対中関税第4弾、来月1日発動=32兆円分に10%−トランプ米大統領
【ワシントン時事】トランプ米大統領は1日、中国からの輸入品ほぼすべてに制裁関税を拡大する
「第4弾」を発動するとツイッターで明らかにした。米中貿易協議の進展が不十分として、
「9月1日から残りの3000億ドル(約32兆円)相当に10%の追加関税を課す」と表明。
習近平国家主席の対応を批判し、税率を25%超まで段階的に引き上げると脅して揺さぶりを掛けた。
【図解】米中貿易戦争が再燃
トランプ氏は6月末の米中首脳会談から約1カ月で、貿易戦争の「一時休戦」合意を破棄して新たな強硬措置の
実施を決めた。貿易協議が決着するまで関税をかけ続ける考えも示し、摩擦の長期化は避けられない情勢だ。
「第4弾」ではスマートフォンやテレビなど多くの生活必需品が標的となり、米国の消費者にも大きな影響が及びそうだ。
トランプ氏はツイッターに「中国は米農産物を大量に購入することに最近同意したが、そうはしなかった」と書き込み、
米中会談での約束を果たしていないと改めて強調。今週、中国・上海で3カ月ぶりに再開された閣僚級協議で
実質的な進展がなかったことを示唆した。また、米国で乱用が問題視されている医療用麻薬の一種「フェンタニル」
をめぐり、中国から米国への販売を停止する首脳合意が「全く実現していない」と訴えた。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2019080200141