座に向けると、水瓶が吸い取ったパワーを逆に望遠鏡が吸い上げていく!
そのままそのパワーが万太郎の体へと戻り、万太郎の体が元の瑞々しくたくましい筋肉を取り戻す…!!
万太郎もパワーが戻って一安心、安堵の声を漏らしながら反撃開始!
48の殺人技が一つ、"足絡み腕封じ"でコンステの体を元に戻しながらキャンバスに組み伏せ
それと共に万太郎は勝負を決めんとマッスル・ミレニアムのモーションに入る!!
だがバッファローマンは一気にフィニッシュは禁物だと声を荒げるが、すでにミレニアムの矢は放たれてしまう
それに対しコンステはかに座へと変化 ミレニアムが両腕を取ろうとする寸前、カニコンステは両腕をカニのはさみへと変化させ
両腕のカニはさみが、ミレニアムを叩きつけるロープを切断させてしまう…!!
<続く>
ダイヤ破片で顔の星座変えたり望遠鏡でパワー吸い取ったり今回ゆで全開だなw
ミレニアム破られて、新必殺技出す流れだね
ケビンに負けて特訓してたんだから新必殺技用意してるんだろう
第223回 奇跡の声、万太郎に届かん!?
万太郎必殺のマッスル・ミレニアムに対し、コンステレーションは自身を巨大カニに変化
両腕のハサミでロープを切断し、ミレニアムの激突を阻止
これにより万太郎はぶつけるところがなくなり場外へと頭から突っ込んでいってしまう
だがバッファローマンもそのまま場外に落ちて少し間を取るよう指示するが
コンステもそうはさせまいと、空中でバック宙返りしながら万太郎の両脚と首を上から捕獲し
そのまま体制を反転、脳天からリングに叩きつける荒業、ハードシェルクラブをぶちこむ!
「マッスル・ミレニアム破れたり!」
倒れる万太郎へ勝ち誇るように言い放つコンステレーション
ケビン戦に続けて、またしてもマッスル・ミレニアムを破られた万太郎の精神的ダメージも甚大
その動揺を執拗に責め立てんと、マッスル・ミレニアムをすでに誰でも打倒可能なゴミ技だと声を上げるが
そこへ逆に救いの声を上げるのはバッファローマン 今の万太郎は古い殻を捨てニュー万太郎として芽吹くための段階だとし
その言葉に万太郎も、どこか安堵の笑みが浮かびバッファローマンも笑顔を返す
…だがバッファローマンのアドバイスに怒りのコンステがコーナー鉄柱をカニバサミで切断すると
切断した鉄柱をバッファローマンに向けて蹴り飛ばし、その額に深々と突き刺さる…!!
「わ…わしは信じている ま…万太郎… おまえならきっと悪魔超人を倒すことが…でき…る…
ミ…ミートを頼む…」
その言葉を最後に、力尽きるバッファローマン その姿をコンステもあざ笑いながら
バッファローマンを失ったことで、今度こそ孤立無援と化す万太郎…!
これまでの14戦ではミートをはじめ常に司令塔としてセコンドの存在があったが
これにより初めてたった一人で闘わねばならなくなってしまう…
じっくりとどめを刺さんと、万太郎に攻撃を仕掛けるコンステ
両手のカニハサミを組み合わせ巨大なバラの形を作り上げ万太郎の背中を突き刺さんとする!!
万太郎もわずかに反応が遅れ、振り返ったところで胴体にもろに凶器のバラ攻撃を受けてしまう
「キン肉族の王位継承者を打倒した悪魔超人としてオレの名が歴史に刻まれるんだ…
もっと万太郎をいたぶる映像を残しておかんとな―――っ!」
間髪入れずもう一撃、カイロの紫のバラを放つコンステレーション
だが万太郎は襲い掛かるコンステのハサミを掴み、逆一本背負いで反撃するも
投げ飛ばされたコンステはロープにハサミを引っかけ万太郎へと旋回、逆にカイロの紫のバラでの反撃に返されてしまう!!
コンステの猛攻に、ついに両ひざをついてしまう万太郎…その光景に観客たちもどよめきの声が溢れ出てしまう
クァンもあの雪山の特訓をもってすれば生まれ変わったニュー万太郎を見せられるはずなのに…そんな声が出てしまうが
ママはそんな息子の手をそっとつかみながら、ママは万太郎の心の奥底で新たなエネルギーが胎動しているのを感じ取っていた
ただ万太郎は、自分がニュー万太郎となるためのスイッチの入れ方がわからないだけ…そのきっかけさえつかめれば・・・
「さっきみたいに万太郎さんに声援を送ってあげるんです!」
「だってジェネラル・パラスト内にはこちらの尾とは聞こえないんだよ!」
「万太郎さんにはあなたの声だけは聞こえるようです だってさっきもそうだったじゃない
あなたが大好きな万太郎さんが難事に立ち向かおうとしているんですよ… あなたにもきっとできるはず…」
万太郎が両ひざをつきながらも、コンステレーションの攻め手はまだまだ止まらない
続けて顔面の星座をへび座に変化、しなる蛇の体で鞭の如く万太郎の体を宙へと跳ね上げると
空中で万太郎の体を掴み、必殺のヌボア・スープレックスで万太郎の脳天を石柱へと叩きつける…!!
コンステの強烈な一撃を受け、白目をむいてダウンする万太郎だがまだ意識はある様子
だがコンステも今の技は70%の力で放ったものとして、続けて再びかに座になると
倒れた万太郎にトドメを刺さんと、今度こそ渾身の100%で凶器の薔薇を放たんとする…!!
だがコンステの放たれたトドメに、石柱から落ちた何かが割って入りそれを妨害するように立ちふさがる
落ちてきたそれは悪魔に6等分されたミート君の胴体部!?
【二世―――っ 目を覚ましてください!】
さらに二人の間に割って入ったミート君の胴体が、万太郎に向けて叫び声をあげる!!
<続く>
ちょっと冗長になってきた気がする
一番手からこのペースでダレないか心配だわデーモンシード戦
オリンピックに比べるとどうも盛り上がらんな悪魔編
まるで人気が落ちたプラネットマン戦のようだ
そういやどっちも宇宙の超人
万太郎はイロハ地獄めぐりとかターンオーバーキン肉バスターとか即興で技を作るのがうまいタイプなんで
今回は新技というよりミレニアムの変化形とかで決めてくるかもしれん
なんとなくミレニアムって三大奥義のマッスルリベンジャーに似てる部分もある気がするし、あそこから何かしらの投げ技に繋げたりとか
第224回 ニュー万太郎、ついに誕生せり!!
倒れる万太郎にトドメの一撃を放たんとするコンステレーション
だがそこにミート君の胴体が万太郎を守るかのように立ちはだかろうとする
それを見たコンステもとっさに"カイロの紫のバラ"を解除
ハサミを地面に突き立てることでミートの胴体部を傷つけずに済み、安堵の声を漏らす
「危ねえ危ねえ…大事なサタン様の復活のためのアイテムであるミートのボディをもう少しで傷つけるところだった…
し…しかしあの柱の上にしっかりと乗せたつもりだったのに… …ったくキン肉万太郎め よくよく悪運の強いやつだが…」
ミート君の胴体が落ちてきたおかげで、間一髪で命を救われる万太郎
そこにミート君の胴体がうごめき、万太郎へ激励の声を上げる
そしてその声の主はパラスト場外にいたクァンのものであった
だがクァン自身、自身の声が届くこともだがあのミート君の胴体の落下はなぜ起こったのか…そんな困惑の声が出る
「きっと万太郎さんになんとか勝ってもらいたいと思うバッファローマンや…
キ…キッドやジェイドたち… …そして観客たちの熱い思いが悪魔の巣窟であるはずのジェネラル・パラスト内に奇跡を起こしたんだわ!
さあクァン 続けて! ミートの声色を使って万太郎さんにハッパをかけてあげるのよ!」
倒れた万太郎にむけ、クァンinミート胴体はこんなところで足踏みしていられない理由があるはずだと告げる
万太郎は超人オリンピックにて、ケビンマスク戦の敗北によってはじめての屈辱と挫折を味わった…
【その時に悟ったはずです キン肉星王位継承者にとって 超人界でのNo2の地位は何の意味も持たないということを…
絶えず勝って勝って勝ち続ける存在でなければダメだということを …つまりはNo1…
超人界で唯一無二の存在でなければキン肉星王位継承者として人々に認めてもらえないということを!】
ミート君の言葉に…万太郎の脳裏には敗北の屈辱、人々の蔑みの目が思い出され、青ざめながら悲鳴が溢れ出てしまう
あの屈辱を二度と味合わないためにも、どんなに場外に蹴落とされ、キャンバスをなめさせられても闘わなくてはならない
最後に勝てば、No1なのだから・・・! それと共に自分を信じるバッファローマンの言葉も思い出し
そんな万太郎に、ミート君も笑顔を浮かべながら、その笑顔が掻き消え元のもの言わぬ胴体へと戻るのだった
「ミート~~~ッ! お…おまえ…そんな胴体だけの姿になりながらも ボ…ボクを…励ますために…」
「おっと ミートの胴体を手にできるのはオレさまに土をつけてからだぜ!」
ミート君の胴体に手を伸ばす万太郎だが、それより先にコンステがミート君の胴体を回収
万太郎のきいたミート君の声を、ただの幻聴だと吐き捨てながら今度こそトドメを刺さんとするが…
「ボ…ボクが超人オリンピックでケビンマスクに破れたのは…
正義超人にとって一番大切な農村マンとの友情パワーをないがしろにしたことが原因…
で…でもキン肉星王位継承者が同じ過ちは…犯さないよ―――っ!
バッファローマン先生と…ミートの友情…しかと受け取った~~~っ」
その両手に二人の友情を掴み、自らの胸へとしまい込みながら
今こそあの敗北の中で掴んだニュー万太郎の格闘極意を見せつけんと立ち上がる…!!
リングに戻り果敢にコンステに攻め込む万太郎 だがコンステも怯むことなく冷静に万太郎の攻め手を切り返す
その様子に観客たちもどこがニュー万太郎のスイッチがオンになったんだと小ばかにした声が出るが
そんなギャラリーの一人をクァンが鋭く睨み、無理やり黙らせる
そして立ち上がった万太郎に向け、コンステレーションは"カイロの紫のバラ"での乱れ打ちを顔面に浴びせていく
いまだ万太郎はピンチから脱してはいないが…その様子をひとり、チェックだけは冷静に見据えていた
どこか、万太郎はわざと顔面に攻撃を受けているかのような様子だとチェックはいうが…?
コンステも万太郎に最後のトドメを繰り出すべく、ヌボア・スープレックスのセットアップに入り万太郎を宙へと弾き飛ばすが―――
「あ…ありがてぇ…コンステよ おまえの凶器の薔薇のおかげでボクの顔にも美しい星座ができたよ…」
すると万太郎は、顔面のマスクから空いた無数の破れ穴からフェイスフラッシュを放ち
強烈な光は星空にへび使い座の星座を作り上げ、ヘビ座のコンステを巨人が捕える光景が…!
それと共に万太郎は飛び掛かるコンステの顔面に頭突きを浴びせるとともに、その体をキン肉バスターに捕らえる!!
だがキン肉バスターはすでに幾多の悪行超人に破られた技 コンステもあざ笑うが
万太郎はなぜか新しい何かが生まれる予感を感じながら…
キン肉バスターに捕らえられたコンステは、突如落下時の加速によるすさまじいGでその体が持ち上げられるように反り返る…!?
<続く>
これクァンも色々言ってて複雑な思いがありそう
自分がミートの気持ちを勝手に代弁していいのかとか
万太郎をだましてることにならないかとか、そんな感じの
まさかバスター系の新技が来るか
スカーバスターで出尽くしたと思ったがホント拡張性、発展性スゴいなキン肉バスター
バスター系の必殺技なら嬉しい
主役のくせにロープ使うミレニアムは好きじゃなかった
万太郎が土壇場で繰り出したキン肉バスター …いや、その技はキン肉バスターとは似ているがどこか異なる形があった
コンステレーションも突如出されたその技は彼の頭にはインプットされてはいない
そしてそこから抜け出すことができず、万太郎の火事場のクソ力で放つニューキン肉バスターがリングに叩きつけられる…!!
第225回 窮地の万太郎を救うのは…!?
キッド達も初めて見る万太郎のニューキン肉バスター(仮)に仰天
初代キン肉バスターは通称"五所蹂躙絡み"と呼ばれる技で、その名の通り五つの個所を攻め立てる技だが
今回万太郎が繰り出したのは、それに加えて相手の肋骨もへし折る効果がある…
そしてその技はコンステも敵なしと豪語したへび座のヌボアを
万太郎が作り出したへび使い座のアスクレプオスが見事に制していたかのような光景であった
「ま…万太郎の超人パワーはオ…オレの八分の一しかないというのに…
な…なぜ最後にこ…こんなスゴいパワーが…
こ・・・これが う・・・噂の"K・K・D"ってやつか・・・」
万太郎自身、自身が3カ月前よりも確実に強くなっている自らに戸惑いが浮かびつつ
血反吐を吐きリング場外へと倒れるコンステレーション ここにデーモンシードの一人目の刺客を見事に撃破!
ケビン戦での敗戦を吹き飛ばすかのように、満天下に生まれ変わったニュー万太郎に観客たちも大歓声を送る
ガゼルマンらも万太郎がいつの間にあんな技を作り上げていたことに目を丸くしており
まだまだ粗削りだが、もし完全に自分のものにできれば、間違いなく万太郎の新しい必殺技となるであろう…
クァンのお母さんも息子を抱きしめながら万太郎の勝利を喜び
この勝利もクァンの声援が万太郎に届いたおかげと語るが、クァン自身は勝利の立役者はミート君だと返す
「だって…デーモンシードたちに肉体を6つにバラバラにされ…
胴体だけになってもなんとか窮地の万太郎さんを救い出そうとするその忠誠心!
ボクはミートの万太郎さんにかける執念に…動かされていただけなのかもしれない…」
改めてミート君と万太郎の肩い信頼の絆を感じ取り、空に二人の笑顔を浮かべるクァンであった
見事な勝利に、高らかに右腕を上げ立ち上がる万太郎 そしてその傍らには万太郎の勝利を笑顔で祝福するミート君の姿
だが、今は万太郎のそばにミート君の姿はなく、リングサイドの笑顔は幻のように掻き消えてしまうのだった…
…すると意識を取り戻したコンステの笑い声が響くとともに、自らの敗北をサタンに詫びる
だが自分もただで負けたわけではない、しっかり万太郎には悪魔の爪痕を残してあると言い残すとともに
その胸にあった力の源、ジェネラルストーンが砕き割れ息絶えるコンステレーションであった
場外の柱へとその体が滑り落ちた衝撃で、柱の上にあったミート君の胴体が落下するが
とっさに万太郎が床へと落下する寸前、間一髪でスライディングキャッチ、どうにか傷ひとつなく済む
…ミート君のぬくもりを感じながら、言葉を交わせないことを嘆きながらその胴体を抱きしめるが
―――その一瞬 ミート君の胴体が無機質な鎧、"恐怖の将"のものへと変わる……!!
だがその変化は一瞬、すぐにミート君の胴体へと戻っていくが…
あと五人のデーモンシードを破らねば、ミート君の体は"恐怖の将"の貢物となってしまう
一勝の喜びに浸っている場合ではないと気を持ち直しながら、ミート君の胴体と共に
倒れたバッファローマンも担ぎ上げながら、第一の魔窟、ジェネラル・ラクリマを出る万太郎
≪万太郎よ~~~よもや俺たちの中でも一番格下のコンステレーション如きに敗れることはないとおもっていたが…≫
≪よくここに戻ってきたな~~~オレは嬉しいぜ~~~≫
そしてすぐに残り五つの悪魔の穴から、悪魔の誘い声が響き渡るが
コンステの激戦でのダメージは相当なものだったか、万太郎は穴の前で力尽き倒れてしまう
そんな昏倒する万太郎に、悪魔は容赦なく腕を伸ばし四方から万太郎の体を引っ張り上げる…!
その光景にキッドらもどうにかゲートバリアーを破らんと攻撃を再開するが
やはり悪魔の穢れた心を持たないキッドたちにはそのバリアーを破ることはできず…
・・・そこに突如、謎の光り輝く五人がキッド達の前に降り立つと
その五人はいともたやすくゲートバリアーをすり抜け中へと入っていく!?
「おめーら そんなよってたかって半死の状態のやつをイジめたってしょうがねえだろう!
オレたちパワー全開バリバリの超人が相手してやるぜ」
中へ入り悪魔の腕に捕らえられる万太郎と、悪魔たちにそう声を上げる謎の五人 その正体は…!
万太郎とかつて激戦を繰り広げたライバルたち
バリアフリーマン、イリューヒン、スカーフェイス、ケビンマスク、ハンゾウの五人であった!!
<続く>
うおおライバル参戦キタコr
・・・あ、あれ、ヒカルドどこ・・・?ボーンどこ・・・?
バリはんはちょっとどうかと・・・本体が引っかかって通れないと思うのだが
悪魔の心を持ってないと通れないのにイリューヒンがいるのもどうかと思う
ミート関連だから参戦するのはわかるけど、アイツ純正の正義超人やろ
イリューヒンとバリアフリーマンは再登場あると思ってた
ケビンは出ないわけがない
スカーフェイスは悪行側だと思ってたのでかなり意外
あと服役中の人がいる
ボーンは右腕が治ってないものと考えれば今回出れないのも解る。
ヒカルドに関しては…悪行バージョンのビジュアルがなあ。
今回の五人はバリはん除き、悪でもカッコよさがあるというかダークヒーロー的な部分もあると思うが
ヒカルドに関してはそれこそショッカー怪人レベルの外見なのが、正義側に立たせる上でのネックかと思う。
元悪魔のチェックが通れなくて、バリバリの正義超人のイリューヒンとバリアフリーが通れるってどういうこと?
それとミート関連ならハンゾウよりボーンじゃね
万太郎が傷ついた体でバッファローマンを担ぐシーンが好き
前からこんなキャラならもっと人気が出てると思う
第226回 清々しき汗求め、いざ闘わん!!
正義超人には絶対に入城不可能とされてきた悪魔の巣窟、ジェネラル・パラスト内
そこに突如姿を現したのは、かつてそれぞれが名をはせた悪行超人達
スカーフェイス、イリューヒン、ハンゾウ、バリアフリーマン、ケビンマスクの五人であった
突然の五人の出現に、ケビン達も呆気にとられ
彼らはもともと私利私欲の達成のためには残虐ファイトもいとわない者たち、クァンも彼らの登場にその表情が曇るが…
「オレたちは元々純粋な気持ちなんて持ち合わせてねぇ
一度は無秩序 無軌道 無慈悲の修羅の道を歩いてきたヒネくれ者ばかり」
「…しかしそんなオレたちだからこそ 純粋正義超人には絶対通過不可能なゲートバリアーを抜けて
悪の巣窟にも難なく入ってこれたんだがな~~~っ」
「血が…血が恋しいと妖腕刀が泣いておるわ~っ」
「シャシャシャシャ~~~ッ」「クククク…」
彼らの出現は、誰もがデーモンシードとの結託により万太郎を亡き者にせんとする企みだとみていたが
悪魔の腕に捕らえられ身動きの取れない万太郎に向け、五人が向かっていき…!
五人は一斉に、万太郎を捕らえる腕に向けて攻撃を仕掛ける!!
万太郎を助けるための動きを見せる悪行五人組の姿に、観客らも大歓声、キッドらも喜びの笑顔が浮かぶ
そして万太郎を捕らえるすべての腕を外しながら、彼らは悪魔に向かい万太郎の前に立ちふさがる…!!
ハッキリと悪魔にたてつく意思を示す五人の姿にさしものデーモンシードたちも驚愕が浮かぶ
スカーも将来的に万太郎につくとは限らないとしながら、かつて万太郎との戦いで浮かんだ一つのとある感覚を語る
精魂尽きるまで闘い、敗れながら…どこか気持ちが晴れ晴れと満足したサラサラの汗が全身が流れていくような感覚…
それは悪行超人としてのファイトで流した、相手を憎み恨み叩き潰す、相手を血だるまにした生々しさだけが残るヘドロのような
晴れ晴れとしたものなどみじんもないものとは別種のもの…その言葉にハンゾウも賛同する
万太郎との試合で敗れながらも、監獄に戻ったハンゾウの清々しい気持ちが胸の内に残るような自身の笑顔を思い出す
そしてあの時万太郎との戦いで感じた充足感が本物かどうか、確かめるためにも彼らは正義超人として戦う決意を固めたのだ…!
だがそんな彼らをデーモンシードの五人も、結局は悪行界で活躍できなかったから
正義超人に宗旨替えした弱虫軍団だと小ばかにした笑い声で挑発するが
スカーフェイスはその挑発を涼しい顔で返しながら、ニヒルな笑みを浮かべて返す
「デーモンシードさんたちよ 精鋭揃いのオレたちを弱虫やおバカ扱いはよしてほしいね!
これだけの男前が集ったんだ… アイドル超人軍団とでも言ってもらおうか!」
「そしゃいい!」「オレたちはアイドル超人軍だ!」
こうして結成されたアイドル超人軍団、悪魔達も彼らの決意はよくわかったと、改めて悪魔の腕を彼らに向けて伸ばす
五人を捕獲した腕がその体を魔窟の中へと放り込んでいき、広間には再び倒れた万太郎とバッファローマンだけが残される…
すると洞窟入り口内に残っていた悪魔の顔が、残された万太郎らに語り掛けるかのように口を開く
こう邪魔が入ってはジェネラル・パラストも場所替えが必要と見ており
突如洞窟内が揺れだすとともに、万太郎の倒れていた地面が浮き上がり、二人を遺跡の外へと追い出してしまう
そのまま二人は観客席のほうに落ち、遺跡の外で待っていたクァンらの元へ戻ることができたが
それと共にキッド達がいるジェネラル・パラストが突如宙へと浮き上がっていく…!?
<続く>
アイドル超人軍ってアニメのキン肉マンと仲間達がそう呼ばれてたんで、スカー達がアイドル超人とか言われてもピンと来ない
アイドル超人軍と言ったらまずアニメキン肉マン達が頭に浮かぶ
>>254 アニメだけだっけ?
>>246>>250
ニルスは本来通れないと思われるが
「バリア」フリーマンだからいける
スカーは美形だから再登場嬉しい
バスター使いだし万太郎のニューバスターの完成のヒントにも一役買ってくれそうな美味しいポジに期待
第227回 ミートを救うべく新たな戦場へ散らん!!
悪魔の闘技場、ジェネラル・パラストが突如海面から空中へと浮かび上がる
だが今内部にはまだ万太郎を救うべく駆け付けたスカー達がおり、万太郎も彼らに向けて叫び声をあげるが
その声に応えたのはスカーらアイドル超人軍団ではなく、遺跡壁面に浮かび上がる5人のデーモンシード達の顔であった
悪魔の顔は乗り込んできた5人は自分たちが手厚くもてなしていると邪悪な笑みで返しながら
彼らをゆっくり料理するためにも、邪魔の入らない場所へと移動すると宣言するとともに
ジェネラル・パラストに亀裂が入り、上面部にキッドたちを乗せたまま5つに分断される!
そして5つの亀裂はすさまじい勢いで四方へとそれぞれバラバラに各地へ散っていく
だがそれをすでに満身創痍の万太郎も、ミート君を助けるためにもそれを負わんとする…!
クァンとママが止めようとするが、二人のパワーでは止められず…
そこへもう一人、万太郎の腕を取り止めるのは、超人委員長ジャクリーン・マッスル
「万太郎 今あなたがリングへ上がっても敗北は確実!
そうなれば永久にミートのボディ奪回は不可能になってしまいます!
今はアイドル超人軍団に賭けてみるしかないのです!」
ジャクリーンの厳しい言葉に、万太郎もどうにか引き下がる
それと共にもう一人、万太郎の側へと現れたのはジャクリーンの兄、イケメンであった
「デーモンシードがミートのボディを奪い去ったこの暴挙は 単にキン肉族の問題だけにとどまりません!
もはやこれは正義超人界全体への挑戦と同じ…
だからこれからは正義超人界を司るわが宇宙超人委員会も 全力をあげてミート救出にかかわらせてもらう!
ミートの存在はキン肉万太郎のただのお目付け役ではありません…
正義超人界にとってもなくてはならない 大切な宝なのです!」
どこか笑みを向けてイケメンに、万太郎もどこか目を丸くしていた
その横でヒューヒューとヤジを飛ばしてたのは凛子ちゃん
気づけばジャクリーンに膝枕されてあらぬ誤解をうけてました、というのはさておき
夜空にはこちらに向かってくる一台の飛行船が確認できる それは超人委員会の飛行船ビジョン
これで日本全国に散ったジェネラル・パラストの行方を確認せんとするジャクリーン
さっそく各地に散ったパラスト破片のひとつが確認されたとのことで、まずはそちらに視点を移すことに
そこは九州は鹿児島県から海を44km西に進んだ群島のひとつ、甑(こしき)島であった
破片のひとつにいたセイウチンはパラストから振り落とされたようで、断崖にしがみついていたのが確認できた
その崖はまるで人の顔の形のようにも見えるが…専門家?曰くその崖は"ナポレオン岩"と呼ばれているそうで
さながら帽子をかぶったナポレオンに似ていることからその名がついたそうだが…
≪ゲッパゲッパゲッパ 何が秘境だ 何がナポレオン岩だ笑わせるな―――っ!≫
そこに突如悪魔の笑い声が、海に落ちたパラスト破片から響くとともに"ナポレオン岩"の真実を語る
≪このナポレオン岩がその昔 我が悪魔超人の祖先たちが 対正義超人との戦闘用に
日本全国に点在し建設しておいた隠し闘技場<ハイディング・パラスト>のひとつだとしたらどうする?
いでよ ハイディング・パラスト"ジェネラル・フェイス"よ―――っ!≫
そして悪魔の宣言と共にナポレオン岩が海面から上昇!海面に隠れていた口から下の部分も露になると
それとともに海の落下していた方のパラストが、さながらナポレオン岩の一部であるかのように、手のような形に変わると
海面から上昇したパラスト手にリングが現れるとともに、二人目のデーモンシードが姿を現し!
それと共にナポレオン岩の表面部がはがれていき、そこから露になったのは"恐怖の将"の顔を思わせるものであった…!!
リングと二人目の悪魔が姿を現したが、肝心の彼の相手になるアイドル超人の姿が無く、あたりを見渡してみると…
その背後のキャンバスが静かに盛り上がり始め―――
「トートトト オレの術も見抜けんとは…ぬしはそれでも悪魔か―――っ!」
そこから姿を現したハンゾウが悪魔に奇襲の投げっぱなしジャーマンを仕掛ける!
リング外に投げ飛ばされ、海へと落とされる悪魔だが…そこから半魚人の姿をした悪魔が勢いよく飛び出す!!
<続く>
この魚マンはコンステレーションと同じで開幕前から出てたな
当たるとしたらアトランティス戦をなぞる形でケビンかと思ったがハンゾウとは意外
流石にここまで大々的に出てきた以上
いつもの万太郎以外かませで終わる扱いはしないと思うがどうなるか
色んな意味で今後の流れはハンゾウにかかっているなw
第228回 鬼畜VS悪魔の凄惨なる血戦!!
海に投げ飛ばされた二人目の悪魔だが、海から勢いよく飛び出しその正体を現すとともに
リングへと戻り高らかに名乗りを上げる 彼こそ"ジェネラル・フェイス"の番人ゲッパーランド!
左手にはミートのボディパーツが収められた箱があり、その箱を柱の上に投げ
その箱に一瞬気を取られたスキを突き、ゲッパーランドは大口を開きハンゾウの首筋に嚙みついた!!
「無秩序 無軌道 無慈悲のオレたち悪魔超人にとって正式なゴングの音色は正義面して取り澄ましたやつらの悲鳴よ~~~っ!」
試合開始のゴングすら無視したあまりに残虐な戦い方にそれを見ていたセイウチンも思わず恐れおののく中
首筋に噛みつかれたハンゾウの苦悶の悲鳴をゴング代わりとして、今正義と悪魔の抗争第二ラウンドが幕を開ける
デーモンシード所属、ゲッパーランド(フランス・マルセイユ)
VS
アイドル超人軍所属、ハンゾウ(IGA星)
そしてハンゾウの首筋に噛り付きながら、ゲッパーランドはその生き血を啜る音が会場に響く…!
表情一つ変えずハンゾウの血を啜る姿はまさに悪魔そのものと言えるが… その責めにハンゾウは高笑いで返す
「な…何が悪魔だ…えらそうに…
このオレだって…つ…ついこの間までは300人以上の超人を惨殺し…
その顔の皮を剝ぎコレクションするところからついたあだ名が"お面頂戴 鬼畜のハンゾウ"と恐れられた男だ…
オメーらとはワルの気合いの年季が違うぜ―――っ!」
そこから自分の首筋に噛り付くゲッパーランドの顔面を両手でつかむと
自らの首の肉ごとゲッパーランドの体を引き剝がし、エメラルド・フロウジョンで返す!
その活躍を飛行船ビジョンで見ていた観客たちも、大ハンゾウコールでその戦いに歓声を送る
泣く子も黙る鬼畜と恐れられたハンゾウに応援の声を送る、その光景はおよそ半年前には考えられなかったことであった
ハンゾウの凄まじい闘い方には、万太郎も思わず目を丸くしながら声を上げる
「己の首の肉を食いちぎられることもいとわない
…これはまさに数々の修羅場を潜り抜けてきている 悪行超人だからなせること 正義超人にはないガッツだ!」
うつぶせに倒れたゲッパーランドの背中から覆いかぶさり、逆マウントを取るハンゾウ
そこからさらに脳天を攻め立てるエルボー乱打を浴びせ
さらにさらに、自らの衣服の襟でゲッパーランドの首を締め上げる残虐な技で攻め立てる…!
「オレはアイドル超人となっちゃいるが 非常で惨い悪行スタイルは変わっちゃいねェよ~~~っ」
ゲッパーランドもたまらず、左手を伸ばして襟締めをほどきに掛からんとするが
ハンゾウは瞬時にその腕に狙いを定め、即座に腕ひしぎ十字固めにスイッチ!
その潔い決断力にはハンゾウの戦いを見ていたセイウチンも声を上げる、が…ゲッパーランドもただではやられない
腕ひしぎに固められながら、平然と無表情なままのゲッパーランドは口からとげ状の真っ赤な球をハンゾウの顔面に吐き出す!
突然の思わぬ奇襲に、ハンゾウも思わず怯み腕ひしぎを外してしまう その球は先ほど吸い上げたハンゾウ自身の血であった
怒りのハンゾウが放つのはハンゾウ流極意、傀儡人型! ゲッパーランドの眼前にキャンバスで作られた傀儡が形成されるとともに
ゲッパーランドをリバース・フルネルソンに固めキャンバスへと叩きつける!!
ハンゾウの活躍には万太郎も安堵の笑顔が浮かび、半年前に彼の傀儡人型を食らったときは
心底恐ろしいと感じていたが、今はこれ以上に頼もしい技はないと声を上げるが
そんなに手放しで喜んでもいられないとするジャクリーン 彼女は悪魔がこのまま終わるとは考えられないと感じており…
傀儡人型の攻撃を受けたゲッパーランドは悲鳴を上げながら海へと逃げ込んでしまう
ハンゾウも逃がすまいと傀儡を操り海中のゲッパーランドを追おうとするが
だがそれはゲッパーの仕掛けた誘い、空気砲みたいな右腕を向けるとそこからすさまじい回転水流が放たれ傀儡を木っ端みじんに砕く!!
砕かれた傀儡のダメージはそのまま操り手であるハンゾウにも襲い掛かり、倒れてしまう
それを見たゲッパーランドもリングに戻り、ここからは自分が攻める番と攻撃を仕掛けようとする
だがその技は悪魔が使うにはあまりに捻りのない、クラシカルなハイジャックバックブリーカーと思われたが…
頭に乗ったハンゾウの背中に対し、ゲッパーランドは頭部のヒレを丸ノコの如く回転!ハンゾウの背中を切り裂かんとする…!!
<続く>
ゲッパーは魚的な無表情さが不気味やな
どことなくクトゥルー的な悪魔の感じ
第229回 壮絶な海上戦、"水"を制すは…!?
ハンゾウをハイジャック・バックブリーカーに抱え上げながら
頭部のヒレ、バズソーフィンを大回転させその背中を切り裂くゲッパーランド
背中を抉られ血しぶきを上げるハンゾウの姿に、観客席からも悲鳴が溢れ出てしまう
その様子にジャクリーンも目を背けてしまうが、そんな様子に凛子ちゃんも食って掛かる
「あれれ~~っ爆乳のお姉さん あなた血なまぐさい試合大好きじゃなかったっけ~?」
「以前のわたしは超人同士の闘いはただ血さえ派手に出ていれば血沸き肉躍る面白い試合だと思っていました
しかしここにいるキン肉万太郎と…ケビンマスクの超人オリンピックの決勝を観て
自分の考えが間違いであったことを知ったのです…超人たちの流す血の痛み 辛さ…そしてその尊さを知ったのです…
それまでは流血戦を見て血沸き肉躍らせていたわたしですが 初めて自分の心の中に血が凍り肉が竦むという感覚が走ったのです!
それからというもの血を見るのが怖くて怖くて… …そんな超人たちの闘いの過酷さを知ったからこそ
宇宙超人委員会の幹部として… あの血に飢えた悪魔どもからこの人類を守らねばならないと切に願うのです!」
堂々と返すジャクリーン、確かに変わった彼女の内面に凛子ちゃん達もそれ以上何も言えなくなるのだった
その最中に万太郎がどさくさ紛れにジャクリーンの手を取ろうとして、凛子ちゃんに顔面フライパンぶち込まれてたのは置いといて
試合に視点を戻すが、ゲッパーランドのバズソーフィンによりハンゾウの背中は骨が見えかけるほど抉られてしまっていたが
リング上に血の雨が降りながらも、そこにハンゾウの余裕の笑みが響く
「い…いつも他人を斬りお面を頂戴している身ゆえ…
斬られるものの気持ちを味わってみようと思ったが…たわいない…」
するとハンゾウは自らの体の柔らかさを利用し、その身を逸らせたたんでいくと
そのまま逆さまになった状態で、足の裏でバズソーフィンを挟むことでその回転の勢いを止めることに成功!
真剣白刃取りの足でやるような形にセイウチンも驚きの声を上げる中、さらにジャック・ハマーでの反撃をぶち込む!
脳天を強打しのたうち回るゲッパーランドに、本当の切り裂き方を教えんとするハンゾウの反撃が放たれる
懐の襟巻を伸ばして巨大板に変化させると、巨大な風車の形に折り曲げダウンしているゲッパーの背中をお返しとばかりに切り裂いていく!!
もう一撃、巨大風車の一撃を放たんとするハンゾウだがゲッパーランドもそれを察知
起き上がるとロープ最上段からラ・ケブラーダで飛び込みながら、頭頂部の角をハンゾウの巨大風車に向け
するどい角の一撃が、襲い掛かるハンゾウの胸に深々と突き刺さる…!!
だがハンゾウもとっさに反応し急所は避けるも、ゲッパーランドの攻めはまだ終わりではない
雄たけびと共にハンゾウを自らのホームグラウンド、海へと放り投げんとする
高々とリング外へと投げ飛ばしながら、一足早く自らも海へと飛び込み落ちてくるハンゾウを待ち構える
するとハンゾウは落下しながらも巨大板を何かの形へと折り曲げんと抵抗を試みる 万太郎達にはハンゾウの意図が読めず困惑の声が出るが…
「ゲッパ~~~ッ おまえ元悪行超人のくせにそんなに地獄へ堕ちるのが怖いか~~~っ
悪あがきは正義超人の専売特許だぜ~~~ッ!」
「ト~~~ットトト これが悪あがきと思うか―――っ」
そのまま海へとはまり込むハンゾウ・・・と思われたが
水しぶきが晴れるとそこには巨大板を帆船の形に折り、海上を疾走するハンゾウの姿!!
水没を逃れたハンゾウはそのまま船のスピードを上げ、ゲッパーランドの顔面に先端部を正面衝突させる!!
その実力は確かながら、なんともえげつないハンゾウの攻め手にはセイウチンも思わず目を背けてしまう
だがハンゾウの攻撃で海中へと沈んだかと思われたが、ゲッパーランドは高笑いと共に再び海上へと姿を現す
その姿に再び正面衝突を仕掛けんとするが、ゲッパーランドも間一髪で海中へと潜りその攻撃から逃れると
海の中から右腕の空気砲を帆船に向け、そこから竜巻状に渦巻く海水を勢いよく吹き上がらせる!
渦巻水弾の直撃を受け、帆船も大破 ついにハンゾウが悪魔の海へとはまり込んでしまう…!!
海中へ沈んだハンゾウにすかさず背後からその全身を締め上げる、フィッシュクラッチでハンゾウを苦しめるが
ハンゾウも右腕を鋭い刀、妖腕刀へと変化させ対抗、ゲッパーの腹をかっさばかんとする
だが切り裂かれたゲッパーランドの腹からは、無数の卵のような球がおびただしくあふれ出てくる…!?
<続く>
腹掻っ捌かれるとか普通に決着つくレベルの重症やろ
なんかゲッパーの策でわざと腹を切られたみたいになってるけど
折り紙職人と化したハンゾウさん
意外とファンシーな趣味してるが時代劇にもいそうではある(折り紙が武器)
ハンゾウやるな
終始苦戦して最後に逆転勝ちかそのまま負けるかと思ってたわ
第230回 ハンゾウを救うは"正義の魂"のみ!!
ハンゾウの妖腕刀がゲッパーランドの腹を切り裂くが、その腹から突如無数の球状の物体が溢れ出てくる
その様子に困惑が浮かぶハンゾウ それを見ている凛子ちゃんらもその球の気色悪さには思わず声が出てしまう
するとゲッパーランドは、一つ残らず腹から出てきた球をその口へと吸い込んでいく
いったいゲッパーランドは何をしようとしてるのか…大混乱の万太郎だが、そこにクァンがふと声を上げる
熱帯に住む魚には卵を口の中に育てるものもいるそうだが…まさか先ほど吸い込んだ球が卵だというのか…!?
口内に大量に球を詰め込み膨らんだゲッパーランドの両頬、それと共に彼の目が白目に代わる
その様子にサメが獲物を噛み殺す前に浮かべる白目を思い出すセイウチン そしてゲッパーランドが大口を開くと
そこからおびただしい数の小魚<マイクロゲッパー>が吐き出され、ピラニアの如くハンゾウの体へと食らいついていく…!!
「悪いな~~~っハンゾウ オレの手下どもは生まれたてで食い意地がはっていて…」
「グ…グウウ~~~… こやつら硬いオレの胴着や仮面まで食ってやがる…」
「おいおいおまえたち ハンゾウの仮面を食うなら右側からにしておけ!
何せやつにとって顔の右側を晒すことは 忌まわしい過去を思い起こさせることになるんだからなぁ」
ゲッパーランドの言葉に、ハンゾウの脳裏には幼少のトラウマ、自らの悪行の成り立ちが思い返される…
そこへさらにゲッパーランドのボディブローが突き刺さり、その腹を滅多打ちにしていく!
だがハンゾウの素顔の話は悪行超人界では禁句だというのは常識だそうだが、ゲッパーランドは素知らぬ顔
怒りのハンゾウがボディブローを回避しながら反撃のスピンキックを叩き込む!
「おぬしのその平べったい顔は趣味ではないが…オレのコレクションのひとつに加えてやる―――っ!」
そのままゲッパーランドの御面を頂戴するべく、妖腕刀を振り上げんとするが
そこでハンゾウは自らの妖腕刀に張り付き、その刃を食い荒らすマイクロゲッパーに気づく…!
すでにボロボロの刃先と化した妖腕刀、これではゲッパーランドの御面が奪えない
さらにマイクロゲッパーはハンゾウの仮面の半分をも食い尽くし、火傷で爛れた素顔があらわになる…
するとマイクロゲッパー達はゲッパーランドの命でハンゾウから離れゲッパーの元へ戻ると
さらにその群れを操り巨大な球体を形成し、その巨大ボールをハンゾウめがけて投げつけると共に
その玉が見る見るうちに変化、小魚たちが密集し一匹のサメの姿となりながら、合体ジョーズが大口を開けてハンゾウのわき腹にかぶりつく!
そしてトドメにゲッパーランド自身が突撃!海底に強烈なフィッシャーマンズ・スープレックスを叩きつける!!
ゲッパーランドのトドメを受け、力なく海底へと沈んでいくハンゾウ
悪行超人から正義超人への転身をはかったばかりのハンゾウだが、このまま海の藻屑と朽ち果てるのか・・・
・・・すると、不意に海底に倒れたハンゾウの襟巻が解けるとともに、誰かがハンゾウへと語り掛ける…?
【ハンゾウ~~~ ハンゾウよ】
「う…うるせえ… オ…オレはもう…会話できる力も残ってや…しねえよ…」
【やはり秦の正義超人でなければダメか… 悪行超人というのは諦めが早くていかん】
何者かのその声に、ハンゾウもわずかに顔を上げると・・・ そこにいたのはハンゾウに殺されたはずのザ・ニンジャであった!!
<続く>
サメ映画会の波がキン肉マン二世にまで侵食してきたかw
ここでニンジャが出るのはアツいが
そう言えばニンジャって今でも死んだままだったんだな
フツーはそれが当たり前なんだが、肉世界は超人墓場で働けば生き返れるシステムだからなー
自分の子供に助けてもらうとは情けないやっちゃな
もしくはうみ立ての子供たちに働かせるとはなんと言う悪魔な所業、と思うべきか
今回で仮面が半分剥がれてボロボロになったし
アトランティス戦みたいに水面にハンゾウの仮面が浮かんで、勝ったーと思ったら…みたいな具合にはならなさそうか
或いは魚のお面頂戴しながらも力尽き、浮かび上がるのはハンゾウの仮面だけ…というのも有り得るか
よく考えたらニンジャも悪魔側なハズ(元悪魔六騎士)なんですが
第231回 ハンゾウ、真の"正義魂"に目覚めん!!
瀕死のハンゾウの前に、突如姿を現したザ・ニンジャ だが彼はハンゾウ自身が命を奪ったはず
さては自分や弟子の命を奪った憎き仇が息の根を止められようとするのを見にあの世から現れたか…
・・・だがハンゾウの様子に観衆たちも困惑 傍目には海に浮かぶボロ布に話しているようにしか見えないが
万太郎は一人、今のハンゾウの様子にある確信が浮かんでいた
(ボクにはわかるよハンゾウ あんたはゲッパーランドから受けた技のショックなんかで取り乱しているわけじゃないよね…
ボクもそうだったからわかるんだ… あんた今 ザ・ニンジャの霊と出会ってるんだろ!)
…敗北しようとする今の醜態を笑うなら笑えばいい、と憎まれ口を叩きながらニンジャの霊にヒトデを投げつけるハンゾウ
だがニンジャはハンゾウの言葉に、同じ正義超人の仲間が苦しんでいるのを見て嘲笑するわけがないと返す
同じ正義超人・・・仲間・・・ニンジャの言葉にハンゾウはその目を見開く
だが自分は彼と弟子をこの手で殺したのだが…そんなハンゾウにニンジャも微笑を浮かべて返す
過去がどんなに卑しい者でも、人間たちのために戦うハンゾウは立派な仲間であると…
・・・だが、もはやハンゾウは自分の攻め手をすべて封じられ、逆にゲッパーランドの必殺フルコースを受け
もはや闘いの余力は残っていない…ハンゾウもそんな弱気な声が漏れ出てしまうが・・・
【フフフフ…まだおぬしの中では正義超人の精神と 悪行超人の精神が行ったり来たりしているな…
過去も現在も正義超人軍の前に立ちはだかる悪行超人軍の必殺技とパワーは 正義超人軍をはるかに超越したものばかりだった…
しかしそんな難敵の悪行超人になぜ正義超人が勝ち得たのか それは正義超人には悪行超人の必殺技やパワーを凌駕する…
決して折れない心! 決して負けない心! 決してあきらめない心があったからだーっ!
折れぬ心を持てば皮膚 壮なり 負けぬ心を持てば筋骨 壮なり 諦めぬ心を持てば四肢活る
ハンゾウよ もしおまえが真に正義超人となっているのならこの闘い 最後まで投げないはずだ 信じているぞ…】
その言葉を最後にニンジャは姿を消し そしてハンゾウに寄り添うように、ニンジャの形見の布切れはハンゾウへと延びる…
―――だがそこに突如、ゲッパーランドが強襲!ハンゾウの背中に頭の角を突き刺す!!
・・・ゲッパーランドの攻撃に幾度となく苦しめられるハンゾウ
すると彼は突如、弱弱しい表情を浮かべながら、殺すなら一思いにあの世に送ってほしいとゲッパーランドに懇願する…!?
血の匂いを嗅いで活性化するゲッパーサメをなだめながら、その懇願にゲッパー自身がトドメを刺さんとし
ハンゾウの顎を蹴り上げ、海中に浮かぶハンゾウめがけ右腕の水流、ローリングウォーターを放つ!!
その水流により海中から一気に上空へと吹き飛ばされるハンゾウがジェネラル・フェイスの岩盤へと叩きつけられ
右腕の妖腕刀が岩盤に突き刺さり、そのまま力無くぶら下がるハンゾウ あまりに無残な最期に実況、セイウチンも嘆きの声が出てしまうが―――
ハンゾウはまだ死んではいない!かすかにだが首を上げ、ハンゾウは自らが生きていることを示す…!
さらにハンゾウは、自分がゲッパーランドの攻撃を食らったのは、その威力を利用したかったからだとすると
岩盤に突き刺さった妖腕刀をガリガリ音を立ててゆっくり引き抜くと、そこには鋭い切れ味を取り戻した妖腕刀があった!
「これがハンゾウ流の"折れぬ心" "負けぬ心" "諦めぬ心"だ―――っ!」
するとハンゾウは自ら磨き上げた妖腕刀を岩盤に叩きつけ、U字状に曲げると共にニンジャの布をその身に纏い再び海の中へと飛び込む!
・・・海中からでは一連のハンゾウの動きがつかめないゲッパーランド 様子をうかがうべく海面へと向かうが
そこにいたのは通りすがりのダイオウイカ ゲッパーサメもすぐにダイオウイカに食らいつこうとするが
突然悲鳴を上げるゲッパーサメ、気づけばダイオウイカから延びる巨大釣り針にその口を引っかけられており
それと共にダイオウイカに擬態していたハンゾウがその正体を現す!!
「ひっかかったな ハンゾウ流極意 人疑似餌―――っ!」「ゲッパラリ~ッ!」
そのままハンゾウは釣り針状に曲げていた妖腕刀を直刀に戻すとともに、ゲッパーサメを腹から一刀両断にしてみせる!!
<続く>
マジで悪魔陣営にはノーコメですか、元悪魔超人さん
まあハンゾウへの語りかけ、って形だからその辺は蛇足になるかもしれんがちょっとは反応示してほしかったわ
しかも今の敵は
恐怖の将(≒悪魔将軍)が集めた6人で
いわば新生六騎士
ニンジャのあとがまみたいな因縁ある立場なのにな
>目覚めん!!
やっぱこのパターンのサブタイトル多いな
第232回 正義に目覚めし不屈の力!!
妖腕刀の一閃がマイクロゲッパーの集合体、ゲッパーサメを一刀両断に掻っ捌く
見るも無残な姿と化した小魚たちの姿に、ゲッパーも思わず嘆く声が溢れ出てしまい
凶悪なサメを作り上げていたおびただしい数のマイクロゲッパーは一匹残らず息絶えるのだった
「オ…オレは闘いにおいては常々思うぜ… 刃に血濡らずして勝てれば良なり…ってな…」
マイクロゲッパーのおびただしい血が刀身を濡らしながら、微笑を浮かべてそう言い放つハンゾウ
だが怒りのゲッパーランドによる頭部の角とバズソーフィンの二重攻撃でハンゾウの背中を抉ると共に
ハンゾウの体を捕獲しながら海上へと飛び出し、リングに強烈なスープレックスを叩きつける!!
このまま一気にハンゾウ勝利と思われていたが
その身に負っていたダメージはゲッパーよりはるかに上だったか、ゲッパーの反撃に立ち上がることができない…
「ゲッパゲッパ 相手にとどめを刺すまでのパワーを残しておくことを怠るとは…愚か者め!」
青色吐息のハンゾウをあざ笑いながら、さらに追撃のパワーボムを仕掛けんとするが
ハンゾウもそうはさせじと抵抗、パワーボムのクラッチを外しながら空中腕ひしぎ十字固めに捕える
…だが技をかけている方が苦しげな声を漏らすハンゾウの姿に、ゲッパーも容易くハンゾウの体を持ち上げ
そのまま強烈なデスバレーボムを叩きつけ、ついにハンゾウが完全にリングに倒れてしまう…!
ゲッパーサメを潰した所までは優位に試合を進めていたのに…倒れるハンゾウの姿に悔し気な声が出る万太郎
だがその姿には凛子ちゃんの友人二人も、しょせん元悪行超人、最後の根性がなさすぎると吐き捨てるが…
そんな二人にクァンが声を荒げて返す ハンゾウが頑張り切れないのは自分たちがハンゾウを元悪行超人という色眼鏡で見ているからだと
「ハンゾウは正義超人になったんだよ!正義超人には正義超人流のあの応援の仕方があるじゃないか!」
「ウ…うん そうだねクァン!」「エエ!あの応援ね!」「ねえやりましょう!」
クァンの言葉に万太郎、ジャクリーン、凛子ちゃんも観客の皆に声を上げ―――
リング上で痙攣し、危険な状態のハンゾウに対し、万太郎たちの応援の声が届けられ
・・・もはや何一つパワーが残っていないはずなのに、その声を聴くと不思議とハンゾウに立ち上がる力がみなぎってくる…!
「あ…あの1年前の"火事場のクソ力チャレンジ"での万太郎がやはり
い…今のオレと同じように観客の大コールを受けて再生した…
あ…悪魔超人界にはない…あ…あんなみんなからのあふれかえるような こ…コールを受けてみたくて…
正義超人になったのかもし…しれねえ…」
そしてその声援をうけ、KO必至と思われていたハンゾウが立ち上がりゲッパーランドに再度立ち向かう…!
だがゲッパーも怯むことなく、巴投げでハンゾウの体を宙高く舞い上げると、右腕のローリングウォーターの狙いを定める
二度と立ち上がれぬよう、今度はパワーMAXで放たんとするがハンゾウもそれに対抗すべくニンジャの襟巻を取り出すと
大きく広げて襟巻を折り曲げ、布風船の折細工を作り上げる そしてローリングウォーターが放たれるのと同時に
膨らませた布風船の球を蹴り飛ばし、風船玉がローリングウォーターの発射口へとはまり込み
そして行き場をなくした水流が、右腕で暴発しゲッパーの腕が木っ端みじんに砕ける!!
悲鳴を上げながらその勢いで水中へと吹き飛ばされるゲッパー
みごとこの窮地を切り抜ける手助けをしてくれたニンジャに礼を言いながら、ハンゾウも水中のゲッパーを追う!
「これがハンゾウ流の正義超人3か条
折れない心! 負けない心! 諦めない心! の示し方だ―――っ!
ハンゾウ流極意…傀儡水人形―――っ!」
海面に水の人形を形成させ、水人形がゲッパーをエクスプロイダーに捕らえ
そのまま水の両足を伸ばし、リングめがけてゲッパーを強烈に叩きつける!
そしてトドメの仕上げに繰り出すのは、ハンゾウ最大のフェイバリット!!
「ハンゾウ流… …極意! 釣鐘割り―――っ!」
<続く>
ここまできたらハンゾウの勝利は固いだろう
一番手を勝利で飾るのは幸先いいしここはきっちりとってほしいな
第233回 勝者を迎えし非情の報い!!
ついに決まったハンゾウ最大の必殺技、釣鐘割り
その一撃は見事、ハンゾウ正義超人デビューの一勝を飾る、福音の鐘を響かせる!
そして観客たちもその勝利を祝福する、大ハンゾウコールがハンゾウの疲弊し傷ついた体を癒していく
・・・だがまだ息があるゲッパーの様子に気づき、ハンゾウは今までの闘いで受けた責め苦を脳裏に浮かべ…
倒れたゲッパーの角を掴み、無理やり立ち上がらせると…狂気の笑みと共に妖腕刀を引き抜く…!!
その様子に万太郎達からも困惑の声が漏れる、まさかゲッパーの顔面を奪うつもりでは…
思わず怯えた声が出てしまう万太郎だが、クァンの目配せに彼を色眼鏡で見てはいけない、とすることを思い出し
ゲッパーの顎に妖腕刀を当てるハンゾウ、一同はハンゾウの次の行動を固唾をのんで見守り―――
「・・・御面は無用!」
その斬撃はゲッパーランドの顔面を剥がさず、その顎にとまった一匹のハエを両断する!
「オレは今までリング上でどんなに完璧なる勝利を収めようとも
妖腕刀で対戦相手の顔を剥がない限り真の充実感は得られなかった…
しかし今は違う オレの勝利を称え歓喜するみんなの声援を 聞いているだけで充足感で満たされる」
自らへの声援を受け、火傷で爛れた素顔が穏やかな笑みを浮かべる
ハンゾウの姿に、万太郎は今ハッキリと確信する 彼は立派な正義超人、自分たちの仲間だと…!
その後ハンゾウは無事ミート君のボディパーツも回収、これにて一件落着――― と、思われたが・・・
【ゲッパーランドよ 死闘ご苦労だった・・・
…と正義超人軍ならねぎらいの言葉のひとつもあるんだろうが
我らは悪魔超人…悪魔に要求されるのは常勝だけ… 敗者には用はない どこかにうせろ~っ】
突如ゲッパーランドの体から一つのダイヤが抜けると共に、悪魔がゲッパーに制裁を下す
ジェネラル・フェイスの角の部分が折れると、ゲッパーランドに向けて降りかかる
その制裁から逃げようとしたゲッパーの背中がハンゾウの背中にぶつかり
悪魔の制裁はハンゾウもろともゲッパーランドを貫いてしまう…!
「な…なんでェ…なんでェ… よ…ようやくみんなから正義超人として み…認められたばっかりだっていうのに…
ト…トトッ…さ…さんざんぱら悪事を は…働いた報いが…こ…ここにきてきやが・・・った・・・」
だがハンゾウも最後の力を振り絞り、万太郎の元へミート君のボディパーツが収められた宝石箱を投げ飛ばす!
それと共に血反吐を吐き、力なく倒れていくハンゾウ・・・
「ま・・・万太郎~~~っ・・・ ぜ・・・絶対にバラバラになったミートのボディを・・・
す・・・すべて奪い返すんだぜ・・・」
その言葉を最後に、ハンゾウはゲッパーランドと共に海へと落ち
海面へと浮かび上がるのは、ハンゾウの仮面のみであった……
…ハンゾウの壮絶な最後に、万太郎も涙と共に必ずミート君を取り戻すことを誓う
そこにミート君の左腕が収められた箱も無事万太郎の元へと飛んでくる
それと共に箱から左腕が飛び出し、自ら胴体と合体、こうしてまた一つミート君復活に一歩前進
皆に慕われるミート君に万太郎も笑顔でその体を抱き寄せ、それに応えるようにミート君の体もじたばたうごめくのだった
さて、続けて二つ目のジェネラル・パラストの行方が確認されそちらに視点を移す
二つ目が飛来したのは島根県は出雲地方の海岸 そこに確認されたのはテリー・ザ・キッドとイリューヒンの二人
だが何やらイリューヒンは険しい表情で滝のような汗が浮かぶ、彼が見据える先には逆さになった巨大な足のような二つの柱
そして彼の相手となるデーモンシードの一人がその足裏の上に立っていた
ここが今から決戦の舞台となる、通称ジェネラル・フット…
闘いが始まる前に、イリューヒンは両目のバイザーを伸ばしたイリューヒンソナーでフットの下、地下部分を透視
そこにあったのは逆さになった社のような建物であった…!!
<続く>
>「・・・御面は無用!」
ここのハンゾウまじカッコいい、御面に囚われてた自分の呪いも文字通り断ち切ったって感じで
セイウチンがただの観戦者だったところを見るとキッドもイリューヒンの試合を見るだけの役目か
スカーに負けてからオリンピックも予選落ちで悪魔とも戦えずじゃキャラとしてもう終わってるがゆではキッドをどうしたいんだろう
まあキッドはVジャンプ版なら活躍できてるし…
正直なところ親父への反骨心キャラならケビンがいるし、そのわだかまりも早い段階で無くなったしなー
ガゼルみたいにネタキャラにもなれないし、悪い意味で親父の地味さだけを引き継いじゃった感じ
それでもちゃんと一勝できてる辺り(レックスキング戦)これでもニュージェネレーションの中ではマシな扱いなのが本当にひどい
富士鷹ジュビロ先生の漫画だと「味方でも過去人を殺した奴は死ぬ」って不文律があるそうだが
そういう意味ではハンゾウの死はまだ納得できる方であろう、今までの報いって意味でも
ただこの後のイリューヒン、バリアフリーマンとスカーフェイスはどうなることか(ケビンは心配してない)
第234回 地獄へ誘う邪の神殿!?
イリューヒンソナーで地下を探るイリューヒン、彼が見たのは逆さになった神殿のような建物
だがそれを見たイリューヒンは、なぜかただならぬ様子で何かに恐れ戦き狼狽する
どんな状況でも決して動じず冷静沈着なイリューヒンがあそこまでうろたえるとは…その様子に困惑する万太郎達
クァンはおそらくあの地下部分には、自分たちには見えない何か恐ろしいものが埋まっているのだと察するが…
と、そこにイケメンがひとつその正体を探る道具があったことを思い出す
こんなこともあろうかと、パラストを探索していたテレビクルー達には
地中の埋没物を発見するためのロボットソナーを一台ずつ持たせていたそうで
イケメンの指示で取材ヘリがフット側面の海岸にロボットソナーを投下、内部の様子を探らんとする
そこで一同も地下に埋められた謎の神殿に気づき、海上からはどよめきの声が上がる
そんな中一人の学者風のおじさんが、その神殿が出雲大社に似ていることに気づく
だがよく見ると本物の出雲大社とは微妙な部分が違うようだが・・・
≪ブロロウンブロロ~~~ン そう アホの万太郎が言う通り!≫
デーモンシードの叫び声に、万太郎も思わず怯えてジャクリーンちゃんの胸に飛びつこうとする
けどジャクリーンちゃんの爆乳びんたではじかれ返り討ちに会いました、というのはおいといてこの建造物に関して解説するデーモンシード
「古代出雲大社とこのジェネラル・フットの地下に埋まる逆さ大社は同じものではない…
古代出雲大社は昔の人間たちが建立したものだが
この逆さ大社こそは我が悪魔超人の祖先たちが建立したものだからな―――っ!
…古代出雲大社が天にいる神に近づくために空に向かって高く造られた天界への回廊ならば
悪魔超人の大社は地獄の邪どもに近づくために造った建物をワザと地中深く逆さに埋めた
いわば地獄界への回廊だ!」
そう、逆さ大社は悪魔超人の象徴ともいえる存在…
故に正義超人にはそれを目にしただけで、全身から嫌悪感が滲むようにイリューヒンとキッドはいやな汗が溢れ出ていたのだ
そしてデーモンシードがジェネラル・フットの仕掛けを作動させると
地面がひび割れジェネラルフッドが倒れるように回転しながら、地中から逆さ大社が姿を現すと共に
ジェネラル・フットは二本の足でしっかりとそびえ立ち、すさまじい迫力を見せつける…!
それと共に神殿部分の壁が取り払われ、内部のリングがあらわになると共にデーモンシードNo3がその正体を現す!!
「さあ来いイリューヒン この"黄泉大社"<ジェネラル・フット>リングで文字通りおまえをあの世へ送ってやるぜ―――っ!
デーモンシードNo.3… メルトダウンだ!」
正体を現した三人目、その姿はさながらバイクのようなプロテクターを纏い、背中と両足にタイヤを身に着けた屈強な超人であった
その姿とジェネラル・フットの邪気にイリューヒンも苦悶の声が出ながらも
その脳裏にはかつて超人オリンピックで、ミート君と共に予選を戦った時の事
ケビンに負けた際にミート君に巣くってもらった時の事を思い返し…雄たけびと共にイリューヒンはリングへと上がる!!
キッドもその後を追おうとするが、ここでも正義超人の侵入を阻むバリアにはじかれてしまう
デーモンシードと闘えるのは無秩序、無軌道、無地氏のねじ曲がった修羅の心を持った者のみ…
メルトダウンの言葉にキッドも忌々し気な表情を浮かべながら思わずうなり声が出てしまう
「大丈夫だ…キッド オレに助けはいらねえ
オレはなんとしてもこの闘いにはひとりで挑んで 自分自身の手で勝ちたい!
ミートのためにそうせねばならない!!」
険しい形相と共にイリューヒンはミート君を救うために、強敵の待つ戦いの舞台へと昇るのだった
<続く>
頭のオブジェからして、ベンキマンの親戚さんですか >メルトダウン
沖縄のあれに入れるのは修羅の心の超人だけだろうけど
今戦うのは誰でもいい気が・・?
正義超人のイリューヒンが何で修羅の心持ってんだよ
オリンピックだって国のために戦っただけで私利私欲じゃないし
戦う動機も完全にミートを救うため、ってなってるからな。イリューヒン。
ミート関連だから参加したにしても、これで元は悪行超人だったように振る舞われても違和感バリバリっすわ。
第235回 "地対空" 死闘開始の鐘は鳴る!!
ミート君のボディパーツ争奪を賭けた、アイドル超人軍VSデーモンシード軍との戦い
その第三ラウンド、イリューヒン VS メルトダウンの闘いが幕を開けようとする
「オレが超人オリンピック・ザ・レザレクションに出場できたのもミートがいたからこそ…
オレは本来なら超人オリンピック準決勝においてケビンマスクにKOされ
そのままスカイキューブ・リングから叩き落され死んでいた運命だった…
し…しかしその運命を変えたのは…ミート自らが生命を張ってくれた行為のおかげ…
今度はオレがミートのために生命を張る番だ!」
ミート君の想いに報いるという強い決意と共に、メルトダウンが待つ神殿リングの階段を一歩ずつ昇っていく
ハンゾウと同様、ミート君の献身に触れたことで冷酷な残虐ファイトを好むイリューヒンも立派な正義超人となった
きっと彼も無事に勝ってミート君のボディを取り戻してくれる…万太郎も笑顔を浮かべながらミート君のボディに語り掛ける
そんな彼らの声をミートミートとうるさいやつらとメルトダウンもあざ笑いながら、何やら仕掛けを作動させると
なにやら先端に手がついた棒のような奇怪なものがミート君のボディパーツを奪い
それと共にもう一つ、煮えたぎる湯が張られた窯とともにろうそくが現れ
ミート君の腕をつかむ棒のロープを、ろうそくの灯がじわじわと焼き切らんとする…!
「ブロ~ンブロロ~ン カワイイカワイイミートのボディパーツ奪還のための闘いだ
これくらいの刺激があった方がいいだろう さあミートの右腕を煮えたぎる湯にくぐらせたくなくば
早くオレを倒すしかないんだぜ~~~っ ブロロ~ンブロロ~ン」
「は…早く 早くゴングを鳴らしてくれ―――っ!」
その残酷な仕掛けにイリューヒンもいてもたってもいられずリングインし、それと共にイケメンがその戦いのゴングを高らかに鳴らす!!
リングへと飛び込むと同時に、メルトダウンへとニールキックを仕掛けるイリューヒンだが
たやすく回避しみぞおちに強烈なローリングソバットの反撃を返すメルトダウン
さらにそのみぞおちに食い込む、片足のタイヤ部分を大回転させイリューヒンの腹筋を抉る!
そこからさらに片腕を取り、脇固めに捕えられてしまう その締め上げに尋常じゃない様子の悲鳴を上げるイリューヒン…
だがイリューヒンもただではやられず、体勢を反転させ脇固めから脱出、すかさず片足タックルを仕掛ける
メルトダウンのエルボー乱打に耐えながら、そのままキャンバスに組み伏せることには成功するが
メルトダウンもとっさに有利なクロスガード・ポジションを取り、イリューヒンのマウントを凌がんとする
「アイドル超人軍の身とはいえ ミートのボディパーツ奪還のためだ
少し痛い目を見てもらうぜ―――っ!」
だがイリューヒン、クロスガード・ポジションをものともせずメルトダウンの顔面にマウントパンチをふるう!
本来はガードポジションを取っていれば絶対に相手のパンチを受けることはない安全なポジションなのだが
"赤き死の飛行機<ママリオート>"イリューヒンにそのセオリーは当てはまることはない!
イリューヒンの一気呵成の攻めに観客の興奮も大上昇、パンチに合わせて掛け声を上げる
それに合わせるようにイリューヒンも次第に立ち上がる形で、メルトダウンをさらに攻め立てる!!
だがそこでキッドが、熱くなってきたイリューヒンに相手が何かを誘っていると気づく
そこへすかさずメルトダウンが両足をイリューヒンの後頭部に絡みつかせ、三角締めを狙うが
力任せに三角締めから首を引き抜こうとするも、メルトダウンの本当の狙いはイリューヒンの二の腕!
即座に片腕を腕三角締め<オモブラッタ>に締め上げ、執拗にイリューヒンの片腕を攻め立てる…!!
その締め上げに、またも悶絶の声を上げるイリューヒン なにせ彼の両腕はケビンのOLAPで破壊された箇所
それから3カ月程度では、やはり完治したとは言い難い様子 そこからさらに腕と共に片足をアンクルホールドに締め上げる!
「ブロロ~~~ッ 不完全な状態でジェネラル・フットへ上がってくるとは不届きなやつだぜ~~~っ」
「ぬ…ぬかせ オ…オレの両腕は…No.1の超人外科の最高権威に手術してもらい…
ま…前よりもパワーアップしている… エアクラフトジェネティック!」
するとイリューヒンは、左右の両腕を飛行機の翼として三角締めに対抗せんとするが
だがメルトダウンはひるむことなく、その翼ごと両腕をへし折らんとする
そこでイリューヒンは左右の翼からプロペラの凶刃を展開、メルトダウンの両脚を切り裂く!
両脚を切り裂かれ思わず技を解いてしまうメルトダウン、そこに飛び上がったイリューヒンが強烈な体当たりを仕掛ける!!
その体当たりに吹き飛ばされ、メルトダウンはリングから落ちジェネラル・フットの長い階段を転げ落ちていく
だが落下途中でメルトダウンは、自らをバイク状の形に変形させる!
「変装<ディスガイズ>・モーターサイクル―――ッ!」
<続く>
バイクマンの二番煎じか
この前のはアトランティスの二番煎じだったし・・・
いやいやいや、そのミートパーツ、悪魔将軍復活のための供物やろ
なにダメにしようとしてんねん
あの頭のウンコパーツもなにかモチーフになってるバイク部品がありそうだが、バイクには詳しくないからよくわからん
ネタにされがちだけど割とプロレス以外の部分にも知識が深いよね、ゆで先生
第236回 "血の誓い"に死闘で報いん!!
イリューヒンに場外へと叩き落されるメルトダウン そのまま長階段を転げ落ちていこうとするが
その体をバイクに変化させ、タイヤ部分で急ブレーキをかけることで長階段にとどまる
メルトダウンもイリューヒン同様変形超人だったとは…イリューヒンとキッドもその事実に驚きが浮かぶ
一方で万太郎はメルトダウンのかっこいーバイク変形に目を輝かせてました ジャクリーンちゃんおっぱいびんたべしべし
そしてバイク状態で長階段を駆け上がるメルトダウンに対抗するため
イリューヒンもエアクラフトジェネティックを展開し、飛び上がろうとするが
変形途中でメルトダウンは飛び上がりバイクの前面、巨大タイヤで体当たり!
その衝撃で完成間近だったエアクラフトジェネティックがすべて解除され、リングへ倒れてしまうイリューヒン
「変化機能がおまえだけのお家芸だと思うな―――っ
くらえ―――っ これがオレの変化超人としての名刺代わりの一発だぁ―――っ!」
倒れるイリューヒンの背中に向け、後輪で何度も踏みつけてはバウンドを繰り返し痛めつける
バイクと飛行機、地対空の対決という構図となった対戦カードだが、リングでの競り合いでは地のメルトダウンが有利か…
だがもう一撃、放たれようとするメルトダウンの踏みつけを寸前で回避することに成功
そこからモーターサイクルボディに埋没するメルトダウンの頭部を強引に引きずり出し
その頭部をブルドッキングヘッドロックでリングに強烈に叩きつける!!
これにより衝撃でメルトダウンの変形を解除することに成功する、が…
「おーおー お…おまえが手荒なことをするから ミートの右腕を見てみろよ」
強烈な一撃を食らいながら、したり顔で返すメルトダウン その言葉にミート君の右腕に目を向けると
先ほどの衝撃で激しく揺れるミートの右腕を繋いだロープが、今にも煮えたぎる湯の張られた窯へと落ちそうに…!
その光景に思わず動揺し、その心の隙をついてイリューヒンのヘッドロックから脱出、逆にイリューヒンの体を寝技で締め上げる!!
イリューヒンにとってはこの闘い、メルトダウンのと戦いと同時にミートの体を守らなければならない
その苛烈な戦いを思わせる厳しい状況に、キッドも嫌な汗がでてしまう
だがその締め上げに苦しめられながらも、自分は絶対にギブアップとタップアウトは出来ない…
その叫びと共にイリューヒンの脳裏には、アイドル超人軍のある誓いが浮かび上がる・・・
―――(回想)―――
朽ちた古城に集まったアイドル超人軍の五人
彼らはかつて無秩序、無軌道、無慈悲の心を持っていた悪党達
そんな彼らが何の因果化、友情パワーに魅せられ正義のためにその力を振るわんとする…
だが悪を裏切った彼らに対し、今度は彼らが悪行超人から命を狙われることとなるだろう
「この先は悪行超人どものどんな残酷無比な技に対しても」
「絶対にタップアウト ギブアップしないこと…」
「その誓いがあるものは誓いの血判を… …団結旗に!」
スカーはその言葉と共に、手の甲をナイフで傷つけその血を白い旗へと垂らす
それに続き残りの四人も、同じように自らの血で白い旗を赤く染め上げていくのだった
「行くも地獄 戻るも地獄 オレたちは一連托生だな…」
―――(回想終わり)―――
「オ…オレが今…ギ…ギブアップすることは…
あの時の誓いを破ることになる~っ あの血伴旗が意味なきものになる~っ
オレは最後まで力を尽くす…仲間のためにも…ミートのためにも~~~っ」
イリューヒンの血の誓いをあざ笑うメルトダウンだが、イリューヒンは脱出のために強引にエアクラフトジェネティックを展開
WW2での傑作爆撃機、B-29に変形しその背にメルトダウンを乗せたまま一気に上昇!!
ある程度高く飛び上がったB-29イリューヒンは、そのまま尾翼からリングへと落下していこうとする
メルトダウンもそこから脱出せんとするが、両翼をメルトダウンに絡みつかせるように変形させ身動きをとれなくさせ
それと共にB-29の変形を解除、そのままメルトダウンをエメラルド・フロウジョンに捕えながら脳天からリングへ串刺しにしてみせる!!
だが先ほども言ったように、イリューヒンがリングに衝撃を与えればそれだけミート君の釜茹でが早まることになる
口では正義のために、ミートのために戦うといいながら戦いになれば元の無秩序、無軌道、無慈悲の悪の権化へと戻る…
リングから頭を引き抜きながらそう吐き捨てるメルトダウン
だがイリューヒンもそれに反論しようと振り返った瞬間、メルトダウンのドロップキックが顔面に突き刺さる!!
「おまえの性根はオレたちと同じ 残虐で無頼なんだよ!」
そのまま続けて放つジャンピングラリアートがイリューヒンの喉笛に食い込み
その勢いでリング外へと吹き飛ばされようとするが、寸前でステルスジェネティックを展開
ステルスボディで姿を隠し、メルトダウンの背後から、正面からと連続で切り裂いていく!!
イリューヒンのステルス攻撃を受け、リングから転落するメルトダウンだが
再びバイク状態に変形し再度長階段からの転落を防ぐとともに、ステルスイリューヒンの居場所を突き止めるべく
バイク状態のメルトダウンが展開したのは、何やらカーナビ状の代物であった
<続く>
変身ギミックキャラ同士の戦いつまんねー
やっぱどっちかはちゃんと肉体で戦うやつじゃないとプロレスって感じじゃなくなる
こっちもこの手の変形超人だとやっぱり絵になるのはケビンマスクのような正統派の超人だと思う
からめ手VS正攻法が個人的な好みなだけかもしれんが
第237回 イリューヒン、悪魔の誘導<ナビゲーション>に苦戦す!!
ステルスイリューヒンに対抗すべく、メルトダウンは何やらモニター状の秘密兵器を展開
それは姿をくらましたイリューヒンを一発で探し当てられる代物とのことらしいが…
なにやら嫌な予感を感じるジャクリーンたちだが…万太郎はなんかゲームやるモニターだと勘違いしてました
のんきなことぬかす万太郎にジャクリーンもお怒りのおっぱいびんたぶち込もうとするがすでに手の内は読んでいる万太郎
簡単にその一撃をかわそうとするけど、後頭部から凛子ちゃんの二の矢おっぱいびんたが叩きつけられました
アホやってる方はほっといて試合のほうに視点を戻し、メルトダウンはモニターを操作
これこそメルトダウンの秘密兵器、その名も
ちょうじん ナビゲーション システム
"CHOJIN NAVIGATIO SYSTEM"である!
まずは新旧54000名の正義超人のデータから、目当ての超人の行き先を選択・・・
「そうらそうら―――っ そんな所でなにしてやがる―――っ
メルトダウンよ おまえも泣く子も黙る悪魔超人を名乗るんなら
そんな小細工など市内で堂々と散っていったらどうだ―――っ!!」
だがイリューヒンもそんな悠長を許しはせず、上空から強襲し、メルトダウンの頬を切り裂く!
そして再びその姿を消すイリューヒン、だが今の攻撃はメルトダウンの怒りにも火をつける
長階段を転がり落ちながら、CHOナビを操作 まずはイリューヒンの名前を入力し、最短ルートを選択
それと共に岩場に激突寸前、バイクボディが突如光り輝き、体勢を立て直し長階段へと乗りながら
CHOナビの指示に従いメルトダウンがルートを爆走 だが依然イリューヒンの姿は肉眼ではどこにも確認できないが・・
奇声を上げながらどんどんスピードを上げるメルトダウン、だがそのままでは神殿リングへと激突しようとするも
そこに突如、長階段の途中から空中へと延びる透明な道路が出現 宙へと飛び上がったメルトダウンの角が、空中に突き刺さり…
完全に姿を消していたはずのイリューヒンを、メルトダウンは正確に捕え刺し貫いていた…!
メルトダウンの超人ナビゲーションシステムは、宇宙にある悪魔超人の人工衛星によるナビゲーションの賜物
だがその傷に呻きながらも、イリューヒンはステルスボディに刺さった角を引き抜き、強引に再び姿を消す
するとメルトダウンは、再びCHOナビを操作しするとナビはイリューヒンの弱点を検索
ナビの指示に従い、空中で自動制御ロードを展開、爆走すると共にメルトダウンはバイクボディからサイドカーを展開
≪ポーン 南南西 下方174度… そこから14m先に超人のウィークポイントがあります≫
「ようし ダイヴァージョン サイドカ―――!」
サイドカーを射出すると、姿を消していたイリューヒンのどてっぱらに正確に突き刺さる!!
その場所はケビンの攻撃でついた古傷…その箇所を寸分たがわず攻撃するメルトダウン
そしてついに力尽き、逆さ状態で落下していくイリューヒン
そこへさらにメルトダウンもバイク状態を解除しながら、ダメ押しのギロチンドロップを叩きつける!!
<続く>
超ナビ使いにくすぎるだろこれ
せめて頭文字から検索するくらいのきの
頭文字から検索するくらいの機能はつけてほしいところだ、って言おうとしたら途中送信失礼
ちょうじん ナビゲーション システム
>"CHOJIN NAVIGATIO SYSTEM"
ネーミングセンスダサすぎやろwww
いやまじでギミック自体も面白くないしこれ魔法陣リングを更新する過去ワースト試合になるんじゃないか
アイドル超人軍は失敗っぽいな
この後誰も望んでないだろうバリアフリーが控えてるし
普通にキッドやジェイドやチェックが戦ってた方が読者も喜ぶんじゃないのか?
まあそれじゃ7人の悪魔超人編と同じになるから変化球で悪VS悪みたいな感じにしてみたんだろうけど
チェックは仲間入りしてから一回もリングインすらしてないしな…
チェスピースのギミックが書くのめんどくさいから戦わせたくない説あるかも
俺はバリアフリーマンの再登場を期待してたよ
最近の流れはいまいちスッキリしないので多少不安があるが
第238回 審判をくだす悪の釜!?
三か月前、ケビンとの戦いでつけられたイリューヒンの古傷を執拗に責め立てるメルトダウン
その攻めを受け、ついに倒れるイリューヒン…
メルトダウンの超人ナビゲーションシステムは相手の弱点をも正確に探知する装置でもあり
あのナビゲーションの前ではどんな強豪も丸裸にされたも同然…万太郎もその表情が険しくなる
クァンがなにか逆転の手立てがないか万太郎に問うが…
「超人レスラーのくせに情けないと思われるかもしれないけど なんの策も思いつかない
それぐらい穴がない あのメルトダウンという超人!
だ…だけどボクは信じているよ きっとイリュ―がミートのためにも大逆転してくれるって!」
…倒れるイリューヒンも、液晶越しに万太郎の言葉に気づき
ミートのためにも、ここで倒れるわけにはいかない…気力を振り絞り、勝ち誇るメルトダウンの背後からフライング・ニールキックを浴びせるが
メルトダウンも即座に反応し、再びバイク状態に変形 CHOナビを操作し別のウィークポイントを検索
そのルート指示に従い、なぜかメルトダウンはイリューヒンとは全く別方向の上空へとかっとぶ
その意図が読めず困惑するイリューヒンだが、そこへメルトダウンが急降下!
前輪のタイヤを二つに分割させ、イリューヒンの両肩に叩きつける!!
その箇所はやはりケビンマスク戦での、OLAPによって破壊された部分であった
「子の両腕は超人外科医の最高権威に執刀してもらい 完全に治ったと言っていたが…
その痛がり方は ブロロ~~~ッ まだ完全治癒はしていないようだぁ~っ」
するとメルトダウンはバイク状態を解除、人型に戻ると共にイリューヒンに仕掛けたのは
かつてケビンの師匠であり、最高の残虐超人とも謡われたウォーズマンの必殺技、パロ・スペシャル!!
ケビンのOLAPにより破壊され、ようやく完治しようとしていた両腕を
その原型とも言うべきパロ・スペシャルで破壊せんとする、まさに悪魔の所業にキッドもその背筋を凍らせる…
メルトダウンのパロ・スペシャルをうけ全身の骨が軋む音を上げながら
もはやイリューヒンもその攻めに耐えきれず両ひざをつくが…だがその気力を振り絞り
強引に両手のクラッチを外し、逆にメルトダウンの両手首を捕らえ力任せにコーナーに投げ飛ばす!
どうにかメルトダウンの魔の手からは逃れることには成功するも、今の衝撃でまたもミート君の手が釜へと落ちそうになる…
・・・するとメルトダウンは、不意にイリューヒンに向けてこう語る
「イリューヒンよ おまえさっきから何度もこの闘いはミートのボディを奪還するための闘いだと恩着せがましく言ってやがるが…
果たしてミートはおまえに救ってもらいたがっているのかな?」
「ど…どういうことだ!?」
「いいか 超人オリンピックの予選競技でもイヤがるミートを無理やりパートナーとし…
両脚のアキレス腱断裂という重症の原因を作ったのもイリューヒン おまえだ!
おまえの行くところミートは災難ばかり ミートはきっとおまえのことを疫病神だと思っていたはずだぞ!
そんなミートがおまえを恨みこそすれ 助けを求めたいと思うわけがねぇだろう!」
メルトダウンのその指摘に、イリューヒンも明らかに動揺が浮かぶ
だがキッドもメルトダウンの言葉は動揺を誘うための出まかせだと声を上げるが…
そんな二人に向けて、メルトダウンはミートの腕が放り込まれようとする悪魔の釜に関する、ある逸話も語り始める
メルトダウン曰く、その窯は大昔、悪魔超人界に造反、謀反の疑いあるものが出たときに使われたもの
疑いをかけられたものはその"鬼出しの釜"の煮えたぎる湯にその手を突っ込み
偽りなき者には何も起こらないが、逆に偽りのあるものは火傷が襲うという
すなわちミートが本当にイリューヒンに助けてほしいと思っているなら、窯に落ちても何もこらない
だがもしミートが迷惑に思っているなら、酷い火傷を負いながら浮かび上がってくるであろう…
その言葉を示すように、窯の湯気にあてられたミート君の右腕は微かにうごめくような反応を見せていた
「ミ・・・ミートよ そんなにもオレを・・・」
その右腕の変化に狼狽するイリューヒン、その心の隙をつき再度弱点を攻め立てんとするメルトダウン
体の前面をタイヤで挽き削りながら駆け上がり、頭部の角を首筋に突き刺す!!
その箇所はやはりケビン戦でのビッグベン・エッジで痛めた最大の損傷箇所
その攻撃を受けたイリューヒンは、力なくくずおれリング外へと落ち、ジェネラル・フットの長階段を転がり落ちていく
最下段まで落ち倒れるイリューヒン、そこに万太郎の声がイリューヒンに届けられる
僅かに顔を上げると、万太郎の持っていたミート君の体がグニョグニョとうごめいているのが確認できる
ミート君のその動きはまさか、イリューヒンを激励してくれているのか…?
<続く>
作者的には感動シーンを演出したいんだろうが
ぐにょぐにょうごくミートの胴体は正直キモイ件
これは試合終了間際、ミートのパーツが釜に落ちるも無事であった展開間違いなしですね
…なんつーかわかりきったみえみえな展開を長々とやられるのはちょっと堪えるなあ
ハンゾウ戦は割といい感じだったのになんなんだろうこの落差は
ハンゾウ戦いい感じだったか?
俺は微妙だと思ったぞ
相手のゲッパーランドの卵からサメになって実質2対1みたいになるのとか好きじゃなかった
第239回 勝利へ誘う友情パワー!!
ピンチのイリューヒンを前に、突如何やらうごめきだすミート君のボディパーツ
なにやらすごく興奮しているようで、その体を取り押さえる万太郎はイリューヒンに何かを訴えてるのだと気づく
その激励のような動きを見せるミート君に、満身創痍だったはずのイリューヒンに立ち上がるパワーを引き出させる…!
血反吐を吐き、よろめきながらも気丈にジェネラル・フットの長階段を一歩ずつ踏みしめていくが
そんなイリューヒンの姿を、正義超人は自分に都合のいい解釈しかできないとあざ笑うメルトダウン
ミート自身はイリューヒンの助けを快く思ってなどいないと、その心を攻め立てんとするが
…イリューヒンの迷いを振り切らせるように激しい動きを見せるミート君の姿に、イリューヒンも吹っ切れる
メルトダウンもイリューヒンにトドメを刺すべく、再びバイク状態からサイドカーを展開
またもイリューヒンの弱点を突かんとする狙いだが、イリューヒンはそれに対し逃げようとせず…
「逃げたとしてもどこまでも追ってきて 正確にウィークポイントを突くのがメルトダウンの超人ナビだ!
ならばオレの取れる作戦はただひとつ! メルトダウンの攻撃に先んじてわが攻撃を出すことのみ!」
高々と飛び上がりながら、イリューヒンは戦闘ヘリに変形
だがそのまま地面へと落下し、ローター部分が地面を勢いよく削り取っていく!?
長階段下の岩盤を掘削し、弾け飛んだ岩の破片が長階段上に何かを作り上げていく光景にキッドも困惑の声が出るが
それをただの悪あがきだとして、遠慮なくトドメに入らんとするメルトダウン
CHOナビを操作しながら長階段を爆走、イリューヒンの元へと駆け下りんとする・・・が、なにやらCHOナビの反応が鈍い
≪ポーン ただ今地中深くかトンネル内走行中のため
悪魔超人衛星からの電波が通じません… したがってナビゲーション不能です!≫
「バカな 何が地中深くだ オレはそんな所を通っては・・・ しまったこれは~~~っ トンネルだ―――っ!」
そう、イリューヒンは岩の破片で即席のトンネルを長階段に作り上げていたのだ!!
これにより弱点検索が不可能となり、メルトダウンはナビゲーション無しでサイドカーを切り離すも
だが破れかぶれで放ったサイドカーはイリューヒンにかすりもせず暴走、岩盤にぶつかり大爆発!
「メルトダウンよ 今度はオレがおまえの位置をナビゲーションしてやる―――っ!
偵察衛星など使わなくても 霊感山感第六感で十分! そこだ―――っ!シベリアンタルラーナ!」
トンネル内のどこにいるかは把握できぬはずだが、イリューヒンはローター部で岩盤トンネルを掘削すると
掘り当てた先で正確にメルトダウンの位置を捕らえ、鋭いローターがそのバイクボディを切り裂く!!
イリューヒンの猛攻にたまらずバイクボディを解除してしまうメルトダウン
だがイリューヒンも長階段でKOはさせまいと、続けてロシアの代表戦闘機MIG-23、フロッガーに変形
両翼にメルトダウンの両腕を引っかけ、急上昇から真っ逆さまに錐もみ飛行でリングへと一気に落下!!
「おまえたちの言うあの世にもっとも近いという 地獄神殿で地獄の門番に召されな―――っ!」
「おお―――っ あの体勢は…」「イリューヒンのフェイバリット…」
「ザ・タービュレンス―――ッ!」
神殿下で眠っている地獄の鬼たちを全てたたき起こすかの勢いで
地獄神殿リングにイリューヒン最大の必殺技をメルトダウンの脳天に叩きつける
その一撃でメルトダウンを動かす炉心が機能停止 地対空の超人対決をイリューヒンが見事制する
これによりデーモンシード VS アイドル超人軍はアイドル超人軍の三勝目が決まることとなる、が
だがメルトダウンは倒れながら、イリューヒンに喜んでばかりは居られないと告げる
……そこでイリューヒンがミートの右腕の事を思い出すが、目を向けた瞬間、右腕を繋ぐロープが千切れる!!
釜へと落下していく右腕に手を伸ばすイリューヒンだが、その手は寸前で届くことなく、ミート君の右腕は釜の中へと沈んでいく…!
その残酷な光景に悲鳴の如き叫びをあげるイリューヒンだが
釜の煮え湯から浮き上がったミート君の右腕は、火傷を負うことなく綺麗なままであった
<続く>
デーモンシード3連敗か
まあ弱小超人がドーピングして調子こいてる連中だしなあ・・・
7人の悪魔超人とはレベルが違うか
そういや七人の悪魔超人と違って初回で全員顔見せしてないんだよな、悪魔種軍。
そのせいでウォーズマンを一蹴したバッファローマンのような強大さが感じられん気がする、試合前にその強さを発揮する場面がないからだろうか。
第240回 北の大地に死の"桜吹雪"舞う!?
沸き立つほどに煮えくり返っていた鬼出しの釜の湯に沈んだミートの右腕
だがその腕はどこも異常なく、綺麗なままで浮かび上がっていた
「"鬼出しの釜"は魔界のウソ発見器 ミートがオレの救出を快く思っていなければ右腕が大火傷を負い…
オレの救出を望んでいれば水屑で浮かんでくる そ…そして今…み…右腕が ひ…一つの傷もなく浮かんできた…
グ… グウウ~ッ ま…待たせてゴメンよ~~~っミート~~~ッ!」
涙目になりながらも、笑顔を浮かべ右腕を釜から出しその手を抱きしめる
やはりミートはイリューヒンを恨んでなどいなかったのだ…その感動の光景に凛子ちゃん達も思わず涙が浮かぶ
…だが万太郎が抱きしめるミート君の体が、何かに怯えるように大量の汗が浮き出ると共に
倒れたメルトダウンに向け、サタンが制裁を下さんとその凶悪な顔が浮かび上がってくる
メルトダウンも元より悪魔の端くれ、覚悟はできているとサタンの制裁を受け入れんとする…
「イリューヒン…に…人間の建立した古代出雲大社は少しでも"神"に近づけるよう天高く造られた…
し…しかし我が悪魔超人の建立したこの黄泉大社は少しでも地獄の邪鬼どもに近づくために地下に しかも逆向きに造られた―――っ
そ…そろそろこのジェネラル・フットこと 黄泉大社も元の場所へと戻る時間が来たようだ…」
立ち上がったメルトダウンがリングのコーナー鉄柱に触れると、先端部にスイッチが現れる
それを見たイリューヒンも即座に逃げ出さんとするが、それより先にメルトダウンがスイッチを入れると
床が足かせの如くイリューヒンの両脚に絡まり、身動きをとれなくさせてしまう…!
「き…救出したミートの右腕と一緒に… じ・・・地獄へ お・・・堕ちろ・・・」
その言葉を最後にメルトダウンの体からジェネラル・ストーンが離れ、黄泉大社の柱に収まると
それと共にメルトダウンが力尽き、それと同時に黄泉大社が再び地中深くに沈むべく傾いていく…!!
イリューヒンも足かせを破壊して脱出せんとするが、もう間に合わない…!
かくなる上は…イリューヒンは右腕を飛行機の翼へと変化させ、エンジン部にミート君の腕を乗せ
「ミートよ…おまえの参謀としての頭脳は…この地球<ほし>の平和になくてはならないものだ…
ジェット噴射―――っ!生きろ―――っ!」
そしてエンジン部のジェット噴射を利用し、ミート君の右腕を天高く放り投げる!!
それと共にイリューヒンは黄泉大社が地中深く沈むのに巻き込まれ、その姿を消してしまうのだった…
イリューヒンの壮絶な最後に万太郎も涙と共に叫ぶが
「人類の平和のためには命を落とすこともいとわないのが正義超人の任務だろ!
ここで泣いたらハンゾウやイリューヒンに悪いだろ!」
クァンの言葉と共に、空からはミート君の右腕が飛来、ボディ部分と合体する
万太郎自身、悲しむのは良くないとするもどうしても涙が溢れ出てしまうのだった…
するとパラストの石片、3つ目の所在が判明
どうやら見つかったのは北海道の函館市、なにやら☆型の広場中央部にて確認できる
その☆型の広場は日本初の洋式城郭、歴史的にも名高い五稜郭の跡地である
突然のパラスト飛来に目を丸くする函館市民、そこへ4人目のデーモンシードが高笑いと共に堂々と姿を現す!
現れたのはさながら歌舞伎役者のような偉丈夫、その名もザ・タトゥーマン!!
悪魔の姿を見つけたジェイドがタトゥーマンに飛び掛からんとするが
やはり純粋な正義超人のジェイドは悪魔のシールドに弾かれ、対峙することすらできない
はたしてデーモンシードNo4と闘う権利を得たアイドル超人は何処に…?辺りを見渡すジェイドだが
すると不意に周囲の異変に気付く、なにやら女性の悲鳴が聞こえてきてジェイドが振り返ると
そこにいたのは道行くお姉さんのおっぱいわしづかみにしながら、ねーちゃんに絡んでいるバリアフリーマンの姿があった!!
<続く>
この分だとバリはんもあかんだろーな
とはいえタトゥーマンに二回も戦うような格があるとは思えんから恐らくはここも取れるだろう
そうなるとヤバそうなのがスカーフェイスだなあ…どこか一戦負けてラスボス候補の生け贄になるのはもうスカーくらいしかいなさそうだが…
バリアフリーはさすがに負けるだろ
じゃなきゃ悪魔種子がさすがに雑魚すぎる
タトゥーマンは見た目ギミック系じゃなさそうだし勝ってもいいのでは
タトゥーマンは歌舞伎役者ちっくな姿を生かして、どこかから傘を出したり、髪を伸ばしてぶんまわすくらいのギミックは仕込んでそう
第241回 老超人の熱く固き決意!!
ミート君救出のため、次のデーモンシードと対峙せんとするのはバリアフリーマン
なのだが姿を現したデーモンシード、タトゥーマンはその佇まいや迫力からただならぬ実力者を思わせるが
一方のアイドル超人側、バリアフリーマンのほうはねーちゃんに絡んで、相変わらずのエロジジイぶりを見せつけてました
そんなエロジジイの姿に周囲の老人たちもそろって罵声を浴びせ、ジェイドらもその光景に怒りの形相が浮かぶ
万太郎らの怒りの表情を見せるトラックビジョンに、バリアフリーマンはどこか鋭い視線を向けていたが…
バリアフリーマンの本体、ニルスのほうもいい加減にしないかと苦言が出てしまい
タトゥーマンもメンバーに認められていないのに勝手に名乗っているのではないかと高笑いを上げる
・・・その言葉にバリアフリーマンはわずかにその眉が吊り上がるが…
そこへジェイドもエロジジイの胸倉をつかみ上げ怒りの声をぶつけ、正義超人同士で仲間割れの様相を悪魔の目の前で見せつけてしまう
「オ…オレがじ…純粋正義超人でなければ…透明シールドに邪魔されず
堂々"デーモンシード"の待つパラストへ上がれるのに
こ…こんなやつに悪魔超人退治をたのまなくてもよかったのに!」
バリアフリーマンの胸倉をつかみ上げながら、そう嘆きの声を漏らし俯くジェイド
その一瞬!バリアフリーマンは目を見開き瞬時にジェイドを脇固めに取り押さえる!!
「おお~~~っ仲間割れとはなんという醜いものだ 悪魔超人のオレでも顔をしかめるぜ!」
「ザ・タトゥーマン! …あんたさっき…ワシがメンバーに認められていないのにアイドル超人を名乗っていると言いなさったな…」
…そしてゆらりと立ち上がりながら、真剣なまなざしでタトゥーマンへと歩を進めると共に
バリアフリーマンの脳裏にはアイドル超人ら5人が万太郎の元へと駆けつけようとしていた時の事が浮かぶ…
―――(回想)―――
山道を走る5人だが一人…バリアフリーマンが息を切らせ、その隊列から遅れていることにケビンが気付く
だがスカーは脱落者は放っておけとケビンに返す 自分たちはミート救出のために一刻の猶予も許されない身だが
ケビンも自分たちは"一蓮托生"を誓った同志だと返す中…崖路が崩れバリアフリーマンが海へと落下しようとしてしまう!?
そこへ間一髪、スカ―が駆け付けバリアフリーマンがその腕をつかむことでどうにか転落を逃れる
「オレの手を離せ―――っバリアフリーマン 下は岩場ではない したがって死ぬことはない!」
「た…確かに下は海で落下しても死ぬことはなかろう し…しかしワシはこの手を意地でも は…離さんぞ~っ
ワ…ワシだって超人として生まれてきたからには一度くらい この類稀なる超人としての能力を世のため人のために使ってみたい…
そ…それにこんなエロなワシをずっと見捨てず自らのボディに宿らせてくれている…
あ…相棒のニルスにい…一度くらい正義超人として ひ…人々の熱い声援を あ…浴びさせてやりたいからのう…」
…真剣なまなざしでそう返すバリアフリーマン老人ボディ…ジージョマンにスカーも微笑を返すのであった
―――(回想終わり)―――
彼の強い決意を示すように、瞳に熱い炎を宿すバリアフリーマン
先ほどとは雰囲気のまるで違うその姿に、ジェイド、タトゥーマンも態度を改める
そして決戦の舞台を用意・・・する前にタトゥーマンは観客らに"五稜郭"が築かれた理由が答えられるかを問う
もちろん五稜郭とは幕末にて、ロシアの脅威に備えるために1857年(安政4年)より7年をかけて造られた日本最初の洋式城郭のことだが
「人間たちの定説ではそうなっているな… ケッ 愚かな人間どもめ
事実を教えてやるから耳の穴かっぽじってようく聞きやがれ―――っ
この"五稜郭"は元々この場所にあったある遺跡に継ぎ足し工事をしたに過ぎねぇんだ!
この広大な星形の遺跡こそ 太古の昔古代悪魔超人が捕えた正義超人の奴隷をここに集めて戦わせたという…専用闘技場<パラスト>であった…!
酒を飲みながら正義超人同士の殺し合いを観ることは 我ら悪魔超人の祖先にとっては最高の娯楽だったそうだぜ!
このパラストはその広大な土地の中に何面もの同じ星型のパラストを収納していて
殺し合う正義超人の奴隷の数によって500人用 200人用 100人用 50人用と使い分けることができた
そして奴隷が最後の一人となった時…悪魔超人の長がその最後まで生き残った正義超人の相手をする
もちろん正義超人風情が悪魔超人の長に勝てるわけもなく…為す術なく長によってなぶり殺しにされる―――
そうすることによって悪魔超人が正義超人よりも優れ 優っていることを満天下に示すことができる―――っ!」
タトゥーマンの語る、壮絶なる悪魔の歴史にジェイド、バリアフリーマンも思わず息をのむ
そして今タトゥーマンの立つ石片こそ、その長が満天下に実力を示すために運用した一対一の専用パラスト!
その言葉と共に石片に蹴りを入れると、ひび割れ五方向に広がり、そこから悪魔の☆型リングが露になる!!
「このリングこそ通称悪魔の五角形!<デーモン・ペンタゴン>
正式名称は"ジェネラル・フィンガー"だ―――っ!」
<続く>
自分で助けながら手を離せというスカー
ツンデレなのか?
第242回 エ老超人、本日も絶好調!?
函館の大地に浮かぶ巨大星形、五稜郭公園内に現れたもう一つの星型リング
その異形とも言うべき不可思議な造形のリング、通称"ジェネラル・フィンガー"
まさに悪魔の五本指に抱かれたリング…万太郎も思わず表情が強張ってしまう…
するとタトゥーマンは、会場内の皆様のためにリング周囲に観客席を展開すると共に
あとはミート君のボディパーツの置き場所に関しては…タトゥーマンは宝箱からミートの右足を取り出すと
コーナー鉄柱の上に置き、そこからスイッチを操作するとガラス製のバルーンが右足を包み込んでしまう
それと共にバルーンにプロペラが展開、上空へ飛び上がるとリング中央の真上で静止
続けて現れたのは、五稜郭の外周部、星の端を取り囲む5門の大砲!?
現れた砲台は五稜郭時代のものではなく、悪魔の闘技場にて備わっていた代物
もっともその大砲が狙うのは、恐怖にかられ闘技場から逃げ出そうとした正義超人の奴隷であるが…
しかしそこで観客のじいさんばあさんたち、現れた砲台は全て裏返って逆さになっているのに気づくが
よく見るとその砲台、少しずつ砲身が立ち上がっているようで…タトゥーマンがこの砲台の真意を語る
「この砲身は逆さ状態より少しずつ立ち上がってきていて きっかり30分でこのジェネラル・フィンガーの少し上の部分を向く…
…そう ちょうどミートの右足が入ったガラスバルーンのある位置を指す そして一斉砲撃が始まる!
幻の大砲が現代に蘇り…正義超人の頭脳ミートを撃つなんていいと思わないか?」
「ど…どこまでも卑劣なことを考えやがる~~~っ」
まさに悪魔の如き企みに、ジェイドも怒りにその身を震わせバリアフリーマンもその表情が強張る…
そしてミートの肉体のピンチに狼狽えてしまう万太郎、その身をジャクリーンと凛子がどうにか取り押さえる中
観客たちはふと、バリアフリーマンがここまで黙り続けていることに気づく
「カンラカンラカンラ さしものバリアフリーマンもオレの放った仕掛けのあまりの過激さに
…恐怖で凍り付いてしまい 一言も発することができないんだよな―――っ!」
「ほ…ほんまかバリはん アイドル超人軍は精鋭揃いで…そんなビビリなんておらへんはずや」
「信じていいんじゃなバリはん…」「バリちゃん…」
タトゥーマンの言葉にも、観客たちの言葉にもバリアフリーマンは青ざめた表情で何も答えられず…
と思ったら軽いおなら音が響きました、どうやらずっと我慢してたそうです バリはんもすっきり
「て…てめえ恐怖で全身が凍り付いてるんじゃなかったのか―――っ!」
「ワ…ワシャ…無理矢理残りカスでアイドル超人軍に入れてもろうた身…
ここでそんな弱気な姿を少しでも見せたら…死んでいった仲間のハンゾウやイリューヒンに申し訳が立たん」
その言葉と共にバリアフリーマンは目を見開いて上着と下駄を脱ぎ、堂々とジェネラル・フィンガーへ歩を進める…!
表情を引き締めるその姿にご老人たちもねーちゃんもバリはんに大歓声
その一瞬、バリアフリーマンはねーちゃんの方に素早く何かをしたように見えたが…?
何はともあれ"旋律のエロ核弾頭"バリアフリーマンがリングイン ここに正義と悪の第4Rが幕を開ける!!
ゴングが鳴ると先ずはバリアフリーマンが先制、だがその攻撃は決して華麗とは言えず容易くタトゥーマンにかわされてしまい
飛び上がりながら、右手の十手による一撃をバリアフリーマンの脳天に返す!
そこからさらに十手の連撃でバリアフリーマンの両頬を滅多打ちにしていくが
バリアフリーマンもその間隙を縫い、得意の超低空サブマリンタックルを仕掛ける!
「おめ―――の攻撃は全て見切ってるんだよ―――っ!」
だがタトゥーマンも即座に反応し、両足を引くことでタックルを切ろうとするが
そこに何やら自分のおむつに手を入れ…取り出したのは女性のブラジャー!?
Fカップはあろう巨大ブラがタトゥーマンの顔面に張り付き、その視界を奪う
そう、バリはんはリングに上がろうとする一瞬、近くのねーちゃんのブラを盗み取っていたのだ
突然ブラに視界を奪われ動転してしまうタトゥーマン
その隙を逃さず、首に両脚を絡めダウンを取ると腕ひしぎ十字固めに捕えんとする!
「どないじゃ?若い女子はんの香しい匂いを嗅ぎながらタップできるなんて あんた幸せもんじゃ~~~っ」
<続く>
バリはんやっぱどうしても好きになれんな…
万太郎以上に言動が下品すぎて見てて不快さが先に来てしまう
バリアフリー再登場って前作でいえばベンキマンやカレクックが7人の悪魔超人と戦うようなもんで、少年ジャンプでは絶対ありえないな
カッコいいキャラじゃなくイロモノを仲間にして試合なんてやったら人気ガタ落ちするところ
プレイボーイで人気だのアンケートだのあまり関係ない、打ち切りなんてないってことなんかね
ゆでセンセは
お色気や下ネタが見苦しくなりやすいネ
なんでやろ
前回もそうだったのでミートのパーツ破壊するような仕掛けは、正義超人の動揺を誘うトラップ的なものなんだろうと思う
というかそうでないと自分で恐怖の将復活を台無しにしちゃうしw
まあイリューヒンと違って老獪なバリアフリーだからそういう焦りとは無縁かもしれんが、ニルスの方がそれで動揺してピンチに…とかはありそうだな
第243回 熱き老超人の心意気!?
タトゥーマンの猛攻に対し、バリはんは近くのねーちゃんから盗み取ったブラを顔面に絡みつかせて幻惑
その一瞬のスキを突き、ダウンを取ると腕ひしぎ十字固めを極めにはいらんとする
だが悲しいかな非力のバリアフリーマン、タトゥーマンの怪力により逆に持ち上げられてしまうが
それをものともせず、瞬時にマウントポジションにスイッチ
軽い音を響かせる力ない掌底をタトゥーマンの顔面に浴びせる、一見するとまるで効いていなさそうな攻撃だが
その掌底を浴びるうちに、次第に顔面の皮が裂け血が滲み始めていく…!
タトゥーマンもたまらず体を裏返し亀状態で掌底をしのごうとするが
「いかんいかん 超人レスリングで亀状態となることは即 負けを意味する…」
裏返ったタトゥーマンの首に両腕を絡ませ、即座にチョークスリーパー・ホールドに固める!
秒殺確定を確信させる完璧な技の決まりに万太郎たちも大歓声を上げる
この試合は30分の時間制限付き、時間内に勝負を決めなくてはミート君の右足が砲撃されることとなり
凛子ちゃんも心配していたが、この分なら余裕そうと安堵の笑みが浮かぶ
タトゥーマンもどうにか逃げ出さんと抵抗を試みるものの、それを無駄な抵抗と淡々と告げるバリアフリーマン
これ以上耐えようとすれば血反吐を吐き失神してしまう、そんな無様を晒したくなければ早く降参するよう告げるが
そこにタトゥーマンの胴体に巻きつく両脚に、逆に自分の足を挟んでねじり上げると共に
左側の肩当てが円形に広がり、バズソーの如く鋭く回転しバリアフリーマンの片腕を切り裂く!!
「どうしてェ 技を離しちゃオレを失神させられねェぜ!」
バリアフリーマンが怯んだ隙に、宙に舞い上がり背後のバリアフリーマンの頭を岩盤のキャンバスに叩きつける!
強烈なカウンターを受け頭から血を吐き、悲鳴を上げながら七転八倒してしまうバリアフリーマン
その惨い光景には観客のおばあちゃん、サクラちゃんも思わず嘆く声が出てしまうが…それを隣のおじいちゃんが諫める
「サクラちゃん…それを言うたらあかんわ…
バリはんは老人の身を顧みず自ら若くピチピチのアイドル超人軍入りを志願したんじゃ
…こうなることは元より覚悟して それでもこの闘いに挑んでるはずじゃ」
タトゥーマンの反撃にかなりのダメージを受けながらも、立ち上がろうとしながら
上空に浮かぶミートの右足を、焦りが浮かぶ表情で見つめる…
立ち上がったバリアフリーマンに、容赦なく強烈なローキック、ハイキックのコンビネーションをあびせる
たまらずよろめき倒れようとするバリアフリーマン…だがそのふらつきはオトリ
真の狙いはハイキックで不安定になった片足へのサブマリンタックル!
「……カンラカンラ やることがせこいぜバリアフリーマン!」
だがそれを完全に見切っていたタトゥーマン、タックルをジャンプして回避するとその背中に乗っかり
両脚でバリアフリーマンの胴体を挟み込むと、空中へ飛び上がり
二人で作るブリッジのような形でバリアフリーマンの体を捕らえながら勢いよく岩盤リングへとその背中を叩きつける!!
「大江戸八百八町<はっぴゃくやちょう>落とし―――っ!」
強烈なタトゥーマンの大技を受け、苦悶の表情で激痛にのたうち回るバリアフリーマン
流石に本体ニルスもその身を案じ、そろそろ自分が変わることも提案するが…
「ワ…ワシがこの闘いに挑んでおるのはミートのボディパーツをす…救う目的もあるが…
ワ…ワシが今までやってきた…悪行三昧の……贖罪の意味もある…」
「し…しかし…」
「お願いじゃからワシに任せてくれい~~~っ
そうでなければ残り少ないワシの人生…無念ばかりで… し…死んでも死にきれ~~~ん!」
強い決意を宿す形相でそう叫び立ち上がりながら、バリアフリーマン…ジージョマンはニルスに優しい笑みを浮かべながら
撫でるようにニルスの部分に手を添える…
そんなバリアフリーマンにオレがお裁きしてやると返しながら、身に纏う大網から一本の縄を取り出すと
ジェネラル・フィンガーのロープを縦横無尽に舞い、バリアフリーマンの体は一瞬にして亀甲縛りに捕えられてしまう
身動きの取れないバリアフリーマンを海老反りに固めて攻め立てるタトゥーマンだが
ニルス本体ももはや我慢の限界、自らが交代することでジージョマンの亀甲縛りを解くと共に、鋭いドロップキックで反撃!
「さあヘンテコ丁髷野郎 今度はこのわたしが相手だ!」
老人ボディ、ジージョマンに代わりリアルボディ、ニルスが改めてタトゥーマンに立ち向かわんとする
「ケッ…てめえもジジイ同様口のへらねぇやつだな…
ようし おまえにはこういう攻撃を用意してあるぜ!」
するとタトゥーマンは右肘に備え付けられた十手の先端を向けると
十手の棒が折れ、そこから複雑な階段細工のからくり仕掛け箱が展開
続けて階段箱から現れたのは、江戸時代のからくり人形を思わせるもの はたしてタトゥーマンは何を仕掛けようというのか…?
<続く>
じじいの亀甲縛りとか吐き気が出るレベルで不快なんだが
流石にそのギミックはいろんな意味で無理がないですかゆで先生
さすがにタトゥーマンはフィジカル専門の純粋パワータイプでよかったやろ
なんか悪魔は必ず一つは変なギミック付けないといけない縛りでも設けてんのか
第244回 悪魔のカラクリにご用心!?
タトゥーマンが展開した階段状の木箱から現れた二体の古ぼけた人形
どこか不気味さを感じさせるその人形に凛子ちゃん達も困惑の声が出るが
そこにイケメン、その人形の正体が江戸からくり人形であると見抜く
実はイケメン、人形好きで世界各国の人形に造詣が深いそうで、『からくり人形』に関して一同に解説
「からくり人形とは糸や歯車 砂 水銀などを動力にして… 様々な動きをする人形のことで世界各国にある…
しかし日本の江戸時代に作られたものは特に人形の仕掛けがすごく
その時代の庶民の『遊び心』と職人の『優れた技術』の賜物であると言われている―――」
人形に詳しいイケメンには万太郎も顔に似合わずカワイイ趣味、なんていうからイケメン怒っちゃうけどそこは置いといて
ニルスの方も日本のからくり人形には興味津々、その造形の素晴らしさには声を上げるが―――
「古今東西~~~っ!」 突然タトゥーマンが声を上げ、歌舞伎の如き語り口調でからくり人形の一芸を観客の皆様に披露せんとする
「さあさ~~~っご用とお急ぎでない方は見てって頂戴!右手の箱上に出でしこの2体の童子人形こそ
今 江戸で評判のからくり人形『連理返り』で御座~~~い!
棒をかかえたふたりの童子が階段を代わりばんこに飛び越していくからくり~~~っ!
さてうまくいきましたら拍手喝さいを~~~ さあいけ―――っ!」
タトゥーマンの命と共に、箱階段に備え付けられた二体の人形は器用に棒を支えに階段を下りる見事なからくり仕掛けを披露
これにはニルスも見事な仕掛けと感心の声が出る・・・が、連理返り人形は階段を逸脱しながらその回転速度を更に上げ、バリアフリーマンめがけ襲い掛かる!
人形の体当たりの直撃を受け、さらに二体の人形は口を開きニルスの脳天へと噛り付く!!
だがこんなことで参る自分ではないと、童子人形を気丈に払いのけるニルス
彼の成長を思わせるその姿に、ジージョマンもすっかり逞しくなったと笑みが浮かぶ
「それじゃあ え…遠慮せずに言うぞ… タトゥーマンののガラ空きのシャクれたアゴに蹴りを一発お見舞いしてあげなさい!」
ジージョマンのアドバイスを受けたニルスは、鮮やかなスピンキックをタトゥーマンの顎にぶち込む!
続けて顔面にシャイニング・ウィザード!間髪入れずリバース・ネックブリーカーの流れるような連続技を浴びせる!!
先ほどの老人ボディで見せた老獪な闘いとは一転、若さみなぎるリアルボディの闘いに観客たちも大歓声
そしてその戦いにジェイドも、見事なチームワークを見せるバリアフリーマンの闘いにその目を輝かせていた
(二体一対超人であるバリアフリーマンだが二か月前の超人オリンピックまでは
若者ボディと老人ボディの連携がうまくいっているとは言えず 二体一対の特性を生かし切れていなかった…
しかし今は違う! ミートのボディパーツ奪還というアイドル超人としての目標達成のため
経験豊富な老人ボディがサポートに徹し 若者ボディが若い力で見事にそのサポートに応え動いている
1+1が2に…いや5にも10にもなっている!)
…だがバリアフリーマンの波状攻撃を受けながらも、高笑いと共に平然と起き上がろうとする
ジージョマンも構わず攻撃を続けるよう指示するが…突如ニルスの体がくずおれ膝をついてしまう…!
気丈に振舞ってはいたが、やはり先ほどのからくり人形の攻撃によるダメージは大きかったようで
劣等超人が実力派の動きをしようとするから歪みが生じる、とその姿をあざ笑うタトゥーマン
ジージョマンもその嘲りに言い返そうとするが、その口をニルスに塞がれてしまう
「ダ…ダメだろ い…今は私が闘う時間…
あ…あんたはさ…さっきタトゥーマンからう…受けたダメージを癒す時間…
お…お互いが足りないところや窮地の時に補い合うのが…に…二対一体超人の強みでしょ
わ…私が闘えなくなった時…つ…次に誰があの悪魔をあ…相手にするのです…」
「そ…そうじゃったな…」
ニルスの言葉にジージョマンは僅かに目を伏せ、微かな微笑と共にうなずく
そして根性で立ち上がったニルスが再度、ジージョマンの指示で攻撃を再開せんとするが
その突撃を前にタトゥーマンはからくり木箱を向けて真っ向から立ち向かう
「"羅刹絡繰り人形"第二幕! うちわ仰ぎ人形!」
木箱から続けて現れたのは、うちわを手にしたからくり人形 その人形がバリアフリーマンにうちわを仰ぐと
バリアフリーマンの体を持ち上げるほどの凄まじい大風が巻き起こる
そして上空へと舞い上げられたバリアフリーマンを追い、背中合わせの体勢で互いの両腕を絡め、脳天からリングへ叩きつける!!
その一撃に脳天から大量に出血し、嗚咽の声を漏らしながらもバリアフリーマンはなおも立ち上がろうとする…!
「立ってくると思ったぜ おまえたちのような技術も力も悪魔超人より半端な劣等超人は根性でしかオレたちに対抗できないんだからな!
しかしそんなガンバリもこいつで微塵にくだいてやる
"羅刹絡繰り人形" 第三幕~~~っ! "矢射り太夫"!」
タトゥーマンの宣言と共に木箱から新たに現れたのは
江戸からくり人形最高傑作とする、弓矢を携えたからくり人形 はたしてその絡繰り人形が披露する仕掛けとは…!?
<続く>
タトゥーマンのヘンテコギミックはともかく、今回のニルス君はなかなかカッコいいじゃないか
特にジェイドのこのセリフ、プロレス的にも友情パワー的にもいい表現だと思うわ
>1+1が2に…いや5にも10にもなっている!
超人オリンピックでは万太郎への敵対心、対抗心むき出しだったイケメンがなんか急に距離縮まってる気がするw
なんだかんだで毛嫌いしてても馬が合う関係だと思うと尊いものがあるけど、イケメンとマンタのビジュアルから女性人気とれなさそうなのがなあ…w
>立ってくると思ったぜ おまえたちのような技術も力も悪魔超人より半端な劣等超人は根性でしかオレたちに対抗できないんだからな!
いやお前らこそ人間に虐待されてた劣等超人だったよなw
第245回 カラクリの技、ツボにはまる!?
タトゥーマンの木箱から現れし新たなからくり人形"矢入り太夫"
まず木箱内部の小男がゆっくりと歯車を回し始めると
それに合わせて矢入り太夫も人形と思えぬしなやかな動きを見せる
その精巧な動きは不気味さを感じさせるほどだが、いったい何が始まるというのか…?
「…矢射り…そうだわ あの人形…矢を放つからくり人形なんだわ!」
「ご推察通り この太夫人形こそなんと前にある矢台から矢を取り次々に矢を弓に番い…
数メートル離れた的へ正確に当てるという吃驚仰天<びっくりぎょうてん>の代物だ―――っ!」
その凄まじい仕掛けには観客たちも仰天の声が出てしまうが、しかし的なんてどこに・・・
そこでジェイドが気付く、的とはすなわちバリアフリーマン自身!
ジェイドの叫びも一手遅く、放たれた矢は空中で巨大化していきバリアフリーマンへと迫る!
とっさにその矢を回避するべくバク転ジャンプするも、手負いの体では回避しきれず右足にその矢が突き刺さってしまう!
続けて放たれた第二矢が、今度は左足を貫く! 身動きが取れなくなったところでさらなる第三矢がニルスの首に突き刺さる…!!
もはやタトゥーマンの猛攻を受けぼろぼろのバリアフリーマン
だがそれでもジージョマンと交代の意思を示さず…そんなニルスにジージョマンも意地を張るなと怒声を上げる
「ワシらの個人的な闘いであるならおまえの私情も許されよう
しかしこの闘いはミートのボディ奪還のための大事なものなんじゃ!
すでに試合開始から20分 あと10分すればタイムリミットとなり
五稜郭公園内に設置された5門の大砲が一斉にミートの右足を砲撃する!
おまえが意地を張りここでKOされれば 30分を待たずして砲撃は始まるじゃろう…」
「わ…わたしのが…頑張りは ミートのた…ためにならないのか…」
「ニルスよ おまえの正義超人としての誇りと自信は… 仲間をはじめとするたくさんの人々にしっかり伝わった…」
ニルスを優しい笑顔でそう諭すジージョマン、その言葉にニルスも折れジージョマンに後を託す
そして改めてバリアフリーマン、老人ボディがタトゥーマンへと対峙する!
「見せてやるわい 正義超人の伝統的<トラディショナル>ファイト! 友情パワーを!」
いよいよ現れた千両役者に観客たちも盛大なバリはんコールを送る・・・が…
リングに立った時点でバリアフリーマンはすでに息も耐え耐えの半死状態…!
ジージョマン状態でも序盤でタトゥーマンに相当痛めつけられており、10分そこらでは回復するはずもなく
どうにか立ち上がろうとするも足元もおぼつかずふらふら状態のバリアフリーマン…
「二体一対の強力超人だとかなんとかぬかしやがって~ おめえらふたりして半人前じゃねぇか!
おめ~~~も痛い目を見ろ―――っ!」
そんなバリアフリーマンに向け、タトゥーマンは容赦なく矢射り太夫の矢を放つ!!
その容赦ない攻撃に観客の老人たちも嘆きの声が出てしまうが、悪魔にとって力無い泣き声は力の源…
だがバリアフリーマンもこの一撃はワザと受けただけ、これくらいは大したことないと返して見せるが
バリはんの挑発はタトゥーマンの怒りに火をつけ…矢射り太夫は一度に三本の矢を番える…!
その矢を避けるように高く飛び上がる…と思われたが、放たれた3本の矢に背中を向け
自ら矢に刺さるように自らの体を持っていくかのような動きで、湿布を貼った背中に矢が突き刺さってしまう!? のだが・・・
背中に矢が突き刺さりながら、バリはんは何故か喜びの声を上げていた 困惑するタトゥーマンに向け、自らの真の狙いを語る
「東洋医学では人には全身361の経穴<ツボ>があると言われておる…
ワシくらいの年齢になると激しいレスリングの練習の後に立って歩けんくらい疲れ切ってしまう
そんな時にはいつも若者ボディのニルスに疲労回復のとっておきのツボに膏薬を貼ってもらうんじゃが…
しかし膏薬とちごうて直接ツボを尖った物で刺激されるのはいいもんじゃのう
何よりおまえにやられた攻撃のダメージが即効で消えていき…体がポツポツと熱くなって
パワーがどんどん 漲ってくる~~~っ!」
バリはんの言葉と共に、枯れた老人ボディが見る見るうちに瑞々しい張りのある筋肉へと変化していく!
そう、バリはんの狙いは背中のツボを矢で刺激することで力を得るために利用したのだ!
「股間も20代じゃて!」モッコリ これには観客の女性たちからも悲鳴が出ちゃう
回復したマッスルバリはんの鋭いローリングソバットがタトゥーマンを吹き飛ばすが
タトゥーマンも再び矢入り太夫を向けて対抗せんとするも、空中でその身を反転させたハリばんは
なんだか鼻から鼻水が出ており、その鼻水を思いっきり噴き出すと矢入り太夫に降りかかる!!
粘着質の鼻水が矢入り太夫の全身を濡らし、人形の動きを完全に封じる…!
<続く>
からくり人形なんてひどいギミックがでてくるわ、汚い鼻水で戦うわ、最低の試合だな
読み直すことは二度となさそう
ギャグがやりたいんならこんなシリアス試合真っ只中で……って思ったけど
もともとスグルもマンタも試合中にとんでもないアホやらかす奴らだったな
そう考えればバリアフリーのこの下品な緩さも作者からしたら陰鬱な展開を紛らわせる一種の清涼剤扱いなのでは無かろうか……いややっぱムリあるなこの擁護
第246回 執念の"老人力"は衰えを知らず!!
バリはんの放つねばねば鼻水がタトゥーマンの矢入り太夫に直撃
精巧な部品で構成された人形に鼻水がびっしりとからみ、完全に動作を停止してしまう
自慢の人形をダメにされ、タトゥーマンも悲鳴を上げながら、空中のバリはんの顔面に怒りの回し蹴り!
だがその攻撃は今のバリはんには、空中で逆さになった体勢を立て直す手助けでしかない…!
「ワ…ワザとオレの蹴りをくらったというのかぁ~~~っ!?」
「当り前じゃ ツボを刺激されストロングボディを手に入れたワシには何の攻撃も通用せん」
強靭なボディを得ても老人殺法は健在、二の腕のたるんだ部分を伸ばした賽の河原ラリアットがタトゥーマンの顔面に直撃!
怯んだ隙を逃さず上から覆いかぶさり、肩固めに捕えてその頸動脈を締め上げる!!
だが悪魔がこの程度でギブアップをしないのはバリはんも承知済みとして
「南無阿弥陀仏・仏壇返し―――っ!」
肩固めのままの体勢から、強引な反り投げを叩きつける!!
自分の倍はあろうかというタトゥーマンの巨体をも容易く投げつける、すさまじい力を見せつけるバリはん
バリはんもピョンピョン飛び跳ねてその老人力を観客たちにアピール
「見たか―――っ "手間い足踏めば九十にして老いず 手閑にして脚怠れば十九にして人滞る"じゃ―――っ!」
「ウンウンいいこと言いはる… 日々手を動かし足を動かし鍛錬していれば たとえ90歳になっても老いない…」
「…しかし日々鍛錬していなければ19歳の若者であっても 肉体と精神は衰えてしまう…」
…だがKO負け必至と思われていたタトゥーマンも、辛うじて起き上がりバリはんの足を掴む
そこに観客たちの叫びがバリはんに届けられ、振り返ると大砲が空中のミート君に狙いを定める寸前…!
タイムリミットも残り五分、それまでに決着を付けなければミート君のボディパーツへの一斉射撃が始まる…
狼狽えるバリはんにタトゥーマンは容赦なく十手攻撃をテンプルに叩きつける!!
さらに追い打ちのドロップキックを仕掛けるが、その瞬間バリはんは眼光を輝かせ
ボディ部分のライオンマウスが大口を開き対抗!大口を開けた肋骨がタトゥーマンの両足を挟み込む!!
その態勢はバリはん最大のフェイバリットを仕掛ける前段階
そこから上半身のバネでタトゥーマンの体を頭部まで跳ね上げ、楢山バックブリーカーに捉える!!
これで勝負は決まったと確信し、観客たちも大歓声を上げるが
タトゥーマンは背骨をへし折る攻撃に苦しみながらも、この攻撃をワザと受けたのだとしながら
勝負を焦り力を入れすぎたが為に、握力を失った手の拘束を容易く引き抜くと
そこからタトゥーマンは、バリはんの背中に刺さっていた矢を一気に引き抜いてしまう…!!
「こんなものがあるから大暴れしやがるんだ…
ジジイはジジイらしく… 日向ぼっこでもしてりゃいいんだよ…」
体力増強のツボを刺激する矢を失い、筋肉質ボディがみるみる老人の枯れたボディへと戻ってしまう
精魂尽き果て力なく倒れるバリはん そこへタトゥーマンは両脚でバリはんの体を挟み空中へ持ち上げ
空中で二人がかりのブリッジを作り出し、バリはんの脳天を岩盤リングへと叩きつける!!
「バリアフリーマン オメーはもう日向ぼっこもできねェ!
なぜなら今から永遠の闇に閉ざされた あの世という地獄へ送られるんだからなぁ~~~っ!
大江戸八百八町落とし―――っ!」」
タトゥーマンの大技を受け、頭蓋骨のへし折れる鈍い音が場内に響く
その光景に観客たちも青ざめてしまうが…次の瞬間驚きの声が上がる
…タトゥーマン最大の大技を受けながら、バリはんはゆっくりとタトゥーマンの首筋に腕を伸ばし
その首をチョークスリーパーで締め上げんとする…!!
<続く>
どうせ試合に勝つけどミート庇って死ぬんだろ
ハンゾウイリューヒンと勝ってるのに死んでるからもう展開読めるわ
二対一体超人であることを生かして、ニルスと分離して逃がしバリはんだけが犠牲になる、と言う変化球もあり得る
ただそうなってニルスだけ生き残っても、個性ゼロのモブが増えるだけだからやっぱり潔くニルスも犠牲になった方がマシだろうか…むつかしいとこ
第247回 老超人、未来のために散らん!!
タトゥーマン必殺の"大江戸八百八町落とし"を食らいながらも
その背後からチョークスリーパーで首を締め上げ、全てのパワーをその一撃に込め勝負を決めんとするバリはん
その様子はさながら消え入るろうそくの炎の、最後の炎の燃え盛りを思わせるが…
観客らもバリはんに盛大な絞めろコールで応援するが、それにジャクリーンがこれ以上絞めるのはダメと声を上げる
気づけばバリはんが力を込め首を絞めれば絞めるほど、先ほど受けた"大江戸八百八町落とし"で受けた脳天の傷から
リング場外にまで滴るほどに、大量の血が噴き出していたのだ!
このままではタトゥーマンを絞め落とす前にバリはんが出血多量で死んでしまう…!
その姿はまさしく、消え入るろうそくの一瞬の炎そのものであった
だがタトゥーマンとて、この闘いは"恐怖の将"復活のため絶対に負けられない戦い
自らの首を太く巨大化させる"大黒柱首"で強引にバリはんのチョークスリーパーを外しにかかる!
これにより体勢を立て直したタトゥーマン、"大江戸八百八町落とし"のブリッジ体制のままでバリはんの背骨と腰骨を締め上げるが
バリはんも負けじと再びチョークリーパーで締め上げ、互いに絞め合いそして耐え合う…!
「こ…これはもう正義と悪魔の執念と執念のぶつかり合い! 執念の心が折れた方が負ける!」
―――次の瞬間、力尽きたバリはんがリングへと倒れるのと同時に
血反吐を吐いてタトゥーマンも失神ダウン 両者倒れたままピクリとも動くことなく…
しばしの静寂と共に、会場内にダブルKOという形で決着を告げるゴングが響き渡るのだった
勝ち星は取れなかったものの、バリはんが死なないでよかったと胸を撫で下ろす観客のご老人たち
・・・だが決着はついてもミート君のボディパーツに狙いを定める大砲の動きは止まらない!
5大砲の照準が完全に合い、そして一斉射撃まで残り一分を切る!!
意識を取り戻したバリはんが、ミート君の右足を取り戻さんと立ち上がり手を伸ばそうとするが
次の瞬間、バリはんの体が何かに引っ張られる 振り返るとそこには格納されていたはずのニルスボディがタトゥーマンに引っ張り上げられていた!
ニルスの腕がタトゥーマンの右腕から現れた石臼状のものには挟まれ、ゆっくりとその体が石臼に引き込まれていく…!!
バリはんもニルスを犠牲にさせまいと抵抗しようとするが
ニルス自身は自分よりもミートの右足の救出を優先するように叫ぶ
「ジージョマン わ…わたしたち正義超人の任務は
じ…人類を悪行超人の魔の手から守ること 治安維持だ…
み…未来の人類の平和 治安維持のためにはミ…ミートの頭脳は絶対に必要不可欠 失ってはいけない!」
さらに30秒を切るタイムリミット だがニルスの体は石臼に引き込まれ、このままではジージョマンまで巻き込まれてしまう
・・・そこでニルスのとった提案は、自分のボディと分離してミートの救出をジージョマンに託すというものであった
元々ニルスとジージョマンは別々のボディに生きていた存在、それを元に戻すに過ぎない…
だがそれでも踏ん切りがつかないジージョマンに向け、ニルスは涙を浮かべながら願う
「お…お願いだから行ってくれ… わ…わたしは正義超人バリアフリーマンとして
め…名誉の死を と…遂げたいんだ…」
「ニ…ニルス… わ…わかったよ…ニルス… ワ…ワシは正義超人としての任に向かう!」
ジージョマン ニルス
分離 老人ボディ 若者ボディ
ニルスの決意に、ジージョマンも涙を浮かべながら、ニルス本体の腕からジージョマンが切り離され、ミート君の元へ向かう!!
だがニルスを見捨てて飛び行くジージョマンの姿に、驚愕するタトゥーマンにむけてニルスが告げる
「た…助け合うばかりが友情パワーじゃねえ… こういう突き放した友情パワーもあるのよ!」
…その言葉を最後に、血反吐を吐いて倒れるニルス それと共にタトゥーマンも血反吐を吐き倒れ
彼の力の源であったジェネラルストーンも、現れるとともに砕け散るのだった
そして空中のミート君の右腕を、分離したジージョマンが無事救出
ミート君の右足から感じる生命のぬくもりを感じ取り、思わず涙目になりながらその足を抱きしめる
その光景に皆も涙が浮かぶ中…ついに大砲の砲撃音が響き渡り―――
「あ…あとは 若いおまえたちに託した―――っ!」
空の彼方へとミートの右腕を投げ飛ばすとともに、ジージョマン・・・バリアフリーマンがその砲撃に巻き込まれてしまう…!!
<続く>
恐怖の将復活の大義を掲げておきながら、復活のためのミート部品はマジで破壊する仕掛けだったんかい
デーモンシード軍、パワーはともかく頭の方は万太郎とどっこいの残念な出来なんじゃなかろうか
悪魔将軍は頭だけが本体の軟体超人だからミートの頭だけあればいいんだろ
今回のニルスはちょっと真友情パワーに目覚めてる感ある
万太郎らAHO軍団は言い方悪いけどお手手つないでなかよしこよしでの友情しかない感じなのよな
まあ万太郎たちって中学か高校生か、くらいの歳だろうからその方が自然ではあるが
第248回 伝説の孤島が新たな血に染まらん!!
自らの体を犠牲にして、ミート君のボディパーツを救出するバリアフリーマン
試合自体は両者ノックアウトという残念な結果に終わるものの、勝利にも等しいその働きを得ることができた
だがその犠牲は大きかった…その壮絶な最後に観客の皆も思わず涙が溢れ出てしまう
…大砲の爆発が晴れ…空から降ってきたのは、バリはんのはいていた紙おむつ
大砲の爆発で跡形もなく消え去ったバリはん、今となってはそれが唯一の残された形見であった…
そしてバリはんの壮絶な死を目にし、万太郎も彼の誇りある死に涙しながら
自らの負傷を顧みず、自身も闘いへと向かおうとする…! だがそれをクァンと凛子ちゃんが止めにかかるが
「な…仲間がこれ以上… 目の前で悪魔超人どもに痛めつけられてるところを み…見てられない!」
「そんなことは覚悟の上で 負傷しているあんたに代わって元は無秩序 無軌道 無慈悲の五人の超人が
がらでもないアイドル超人軍を名乗って立ち上がってくれたんじゃないか!」
「そうよ アイドル超人軍はあなたを少しでも休ませ
万全のコンディションで"デーモンシード"との最終決戦を闘わせようとしているのですよ!
あなたが今 無理をしては彼ら5人の生命を賭した行為が無になってしまいます!」
どうにか皆が万太郎を説得せんとするが、戦えないならせめて彼らのそばで声援を送りたいと願う万太郎
もはや万太郎は仲間の死を前にして、何もできない自身への無念の涙がとめどなくあふれ出てしまっていた…
…さらにミートの体が再び、"恐怖の将"の鎧へと変化していき青ざめる万太郎
ミートの体に起きる異変に、その脳裏には『"恐怖の将"蘇る』の予言が脳裏に浮かび
その体が元に戻ると同時に雄たけびを上げながら、万太郎は一同の制止を振り切り海へと飛び込む!!
だが万太郎は泳げないはず、クァンも心配な声が出てしまうが
海の方を見ると万太郎はミート君の体をビート板代わりにしたバタ足泳ぎで進んでいた
キン肉族に代々伝わるキン肉泳法で海を進む問題はクリアしたようだが
肝心の残ったパラストの居場所に関してはまだ伝えられておらず、目的地も解らないのにどこを目指すんだと一行も声を上げる
とはいえ万太郎の超人としての本能は優れたものがある、その本能に従えば無事に次のパラストへと行きつくことができるはずとするジャクリーン
そこでジャクリーンらはヘリに乗って万太郎の後を追いかけることに、それに凛子ちゃんとクァンも同行
飛び立つヘリを残った観客ら一同が手を振って見送るのであった
・・・場面代わり、倒れるケビンを介抱するチェック・メイトの様子へと視点を移す
チェックの声かけに意識を取り戻したケビン、どうやら今いる場所は山口県は下関 唐戸桟橋と呼ばれる場所の模様
まずは状況確認、ケビンに向けてここまでの闘いの経過、アイドル超人軍の勝利の報告を伝える
バリアフリーマンに関しては引き分けに終わるものの、ミートの右足の奪還には成功したとするチェック
すると空の向こうから何かがケビン達に向けて飛んでくる、それはバリはんの託したミートの右足であった
ゆっくりとケビンの下に降りてくるミートの右足…だがその右足にケビンとチェックは目を見開き驚愕の声を上げる
その右足にはバリはんの血で汚れながら、その足を力強く握りしめた跡がくっきりと刻まれていた…!
「バ…バリアフリーマンよ こいつを見ただけで…
お…おまえがどんな修羅場の果てにミートの右足を取り戻したのかが想像できるぜ!
い…いや…バリアフリーマンだけじゃねえ ハンゾウやイリューヒンの苦労だって…
オ…オレもアイドル超人軍の一人として おまえらの顔に泥をぬらねェような闘いをしてみせるぜ…」
微かに震えながら、自らもそう決意を固めるケビン その姿をチェックも神妙な面持ちで見つめていた
するとそこに何者かが声をかけると、ケビンは次の相手となるデーモンシードと見て先制攻撃を仕掛けるが
その攻撃を見事な動きで受けきりながら、逆にドラゴンスクリューでダウンを取ると、初めてその人物の正体に気が付く
その人物は同じアイドル超人軍の一員、スカーフェイスであった ケビンも驚きの声を上げながらなぜ彼がここにいるのかを問う
ジェネラル・パラストは人数分に合わせて5分割され、日本各地に散らばったはずだが
スカーはデーモンシードが何か思惑があって意図的に自分たち二人が同じ場所で落ちるようで仕組まれていたものとみる
肝心のパラスト石片に関しては、横にいた与作さんが指し示す その場所は海に浮かぶ一つの島
そう、その場所はかつて宮本武蔵と佐々木小次郎が決闘したと伝えられる、巌流島であった!!
そして巌流島に突き刺さるパラスト石片の上で、二人の悪魔が宝箱を片手に笑い声を浮かべて
ケビンとスカーの二人を待ち構える…!
<続く>
え?次はタッグなのか?
残ってる2人にボスキャラいるだろうしケビンかませにされるのか?
かませにされるのはスカーだけかと思ってた
ケビンはさすがに死なないと思う おそらくはなんやかんやでスカーが命懸けで逃がしつつ
万太郎とコンビを組むニューマシンガンズでのテリーマン路線があるかもだが
そうなると決勝もタッグになるからな、微妙に悩ましい
ケビンスカーふたりとも死んで
相手はボスが残って万太郎とシングルで決着かもしれん
なんか盛り下がりそうだが
個人的にタッグ本格化は完璧超人が参戦してからだと思うからタッグ路線は薄そう
スカーフェイスが犠牲になるとするなら、まず間違いなくスカーバスターが打倒されるということになる。
その上でスカーバスターを越えるインパクトの技でスカーが沈むとなるなら……。
なんだか悪魔ラストワン分かったかもしれんな、あいつなら確かに大ボスの格も十分だろうと思う。(これで違ったらハズイ)
第249回 伝説の孤島に蘇る太古の惨劇!!
山口県は関門海峡に浮かぶ巌流島、そこにおきた異変に報道ヘリがいち早く駆けつける
今そこにはデーモンシードとの戦いの舞台となる、ジェネラル・パラストの二つの破片が飛来していた
だが今までは日本全国それぞれに一つずつしか飛来しなかったのだが、なぜ巌流島には二つの破片が一度に…?
予想だにしないその状況にケビンも思わず唸る声が出てしまう
…するとパラスト頂上部分に何者かがいることにスカーも気づき
その片手に宝箱を携えたフードマント姿の二人は、間違いなくデーモンシードの一員であると見るのだった
巌流島の異変は、大阪の新世界でも伝えられており 串カツ屋のテレビに映る報道に一同も恐ろし気な声が出てしまう
…そんな彼らの横で飲んだくれているのは、かつて悪魔超人の一員、6騎士のリーダーでもあったサンシャイン…
「デーモンシード デーモンシードと草木もなびくか…
あ…悪魔超人を名乗ってやがるがやつらはしょせん"種子"に過ぎねえ
ほ…本当に悪魔超人と呼べるのは…36年前に超人界に燦然と君臨していた"実"である
7人の悪魔超人と悪魔6騎士だ…だけだぁ~~~っ!」
涙ながらに叫びながら酒を浴びるようにかっくらうが…… 突如、その顔が一瞬にして血の気が引いていくと
何かに気づいたかのように叫び声を上げながら、よろめく体を引きずるようにサンシャインもまた巌流島へと向かう…
巌流島の前に視点を戻すが、様子をうかがってばかりの二人に悪魔の一人が高笑いを上げると共に
ここ巌流島に伝わる、悪魔の逸話を語り始める
「人間どもにとってはこの巌流島は武蔵と小次郎の対決で有名なようだが…
しかしオレたちの定説では この場所も太古の昔はやはり我ら悪魔超人の先人たちが造った
正義超人とのバトル用のパラストであった―――っ!
巨大なろっ骨を思わせる石でできた装飾がリング上を覆うように施されているところから…
…"ジェネラル・肋骨<リブ>"と呼ばれた―――っ
…ジェネラル・リブはそれまでのどの闘技場よりも激しい流血戦が多かったと聞く
そんなところからこのジェネラル・リブ島の地面にはたくさんの正義超人と悪行超人の血が染み込まれ
それが特異な闘いの磁場を生み出す結果となり この島は闘う者たちの本能を魅了する島となっていった―――」
かつて武蔵と小次郎が決闘の場に巌流島を選んだのも、流れ出た古の血に戦いの本能が引き寄せられたのだとする
その後も数々の闘いが巌流島の血の匂いに引き寄せられ行われてきた
そして今、21世紀の巌流島…ジェネラル・リブ伝説が今始まる その宣言と共にデーモンシードのNo5,6がパラスト破片から飛び上がると
それと共に二人の乗っていたパラスト石片、その一つが地面に倒れ、内部からリングが出現すると共に
もう一つの破片は櫛形に割れながらリングに目掛け反り返る形になりながら倒れていくと
岩の表面部がはがれ、肋骨を思わせる鋭い装飾がリングの上を覆う!
その威容に悪魔の先人たちが見ればさぞお喜びだったであろうとNo6に声をかけるが
その言葉に反応を示さないNo6、その様子に彼がまだジェネラル・ストーンの肉体改造が完全ではないと見るが…
何はともあれ二人がジェネラル・リブリングへと降り立つと共に、ジャクリーンたちを乗せたヘリも巌流島の異変に駆け付ける
万太郎も無事、巌流島前までたどり着いてたが 泳ぎ着かれたのかおぼれてました
ジャクリーンが浮き輪投げ渡してどうにか事なきを得る万太郎 凛子ちゃんにバーカって悪態つかれてたけど
試合が始まる前にデーモンシードNo5は、今回は今までと違う趣向が用意してあるとマイクパフォーマンス
それはこの試合、デーモンシードNo5&No6のコンビと、アイドル超人軍のケビン、スカーコンビとのタッグマッチで行われるというもの!
そう、パラスト石片はこのマッチのために巌流島に二つ同時に飛来していたのだ
…すると海を包む霧から二隻の小舟が巌流島に向けて姿を現す
チェック、ガゼルの二人が漕ぐ小舟に乗るその存在は、もちろん悪魔の相手となるケビンとスカーの二人!
二人の姿を確認し、No5も怪しい笑みが浮かび上がる
「ド…ドヘッドヘッ そう…そう そうこなくちゃいけねえ~~~っ
オ…オレは定期的に正義超人の血をすすらねえと体の調子が悪くなるんだぁ」
そして力強い雄たけびと共に身に纏ったローブが破れ、いかにも屈強な5人目の悪魔がその姿を現す!!
<続く>
サンちゃんもきたか
これはいよいよ6人目がアイツ(もしくはその息子)の可能性が高まってきた
こいつは強そうだ
タトゥーマンのようなギミック鳥人でなければいいが
サンシャインは悪魔超人の首領格だったのにサタンにスルーされて飲んだくれてたのかw
第250回 進化のタッグで悪魔に挑め!!
(*今回は連載250回記念、扉絵にて読者たちの応募した『第一回 超人コスチューム大賞』の発表会)
ファッションチェックは凛子ちゃんが担当します
モデルNo1 ネプチューンマン・お出かけスタイル
(いつもの棘付きチョッキがもこもこファーになり、マスクはイギリス国旗風の意匠)
「完璧超人のネプチューンマンって若い子たちから嫌われたっていうけど
こういう目立ちたがり趣味が嫌われる原因かも…」
モデルNo2 ジェイド・試合用コスチューム
(儀礼用の軍服風)
「試合用コスチュームとしては機能的とは言えないけどとにかくカッコいいコスチューム
上着の後ろの部分が長いのがポイントね」
モデルNo3 ラーメンマン・試合用コスチューム
(竜の爪のような肩当てをアクセントに、中心部に(中)の文字を刻んだ胴着)
「ラーメンマンさんはお洒落でコスチュームはいつも凝ってるけど
このコスチュームはラーメンマンさんの華麗さと重厚さを一段と引き立てています」
モデルNo4 ケビンマスク・試合用コスチューム
(鉄板の胸当てと脇腹から太腿の外側までを覆う網目模様、腕の縞模様が独特な衣装)
「これは斬新なデザインね モチーフは半魚人かな?
機能的だしケビンマスクに早速着させてみたい」
モデルNo5 セイウチン・入場用コスチューム
(いかにも田舎のヤンキー的な超絶センスのコートと色付きグラサン 前髪も若者風に)
「イヤ~ン、いそうよね 地方都市にこういうヤンキーが…
セイちゃん趣味悪い~っ 肩のシャケがキモーイ」
モデルNo6 ミート君・試合用コスチューム
「キャー、カワイイv マンタの試合用ボディースーツ ミート君仕様ね
早く体が元通りになってこれを着て活躍するミート君が見たいv」
モデルNo7 キン肉万太郎・試合用コスチューム
(中心部に(万)の文字を刻み、そこから四方に白線が伸びるボディースーツ)
「センス抜群 金太郎の腹掛けのアレンジね
和風のプリントが日本超人を強烈アピール」
モデルNo8 キン肉万太郎・試合用コスチュームその2
(腹筋部分をさらけ出したセパレートスタイル)
「いつもワンピーススタイルの多いマンタにセパレーツスタイルが新鮮
割れた生腹筋も拝める時Good!」
冒頭、大海原を歓喜の表情で泳ぎ、巌流島へと向かうサンシャインの姿があった
「か…感じる!今までは遥か遠いものと意識していたが… い…今は近くに実感できる…
そ…そう 手を伸ばせばすぐに届くほどに実感できる…
あ…あるぞ この海の向こう側に ワ…ワシが長年探し続けていたものがぁ~~~っ!」
巌流島では間もなくデーモンシードの二人と、ケビン&スカーとのタッグマッチが行われようとするところ
それと共にデーモンシードNo5がローブを破り、その正体を現しながら高らかに名乗りを上げる
「ドヘドヘドヘッ オレこそはデーモンシードNo5 ボルトマンだぁ~~~~っ!」
彼とNo6のコンビはデーモンシード軍でも相手を殺すか再起不能に追い込む常習犯
そんな二人についた仇名、転じてタッグ名を"ザ・デモリッションズ"<破壊者組>を名乗る
…その姿にチェックはどこかいやな汗が浮かびながら、目の前の二人からはとてつもないダーク・エナジーを感じ取る
気づけばチェックの傍にいたガゼルだけでなく、観客席のジャクリーン、イケメンも息を切らせ青ざめる様子が浮かぶ…!
「こ…これは人間は持ちえない わたしたち超人にだけ備わった危険察知能力とでも言うべきもの…」
気づけば万太郎も息を切らせる姿に、凛子ちゃんもさすがは超人と声を上げようとするが
その横でなんだかクァンが呆れた顔を浮かべながら、万太郎の向こう側を指差すと
万太郎の視線の先にはセクシーギャル、その姿に釘づけになって興奮してただけでした 凛子ちゃんもハリセンでどつき
…だが不意に見せるデーモンシードNo6の異変には万太郎も気づく
縮こまりながら震え、よろめく姿の胸元にはジェネラル・ストーンがローブ越しに脈動するように激しく浮き沈み
No6の肉体が完全再生を遂げるまでは、ボルトマンがやつらの相手をすると息を切らせるNO6に笑みと共に告げる
するとそこに、悪魔達の入場から少し遅れてアイドル超人軍、スカーフェイス&ケビンマスクも巌流島に降り立つ
それを確認したボルトマンはリングのスイッチを入れ、ミートの体を入れた宝石箱を透明バルーンに入れ宙へと飛び立たせると
バルーン内部で宝石箱が破裂し、内部に収まっていたミート君の左足と頭部が露になる
ミートのパーツを目の当たりにし、万太郎も半狂乱で声を上げるがそれをイケメンが取り押さえ―――
「オレたちに任せるんだ 万太郎―――っ!」
その叫びと共に現れたのは、花道を颯爽と駆け抜けるケビンとスカーの二人組!
駆けつけるケビンの姿に、万太郎は彼が手にしていたミート君の右足にも気づく
そしてバリはんの血で濡れたその右足…ケビンもバリはんを偲ぶ思いと共に、自らのモチベーションのためにも
もうしばらく右足を自分の傍に置かせてほしいと願うケビン、万太郎もそれを快く了承
するとケビンと共に走るスカーは、相手の"ザ・デモリッションズ"に対抗しこちらも何かコンビ名を考えることに
「そうだなぁ~~~っ オレたちは今でこそ正義超人だがその根源はd・M・p…悪魔製造工場にある
人類を殲滅させ地球を支配するのが仕事だったオレたちが なんの因果か今や人間たち救出の急先鋒 正義超人だ…」
「…それはすなわちオレたちの体を巡る血が進化したこと…
そこでチーム名はブラッド・エボリューションズ(血の進化)はどうだ?」
「"ブラッド・エボリューションズ"
"B-エボリューションズ"か ちょっと面映ゆいがそいつはいただきだぜ!」
この一連の騒動が無ければ生まれなかったであろう最強タッグ、B-エボリューションズがここに結成!
こうしてザ・デストラクションズ VS B-エボリューションズの闘いが幕を開けようとするが
いまだ肉体改造が住んでいないNo6に代わり、先発はボルトマンが務めることに
肉体再生後の伝説のファイトを期待すると声をかけるボルトマンだが
その背後からB-エボリューションズの二人が奇襲のタックルを叩き込む!
二人の奇襲攻撃により、少し遅れて試合開始のゴングが鳴り響くと共に
二人のタックルの勢いでロープへと跳ね返るボルトマンに対し、ダブルエルボーを狙うB-エボリューションズ
だがボルトマンも待ち構える二人に対し、その身を反転させダブルオーバーヘッドキックで反撃!!
よろめく二人にさらに二人まとめてラリアートをぶち込む!!
正義超人界では大柄に属するケビンとスカーだが
それをたった一人で吹き飛ばすボルトマンのモンスターパワーには万太郎もおもわず目が点になっちゃう
倒れる二人に対しボルトマンは自らの力強さを誇示するように雄たけびを上げながら激しくドラミング
それに対しケビンとスカーは、わずかに目配せをすると…スカーが起き上がると同時にケビンは高く跳躍!
ケビンが上からボルトマンの後頭部にローリングソバット、スカーが足首への水面蹴りの同時攻撃を仕掛ける
さしものボルトマンも二人のツープラトン攻撃にはよろめいてしまうが、スカーもまだダウンはさせまいと
ボルトマンの巨体を抱え上げ、ロープにその首を引っかけながら橋のように水平な形を作ると
ケビンは逆側に走り勢いをつけると共に、スカーを踏み台にし飛び上がるとボルトマンの背中に勢いよくヒップドロップをぶち込む!!
d・M・p盟友コンビ、見事な息の合った動きでボルトマンのモンスターパワーをも凌駕して見せるが
そんな中、万太郎は二人の闘いではなくリングサイドのデーモンシードNo6に目を向ける…
「な…なぜだ?なんでパートナーがやられているのに救出に入らない…」
パートナーのピンチに動こうともしない様子にそんな疑問の声が浮かぶ万太郎
その疑問に答えることなく、なおも胸で脈動を続けるNo6ジェネラル・ストーン
脈動の影響が大きいのか苦し気に脂汗を浮かべながら震えるNo6、一瞬そのローブがはがれ素肌を晒すと、そこから腕輪のような装飾品が覗かせる…
<続く>
服のセンスもそうだが、この手のオシャレ企画であえてセイウチンを選ぶというのはチャレンジ精神の塊やなw
謎の6人目(もうほぼ確定?)もだがボルトマンもかなり強キャラアピールしてる感じあるな
これ本気でケビンも危ういかもしれん
デーモンシード達がジェネラルストーン与えられたのってつい最近じゃないのか
こいつらいつの間に歴戦のタッグみたいな扱いになってんだ
あの腕輪は・・・アシュラマンキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
そういや今までネプチューンマン出番なかったんか、ちょっと意外
ふと思ったけど、ジェネラルストーンの肉体改造って埋め込んだ超人を変化させるんじゃなくて
過去にいた悪魔超人を憑依させて肉体そのものを乗っとる物なんじゃないかなー
悪魔といえば取り憑きとかも定番要素だと思うし
それでも六番の正体がアシュラマンならボルトの言ってることがそれはそれででたらめになるけどw
アシュラのパートナーはサンシャインやろとw
第251回 伝説の最強悪魔超人復活!!
(*今回の扉絵はは超人コスチューム大賞発表第二弾)
モデルNo1 ウォーズマン・入場用コスチューム
(ライダースジャケットを着こんだスタイル)
「ハードなライダースもウォーズマンにはすんなり」
モデルNo2 ケビンマスク・入場用コスチューム
(大阪のおばちゃんが来てそうなヒョウ柄コート)
「ド派手衣装のケビンもまた良い」
モデルNo3 ジェイド・試合用コスチューム
(ジャケットアーマー装着の重装備スタイル)
「人間型超人のジェイドにジャケットアーマーを着させるミスマッチさが良い」
モデルNo4 ジャクリーン・パーティ用コスチューム
(ファーネックと肩当てをアクセントに、へそから下をシースルーにしたセクシー衣装)
「いかにもご令嬢といった趣」
モデルNo5 キン肉万太郎・入場用コスチューム
(胸元をV字に開き腹筋までさらけ出し、中心にKINマークの意匠を取り付けたコスチューム)
「胸のVが印象的」
モデルNo6 ボーン・コールド・試合用コスチューム
(胸元に背骨の骨組みを思わせる意匠を施したボディースーツ、顔の左半分をサイバーチックにあしらえ)
「ボーン・コールドの不気味さを倍増させる見事な衣装」
巌流島、ジェネラル・リブにて行われるデーモンシード軍VSアイドル超人軍のタッグ戦
試合の立ち上がりはアイドル超人軍、B-エボリューションズの連携で圧倒
その活躍に会場も大興奮、早くも勝利したかのようなケビン&スカーコールが高らかに響き渡る
…だが万太郎とクァンは、パートナーであるボルトマンのピンチに一切動く気配を見せないデーモンシードNo6に不審なものを感じる
「クァン これは一見デーモンシードNo6があたかもボルトマンを見限って救出に入っていないように見えるがそれは違うね…
むしろボルトマンの方が逆にNo6をリングに入れさせないよう
ワザとB-エボリューションズの技を自分ひとりで受けているように見える」
「エエ~~~ッ な…なんのために」
「…それはまだボクにはわからない… …ただひとつ言えるのは
No6は今 何かとてつもないものに刻一刻と変化しようとしている」
弱弱しく息を切らせながら、ジェネラル・ストーンの脈動を受けるNo6の姿に
倒れていたボルトマンもにやりと笑みを浮かべ、平然と立ち上がり改めて二人の前に立ちはだかる!
その姿に万太郎とクァンも、No6のため自らが盾になって二人の攻撃を受け続けていることを確信するのだった
苦しみうめく声を上げるNo6の姿に、いよいよ"伝説の肉体"が完成間近と見るボルトマン
そこにスカーは一向にリングに上がろうとしないNo6を挑発するも、それをボルトマンが真っ向から阻止!
強烈な体当たりに吹き飛ばされるスカー、さらにその巨体で二人まとめて圧殺せんと突っ込んでくるが
それに対しB-エボリューションズの二人はステトラジーCで対抗、突っ込むボルトマン目掛け二人もダッシュ
スカーは身を低くしてボルトマンの体当たりを回避し、ケビンは脇をすり抜けロープへと走ると
そこからボルトマンの両脚に鋭いタックルを放つと、両足を掴んだまま強引にフロントスープレックスで投げんとする!
ボルトマンの巨体をも持ち上げるスカーの怪力には凛子ちゃんらも思わず驚きの声が出る中
持ち上げたボルトマン目掛けロープに跳ね返ったケビンが飛び、投げ飛ばされようとするボルトマンの首をスタナー気味に捉え
その勢いで肩当ての鉄鋲をボルトマンの首筋に突き刺す、強烈なツープラトンをボルトマンに叩きつける!!
二人の活躍に会場も沸き立つが、その熱に浮かれNo6の異変には万太郎とクァンの二人以外誰も気づくことなく
NO6の異変に目をやると、弱弱しかった姿は筋骨逞しく変化しそれと共に力強い雄たけびが上がる…!!
「スカー ケビンよ ボルトを休ませるな ガンガンに攻めてやれ―――っ!」
「そうです ここは一気呵成に行きましょう!」
ガゼル、チェックもこの機に一気にボルトを押し切るよう声を上げるが、それに万太郎が異を唱える
「違うよ―――っスカー!ケビン!ひとまずボルトマンは放っておくんだ!
もっかの要注意人物はデモリッションズコーナーデーモンシードNo6だぁぁ―――っ!」
万太郎の言葉に、二人もNo6の異変に気付きコーナー側のNo6へと狙いを定めんとするが
B-エボリューションズのツープラトンを食らいながらも、立ち上がったボルトマンが強引に二人の突撃を遮る…!
「言っておくぜ~~~っ い…今から数分間は絶対おまえらにNo6の体に指一本触れさせねぇからなぁ~~~っ」
二人の体をネックハンギングツリーに持ち上げ、二人まとめてダブルチョークスラム!
万太郎のアドバイスで二人をピンチにしてしまい、怒りの凛子ちゃんもジャクリーンも万太郎の首絞めちゃうが
これしきでオレたちは参らないと、難なく立ち上がるB-エボリューションズの二人
再びボルトマンの首をケビンが捕えながら、スカーにステトラジーDを指示
ボルトマンの首を捕らえたままコーナーポストを駆け上がり、スカーもそれに合わせ傍のロープを駆け上がり
ケビンがコーナー最上段から、ボルトマンの首を捕らえたまま勢いよくダウンを奪い
無防備にさらけ出されたボルトマンの腹目掛け、スカーのスワロウテールが深々と突き刺さる!!
超パワーの持ち主であるボルトマンも、やはり二対一の不利はいかんともしがたいようだが
そこに突如、No6の声がリングに響き渡る! 気づけばNo6の体が強烈に発光していた…!!
「グガガ~~~ッ す…すまなかったな…ボルトマンよ
し…しかしお前の助けのお陰で わ…わたしはあの当時 そのままの肉体を完璧に取り戻すことができたぞ~~~っ」
そう声を上げると共に、No6はトップロープから武蔵、小次郎の決闘像へと飛び上がり
武蔵像の中へとNo6が入り込むと…武蔵像の顔の両脇から新たに二つの顔が、脇からは4本の腕が伸び始める!?
いったい何が起きようというのか、イケメンらも驚きの声が出る中、武蔵像にヒビが入り―――
「吹けよ無情の野分の風よ… 天知る…地知る 悪魔ぞ知る…
わたしが噂の 魔界のプリンスだぁあ―――!」
武蔵像を粉々に砕き、現れたのは悪魔の中の悪魔、アシュラマンであった!!
<続く>
アシュラが出たんじゃもうケビンとスカー負け確定じゃん
これは冗談抜きに、究極阿修羅バスター(仮)でスカー即死は確定的に明らかですね
ついに正体を現したデーモンシードNo6、その姿に場内の誰もが息をのむ中
高笑いと共に現れたその伝説の超人、三つの顔と6本腕を持つ異形の主の高笑いが響き渡る
「カ~~~ッカカカカ 魔界の王子<プリンス> ただ今降臨!」
リボーン
第252回 伝説の悪魔、21世紀に再生せり!!
No6がその正体を現すと共に、胸でまばゆい光を放ちながら脈動していたジェネラル・ストーンが体内へと吸い込まれていく
彼の姿には万太郎も何かとてつもないダークエナジーを感じるが、ふと、チェックは彼の正体にうろ覚えながら記憶があるようで…
「ワ…ワシが散々教えてやったことをすっかり忘れているようじゃな チェック・メイトよ
フッ…正義超人などになってしまうからそうなる…」
そこにチェックに声をかけるのは、今しがた巌流島にたどり着いたサンシャインヘッドであった!
まさかデーモンシードだけでなく、元祖悪魔超人まで参戦したのか!?
身構える万太郎だが、サンシャインに攻撃の意思はないと万太郎を止めるとサンシャインが彼の正体を高らかに語る
「そ…その超人こそ… "魔界の王子"アシュラマンだぁ―――っ!」
その衝撃の正体に会場内にどよめきの声が上がる
…アシュラマンの名はニュージェネレーションの皆も知っている
かつて史上最も多く正義超人に戦いを挑んだ悪魔超人、悪魔の中の悪魔とも異名され恐れられた伝説の超人である…!
・・・だがそこでチェックに疑問が浮かぶ アシュラマンの事はサンシャインから何度も聞かされていたが
アシュラマンは悪魔超人界に嫌気がさし、正義超人軍入りしたはずではなかったのか…!?
困惑の声を上げるチェックとは対照的に、友との再会に満面の笑顔で歩み寄ろうとするサンシャインだが
「ストップだサンシャイン それ以上わたしに近づくな!
わたしは確かに悪魔として帰ってきた…
しかし再びあんたと組んでやっていくとは一言も言っちゃいない…」
サンシャインを一瞥すらせず、そう突き放すアシュラマン
その態度にサンシャインも愕然とした表情が浮かびながらも
昔と変わらぬその態度に安堵の声で返すがやはりその内心は複雑そうで…
だが今のアシュラマンの姿には万太郎も一つの疑問が出てくる
アシュラマンは万太郎らの父の時代に猛威を振るった悪魔超人
本来ならサンシャイン同様、老いているのが当然なのだが…
目の前の彼は若く瑞々しい姿のまま、全く年を取っていないどころか万太郎らと同世代レベルまで若返った印象を受けていた
「カカカカッ… そう わたしにも老いはあった…」
万太郎の言葉にそう返しながら、老いさらばえた時の事を思い返すアシュラマン…
ある日、険しい山道を独り息を切らせて歩く老アシュラマン
だが地面が崩れ崖下へと落下していこうとする が、落下しようとするその体が不意に空中で止まる
それと共にいつの間にか、アシュラマンの手には悪魔のダイヤ、ジェネラル・ストーンが握られていた…!
「わたしはキン肉マンやテリーマン ロビンマスクらとしのぎを削っていたあの伝説の時代に
年齢もパワーもREBORN(再生)したのだ!
それもこれもあの方のジェネラル・ストーンのエナジーの賜物!
子のアシュラマン 今度はあなた様のREBORNのため 悪魔超人界の再建に心血を注ぐ所存でございます」
そう語りながら、宙に浮くミート君のボディパーツに頭を垂れるアシュラマン
それと共にミート君の頭と片足が"悪魔の将"を思わせる異形へと変化してしまう…!!
万太郎もその光景に悲鳴を上げながら、ケビンとスカーに早くミートのパーツを奪ってくれと願う
アシュラマンのREBORNが完了したことで、試合開始からロンリーバトルの続いていたボルトマンにタッチ
実戦は実に34年ぶり、王位継承戦でのサタンクロス戦以来のリングインである
まずはリングキャンバスの感触を確かめるように、小さなジャンプを繰り返しウォームアップ
「なんでぇなんでぇその古くせえ体の馴らし方は…今は21世紀なんだぜ~~~っ」
「そんなことは試合前に終わらせときなってんだ―――っ!」
体を慣らすアシュラマンに二人が一斉に仕掛ける!ステトラジーBを指示しながらスカーが強烈タックル
その体をゴリラスラムに抱え上げ、その首をトップロープに引っ掛け、うつ伏せ状態で水平の形にさせると
スカーの体を踏み台にして、ケビンが宙高く飛び上がりその背骨をへし折らんとするが
その寸前、アシュラマンは体勢を反転、腹部でケビンの体を受け止めると自らの体のバネでケビンの体を跳ね上げる
そのまま続けて両足を押さえるスカーの両肩に乗っかると、フランケンシュタイナーで空中にはね上げたケビンへとスカーの体を勢いよく激突させる!!
アシュラマンの凄まじいパワーには二人も苦悶の声が出るが、倒れるケビンをアシュラマンは不敵な笑みで見下ろしていた
「おまえがロビンマスクの息子か…教えてやろう わたしのパワーの秘密を…
これぞ悪魔超人の究極パワー 1000万パワーだ!」
「何度も言ってるだろう 今は21世紀だと
1000万パワーを超える超人などざらにいる―――っ!」
立ち上がったケビン、スカーの二人は続けて左右からの挟み撃ち攻撃を仕掛けるが
それに対しアシュラマンは、片側の3本腕でケビンの拳を脇固め気味に捕らえ
さらにスカーの蹴り足をキャッチし、瞬時にアンクルロックを極める!!
34年のブランクがありながら、二人を相手に圧倒するアシュラマン その魔技の冴えもフルスロットル…!!
<続く>
悪魔が律義に1人ずつで戦ってるのに正義サイドはタッチとか関係なく2人で戦いっぱなしに見えるんだが
このタッグマッチルールとかどうなってんだ
若返ることができるならずっと悪魔超人でいたサンシャインも若返らせてやれよサタン様
アシュラにフラれてショックなサンシャインがすごい可哀想に見えてくる不具合
1000万パワー超えも珍しくないように言うけどいたっけ
この圧倒的強さは惚れ惚れする、悪役だけど
やっぱり万太郎ら新世代よりもレジェンドたちの活躍のほうが心躍るものがあるわ
モンスターリボーン
第253回 鋼の肉体×経験=怪物、再生!?
たった一人でアイドル超人のツートップ、ケビンマスク&スカーフェイスを圧倒するアシュラマン
どうにか二人もその関節技から逃れようとするが…そんな動きにため息交じりに失望の声を上げる
「これが仮面の貴公子…正義超人No1の業師と謳われた"サー"ロビンマスクの息子とは思えない悪い動きだな…
脇固めは前方に回転すれば逃げられる… 親父から教わらなかったのか~~~っ ああ~~ん?」
アシュラマンの挑発に、ケビンは正しい逃れ方を試みず力ずくで技を外そうとしてしまう
・・・だがロビンマスクとケビンマスク親子の確執は超人オリンピック決勝での万太郎との闘いで解けたはずだが
だがケビンの幼き心の深層に刻まれたトラウマはそう簡単には消えないと見るジャクリーン…
「ア…アシュラの野郎 スカーとケビンの性格を掌握しそれを利用して闘ってやがる…
若返ったくせになんと老獪で狡猾な戦術を使いやがるんだ…」
「いやいやアシュラマンは確かに若い肉体に再生(リボーン)しましたが…その戦闘頭脳は58歳のまま
…若い鋼の肉体にベテラン超人の戦略と経験があわさった
つまりは36年前よりも遥かに強力なモンスター アシュラマンが誕生したという事になる~~~っ!」
ガゼルマン、チェックメイト二人の言葉に一同も思わず背筋が凍る…
「ウンウン ボクもよく思うもんね
今のボクの知識と経験を持ったまま小学生時代にタイムスリップしたら
テスト各教科オール百点の大秀才なのにって!」
「今の知識と経験を持って小学生になっても」「あんたは0点小僧よ―――っ!」
のんきなこと言ってる万太郎には凛子ちゃんとジャクリーンのダブル延髄切りがぶち込まれました
そう、アシュラマンはただ昔の肉体を取り戻しただけではない
屈強な肉体と巧みな知恵を併せ持った、恐ろしいモンスターとしてリボーンしたのだ…!
その後もアシュラマンの関節技から逃れることができず、さらに深く極められながら
アシュラマンは1000万パワーをフル稼働、スカー、ケビンの二人を容易く持ち上げ、お互いの体を強烈に叩きつける!!
…今の時代、超人の大型化が進み1000万パワーを超す超人などザラにいるというのに、アシュラマンの1000万パワーはまるで次元が違う
その凄まじいパワーに困惑の声が出る二人に向け、アシュラマンは高らかに叫ぶ
「数字は同じ1000万パワーかもしれんが現代の見てくれだけの悪行超人と違い…
わたしたち オリジナル悪魔超人は…
鍛え方が違う! 精魂が違う! 理想が違う! 決意が違う!」
アシュラマンの威容にスカーも思わず唸る声が出てしまう サンシャインもよく言ったと喜びの声を上げる中
立ち上がったケビンがジャンピングハイキックでアシュラマンの顔面を狙うが、6本腕の鉄壁ガードでブロックして見せるが
そのハイキックはオトリ、ガードを上げてガラ空きになったみぞおちに向け、ローリングソバットを突き刺す!!
みぞおちへの一撃を受け、怯むアシュラマンをすかさず肩車に持ち上げると
スカーが高く持ち上がったアシュラマンの首を刈らんとコーナー最上段からのラリアートを仕掛けんとするが
その寸前、コーナー背後の場外にいたボルトマンが両肩から放電!スカーの全身に電流を浴びせる!!
そのまま帯電させたスカーの体を宙に浮かせ、場外へと投げ飛ばす…!!
「ボルトマンよ 悪かったなぁ~~~っ わたしのリボーンのために今までおまえの実力を発揮させられなくてよ~~~っ!
今度はおまえのショータイムの番だ―――っ!」
それと共にアシュラマンもケビンの肩車から脱出、その背中をドロップキックで蹴り飛ばすと
アシュラマンは三面を笑い面から"冷血"へと変化すると共に、6本腕を振るい竜巻地獄を放つ
その腕から放たれた暴風により、宙へと舞い上がるケビンの体を背後からキャッチすると共に
アシュラマンの指示を受けたボルトマンもそれを追い宙へと高くジャンプ
だがボルトマンはジャーマンスープレックスに捉えられたケビンではなく、アシュラマンの体をキャッチしてしまう
そしてケビンの体をジャーマンスープレックスで投げようとするアシュラマンは、さらにボルトマンがジャーマンスープレックスを仕掛けることで
通常のジャーマンの何倍もの加速を加えたツープラトン攻撃、デモリッション・ジャーマンを放つ!!
<続く>
ステカセやカーメンなんかも理想や決意が違ったんだろうか
ステカセが復活してイリューヒンやバリアフリーを圧倒したらそれはそれで盛り上がりそうだけどw
> 鍛え方が違う! 精魂が違う! 理想が違う! 決意が違う!
このシーンカッコいいんだけど板にそのままダンベル縛り付けてるジャンクマンでちょっと笑ってしまうw
第254回 ミートの救出にプライドは無用!!
二人がかりで仕掛ける驚異の二段重ねジャーマンがケビンの脳天をリングに叩きつける
その技の凄まじさもさるものながら、ボルトマンとアシュラマンの見事なコンビネーションも目を見張るものがある
まるで何十年もコンビを組んでいるかのようだが…そんなジャクリーンの言葉をサンシャインが鼻で笑う
「ケッ 正義超人なら汗水たらして何度も試合を重ね 連携の稽古と試合経験を積まねばいっぱしのタッグチームにならねえが…
一流の悪魔超人には連携の稽古も試合経験もいらねえ
一度リングへ上がればアイコンタクトだけで高度なツープラトン攻撃が可能だ」
二人のツープラトン、デモリッション・ジャーマンの直撃を受けたケビン
タフさで鳴らしたケビンもその一撃にはダウンを喫してしまう
そして倒れたケビンの姿に、笑い面に戻したアシュラマンとボルトマンの高笑いが響きわたる…!
その姿に凛子ちゃんらも必死に応援の声を送るが…
ふと、ジャクリーンはケビンのピンチにどこか笑みを浮かべる万太郎に向けて告げる
「万太郎 さっきから一言もないけど
あなたまさか 超人オリンピックであなたを倒したケビンマスクがダウンして いい気味だと思っているんじゃ?」
―――その指摘に万太郎はその目を見開きながら、あの敗北とその後のうらぶれた日々を思い返す
だがそんなことあるわけがないと、その考えを否定するように首を振るが……
そこでどうにか起き上がろうとするケビンに気づくが、カウントセブンに入ってもいまだ立ち上がることができず…
そんなケビンに向け、場外のスカーがタッチ交代の手を差し伸べるが
プライドの高いケビンはそのタッチを躊躇しその手を引っ込めてしまう…
「おまえの性格には自分の危機を他人に…救ってもらいたくないのはよくわかる…
しかし今はミートのボディパーツを救うことがオレたちの責務だ!
おまえの意地のためにボディパーツ奪還に失敗したら 先の闘いで散っていったアイドル超人の仲間たちに申し訳が立たねェだろう!」
「! ハ…ハンゾウ… イリューヒン… ……バリアフリーマン…」
闘いの中で散っていった仲間の姿を思い返すケビンマスク
そして皆が一丸となってミート君を救わんとするその心に触れ、万太郎も涙がにじむ
「フッ…全パーツが戻りミートが息を吹き返した時
そこに元悪行超人のオレたちが立っていたら あいつさぞかし吃驚するだろうなぁ」
冗談交じりにそう語るスカーにケビンも思わず笑みがこぼれる
そしてカウントエイトでスカーのタッチ要請を受諾、ギリギリのところでスカーとの交代に成功する!
大興奮の雄たけびを上げながらリングへと上がらんとするスカーだが、アシュラマンもリングインを阻止せんとするも
その妨害を先読みしていたスカー、アシュラマンのボディにロープの反動を利用したドロップキック"619"を繰り出す!!
コーナー側まで吹き飛ばされたアシュラマン、ここはデストラクションズもボルトマンに交代することに
だがスカーも間髪入れずリングインしたボルトマンの顔面目掛け、フライングニールキックの一撃!
雄たけびと共にスカーは、リングサイドのケビンに声をかける
「オレもおまえの"無敗伝説"<アンディフィーテッド>は守ってやりたいからな
なぜならその"無敗伝説"<アンディフィーテッド>に最初に土をつけるのは このオレになりたいからだ…」
そう言って笑みと共に、スカーはケビンに向け親指を立ててみせる
・・・二人の熱い友情を目の当たりにし、万太郎たちの瞳からは大粒の涙が溢れ出る…
「み…みんな なんて素敵なやつらなんだ…
そ…それに比べてこのボクは…なんてなんて小さい超人なんだぁ~~~っ」
自身に浮かんだ考えの戒めのように、涙と共に万太郎は自分の顔を自分で殴りつけるのだった
そこへボルトマンの巨体で放たれるダブルジャンピング・ニーパットに対し
スカーはボルトマンの曲げた両膝に狙いを定め、その膝裏に自身の両腕を差し入れ
その勢いを生かした反り投げでボルトマンをリングに叩きつける!!
ボルトマンの醜態にサンシャインも声を荒げる一方、アシュラマンは余裕の笑みで高みの見物
「あせるな…あせるな このボルトマンわたしが買っている男… ここからが本領発揮だ」
ダウンしたボルトマンに向け、高く飛び上がりスワロウテールを突き刺さんとするスカーだが
それに対しボルトマン、自身のドレッドヘアを一本抜くと風船のように膨らませ
あっという間に巨大電球が出来上がると共に、胸板に現れたソケットの差込口に電球を突き刺すと強烈に発光!
その光に視界を奪われたスカー、スワロウテールの狙いを外しリングへと突き刺してしまう
深く突き刺さったスワロウテールにより身動きが取れないスカー、ボルトマンが両腕を押さえると
リバースフルネルソンで勢いよくぶん回しながら、自らの体をブリッジの体勢にさせ
激しくぶん回した勢いのスカーが、ボルトマンの腹筋の上でそのまま回転
そしてそこから高速回転で宙へと舞い上がるスカーの体が、ジェネラル・リブの柱に激突してしまう!!
<続く>
これだけド迫力パワー!な感じのやつでも
無駄な手続きを踏むおかしなギミックからは逃れられんのか
今回のボルトの技はカプコンかSNKあたりがパクりそうw
悪魔は何かしらギミック付けるのがファイトスタイルなのかもしれんな
なにせジャンククラッシュ以外技のないジャンクマンですらダブルフェイスなんて手があるくらいだし
1000万パワーで知られるバッファローマンもゼロパワー、悪魔霊術と搦め手持ちである
しかしそうなると、本当に身一つの超パワーだけで闘う超人って、実はマンモスマンだけなんじゃないか、とふと思った
第255回 見えた!打倒悪魔超人タッグの秘策!!
ボルトマンの大技、メガヘルツ・テンペストを受け吹き飛ばされたスカーがジェネラル・リブに激突
そして落下するスカーを、宙へと飛び上がったボルトマンが背中越しにつかみ上げ、リングへと叩きつける!!
アシュラマンも強いが、ボルトマンも同格と言えるほどの実力者…ケビンに続いてスカーまでもダウンを喫してしまう
倒れたスカーにボルトマンも高笑いを上げながらドラミング、その威容にはサンシャインも思わず感嘆の声が漏れでていた
ケビンもすぐにスカーを助けるべくリングに上がろうとするが
先ほどのデモリッション・ジャーマンで受けたダメージの影響はまだ大きく、思わず激痛にうずくまってしまう
身動きの取れないケビンにとどめを刺すべく、リングサイドへと足を向けるボルトマン
だがそれを息も耐え耐えになりながらも、スカーフェイスがその腕をつかみ阻止せんとする…!
「やれやれ オレの強さは骨の髄まで思い知らせたはずなのに…
性懲りもなく立ち上がってきやがったか」
「あ…ああ…まともにぶつかったんじゃあ 陥落できないことはわかっている…
し…しかしおまえのように徹底的に対戦相手について研究し尽くしているタイプは ある一点モロいところがある」
顔面を血まみれにしながら、そう返すスカーにボルトマンも苛立ちの声と共にラリアートをぶち込まんとするが
その一撃を前転ジャンプでアクロバティックに回避しながら
スワロウテールでボルトマンの胸板を引っ掻くとともにボルトマンの肩口に乗っかる
「自分のデータにない技でこられるとモロい!」
すかさず繰り出したスカーのその技は、ケビンの得意技、ロイヤル・ストレッチ!!
予想だにしなかった攻撃にボルトマンも対応できず完全に極められてしまう
彼の見事な頭脳プレーにアシュラマンもさすがは万太郎をあと一歩まで追い込んだ超人と頬杖を突いて呟く
だがボルトマンも持ち前のパワーで逆にスカーの両足を締め上げんとするが
そこへケビンマスクが飛び出し、身動きの取れないボルトマンのどてっぱらに鋭いカンガルーキックをぶち込む!!
これだけの猛攻を加えれば、ボルトマンの力の源であるエレトリックパワーも尽きるころだと見るケビンだが
その甘い見通しを鼻で笑うボルトマンは、自身の電力は宇宙探知機にも使われているプルトニウム電池で賄っていることを告げる
「優等生のおまえらならわかるだろう プルトニウムの半減期は2万4千360年…
つまりオレを形成するエレクトリックパワーは半永久的ってことよ」
半永久レベルのエネルギーを持つというボルトマン その言葉に一同も戦慄
それと共にボルトマンの体に更なるパワーがみなぎるかのように、両肩のコイルが発光し強烈な電撃を放つ!!
ボルトマンの電撃攻撃を食らい、たまらずリング内へと落ちようとするケビン
だがそれをアシュラマンが捕獲し、それと共にエレクトリックパワーでスカーを引き剥がすボルトマン
体勢を立て直したボルトマンが、空中へと吹き飛ばしたスカーを追いその身を押さえ
アシュラマンの方はトップロープ上でケビンマスクを捕らえ、そこからアシュラマンのパワーボムと
ボルトマンのエクスプロイダーが同時に仕掛けられ、両者の頭を強烈に激突させる!!
「地獄のコンビネーションβ―――っ!」
デモリッションズのツープラトン攻撃に、ケビンとスカーもダブルダウン
二人のナイスコンビネーションにお互い手を叩き笑みを返すデモリッションズだが
その強烈な一撃をまともに食らいながらも、スカーはボルトマンの巨体にしがみつく形で必死に起き上がろうとする…!!
「な…なんでェ~ッ なんでここまでガンバれる?」
「こ…この闘いは…元・悪行超人のオレにとっては正義超人としてのデ…デビュー戦…
へ…ヘタ打つわけにはいかねぇんだよ!」
するとスカーは自らの額の仮面、マッドネスマスクを目元へと下ろし装着
そのマスクを身に着けることで、普段は60%の抑え目ファイトに徹するスカーの中に眠っている魔性のエナジーが全開になる!
「ファ~~~ハハハ 見えたぜ―――っザ・デモリッションズ打開策が~~~っ」
高らかに叫びながら、飛び上がるスカーは逆さ状態に反転しながらスワロウテールを伸ばし高速回転
だがその一撃はデモリッションズに刺さることなく、四方のリングロープの表面を切り裂いていく!?
それと共に切り裂かれたロープの表面部分を体に張り付けるように身に纏う 果たしてこれがどうデモリッションズ打開策につながるのか…!?
<続く>
>>426 ダブルフェイスがギミックなら
ビッグタスクやノーズフェンシングなんか完全にギミックだろ
ビッグタスクなんか回転、枝分かれとかするんだぞアホ
>>429 あー、ビッグタスクがあったか…完全に失念してた、すまぬ
しかしそうなると本気で自分の力だけで闘うパワー自慢って思い浮かばんな
・・・ちょっと苦しいがカナディアンマンくらいか?マジで
やっぱり今の悪魔でも友情はあるんだなw
ツープラトン成功でお互い手を叩き合う所なんかは敵のハズなのにちょっと微笑ましく見えてしまう
自らのスワロウテールを使い、リングロープを覆うカバーを切り裂いていくスカー
その反動でカバーが自らの全身へとピッタリ張り付き、スカーも苦悶の声が漏れ出てしまう
そしてスカーの姿は、ロープカバーが全身に絡み隙間なく覆いつくされた無残なものと化してしまう…!!
第256回 悪の力を凌駕する 正義のコンビネーション!!
そんなスカーの姿に小ばかにした笑い声をあげるデモリッションズだが
一方ケビンの方は、今のスカーの姿にその狙いを見抜いたように笑みが浮かぶと共に、いったんリング外へと退避
スカーの運命も風前の灯火と見たアシュラマンも自軍コーナーへと下がり、リング上はスカーとボルトマンの一騎打ちとなるが
リングカバーに全身が覆われたスカーは、なすすべなくボルトマンの元へと落下していく…!
そして落下するスカーに向け、ボルトマンはパワー全開!!両肩のテスラコイルから高圧電流を放つ!!
その凄まじい電流の光に包まれるスカーの姿に、誰もが彼の感電死を予感させてしまうが…
・・・そこでいち早く、リング上の異変に気付いたアシュラマンが驚愕にその目を見開く
なんとボルトマンの放つ電流は、スカーの体を避けるように弾かれその攻撃が通らない!?
「て…てめえ何をしやがった~~~っ」
「バカめ ゴムは電気を通さねえ絶縁体だぁ―――っ!」
そう、リングカバーの素材はゴム製 それを全身に巻き付けることでボルトマンの電気攻撃を防いだのだ!
決してスカーは錯乱していたのではなかったのだ 困惑の声を漏らすボルトマンに、ケビンとスカーの二人も笑い声を返すと共に
ボルトマンの肩に乗っかるとその首に片腕を巻き付け、スイングDDTで頭を引っこ抜きリングに叩きつける!!
見事逆転の一撃を決めるスカーであったが、そこで体力が限界にきたかのように片膝をついてしまう
やはりここまでのデモリッションズの攻撃を受け続けたダメージの蓄積が相当なものであったと見る
ケビンの方もいまだ回復しているとは言い難く、せっかくのチャンスだというのに…万太郎も頭を抱えて嘆いてしまう
そしてめざとい悪魔もスカーの不調を見逃さず、倒れるスカーにダブルハンマーを叩き込まんとするボルトマンだが
そこへリング外よりケビンがリングイン!倒れるスカーの背中を踏み台にし、ボルトマンの顔面にシャイニング・ウィザード!
ボルトマンのカットに見事成功するが、ケビン自身も立っていられないほどの具合のはず 万太郎らも内心気が気でなく…
さらにそこへアシュラマンもラ・ケブラータで飛び出しボルトマン救出に入らんとするが
飛び込んできたアシュラマン目掛け、スカーは背を向けてバク転から放つオーバーヘッドキックで返り討ちにしてみせる!!
パートナーを場外に叩き落され、怒りのボルトマンがスカー目掛け突っ込むも
それをケビンの片足タックルでボルトマンの突撃を阻止、さらに手負いの体でありながらボルトマンの巨体を持ち上げる…!
そこから肩車の形でコーナーポストへと上がり、スカーにステトラジーGを指示
だがスカーも無茶だと声を上げるが、聞き入れることなくボルトマンを持ち上げたまま空中高く舞い上がり
そのまま体を反転させ、スカーの元へとボルトマンの体ごと突っ込んでくる!
やむなくスカーもケビンの呼び掛けに呼応する形でジャンプし、ボルトマンの頭をブレーンバスターの形でキャッチ!
加速のついたブレーンバスターで、ボルトマンの脳天をリングへと突き刺す!!
―――だがそのツープラトン技でケビンも体力の限界、力尽きたケビンが頭からリングへと落下してしまう…!
それと共に場外からはアシュラマンの笑い声が響くのに気づき、スカーがそちらに目を向けると…
「わ…わたしを場外に叩き落とすとは…い…いい度胸だ…
過去 最も正義超人を震撼させた魔界のプリンスの恐ろしさ… い…今から骨の髄まで…
…思い知らせてやる…」
場外からリングへと戻るべく、リングロープを掴み顔を出すアシュラマン
だがその顔は先ほどまでと違い、怒り面の形相へと切り替わっていた…!
<続く>
さすがにケビン無双もここまでか
アシュラも怒り面で本気になったことだし、そろそろどっちか死にそうやな
第257回 "悪の伝説<レジェンド>"に屈せず!!
場外に落とされたアシュラマンがリングへと戻ると
それまで冷酷な嘲笑、笑い面を浮かべていたアシュラマンの様相が一変
その顔が不動明王を彷彿とさせるド迫力の顔、"怒り"の面へと変化していた
……一同もその怒り面から醸し出す、只ならぬ雰囲気に表情が強張る中
彼らの反応に、嘆きの声を漏らしながら涙を流すサンシャインの姿もあった
「な…嘆かわしいのう…その昔…レジェンドたちを震え上がらせたアシュラマンの阿修羅面"怒り"を
ニュージェネレーションどもが誰も知らんとは…歳月とはなんと残酷なものか…
ウヒッウヒッ く…悔しくもあるが…も…もう二度と見られないと思っておったアシュラマンの"怒り面"を拝めて嬉しくもある」
そして怒り面のアシュラマンがボルトマンとタッチ交代、トップロープを大股議してリングイン
伝説の"怒り面"の闘いが見れるとあって、ボルトマンもリングサイドに戻りながら喜びの声が上がり
対峙するスカーも、その威容に完全に吞まれ気圧されるように後ずさりしてしまうが…
後退するスカーの足が、倒れていたケビンに当たり…雄たけびを上げながら倒れるケビンにスライディングキック!
判失神状態のケビンを一旦自軍コーナーへと退避させながら、スカーもアシュラマンと対峙する覚悟を決める!!
「な…何がレジェンドを震撼させた"怒り面"だ…
オレたちニュージェネレーションの売りはそういう過去の悪魔超人や残虐超人の脅威をこの目でみることなく育ったところ!
つまりは何物にも恐れを知れずに向かっていけるところだ―――っ!」
全身に纏っていたゴム片を剥ぎ取り元の姿に戻りながら、アイドル超人軍リーダーとしてアシュラマンに挑まんとするスカー
それを前にアシュラマンも目を見開きながら、流れるような動きで構えを取り、スカーに向け掌底を放つ
だが一発目を避けたところで、続けて放つ2,3本目の腕の掌底がスカーのボディを襲い
"マッドネス"スカーフェイス、"怒り面"アシュラマンの怒涛の攻撃にダウンを喫してしまう
そこからフライング・ボディプレスを狙うアシュラマンだが、スカーも意地を見せ立ち上がり
落ちてくるアシュラマンの体をすかさずキャッチ、そこからデスバレーボムに返すが
だがその仕掛けは見せかけのトラップ、瞬時に技を腕ひしぎ十字固めに切り替える!
見事なフェイクで罠にかけたスカーだが…ボルトマンはアシュラマンのピンチを前に余裕の笑みで救出に入ろうとしない…!?
「過去の悪魔超人の脅威を知らないから 自分たちは恐れる者が誰もいないだと~~~っ?
過去の悪魔超人の脅威を少しでも知っておいた方が なんでボルトマンがああして余裕で笑っていられるのかわかったものを…
十字固めなんて技は 腕が二本の普通の超人にはかかるんだろうが 6本もあるわたしには容易にかかりはしない…」
するとアシュラマン、空いている二本の腕で十字固めを極めているスカーの左右の手首を掴み上げ、力ずくで外してしまい
技が外されたと同時に、その腕でスカーの頬目掛け強烈な鉄槌を叩きつける!!
その一撃で頬が陥没してしまうスカー、さらにそこから六本腕を駆使したグラウンドの関節技、阿修羅金剛絡みに全身を締め上げられる…!
…もはやアシュラマンの猛攻を前に、スカーも次第に意識が遠のいていくが
そこへスカーへと呼びかけるのは…デモリッションズの技を受け今だ虫の息状態のケビンマスク
それでも同じく虫の息状態のスカーへと交代のタッチを差し伸べんとする スカーもどうにか手を伸ばそうとするが…
…宙に浮くミート君のパーツに気づいたスカーは、自らケビンのタッチを拒否してしまう
それと共に自身に残ったパワーの全てを使い、強引にアシュラマンのクラッチから顔と両腕を引き抜くと共に
そしてスワロウテールを掴まれている部分は、自らテールごと背中の皮を剥がすことで強引に技から抜け出す…!!
あまりに強引なスカーの脱出に、観客たちからも悲鳴が上がり万太郎とケビンも思わず青ざめてしまう
「ク…ククク… ミ…ミートのボディパーツ奪還の手柄はこ…このオレの手で実現したいからな…
し…心配するな…オレは…悪魔ども退治のために ちゃ~~んと最高のフェイバリットをお…温存してある…」
背中を血まみれにしながら、アシュラマンへと猛然と突撃を仕掛けその体を掴みながら宙へと飛び上がると
そこから繰り出したのはスカーフェイスの伝家の宝刀、アルティメット・スカー・バスター!!
<続く>
サンシャインの涙はこっちもどことなく胸にくるものがあるな
まさか今になってアシュラマンの活躍がまたみれるなんて本当に思いもせんかったわ
…贅沢言えばまたキン肉マンやらテリーマン達レジェンドの活躍も見たいもんだなあホント
第258回 "究極技"<アルティメット>が"究極技"<アルティメット>に散る!?
ついに繰り出されたスカーフェイス最大の必殺技、アルティメット・スカー・バスター
あらゆるバスター技の中でも究極の破壊力と美しさを持つといわれる大技
その技はかつてテリー・ザ・キッド、ジェイドの二大強豪正義超人をも下したという確かな実績もある
自らの体を傷つけながら、デモリッションズの攻撃を受け続けたのも全てはこの大逆転を狙ったものとみるジャクリーンだが
ふと、その隣で涙が浮かぶ凛子ちゃんの姿に気が付く
「ゴ…ゴメンなさい… だ…だってスカーフェイスって二年前までは泣く子も黙るd・M・pの超凶悪行超人だったんでしょ…
そんなスカーがみーよのボディパーツ奪還のため 正義超人入りしたといっても ズ~ッと信用できなかった…
…うわべは正義超人のフリをしていつ悪魔超人軍に寝返るかと内心不安でならなかった
当然 アルティメット・スカー・バスターの凶刃もケビンマスクに向けられるものと思ってたし…
でもこれを見てハッキリしたわ スカーフェイスは立派な正義超人の一員であることが…
こ…この涙は人を見る目のない私の スカーに対するゴメンなさいの涙なの」
「スカーの事を疑ってたのは 凛子ちゃんだけじゃないよ ボクだって…
さあ 応援しようよ 新しい正義超人軍戦士を!」
万太郎が声を上げると共に、皆が一丸となって盛大なスカーコールを送り届ける!
…そのスカーコールを受け、スカーフェイスはマッドネスマスクが解け穏やかな笑みが浮かぶ
二年前、彼がまだ悪行超人としてやっていた頃は万太郎が仲間たちの声援で力をみなぎらせていくのがどうしても理解できなかった
だが今はその力の出所が良くわかる…仲間の声援は、挫けかけた心を癒す何よりの宝である
が、アシュラマンはそんな心穏やかなスカーに向けてこう返す
「…心を癒す?…そうかぁ? …わたしには十分に血も汗を流し切った超人を…
もっと働け…もっと働けとせき立てる オレたちよりタチの悪い悪魔の声に聞こえるぜ…」
…ボルトマンもサンシャインも、アシュラマン最大の危機だというのにまるで動く気配がない
その様子にケビンも困惑が浮かぶが…そこでリングに滴り落ちる血に気が付く
その血は先ほどスワロウテールごと背中を剥ぎ取った、スカー自身の背中から溢れ出る血であった…!
もはやスカーは出血多量で意識も混濁、目の前に浮かぶミートパーツも歪んで見えるが
そこへリング上にこだまする大観衆のスカーコールにより、かろうじて気力を取り戻す
「い…いいもんだなぁ…大観衆全てのオレへのコール… し…しかし最初で最後の…」
微かな笑みと共に長い空中制止の溜めを破り、今スカー・バスターが降下体勢に入る!
そしてその一撃がリングへと叩きつけられようとするが、次の瞬間目の前の光景に万太郎らは驚愕し悪魔は笑みを見せる
なんとアシュラマンは、ジェネラル・リブの柱を極められていない4本腕で掴むことでスカー・バスターの落下を防いでいた…!
その光景をあざ笑う悪魔達だが、スカーもまだ自分の技は破られてはいないと返す
たしかにキャンバスに叩きつけることこそできなかったが、スカー・バスターの体勢事態はいまだ盤石
どうにかアシュラマンの腕を離すことさえできれば、スカー・バスターはそのまま完成するという事!
だが逆に、スカーの方が先に力尽きその態勢が崩れてしまうという事もありうるが・・・
するとアシュラマンはスカー・バスターに関して、この技が最高のバスター技としているのは首に巻きついている三角締めにあると語る
この三角締めが脱出不可能を実現しているが、逆に言えばこの足さえ外してしまえば簡単に脱出可能というモロさも指摘
それと共にアシュラマンは怒り面の大口をさらに大きく大きく開けると…
その大口を勢いよく閉じて、自身の上下の葉を顎ごと木っ端みじんにくだいてしまう!?
自ら顔面を潰すことで顔面のサイズが縮まり、両足のフックからできた僅かな隙間からその頭を抜け出す!
それと同時にジェネラル・リブから両手を離し、逆にスカーをキン肉バスターに似た一つの技へと固めていく…!
それこそ幾多の正義超人を血祭りにあげたアシュラマン最大の必殺技、阿修羅バスターとサンシャインも満面の笑みで語るが
「最高のフェイバリット?あわてるなサンシャイン わたしの阿修羅バスターは日々変化していて…
36年たった今でもまた さらに最高に近づき改良が加えられたぞ
そう…究極の破壊力を持ち 究極の美しさ<フォルム>を持つバスター中のバスターは… わたしの阿修羅バスターにこそふさわしい冠かもしれない…」
するとアシュラマン、阿修羅バスターの体制のままピーンと両足を伸ばし
その脚をスカー・バスター同様相手の首をロック!その態勢のまま勢いよく、リングへと落下しその大技をスカーへと叩きつける!!
「アルティメット・阿修羅バスタ―――ッ!」
その一撃を受け、スカーも血反吐を上げてリングへと崩れ落ちようとするが
スカーの頭部のトサカを掴みダウンを許さぬアシュラマン、それと共にボルトマンも悪魔の高笑いを上げリングへと上がろうとする…
「アシュラ"怒り面"の『野辺の送りのお題目』は完全に終わっちゃいない~~~っ
あとひとつ おまえをあの世へ送る大事なお題目が残っている~~~っ」
<続く>
>「…心を癒す?…そうかぁ? …わたしには十分に血も汗を流し切った超人を…
もっと働け…もっと働けとせき立てる オレたちよりタチの悪い悪魔の声に聞こえるぜ…」
今回はアシュラマンのこれがちょっと考えさせられるものがあるな
無責任なエールで限界超えさせて、というのは昨今の過労死問題にも通ずるものがあるように思えてくる
やはりアルティメットで返されたな…
しかし今回はマジで打開策が見えんな、実際万太郎はどうやってこれを攻略したもんか
第259回 命を懸けて守れ!正義の叡知!!
アルティメット・阿修羅バスターをうけ、失神状態と化したスカーを無理やり引きずり起こすアシュラマン
だがもはやスカーが立ち上がれないほどの虫の息状態なのは誰の目から見ても明らか
すぐにKO勝ちを宣言すれば、アシュラマンの勝ちが決まるというのに…凛子ちゃんも声を上げるが
その「虫の息」との言葉にアシュラマンが反応する、スカーの青色吐息を耳を澄ませて確認すると共に
自分たち、悪魔超人の勝利とはいかなるものかを会場の皆様に高らかに告げる
「悪魔超人の勝利の定義は相手を完全に叩きのめすこと… 少しの息をさせることも許されない…」
「む…虫の息もさせないって…」「・・・死!」
だがそうはさせまいとガゼルマン、チェックメイトもリングに上がり助けに入ろうとするが
やはりここでもゲートバリアーが張られており、無情にも正義超人の行く手を阻む
それと共にリングインしたボルトマンに処刑の準備をさせるべく、エレクトリックパワーを作動
強烈な電撃がほとばしる中、ただ一人その処刑を阻もうとするのは…タッグパートナーのケビンマスク
しかしどう見てもケビンも到底戦えるような状態ではないが、それでもケビンは最後の力、メイルストロームパワーを―――
「動くなケビン! そ…それ以上動くことは チ チームリーダーのオ…オレが許さん~~~っ」
だがそこでケビンのメイルストロームパワーを止めるのは、今まさに悪魔の処刑を受けんとするスカーフェイスからであった
「ケ…ケビン おまえが…メ…メイルストロームパワーを使うのはここではない…
お…おまえがその最高のパワーを出すのは…ミ…ミートのボディパーツを救出する時だ…
し…将来の人類の平和維持を考えると…ミートの天才的頭脳は…オ…オレの命よりも ぜ…絶対に必要不可欠なものだ~~~っ!
そ…その超人界の至高であるみ…ミートのボディパーツ奪還のためにも お…おまえのメイルストロームパワーはな…なんとしても残してお…おくんだ…」
スカーの言葉にケビンも思わず唸り声が出ると共に…リング脇の右足を見て
ミートのボディパーツを取り戻し散ったバリアフリーマンの最後を思い返す…
だがスカーもただでやられはしない、半死の状態ながら懐から取り出したのは先ほどボルトマンの電撃を防ぐのに使ったリングカバーの破片
このゴム片、ラバードレスを身に纏うことでボルトマンの攻撃を凌がんとするスカーだが…
「見事な啖呵きりだが続きはあの世で閻魔にでも聞かせるんだな―――っ!」
六本腕でパイルドライバーの形を作りながら両腕も拘束しスカーの身動きをとれなくさせると
ボルトマンの胸に巨大な四角い大穴、「魔の四角窓」<ファタール・スクエア>を展開
それと共にドレッドヘアの一本を膨らませ、大穴にはめ込む扉を作り出し、準備完了
「地獄のコンビネーション Ω!」
そこからスカーの体をその四角穴へと放り込まんとするアシュラマン
両脚からボルトマンボディの四角窓へとスカーフェイスが吸い込まれていくが
だがスカーの全身を包むゴムは絶縁体、ボルトマンの攻撃は無効化できるはず、だが…
突如スカーがその攻撃に悲鳴を上げる!? 気づけばスカーの両脚が突入した四角窓からは凄まじい沸騰音が響いていた…!!
苦しみの声を上げるスカーに向け、ボルトマンは魔の四角窓のメカニズムを解説
ここから放出されているのは電子レンジに使われるマイクロウェーブの何万倍の代物
「知っての通りゴムは電気を通さねぇかもしれねえが…
マイクロウェーブってやつはビニールやガラス 陶器 耐熱性プラスチック ゴムなどは通過してしまう!
そしてマイクロウェーブは『水の分子を揺り動かす』という特徴がある
揺り動かされた分子は周囲の分子と激しくぶつかり合い熱を発生する
電子レンジを想像しな 器はなんともねえが中の水分を含んだ食品はマイクロウェーブによって温まるって寸法だ…」
すなわちスカーの体が、電子レンジに入れられた食品と同様の代物
表面のゴムはマイクロウェーブを通過し何の影響もないが、スカーの体はその影響で体内から沸騰されているのだ…!
このままボルトマンのマイクロウェーブを受け続けてはスカーの体が完全に消滅してしまう!
ケビンもその身を引きずりスカーの助けに入ろうとするが…それをスカー自身がスワロウテールの破片を投げつけ救出を阻む…!!
「く…来るなケビン… い…今まさにこのスカーフェイスが最初で最後の せ…正義超人としての責務を…
命を賭して ま…まっとうしようとしているのにそ…それを無にさせるつもりか…
お…おまえは…い…生きて… キ…キン肉万太郎と最強タッグを け…結成して…
ザ・デモリッションズにせ…雪辱を果たすんだ…
ケ・・・ケビンよ・・・ ようく見ておけ・・・ そしてこの技の打開策を考えるんだ・・・
あ・・・あばよ・・・」
そしてスカーの体は完全にファタール・スクエアへと飲み込まれ、最後にケビンへと親指を立ててみせながら、その身が完全に消滅してしまう
あとに残されたのはスカーが身に纏っていたラバードレスと、マッドネスマスクのみ…
それと共にザ・デモリッションズの勝利を告げるゴングが高らかに鳴り響き、悪魔の勝利を称えるのであった
〇 ザ・デモリッションズ【悪魔超人】
(再生アシュラマン&ボルトマン
VS
● B-エボリューションズ【正義超人】
(スカーフェイス&ケビンマスク)
これで決着か…スカーは残念だったがケビンの方はしっかり生き残ったし
ラストの言葉を見るに万太郎とのタッグでリベンジマッチかな
ラストの消え方のせいでスカーがI'll be backしそうに見える不具合w
超人タッグは2人をKOしなきゃ終わらないんじゃなかったか?
ケビンはあれでKO扱いされてんのか?
第260回 正義超人"新タッグ"結成に暗雲!?
ここまでの闘いで勝利を飾り、次々とミート君のパーツを取り戻してきたアイドル超人軍だったが
闘いの聖地、巌流島で最強タッグ、B-エボリューションズが悪魔達により敗北
始めてミートのボディパーツ奪還に失敗を喫してしまう…
それと共にボルトマン、アシュラマンはミートのパーツを収めた透明バルーンを破壊し回収
入れ替え戦準優勝の実力者スカーフェイスと、超人オリンピック優勝者ケビンマスクの敗北は会場の皆もショックが大きい様子で
と、そこに試合終了から少し遅れてキッド、セイウチン、ジェイドも一向に合流
二人の危機に何もできず、一同も申し訳なさそうにうつむいた表情が浮かんでいた
…試合が終わり…ケビンは縋るようにスカーが消えた跡にその身を引きずり手を伸ばそうとするが
それを目にしたアシュラマン、高笑いと共にケビンの顔面を蹴り上げる!?
「マイクロウェーブで完全消滅してしまったタッグパートナーをどうしようというのだぁ~~~っ?
放っておけよ~~~っ この世から存在が無くなってしまった者なんて~~~っ
おまえがいくら友情を傾けたってスカーフェイスはもはや感じることも応えることもできないんだからなァ」
さらにみじめな敗者を踏みにじるように、倒れたケビンの顔面を踏みつけるアシュラマンだが
その凶行を止めたのはかつての彼のパートナー、サンシャインであった
「他の悪魔超人と違ってリングの闘い以外では無用な血を流すことを好まない…スマートさを持つ超人
それが"魔界の王子"アシュラマンだったよな…… 変わったなアシュラマン……」
そんなアシュラマンの様子に、サンシャインもどこか困惑の声が漏れ出てしまうが…
そこへ悪魔に向けて高らかに名乗りを上げるは、アイドル超人軍最後の一人、キン肉万太郎!
今の闘いでは確かにミート君のパーツ奪還は失敗したが、タイムリミットはまだ14日ある
その間に二人に勝てば、アイドル超人軍の勝利は決定する!そう声を上げる万太郎だが
…だが万太郎自身、コンステレーション戦での傷はまだ癒えていない
他の仲間たちが協力しようにも、純粋な正義超人ではジェネラル・パラスト内に侵入することはできない
万太郎が苦しい思いをしているのに、何もできず手をこまねいているしかできない…思わず無念の声を漏らす正義超人一同
「み…みんな心配はいらないよ… あんな三面お化けと電気レゲエ野郎なんてこっぱみじんのミジンコちゃんよ!」
だがそのあまりにも強大な悪魔を前に、万太郎も冷や汗を浮かべながら、仲間たちには気丈にそう返す
万太郎の挑発にボルトマンが突っ込んでいこうとするのをアシュラマンが制止させつつ
さらにもう一人声を上げるのは、先ほど悪魔に惨敗したばかりのケビンマスクであった
「オ…オレも…こ…このケビンマスクもまだ…おまえたちデーモンシードからKO負けやギブアップ負けは し…していないぜ…
つ…つまり お…おまえたちに挑戦する資格はあるってことだ…」
そう、ケビンの言う通りタッグ戦としてはスカーの消滅により敗北を喫したが
だがケビンの正義超人としての"無敗伝説"<アンディフィーテッド>はまだ途絶えてはいない!
…そう叫ぶクアンの言葉に、万太郎はどこか表情を強張らせてしまうが…
アシュラマンもそういえばそうだ、とケビンの言葉に納得を示すと、最終戦の試合方法を二人に提示
「ようし決まったぞ! アイドル超人軍 VS デーモンシードの最終決戦の試合方法だが
やはり今回と同じくタッグチームで行う!
デーモンシード軍はわれわれ…アシュラマンとボルトマンのザ・デモリッションズ…
…対するアイドル超人軍はキン肉万太郎 &・・・ケビンマスクだ!」
アシュラマンから告げられる次の試合方法に、会場からもどよめきの声が上がる
万太郎もその申し出を拒否しようとするが、アシュラマンはもう決定事項と聞く耳を持たず
続けて試合時間の提示 明日より14日後の3月30日後、PM5:00にて日本のある土地にて
7つ目のラスト・ジェネラル・パラストを用意してアイドル超人軍を待ち構えるとする
その試合時間はちょうどタイムリミットの一時間前であり…それと共にアシュラマンは懐から古ぼけた大きな鍵を取り出す
取り出したそれはラスト・ジェネラル・パラストの扉を開く鍵、これが無ければパラスト内には入ることはできない
それを手刀で縦真っ二つに両断、半分になった鍵をケビンと万太郎へと投げ渡す
試合方法と時間を提示すると、悪魔は宙に浮かぶ岩に乗りその場から飛び去らんとするのだった
「カ~~~ッカカカカ ラスト・パラストで待っているぞ万太郎 ケビンよ~~~っ
タイムリミットまでせいぜい傷を癒し 我らデモリッション図の打開策を考えておくんだなぁ―――っ!」
「オレたちも体調万全な正義超人を叩き潰して 悪魔超人の猛威を世に知らしめてぇからなァ ドヘドヘドヘ~~~ッ!」
悪魔が飛び去ったことで、正義超人たちの侵入を阻んでいたゲートバリアーも解除され
正義超人たちもすぐに倒れたケビンへと駆けつけるが…万太郎は悪魔の飛び去った空を見上げながら動くことなく…
凛子ちゃんもケビンの元へ駆けつけに来ない万太郎へ声を荒げるが
「悪いけどボクはケビンとはタッグを組まない…
…スカーフェイスを見殺しにするような超人とはタッグを組めないよ…」
万太郎は振り返り、険しい形相を向けながらケビンへとそう返すのだった…
<続く>
ええー、流石にそれは難癖にも程があるやろ
ケビンが気に入らないからってスカーをダシにすんなや万太郎
体が勝手に動いたとか言ってタックが成立するんだろうか
ケビンの無敗は途切れてないって無理あるだろ
タッグで負けてるんだから
ホント自分から嫌われものなムーヴやらかすな万太郎、ここまで人気取ろうとしない主人公もある意味珍しい。
なんだなんだで男を見せるときはあるのだけど、とにかくそこまでがヒドイのよな。
前作でもモンゴルとのタッグもモンゴル疑いまくってたし、タッグ編ではグレートがテリーと分かったときはテリーを助けようとしなかったり、
王位編でサムライがネプと分かったときもジェロニモ見捨てたって怒ったし
ゆではタッグやるときはまず揉めさせる
第261回 "友情"の脆さを悪魔が嗤う!?
*扉絵は03年、10月3日の@『PLIDE武士道』にて
ホドリゴ・グレイシー選手のケビンマスクの仮面着用写真と、同じくグレイシー選手の胴着を着たケビン
ケビンマスクに向けて、タッグ結成を拒絶する意思をはっきりと示す万太郎
突然の万太郎の言葉に、一同も呆気に取られてしまう
凛子も信じられない表情でいつものギャグだと願うが、万太郎はただ黙って首を横に振る…
そんな万太郎の背中に空き缶を投げつけ、声を荒げる凛子ちゃん
…ケビンも万太郎が本当にスカーを見殺しにしたと思っているのかと、息も耐え耐えに問い
それと同じく、ジェイドも万太郎の主張には異を唱える
今の試合を見てもスカー自身がケビンの救出を自ら拒んだことは、誰の目から見ても明らかだが
その言葉と、スカーの残った残骸に目をやり万太郎も唸り声が漏れ出ながら…
いくら救出を拒絶されようとも、仲間のピンチには一心不乱に助けに入るのが正義超人であると主張
それにケビンがメイルストロームパワーを温存していたことも指摘するが
ケビン自身、あの時自分がメイルストロームパワーを全開にして救出に入ってもおそらく返り討ちにあっただろうと見る
先の事を考えてもそれだけは避けねばならない事態、それと同時にそれこそがスカーフェイスの望みでもあった、と返すが…
「共倒れになるかどうかなんてやってみなけりゃわかんねーだろうが
そういう…一か八かに賭けてみるのも超人なんじゃねえのか―――っ!」
もはや激昂の形相で、ケビンの両脇を掴み上げそう声を上げる万太郎
しかし万太郎の主張には、キッドたちをはじめ仲間の正義超人も賛同せず険しい視線で返す
現実問題、ゲートバリアーを突破しデーモンシードと闘えるのは万太郎とケビンの二人だけ
あのままケビンが共倒れになれば、あのアシュラマン&ボルトマンの最凶コンビを独りで相手をすることになるところだったのだが…
だが仲間たちのその言葉にも、万太郎はこんな奴と組むくらいなら一人で闘った方がましと吐き捨てるが
・・・そんな万太郎の態度を、ケビンは勝者に対する負け犬の嫉妬と返す
「す…スカーを見殺しにしたとか…スカーをなぜ助けなかったとか い…言ってやがるが
オ…オメーは結局…ち…超人オリンピックでオレに負けたことを…ね…根に持ってるだけじゃねえか…
そ…それをスカーの事には…話をすり替えやがって…」
「違う!違う!違う~~~っ! ボ…ボクは超人オリンピックの事はもうキレイさっぱり忘れ去ってる―――っ!」
ケビンの指摘に万太郎も声を荒げながらケビンの胸倉をつかみ上げるが
そこへケビンの膝蹴りが万太郎の顎に叩きつけられ、その反撃に万太郎も延髄切りで返す
あわや万太郎とケビンの大乱闘…となる寸前、凛子ちゃんの涙の叫びがリングに響きどうにか二人の乱闘は収まるが…
そんな悪魔ですら目を覆う地獄絵図に、サンシャインもあざ笑う声を上げながらその場を立ち去る
そして二人の友情が壊れるその光景を、宙で確認するデモリッションズの姿もあった
そう、アシュラマンの万太郎&ケビンのタッグ戦提案は因縁深い二人の友情を壊すための策略でもあったのだ
"世に唯一完璧なもの"と称される正義超人の友情も案外もろいもの…ボルトマンもそう声を上げるが
その言葉にアシュラマンはその目を見開き、ボルトマンに向け声を荒げる様子で返す
「脆いものよ~~~っ 正義なんて二文字ほど不確実で信じられないものはないぜ~~~っ
この世で完璧と言えるのはアイドル超人軍を全員倒した暁に蘇るあのお方の力だけだ―――っ!」
「おお~~~っ "恐怖の将"か~~~っ オレは悪魔超人でありながら噂でしか聞いたことがない…
さぞかし凄いお方なんだろうなァ~~~ッ」
まだ見ぬ恐怖の将の到来に、ボルトマンも胸を躍らせる中、最後の戦いの舞台を作り出す準備に入る
二人が呪文を唱えると、それに反応するように日本各国のジェネラル・パラストが浮き上がり始める
万太郎らのいたジェネラル・リブと観客席も上空へと舞い上がり、デモリッションズの眼前に集まると
そこからさらにアシュラマンは、最後の決戦の地にふさわしき場所へと集まったパラストを飛ばす
…霧の立ち込める山奥と思わしき場所にて、集まったパラストは次々と合体を始めていく…!!
<続く>
グレイシーケビンいいなあ、写真じゃなくて生で見てみたら迫力とかもダンチなんだろーなあ
タッグで最初ギスギスさせるのはスグルもマンタも同じで親子だな
マシンガンズ(初期怪獣編、アメリカタッグ、夢タッグ決勝)
モンゴルとのコンビ
マッスルブラザーズ(夢タッグ1回戦)
巌流島コンビ
こうやってみるとかなりの率でスグル側の嫉妬や不信のせいでギスギスしてるな
問題なかったのはロビンとのブルーインパルスくらいか
マッスルブラザーズは正体がカメハメ師匠だと分かってても人気を羨んでるのかとか揉めるし
夢タッグ準決勝はスグルが原因というよりは
テリーが事実上の主役でテリーが友情回復の努力する形だからスグルのせいで揉めてる感じじゃないけど
申し訳ない、PCがなんだか起動しなくなってしまいました
修理の方は頼んでますがしばらく投下は出来なさそうです(げふー
やっぱ悪魔種子編ってつまんねーな
アイドル超人とか失敗で、キッドやジェイドやチェック戦わせた方が盛り上がっただろうし
ボルト以外の悪魔種子に魅力ないし
この連載中スレで悪魔種子思い出すレベルで、ボルト以外どんなやつだったか記憶から消えてたわ
>>466 今は休止中だけど、そういう話題は楽屋裏でな
一旦経過報告
どうもHDDが痛んでたのが原因で動かなくなった模様です
取り合えずデータは無事だったみたいなので早ければ来週の頭には再開できるかと思います
御迷惑をお掛けしましたがまたキン肉マン二世をよろしくお願いしますね(ぺこり
第262回 正義の友情パワー完全崩壊!?
日本全国に散らばっていたジェネラル・パラスト
悪魔の命で山奥と思わしきとある一か所に集まると、見る見るうちに合体し何かの形をくみ上げていく
…そんな合体パラストが組みあがる傍の、風車が回り卒塔婆が立つ河原には、ひさびさ登場の米男はんの姿がありました
なんでもイタコおばあさんに死んだ母親を口寄せしてほしいとのことだが
不意にイタコのばあさんが苦しむ声を上げると、突如その顔が悪魔の如く豹変する!?
さらに合体パラストの組みあがる異変にも気づき、その場の人々は慌てて逃げ出そうとする
どうやら合体パラストが確認されたのは、青森県は下北半島に位置する"恐山"の様であった
恐山とは日本三大霊山のひとつに数えられる日本の名所
下北地方では『死ねば恐山<おやま>に行く』との言い伝えがあり、死んだ人の魂が集まる場所との言い伝えがある
故にここでは霊媒師、イタコの口寄せで死者と会話できる場所としても有名だそうで
それと共にアシュラマンは、飛行船モニターを通してこの地における悪魔の逸話を語り始める
「今は跡形も残っていないが太古の昔 この場所には"悪魔の胎内"<デーモンウォーム>と呼ばれる
悪魔超人のシンボル塔がそびえ立っており―――今は亡き"恐怖の将"が棲んでおられた―――
その"恐怖の将"の威光に賜ろうと4年に一度の『謁見の日』のために
全宇宙より何百人という悪魔超人の祖先たちが長い長い旅の果てにこの地に集まったという
しかし第五次正・悪超人対戦によってその"悪魔の胎内"は正義超人たちに破壊されてしまった
し…しかしあと14日以内に正義のキン肉マン二世とケビンマスクの二人を倒せば…ミートのボディパーツが完全に手中となり
はるか昔に破壊された"悪魔の胎内"も我らが悪魔超人の本丸として復活し その主である"恐怖の将"も蘇る!」
アシュラマンの宣言と共に、まさしく巨大な"恐怖の将"を模したデーモンウォームもついに完成
その威容には万太郎、ケビンも思わず唸る声が出る中
悪魔の二人はミートの頭をデーモンウォームの頭部へ、左足を同じくデーモンウォーム左足部分の壁に投げつけ、その壁にミート君のパーツが張り付く
ミートのボディパーツが返してほしくば、14日後のPM5時までにやってくるよう万太郎とケビンに告げる
それを一分…一秒でも過ぎればミート君は消滅しその肉体は"恐怖の将"へと変化することになる…!
「よいか この"悪魔の胎内"に入るにはさっきおまえたちに渡した分断された鍵が必要だ
一つ欠けてもこの扉は開かない…扉が開かなければミートのボディパーツ奪還も叶わぬという事!
傷を癒すなり 技に磨きをかけるなり 残り少ない生命を有効に使うんだな~~~っ」
その宣告と共に、悪魔の二人はつま先部分の入口からデーモンウォームの内部へと姿を消すのであった
万太郎もそれを追おうとするが、映像越しで追いかけてもどうにもなりはしない
そんな暇があるなら今すぐデモリッションズ打倒の特訓をするべきだとジャクリーンは万太郎に告げるとその手を取り
凛子ちゃんはケビンの手を取り、二人の手を握手させようとするが―――
その瞬間、万太郎はケビンの手にしていたカギに狙いを定め、裏拳で怯ませると鍵を奪わんとするが
ケビンもバク中で手放した鍵を追い取り戻すことに成功するが…やはりケビンと組むことはできないという万太郎の意思は固い
ケビンも負け犬嫉妬野郎とのタッグはごめんだと万太郎に声を荒げて返す もはや二人の仲は完全に修復不可能の様相と化していた…
…すると万太郎、ケビンの落としたミート君の右足をスライディングで取り戻すことに成功
ミート君のパーツを取られケビンも苦悶の声が漏れるが…そこでケビンもついに限界、力なくリングに倒れてしまう
その様子では14日で回復しそうにもない、としながらミート君のボディに右足を装着させ
ミートの復活にまた一歩近づく…それを示すようにぐにょぐにょうごめくミート君の体に思わず涙がにじむ万太郎…
「し…辛抱してねミート…
あ…あと少しで歩いたり 走ったり 笑ったり 怒ったりできるしょうにしてあげるからね~~~っ」
涙をぬぐいながら、万太郎はミート君のボディと鍵を手に、突如その場を走り去ってしまう!?
「万太郎!」「マンタどこに行くの!?」
「ボクひとりでザ・デモリッションズを打倒する技を身に着ける特訓にさ―――っ!」
キッドと凛子ちゃんの叫びにそう返しながら、万太郎は海を泳いでその場を去ってしまうのだった・・・
ミートのボディパーツ奪還のタイムリミット
残り13日と22時間34秒―――
<続く>
どうにか無事復帰できました、お待たせして申し訳ございません。(ぺこり
しばらく特訓タイムか
派手なバトルがない期間が出来るからか、最近の漫画って特訓とかの描写ってあんまりしないよなー
第263回 正義の友情パワーに託す希望!!
ケビンとのタッグを拒絶する万太郎の意思は固く
最後まで分かり合えぬまま袂を分かちその場を去ってしまう…
だが諦めるのはまだ早いと、しょぼくれる凛子ちゃんを慰めるキッド達
まだ残り十三日、ミート君救出までのタイムリミットはまだ時間がある
その間にどうにか万太郎を説得し、ケビンとのタッグを快諾させることができれば…と思われたが
ケビンもあそこまで人でなし呼ばわりされては、やつとタッグなど組めはしないと返しながら、ケビンもまた何処かへと立ち去ろうとする…
「ケビン おれたちはわかっている
あんたが人類の将来を考えて 敢えてスカーフェイスの救出に入らなかったことを!」
・・・ジェイドの言葉に、ケビンの脳裏にはスカーの最後が浮かび上がるが
それを振り払うように首を振りながらリングを降りようとするが、やはり重症の身ではリングを降りるのもままならず
転がり落ちるようにリングから地面へと倒れてしまうが、手を貸そうとする正義超人らをケビン自身が来るなと制止の声を上げる…
そしてケビンは自分ひとりの力で、ミートのパーツを悪魔から奪い返さんとの決意と共に彼もまたよろめく体で何処かへと向かおうとしてしまう
だがケビンと万太郎が持った半分ずつのカギを合わせなければ、悪魔に挑むことすらできない…凛子ちゃんも涙ながらにそう訴え
ケビンも一瞬、自身と万太郎が手を取り合い悪魔に挑む姿を脳裏に浮かべるも
それでも自分と万太郎がタッグを組み闘うという事は万に一つもないとはっきりと切り捨てる
だがそれではスカーフェイスの遺言をも無視することになってしまう…
チェックの訴えにケビンも苦悶の声を漏らしながら、スカーの最後を思い返すが……
それでもなお、万太郎と組むことはできないとするケビンの意思は固い
スカーの遺言である万太郎のタッグ結成は無理でも、ミートのパーツ奪還は自分ひとりで果たして見せるとしながら
その手に悪魔のカギとスワロウテールの残骸を持ちながら、ケビンも海に飛び込んで何処かへと去ってしまうのだった…
そして分かたれた二人の道のりを示すように、魂のランタンの炎も完全に消え去ってしまう
今までは正義のため、同じ方向を目指して歩いていた正義超人
だが今初めて違う方向を向き合ったまま進み始め、ジャクリーンも嘆きの声が出てしまうがそんな彼女をキッド達が慰めのフォロー
どちらも悪い方向に向かっているならともかく、二人ともミート君を取り戻すという思いは一緒だとしながら
キッドはセイウチンとガゼルマンに声をかけるが、皆まで言わずとも二人もその意図を察していた
「あの怠け者の万太郎のアニキ一人では練習も心許ない」
「しょうがねえなァ パートナーを買って出てやるか!」
二人もそう返しながら、クァンの代わりに渡してやるとガゼルマンが魂のランタンを手にしながら
キッド達の先導の元、3人は先ほど巌流島にたどり着いたにもかかわらず再び海へと飛び込み万太郎の元へと向かう
そしてキッドらが万太郎のサポートにつくなら、チェックとジェイドがケビンのサポートを買って出る
同じようにケビンを追い海へと飛び込む二人 そんな後先考えず勝手な動きばかりの一同にイケメンも頭を抱えてしまうが
そこがいいのだと、凛子ちゃんも涙をぬぐいながら笑顔で語る
「友の苦境を見て 思わずなりふり構わない行動をとるって素敵なことじゃんか…
あたしなんだか…あいつらの姿見てたら希望が湧いてきちゃった!」
「"この世にひとつ 完璧なものがあるとすれば…それは正義超人の友情である"か…」
形はどうあれ、仲間のために一丸となる正義超人たちの姿には凛子ちゃんもジャクリーンも自然と笑顔が浮かぶのだった…
…正義超人がデーモンシード打倒に動き出したことを、アシュラマンとボルトマンも確認
だが万太郎、ケビンの不協和音は激しくなるばかり 残り時間内にタッグを組めるかも怪しいものだとする
アシュラマンも高笑いを上げながら、万太郎とケビンに早く来いと声を上げる…
夜が明け、万太郎ら一行はどこかの山奥にてヘラクレス・ファクトリー秘密の特訓場とされる場所に向かっていたところ
キッドの先導でたどり着いたのはひとつの岩山、近くの木に隠してあったレバーを操作するとその岩山が崩れ
現れたのはヘラクレスの像とその口から延びる一本の鎖であった
これはヘラクレスの鎖場と呼ばれる特訓場、この鎖を繰り返し登ることで両腕と背筋の力を鍛える為のもの
万太郎は先のコンステレーション戦で偶然にも編み出した新型バスター"マッスル・G<グラヴィティ>"を
完全に自分のものにする為にも、一同もここを選んだとのこと
だがマッスル・Gが偶然の産物と言われて万太郎もお怒り、特訓なんかしなくてもすでに自分のものになっていると返すが
セイウチンに渡された技のかけ手を模した鋼鉄板に押しつぶされちゃう万太郎でした
「マッスル・Gは従来のキン肉バスターにより落下速度を増し 両腕の力を強靭にしてロック力を高めた時
強烈な重力がかかり 本来くの時に固められている相手の超人の全身が かかった重力の反動ではじけて逆方向に反り返る…」
「もしもおまえが完全にマッスル・Gを自分のものにしていると言うのなら…
このくの字に曲がった鋼鉄の堅い板をキン肉バスターで逆方向に反らせてみな!」
キッド、ガゼルの言葉に万太郎も対抗心を燃やしながら、鋼鉄板を持ち上げ跳躍!
キン肉バスターの仕掛けに入り、そこからマッスル・Gを発動すべく急加速で落下し鋼鉄板が一瞬ひしゃげる!
が、すぐに板の形が元に戻ってしまいあえなく失敗、悲鳴を上げて地面に落下する万太郎なのであった
「さっ特訓に入ろうか?万太郎ちゃん!」「ハイハイ わかりましたよ!」
これには万太郎もやむなくキッドのいう事に従う事にするのでした
…一方万太郎と別れたケビンは、富山県のとあるダムの傍にある発電所にその姿があった
<続く>
万太郎の新必殺技がバスターの進化系のマッスルGにしたのは、アシュラのアルティメット阿修羅バスターとバスター合戦するためだったのかな
万太郎が新バスター特訓、でケビンが電撃対策?となると
タッグの形はとっても実際の試合は万太郎VSアシュラ、ケビンVSボルトの形になりそうだな
ジェイド、チェックはAHOメンバーとちゃうやろイケメンw
アルティメットとはまた違ったバスターの進化形を作ってくれるのはなかなかワクワクするけど
個人的にはミレニアムの方が万太郎が一から自分の力だけで造り上げた必殺技って感じがして好きかなー
第264回 磨け!悪魔超人軍打倒の秘儀!!
富山県のとある水力発電所にて、強烈に放電する発電機を睨むケビン
その放電と共にケビンの眼前にはスカーフェイスを死に追いやったボルトマンの姿を浮かべる…
あの時の光景が脳裏に浮かび、ケビンも苦悶の声を漏らしながら…ひときわ強烈な放電を見抜き、ケビンは自らその電撃へと飛び込む!!
だがその強烈な電撃相手に、ケビンもなすすべなくダウンを喫してしまう…
「こ…これに耐えなければ…ボルトマン打倒は な…ならねえ… 叩き潰してやる~~~っ!」
電撃の向こうにボルトマンの幻影を見やり、叫び声と共に再び自ら電撃へと飛び込む!!
悪魔に勝つため決死の特訓を続けるケビンマスク、そんな彼を傍らに置いてあったクロエのマスクが静かに見つめるのであった…
一方ケビンを追っていたジェイドとチェックだったが、陸地へ上陸すると同時に猛ダッシュで振り切られその姿を見失ってしまっていた
いくら誰の力も借りない一匹狼気質のケビンでも、アシュラマンに手ひどくやられてばかりの体での特訓は無謀
下手をすれば無茶のし過ぎで最終決戦どころか自分の命も危ういかもしれない…チェックも心配げな声が漏れ出てしまう
やむなく二人は二手に分かれ、ケビンの行方を捜すこととするのであった
万太郎の特訓の方は、ここまでの3日ほどの特訓を経てその筋肉も一回り大きくなる成果を得るが
キッドはあれしきではまだまだマッスル・Gの完成は出来ないとみていた
さらに言えばここまでの特訓は明らかにオーバーワーク、手の皮がむけて中の筋肉繊維まで見えてきてるほどだが
特訓が止まる万太郎に檄を入れるキッドとガゼルマン、ケビンは万太郎よりもすさまじい特訓をしてるかもしれないという言葉に
ケビンへの対抗心を燃やす万太郎は特訓を再開!一気にヘラクレスの大鎖を登りきる!!
頂上に到達し、マッスル・Gを仕掛けんと鋼鉄板を担ぎ頂上から飛び降りる
その強烈な風圧に反り返り始める鋼鉄板、このままいけばマッスル・Gが完成する!…と思われたが
その強烈なGを維持するためのパワーを維持することができず、技の途中で力が抜けてしまい敢え無く失敗となってしまう…
「ダメだ~~~っ 両腕と背筋のパワーが最後まで持続しない~~~っ」
倒れながらそんな弱音が漏れ出てしまう万太郎、そんな彼にキッドが笑みと共にその手を差し伸べる
「…その持続するパワーをつけるために特訓をやってるんだろ さっ 起きて特訓再開といこうか?」
「な…なんだよ~~~っ 休んでいいよって言ってくれるんじゃなかったの~~~っ?」
「あ~~~あ今頃ケビンはもっとすごい特訓を・・・」
キッドもうまいこと練習嫌いの万太郎を動かし、マッスル・G完成の特訓を再開させるのであった
・・・夜が明け朝になると、何やら仰天の叫びをあげる万太郎
目の前には肩車したキッドとガゼルマンの姿があり、さらにキッドの肩(ガゼルの腹部分)にはロボットアームが装備されていた
困惑する万太郎にこの装備の意図を解説するキッド
マッスル・Gの完成も大事だが敵のフェイバリットの打倒をできなくては、技を仕掛ける前にこちらがやられてしまう
そこでキッド、ガゼル、セイウチンの三人でアルティメット阿修羅バスターを再現し、その打開策を模索しようという試みである
(セイウチンはロボットアームの操作担当)
万太郎もそれを見て、ニヤリと笑みを浮かべる 所詮はキン肉王家の至宝、キン肉バスターのまがい物として
息抜きにちょうどいいと仮想アルティメット阿修羅バスターに挑まんとする
まずはキッド、ガゼルの体当たりで万太郎の体を空中へ跳ね上げると、その両腕と両足を六本の腕でキャッチ
くまなく四肢を押さえ、最後にガゼルの両脚が万太郎の首に絡むことで、全身を極められ完全に動けなくなってしまう…!
「す…すげえ… き…究極のバスターのか…看板に… い…偽り…なしだ…」
成すすべなく、アルティメット阿修羅バスターの直撃を受ける万太郎 そのまま力尽きダウンしてしまうのだった
…場面は変わり恐山の合体パラスト前、その巨体が見下ろす恐山の門前では
ひとりの女性がなにやら涙目で童歌を歌いながら、石を積み上げその傍らに人形と風車を立てていた
そんな様子をパラスト上で見つけ、どこか困惑の声が出るアシュラマン
ボルトマンの方は彼女が何らかの理由で我が子を亡くしたが、死んだ子が忘れられずああやって涙と共に歌っているのだと見る
「こ…子供がそんなに恋しいか… 子供がそんなに可愛いか~~~っ!」
……その様子にアシュラマンは激昂の声と共にその顔が怒り面へと変わる…
そして亡き子を偲び石を積み上げる女性の傍らには、合体パラストを見上げるサンシャインの姿もあった…
<続く>
アシュラが悪魔に戻ったのは子供になにかあったっぽいな
あまり暗い過去話は見たくないが
ヒカルド来れなかったのは今回のアシュラと被る部分もあるからなのかなー
正義超人になれなかった悪行超人と、正義を捨てた悪魔超人のマッチは面白そうなんで見てみたかったが
腕の多さを活かしたアルティメット阿修羅バスターを見てどうしてまがい物だから自分のほうが上だと思えるんだ
なんだかんだでいいとこのお坊ちゃんだったマンタもだいぶ負けん気が強くなってきたな
やっぱ肩を並べるライバルの存在が大きいか、ケビンの存在がいい刺激になっているんだと思うが
思えば旧キン肉マンだとスグルと張り合う、ベジータ的なポジっていなかったんだなーとふと気づいた
そういう意味ではケビンの立ち位置は仲間との友情を第一にするキン肉マンだと珍しい立ち位置なのかもしれん
第265回 決戦直前、それぞれの苦闘!!
[デーモンシードからミートのボディパーツを奪取するため
キン肉万太郎とケビンマスク それぞれの秘密特訓は連日休むことなく続けられた
特訓は過酷を極めた 二人の肉体には数えきれないほどの裂傷 火傷の跡が刻まれた―――]
降り注ぐ雨の中、新必殺技、マッスル・Gを完成させるべく雄たけびと共にヘラクレスの鎖場から飛び降り
そしてキッド達三人がかりの仮想アルティメット阿修羅バスターの猛威に苦しみ地に倒れる万太郎…
降りしきる雪の下、発電所の高圧電流にたった一人で耐え続けるケビンマスク
電撃がその身を焼きながらも、放電を放つ発電機につかみ掛かり、発電機を破壊戦とするが
掴みかかったところでケビンも耐えきれず、うめき声と共に倒れるケビン…
だが傷つき、倒れながらも…万太郎、ケビンの二人は果敢に立ち上がろうとする…!
[二人が傷の痛みに耐えられるのも…全てはミートのため …そして正義の二文字を守るため…
…どんなにやってもやり足りないデーモンシード打倒特訓であるが 無情にも日々は過ぎていった―――]
……場面代わり東京、渋谷のスクランブル交差点前にて
ビルの液晶に突如映し出された合体バラスト、デーモンウォーム像の姿に、道行く人たちも驚きの声が出る
それと共にデーモンシードの二人、アシュラマンとボルトマンが人間たちに姿を現し
彼らに向け高らかにアイドル超人軍とデーモンシードの決戦日時が迫ることを告げる
≪おまえたち人間どもが住むこの地久とミートの存在の運命がかかった…
デーモンシード軍vsアイドル超人軍の決戦 2vs2マッチの日時があと5日後と迫ってきた―――っ
…泣いても笑っても5日後に この恐山"悪魔の胎内"<デーモンウォーム>で行われる
世紀の一線の勝敗によって 人類の将来とミートのボディパーツの運命は決まる!≫
≪恐山での正・悪超人血戦には沢山の席を用意してあるので超人レスリングファンはふるって観戦しに来るがいいぜ―――っ!
そしてこの決戦が終わった後… おまえたちが再び平和を謳歌できるか
あるいは悪魔の蹂躙を受け地獄の日々を送ることになるのか? その目で確かめに来るがいいさぁ~~~っ!
今のうちにせいぜい楽しんでおけ~~~っ!≫
悪魔の宣告に、道行く人々も背筋を凍らせる…
果たしてアイドル超人軍、万太郎&ケビンはデーモンシード軍に勝てるのか、不安な声も出てしまう…
そんな不安な声に異を唱える凛子ちゃん、今も万太郎とケビンはデーモンシード軍に対抗するために特訓をしているのだとするが
だが二人がどこでどんな特訓をやっているのだと言われると凛子ちゃんも何も言えず
さらに万太郎とケビンの中は最悪と聞き、5日後の闘いもタッグを組まないのではないかとのうわさも出ており
もはや町の人々もその絶望的な情報に、恐怖に震えてしまう…
そんな力なく震える女性に、凛子ちゃんとジャクリーンが大丈夫とその肩に手を添える
「大丈夫だよ!マンタとケビンは必ずタッグを組む
そうして五日後の恐山"悪魔の胎内"<デーモンウォーム>のリングに立つ!」
「この世で完璧なものがあるとすれば 正義超人の友情なのですから!」
―――万太郎の特訓へと視点を戻し、ちょうどマッスル・Gの特訓も佳境に入るところ
落下の超加速で膨れ上がるように反り返る鉄板、このままの勢いで落下すればマッスル・Gは完成する!
…と思われるも、ラストまでその力の維持がどうしてもできず鉄板の形が元に戻り今回も完成ならず
さらに体勢を崩し、万太郎が鉄板の下敷きになってしまう 慌ててキッドらが駆けつけようとするが
万太郎は自らその鉄板をはねのけると、さらにもう一本、と特訓を再開せんとする
そんな万太郎の様子にキッドも関心気な声が出る 普段は不満と弱音ばかりだが今回はやけにやる気満々なようで
「この日本のどこか 同じ月夜の下で…やつも血を流し傷の痛みに耐えながら特訓していると思うと…」
…そう呟きながら、微かにその表情が暗くなる万太郎 夜空を見上げば浮かび上がるのはケビンマスクの姿…
そのつぶやきにキッドも目を丸くしてしまうが、万太郎の視線に気づきあわててめそらし
と、根の詰めすぎも良くないといったんお食事タイムにするセイウチン 万太郎も食事と聞いて喜びの声が上げるも
きょうの食事も近くの川でとれた魚のフライです 万太郎もうんざりした声が出ちゃうが…ふと、その食事を見つめながら、ぽつりと呟く
「…そういえばあいつイギリス超人だから 魚のフライって大好物なんだよね…
ビネガーをたっぷりかけて食べるのがむこう流なんだってさ
…ちゃんとメシ食ってるかな… …ケビンマスク」
嫌っていたはずの男の身を自然と案じる万太郎、そんな様子にキッドらもどこか笑みが浮かんでいた
ケビンの特訓の方は、ついに放電に耐え発電機を破壊することに成功する!!
だがそこでケビンも力尽き、焼け焦げたその身はもはや立ち上がることができない…
・・・するとその傍らに何者かが現れ、クロエのマスクとケビンの体を抱きかかえ雪原を行く
力尽きたケビンを抱きかかえるのは、彼の師匠にしてクロエの正体、ウォーズマンであった…
<続く>
なんかいいなあ、万太郎がなんだかんだ言いながらケビンを心配するの
アタル兄さんのとはまた違った方向での友情パワーの形を感じるわ
第266回 友と師、共につかむ特訓の成果!!
激しい特訓の末に力尽きたケビン、その身を抱きかかえ雪山の奥へと向かうのは彼の師匠ウォーズマン
ケビンも一瞬自分を抱きかかえるウォーズマンに気づくがそこで意識が途切れ、二人は雪山の奥へと消えていく…
…それから少し遅れて、ジェイドとチェックが水力発電所の特訓跡を見つける
雪山の奥へ続く血痕も見つけ、二人はその血の跡を追いケビンの行方を捜すのだった
万太郎のマッスル・G特訓はついに分厚い鉄板を始めて逆方向へと完璧に反り返させるほどの超加速パワーを磨くに至るが
だが完成まで目前、というところで鉄板が元に戻り今回も残念ながら敢え無く失敗
さらにここまでの激しい特訓で、ついに鉄板の方が耐えきれなくなり金属疲労で真っ二つに割れてしまう
70%くらいまではマッスル・Gの実態が見えてきたところだというのに…万太郎も無念の声が出ながらも
気落ちすることなく、次の特訓へ入らんとする―――
続けて通算200回目のアルティメット阿修羅バスターから抜け出す訓練に移るが
三角締めから首を抜け出す寸前までは行くものの、脱出までは間に合わずその直撃を受けてしまう
…ここまでの過酷な特訓に、ついにロボットアームも限界 それだけでなくガゼル、キッドも疲労のピークに達し血反吐を吐き倒れてしまう…!
「ま…万太郎… な…何事にもグータラで弱音ばかりのおまえがこの10日間は…
まるで人が変わったかのようにひたすら雑念を振り払い過酷な特訓に と…取り組んでいた…」
「ああ…オレも確かに見たぜ… …おまえが傷の痛みも気にせず一心不乱に新技とアシュラマン打開策を模索する姿を…
…セイウチンも見た… ミ ミートも見た…」
「イジめ抜いた肉体… 流した血は決して裏切りはしない…
お…おまえはきっと恐山でのデーモンシードとの闘いでいいファイトができる!
正規の決戦まであと2日… 特訓に付き合ったオレたちの分まで頑張ってくれよ!」
「てめえ恥ずかしい試合しやがったら タダじゃおかねえぞ!」
倒れながらも、万太郎の来たる決戦に励ましの言葉を送るキッド、ガゼルマン
それと共に倒れる彼らを癒すように、優しく降り注ぐ雨の下
万太郎も二人に感謝の言葉を返しながら、二人の手を握り締める
そんな光景にセイウチンも思わず感動の涙が溢れ出るのであった…
…漆黒の暗闇の中、おどろおどろしい声でケビンを呼ぶ何者かの声が響き渡る
その声と漆黒の中の輝きにケビンが振り返ると、そこには光り輝く三人のアシュラマン!?
いや、3人どころではない!無数のアシュラマンが一斉にケビンマスクに飛び掛かり―――
悲鳴と共に飛び起きるケビンマスク…それと共にアシュラマンの幻影が掻き消え、目の前には幾多もの仏像が置いてあり
目を覚ましたケビンに声をかけるのは、仏像彫りのお坊さんの様で
なんでも作業場の前で倒れていたため、中に運んだとのこと
ケビンも世話になってしまったようで、と仏師の坊さんに頭を下げつつ目の前の黄金に輝く仏像の数々にはケビンも驚きの声を上げる
だが仏師さん曰く中身は木製と、ちょうど出来立ての木彫りの仏像に金箔をはり合わせていく作業をケビンに見せると
あっという間に木彫りの仏像はまばゆい黄金の輝きを放つ
「どうじゃ?日本では『仏作って魂入れず』という言葉があるが
魂冴えこもっていればこれでも十分神々しい!」
……その言葉に、ケビンには何かひらめきが浮かんだかの様子が浮かぶが…?
先日から降りっぱなしの雨模様には仏師のおじいさんもうんざり気な声が出つつ、天気予報の確認にテレビをつけると
テレビに移されたのは合体パラスト、デーモンウォーム像の映像! ケビンもいったんチャンネルを止めつつ
その報道でデーモンシード軍との決戦はすでに明日に迫っていることを知る…!
デーモンウォーム像、内部のアシュラマン&ボルトマンも手ぐすね引いてアイドル超人軍を待ち構える姿が映されており
それと共にデーモンウォーム像外面に張り付けられたミート君のボディパーツは、じわじわとその内部へと取り込まれている様子も確認できる…
もはや一刻の猶予もない、ケビンはクロエのマスクとスカーの形見、そして鍵の片割れを手に急いで発つのだった
「サンキューブッシさん あんたの言葉が今回の闘いのデーモンシード打倒の大きなヒントとなりそうだ―――っ!」
あわただしくその場を去るケビンマスク、仏師のおじいさんもそれを静かに見守ると
その顔面を無造作に引っぺがし――― その正体、ウォーズマンの姿があらわになるのだった…
<続く>
変装してた意味は何かあるのか師匠w
まあケビンの性格上ウォーズとしての言葉だといろいろ難しく考えちゃいそうなのもわからんでもないがw
ジェイドとチェックは何日もずっとケビン探してウロウロしてただけなの?
あまりにも無能すぎない?
キッド組が万太郎との特訓で大きく貢献してるのを見てるから余計にジェイド、チェックの無能ぶりが強調されてると思う。
そしてケビンはケビンで結局ひたすら電撃耐えてただけやんけ、大丈夫かボルトのレンジ対策。
第267回 最後の舞台へ正義超人軍見山!!
成田空港にて、地球上のものとは明らかに別物である未確認の飛行物体が着陸
その中から姿を現したのは、キン肉万太郎の父にしてキン肉星大王、キン肉スグル!
キン肉族の戦闘スタイルに身を包み姿を現したキン肉マンに取材陣も殺到するが
その問い掛けには一切答えることなく空港を後にし、キン肉マンは息子、万太郎を想う…
(…フッ…親バカのワシじゃがデビュー以来 今まで万太郎の闘いですぐ側で一緒にいてやったことはない
し…しかし今度ばかりは側にいてやりたい あ…相手があのアシュラマンじゃからか…)
「…フッ…これこそ…親バカか… ワシも年をとったもんじゃ…」
・・・アシュラマンとのかつての激闘を思い返し、キン肉マンもその表情が強張りながらも
どこか自傷気味な笑みと共に、そう呟くキン肉マンであった
そのころ万太郎ら一行は、恐山に向けて海を進んでいたところ
今までの特訓、やるだけのことは全てやった、あとは万太郎の格闘能力を信じるのみ
…ふと、セイウチンはこの試合当日まで結局ケビンは一度も姿を現さなかったが、本当にケビンは来るのだろうか…
そんな疑問が浮かんだ時の事、何か自分たち以外に誰かがバタ足で泳いでる音が聞こえていることに気づく一行、まさかケビンマスク!?
「みんな待った!待った! ケビンマスクがバタ足をするか―――っ?」
「そ…それじゃああれは誰だぁ~~~っ!?
…すると水面から上がってきたのは万太郎の父、キン肉スグル!!
思わぬ場所での再開に、万太郎も思わず涙ぐんじゃう…と思われたが
この非常時に紛らわしい、とお怒りの万太郎に顔面海水漬けにされちゃうキン肉マン
そのまま海面で親子喧嘩第1ラウンドのゴングが鳴りそうだったけど一同がどうにか取り押さえつつ
今は一分一秒も無駄には出来ないとするキッド、おそらくケビンも一足先に恐山にたどり着いているかもしれない
・・・するとミートの体が、またも"恐怖の将"の鎧へと変貌していく…!
それも今度はすぐに元の体へと戻らず、ミートの体と"恐怖の将"の鎧へと何度も変わる様子にキン肉マンも困惑の声が出てしまう
何はともあれ、ようやく青森も見えてきたところ、もう少しでミートと悪魔の待つ恐山へとたどり着く…!
[PM4:00 恐山―――」
死者の霊が集まる霊山として有名なこの地だが
今回は集まった大勢の人々は参拝客ではなく、あと一時間後に迫る正・悪超人決戦を見届けんとする者たち
地獄と極楽が混在する"恐山" まさに最後の舞台にふさわしい場所と実況も声を上げる
…しかし昼間だというのに硫黄ガスが充満する、暗い雰囲気にはクァンのママも少し怖がってしまうが
振り返ると顔面蒼白で怯えた形相のイケメン その濃ゆいオバケ顔にはクァンママも悲鳴がでちゃうのでした
…この不気味な雰囲気漂う場所が場所だけに、観客たちもいつものようにハジケられず不安げな顔が並ぶ
そんな人間たちの様子をデーモンウォーム像の顔部分から覗き込みながら、アシュラマンとボルトマンは小ばかにした声を上げる
「人間どもというのは本当にバカなやつらだ…
アイドル超人がやられ自分たちが明日から我ら悪魔超人に蹂躙されるかもしれないというのにのんきに観戦に現れるとは~~~っ」
「平和ボケよ~~~っ 何百年にもわたって正義超人が悪行超人の魔の手から自分たちを救ってくれた…
だから今度も大丈夫だろうとタカをくくってやがるんだ~~~っ
しかし今の正義超人どもの友情パワーの値は最悪… キン肉マン二世のK・K・D<火事場のクソ力>も大下落…
つまりここ何百年かで正義超人どもの戦力は最低となっている!
この上ミートの宇宙一の叡知が加わり"恐怖の将"復活となれば地球の覇権はわが悪魔超人のものとなり
今日より未来永劫にわたって我ら悪魔超人はわが春を謳歌できる―――っ」
ボルトマンもそれはいいと高笑いを上げて返すが
・・・ふと、恐山の門前に今日も子を亡くした母親が童歌を歌っている様子が見える
その姿にアシュラマンは怒り面を展開しながら怨嗟の声を漏らす・・・
母親の傍らに立っていたサンシャインもそんなアシュラの様子にどこか困惑の表情が浮かんでいた
しかし現在時刻はすでに4時45分、タイムリミットまであとわずかだが今だ万太郎、ケビン両名の姿は見えず
悪魔の二人も挑発の言葉を投げかけるが――― そこへキン肉万太郎、キン肉族の戦闘スタイルで堂々恐山に入場!!
その横には初代キン肉マンの姿も見える 懐かしい顔との再会にアシュラマンも思わず反応を示しながら
デーモンウォーム像へと足を向ける万太郎をアシュラマンが止める ルール上一人では中へ入ることができないからだ
…そこで一行もまだケビンが会場内にその姿が無いことに気づく 万太郎もてっきりケビンは先に来ているものと思っていたが…
そうこうしているうちに試合時間まで残り5分…!!ミートの頭がデーモンウォーム像にじわじわ沈んでいく中
―――恐山の橋に足音が響く その音に一同が振り返ると
静かな足音を響かせながら姿を現したのは、鉄仮面の半分をスカーフェイスの造形とさせたケビンマスクであった…!!
<続く>
なんか今のアシュラ、実はボルトが裏でいろいろやって動かしてるようなふいんきも出てきた気もする
とはいえ(オーバーボディならともかく)ボルトに大ボスの格はなさそうだからアシュラより上の立ち位置にはしてほしくないなあ
アシュラは子供となにかあったっぽいから、親子愛を見せつけるためにスグル出したのか
デーモンシード編は全体的にどんより気味だったから、ある意味スグルパパとのギャグやり取りがちょっと清涼剤だわ
第268回 心をひとつに 正義超人タッグ結成!!
俗界と霊界の分岐点とされる、恐山の太鼓橋から姿を見せるケビンマスク
今回のケビンは鉄仮面の半分をスカーフェイスの顔を模したコラボレーション仕様
その姿はまさしく先の闘いで惨殺されたスカーと共に入場しているかの想いを思わせる
デーモンシードに敗北した後の二週間で、全身の傷も癒えた様子
ケビンが来てくれればもう安心と凛子ちゃんも喜びの声を上げるが、一方で万太郎はその表情を険しくさせ…
デーモンウォーム像に沈み込んでいくミート君の体に、万太郎はケビンに向け怒声を上げる!!
が、ケビンの方は万太郎の怒りの声に反応を示すことなく…そんなケビンに万太郎は蹴りの一撃を仕掛ける!?
その蹴りの軌道にはデーモンウォーム像の扉を開ける鍵!
ケビンからカギを奪い取らんとする万太郎だが、ケビンもその攻撃を避けようとするも体勢を崩し地面に鍵を突き立てる形となる
そのカギに手を伸ばす万太郎に向け、ケビンは刺さった鍵をポール代わりにした回転蹴りで反撃を見舞う!
そのまま両者がカギを奪わんと激しくぶつかり合うが、さすがに二人の大乱闘騒ぎに凛子ちゃん達も止めに入る
「ボ…ボクだってデーモンシードを倒すために ケビンマスクと大同団結したいと思っているさ
で…でもいざこいつの高慢ちきな顔を見ると…もうニクったらしくてたまらなくなるんだぁ~~~っ」
「フッ…負け犬野郎 その言葉そっくりそのままおまえに返してやるぜ!」
そんな二人の乱闘を悪魔もあざ笑いながら、気づけば時間制限も残り1分を切ってしまう
それと共に、どこかデーモンウォーム像の入口が薄くなっていくかのような様子にクァンたちも気づくが
……ふと、クァンは二人の乱闘騒ぎに関して動こうとしないキン肉マンに気づき、万太郎に言うことはないのかと問うと
「ないのう…だってなんの心配もしとらんのじゃから
昔からプライベートでソリが合わんやつらほど良いタッグチームを組めると言うからのう」
クァンの言葉にそう返しながら、キン肉マンはテリーマンとの出会い、ぶつかり合い、共闘、そして共に手にした栄光が脳裏に浮かぶのだった
時間制限が30秒を切り、扉がますます薄くなり今にも掻き消えそうになりながら
ゴモラゴモラと音を立てながら、ミートのパーツがさらに深くデーモンウォーム像に沈み込んでいく…!
二人もさすがに緊急事態と見たか、万太郎とケビンは一時休戦
先ほどまでいがみ合っていたはずの二人が、ついに手を取り合いミートの救出へと向かわんとする!!
両者が空中へと鍵をほうり投げながら、そのカギを追い飛び上がると
鍵のパーツを足で抑えながら、両者のカギが空中で合体し一つのカギへと戻る!
そしてそのままそのカギをデーモンウォーム像のカギ穴へと向け一直線に突っ込み
タイムリミット2秒のところで、鍵穴へと突き刺さりデーモンウォーム像の扉を解錠することに成功するのだった
<続く>
プライベートでは…って言ってるけど、キン肉マン別にテリーとは仲悪くないイメージ
確かにファーストコンタクトは最悪だったかもしれんが
第269回 正義の屍に立つ悪魔の巣窟!!
万太郎とケビンがともに協力し、巨大鍵を一つにすることでデーモンウォーム像の頑丈に施錠された扉を開く
鍵が開き、重い扉が鈍い音を立ててゆっくりと開いていく 悪魔の二人も二人の入場に、こころよく歓迎の言葉を送る
「ようこそ悪魔のパラダイス "悪魔の胎内"<デーモンウォーム>へ …キン肉マン二世にケビンマスクよ
よくぞ超人オリンピック決勝での忌まわしい因縁をふりきりふたり協力してここまで来たなァ」
「まあそうしてもらわねぇと満天下にオレたち悪魔の方が優位だという事を示せなくなるからなァ」
デーモンウォーム内部へと入ろうとする二人へと、それぞれ周りの正義超人が預かっていた手荷物を投げ渡す
ケビンはスマートにスカーの形見とクロエのマスクをキャッチするが
万太郎の方は魂のランタン顔面にあたってどうにも絞まらない様子でした
それと共にキッドは万太郎にとって一番にかけがえのないもの、ミート君のボディパーツを投げ渡す
万太郎もミートの名を叫びながらその体を抱きしめ…そして二人が、デーモンウォーム内へとゆっくりと入り込むのだった
二人がその内部へと入ると、デーモンウォーム像の扉はひとりでに閉まると共に鍵もひび割れ分解
これにより外部からはほかの超人の侵入が不可能となる、内部で万太郎がパニックになってたけどケビンも冷たく返しつつ
だが只ならぬ様子を思わせる万太郎の声が聞こえ、キッドとセイウチンも扉をこじ開けんとするがびくともしない
・・・するとキン肉マンは、デーモンウォーズ像のある特徴に気づき、脂汗と唸る声が出ていた…
「い…今まで遠くにあってよくわからなかったが…
デーモンシードどもが"悪魔の胎内"と崇め畏敬しておるこの醜悪な巨像をよくよく眺めれば…
こ…これは7人の悪魔超人や悪魔6騎士たちをはじめとする 悪魔超人界の象徴でもあり
史上 最も正義超人を苦境に立たせた… あ…あやつではないかぁぁ~~~っ!」
そう、キン肉マンは今初めて気づいた デーモンウォーム像の姿が、かの"恐怖の将"を思わせる造形であることに…!!
ミートの知性を悪魔の知性に変換させ蘇る"恐怖の将"の正体に気づき、キン肉マンも戦慄
こうしてはいれないと、キン肉マンはふとサンシャインに目を付け……
デーモンウォーム像内部の二人に視点を移し、二人もひとまずは奥へと足を向ける
像の内部はさながら人の内部を思わせるような骨組みや内臓で構成されている様子
すっかり怯えちゃってケビンの腕をつかみながらぴったりくっつく万太郎に、ケビンも鼻で笑う声がでちゃうが
不意に万太郎が足を滑らし、池の中に沈もうとしてしまう!ケビンもその腕を掴んで万太郎を救出するが
…池の中には死体の姿!?万太郎も悲鳴を上げながら池から脱出しつつ…その死体がかなり古い正義超人のものであると見るケビン
「"悪魔の胎内"名物の血の池地獄にはまり込んだようだなぁ~~~っ」
そこに突如悪魔の声が二人に向けられる その声に二人が見上げると
大黒柱の如くそびえ立つ背骨の頂上部に、デストラクションズの立つリングがあった…!
「エリート超人の二世として育ち 一切の苦労をしたことのないザ・坊っちゃんズよ
このデーモンシード軍最強のザ・デモリッションズがおまえたちの体に初めて苦労の二文字を刻んでやる~~~っ!
早くリングへ上がってこい!」
「てめえ~~~っ なめやがって~~~さっそくやってやるぜ~~~っ」
アシュラマンの挑発に万太郎も威勢よく声を上げるが、肝心のリングへ上がる方法が見当たらない
悪魔が言うにはリングに上がる道はデーモンウォーム像中心の大黒柱骨しかないとの事
この程度の背骨柱、山梨の鎖場での特訓を繰り返してきた万太郎にはお茶の子さいさいとしながら
背骨に手をかけようとするが突然万太郎は悲鳴を上げながら背骨から離れ…大黒柱骨が正義超人の死体で構成されていることに気づく…!
そのあまりに凄惨な光景には万太郎も青ざめ、ケビンですら脂汗が浮かぶ…
「昔々 太古の昔 この地球上は正義超人との戦いに勝利したわが悪魔超人軍が支配していた時代があった
その悪魔超人が栄華を誇っていた時代に 日本中のあちこちに建設したのがジェネラル・パラストだ」
「我らの先人に敗れた正義超人は数十万と言われ 生き残った者は奴隷として日本の各所のパラストに送られた
そして我らの先人の酒宴での毎晩のお楽しみは 正義超人の奴隷同士を闘わせ 殺し合いをさせること…
…結局その死の見世物に勝ち残ったとしても 最後には"恐怖の将"の技の実験台として殺されてしまうんだがな…
そんなわけで各パラストからは毎晩のように何百という正義超人の死体が出た
正義超人の死体の処理に窮した"恐怖の将"たちが思いついたのがこの正義超人どもの屍で造った人柱…大黒柱骨だ!」
悪魔の逸話に二人も青ざめ、怒りに震える中
外の方ではサンシャインがデーモンウォーム像の扉をすり抜けるようにして内部へと入ろうとするが
そこにキン肉マンが気さくに声をかける サンシャインとは実に32年ぶりの再会だそうで
実はサンシャイン、顎辺りが弱くて撫でられるとくすぐったくて笑っちゃうそうです
キン肉マンが顎を撫でるとくすぐったそうにしながら、思わず砂ボディに穴が開いてしまうキン肉マン
そしてその気を見計らい、キン肉マンがサンシャインの砂ボディ内部へと入り込む!!
気づけばキン肉マンの姿がいなくなり、サンシャインも首をかしげるが
アホの相手はおしまいとして、デモリッションズのセコンドにつくためデーモンウォーム像内部へと入るのだった
デーモンウォーム内部へと視点を戻すが…
正義超人の死体で構成された大黒柱骨のあることに気づき、万太郎とケビンは愕然とした声を上げる
その死体の中には、デーモンシードとの闘いで命を落としたイリューヒン、スカー、バリアフリーマン、ハンゾウ達の姿があった…!!
<続く>
なにこのサンシャインのかわいいおじいちゃんっぷりw
坊っちゃんズは格好よくはないけどでもなんかぴったり合うような良いネーミング
大黒柱骨ぐろい…下手するとウルフマンやロビン、ウォーズマンあたりもこの仲間に入れられてたのかと思うと恐ろしいな
でも超人って超人パワーを分け与えれば復活するし、これは今回でなくなった皆さんが復活するハッピーエンドは確約されたものだなw
第270回 偉大なる先達の躯を超えよ!!
太古の昔から現在までの、悪行超人たちの手で屠られた正義超人の亡骸で構成された大黒柱骨
この骸の柱を超えない限り、悪魔の待つ頂上リングにはたどり着くことはできないが
苦し気な呻き声をあげるその亡骸たちに、万太郎もその柱に足をかけることを躊躇ってしまう…
その酷いやり口にはデーモンウォーム外のキッド達も罵声を浴びせるが当の悪魔は涼しい顔
早く登らねばミートを"恐怖の将"へと変貌させる魔の予言も実現することとなる…
「『凍てつく箱より身の丈低し叡知の子目覚めし時 その日より666日後にその知奪取しに地獄より"恐怖の将"蘇る』」
「そうしてまさに本日ミートが プリザーブカプセルから蘇って665日と23時間目…
あ…あと1時間 本日の午後6時を境にミートの宇宙一の叡知を使って
わが悪魔の将"恐怖の将"復活が現実のものとなる―――っ!」
するとアシュラマンが怪しい呪文を唱えはじめると共に、指先から糸のようなものが伸び
万太郎達アイドル超人軍が命懸けで取り返したミート君のボディパーツが、アシュラマンに奪われてしまう…!!
そのままアシュラマンの手に操られるボディパーツは、デーモンウォーム内にある薄い膜のようなものへと放り込まれる
内部に水を蓄えた薄膜は通称『悪魔の羊水』と呼ばれる代物 ミートの体が"恐怖の将"に生まれ変わるための物
その言葉を示すように、羊水内部のミート君のボディが鼓動と共に恐怖の将へと変わろうとしていく…!!
そしてそのタイムリミットはあと1時間…!それまでに大黒柱骨を登り、悪魔を打倒せねばミートの体は"恐怖の将"のものとなる!!
だがミート君を助けるためとはいえ、万太郎とケビンに大黒柱骨を登っていくことができるのだろうか…?
二人が躊躇している間にタイムリミットは5分を経過…
なかなか一歩を踏み出せない二人の後ろで、サンシャインもその悪辣なやり口にはどこか困惑を覚える
一度は悪魔の道を捨て正義超人入りしたはずのアシュラマンの、この変貌ぶり…いったい彼に何があったというのか…
『いかん…いかんぞ~~~っ万太郎~~~っ 何があってもその"恐怖の将"を蘇らせて野に放っては~~~っ
やつを野に放ってはこれから300年 地球は地獄の世から抜け出せなくなるだろう』
その時突如、サンシャイン内部から叫び声が響くと共に、そのボディが腫れあがっていき
砂ボディから現れたのは、その内部に身を隠していたキン肉マンであった!!
まさかの初代キン肉マンの出現にボルトマンもいきり立つが、アシュラマンがそれを制しつつ
「万太郎よ~~~っ そいつだけは…"恐怖の将"だけは絶対に蘇らせてはいかんぞ~~~っ!
そいつの恐ろしさはこのワシが身をもって体験しておるからなぁ~~~~っ」
「"恐怖の将"復活を阻止したいのはやまやまだけど それにはこの正義超人の先達たちの骸柱を登らなければならないんだ…
おまけに目の前はわがキン肉王族始祖肉のカーテンの生みの親…キン肉タツノリ様の骸だぁ~~~っ!」
「オ…オレもいけねえ… オレの足元にはロビン王家歴史上最強とその名が轟いているベネディクト・ロビン三世様が~~~っ」
一歩目から二人にかかわり深い骸が行く手を阻み、どうしても先へと進むことができないが…
「上がってくるんじゃ我が子孫 キン肉万太郎よ~~~っ
わ…わしら超人は人間の平和を守るために踏み台として生まれてきたんじゃ…
踏み台大いにけっこう 悪魔どもを倒すためにはどんどん登っていけ~~~っ」
「登っていきなさいケビンよ 手でも足でも背中でも好きな場所を踏んでいくがよい なぁみんな~~~っ」
そんな彼らに行くよう促すのは、二人の行く手を阻んでいた骸の山たちであった
英霊たちの後押しを受けて、二人も感動の涙をあふれださせながら骸柱を登っていく…!!
…そして二人の行く手には、敗北したアイドル超人の骸もあった
涙と共に詫びながらも、彼らの屍を文字通り踏み越え登り、今ケビンマスクがリングイン
…だが万太郎の方は、頭が取れかけになりながらを自分の頭を登っていけとするイリューヒンの姿があった
その取れかけの頭に足をかければ、間違いなくイリューヒンの首はもげてしまう…万太郎も躊躇してしまうが…
「オレは一度死んでしまった骸だ… 首が取れてしまって痛くもかゆくもねぇ…
オレの首がもげ千切れることと "恐怖の将"が蘇りこの先地球に300年の暗黒の世が訪れることの
どちらが正義超人として耐えきれない~~~っ?」
イリューヒンの叫びに…万太郎は決意の表情と共に、額に肉マークが宿る
「ごめんよ… イリューヒン!」
そしてイリューヒンの首に足をかけ、万太郎もリングへと到着!
それと共に完全に千切れ落ちていくイリューヒンの頭部に、万太郎も涙の叫び声をあげるのだった
<続く>
正義超人界には墓とか埋葬とかそういう概念は無いんですか…
「目の前には我がキン肉王族始祖(略)」
「お・・・俺も行けねえ・・俺の足元には(略)」
場所変えたらええんちゃう?
第271回 正義超人タッグ、いまだ"一枚岩"になりきれず!?
万太郎をリングにあげるため、自らのグラつく頭を踏み台とさせるイリューヒンの骸
それによりイリューヒンの首がもげ、落ちた頭が骸柱そばのキン肉マン、サンシャインの元へと転がりながら
イリューヒンはどこか、穏やかな笑みを浮かべながらつぶやく
「やれやれ……ほ…ほんの2年前までは"赤き死の飛行機<ママリオート>"と そ…その名を聞くだけで
対戦超人を震え上がらせるほどの残虐超人だった…こ…このオレが…
そ…そんな無秩序 無軌道 無慈悲の権化と言われたこ…このオレがミートのお陰で ゆ…友情パワーに目覚めちまった…
ミ…ミートやま…万太郎と出会う事さえなかったら…このオレはこんな亡骸とならずにす…すんだものを
…し…しかし短かったが… せ…正義超人として生きてきた時間に悔いなしだ…」
その言葉を最後に、イリューヒンの首は砂となって掻き消えるのだった
万太郎もその最後の姿に涙を浮かべながらも、雄たけびと共に今リングに上がる!!
無事リングインした万太郎の姿に観客ら、キッド達も大歓声を送るがこれには悪魔達も少々うんざりした声で返す
万太郎も悪魔がつけた坊っちゃんズの呼び名はやめてもらおうと返しながら、ちゃんと考えといたタッグネームを発表する、のだが
どれもこれもひどいネーミングばかりでケビンも引き気味ながらタックルぶち込んでツッコミ
「あっこれどう?万太郎の"まん"に ケビンマスクの"ケ"をくっつけて…」
「ああっそれはダメだ~~~っ口に出しては~~~っ」
慌てて万太郎の口をふさぐことでどうにか放送事故は防ぎつつ、チーム名はどうでもいいと改めて悪魔と対峙するケビン
するとボルトマンが、鋼鉄の鎧を外した今のケビンの姿を、にやついた笑みで挑発するが
それに対しケビンはその目を見開くと共に、コーナーポスト上段のバッグをバク宙蹴りで破壊すると共に
そこから飛び出した鋼鉄の鎧を一瞬にして装着!我らがよく知るケビンマスクお馴染みの姿となる!!
「このケビンマスクは 賢明な道なんて選ばねえ…
どこまでいっても正真正銘 紛れもなき"難攻不落の鉄騎兵"だぁ―――っ!」
自らの威容を見せつけるかのようなケビンの姿に観客たちも声を上げる
ケビン応援一色の観客たちには万太郎も動揺の声が出てしまうが、そんな彼に父キン肉マンが助け舟を出す
「心配するな万太郎よ~~~っ キン肉族の王子たる者にそんなボロを纏って試合をさせるわけにはいかんからな
…こいつをおまえのためにキン肉星から持ってきた… 受け取れ―――っ!」
その叫びと共にキン肉マンが万太郎に投げ渡したのは、この試合のため母ビビンバが夜なべして編んだ万太郎のニューコスチューム!
それもその衣装は36年前、キン肉マンがアシュラマンを打ち破った時に着ていたものを使ったゲンの良い代物である
万太郎も気に入ったようで早速着替えタイム、ニュー衣装を宙高く放り投げると、今着ている衣装はおもむろに脱ぎ捨てる
大観衆の前で真っ裸になるもんだから女性客から悲鳴がでちゃうけどそれは置いといて
ケビンに続き万太郎もニューコスチュームに身を包み、臨戦態勢を整える
…キン肉マンの言葉に36年前のオレと一緒と思うな、と表情を険しくさせるアシュラマンだが
両者笑顔を交わすキン肉親子の姿に・・・アシュラマンの脳裏には
自らの我が子の姿とその団欒を浮かべながら、悲鳴の如き叫び声をあげるアシュラマン
苦し気に頭を抱えながらも、サンシャインに試合開始のゴングを鳴らすよう促し、ここに正義と悪の超人戦争、最終決戦が幕を開ける!
悪魔側、ザ・デモリッションズはアシュラマンが先発としてリングに上がる
だが一方でアイドル超人側、坊っちゃんズの方はどちらが先に出るかで揉める様子が見えてしまう
「ここはオレが行く!」とケビンが言うも、それに対し万太郎は表情を険しくさせて返す
「超人オリンピックチャンプだからって チームリーダー気取りか!」
「ち ちがう オレイはおまえをスカーのようには・・・ と…とにかくここはオレに任せろ!」
「これはボクの懐刀であるミート救出のための闘い! だからボクが出るんだ―――っ!!」
そう叫ぶと共に万太郎は目を見開き、ケビンに向けハイキックを仕掛ける!
仲間割れの不協和音を交えながらも、強引に万太郎が先発を勝ち取りアシュラマンに向けドロップキックの先制攻撃!
万太郎の先制攻撃で体勢を崩すアシュラマン、だがダウンしそうになるところをブリッジの体勢で耐えると共に
ボルトマンがそのブリッジをジャンプ台として飛び上がり、万太郎の顔面にシャイニング・ウィザードを決める!!
<続く>
イリューヒンが無秩序無軌道無慈悲の権化と言われた残虐超人って設定はオリンピックの時はなかったよな
実は仲良しだろ坊っちゃんズw
まあ試合が関わるとお互い意固地になっちゃう関係と言うのもなかなか良いかも
>>524 アイドル超人とチームAHOとの差別化のために作られた設定だな
第272回 正義超人タッグ、雨降れど地固まらず…!?
ブリッジ状態のアシュラマンをジャンプ台として、放たれたボルトマンのシャイニング・ウィザード
その直撃を受け勢いよくコーナー側に吹き飛ばされる万太郎、ケビンも万太郎を助けんと手を伸ばすが
だが万太郎はケビンの助けを拒絶するように、自ら体勢を立て直す
ふらつきながらも、万太郎はケビンの助けを受け入れようとしない ケビンもそんな万太郎を諭そうとするが
…試合開始から10分が経過したことを悪魔が宣告 それと共に悪魔の羊水内部のミート君の体が鼓動と共に"恐怖の将"へと変貌を始める…!
さらにデーモンウォーム像外壁に埋め込まれたミート君の頭、左足もそれに引き寄せられるようにより深く内部へと引き込まれていく
・・・ミート君の命が掛かっていながら意固地になる万太郎には、凛子ちゃんも怒声を上げる
だが万太郎がケビンに負けたことを煽るかのような凛子ちゃんの言葉には、万太郎も額に青筋が浮かぶ
さらには凛子ちゃんに賛同し観客らもケビンコール ますます万太郎の頑なな意地が強固なものと化してしまう
「き…決めた… ボクはこの試合絶対に おまえにはタッチしないもんね!
あと50分もあればボク一人でなんとかなる!」
ケビンに向けそう断言すると共に、万太郎は一人でデモリッションズに向け突撃!
だがその無策、無謀な突撃を容易くさばくアシュラマン そこから生じた隙を逃さず六本腕のタックルで万太郎を捕らえると
ボルトへ指示を出しながら、万太郎の喉笛をスープレックス気味にセカンドロープへと叩きつけ
首にロープが絡まり悶絶の声を漏らす万太郎へ、さらにボルトマンのロープを利用した旋回蹴りを叩き込む!
そこからさらに、ダウンした万太郎に向け二人が同時に飛び上がりダブル毒針エルボーを正確に万太郎の首へ落とす!!
冴えわたる悪魔のツープラトン、まさに阿吽の呼吸を見せつけるデモリッションズ
その光景にサンシャインも高笑いを上げる一方、キン肉マンはただ黙ってその戦いを見据える…
「グフォフォフォ 友情パワーが売りの正義超人が不協和音とはのう…
どうしたァ…万太郎とケビンのあまりにも絶望的な状況に 声もでなくなってしもうたか?」
「正義超人界では 昔から"仲悪き超人同士ほど名タッグチームに育つこと多し"という言葉もある
その倣いでいくとあの二人はこれからタッグチームとして前途洋々だと思うてのう…」
サンシャインに向け笑顔と共に返すキン肉マン 確かに傍目には前途洋々とはとても思えぬ坊っちゃんズの姿だが…
試合の方はアシュラマンが万太郎の体をパワーボムに抱え上げる このまま秒殺KOかと思われたが
万太郎も力を振り絞り、そのクラッチを切り崩すとアシュラマンの頭に両脚を絡め、そのまま体制を反転!テイクダウンを奪う!
「逃がしはしないよ これから万太郎ちゃんオンステージが始まるんだからね!」
アシュラマンも万太郎の顔面を蹴り距離を離さんとするも、逃がしはせずバックドロップの体勢に抱え上げる
だが先ほどの猛攻によるダメージがまだ効いているのか足元がふらついてしまう、そこにケビンの声が響く
「万太郎!そのフラつき方ではろくなバックドロップはうてやしない!
見せてやろうぜ この坊っちゃんズのツープラトン攻撃を―――っ!」
「タ…タッチはしないぜ…」「ああ…ノータッチで結構!」
ここで二人のツープラトン攻撃が試みられる、タイミングを見計らい飛び上がるケビンだが
無情にもアシュラマンは、たやすく万太郎のクラッチを切り万太郎のバックドロップから逃れると
飛び上がったケビンのネックブリーカードロップは、味方である万太郎へと誤爆してしまう!
ケビンも万太郎の身を案じ声をかけるが、万太郎の返答は激昂の延髄切り!
だがその一撃で吹っ飛ばされたケビンの顔面がコーナーへと叩きつけられ、万太郎も思わずその身を心配する声が出てしまうが
そこへアシュラマンが万太郎を捕らえると、そこへさらにボルトマンも加わり 悪魔のツープラトン、デモリッション・ジャーマンが放たれる!!
<続く>
この対抗心バリバリのタッグはある意味新鮮だから変に和解してほしくはないのが悩ましいな
傍目にはデコボココンビなのに不思議と息があった戦いを見せてくれるってのもある種の定番だと思うし
今更だけどタツノリってキン肉族始祖だったっけ?
真弓の親の比較的最近の人だったような
凛子ちゃん男心解ってなさすぎ、あんなんじゃ余計意地っ張りになるにきまってるやん
"仲悪き超人同士ほど名タッグチームに育つこと多し"
だから超人師弟やモーストデンジャラスは弱かったのか
第273回 勝利を導く"貢献"のタッチ!!
万太郎をジャーマンの体勢に捕らえたアシュラマン、それをさらにボルトマンがアシュラマンを捕らえて投げる
二人がかりのデモリッション・ジャーマンはその急加速により威力も倍増 そのツープラトン攻撃が万太郎に叩きつけられようとするが
その寸前、何者かが身を挺して割って入ることでデモリッション・ジャーマンの直撃を阻止!間一髪で万太郎を救う!
…そう、自らの身を挺して万太郎を救ったのは不協和音のパートナー、ケビンマスクであった…!
だがチャンプのケビンに負けた万太郎を救うその光景には、観客たちも大ブーイング
万太郎自身、なぜ自分を助けたのか困惑気味にケビンに問うが
ケビンもタッグマッチならパートナーが救出に入るのは当然だと返しながら、こうも続ける
「タッグマッチに…実力差は か…関係ねえ…
シ…シングルに一番必要なのは勝利のために"猛進"する心だが
タッグで一番必要なのは勝利のために"貢献"する心だ」
貢献する心…ケビンの言葉に万太郎もその目を見開く
もしケビンが助けてくれなければ、万太郎は今の一撃でKOされミートの奪還にも失敗していただろう
一匹狼を信条とし、人と交わることを嫌うケビンがその我を捨てミートを救うための闘いに準じようとしているのに…万太郎もそんな思いが浮かび上がる
「い…言っとくがオレはおまえの生命を救うためにやったわけじゃねえ
う…宇宙の平和のため至宝であるミートのボディパーツ奪還のため救ったんだ…」
「相変わらず口の減らねえやつだな…」
憎まれ口で返すケビンには万太郎も笑みを浮かべる
だがその背後からアシュラマンとボルトマンが襲い掛かろうとするも
二人は即座にその動きを察知し、襲い掛かる二人の体をそれぞれ担ぎ上げる!
「万太郎 もう一度だ…いくぞ」「お…おお~~~っ!」
不協和音の続く坊っちゃんズの再度のツープラトン攻撃が試みられ
サンシャインもまた失敗するのがオチだとするが―――
プレビー
「「坊っちゃんズコラボレート・1」」
二人は横っ飛びで互いの担ぎ上げた相手をデスバレーボムで激突させる荒業で、見事ツープラトン攻撃に成功!!
初めての息の合った攻撃に、万太郎とケビンもお互いに満面の笑みを向け合う
「万太郎よ シングルマッチもよいが タッグマッチにもまた違う意味の面白さがあるであろう!」
(今の万太郎を見ていると思い出すわい…
その昔 ワシが初めてタッグマッチでツープラトン攻撃を成功させたときの興奮を!)
息子のタッグでの活躍を見ながら、キン肉マンも思わずしみじみ
ケビンも今は闘う権利は万太郎にある、とコーナー側に下がりながら激励の声を送る
だが一撃程度では悪魔も堪えず、アシュラマンは万太郎の背後から自らの腕を束ね一本にした波羅蜜多ラリアットでの反撃をぶち込む!
そのままの勢いでロープへ飛び、さらに加速をつけたラリアットを万太郎へと振るわんとするが
ジェイドの声により、万太郎はとっさにその一撃を鉄壁のガード、肉のカーテンで受け止める!!
そのまま万太郎は三つ編み腕を取り、軽快な足取りでロープへと駆け上がるが
そこへアシュラマンの救出に入らんとボルトマンが割って入る だがその割り込みも万太郎は織り込み済み
アシュラマンの腕を取ったまま、ロープの反動で飛び上がり両足でボルトマンの首を挟み、二人まとめて放り投げる!!
先ほどまでは明らかに鈍っていた万太郎の動きが、今は見違えるように軽快な動きを見せる
動きが鈍かったのはケビンとの不協和音が原因、それが解消されたことで万太郎の動きもよくなったものとみるキッドだが
ただ、同時に少々万太郎の方に疲れが出てきたとも感じており…
疲労から動きが止まる万太郎を励ますようにケビンがロープ側で励ましの声を上げる
それに対し万太郎は、アクロバティックな動きでケビンの立つロープ際へと下がり―――
「さあ タッチを受けてくれ!」
万太郎はあれほどに拒絶していたはずのケビンに、みずからタッチの手を差し出す…!
「タッグマッチで一番大切なのは 勝利に"猛進"することではなく…
勝利に"貢献"することだったよね…
ボ…ボクはこれしきのダメージは平気なんだけど このままチームの足を引っ張ることになったらミートに叱られちゃうからね」
「…… よしタッチだ!」
二人の確執もついに解け、ケビンもまた万太郎のタッチを受け入れ華麗な動きでリングイン!
その姿に悪魔も不敵な笑みで返しながら、試合を盛り上げるためにもアシュラマンは
親友スカーをその手にかけたボルトマンと交代するのだった
「ドヘッドヘッドヘッ ケビンマスクよ 大親友だったスカーフェイスのように
おまえもオレのエレクトリック・パワーによって"デーモンウォーム"の骸柱の一部にしてやるぜ~~~!」
<続く>
坊っちゃんズって名前はアレだったが、プレビーズって英語な響きになると割とカッコよく聞こえるなw
まだまだ先だろうがマッスルドッキングばりの超必殺ツープラトンに今から期待
マンタとか言うほど坊ちゃんでもないよな
スグルがこれぐらいの年代の時は悪魔超人対決とかKKDチャレンジなんていう鬼のような修行受けてないだろうし
怪獣退治はしてたのかもしれんが
>>535 必殺ツープラトンあるかね?
万太郎とアシュラが残ってバスター対決やると思うし、せっかく特訓したんだからマッスルGでアシュラ倒すんだろうし
マッスルドッキングみたいなツープラトンで一気に2人とも倒すってことはないと思う
クロスボンバー的な二対一で繰り出すツープラトンでのトドメならありそうだな
ちょうど二人掛かりで技をかけるに最適そうなデカブツもいることだし
第274回 友が呼び覚ます"貢献の心"!!
正義と悪のタッグマッチは、ケビンがリングに上がると共に、因縁深いボルトマンも対峙し新たな局面を迎える
…その姿にケビンはスカーとの日々を脳裏に浮かべながら、怨念のこもった唸り声を漏らすと共に
そのスカーを殺したボルトマンに向け、怒りの掌底を放つもボルトマンはそのラッシュを余裕の軽口を叩きながら次々に回避して見せる
冷静沈着が売りのケビンだが、怒りにかられたラッシュにより次第に息も切れ始め…その姿に万太郎も声を上げる
「ケビ~~~ン! おまえが言ったんじゃなかったのか
シングルマッチで大切なのは勝利のために"猛進"する心だが
タッグマッチで大切なのは 勝利のために"貢献"する心だって!
今のおまえは"貢献"の心を忘れた… ただ私怨を晴らすためだけに"猛進"するシングルプレイヤーだ―――っ!」
"貢献"の心・・・万太郎の言葉が脳裏に反芻されるケビンマスク
だがそこにボルトマン反撃のハイキックが放たれる!ケビンもとっさに回避するもわずかに頭をかすめ、よろめいてしまう
「260kgあるボルトマンのメガトンキックだ かすっただけでも脳が揺れる」
どうにかケビンも体勢を立て直そうとするが、さらにダウンを奪うべく鋭いタックルを仕掛けるボルトマン
だが寸前で足を引き、タックルを切ることでボルトマンの押し込みを真正面から受け止める…!
…アホの万太郎にタッグの鉄則を教わるとは思わなかった、とケビンも憎まれ口で返しながらも
さらにありがとうと礼の言葉を続けるケビン 自分ひとりだったらボルトの逆襲を受けてたところだとしながら
そのままケビンはボルトマンの両腕をリバースフルネルソンに捕らえながら、その巨体をダブルアームで投げんとする
と思われたが、ケビンは技の途中でダブルアームを自ら外し、ボルトマンの片腕を両足で挟みながら
顔面をクロス・フェイスロックに捕らえ、その顔面と片腕を締め上げる!!
ケビンの大活躍に観客も大興奮、絞めろコールが高らかに送られる
その鮮やかな技にはキン肉マンもさすがと声を上げるが、ボルトマンもただではやられない
辛うじて自由の利く両脚でエビぞりの体勢になりながらケビンの頭を挟み込むと、力任せにケビンの体を引っぺがす!
だがすかさずケビンは吹き飛ばされながら、背後のコーナーへと駆け上がり大ジャンプ!
「スカーフェイス・リベンジ―――ッ!」
そこからケビンは、スカーの必殺技、スワロウテールを彷彿とさせる体勢でボルトマンへと飛び掛かり
強烈なヒップアタックがボルトマンの脳天直撃!!まさしくスカーの手向けともいえる一撃をぶち込む!!
その強烈な一撃にはさしものボルトマンもよろめくが、辛うじて堪えてみせる
だが後一撃浴びせれば間違いなくダウンを取れる、すかさずボルトマンの大木のような左足にタックルを仕掛けるが
「煩いハエめ―――っ!」
何とボルトマン、片足一本でケビンマスクを持ち上げその脚を高々と上げる!!
まさに仰天の怪力には一同も唖然 そしてそのままテスラコイルの放電攻撃をケビンに放つ!!
電撃攻撃のショックでケビンも悲鳴を上げながらその左足から手を離してしまう
…苦しげな声を上げるケビンの様子にはクァンらも心配げな声が出てしまう
なにせ今のケビンは鋼鉄の鎧を着こんでいるため電撃の威力も倍増
悪魔の挑発に乗り自ら不利になってしまうケビンの姿には凛子ちゃんも苦言が出てしまうが…
そんな彼女にジェイド、チェック・メイトの二人は大丈夫だと声を上げる
二人はケビンの特訓には付き添えなかったものの、彼の凄まじい特訓の跡は目撃している
あの凄まじい現場を見れば、絶対にボルトマンのエレクトリックパワーに耐えられる、と確信をもって言う
・・・だが、一向にケビンがその電撃攻撃を打開する様子はなく、ただ成すすべなく地獄の放電を浴びるのみ
その姿に万太郎らも不安が浮かぶ まさかケビンの特訓は失敗に終わっていたのか…?
やむなく万太郎が救出に入らんとリングに上がるが、アシュラマンも割って入り万太郎の救出をカット
それと共にアシュラマンは万太郎をパワーボムに捕らえ飛び上がり、ボルトマンはケビンをジャーマンに捕らえ降下
そのままパワーボムとジャーマンを仕掛られた、二人の頭を空中で激突させリングへと叩きつけんとする!!
<続く>
まあケビンの特訓、電撃食らってただけでなんも打開策考えてないようにしか見えなかったからこうなるのはしゃーない
>>541 万太郎の方はチームAHOが協力してくれたけどケビンはジェイドとチェックが無能なせいで一人で特訓してたから仕方ない
つまりケビンがやられたらチェック、ジェイドが戦犯扱いか…
試合させてもらえないだけじゃなく、なにもしてないから戦犯レッテル貼られる危険が出てきたチェックまじ不憫
リンかけ剣崎のパクリか
ということはケビンは対ボルトの新必殺技を開発したように見せて
さらにもう1つ新必殺技を開発してるかもしれない
>>543 ケビンがやられて万太郎シングルマッチ状態になるとしても
ボルトを倒すかアシュラの弱点あばくか
何か手柄を残すだろう
でないとチェックらだけでなく仏師まで無能ということになる
第275回 ケビンの頭脳、ボルトの怪力に勝る!?
デモリッションズの放つ、パワーボムとジャーマンの合体技、プレッシャー・クッカーが坊っちゃんズに炸裂
その威力もさることながら、そのフォルムの美しさも群を抜く、まさに芸術品と実況も評する中、ダブルダウンを喫する坊っちゃんズ
超人オリンピック優勝、準優勝という、正義超人でも実力トップのはずの二人がなすすべなく手玉に取られる姿にはクァンらも戦慄が浮かぶ…
倒れたまま動かない万太郎を助け起こすため、キッドが外から牛丼を差し出し食欲で釣る作戦に出るが(ちなみに蝋細工のニセモノ)
だが今万太郎が起き上がろうとも意味はないとする悪魔、今リング上で闘う権利を持っているのはケビンの方なのだ
…すると、ケビンも倒れながら笑みを浮かべ、カウントファイブで立ち上がろうとする動きを見せる
だがいくらケビンでも、ボルトマンの放電攻撃、さらにはツープラトンの攻撃を受けたダメージは甚大なはず ボルトマンもその無理をあざ笑うが
この程度は自分の特訓の苛烈さと比べれば雲泥の差、と挑発を返して見せるケビン
それと共に倒れている万太郎をスライディングキックでリング外へと蹴りだし自軍コーナーへと戻す
ひとまず安全圏に戻った万太郎、そこで自身の方はあまりダメージが残っていない違和感に気づく
(そ…そういえばデモリッションズのプレッシャー・クッカーを受けた時も
まるでボクに対するダメージを軽減させるかのように 上から落ちてくるケビンの上半身に思いっきり力が入っていた―――
お…おかげでそれほどのダメージは残ってない
も…もしやケビンはワザと瀕死のふりをしていたのか? し…しかしなんのために…)
…立っているのがやっとだというのに、自信に満ちた輝きを見せるケビンの眼差しにボルトマンも苛立ちの声を上げながら
続けて第二のツープラトン攻撃をケビンに放たんとするデモリッションズ
アシュラマンがケビンの背後を取り、コーナー最上段に上がってその体を高々と担ぎ上げると
そこにボルトマンが担ぎ上げたケビンの首を両足で挟み、アシュラマンの体重加速を加えたフランケンシュタイナーで叩きつける!!
これだけやればもう立ち上がれないだろう…ボルトマンも息を切らせながら倒れるケビンを見下ろすが
そのメガトンパワーの連撃を受けながら、ケビンは再び立ち上がろうとする…!
だがさすがに立ち上がったはいいが、足取りがおぼつかないケビン
悪魔も瀕死のケビンにとどめを刺すべく、アシュラマンがローキックを浴びせ宙を舞い上がるケビンの体を捕らえると
それに合わせボルトマンの胸に巨大な電気プラグの差込口が出現!
この体制はスカーフェイスを葬った忌まわしき技"超人電子レンジ"のセットアップ…!!
万太郎もそれを阻止すべきリングに上がろうとするが、ケビン自身がその助けを拒むように声を上げる
「く…来るな―――っ!」「で…でも…」
「パートナーを信用できないのならタッグチームはおしまいだな!」
ハッキリとそう言い放つケビンに、万太郎も助けに動くことができず…
そしてケビンマスクを両足から、超人電子レンジの中へと放り込み、成すすべなくその餌食になろうとしていたが―――
「あまりのパワーと強さを持つ者ほど 自分を食らおうとする足元の蟻の姿に気づかないものだ…」
電子レンジの中へ放り込まれようとしながら、そう呟くケビンマスク
・・・すると突然、ボルトマンが悲鳴を上げる!?そこでアシュラマンも慌てて投げを中断、ケビンを電子レンジではなく脇へと放り投げる…!?
突然の技の中断に、キン肉マンとサンシャインも困惑の声が出る中、ケビンは微かな含み笑いを浮かべていた
「てめえ~~~っ オレから"超人電子レンジ"を引き出すために
"テスラコイル"からの放電の時 瀕死の芝居をしやがったんだな~~~っ!?」
「さ…さあ かけてみろよ
このオレにお…おまえの必殺技"超人電子レンジ"を… この鋼鉄のヨロイに"超人電子レンジ"がかけられるかな?」
狼狽える表情が浮かぶボルトマンに、そう言い放つケビン
果たして超人電子レンジを破ったケビンの策の正体とは…?
<続く>
あー、なるほど。確かに電子レンジに金属製品はご法度やなw
金属はレンジにはまずいけど
通常の電撃なら効きまくりだろ
放電攻撃に切り替えれば?
しかしケビンめっちゃタフだな、アレだけ電撃以外も色々食らってたのにまだまだ余裕ありそう
これが万太郎なら泣き言いいつつKKD燃やしてどうにかって感じなハズ
第276回 ボルトの電気<エレクトリック> VS ケビンの大渦<メイルストローム>!!
ケビンを追い詰め、超人電子レンジに放り込む寸前だったデモリッションズ だがなぜか突如、その技を自ら解く
ふらつきながらボルトマンに近づくケビンの姿に、ボルトマンの方が狼狽してしまう
なにやらケビンの着ている鋼鉄の鎧が、ボルトマンにとっては不都合があるようだが…?
そこでチェック・メイトが、ケビンの仕掛けた策の正体に気づく まずは一同に電子レンジの原理の解説から
電子レンジは内部に超パワーのマイクロ波を照射する機能がある
マイクロ波は水の分子を揺らし、その摩擦で熱を発生させるという特徴があるため
肉体の成分がほとんど水である人間、超人がその中に放り込まれればスカーのように肉体が煮えたぎり消滅してしまう
さらにマイクロ波は様々なものを透過し内部のものを熱する効果があるが、ただ一つ、金属だけは透過できず跳ね返ってしまうのだ
すなわちケビンの鋼鉄の鎧はボルトマンの超人電子レンジにとってはまさに天敵、自身のボディを逆に傷つけることとなる…!
そう、ボルトマンの挑発に乗り鋼鉄の鎧を着こんだのも、テスラコイルの電撃に何の手立ても見出さなかったのも
全てはこの瞬間、"超人電子レンジ"打倒を見据えてのものだったのだ!!
そうとわかれば万太郎も大はしゃぎで声を上げ、ケビンも笑みを浮かべながらボルトマンへとにじり寄る
ボルトの不利と見たアシュラマンは、タッチを要請するが…ボルトマンは自らそのタッチを拒絶する
「ドヘッドヘッ 悪いがアシュラよ このケビンマスクはオレの手で殺らせてもらうぜ
オ…オレは悪魔超人の血を受け継いではいるが…太古の昔より全悪魔超人から崇められてきた
無秩序 無軌道 無慈悲の祖である"恐怖の将"のお姿はまだ見たことがない だ…だからぜひ御目文字賜りたいんだ!
アシュラマン あ…あんたほどのワルが…畏敬し崇拝するワルの中のワル
とことん性根の腐った偉大なる"恐怖の将"のお姿を拝見したいんだ~~~っ
そ…それをこのオレ自身の手で絶対に果たす!」
そう声を上げながら、悪魔の羊水内のミート…鼓動と共に変質する"恐怖の将"の姿に目を向ける
アシュラマンもボルトマンの意気込みを買い、ケビン打倒は彼に任せるように激励にその背を叩く
…一瞬、アシュラマンの返答にボルトマンはどこか訝しむような表情が浮かぶようにも見えたが…?
そこにケビンの鋭い足刀がボルトマンの眉間を切り裂くが、傷つきながらも高笑いを上げるボルトマン
それと共にいったん超人電子レンジのふたを閉め、ケビンに向け突撃を仕掛ける!!
その突撃をスピンキックで迎え撃つケビンだが、ボルトマンも身を低くすることで回避しながら
強烈なロシアンフックでのカウンターをケビンのテンプルに叩き込む!!
そこからさらにケビンの頭を掴み首相撲を仕掛けるボルトマン、ケビンも上体を逸らすことで首相撲からの膝蹴りを防がんとするが
ボルトマンの超パワーはケビンの防御もお構いなしに、そのみぞおちに膝蹴りをぶち込み
よろめいた所でジャイアントスイングでぶん回し、遠心力のついたケビンの体をブリッジ状態の腹で回転、そのまま宙へと放つ!!
ボルトマンの必殺技、メガヘルツ・テンペストで舞い上がり、落下したところを待ち構え
すかさずテスラコイルの放電攻撃を再びケビンへと放つ!!
先ほどの攻撃は発電量を押さえていたが、今度は持ちうるパワーを全開フルスロットルで放ち
その凄まじい放電パワーはリングサイドの万太郎にまで襲い掛かるほどだが
だが電撃耐性の特訓を受けたケビンには通用しない・・・と思われたが
今度のケビンの苦しむ声は芝居ではない、その凄まじい放電はケビンの鎧をも溶かすほどの威力がある…!!
それでもケビンは、電撃攻撃に苦しみながらその放電地獄の元であるテスラコイルをへし折らんと抵抗を試みる
「ドヘドヘドヘ~~~ッ 先にオレ様のプルトニウム電池が尽きるか
おまえのメイルストロームパワーが尽きるかの闘いだな~~~っ」
―――そしてケビンは雄叫びと共にテスラコイルの一本をへし折ることに成功!!
だがそこでケビンの鎧も限界が来てしまい、リングに倒れると共にその鋼鉄の鎧が砕け散ってしまう…!
その姿にアシュラマンも勝負あったと笑みが浮かぶ
鋼鉄の鎧を失ったことで、もはやボルトマンの必殺技、超人電子レンジを阻むものは何もない
絶体絶命、ケビンマスクの運命やいかに…!!
<続く>
激励が悪魔らしくないまだ正義ってか友情っぽい心が残ってるんじゃないかとボルトは感じたってことかな
ケビンが前面、頭から突っ込んで電子レンジをぶっ壊し
その後ろから万太郎がマッスルミレニアムで突っ込み挟み込む、ダブルミレニアムのツープラトンみたいな形で決まると予想
技名はさしずめロイヤルミレニアムってとこか
第277回 ケビン、卓越した頭脳の大逆襲!!
*扉絵はキン肉マン二世のアニメ化に際し、ミート君のある誤植に突っ込むキン肉マンら面々
「どうした~~~っミートよ~~~っ? せっかくのアニメ出演だというのに額の"にく"の紋章がないではないか~~~っ!?」
「これはミートじゃないよ~~~っ やっぱり"恐怖の将"にボディを乗っ取られちゃったんだよ~~~っ!」
ケビンが鋼鉄の鎧を失ったことで、改めてボルトマンは必殺技である"魔の四角窓"<ファタール・スクエア>の扉を開く
殺人マイクロ波の不気味な音と蒸気を漂わせながら、倒れるケビンへとにじり寄るボルトマン…
「さあさあボディの焼き加減はどうする?レアか?ミディアムか?
いやいやそんな中途半端な焼き方じゃだめだ
そのクソ生意気な姿が完全消滅してしまうくらいの ベリー・ウェルダンじゃねえとな~~~っ」
ケビンの腕を取りながら、超人電子レンジ内にその手を突っ込むと、マイクロ波が皮膚を焼きその表面が沸騰し泡だつ
その光景に万太郎も助けに入ろうとするが、ケビンはそれを阻止するように万太郎を強く睨みつける…!
(そ…そうだった どんな危機に陥っても絶対に助け<カット>に入らない約束だったんだよね)
「し…しかし…」
…万太郎も頭ではわかっているが、この危機の打開策なんて…ケビンのピンチにその表情が歪む
ケビンのほうももはやボルトマンから逃げ惑うしかできず…そんな光景にサンシャインも嘲りの言葉を投げつけるが
だがキン肉マンはその嘲りに対し、そんなことはないと真っ向から否定しながら励ましのエールを送る
「ケビンよ~~~っもはやおぬしは"難攻不落の鉄騎兵"などではなァ~~~い!
強さの象徴でもあった鋼鉄の鎧を失ったおまえはもはや"攻略可能な一兵卒"だ―――っ!」
「そんなことはないぞケビン! おまえは鋼鉄の鎧を失ったかもしれんが
まだその体には正義魂という目に見えない鎧を身に纏っている
正義魂さえこもっていればそれで充分… 大軍勢にも勝てる!」
魂さえこもっていれば十分・・・キン肉マンの言葉に、ケビンの脳裏には先日であった仏師さんの言葉を思い返す
それとともにケビンはリング外、血の池地獄に落ちたボルトマンのテスラコイルに気づく
ボルトマンの身からへし折られながら、まだケーブルはつながっており血の池内で放電するコイルと
その傍らのサンシャイン、および自らの体に張り付いた鎧の破片から、ケビンは何か妙案を思いついたようで・・・
そしてケビンを捕らえようとするボルトマンに対し…ケビンはボルトマンから逃れるために自らリング外の奈落の底へと落ちてしまう!?
試合を捨て自ら自害を選ぶかのようなケビンの行為を、ボルトマンも闘いの放棄は超人レスラーとして最も恥ずべきことと吐き捨てるが
リングから地面への落下はせず高圧電流流れる池に落ち、その電撃に苦しむケビン
サンシャインもその往生際の悪さを見せるケビンを蹴り飛ばさんとするが
その眼光を輝かせ、ケビンはサンシャインの蹴り足を掴むとその体を池の中へと引っ張り込む!
思わず悲鳴を上げて助けを求めるサンシャイン、どうにか池の中から逃れるが気づけばサンシャインの両脚が無くなっている…!?
するとそこから血の池へと水没したかに思われたケビンは、突如渦巻く水流に弾かれる形で一気に飛び出す!!
さらになぜかケビンの体は金色に輝いており、その水流の勢いでリングに戻るべく急上昇
闘いの舞台へと戻ったケビンは、メイルストロームパワーを全開にしながら一直線にボルトマンの超人電子レンジへと突っ込んでいく!?
もはやケビンもスカーフェイスと同じ運命を辿ることになる、と思われていたが
…突如ボルトマンは悲鳴を上げると共に、電子レンジ内が強烈に放電!その胴体を焼き焦がしていく…!!
さながら電子レンジ内に金属容器を入れたかのように、火花が飛び散りレンジ内を破損させていく光景に
凛子ちゃんらも目を丸くしながら、ふと疑問な浮かぶ ケビンの鎧は破壊されており殺人マイクロ波を阻害するものは何もないはずだが…
そこでキッドが、今のケビンは金メッキが施された状態であると気づく
金メッキを作成される原理は金の溶けた溶剤に電流を流し、そこに鉄や銀製のものを入れると表面がその金で覆われる これが金メッキ
そしてその作成原理と同じ状況が再現されたのがさきほどの血の池内、そこに沈んだテスラコイルにより流れた電流に対し
そこに微量ながら破壊された鎧の破片が体に張り付いたケビンが池内にはまり込むことで、その体が金色に染め上げられたのだ
・・・しかし金なんていつの間にか溶けていたのか…その疑問の答えは、サンシャインであるとみるキッド
「パパに聞いたことがある! やつのボディは砂金の塊でできていると!」
…サンシャインを利用し、見事絶体絶命の状況を打開することに成功するケビン
父ロビンを思わせるケビンの見事な戦略には、キン肉マンも感嘆の声を漏らすのだった
<続く>
サンシャインか砂金だったとは俺も驚きだ
さすが黄金戦士というだけのことはある
地味にキッド回想のサンシャインがしっかり旧バージョンだ
リングインするときあんなに困ってたのに飛び降りて跳びあがっちゃったよ
額が[ママ]だった時のミート君って王位編だっけか…w
仏師の金箔貼り付けの伏線が回収されたがサンシャインが砂金とか後付設定が酷い
>>559 2世初期にそういうネタが出回ったことがあった
元は串カツ屋から砂になって去ったときに代金はどうしたのか?→砂金で払ったんじゃね?というネタだったが
サンシャインの串カツネタはゆでの予想以上に読者にウケて2世ブレイクの要因になったし
出版社かどこかがゆでのために開いたパーティでも「サンシャインの串カツ屋」コーナーができるほどだったらしいから
串カツ関連の読者ネタを今になってゆでが拾ったのかもしれない
まあそれ以前に日頃からさんざんゴールドライタンとか言われてるから
そっちからの金ネタかもしれないが
第278回 友情の"パーフェクト・タッグ"完成!!
自らの体に金メッキを施すことで、ボルトマンの超人電子レンジを打開することに成功するケビン
金メッキで反射された殺人マイクロ波がボルトマン自身を破壊していく様子に
アシュラマンも唸る声を漏らしながら、このピンチを招いたサンシャインに怒声を上げる
サンシャインも涙ながらに詫びるが、アシュラマンは老人になってもドジなところは変わらんと吐き捨てる
超人電子レンジのスイッチを切るよう指示を出すが、手元のスイッチを押してもいう事を聞かず
力づくで引き剥がそうとするも、ケビンがレンジ内部で錐もみ上に回転するとマイクロ波も乱反射、ボルトマンの内部を抉る…!
やむなくアシュラマンがボルトマンの救出に入ろうとするが、その前に万太郎が立ちふさがる!
「最高のシーンなのに入ってくるとはオマエも無粋な超人だな」
「悪魔には粋なんて概念はないんだよ―――っ!」
万太郎のカットによりボルトの救出に入ることができぬアシュラマン
そして超人電子レンジを隅々まで破壊しながら、ついにケビンはその肉体を通過
"魔の四角窓"の魔の手から生き延びて通過した超人、第一号という栄誉の称号を手にするとともに
ドロドロに溶けたボルトマンの胴体が元の肉体へと戻っていく様子に
万太郎は半永久的だったはずのボルトマンの胎内電池のパワーが尽きたのだと気づく
そして力なく両膝を付くボルトマンだが、同時にボルトマンを追い込んだはずのケビンも息を切らせ片膝をついてしまう
ようやく逆襲に転じるチャンスのはずが、ケビンのあの疲労困憊ぶりはどうしたというのか…?
その原因はここまでの激闘の疲弊による影響、そして何よりケビンを包むあの金メッキにあると見るキッド達
それを示すように、高笑いと共にサンシャインが声を上げる
「ぜ…全身を隙間なく金メッキで覆っては皮膚呼吸ができなくなりやがては死に至る!
グオッフォフォフォ タダで悪魔を利用できると思ってたのか~~~っ?
それは高い高い代償を支払わねばならないのだぁ~~~っ!」
「し…死か…フフフ…それも致し方なしか…オレはこれまであまり褒められた生き方をしてきたとは言えないから…な
し…しかし心残りと言えば さ…最後に万太郎… タッグチームとしてお…おまえとやり遂げておきたいことがあった…」
「ケビン!何を弱気な!お前の勝利はほとんど確定しているんだよ!
早くミートのボディパーツを奪取してその金メッキをはがすんだ―――っ!」
弱気な声を漏らすケビンに万太郎もそう返し、その言葉にケビンもミート君のパーツの事を思い出すが
気づけばデーモンウォーム像外壁に張り付いていたパーツも、その内部まで入り込んでおり
悪魔の羊水内に収められているボディパーツに少しずつ近づいていたが
ケビンがボルトマンの息の根を止めた瞬間、内部に入り込んでいたミートの左足が悪魔の羊水からケビンの方へと向きを変える
だがその左足が勝者ケビンに抱かれるのを焦がれるように地面から抜け出そうとする動きが、不意に止まる
それと共に息絶えたはずのボルトマンが復活し、万太郎を背後から取り押さえる…!!
「い…命のさ…最後の炎が燃え尽きるまで おまえらを苦しめ抜いて…やる…」
万太郎の首を締め上げながら、すでに機能停止したもう一本のテスラコイルを自らもぎ取り
その先端を万太郎の先端に突き立てんとする…! 助けに入ろうとするケビンを万太郎が止めるが
ボルトマンもここまでのダメージの蓄積からか、その先端を万太郎に突き刺す寸前で手元が狂いよろめいてしまう
その一瞬のスキを突き、ボルトマンの手から逃れるとその巨体を担ぎ上げ飛び上がる!
逆転に繰り出したその技は、キン肉族が誇る必殺技、キン肉バスター!!
だが流石にボルトマンの巨体を担ぎ上げるのは万太郎でも至難の業か、その態勢が崩れかけるが
そこにケビンマスクも万太郎の元へと飛び上がる!
「ケ…ケビン おまえ…」
「説教は後だ 今はこいつを倒すことが先だ―――っ!」
そのままケビンは二人の背後へと回ると、形の崩れかけたキン肉バスターを立て直すように割って入り
そこからボルトマンの四肢を取り押さえるその技は、ケビンの必殺技、OLAP!!
この試合初めてのツープラトン攻撃を繰り出す坊っちゃんズ
それもその組み合わせはキン肉族とロビン王朝の至宝による奇跡のコラボレーション、前代未聞の合体攻撃がボルトマンに炸裂する!!
ニ ク ラ ッ プ
「「NIKU → LAP―――ッ!!」」
その一撃によりケビンを包む金メッキも粉々にはがれながら、血反吐を吐くボルトマンの背で
ケビンもこの奇跡の組み合わせに感嘆の想いを漏らすように、ぽつりと呟く
「こ…これをやりたかったんだ… お…おまえとのタッグで…
オ…オリジナルのツープラトン技を き…決めてみたかっ…た…」
<続く>
バスターとオラップの合体で来たか
ミレニアムは流石に合体技には組み込みにくかったんかな
…なんかケビン死にそうな雰囲気だけど
さすがに人気ナンバーワン死なせるようなことないよな…?
ちょっと気を失って戦闘不能で終わる程度って信じてるぞゆで
スカーが死んだ(消滅した)んだからケビンだって死ぬんじゃね?
今までⅡ世では味方のメインキャラは殺さなかったけど
このシリーズは戦った味方側キャラがこれだけ死んでるから
ほぼ確実にシリーズ終了時に生きかえらせるつもりだろ
骸柱もわざとらしいし
負けて反省したアシュラが数人分の命をくれるか
ミートの体を組み立てて復活させるついでに
なぜか不思議な力でスカーらが生き返るかするんだろ
第279回 死して未来へつなぐ正義魂!!
デーモンウォーム内のリングに、正義のコラボレーションでが咲き誇る一輪の花
その奇跡の合体技には一同も唖然とし…そこに目を輝かせ一番に声を上げる凛子ちゃん
思えば試合前…試合が始まってもいがみ合っていつ空中分解してもおかしくなかった坊っちゃんズだったが
そんな二人が今は何十年来の年季の入ったタッグチームのような見事なツープラトン技を見せ
その大技にはキッドも、過去のどの名タッグのツープラトンにも劣らぬスケールとパワーを持っていると声を上げる
そしてそのツープラトンが成功したのも、正義超人だけが持つ魂の絆…友情パワーの賜物であった…
「こ…これだ…これだよ… ち…超人オリンピック1位 2位のふたりがみ…魅せる
胸のすくツープラトン攻撃… 最後にこ…これを や…やっておきたか…った…」
「さ…最後にって… ま…まだこれからできるじゃないか いくらでも」
「い…いくらでも…か…フフフ…」
二人のツープラトンに観客たちの大歓声が贈られる中、そう呟くケビン
そして二人がNIKU→LAPを解くと共に、技をかけられたボルトマンの体がリングを弾みリング下へと転落しようとするが
間一髪でその脚がロープに絡まり、転落は免れるもののボルトマンは完全失神、KOのゴングが鳴らされる
しかしボルトマンは下したがこの試合は完全決着方式が用いられているため
まだリングに残るもう一人の悪魔、アシュラマンを倒さねば決着はつかない…
ひとまず闘いはひと段落し、一足先に立ち上がる万太郎がケビンを立たせるように手を差し出すが
…突如ケビンも血反吐を吐いてしまう!? それと共に立ち上がったケビンはその脚がもつれロープ際へと足が向かい…
自分にもついにお迎えがきたようだと、額から大量の血があふれ息を切らせながら自傷気味にそう漏らし…
「…フフ…メイドの土産にいい思い出が…できた…ぜ…
ま…万太郎 か…必ずアシュラマンを倒せ! そ…そして"恐怖の将"をぜ…絶対に蘇らせるな!」
―――その言葉を最後に、ケビンは力尽き…万太郎が手を伸ばすも一足遅くケビンの体はリング外の奈落へと落下…!
地面に激突し、息絶えたケビンの悲しき姿に万太郎も、観客の皆も涙が溢れ出る…そんな皆にジェイドがこう諭す
「みんな 泣くのはやめてくれ… ケビンの死は決してジトジトした後ろ向きなものではない
ケビンの死は…人類の平和のために絶対不可欠な前向きな死なんだ! わ…笑って見送ってやってくれ!」
・・・するとデーモンウォーム内に入り込んでいたミートの左足は、一旦動きを止めていたが
その脚に再び動きがあり、地面から抜け出すと…その脚は倒れたケビンの掌へと自ら乗るが
それと共にケビンの遺体が突如掻き消え、影も形も亡くなってしまうが
ミートの足は正義超人たちの死体で構成された骸柱に沿って上がり、ちょうどアイドル超人軍の骸たちの近くで止まると
丁度スカーの隣のスペースから浮き出てきたのは…今しがた亡くなったばかりのケビンマスクであった…!
「ケ…ケビン~~~ッ おまえ本当に死んでしまったんだな…」
「カァ~~カカカ ケビンはあれほどスカーフェイスのそばにいきたがってたんだ 願いがかなってよかったじゃねえか~~~っ!」
…そこにケビンの骸から右腕が伸びると…宙に浮いたミートの左足をキャッチするようにその伸ばした手に左足が乗るのだった
ケビンは死んでもなおミートを守ろうとしている…その姿に万太郎は、ケビンの死に悲しむ自分を叱るように自身の頬を殴りつけ
その姿を何よりの激励として、雄々しき闘志を燃やしアシュラマンに立ち向かわんとする…!!
いよいよミートのボディパーツを巡る長い闘いも、この万太郎 VS アシュラマンの闘いを残すのみ
万太郎が勝てばミートのボディパーツは全て揃い、再びミート君は正義超人軍の頭脳として復活することとなる
だがアシュラマンが勝てば、ミートのパーツを依代とし"恐怖の将"が復活 人類を恐怖のどん底へと突き落とすこととなる
≪さあ ミートの5つのボディパーツの内一番の根幹部 "頭"を奪取するのは…
"最後にリングに残る男"<ラストマン スタンディング>となるのは万太郎か?アシュラか?≫
両者のにらみ合いから、先に仕掛けたのはアシュラマン 万太郎に向け浴びせ蹴りを放とうとするが
その一撃の狙いは万太郎ではなく…今だロープにぶら下がるパートナーのボルトマン!
絡まったロープを切断し、ボルトマンの体も鈍い音を立て奈落へと落下してしまう…!!
負けたとはいえ、仲間に対するその仕打ちに万太郎も震え上がり…それと共にアシュラマンは三面を"冷徹"の顔へと変化させる!
<続く>
まじでケビン死んでもーた、こう言うところは割と容赦ないよなゆで
ケビンが死んだことでアイドル超人全員生き返ることがはっきりしたなという感じ
さすがに人気1位のケビンが死んだままはありえないから
そういやボルトの裏切りフラグっぽいのも回収されないままで死んだな
やっぱり
>>554 の言うように「おめーまだどっか気持ち正義超人やろ」って反応だったのかなアレ
今回のケビン死亡は女性読者からの反発が凄そうだわ
2世は割とイケメン超人が多いから女性ファンも多いと聞くし
第280回 進化した最恐の"冷血面"!!
アシュラマンは三面のうちの一つ、"冷血"の面に変化 その冷たい眼光を万太郎に向ける
すると奈落へと突き落としたボルトマンからジェネラル・ストーンが抜け出し
ボルトマンの死体はジェネラル・ストーンの力を失い、見る見るうちに干からびた見るも無残なものと化してしまう
…チームメイトをも殺すアシュラマンの所業、そしてその冷血面が放つ眼光に万太郎も思わず恐れおののく…
万太郎も今まで幾度も極悪非道と呼ばれる超人たちと対峙してきたが、その無慈悲な目は今までのそれとはわけが違う…!!
その冷血面から醸し出されるオーラに、思わず気圧され逃げ惑うばかりの万太郎 これには凛子ちゃんらもブーイングを飛ばすが
万太郎もその眼光に射すくめられると、どうしても足が前に出てくれない…
すると悪魔の羊水内に収められているミートの体は、いつの間にか"恐怖の将"へと変化している感覚が次第に長くなってきていることに気づく
ここまでの試合経過はすでに35分、あと25分でアシュラマンを倒さねば、ミートの体は"恐怖の将"の貢物となってしまう…!
その光景を前に、万太郎の脳裏にはケビンの最後の願いを思い返し…自らの頬を叩いて自身に喝を入れる
そして意を決しアシュラマンへと攻撃を仕掛ける! が、万太郎のラッシュはアシュラマンの6本腕による鉄壁のガードでことごとく阻まれてしまう
するとアシュラマンは二本の腕で万太郎の両腕を取り押さえると、そこから残りの4本腕でその胸に強烈な掌底を打ち込む!!
万太郎の胸板に強烈な手の跡が張り付くも、怯まず遮二無二突っ込む万太郎
そこからスライディングで阿修羅の股をくぐり、背後を取ってその腹を捕まえる!!
「さあとうとう捕まえたぜ 魔界のプリンスアシュラマンも捕獲してしまえば
たわいのない超人だという事を…思い知らせてやる!」
そこから万太郎のデンジャラス・バックドロップがアシュラマンに直撃!!その首をへし折る!!
リングへ突き刺したアシュラマンに、万太郎も雄たけびを上げるが…首がへし折れる一撃を受けながら、アシュラマンは平然と立ち上がる…!?
そこから平然と自らの折れ曲がった首を自らの手で強引に元に戻すと共に、アシュラマンの反撃が万太郎へ繰り出される
その六本腕で万太郎の両腕をチキンウイングに捕らえ、さらにスリーパーに捕らえ、全身の動きを封じながら豪快な投げ技を叩きつけるアシュラマン
ダウンした万太郎へさらにストンピングでの追撃を仕掛けるが、万太郎はその脚を取りドラゴンスクリューで返す!
見事アシュラマンからダウンを取った万太郎には、父キン肉マンも驚きの声が出る
「ワ…ワシは過去幾度となくアシュラマンと闘ったからわかるぞ―――っ
やつからテイクダウンを取ることがどんなに大変かが―――っ」
そこから両足を極めるシャープシューターでアシュラマンを攻め立てる万太郎だが
アシュラマンはまるで応えることなく、6本腕でダウンした自らの体を持ち上げ、万太郎を浮かせるとそこから股をくぐり膝十字固めに切り返す
…いや、ただの膝十字ではない、アシュラマンの4本腕で締め上げられその威力は倍増していると見るキン肉マン
さらに残った腕は万太郎の首をドラゴンスリーパーに極めあげるという複合技、『涅槃ツイスト』が万太郎の全身を締め上げる…!!
「つ…強くなっておる ワシと闘った36年前より
REBORN<再生>アシュラマンは遥かに……」
自身の知らないアシュラマンの強大な力を目の当たりにし、キン肉マンもその額にいやな汗がにじむのだった
<続く>
幾度となく…って、二回くらいしかやりあってないやろ、と思ったが
そもそも肉世界だと一選手一試合な組合せがほとんどだから、それでも多い方になるのかなー
正直万太郎がアシュラに勝てると思えない
いや主役補正で勝つんだろうけど、でも実力で勝てる未来が全く想像できん
>>579 一試合=一回戦う ではないかもしれない
たとえばはぐれ悪魔コンビとの試合では
グレートと交代してまたリングインしたりすると
この試合内でアシュラマンとの試合は2回め というようにカウントしてるかもしれないし
シングルマッチでも氷に閉じ込められて戦闘不能になったあと
おもらしで復活してからは2回めとカウントしてるかもしれない
アシュラマン打倒の鍵は、万太郎がスグルの「息子」と言う点だろうな
親子の絆による友情パワーを見せつけることでアシュラマンにも動揺が生まれ、そこでアシュラマンの子供に何があったのかも解るハズ
あと今試合まだ精神攻撃のターンないしw
リボーンアシュラはしっかり6本腕の攻め方というか使い方が巧みになってるな
旧バージョンだと6本腕フルに使うのってアシュラバスターか竜巻地獄か、あと打撃くらいのイメージだし
第281回 闘いの遺伝子を呼び覚ませ!!
アシュラマンの6本腕を駆使した複合技"涅槃ツイスト"が万太郎の五体を締め上げる
キン肉マンも早く逃げるよう声を上げるが、ここから逃れるのは簡単ではない
6本腕の相手となれば一人で3人相手にしているようなもの…万太郎もそんな弱音が漏れ出てしまう
まさにその圧倒的な実力差は大人と子供…いや、大人と赤子ほどの力の差があると凛子ちゃんらも戦慄が浮かぶが
だがそんな万太郎に向け、真っ先に激励の声を上げるキッド
どれだけパワーの差があっても同じ"超人" それにかつては父キン肉マンとて二度もアシュラマンを破っている
親にできて子にできないはずはないと声を上げ、万太郎を励まそうとするが…それは無理だと否定の声で返すのはサンシャイン
今のアシュラマンはかつてキン肉マンたちと闘った、20代の経験浅いアシュラマンではない
経験豊富の老獪な知将、そしてジェネラルストーンの力で取り戻した若い肉体
まさしく今のアシュラマンはcomplete(完全体)と呼ぶにふさわしい力を手に入れている!
…そう、声高に叫ぶサンシャインであったが、内心では今のアシュラマンに戸惑いも浮かんでいるのもまた事実…
サンシャインの言葉にセイウチンもキッドも心折られるように涙が滲みながらも
それでもキッドは万太郎を励ます声を上げ 父キン肉マンも同じく激励の声を送る
「万太郎よ~~~っ キッドの言う通りじゃ~~~っ 何よりおまえはワシを破ったことがあるんじゃぞ~~~っ
おまえはこれまで伝え聞く アシュラマンの数々の悪魔としての暴れっぷりや completeのイメージに畏れ抱いているだけだ―――っ
畏れを抱くことは悪い事ではない しかしその畏れの心を糧に変え それに打ち克つ事が大事じゃああ~~~っ!」
…だが、キン肉マンの言葉にアシュラマンは不意にその三面が冷血から笑いへと移り変わると
それと共に、アシュラマンの脳裏にある一つの記憶が浮かび上がる……
―――――(回想)―――――
ある日のこと、アシュラマンは自らの息子、シバに断崖にかけられた細い橋を渡らせる特訓を行っていた
だがこんな細い板を渡るなんて無理とシバも弱気な声が出てしまうが、アシュラマンはそんな息子にこう諭す
「シバよ おまえは見たものに囚われすぎている…
この板が普通に地面の上に置かれていたらおまえは楽々渡れるはずだ…
しかし下に谷底があると途端に渡れなくなってしまう
畏れを知ってなおかつ それを畏れざる者こそ真の大正義超人なり!」
そう言って笑顔で息子、シバを励まし そしてシバの特訓にエールを送るアシュラマンであった
―――――(回想終わり)―――――
しかしその頑張れのエールが、今はアシュラマンの心を苦しめるように彼の表情を引きつらせていた
だがアシュラマンもその動揺を表には出すことなく、涅槃ツイストは引き続き万太郎の全身を苦しめるが
不意にアシュラマンは自らその技を解いてしまうとともに、余裕の笑みで万太郎も前髪をつかみながら無理やりその体を立たせる
「34年間待って待ってようやくこのアシュラマンがキン肉王族に雪辱を晴らそうとしているんだ
このままあっさりおネンネされるわけにはいかねえ ゆっくり時間をかけて料理してやる」
万太郎を立たせ、さらには攻撃のチャンスまで与えるように挑発するアシュラマン
だが万太郎の放つ攻撃をアシュラマンはあざ笑う高笑いを挙げながらそれらをすべて平然と受け止めて見せる
・・・その光景にキッドは、アシュラマンの意図が完全に自分にかなわないことを思い知らせたうえで、トドメを指す魂胆とみる
心までをも屈服させんとするアシュラマンのやり口は、まさしく悪魔と呼ぶにふさわしい代物であった
万太郎の体ごとぶつかる強烈なラリアットにもまるで堪えないアシュラマン
するとお返しとばかりにアシュラマンは片側の3本腕を束にし、巨大な太い一本の腕とさせ
10倍の威力はあろう、アシュラマンの波羅蜜多ラリアットが万太郎の胸に叩き込まれる!!
その威力にロープまで吹き飛ばされ、はじき返される万太郎に向け、アシュラマンはさらに竜巻地獄を放ち
宙へと舞い上がった万太郎を追いながら、アシュラマンの両膝からは突如皮膚を突き破って骨が飛び出すと
真っ逆さまにリングへと落ちていく万太郎の両足先を、両膝の骨がロックしそのままリングへと落下していく…!
「あ…あの技は~~~っ 阿修羅地獄芸のひとつ…」
「阿修羅稲綱落とし―――!」
アシュラマンの大技を受け、さしもの万太郎も今度は立ち上がってこれないか…実況もそんな声が出てしまうが
そのすさまじい衝撃にはリングを支える躯柱もグラグラ揺れてしまい
その振動でケビンの手が支えるミートの左足がその手から零れ落ちようとしてしまう
そのまま悪魔の羊水に落ちろと声を上げるアシュラマンだが―――
「ま…まだまだ ボ…ボクの目が黒いうちは… ミ…ミートのボディパーツは渡さないよ…」
万太郎はいまだ心折れず、顔面を流血で赤く染めながらも悪魔に立ち向かわんと立ち上がる…!!
<続く>
ニンジャの肩当てはやっぱ反則なんでこういうグロい骨固定にしたのか
息子はシヴァ神か
なんでかFFのせいで氷の女王イメージでかいよな、シヴァ
…で、なんだかシヴァ君はヒカルドマークⅡになる未来しか見えてこない件
親が悪だと子供もどう足掻いても悪と化すってやっちゃったしなー
実は生き別れたアシュラの息子がヒカルド
…とかもありうるかと思ったが、ヒカルドの両親ハッキリ顔出ししてるからアカンか
…この強烈な一撃を受けてなお、アシュラマンは嘲りの高笑いを上げる
その姿には万太郎も苛立ちの声が出るが
「いけないなァ…このリングで衝撃技は… おまえミートがどうなってもいいのか?」
アシュラマンもそう返すとともに、今のパワーボムの衝撃で再びリングが揺れてしまう
この衝撃により再びミートの左足がケビンの手から落ちそうになってしまう…!!
・・・どうにか指一本のところで辛うじて留まり、万太郎も安堵の声を漏らすが
ミートの足に気を取られたスキを突き、アシュラマンが背後から突撃をかける!
その突撃を万太郎もカンガルーキックで返し、コーナーポストへとアシュラマンを弾き返すと
それに合わせ万太郎もターンバックルを駆け上がり、勢いをつけた頭突きをアシュラマンの顔面にたたきつけるが
「ほ…ほらほら またミートの左足のことを わ…忘れている…
何かを背負って闘うってのはいろいろ大変だな万太郎!」
アシュラマンの言葉に、またもミートの左足に意識が向いてしまう万太郎
それに気を取られる姿をあざ笑いながら、万太郎の体を捕え中高く舞い上がる!
そこから繰り出したのはアシュラマンのフェイバリットが一つ、改良・阿修羅バスター!!
今度こそKO負けは免れないかのように見えたが、ミートのためにまた立ち上がってくると確信するアシュラマン
そして立ち上がるであろう万太郎のために、アシュラマンもとっておきの地獄芸を披露せんとする
自らの腕を一本に束ねた手刀でコーナー鉄柱を両断し、鋭い鉄の刃が露になると
アシュラマンはその鋭利な刃に蹴りを放ち、自らの右足を切断してしまう!?
<続く>
第282回 アシュラの心に潜む我が子の影・・・
阿修羅バスターと並ぶ大技、阿修羅稲綱落としを受け失神確実と思われていた万太郎だが
その力を振り絞り立ち上がらんとする それとともに躯柱の揺れも収まり、ミートの左足は何とかケビンの手にとどまる
どうにか危機一髪といったところでキン肉マンも安堵のため息が漏れるがまだまだ油断はできない
万太郎自身、どうにか立ち上がったというだけでほぼ満身創痍
それでもミートを悪魔に渡さないという一心が、ぼろぼろの万太郎を突き動かす…!
血まみれになりながらも迫りくる万太郎に、アシュラマンも狼狽える声をあげながらその顔面を滅多打ちにしていくと
血まみれの万太郎の姿が、血まみれの顔面と化した自身の息子、シバの姿と重なり浮かび上がる…!?
―――――(回想)―――――
記念すべき正義超人デビュー戦を、みごと阿修羅バスターを決め勝利を飾るシバ
息子の活躍にアシュラマンも喜びの声を上げて駆け寄り、息子の勝利を祝福する
とはいえ、無駄な打撃をもらいすぎともするアシュラマン シバも父のお叱りに申し訳なさそうにしてしまうが
…ダウンから意識を取り戻した対戦相手に対し、シバは倒れた相手の顔面にストンピングを浴びせる…!!
―――――(回想終わり)―――――
その光景が思い返されるとともに、頭を抱えながら息子の名を漏らすアシュラマン
アシュラマンの姿に万太郎もどこか困惑が浮かぶが…キン肉マンのチャンスとの言葉に我に返り、その胸板にドロップキック!!
吹き飛んだアシュラマンにさらにボディアタックを仕掛けるが、アシュラマンもサンシャインの叫びで我に返り
飛び掛かる万太郎を六本腕で捕獲すると、デスバレーボムに返す!!
「カァ~~~ッカカカ 少しスキを見せれば調子に乗りおって~~~っ」
「ち…調子に乗ってんじゃない お…おまえに十分…勝てる自信があるから…
こ…こうやって立ち上がってくるんだ…」
立ち上がる万太郎へさらにもう一撃デスバレーボムを仕掛けんと担ぎ上げるが、万太郎もそのクラッチから逃れながらその周りを旋回すると
横向きの状態での変形卍固め、マンタローオクトパスでその全身を締め上げる!!
だがアシュラマン、この締め上げに対しても余裕の笑みで返すが万太郎もまだ技は完全ではないと返すと
そこからさらにアシュラマンの体を強引に引っ張り上げ、パワーボムで脳天をたたきつける!!
…この強烈な一撃を受けてなお、アシュラマンは嘲りの高笑いを上げる
その姿には万太郎も苛立ちの声が出るが
「いけないなァ…このリングで衝撃技は… おまえミートがどうなってもいいのか?」
アシュラマンもそう返すとともに、今のパワーボムの衝撃で再びリングが揺れてしまう
この衝撃により再びミートの左足がケビンの手から落ちそうになってしまう…!!
・・・どうにか指一本のところで辛うじて留まり、万太郎も安堵の声を漏らすが
ミートの足に気を取られたスキを突き、アシュラマンが背後から突撃をかける!
その突撃を万太郎もカンガルーキックで返し、コーナーポストへとアシュラマンを弾き返すと
それに合わせ万太郎もターンバックルを駆け上がり、勢いをつけた頭突きをアシュラマンの顔面にたたきつけるが
「ほ…ほらほら またミートの左足のことを わ…忘れている…
何かを背負って闘うってのはいろいろ大変だな万太郎!」
アシュラマンの言葉に、またもミートの左足に意識が向いてしまう万太郎
それに気を取られる姿をあざ笑いながら、万太郎の体を捕え中高く舞い上がる!
そこから繰り出したのはアシュラマンのフェイバリットが一つ、改良・阿修羅バスター!!
今度こそKO負けは免れないかのように見えたが、ミートのためにまた立ち上がってくると確信するアシュラマン
そして立ち上がるであろう万太郎のために、アシュラマンもとっておきの地獄芸を披露せんとする
自らの腕を一本に束ねた手刀でコーナー鉄柱を両断し、鋭い鉄の刃が露になると
アシュラマンはその鋭利な刃に蹴りを放ち、自らの右足を切断してしまう!?
<続く>
万太郎の衝撃技にはぐらつくのにアシュラバスターだと揺れない理不尽さよ。
ホームグラウンドだしちゃんと計算してるのかもしれんが。万太郎の手でミートにトドメを刺すって演出したいのも狙ってるだろうし。
第283回 隙なき"再生"<リボーン>アシュラの魔性!!
鋭い包丁のようなリング鉄柱に、アシュラマンは自ら右足を打ち付けその足を切断
片足を切り落としたアシュラマンの返り血が万太郎たちに降りかかる
そのあまりにも凄惨な光景に、観客たちも卒倒するものが出てきてしまう
…まだまだこの戦い、血の雨…いや、嵐が吹き荒れることを予感させるキッド
その後ろではいまだ、子を失った母が小石を積み上げて寂しい歌を口ずさむ・・・
万太郎とアシュラマンの戦いの舞台から少し視点を離し、とある山道ではその戦いの舞台に駆けつけんとする新たな人影…
重症の身であるバッファローマンに肩を貸すスプリングマンの姿があった
デーモンシードにやられ、全治一年という重症でありながら
バッファローマンは切羽詰まった様子でスプリングマンの肩を借りながら、恐山へと向かわんとする…
二人の戦いに視点を戻し、自ら片足を切断したアシュラマンは突如、"恐怖の将"に向けて
共に万太郎の…正義超人最強の遺伝子を継ぐ者の息の根を止めるのを願うように叫び声をあげ、足の切断面を悪魔の羊水へと向けると
その願いにこたえるように、羊水の周囲に悪魔の顔の影が浮かび上がるとともに
水面に浮かぶ気泡がはじけて無数のダイヤモンドを形作ると、そのダイヤがアシュラマンの足の傷跡へと張りつき
自らの足に張り付くそのダイヤに、アシュラマンも苦悶の声を上げながら新しい足を作り上げていく
恐怖の将の協力により新たに形作られたその足にアシュラマンも笑みを浮かべながらその足を見つめ
万太郎も一見するとただ元に戻ったかのようなアシュラマンの足を、へし折らんとローキックを放つが
だが再生したアシュラマンのその足の強靭さに、蹴りを入れた万太郎のほうが苦悶の叫び声をあげてしまう…!?
苦しむ万太郎に強烈なミドルキックを浴びせ、吹き飛びロープに跳ね返る万太郎の顔面を砕かんとさらにもう一撃その再生足を振るわんとするが
万太郎も持ち前の反射神経でその一撃を回避するとともに、その蹴り足をつかみドラゴンスクリューで返さんとするが
アシュラマンは片足一本で、平然と万太郎の身を持ち上げその脳天をコーナー鉄柱にたたきつける!!
「や…やはりそうじゃったか~~~っ この"デーモンウォーム"の巨大塔を見た時から胸騒ぎがしておったが…
アシュラマン…そして"デーモンシード"たちが生命を張って蘇らせようとしている"恐怖の将"は間違いなくあいつじゃ…」
その右足の力に、一つの疑念が浮かんでいたキン肉マンも"恐怖の将"の正体を確信する
…すなわち今のアシュラマンの足は間違いなくあの人物のもの…!キン肉マンもその足に最大の注意を払うよう声を上げるが…
(わたしは34年前とは圧倒的に変わった…一片の甘さもない完全なる魔性! 1ミリのブレもない盤石たる魔性!)
脳天をコーナーにたたきつけられ、グロッキー状態に万太郎の顔面に、さらに蹴りの乱打を浴びせるアシュラマン
その顔が万太郎の返り血で赤く染まりながら…どこからともなく息子、シバの呼ぶ声が聞こえてくる・・・
―――――(回想)―――――
ある日、シバが父を探していた時のこと…
ふと父から決して近づかないように厳命されていた地下の入り口を見つけると
何があるのかの興味が勝ったか、シバはその地下道を降り、鍵も破壊して中に入ると
そこにあったのは、アシュラマンが悪魔時代の血に染まったコスチュームと小物の数々であった
シバもその血なまぐさいものの数々に驚愕の声が出るが…その衣装を手にするうちに狂気の笑みが宿る
そんな息子の様子をシバの母も物陰に隠れて見つめていたが・・・
―――――(回想終わり)―――――
その蹴りの乱打を受けながらも、いまだ戦意を失わぬ万太郎にむけ
アシュラマンはすさまじい回転を加えたリバース・フルネルソンからその体を宙高く放り投げる
その技のセットアップは"恐怖の将"がフェイバリット、地獄の断頭台……!!
<続く>
アシュラは腕は再生というか死んだ超人の奪えるのに足は無理なのか?
そもそもパーツ単位でなら将軍の体になれたはずだが、自分の体を維持しながら体の一部を将軍パーツに…てのは無理なんだろうかな
シバが悪落ちしたのは悪魔時代の衣装とっとくアシュラが悪い・・・とはいえんよなあ
男はみんな過去の栄光のコレクションはとっときたいもんだろうし、正直ちょっとアシュラの気持ちはわからんでもないw
スプリングマンもすっかり老眼になって、バネボディなのにおじいちゃん感出ちゃってるな
…なんかでスプリングマン、七人の悪魔超人編の時点で4000歳とみた記憶があるけど(何)
スプリングマンは正義超人になったのか?
悪魔のまま友達のバッファローマンを手伝ってるのか?
唄のお母ちゃんなんなんだろうな
たびたび出てくる以上、何かしら重要な役どころがあるのは間違いないだろうが
第284回 親子の絆を断ち切る一撃!!
"恐怖の将"から授かった右足を振るい、万太郎を殺人技の網へとかけんとするアシュラマン
その技のセットアップを見たキン肉マンは万太郎に、その技は"魔性の一撃"だと叫ぶも
それをあざ笑うように、アシュラマンは技を単なるギロチンドロップへとスイッチ
だが注意を払うよう叫ぶキン肉マンの言葉がなければあれくらい難なくかわせたはず、観客たちもどよめきの声が上がるが…
さらに今の衝撃でリングが揺れ、ミートの足がケビンの手からこぼれおちようとする
慌てて万太郎もミートの足を助けんとリング外に向かおうとするが、そんな万太郎の前髪をつかんで無理やりリングへと引き戻すと
再び万太郎をリバースフルネルソンで宙高く放り投げ、"恐怖の将"の右足を展開して攻撃を仕掛けんとし
…その姿にキン肉マンもまたも血相を変えて万太郎にむけ叫び声をあげる
「ウ…ウオッ…ウオオオ~~~ッ やめい~~~万太郎~~~っ
そんな安易な防御ではその"魔性の一撃"は避けれはせんぞ―――っ!
ワ…ワシはその昔ある悪魔超人からその"魔性の一撃"をくらったことがある…
ギリギリロープを掴み 不完全な被弾で済んだが… やだそれだけなのに目の前にモヤがかかり
全身がシビれ両脚がフラつき戦闘能力が著しく低下した… 試合後 1か月間40度近い高熱で昏睡していたのを思い出す…
そんな技をまともにくらっては…おそらく全身の破壊はまぬがれないじゃろう!」
万太郎もキン肉マンの言葉に従い、"魔性の一撃"に備えようとするが
アシュラマンの放ったのはまたもノーマルのギロチンドロップであり、万太郎も再びその直撃を受けてしまう
万太郎の足を引っ張るばかりのキン肉マンには観客たちも大ブーイング
「ち…父上… ち…父上が昔悪魔超人に受けたという"魔性の一撃"はほ…本当に存在するの?
ア…アシュラマンはその超人の"魔性の一撃"ができるの?
現実にはないア…アシュラマンの"魔性の一撃"のげ…幻影に…お…踊らされてるだけじゃないの!?」
それだけでなく、万太郎自身も父の言葉に疑いの叫びを投げつける…
そしてそんな光景にアシュラマンもほくそ笑む様子が浮かぶのだった
もはや父キン肉マンの言葉を信用しない万太郎、ここからは自分一人でやると改めてアシュラマンに向き直ると
雄叫びを上げてアシュラマンにタックルを仕掛けるも、その狙いを見透かしていたようにたやすく万太郎のタックルを切るとともに
その両腕を6本腕で捕え、三度リバール・フルネルソンに万太郎を捕えるとともに、アシュラマンはキン肉マンの忠告に冷笑を浮かべるが…
「カカカカ…とかくあらゆる種類の忠告というものは歓迎されないもの
特にそれを最も必要とする子供が最も好まない まったく子供というものは親の思うようには育ってくれないものだ」
……親の思うようには育ってくれないもの…自分自身の言葉に目を見開くアシュラマン
それとともにアシュラマンの脳裏には、自身の息子シバとのある記憶が浮かび上がる
ある日のこと、アシュラマンは夜遅くに返ってきた息子、シバに苦言を呈するが何も言わず父の横を素通りする
そんな息子の様子に何か不審なものを感じたか、アシュラマンは息子の部屋に忍び込む
…机の戸棚を開けると、そこには足や羽をバラバラにもがれた昆虫の死骸!?
さらにタンスを開けるとそこには鶏の死骸が頭からえもんかけに突き刺さり、滴る血がシバの衣装を濡らす光景が…!!
あまりにその残酷な光景に、アシュラマンも苦悶の声が浮かぶ……
試合に視点を戻し、アシュラマンは三度、万太郎を宙へと放り投げ"恐怖の将"の足を展開する
その光景に青ざめるキン肉マンをよそに、ガゼルマンらは万太郎に自分のファイトスタイルを貫くよう声を上げる
仲間たちの声を受け、その足を真っ向から受け止めんと両手を伸ばすが
その鋭い向こう脛は、触れた万太郎の両掌を切り裂く!! ひるんだ万太郎の首に、"恐怖の将"の足はその膝が万太郎の首に食い込み―――
「 地 獄 の 断 頭 台―――っ!」
アシュラマンと"恐怖の将"による暗黒のコラボレーションにより実現した最大の一撃が、万太郎に直撃!!
その一撃に万太郎は嗚咽の声を漏らしながら完全にダウンを喫する…!
「これが見たかったがためにわたしは"魔性の一撃" 地獄の断頭台を温存したのだ~~~っ
正義超人界一の血の結束を誇る キン肉マン一世&二世父子の 最強の絆をぶった切る瞬間を―――っ!」
<続く>
ここにきてスグルが昔の試合の映像を処分したことが裏目に出てしまったな
この場のレジェンドがスグル一人だったのも向かい風だったな
バッファローマンが現地に間に合えばもう少し聞き入れて貰えたのだろうが…
虫の死骸くらいは昆虫採集の一環で…とも言えたがタンスの中は完全に擁護不可だわシバ君
というかもう完全に悪魔通り越してサイコパスやんけ
地獄の断頭台をアシュラマンで出しちゃうってことは悪魔将軍復活はなさそう
地獄の断頭台とは将軍の強靭な五体が揃ってこその完璧な必殺技
いかなリボーンアシュラマンといえど片足を移植しただけではその威力は半減
という感じで耐えてもらおう
第285回 亡き者が支える最強の絆!!
アシュラマンの放つ"地獄の断頭台"は万太郎にクリーンヒット、倒れる万太郎を前にアシュラマンは雄叫びを上げる
その一撃はキン肉マンと万太郎、正義超人界一の血の結束を誇る父子の絆をも完全に断ち切ったのだ
倒れる万太郎の姿に父、キン肉マンも苦悶の声が洩れ…もはや観衆たちも正義超人界も人類の平和もおしまいか…そんな諦めの声が洩れ出てしまう
「カカカ もっとだ もっと不信感を募らせろ―――っ! ほ…本来ゆるみやすく切れやすいものなのだ~~~っ
父子の絆などというものは~~~っ ゆ…ゆるみやすく…切れ・・・やすい・・・」
そう声を上げながらアシュラマンは倒れ血反吐を吐く万太郎に目をやると…
……その脳裏に血を浴びた凶悪な笑みを浮かべる息子、シバとその傍らに倒れる妻の姿がフラッシュバックされる…!
―パ…パパ――― パ…パパ やっちゃったよ~~~っ…―
そしてアシュラマンの地獄の断頭台の衝撃により、さらに激しく揺れるリングキャンバス
ついにその揺れに耐えきれず、ケビンの手からミートの左腕が零れ落ちてしまう…!
…だがそれを新たにキャッチしたのは、躯柱から延びるスカーフェイスの亡骸の腕!!
その光景にサンシャイン、アシュラマン、キン肉マンも思わず驚愕の叫びがあふれ出る
「ま…まさか!?この大黒柱骨は悪魔超人との戦いにおいて死んでいった正義超人の亡骸で造られたものだぞ~~~っ
そんな死骸が動くわけがなかろう!」
【そ…それが動くんだなァ…これが! ま…万太郎よ~~~っ オ…オレは信じているぜ…
おまえが…まだ…まだやれるっていうことを… だ…だからリングへの衝撃など気にせず ぞ…存分に暴れろ
ミ…ミートの左足はオ…オレが守ってみせる…】
【ト~~~トトト ス…スカーよ おぬしがダメな時は…オレが代わりにミートを守ってやるわ…
だから…万太郎よ リングのことは気にせず し…試合に集中しろ…】
【ハ…ハンゾウ…おまえにだけいい格好はさせない… こ…このオレだって…】
ミートの足を守るために文字通り手を差し出すのはスカーだけではない、ハンゾウ、イリューヒンもそれに続き
さらにほかの躯たちも次々にその腕を伸ばし、ミートの足を守らんとする…!!
…躯たちの突然の覚醒の原因は、万太郎のあふれ出る血にあると見るキン肉マン
アシュラマンの攻撃で流れ出た万太郎の血がリングキャンバスから大黒柱骨に伝わり、その血が彼らに生命を与えたのだ
更に、万太郎にエールを送るのはキン肉王家の始祖、キン肉タツノリ!!
始祖までが万太郎の戦いに協力する姿に、キン肉マンも感極まる思いであった
だが万太郎はアシュラマンの地獄の断頭台を受けすでに虫の息、到底リングで暴れられるハズがないが
…そこへ倒れていた万太郎から、ふいに父に問いかける声が投げかけられ、アシュラマンも思わずその身が強張る
「ち・・・父上・・・ ち・・・父上はたしかそ・・・その昔
き・・・恐怖の将の"魔性の一撃"をくらったことがあったんだよね・・・」
「ああ~~~っ さっきも言ったが36年前にくらったとも―――っ! ロープを掴んで技の威力は半減させたが…
今でもこの首にはその時に受けた"魔性の一撃"の爪痕が残っておる…」
「そ・・・それじゃあ そんな勇ましい父上の血を引いているボ…ボクは・・・
こ・・・この厳しい状況でも き・・・きっと立ち上がってこれるってわけだ・・・ね?
ボ…ボクも自分に子供ができた時に… ち…父上のように"魔性の一撃"を…
た…耐えきったとわが子に堂々首の傷を見せられるよう… こ…ここは絶対に立たなくっちゃね…」
―――その言葉とともに、KO負け必至と思われていた万太郎が立ち上がって見せる!!
それと共に父に逆らったことを詫びながらも、父子の絆を猛々しく示す万太郎
最強の絆と友情パワーの力で立ち上がる万太郎だが、やはり状態は厳しいかふらつき態勢が崩れてしまい
アシュラマンもそのスキを見逃さず、再び万太郎に地獄の断頭台のセットアップを仕掛ける
今度直撃を受ければ、間違いなく万太郎は死んでしまう…そして万太郎の首を刈り取る断頭台の刃が振り下ろされんとするが
「"魔性の一撃"はしょせん人からの借り物の技… 自分のものでないからスキがありありだ―――っ!」
それに対し万太郎は、"恐怖の将"の右足ではなく、その上、アシュラマン自身の太ももを掴むことでその一撃をかわすことに成功する!!
そう、"恐怖の将"から授かったダイヤモンドストーン・フットはあくまで膝から下の部分のみ、それ以外の部分はアシュラマンのままなのだ
そして反撃とばかりにつかんだ横向きの鉄棒のように、アシュラマンの太ももを掴んだままその身を旋回させ
六本腕をまとめてクラッチさせながら、真っ逆さまにリングへ落下!アシュラマンの脳天をリングに叩き付ける!!
「"魔肉の一撃"―――っ!!」
<続く>
死んでなおミートを守るみんなの姿はマジでちょっと目頭に来るものがあるわ
年取ると涙もろくなりやすいって本当なんだなあ
その回避の仕方は恐怖の将軍相手でも通用しちゃいそうな件
将軍相手にやると太ももでもやっぱり手のひら切られて掴めないのかな
第286回 アシュラが背負う恐るべき過去!!
見事、攻略不能といわれた"魔性の一撃"、地獄の断頭台を打破することに成功する万太郎
絶対に断ち切れることのできない、キン肉王族の鉄壁の絆を示して見せるが…
反撃に放った"魔肉の一撃"の衝撃でリングが激しく揺れ、その衝撃でミートの足が零れ落ちそうになってしまう
「カ~~カカカカカ お…父子の絆を確かめんがために… ミ…ミートとの絆が断ち切れようとしてるじゃねえか」
そんな様子にアシュラマンもあざ笑う声を上げながら、リングに刺さった頭を引き抜くと
アシュラマンの顔面は万太郎の一撃を受け、ひしゃげてしまっていたがそれを強引に自らの手で修復させる
そしてそれと共に、ついにミートの左腕がスカーの亡骸の腕から転がり落ちてしまう…!!
「万太郎 おまえはミートとの絆よりも 父子の絆を取ったというわけだな
哀れよな~~~っ 二代にも渡ってキン肉父子にけなげに仕えてきたというのに惨めに捨てられて~~~っ」
落ち行くミートの左足は、亡骸たちの手から空しくすり抜けていってしまい、遂にミートの足は―――
【何度も言っておるだろう ミートの左足の心配はしなくてよいと
万太郎 おぬしは試合にだけ集中していればよいと―――】
そこへ間一髪!ミートの左足を救ったのはザ・ニンジャの亡骸!!
それと共にニンジャの亡骸は万太郎にそうエールを送るのだった
「まだわからぬか―――っ 父や友との熱い絆などというものが… ゆるみやすく切れやすいものだということが―――っ!」
「ゆるみやすく絶たれやすいとほざきつつ そんな超人の熱き絆を信じて悪魔超人軍を去り…
一度は正義超人軍入りしたのはアシュラマン あんたじゃなかったのかい?」
アシュラマンのニールキックをローリングソバットでの反撃とともにそう返す万太郎
その言葉にアシュラマンは超人血盟軍として戦った時のことが浮かび、思わず苦悶の声が洩れる
それと共に万太郎の掌低ラッシュがアシュラマンの頬をかすめ流血
調子づいた万太郎、すかさず追撃の掌底フックを放とうとするがアシュラマンもそれを身をかがめて回避
6本腕で万太郎の上半身をロックする首相撲の体勢をとり、その胸板にダイヤモンドフットの膝蹴りを食い込ませる!!
「お前の言うようにわたしも友との絆…家族の鉄壁の絆に憧れ正義超人になった!
いや なろうと努力したと言うべきか… しかし中に入ってみてはっきりわかった
超人なんてものはしょせんひとりで生きて一人で死んでいく 本来無一物な存在なのだと
父子や友の絆などというものはまやかし しょせんはこの世の塵や草程度のもの!
…根っからの"魔界のプリンス"のわたしには無用ということだ―――っ!」
…どこか引きつった笑みが浮かびながらそう声を上げるアシュラマン
だがその脳裏にはまたも、血まみれの息子との記憶が浮かび悲鳴のような叫びが出てしまう…
一方でアシュラマンの攻撃の手は一切緩むことはない、万太郎もダウン寸前だが
そんなアシュラマンの様子に、賽の河原で子を亡くし石を積んでいた母親が気づく
彼の眼は、子供を亡くした悲しき親の目であると…
―――――(回想)―――――
自ら母、イボンヌを手にかけたシバ 母の返り血でぬれた息子シバと、倒れる妻の姿にアシュラマンも驚愕
シバも母を手にかけてしまったことに後悔の声を上げながら父に泣きつくが
その胸の中でニヤリと笑みを浮かべながら、悪魔の囁きが父に向けられる…
「ああ~~~っ 実の母を殺めてしまうなんて ボクは正義超人としてあるまじき行為を~~~っ
で…でもパパはその昔 無秩序 無軌道 無慈悲の権化悪魔超人だったようだし…
こ…こんなことしてしまうなんて ボクもや…やっぱり悪魔の汚い血を引き継いでいるからかな…?」
―――――(回想終わり)―――――
脳裏に浮かぶ息子の幻影に、もはや半狂乱で取り乱すアシュラマン
その様子にスグルも攻めるなら今だと万太郎へ声を上げる
だがまたミートの足が…と思うと万太郎も攻めあぐねてしまうが、父は正義超人の"熱き絆"を信じるよう叫ぶ
その言葉で吹っ切れた万太郎、一気呵成に攻め込む!
・・・乾坤一擲の万太郎の賭けの結果…無常にもミートの足がニンジャの手から滑り落ちてしまう…!!
「ま…まだわからんのか 正義超人の"熱き絆"なんてものは…不確かなものだということが…」
さらに万太郎の一撃を受けながら立ち上がるアシュラマン
反撃の竜巻地獄が万太郎の体を舞い上がらせ、アシュラマンも宙へ飛ばされた万太郎を追い飛び上がる…!!
<続く>
六騎士同僚としてなんかコメントないんですかねお互いに…
ニンジャはもう完全に正義側になってるのにアシュラは悪魔を捨てられないのは何が違うんだろうなあ
なんだかアシュラマンの悪魔としての振るまいが痛々しい悲しいものになってきた感ある
これなんか、シバ君悪魔に墜ちたって言うよりサタンに取りつかれてない?
第287回 悪に抗う正義の奇跡!!
竜巻地獄により舞い上がる万太郎を追うアシュラマン
この形はアシュラマン最大の必殺技、アルティメット阿修羅バスターのセットアップ…!
さらに万太郎の心に追い打ちをかけるように、ミートの足は"悪魔の羊水"めがけ―――
だが間一髪、最後の最後でミートの足を救ったはキン肉王族始祖、キン肉タツノリであった
【じ…人類の危機が迫っておるというのにジッとしてられるか 万太郎よ 安心して試合に集中せい】
【そうだ―――っオレたち476人の正義超人の亡骸がいることを忘れるな―――っ!】
【ガンバレ―――ッ マンタロ―――ッ】
偉大なる始祖たち、そして熱い友情を交わした仲間たちのエールを受ける万太郎
だがすでに万太郎は、アシュラマンのアルティメット阿修羅バスターに固められる寸前…!
「カァ~~~ッカカカ 言ってるだろう 友との熱い絆 父子の鉄壁の絆をもってしても
悪のパワーの前では何の意味もないことを―――っ!」
万太郎も技が完成していないうちに、肩口から頭を引き抜こうとするが
それを見透かしたようにその首にアシュラマンの両脚が食い込み
脱出不可能の超大技、アルティメット阿修羅バスターの形が完成してしまう…!!
息子のピンチに父スグルも表情が強張る 何かアルティメット阿修羅バスターを破るアドバイスを送りたいが
スグルの目をもってしても、アルティメット阿修羅バスターには隙の糸口すら見当たらない・・・
そんな光景に観客席も大ブーイングで物を投げまくる大騒ぎ
だがその騒ぎに子を亡くした母はどこか困惑の様子が浮かぶ
彼女の眼にはアシュラマンは愛する子を失い心から悲しむ慈悲深い存在にしか見えないが…
・・・母親さんの痛ましい姿にジャクリーン一同も気まずい雰囲気になりつつ、万太郎の特訓の成果に関して話題を変える
ただそちらに話材を振られると、キッドら一同も少々申し訳ない表情が浮かぶ
アルティメット阿修羅バスターの打開策に関しては、一行も模索していたのだが特訓を続けるうちに万太郎の体力が限界に達してしまい
同時に仮想アシュラマンを務めていたロボットアームも限界、ばらばらに壊れてしまう
やむなくそこからは新必殺技、マッスル・Gの特訓をメインで行っていたという
つまり一同はアルティメット阿修羅バスターの打開策は見つけ出すことができなかったということである
これには凛子ちゃんも何のための特訓だったのと声を荒げてしまうが…セイウチンも反論で返す
「しょうがねえだ 本番のアシュラマン&ボルトまんとの対決のことを考えたら
アニキの体力の温存を考えるのは当然ではねえか!
精一杯やっただ アニキもキッドもガゼルもワシも…
精一杯やっただが そのワシらの精一杯をはるかに凌駕しているだ!
アシュラマンのアルティメット阿修羅バスターは…」
リング上に視点を戻すが、すでに万太郎はアルティメット阿修羅バスターに捕えられもはや絶体絶命
だがアシュラマンは正義の絆、肉親の絆をあざ笑いながらも…万太郎の姿が息子シバと重なり合う…!
―――――(回想)―――――
母イボンヌの死体が倒れる部屋、地獄の落雷がその部屋と息子をアルティメット阿修羅バスターに捉えるアシュラマンの姿を照らす
アシュラマンはシバに対し、母を殺した罪を裁かんとするが…シバはそんな父の姿をあざ笑う
綺麗事を言っても結局は父と同じ悪魔の血を受け継いだ自分を粛正したいだけだとするが
・・・それと共にシバは、父アシュラマンに何かを囁く その囁きにアシュラマンは悲鳴のごとき叫びを上げながら―――
―――――(回想終わり)―――――
「くらえ―――っ 野辺の送りのお題目~~~っ アルティメット阿修羅バスタ―――ッ!!」
―――ついにアルティメット阿修羅バスターがリングに向けて急降下!
その究極爆裂弾が万太郎に炸裂する――― と、思われたが
その一撃はリングに拒絶されるように二人もろとも弾き飛ばされ、アルティメット阿修羅バスターは不発に終わる…!?
いったい何が起きたのか…そこでアシュラマンと万太郎はリング下の躯柱の異変に気付き、驚愕の声を上げる
そこには不規則に絡まっていたはずの正義超人たちの死体が真っすぐに規則正しく肩を組みあう姿があった!
そう、正義超人の亡骸たちは全員で協力し、その身をバネの様にクッションとすることでアルティメット阿修羅バスターの威力を殺してくれていたのだ
死してなお、正義を支える仲間たちの献身に万太郎も感動の涙が浮かぶのだった
<続く>
実際、スカーバスターも破ってないも同然だからなー
今回は友情で乗り切ったけど、自力で脱出となると本当に抜け出すビジョンが見えんわ
なんで過去にアルティメット阿修羅バスターを使ってんだよ
スカーのアルティメットスカーバスター見て思いついたはずだろ
キン肉マンⅡ世 連載中 第4ラウンド
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